

こんにちは!ウイスキーの魅力と楽しさを伝えるカエル「sister-ley」です!




今回は、「ブティックウイスキー バフェット スペイサイド・シングルモルト12年」の解説&レビューを行っていきます!
最近のウイスキー価格の高騰で、シェリー樽熟成のボトルにはなかなか手が出しにくくなっています。そんな中でもおすすめしたい一本があります。SNSで話題の「鹿のラベルのウイスキー」をご存知でしょうか。熟成年数が上がるほど鹿が成長する仕掛けがありながら、価格は今も手頃な水準を保っているのが魅力です。
「スペイサイドのシェリー樽熟成」といえばザ・マッカランを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、このボトルなら驚くほど手頃にその個性を堪能できます。
結論から言うと、蒸留所名は非公開ながら「World Whisky Awards 2024」でカテゴリーウィナーを受賞した実力派です。
バフェット スペイサイド12年の基本情報とスペック
| カテゴリー | スコッチ・シングルモルトウイスキー(独立瓶詰)スペイサイド |
| 瓶詰業者 | ザ・ブティック・ウイスキー・カンパニー(TBWC) |
| シリーズ | バフェット(Buffet)シリーズコアレンジ |
| 熟成年数 | 12年 |
| アルコール分 | 45.8% |
| 内容量 | 700ml(1ケース6本入り) |
| 国内発売日 | 2024年5月13日 |
| 日本国内価格帯 | 8,650円前後(税別参考価格) |
| 受賞歴 | WWA2024カテゴリーウィナー |
| 製法の特徴 | ノンチルフィルター、ノンカラーリング、スモールバッチ(約1,000L) |
| 味わいの特徴 | シェリーの濃厚な甘み、スペイサイドのエレガントな骨格 |
| 主要熟成樽 | ファーストフィル・オロロソシェリー樽単一樽種 |
| 原酒供給元 | 非公開(スペイサイドの最高峰「ベンリネス山」の名にちなむ手がかりから、ベンリネス蒸留所と推測される) |
| 日本国内輸入本数 | 約240〜270本(初期割当分、限定的) |
| おすすめの飲み方 | ストレート、少量の加水、ハイボール |



ファーストフィルのオロロソシェリー樽のみで熟成された原酒を使用しているのが、このボトルの大きな特徴です!
【長所】
- ノンチルフィルター・ノンカラーリング
- WWA2024カテゴリーウィナー受賞
- ファーストフィルシェリー樽による濃厚な甘み
- 700ml化でボトラーズ製品としての実用性が向上
【短所】
- 蒸留所名が非公開
- 日本への初期輸入本数が240〜270本程度と少ない
- フィニッシュにやや荒さを感じるという声もある




シェリー樽の甘みは魅力的ですが、粗さが目立つという意見もあるのが気になりますね!?




では、早速ストレート・ロック・ハイボールで味と香りを確かめていきましょう!
バフェット スペイサイド・シングルモルト12年を実際に飲んでみた


バフェット スペイサイド・シングルモルト12年の香り
バフェット スペイサイド・シングルモルト12年の味わい
※数値は個人の感想です
ストレートで飲んでみる


香り
干しブドウ、イチジク、シュガートースト、黒糖、カカオ、樽香
味わい
甘酸っぱくスパイシーな余韻
感想
グラスに注ぐと、まず熟成感のある干しブドウやイチジクのフルーティーな香りが立ち上ります。その奥からはシュガートーストを思わせる甘く香ばしい香りが控えめに顔を覗かせ、黒糖やカカオのほろ苦さ、オーキーな樽の渋味が複雑に絡み合います。
口に含むと、干しブドウの芳醇な香りとカカオや黒糖の濃厚な甘さが口いっぱいに広がります。次第に心地よいスパイシーさが膨らみ、樽由来のウッディな渋味へと変化していきます。余韻にはフルーティーな香りとスパイシーさが長く残り、ゆっくりと優しく消えていきます。




熟した果実とカカオのほろ苦さ、熟成感とフルーティーさが調和した、まさにスペイサイドらしい一杯です。
ロックで飲んでみる


香り
イチジク、干しブドウ、オレンジ、黒糖、カカオ、オーク
味わい
ほろ苦いビターテイスト
感想
氷を入れて冷やすことで、香りの表情が変わります。イチジクのみずみずしさに干しブドウが重なり、オレンジの甘酸っぱいシトラスのニュアンスも加わります。そこへ黒糖とカカオのほろ苦く甘い香りがふんわりと漂い、オークのウッディな樽香が全体を引き締めます。
味わいは、ウッディな樽香とともにカカオのほろ苦さが口いっぱいに広がります。黒糖のコクのある甘さと木の渋味の後には、しっかりとしたビターさが追いかけてきます。余韻はカカオと干しブドウの輪郭を残しつつ、わずかな塩味とともに樽の渋味が心地よく持続します。




氷を入れることでシトラスの香りが開き、心地よいビター感にかすかな塩味が加わり、深みのある味わいが楽しめます!
ハイボールで飲んでみる


香り
干しブドウ、オレンジ、カカオ、石けん、オーク、かすかに硫黄
味わい
エレガントで甘酸っぱい
感想
ソーダで割ると、より軽やかでエレガントな一杯に変化します。香りは干しブドウの熟した果実味に、オレンジの甘酸っぱいフルーティーさが際立ち、カカオや黒糖のほろ苦い甘さ、石けんを思わせるフローラルさも感じられます。オークの奥にはかすかな硫黄っぽさも潜んでいます。
口当たりは、カカオの粉っぽいほろ苦さに干しブドウの甘酸っぱさが加わり、ブドウの皮のようなタンニンとウッディさが重なります。かすかな塩味が味わいに深みを添え、余韻は干しブドウの果実感と樽のウッディさが残りつつ、ビターさとスパイシーさが心地よいアクセントとなって全体をまとめてくれます。




シェリー樽熟成はハイボールに合わない、そんな固定概念を見事に覆してくれる、スパイシーでフルーティーな味わいです!




ここからは、このボトルの原酒供給元についての手がかりをご紹介します!
使われている原酒は?ベンリネス?


TBWC(ブティック・ウイスキー・カンパニー)は蒸留所名を非公開としていますが、インポーターの「スペイサイドで一番高い山を表す蒸留所」というヒントが大きな手がかりです。
スペイサイド最高峰(標高840m)は「ベンリネス山」であり、該当するのはベンリネス蒸留所しかありません。
ベンリネス蒸留所の特徴
- 希少なシングルモルト:1826年設立。原酒の多くは「ジョニーウォーカー」などのブレンド用に使われるため、シングルモルトとして出回るのはボトラーズ(独立瓶詰業者)経由が中心です。
- 重厚でオイリーな酒質:伝統的な「ワームタブ(蛇管式)凝縮器」を使用。銅との接触が少ないため、力強く肉厚(ミーティ)でオイリーな質感が生まれます。




この力強い原酒をファーストフィルのオロロソシェリー樽で12年間熟成させることで、シェリーの濃厚な甘みと原酒本来の骨格が調和した1本に仕上がっています。
バフェットシリーズのラインナップ


バフェットシリーズは、各ウイスキー生産地域の香味を手頃な価格で届けることを目指し、1バッチ約1,000リットルというスモールバッチで生産されています。ノンチルフィルター・ノンカラーリング、アルコール分45.8%は全製品共通です。
| 項目 | アイラ シングルモルト8年 | スペイサイド シングルモルト12年 | ハイランド シングルモルト18年ピーテッド | ブレンデッド グレーン30年 | カナディアン コーンウイスキー8年 |
|---|---|---|---|---|---|
| 主な熟成樽 | バーボンホグスヘッド& シェリーオクタブ樽極小樽 | ファーストフィル・ オロロソ・シェリー樽 | エキスバーボン、 オロロソ、ペドロヒメネス樽 | リフィルバーボンホグス ヘッド&シェリーオクタブ | リフィルバーボン& 100%オロロソシェリー樽 |
| 香味の特徴 | 柑橘、ピートスモーク、 赤系フルーツ | クリスマスケーキ、 チョコレート | ハーブ感のあるピートと シェリーの甘みの融合 | バタースコッチ、ワックス、 オークの複雑味 | 濃厚なトフィー感 |
| 製法・特筆事項 | WWA2024 カテゴリーウィナー | 新しいオロロソ樽由来の 濃厚な甘み | ピートとシェリーの 重厚な融合 | 長期熟成による リッチな複雑味 | ダブルポットスチル蒸留 (コーン95%・ライ5%) |
| アルコール分 | 45.8% | 45.8% | 45.8% | 45.8% | 45.8% |
補足:バフェットシリーズは熟成年数が上がるほど、シェリー樽由来の甘みや複雑味が強くなる傾向がある。アイラ8年とハイランド18年はピートを軸にしている一方、スペイサイド12年やブレンデッドグレーン30年はシェリーの甘みが主体となっている。カナディアンコーン8年は、コーンとライを使った蒸留方法自体が他の4銘柄と異なる点も特徴である。
ラベルのデザインは、アーティストのエミリー・チャペルさんによるもの。共通モチーフは雄のレッドディア(アカシカ)で、熟成年数に応じて鹿の年齢や角の大きさが変わっていきます。
スペイサイド12年は、青年期から壮年期に差し掛かった雄鹿として描かれており、角のポイントが増え、表情にも落ち着きが出てきた段階として表現されています。




1本手に入れると、他のボトルも集めたくなるマニア心をくすぐるのも魅力的ですね!
日本国内での価格と流通状況
日本では株式会社ウィスク・イーが正規輸入代理店として、2024年5月13日にこのボトルを国内発売しました。
スモールバッチ生産のため、日本への初期割当分は限られており、輸入本数は240本から270本程度だったとされています。ここにWWA2024での受賞が重なり、武蔵屋や信濃屋、新潟長谷川屋といった主要なウイスキー専門店では、発売後すぐに完売となりました。



バフェット スペイサイド12年の疑問について、まとめてみました!
バフェット スペイサイド12年のよくある質問
バフェット スペイサイド・シングルモルト12年Q&A
Q1:蒸留所名は非公開なのに、なぜ「ベンリネス蒸留所」が候補として挙がっているのですか。
インポーターが開示している「スペイサイドで一番高い山を表す蒸留所」というヒントが手がかりになっています。スペイサイド地域で最も標高が高いのは、標高840メートルの「ベンリネス山」。この名前を冠した蒸留所は「ベンリネス蒸留所」以外に見当たりません。
ベンリネス蒸留所はディアジオ社の傘下で、原酒の多くはブレンデッドスコッチのキーモルトとして使われています。公式のシングルモルトとしてのリリースが少ないぶん、独立瓶詰業者を通じて出会える貴重な機会になっています。
Q2:ベンリネス蒸留所の原酒には、どのような特徴がありますか。
力強くオイリーな、「ミーティ(肉様)」と形容される酒質が特徴です。かつては「部分3回蒸留法」という複雑な製法を採用していましたが、2007年に廃止されました。現在も伝統的な「ワームタブ(蛇管式)凝縮器」を使っていて、近代的な凝縮器に比べて銅との接触が少ないぶん、硫黄由来の重みやオイリーな質感が残りやすくなっています。
この重厚な原酒だからこそ、ファーストフィルのシェリー樽が持つ強い甘みにも負けず、しっかりとした骨格を保っていられると考えられています。
Q3:公式のテイスティングノートと、実際に飲んだ人の感想に違いがあるのはなぜですか。
公式ノートでは、シェリー樽由来のキャラメルやチョコレートといった甘い香りが中心に紹介されています。一方で実際に飲んだ人からは、りんごや赤スグリのような果実の要素や、余韻に感じるアルコールの熱感など、より細かな個性についての感想も見られます。
公式情報が製品の魅力を伝えることに重点を置いているのに対し、飲んだ人の感想はスモールバッチならではの原酒の若さや個性まで含めて評価しているためだと考えられます。
Q4:日本国内での入手が難しいと聞きました。どこで買えますか。
本製品は1バッチ約1,000リットルというスモールバッチで生産されていて、日本への初期割当分は240本から270本程度と限られていました。World Whisky Awards 2024でカテゴリーウィナーを受賞したこともあり、主要な取扱店では発売後すぐに完売となっています。
実店舗での完売が続いている場合でも、Amazonなどの通販サイトやウイスキー専門のオンラインショップで在庫が見つかることがあります。こまめにチェックしてみるのがおすすめです。
Q5:シェリー樽熟成のウイスキーは、どのように楽しむのがおすすめですか。
ストレートなら、シェリー樽由来の濃厚な甘みと原酒本来の骨格の両方を楽しめます。余韻にやや荒さを感じる場合は、少量の加水を試すと香りが開きやすくなります。
ハイボールでも楽しめますが、炭酸で割ることでシェリー樽熟成特有のクセ、たとえば硫黄っぽさやアルコールの角のようなネガティブな部分が目立ちやすくなる場合もあります。この点は好き嫌いが分かれるところなので、まずはストレートや少量の加水で試してみて、好みに合えばハイボールも試すという順番がおすすめです。
まとめ
バフェット スペイサイド・シングルモルト12年は、ファーストフィルのオロロソシェリー樽で12年熟成された原酒を使い、干しブドウやカカオの濃厚な甘みをお手頃な価格で楽しめる一本です。World Whisky Awards 2024でカテゴリーウィナーを受賞するなど、実力も確かです。
蒸留所名は非公開ですが、「スペイサイドで一番高い山」というヒントから、シングルモルトとしては珍しいベンリネス蒸留所の原酒と推測され、その重厚な酒質がシェリー樽の甘みをしっかり受け止めています。
ストレートやロックで果実味とスパイシーな余韻を楽しみたい一本ですが、シェリー樽熟成はハイボールに合わないという固定概念を見事に覆してくれる、スパイシーでフルーティーな味わいも魅力です。スモールバッチ生産で輸入本数も限られているため、気になる方は是非、チェックしてみてください。




最後までお読み頂きありがとうございました。




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