

こんにちは!ウイスキーの魅力と楽しさを伝えるカエル「sister-ley」です!





今回は、「竹鶴ピュアモルト」の解説&レビューを行っていきます!!
「日本ウイスキーの最高峰を味わいたい」「世界が認めた本物のジャパニーズウイスキーを体験したい」と思っている方におすすめしたいのが、この竹鶴です!
“日本のウイスキーの父”竹鶴政孝の名を冠し、余市と宮城峡という対照的な個性を持つ二つの蒸溜所のモルトを巧みにブレンドした「ブレンデッドモルトウイスキー」として、ワールド・ウイスキー・アワードで通算10回の世界最高賞を受賞した人気シリーズです。
創業者の「一人でも多くの日本人に本物のウイスキーを楽しんでもらいたい」という想いから始まり、スコットランドで学んだ技術と日本の自然が融合して生まれた竹鶴は、日本ウイスキーの特徴をよく表した代表的な存在です。
今回は、竹鶴政孝の夢から始まった歴史的背景、余市の石炭直火蒸溜と宮城峡のスチーム間接蒸溜という対照的な製法、世界が認めた品質の秘密、そして現行のノンエイジ版の魅力まで詳しくご紹介していきます!
竹鶴ピュアモルトの基本情報とスペック
| カテゴリー | ブレンデッドモルトウイスキー(ピュアモルト)ノンエイジ |
| 産地 | 日本(北海道余市・宮城県宮城峡) |
| 蒸溜所 | 余市蒸溜所(1934年)・宮城峡蒸溜所(1969年)90年の歴史 |
| 創業者 | 竹鶴政孝日本のウイスキーの父 |
| 製造者 | ニッカウヰスキー株式会社 |
| ブランド誕生年 | 2000年竹鶴12年から開始 |
| アルコール分 | 43% |
| 内容量 | 700ml |
| 価格帯 | 7,700円(税込・2024年改定後) |
| 世界的評価 | WWA世界最高賞10回受賞 |
| 味わいの特徴 | フルーティー、軽快、ピートのコク、ビターチョコの余韻 |
| おすすめの飲み方 | ストレート、トワイスアップ、ハイボール |
| キーモルト | シェリー樽余市・宮城峡、リメード樽宮城峡 |
| 製法の特徴 | 石炭直火蒸溜(余市)+ スチーム間接蒸溜(宮城峡) |
| 香りの特徴 | りんご、杏、トースト、バニラ、穏やかな樽香 |
| コンセプト | ブレンデッドのように飲みやすいピュアモルト |
| 希少性 | 数量限定出荷・入手困難 |
竹鶴はなぜ「日本のウイスキーの父」竹鶴政孝の名を冠するのでしょうか?その答えは、1918年にスコットランドに単身渡り、現地でウイスキーづくりの神髄を学んだ創業者の夢と、それを現代に受け継ぐニッカウヰスキーの哲学にあります。
本記事では、2000年の誕生から現在までの激動の歴史、スーパーで2,000円台で買えた時代から現在の7,700円までの価格変遷、2020年リニューアルの詳細、そして世界最高賞10回受賞の品質まで、竹鶴の全貌を詳しく解説していきます!
竹鶴ブランドの歴史【2000年誕生から現在まで】


2000年〜竹鶴12年の衝撃的デビュー
竹鶴ブランドの歴史は、2000年11月の「竹鶴12年ピュアモルト」から始まりました。当時の価格はわずか2,450円。現在では考えられない価格設定で、全国のスーパーマーケットでも2,000円台で普通に購入できる、非常に身近な存在でした。
「ブレンデッドウイスキーのように飲みやすいピュアモルトウイスキー」というコンセプトの下、ニッカウヰスキーの代表銘柄として創業者・竹鶴政孝の名を冠してリリースされたこの製品は、高品質ながら手頃な価格で多くのウイスキー愛好家に愛されました。





当時、スーパーでは山崎や白州なども普通に購入出来た時代で、ウイスキーは売り場で端に追いやられる不人気のジャンルでした。
原酒不足による激動の時代【2014-2020年】
エイジド・ステートメント製品の段階的終売
ジャパニーズウイスキーブームの到来により、需要が生産能力を大幅に上回る事態が発生しました。この原酒不足により、竹鶴ブランドは段階的な変更を余儀なくされます。
- 2014年: 竹鶴12年終売、ノンエイジ版がリリース
- 2020年3月: 竹鶴17年、21年、25年が全て終売
「マッサン」効果とウイスキーブーム加速
2014年のNHK連続テレビ小説「マッサン」の放映により、ジャパニーズウイスキーへの関心が急激に高まりました。これにより竹鶴への需要はさらに増大し、看板銘柄への優先的な原酒供給のため、余市・宮城峡の年数表記ボトルも全て終売となる事態に発展しました。





ハイボールブームと合わせて「マッサン効果」によりウイスキーは一躍市場を席巻、この時期から竹鶴のみならず年数表記ボトルがノンエイジへと以降しました!
2020年〜現行品への大幅リニューアル


2020年3月に実施された大幅なリニューアルでは、ボトルデザインだけでなく、香味設計にも変更が加えられました。エイジ表記がなくなったことで使用できる原酒の幅が広がり、ブレンダーはより柔軟なレシピ設計が可能になりました。
この変更により、余市蒸溜所の「石炭直火蒸溜」が生み出す力強い味わいのモルトと、宮城峡蒸溜所の柔らかで華やかなモルトの特徴をより明確に表現できるようになっています。





長年のウイスキーファンからすればスペックダウンの「ノンエイジ」も見方を変えれば味の幅が飛躍的に広がる要素とも言えるんです!
竹鶴政孝の遺産【スコットランドから日本へ受け継がれた技術と哲学】


単身スコットランドへ〜竹鶴ノートの奇跡
1918年、25歳の竹鶴政孝は日本人として初めて単身スコットランドに渡り、グラスゴー大学で有機化学を学びながら、現地の蒸溜所でウイスキーづくりの技術を体得しました。彼が持ち帰ったのは、わずか2冊の「竹鶴ノート」。しかし、そこには本場スコットランドのウイスキー製造技術のすべてが、丁寧な文字と図解で記されていました。
竹鶴ノートに込められた情熱
このノートには、蒸溜の技術から樽の選び方、熟成の管理まで、ウイスキーづくりの神髄が事細かに記録されています。特に重要なのは、彼が学んだ「異なる蒸溜所で生まれた複数の原酒をブレンドすることで、ウイスキーはより味わい深く豊かになる」という哲学でした。
この哲学こそが、後の余市と宮城峡という二つの蒸溜所設立、そして「竹鶴」ブランド誕生の根幹となったのです。
「一人でも多くの日本人に本物のウイスキーを」という純粋な想い


竹鶴政孝の夢は、決して商業的な成功だけを求めたものではありませんでした。彼の原動力となったのは、「一人でも多くの日本人に本物のウイスキーを楽しんでもらいたい」という強い想いでした。
1934年、北海道余市に蒸溜所を設立した際も、彼が最重視したのは効率や利便性ではなく、スコットランドのハイランド地方に酷似した冷涼で湿潤な気候でした。重厚で深みのあるウイスキーの熟成に最適な環境を求めた結果だったのです。





25歳で単身海外に行き、ウイスキーの技術を学んで帰ってくるなんて、当時としては本当に勇気のいることだったでしょうね。その情熱が今の竹鶴に受け継がれているんですね!
対照的な二つの個性【余市と宮城峡が織りなす絶妙なハーモニー】


竹鶴の味わいの真髄は、全く異なる個性を持つ二つの蒸溜所のモルトが生み出す、巧妙な調和にあります。
竹鶴というウイスキーを支えているのは、対照的な性格を持つ2つの原酒です。一方は力強く重厚な個性を、もう一方は華やかで軽やかな特徴を持ち、この相反する要素が組み合わさることで、単独では実現できない深みのある味わいが生まれます。
竹鶴政孝がスコットランドで学んだブレンディングの哲学は、現代の竹鶴にも脈々と受け継がれており、この2つの柱となる原酒こそが、世界に認められた品質の基盤となっているのです。
余市蒸溜所〜力強さと重厚さの源泉


世界でも希少な石炭直火蒸溜
1934年創業の余市蒸溜所が誇るのは、現在では世界的にも極めて希少となった「石炭直火蒸溜」です。ポットスチルを石炭の直火で加熱するこの伝統製法は、スコットランドでもほとんど姿を消してしまいました。
職人が絶えず火力を調整しながら石炭をくべることで、釜の底部は1000℃を超える高温に達します。この高温がもたらす適度な焦げが、原酒に独特の香ばしさと力強いコク、そして複雑な味わいを与えるのです。
余市モルトの特性
- 重厚な力強さ
- ヘビリーピーテッド原酒のピートと潮の香り
- オークの甘さとしっかりとしたピートの味わい
- 一般的に「男性的」と評される骨太な個性
宮城峡蒸溜所〜華やかさと優雅さの舞台


穏やかなスチーム間接蒸溜
1969年に設立された宮城峡蒸溜所では、余市とは対照的に「スチーム間接蒸溜」が採用されています。ポットスチル内部のパイプに蒸気を通し、約130℃の穏やかな熱でじっくりと加熱することで、直火蒸溜のような焦げ付きが生じず、原料由来の華やかでクリーンな酒質が生まれます。
さらに、上向きのラインアームを持つ大きなバルジ型のポットスチルが、蒸溜過程で還流を促し、より洗練された軽やかな香りを生み出します。
宮城峡モルトの特性
- りんごや洋梨のようなフルーティーで甘い香り
- 華やかな花の香り
- ドライフルーツに似たスイートでなめらかな口当たり
- 一般的に「女性的」と評される華やかで優雅な個性





同じ日本でも、製法がこんなに違うと全く異なる個性が生まれるんですね。まさに竹鶴政孝の「異なる蒸溜所の原酒をブレンドする」という哲学の実践です!
ヴァッティングの妙と独自技術〜ブレンダーの芸術


ピュアモルト(ブレンデッドモルト)という哲学
竹鶴は、複数の蒸溜所で造られたモルト原酒のみをヴァッティング(混合)して生まれる、ピュアモルトウイスキーです。グレーンウイスキーを一切使用しないため、モルト100%ならではの豊かなコクと味わいを保持しながら、シングルモルトでは表現し得ない複雑さと奥行きを獲得しています。
これが、竹鶴のコンセプトである「ブレンデッドウイスキーのように飲みやすいモルトウイスキー」を実現する技術的基盤となっているのです。
キーモルトの秘密【リメード樽の革新】
現行の竹鶴ピュアモルトの香味の核をなすのは、厳選された三つのキーモルトです。
- シェリー樽で熟成させた余市モルト
- シェリー樽で熟成させた宮城峡モルト
- リメード樽で熟成させた宮城峡モルト
特に注目すべきは、ニッカ独自の「リメード樽」技術です。これは、長年使用された古樽の鏡板(天板と底板)を、焼き入れ加工を施した新しいオーク材に交換した樽のこと。
リメード樽の効果
- 古樽のまろやかさ + 新樽のウッディネスとバニラ香
- 単なる「リチャーリング」とは異なる複雑な香味
- ブレンドに深みと複雑性をもたらす重要な要素





リメード樽なんて、他では聞いたことがない技術ですね!古樽と新樽の良いとこ取りをするなんて、なんて贅沢な発想でしょう。





このように「竹鶴ピュアモルト」はニッカの技術を惜しみなく注いだブレンデッドモルトウイスキーであることが分かります!



では、大人気の「竹鶴ピュアモルト」を実際にテイスティングして味と香りをみていきましょう!
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竹鶴ピュアモルトを実際に飲んでみた


竹鶴ピュアモルトのフレーバー
竹鶴ピュアモルトの味わい
ほろ苦く香ばしいストレート


香り
リンゴ、ダークチョコ、硫黄、ゴム、ハチミツ、桃、ピート
味わい
リンゴの酸味、クリーミー、ほろ苦いアフター、粉っぽさ、
感想
ではストレートから飲んでみます。香りは余市NAのリンゴを彷彿とさせる甘酸っぱい香りがあり、同時にダークチョコのほろ苦く香ばしさを伴った香りがします。また、宮城峡NAでも感じた硫黄の様な香りとゴムっぽさがじんわりと感じ取れ、焦げたニュアンスの中にピートのアクセントがありますが、クリーミーな感じに包まれていて、ハードルは低く優しい感じです。
口に含むと、リンゴの酸味が意外なほど強く感じ取れ、その後にふんわりとしたクリーミーなモルト感、そして焦げた感じのほろ苦い余韻へと続きます。ややビターな傾向ですが、ツンとした感じではなく香ばしい感じの、ほろ苦さが心地よいです。
トロピカルな香りのオンザロック


香り
リンゴ、チョコレート、バニラ、マンゴー、ピート
味わい
リンゴの酸味、やや強めなビター、モルト感
感想
次は氷を入れてオンザロックで飲んでみます。香りは変わらずリンゴの香りが強く感じますが、ストレートの時よりもややフレッシュな感じが強くなりました。続いてチョコレートの甘い香りやウッディなバニラっぽさを感じます。時よりマンゴーみたいな南国フルーツのヌタっとしたフルーティーな香りがして、奥でキリッとした感じのピーティーさが顔をのぞかせます。
口に含むと、リンゴの味わいの酸味が口の中に広がりストレートの時よりもギュッと引き締まったビターがすぐに追いかけてきます。容易に感じ取れる味わいの中にも、熟成感やクリーミーな印象を持つモルト感がしっかりとあって、氷が溶けて行く度にビターが強く感じたり、酸味と甘さのバランスが変化したりするなど、味の変化を楽しむ贅沢な時間を過ごせました。
香ばしく、ほろ苦いハイボール


香り
リンゴ、チョコ、カフェオレ、硫黄、ピート
味わい
リンゴの甘酸っぱさ、クリーミーなモルト感
感想
最後はハイボールで飲んでみます。香りは安定のリンゴ感にチョコレートの甘さがあり、ストレートの時に感じた硫黄っぽさがまた少し顔を出してきました。どの飲み方をしてもクリーミーなニュアンスを感じますが、ハイボールにしてみるとコーヒーの様な香ばしさにクリームの優しさをまとったカフェオレの様な香りがはっきりと伝わってきます。
口に含むと、リンゴの甘酸っぱさ(シードル感)があり、香りで感じたクリーミーで香ばしいモルト感が口の中いっぱいに広がります。余韻にかけてはビターで、後味はスッキリとしていながら、芳醇さを合わせ持った印象です。料理に合わせるというよりは、単体で時間をかけて飲みたいハイボールかもしれません。
まとめ
リニューアルして間もない「竹鶴」のレビューでした。2000年代初頭には、コスパの良いウイスキーとしてずいぶん飲んだ記憶がありますが、年数表記がされていないとはいえ十分すぎるくらい美味しいモルトウイスキーなのに変わりはありませんでした。
むしろ、記憶の中では以前の竹鶴12年の味わいはもう少しフルーティーだった記憶がありますが、余市モルトの香ばしくもクリーミーな印象がある現行ボトルの方が、現在の個人的な好みにはマッチしているように思います。若干のプレ値での購入が最も安易な購入方法かもしれませんが、運が良ければ大手酒販店でも購入できるので見かけた際は是非お試しください。ジャパニーズ過ぎない、程よいさじ加減のスコッチっぽさが、ウイスキー好きにはたまらない味わいのブレンデッドモルトでした。


レビュー以降は大事に大事に飲んでいきます。最後までお読み頂きありがとうございました。





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