

こんにちは!ウイスキーの魅力と楽しさを伝えるカエル「sister-ley」です!





今回はサントリー社員の友人に譲ってもらった、サントリー100周年記念ボトル「たすき」を紹介します!





本来は社員の方しか味わえない非売品なので、貴重な機会をいただけたことに感謝しかありません。
ウイスキーの奥深い世界を探求していくと、時に驚くようなボトルに出会うことがあります。サントリーの「たすき」も、そうした知る人ぞ知る存在の一つではないでしょうか。
「たすき」は、サントリーの創業100周年を記念して社内限定で配布された非売品のウイスキーです。そのため、一般的な酒販店などの市場には流通しておらず、通常は同社の社員でなければ飲むことができないボトルとなっています。
今回は、サントリーに勤める友人(お酒が飲めません)のご厚意でこのボトルを譲っていただき、実際にテイスティングする機会に恵まれました。
この記事では、この貴重な体験をもとに、特徴的な香りや味わい、配置された原酒のニュアンスから余韻までを丁寧にレビューしていきます。
サントリー「たすき」の基本情報とスペック
| 製品名 | サントリーウイスキー100周年記念ボトル「たすき」(TASUKI)非売品 |
| 容量 | 180ml |
| アルコール分 | 43% |
| 原酒構成 | 長期熟成原酒を含むモルト・グレーンのブレンド |
| 香味の特徴 | バニラ・樽香 |
| 位置づけ | 社内限定配布非売品・転売禁止 |
| 配布の背景 | 1923年、鳥井信治郎による山崎蒸溜所建設着手から100周年を記念して |
| パッケージ | 白い化粧箱。山崎・白州・響の意匠を随所に反映 |
| 裏面表記 | 公式製品としてのテイスティングノートを記載 |
| 入手経路 | サントリー社員の友人より譲渡一般購入不可 |
【長所・特徴】
- ✅ エステリーさが豊か:長期熟成原酒を含むブレンドらしい、白桃を思わせる華やかな香りが楽しめます。
- ✅ 口当たりがなめらか:43%というアルコール度数のわりに角が立たず、飲みやすい仕上がりです。
- ✅ 余韻が穏やか:刺激的すぎない、じんわりと長く続く後味です。
- ✅ 記念ボトルとしての完成度:非売品でありながら、テイスティングノートまで記載された本格的な仕様です。
- ✅ 物語性のある一本:100周年という節目と、友人から受け取ったという経緯そのものに価値を感じられます。
【短所】
- ❌ 市販されていない:非売品のため、味を知りたくても通常の方法では入手できません。
- ❌ 情報が少ない:公式な販売がない分、原酒構成や製造年など詳細な情報は限られています。
- ❌ 再現性がない:気に入っても、同じボトルを買い足すという選択肢自体が存在しません。





味わい自体は十分に本格的ですが、「また買いたい」と思っても手に入らないという一期一会のボトル。飲み干してしまえば二度と手に入らないという名残惜しさを抱きつつも、その贅沢な一杯と向き合いました。





では早速、実際に「たすき」をテイスティングした感想を詳しくお伝えします。香り、味わい、余韻まで見ていきましょう。
サントリー「たすき」を実際に飲んでみた


「たすき」の香り
「たすき」の味わい
※数値は個人の感想です
エステリーさが輝くストレート


香り
白桃、プラム、洋梨、シルクウエハース、カカオ、かすかに香木
味わい
スパイシーな香味、淡くフルーティな余韻
感想
グラスに注ぐと、白桃を思わせるジューシーな果実香に、プラムの甘酸っぱさ、洋梨の青々しいフルーツ感が重なります。さらに、クリーミーで香ばしいシルクウエハースを思わせるニュアンス、カカオのほろ苦さ、かすかな香木の気配も感じられます。
口に含むとスパイシーさがふわりと広がったのち、ミズナラのウッディな香りが穏やかに続きます。白桃のフルーティな香味と同時に、かすかなスモーキーさも顔をのぞかせます。ミズナラのオリエンタルなフレーバーは、時間の経過とともに徐々に存在感を増していくのが印象的です。
余韻には、ミズナラのウッディさと淡く柔らかな果実香が心地よく残ります。




豊潤なエステリーさが素晴らしいです!サントリーの中でもプレミアムボトルでしか味わえないような複雑さと重厚さを兼ね備えた素晴らしい味わいでした!
ミズナラ感が増すオンザロック


香り
香木、白桃、洋梨、ミルクセーキ、カカオ、石けん
味わい
ミズナラ香るビターな味わい
感想
氷を入れることで、ミズナラ(香木)のキャラクターが一気に前面へと引き出されます。その一歩後ろから白桃や洋梨のフルーティな香りが寄り添い、全体としてスパイシーな印象へと変化していきます。ストレートの時にあった麦の香ばしさは薄れ、代わりにミルクセーキを思わせるクリーミーな甘さとカカオの風味が顔を出します。
口に含むと、ミズナラのオリエンタルな香りがふわりと広がります。続いてウッディな香味や樽材由来の渋みが顔をのぞかせ、心地よいビターさが徐々にふくらんでいきます。
余韻はビターな印象にまとまり、オリエンタルな香りと石けんを思わせるフローラルなニュアンスが長く続きます。




氷を入れることで、ストレートよりもミズナラのオリエンタルな香りが引き立ちます。味わいはビターな傾向ですが、余韻の複雑な香味は何とも言えない満足度です!
複雑な香味のハイボール


香木、白桃、洋梨、ウエハース、カカオ、石けん
香り
すっきりフルーティ、ミズナラの淡い余韻
味わい
ハイボールに仕上げると、ミズナラ由来のオリエンタルな香りと、白桃や洋梨のフルーティさが華やかに立ち上ります。ウッディな骨格の中にウエハースを思わせる軽い香ばしさが漂い、カカオのほろ苦さや石けん・花のようなフローラルな香りが絶妙なアクセントを添えます。
口に含むと、ミズナラのオリエンタルな香りが口いっぱいに広がるとともに、白桃のジューシーさと洋梨のさわやかな果実感がクリアに感じられます。
余韻には優しいビターさとミズナラの香りが淡く残り、ゆっくりと穏やかに消えていく、すっきりとした仕上がりです。
感想




ミズナラと白桃の香りが複雑に絡み合い、淡いビター感が全体を引き締めます。サントリーの味わいを集約したような複雑な味わいでした!
たすきをローヤル、響JHと比較してみる


香りを比較
味わいを比較
※数値は筆者の主観による評価です
サントリーローヤルと「たすき」を比較


香り
- 共通点と方向性:香りの方向性そのものは共通しており、双方ともにミズナラ樽由来のオリエンタルな香りを持ち合わせています。ただし、その香りの豊かさは「たすき」に大きく軍配が上がります。
- 個性の違い:「たすき」は白桃を思わせるフルーティでリッチな印象であるのに対し、「ローヤル」は砂糖のような甘さが際立つのが特徴です。また、「ローヤル」は「たすき」に比べてグレーン原酒の存在感が強く、良く言えばクリーン、悪く言えば薄っぺらい印象につながっています。
味わい
- テクスチャと構成:口に含むと、「たすき」の方がよりフルーティで、ミズナラのオリエンタルな要素も豊かに広がります。「たすき」はモルト感がしっかりと軸を成しているのに対し、「ローヤル」はライトなグレーン感が前面に出ています。
- 熟成感の差:「たすき」には「響21年」を思わせるようなエステリーさがある一方、「ローヤル」には若々しいフレッシュさが感じられます。
ローヤル比較まとめ
実際に飲み比べると、イメージしていたよりも大きな実力差を感じる結果となりました。「ローヤル」も単体では非常に優れたウイスキーですが、並べて比較することで、「たすき」における長熟原酒の重要性がはっきりと伝わってきます。





飲む前は響の延長くらいの感じでしたが、以外にもローヤルと味のベクトルが似ていることに驚かされました!
響ジャパニーズハーモニーと「たすき」を比較


香り
- 共通点と複雑さ:複雑な構成であるという印象はどちらにも共通していますが、「たすき」の方がより深い熟成感を感じさせます。なお、いずれも「ローヤル」ほど強いグレーン感は突出していません。
- 個性の違い:「たすき」の持つエステリーさに比べると、「響JH」はライトで、甘さをより強く感じさせる設計です。また、「響JH」からは白州原酒の存在感がより強く伝わってきます。
- 意外な発見:飲む前のイメージでは、「たすき」は「響」に近い構成だと思っていましたが、香りの方向性だけで言えば、実は「ローヤル」の方が近いという面白い結果になりました。
味わい
- 樽のニュアンス:味わいにおいても「たすき」の方がエステリーです。対する「響JH」は甘みが強く、バーボン樽由来のニュアンスがはっきりと感じられます。「響JH」にもミズナラのオリエンタルさは存在するものの、甘さが際立っているぶん、バーボン樽のクセのないシンプルな印象を受けます。
- 構成の深み:「たすき」には梅酒っぽさこそないものの、どこか「響12年」を思わせる要素が感じられます。さらに、「たすき」の持つスパイシーさと、余韻に抜ける淡いスモーキーさが、全体をリッチでふくよかな印象へと格上げしています。
総括・結論
飲む前は、価格帯や位置づけから「ローヤル→響JH→たすき」という単純な上位互換の階段を予想していましたが、実際に飲んでみるとその予想は良い意味で裏切られ、それぞれの構成原酒のキャラクターが際立ち、明確な個性の違いが存在することが分かりました。
最終的な印象としては、「たすき」は「響JH」の延長線上にあるというよりも、「ローヤルの長熟版であり、正統な上位互換」と呼ぶのがしっくりくる、リッチで重厚な仕上がりだと感じています。





ここからは、「たすき」がなぜここまで特別なウイスキーなのかを整理していきます!
なぜ「たすき」が特別なのか


社員限定という希少性
サントリー創業100周年を記念して社内限定で配布された非売品であり、一般消費者が公式に入手する手段は存在しません。
節目を記念した本格的な仕様
非売品でありながら、長期熟成原酒を含むブレンドやテイスティングノートの記載など、市販品と変わらない丁寧な作り込みがされています。
受け取った経緯そのものに価値がある
今回のように、社員本人ではなくその周囲の人が味わう機会を得られること自体が、このボトルならではの体験だと感じます。
「たすき」に込められたサントリーの想い







「たすき」という名前がどこから来ているのか、知れば知るほど納得できる背景があります。
1923年の山崎蒸溜所の建設着手から100年
サントリーは1923年、創業者・鳥井信治郎が山崎蒸溜所の建設に着手したことをもって、日本の本格ウイスキー造りの歴史をスタートさせました。「たすき」は、この着手から100周年を迎えたことを記念して調製されたボトルです。





ボトル名の「たすき」には、創業者から現在の社員へ、そして未来へと思いを受け継いでいくという意味が込められているそうです。
化粧箱に込められたメッセージ
化粧箱の袖部分には、創業者の挑戦から現在まで受け継がれてきた歴史を、受け取った一人ひとりの未来へつなげてほしいという趣旨のメッセージが記されています。社員一人ひとりへの帰属意識を高めるための、インナーブランディングの一環だったと考えられます。





販売を目的としない記念ボトルだからこそ、メッセージ性を前面に出した企画にできたという側面もありそうです。
「たすき」の製造の特徴







市販品と共通する、サントリーらしいブレンド技術についても触れておきます。
長期熟成原酒を含むブレンド
「たすき」には長期熟成原酒が含まれており、これが香りの奥行きと余韻の長さにつながっていると感じられます。山崎・白州・響といった主要ブランドと同じハウススタイルを土台にしたブレンドと考えられます。
43%という度数設計
一般的な市販ブレンデッドウイスキーと同じ43%に設定されており、記念ボトルとはいえ、飲みやすさを重視した実用的な度数設計になっています。





度数を市販品と揃えているあたりに、社内向けとはいえ「きちんと飲んでもらう」ことを意識した設計がうかがえます。
「たすき」を響やローヤルと比較







市販されている響やシリーズ品と比べると、「たすき」の立ち位置がより分かりやすくなります。
| 項目 | たすき | 響 ジャパニーズハーモニー | ローヤル |
|---|---|---|---|
| 位置づけ | 100周年記念・非売品社内限定 | 市販ブレンデッドウイスキー | 市販プレミアムブレンデッドウイスキー |
| 容量 | 180ml | 700ml | 700ml |
| アルコール分 | 43% | 43% | 43% |
| 香味の軸 | バニラ・樽香 | 華やかな花香・蜂蜜 | ドライフルーツ・シェリー樽由来の甘み |
| 入手方法 | 社内配布のみ購入不可 | 酒販店・通販で購入可能 | 酒販店・通販で購入可能 |
| こんな方に | 物語性を重視する方 | 華やかな香りを幅広く楽しみたい方 | 重厚な熟成感を求める方 |
💡 選び方のポイント:市販品として華やかな香りを楽しみたいなら響ジャパニーズハーモニー、重厚な熟成感を求めるならローヤル、そして非売品ならではの物語性を求めるなら「たすき」という位置づけになります。
同じサントリーのブレンデッドウイスキーとして比べると、華やかな香りを幅広く楽しみたいなら響ジャパニーズハーモニー、ドライフルーツやシェリー樽由来の重厚な甘みを求めるならローヤル、そして非売品ならではの物語性を求めるなら「たすき」という使い分けになりそうです。





味わいの傾向としては市販品の延長線上にありつつ、入手経路の特殊さが最大の違いだと感じます。
よくある質問(FAQ)





購入前、というよりは「たすき」について気になりやすいポイントをまとめました。
まとめ
「たすき」は非売品という特別な立ち位置にありながら、その中身は「おまけ」のような軽いものではなく、しっかりとした飲みごたえを備えたウイスキーでした。エステリーさと樽香を軸にした華やかな香り立ちに、なめらかな口当たりと穏やかな余韻が続き、記念ボトルという名目以上の完成度を感じさせます。
飲む前は響ジャパニーズハーモニーの延長線上を予想していましたが、実際に比較すると、香りの方向性はむしろローヤルに近い系統だという意外な発見がありました。年数表記こそないものの、味わいの端々から長期熟成原酒の存在がはっきりと伝わってきます。
さらに、山崎・白州・響を思わせるニュアンスが随所に感じられ、サントリーのウイスキー造りの集大成ともいえる仕上がりです。100周年にふさわしい、物語性と実力を兼ね備えた一本でした。
非売品ゆえに通常の方法では入手できないボトルですが、貴重な機会に感謝しつつ、この記事がその存在を知る一助となれば幸いです。


最後までお読み頂きありがとうございました。


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