ザ・マッカランもいいけど、グレンドロナックの方がコスパ良し♪シェリー樽熟成の味わいを存分に味わえる。
このウイスキーを簡単にまとめると
グレンドロナック蒸留所について
グレンドロナック蒸留所はスコットランドのハイランド地方ハントリーの郊外に1826年に創業。
スペイサイドとの境界に位置しているので、ハイランドモルトという人もいればスペイサイドという人もいます。基本的には『ハイランド』という位置づけで問題ありません。
グレンドロナックとはゲール語で『黒イチゴの谷』という意味がありますが、ネーミングには諸説あります。
特徴
大きな特徴の一つとしてシェリー樽による熟成のエキスパートで、使われる樽の種類は以下と通りです。
- アンダルシア産ペドロヒメネス樽
- アンダルシア産オロロソシェリー樽
シェリー樽への強いこだわりが、グレンドロナック特有のスイート、フルーティな味わいとボディの厚みを造り出しています。
また、スコットランドでは最後まで石炭直火蒸留を行っていたのがグレンドロナック蒸留所なんです。(2005年に廃止)
蒸留所の所有者も20世紀中に何度も変わり一時は『操業停止』になったこともあります。2002年に再開してからも何社か入れ替わり、現在は『Brown-Forman社』が所有し経営が成されてます。
テイスティング(実際に飲んでみた)
フレーバーチャート
味わいチャート
ストレートで飲んでみる
香り
- 干しぶどう、ナッツ、蜂蜜、紅茶
味わい
- 軽めの口当たり、しっかりとしたシェリー感、全体的にドライ
感想
シェリー系のウイスキーを語るときに必ずと言っていいほど候補に上がる銘柄だけに、期待値も高く気になる方も多いのではないでしょうか!?率直に言ってシェリー感とは!?を分かりやすく教えてくれる素晴らしい味わいです。変に甘ったるい感じもなく、スッキリとした飲み口でスパイスも感じる事もできる飲みごたえのある味わい、上品な果実感を伴いながら終盤にかけてはドライにまとまっています。2種類のシェリー樽原酒をうまくまとめ上げているのはさすがの一言ではないでしょうか。しかも、価格も5,000円程度で収まっているのでコスパも素晴らしいですね。
ロックスタイルで飲んでみる
香り
- 蜂蜜やシロップの甘い香り、ビスケット
味わい
- 甘さが際立つ、加水によってワインのタンニンが顔を出す
感想
次はロックスタイルで飲んでみます。ストレートの時よりも甘い香りを強く感じ取れます。飲み口も更に穏やかになってスルスル飲めてしまうので危険です(汗)氷が溶けて加水が進んでいくと、シェリー由来の香りや味わいが目立ってきました。酸味や苦味が主体となって全体のバランスがワインの様な傾向に変わり、蒸留酒というより醸造酒の様な柔らかいテクスチャーで飲みやすさが更に加速します。個人的にはグレンドロナックのスパイシーさが薄れてしまっているので、物足りない印象はありますがウイスキーを飲み慣れていない方などはこのくらいが良いかもしれません。
ハイボールで飲んでみる
香り
- 微かに香るシェリー、ぶどうジュース
味わい
- 柔らかい口当たり、サングリアの様な感触
感想
最後にハイボールで飲んでみます。比率もかなり薄まっているので、ウイスキーという感覚はあまりしなくなりました。どちらかと言うとサングリアや、スパークリングワインを飲んでいるような感覚です。アフターに苦味・渋みを感じるので、ワインが主体でお酒を飲まれている方など抵抗なく飲める味わいになっています。ただ、炭酸の味わいが強く感じられるので、本来の味わいは、かなり失われてしまっています。
まとめ
シェリー樽のウイスキーといえば!?と聞かれると、かなりの高確率で上がってくるグレンドロナックのレビューをしました。他にも、マッカラン、グレンファークラス、エドラダワーなどシェリー樽のウイスキーは沢山ありますが、その中で個人的には一番好きな銘柄です。変に甘すぎず、スパイスも効いてながら、ビターでライトな飲み口。飲み疲れないところが大きな魅力かな?と思います。他のシェリー系のウイスキーの中には、シェリー感が強すぎて重かったり、がっちり甘い系の物もありますが、グレンドロナックは全てが程よく主張してくるのでまとまり感があり、気負いする事なく飲める素晴らしい銘柄です。
ウイスキーをいくつか飲まれて、シェリー樽とはどんな味わいかを知りたい方などには分かりやすく答えを提示してくれる銘柄です。リーズナブルなウイスキーからのステップアップの際には、今まで感じたことのない風味が『これがシェリーだよ』と教えてくれるでしょう。
ご馳走様でした\(^o^)/
最後までお読み頂きありがとうございました。
テイスティングに使用しているグラス「ゲレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラス。
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