【レビュー】ティーチャーズ ハイランドクリームを3種類の飲み方で味と香りを解説!!

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こんにちは!ウイスキーの魅力と楽しさを伝えるカエル「sister-ley」です!今回は、「ティーチャーズハイランドクリーム」の解説&レビューを行っていきます!!

『ティーチャーズ ハイランドクリーム』は、スコットランドのブレンデッドウイスキーの中でも、そのスモーキーな風味と滑らかな味わいで多くのウイスキーファンに愛されてきた銘柄です。

ピート香が効いたモルトウイスキーをふんだんに使用している点が最大の特徴で、ウイスキーファンの間ではコストパフォーマンスに優れ、日常的にハイボールで楽しむウイスキーとして人気があります。

この記事では、『ティーチャーズ ハイランドクリーム』の特徴や魅力、さらにはその歴史や製造プロセスについて詳しく解説します。

これからウイスキーを試したい方や、ピート香のウイスキーに興味を持っている方にとって、必見の内容です!

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ティーチャーズを簡単にまとめると

ティーチャーズ ハイランドクリームの詳細はこちら
カテゴリーブレンデッドスコッチウイスキー
産地スコットランド・ハイランド
キーモルトアードモア蒸留所
アルコール分40%
内容量700ml
価格帯1,300〜1,600円
飲みやすさ★★★☆☆☆
味わいの特徴スモーキーで滑らかな味わい
おすすめの飲み方ハイボール
ティーチャーズの長所・特徴
ティーチャーズの短所・注意点
  • 本格スコッチの味わい
  • コスパ最強ウイスキー
  • ハイボールとの相性◎
  • ピートが苦手な人は✘
  • 酒販店の方が安い
  • 初心者には不向き

ティーチャーズについて

ウィリアム・ティーチャー&サンズ社の歴史は、1834年にウィリアム・ティーチャーがスコットランドで事業を立ち上げたことに始まります。ウィリアムは、革新的なブレンド技術を活用し、高品質なウイスキーを提供しました。

同時に、洗練された雰囲気を持つ店舗を運営し、多くの人々を惹きつけました。この試みは成功を収め、事業は20店舗へと拡大します。

さらに、ウィリアムは新たな発想として、ウイスキーをその場で楽しむだけでなく、自宅で味わえるようボトル販売を導入しました。この取り組みは当時としては画期的であり、顧客から高い評価を得ました。

その一方で、スコットランドではブレンデッドウイスキーの合法化が議論されるようになり、1860年には蒸溜酒法が制定されます。この法改正により、ブレンデッドウイスキーの製造が正式に認められることとなります。

こうした時代の動きを見越して、ウィリアムは事前に数多くのブレンドレシピを開発していました。法改正後、彼はこれらのレシピを基にウイスキーの製造と販売を本格化させます。その中でも特に注目を集めたのが、スモーキーな香りを持つモルトウイスキーを主体とした独自のブレンドでした。

このスタイルはハイランド地方では珍しいものであり、彼はこの特長を活かして『ハイランドクリーム』という名のウイスキーを完成させました。この製品は、彼自身が理想とする「完璧なブレンド」として誕生したのです。

『ハイランドクリーム』は、ウィリアムの息子たちによってさらに広く知られるようになりました。事業の拡大を進める中で、息子のアダムはハイランド地方に『アードモア蒸留所』を設立。この蒸留所は、高品質なウイスキーの安定供給を可能にし、『ハイランドクリーム』の成功を支える重要な基盤となりました。

その後、ウィリアム・ティーチャー&サンズ社は、150カ国以上に輸出を行う国際的な企業へと成長しました。特に当時イギリス領であったインド市場での成功は著しく、同社をさらに大きく飛躍させました。今日に至るまで、『ティーチャーズ ハイランドクリーム』は世界中で多くのウイスキーファンに愛されるブランドとなっています。

1863年に初めてブレンドされた『ティーチャーズ ハイランドクリーム』は、ウィリアムが掲げた理想を体現する製品です。

彼は、モルトウイスキーの豊かな風味を最大限に活かした、深みのあるブレンデッドウイスキーを作ることを目指しました。このウイスキーには、全体の約45%にモルトウイスキーが使用されています。その中核を担うのが、アードモア蒸留所で生産されるピーティーなモルトです。

このモルトが、スモーキーな特徴を際立たせ、『ティーチャーズ ハイランドクリーム』に独特の魅力を与えています。

  • 革新的な取り組みと事業拡大
    • 高品質なウイスキーと自宅向けボトル販売で成功、20店舗に拡大。
  • 『ハイランドクリーム』の誕生
    • 1860年の法改正を見越し、スモーキーなブレンド『ハイランドクリーム』を開発。
  • 国際的成功とブランド成長
    • アードモア蒸留所の設立で品質を支え、150カ国以上で展開する世界的ブランドに成長。

ティーチャーズの要「アードモア蒸留所」

『ティーチャーズ ハイランドクリーム』の味わいの中心を担うアードモア蒸留所は、1898年に設立されました。この蒸留所はスコットランド北東部のハイランド地方に位置し、ピートを燃料としたモルティングと蒸留が特徴です。

主な特徴

  • 仕込み水
    アードモア蒸留所では、周辺の山地から流れるピュアな水を使用しており、これがウイスキーのクリアな味わいに寄与しています。
  • 蒸留器の形状
    アードモアのポットスチルは、背が高く、細長い形状が特徴です。この形状によって、重厚感のあるモルトウイスキーが生み出されます。
  • ピートの使用
    ハイランド地方のピートを燃やして麦芽を乾燥させることで、独特のスモーキーな香りをモルトウイスキーに与えています。

製造方法と特徴

『ティーチャーズ ハイランドクリーム』は、約30種類以上のモルトウイスキーとグレーンウイスキーがブレンドされています。

特筆すべきは、アードモア蒸留所産のピーティーなモルトが、全体の風味の中核を成している点です。このスモーキーなアクセントが、他のブレンデッドウイスキーにはない力強さをもたらしています。

Key(筆者)
Key(筆者)

通常のブレンデッドウイスキーではモルト原酒比率が30%程度ですが、ティーチャーズは驚きの45%以上を誇ります!

Caoli(助手)
Caoli(助手)

それにもかかわらず、価格は1,000円代という驚きの手頃さ。ハイランドモルトの魅力が存分に詰まった、コストパフォーマンス抜群のスコッチウイスキーです♪

sister-ley
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それでは、ティーチャーズをストレート、ロック、ハイボールの3種類の飲み方で味と香りをみていきましょう!

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テイスティング(実際に飲んでみた)

フレーバーチャート

味わいチャート

ストレートで飲んでみる

香り
  • リンゴ、洋梨、キャラメル、カスタード、煙
味わい
  • 樽香と果実感のあるスモーキーな味わい
感想

最初はストレートから飲んでみます。香りはリンゴや洋梨の果実香と、キャラメルやカスタードの様な甘い香り、そして全体には燻された様なスモーキーさがあります。

口に含むと、モルティな果実感こそ感じるものの乾いた印象の舌触りとスモーク感が漂います。スモーキーなモルトというとアイラモルトが浮かぶかもしれませんが、アイラのような磯臭いヨードを含むスモーキーな感じとは違い、ハイランドスモーキーは単純に煙臭いニュアンスと力強くも乾いた印象があります。このハイランドクリームもBBQの煙臭さみたいなものが漂い、キーモルトである『アードモア』に非常によく似た味わいを堪能出来ます。

ロックで飲んでみる

香り
  • キャラメル、メイプル、カスタード、レーズン、リンゴ、煙
味わい
  • ウッディな香りと甘さが引き立つ、ピーティーでドライな余韻
感想

次は氷を入れたオンザロックで飲んでみます。氷を入れると、グレーンの持つ穀物の甘さがグッと増してキャラメルやメイプルなどの軽くも甘やかな香りが引き立ちます。奥まってレーズンやフルーティーさもありますが、スモーキーな香り立ちと綺麗にまとまってる印象があります。

口に含むと、ややドライでストレートの時と同じくパサついた(乾いた)印象の舌触りがあり、グレーンの優しい甘さが独特のピーティーさと共にキレのある余韻へ続きます。キリッとした感じの味わいはペッパーの効いた肉料理やビーフジャーキーに合わせると相乗効果でよし一層楽しめるのではないでしょうか。

ハイボールで飲んでみる

香り
  • ピーティー、スモーキー
味わい
  • ピートの効いたスモーキーな味わい、微かに甘味を感じるアフター
感想

最後はCMでもおなじみの『スモーキーハイボール』を飲んでみます。香りは穀物っぽい香りが漂っていますが、ピートの効いた非常にスモーキーな香りが全面に溢れています。

口に含むと、口当たりは柔らかくも乾いたニュアンスと炭酸の刺激があり、モルト感のある余韻へと続きます。ハイボールであってもふくよかなモルト感があるのはモルト比率の高いティーチャーズならではの味わいです。この価格でこの味わいは、好みであれば非常にコストパフォーマンスが高く日本のブレンデッドでは、まだまだ太刀打ちは出来ない老舗の底力を感じました。

まとめ

「ティーチャーズ ハイランドクリーム」は、スコットランドの伝統を感じさせるハイランドスモーキーなブレンデッドウイスキーです。その味わいを支える要となるのがキーモルト「アードモア」の存在で、これが滑らかさと独特のスモーキーさを見事に引き立てています。口に含むとピートの香りが広がり、スコッチらしい深みのある味わいが堪能できます。

特徴的なのは、アイラモルトのような強いヨード感がない点です。代わりに、乾いた煙のニュアンスが感じられ、スモーキーな風味がありながらもどこか親しみやすい仕上がりになっています。そのため、アイラモルト特有の香りが苦手な方でも、飲み方を工夫すればこのスモーキーな魅力に惹かれるかもしれません。

個性的でありながらバランスの取れた「ティーチャーズ」は、ブレンデッドウイスキーの中でも特におすすめしたい一本です。「一度試してみて」と誰かにすすめたくなる、そんな魅力を持つウイスキーと言えるでしょう。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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