サントリースペシャルリザーブ

このウイスキーを簡単に説明

スペシャルリザーブについて

ボトル画像出典:サントリーHP

サントリースペシャルリザーブの歴史は高度経済成長の真っ只中、1969年から始まりました。

翌年の1970年に、大阪万博の開催を控え「海外から来たお客さんが見ても見劣りしないウイスキーを」という当時の社長、兼マスターブレンダー「佐治敬三氏」の指示のもと、サントリーの前身『寿屋』の誕生から数えて70周年の節目にあたる1969年に誕生し現在まで終売することなく、個性的なスタイルのボトルはサントリーのレギュラーラインナップとして今でも親しまれています。

ちなみに、人気がある『響、山崎、白州』は素晴らしいジャパニーズウイスキーですが、昭和から平成の歴史の中でサントリーを支え続けた3つのウイスキー『ローヤル、リザーブ、オールド』も『ジャパニーズウイスキーの定義』にちゃんと当てはまっており、再び注目が集まっています!!

その理由の一つとして、キーモルトに『白州モルト』が使われている『スペシャルリザーブ』は、希少価値の高い『白州NA』に通じる味わいがあります。そしてジャパニーズウイスキーの規定にも当てはまることから、『普通に買えて白州の味わいがする正真正銘のジャパニーズウイスキー』だからです。

筆者も『白州』が好みで、手に入りづらい『白州NA』の代替えとして『リザーブ』は好んで飲みます。むしろ、ブレンデッドらしい優しい味わいなので、ロックやハイボールで飲むと『白州NA』よりも美味しいと感じる時もあるくらい。

そんな、「サントリースペシャルリザーブ」をいつもの家呑みではなく、ちゃんと味わったレビュー記事として投稿致します。

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テイスティング(実際に飲んでみた)

フレーバーチャート
味わいチャート

ストレートで飲んでみる

香り
  • アプリコット、紅茶、ハーブ、ミント、バニラ、キャラメル
味わい
  • キャラメルのような甘さと心地よいビター、若干のアルコール感
感想

まずは、ストレートで飲んでみます。香りはアプリコットやベリーに似た甘い香りを中心に、ミントっぽい清々しさ、ウッディなバニラ、キャラメルと続きます。口に含むと、クリーミーな舌触りで、『バランタイン17年』にも似た感触があり、甘さを感じながら程よいビターが抜けていきます。余韻にかけては『若さ』を感じるアルコールの刺激がありますが、安っぽい感じはありません。香りや味わいに熟成感もちゃんとあるので、ストレートでも十分美味しく頂けました。

クリーミーな香りと味わいは『優しくて華やかに感じる』時があります。重厚な感じは少ないかもしれませんが、軽快でラフ過ぎず、華やかさを感じる辺りが個人的には大好きです。

ロックスタイルで飲んでみる

香り
  • キャラメル、バニラ、レーズン
味わい
  • キリッとドライな口当たり、甘みとビターが際立つ
感想

次は氷を入れてオンザロックで飲んでみます。香りはグッと甘さが前に出て、キャラメルやバニラのウッディさが目立ちます。熟した果実(レーズン)も感じますが、甘い香りが優先して感じ、口に含むと香りの印象とは違い意外にさっぱりとしていてドライな感じです。それでも中盤から甘さとビターが膨らんできて、主張をし過ぎない程度に収まった感があるので飲み疲れしません。余韻にかけてはビターなのですが、消えかけるくらいに舌の上でキャラメルの甘さがふわっと香る瞬間がありました。ブレンデッドウイスキーの複雑さが感じ取れ、冷やしても十分すぎるくらい美味しいです。

ハイボールで飲んでみる

香り
  • りんご、洋梨、蜂蜜、ミント
味わい
  • フルーティーな香り立ち、ビターな余韻
感想

最後はハイボールで飲んでみます。香りはリンゴ、洋梨の様なフルーティさと蜂蜜の様な甘い香り、そしてミントを感じるアクセントがあります。まさに、白州モルトの様な香り立ち!

口に含むと、優しくフルーティーで心地よい良いビターが広がりますが、シングルモルトの白州ほどフレッシュさ、森林感は感じません。このあたりはブレンデッドウイスキーですので、全ての主張は穏やかです。それでも決して薄いということはなく、調和が取れたとても美味しいハイボールです。

まとめ

サントリーが大切に守り続ける銘柄の一つ『スペシャルリザーブ』のレビューでした。ちょっとしたスーパー、ドラッグストアなどにも置いてある事が多く、プレ値で取引などされてはいません。いつの間にか、人気が下火になっていたとはいえ、とても美味しいウイスキーでちょっとした『贅沢な気分』を味わいたい時にはもってこいです。どんな飲み方をしても美味しく、酒販店などでは大体置いてありますから、気負いする事なく飲む事ができるのも個人的な高評価の要因です。安くはありませんが、値段を考えればコストパフォーマンスはかなり良いウイスキーで、白州好きの方には絶対オススメ出来るウイスキーです♫


『飲みながら、昔のリザーブの味、当時の事を思い出しました』

現行のリザーブに行き着くまでには様々な種類のリザーブがあり、12年や10年などの年数表記がされていたものや、『シェリー樽後熟』を行った物など現在では考えられないくらいに贅沢な仕様がありました。そのどれもが『ウイスキー不況』の真っ只中で生まれ消えていきましたが、『リザーブ』という冠は今も消えずに残り受け継がれています。

曖昧な記憶の中ですが、角瓶やオールドなどとは明らかに違うちょっと小洒落た味わいのリザーブというウイスキーを、『カッコイイから』というだけで無理して買って飲んだ時のことを思い出しました。今も昔もカッコイイウイスキーと言ったら、私は『リザーブ』です(^^)

最後までお読み頂きありがとうございました。


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