【レビュー】キリンウイスキー 陸 を3種類の飲み方で味と香りを解説!!

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こんにちは!ウイスキーの魅力と楽しさを伝えるカエル「sister-ley」です!

今回は、「キリンウイスキー 陸」の解説&レビューを行っていきます!!

『キリンウイスキー 陸』は、日本の大手飲料メーカーであるキリンが手がけるブレンデッドウイスキーで、日本国内でのウイスキー人気の高まりに応える形で誕生しました。その滑らかな味わいとバランスの取れた香りが特徴で、初心者から愛好者まで幅広い層に親しまれています。

本記事では、『キリンウイスキー 陸』の特徴や製造プロセス、香りや味わいの詳細を深掘りし、どのようなシチュエーションで楽しむのが最適なのかを考察していきます。ウイスキー選びに悩んでいる方や『陸』の魅力をもっと知りたい方に向けて、実際のテイスティング体験を元にお伝えします。

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キリンウイスキー 陸はこんなウイスキー

キリンウイスキー 陸の詳細はこちら
カテゴリーブレンデッドウイスキー
産地日本
メーカーキリンディスティラリー
アルコール分50%
内容量700ml
価格帯2,000〜3,000円
飲みやすさ★★★★☆☆☆
味わいの特徴バニラやキャラメルの甘さ、爽やかなフルーティさ
おすすめの飲み方ハイボール一択
キリンウイスキー 陸の長所・特徴
キリンウイスキー 陸の短所・注意点
  • スッキリ飲みやすい
  • ハイボールに最適
  • 高品質なグレーンの味わい
  • バーボン系の香り
  • ストレートには向かない
  • やや割高感がある

このウイスキーについて

今回ご紹介する「キリンウイスキー陸」は2020年5月に発売されたウイスキーで、原酒不足により惜しまれながら終売となってしまった「富士山麓 樽熟原酒50°」の後継ボトルという位置づけで販売されているブレンデッドウイスキーです。

その「キリンウイスキー陸」ですが、2022年の4月5日にデザインが一新。陸という文字が金色で大きくなり、旧ラベルよりも親しみやすいパッと見て明るい印象へと変わりました。

リニューアル前の陸については過去のレビュー記事を御覧ください。

近年の原酒不足によってワールドブレンドといった、世界中のモルト原酒とグレーン原酒をブレンディングしたボトルを見かけるようになりました。原酒の量に至っては日本より古くからウイスキー文化のあるスコットランドやアメリカの方が豊富なストックが有るため、海外から蒸留所不明のバルク原酒が輸入され、日本の原酒とブレンドすることで新しい感覚の味わいを造り出している傾向にあります。

今回ご紹介するキリンの「陸」というウイスキーは富士御殿場蒸留所が作り出す個性豊かなグレーン原酒とモルト原酒をブレンディングすることで造り出されるウイスキーで、今までは影の存在であったグレーンウイスキーという存在を表舞台に昇華させた、長年のウイスキーファンからすれば奇をてらったウイスキーでもあります。

富士御殿場蒸留所について簡単に

キリンディスティラリーが所有する富士御殿場蒸留所は国内はおろか世界的に見ても非常に優れたグレーンウイスキーを製造している蒸留所の一つです。グレーンにおいての最高賞の受賞歴もあり、グレーンという脇役的な原酒を主役に押し上げた素晴らしい蒸留所です。

そんな、富士御殿場蒸留所の特徴で最も重要な要素は3種類の原酒を生み出す為に、3つのタイプの蒸留器で原酒を造り分けていることです。

  • ライトタイプの原酒を生み出す、マルチカラム蒸留器
  • ミディアムタイプの原酒を生み出す、ケトル蒸留器
  • ヘビータイプの原酒を生み出す、ダブラー蒸留器
出典:グレーンウイスキー富士HP

異なる性質の原酒を造り分けることで、個性的且つバランスの取れた味わいを作り出すことが出来ます。グレーンという主張の少ないウイスキー原酒でありながら、今までの価値観に囚われないウイスキー造りをしている富士御殿場蒸留所は本当にすごいですね!!

数あるブレンデッドウイスキーの中でもグレーンウイスキーを主体にモルト原酒がブレンディングされている、いわばグレーンが主役のブレンデッド「キリンウイスキー陸」ですが、裏のラベルにもグレーンが主役である表記がなされています。

通常のブレンデッドウイスキーであれば原材料名のところに、最初はモルトがくるはずですが、「陸」はグレーンが最初に来ています。また、国内におけるジャパニーズウイスキーの定義がされてから発売となった今回の「新ボトル」には、ちゃんと「国内製造」、「英国製造」という表記があり、使われている原酒についてもキチンと明記してあるのがわかりますね!?

キリンウイスキー陸のこだわり

小樽を使用しての熟成

ウイスキーの最も重要な工程の一つである「熟成」の際に、「キリンウイスキー陸」はバーボンウイスキーで用いられる180Lの小さめの樽「バレル」で熟成を行っています。

大きい樽で仕込んだほうが効率も上がりますが、小さい樽で熟成を行うことにより、原酒と樽の内側の表面積が大きくなり、樽材からの要素が反映されやすくなるという特色があるからです。

ノンチルフィルタード製法

陸では、樽から出したそのままの美味しさに近い味わいを目指して、通常のウイスキーでは行う冷却濾過(チルフィルター)を行わず、あえて最低限の加水調整後に瓶詰めされます。

冷却濾過をしないということは、澱なども含んでしまいますが同時に冷却濾過によって除去されるウイスキーの香味成分がそのまま残るということにも繋がります。

出典:キリンウイスキー陸HP

キリンとしては、美味しいウイスキー(原酒に近い状態)をちゃんと味わってほしいという、企業のこだわりが反映されているんですね!!

ワールドブレンドウイスキーやグレーンウイスキー系の物は、バーボンに使われる原酒(トウモロコシ主体)のフレーバーが目立ち、中途半端な印象が未だに拭いきれていない為、筆者は好んで飲みません。(個人的感想ですのでご了承ください)

ですが、新商品でもあるので・・・3種類の飲み方でしっかりレビューしてみたいと思います。後半には新旧飲み比べも少しだけ記載しています。それではいってみよ〜!!

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キリンウイスキー 陸をテイスティング

キリンウイスキー 陸のフレーバー

キリンウイスキー 陸の味わい

ストレートで飲んでみる

香り

  • バニラ、キャラメル、カスタード、ビスケット、花、ミント

味わい

  • グレーンらしいライトな口当たり、フローラル、50度を感じないスムースさ

感想

まずはストレートから飲んでみます。香りは甘くウッディなバニラやキャラメル、しっとりとした印象のカスタードの様な香りを最初に感じます。続いて穀物っぽい香ばしさのビスケットも感じ、少し加水して時間を置くと、旧ボトルでも感じた「花」を思わせるフローラルな香りがして、清涼感のあるミントっぽい香りも感じることが出来ます。

口に含むと、甘くウッディな香りとは裏腹に以外にサラっとした軽い口当たりで、このへんはグレーンらしい軽やかなテイストがあります。口に中では、フローラルな香りがしてバーボンウイスキーに似たグレーンの独特のニュアンスが広がります。アフターにかけてはビターで時折スパイシーな要素も感じられました。

アルコール度数50度という割に、トゲトゲしさもなくスッと飲めてしまうところは素晴らしいです。度数の高いウイスキーは加水によって変化を楽しめ、好みに調整出来るのも面白いですね。

ロックで飲んでみる

香り

  • キャラメル、バニラ、花、ユーカリ、リコリス、リンゴ、セメダイン

味わい

  • カラメルの様な凝縮した甘さ、ソフトながらしっかりとしたビター感

感想

次は氷を入れてオンザロックで飲んでみます。香りはバーボンウイスキーによく似たバニラやキャラメルの甘さがあり、生花の様なニュアンスが漂います。そして、ストレートの時はミントに感じた香りも少しハーヴの様な香りに変わり、ユーカリやリコリスの様な甘みを帯びた草っぽさがあります。若干ですが青りんごの様な香りと、バーボンウイスキーによくあるセメダインの様なケミカルさも顔を出しました。

口に含むと、柔らかな口当たりながらちょっとツンっとする感じのフローラルさが口の中に広がり、甘さとビターが同じ様なバランスで消えていきます。2杯目以降、氷が溶けて加水が徐々に進むと、生花やセメダイン臭が強まり、フォアローゼスの様なバーボン感が一層に強まっていきます。

ハイボールで飲んでみる

香り

  • 花(フローラル)、バニラ、キャラメル

味わい

  • 優しい甘さと香ばしいアフター

感想

最後はハイボールで飲んでみます。香り立ちはバーボンウイスキーと同系統のフローラルさで溢れ、微かにですがバニラやキャラメルの甘い香りが感じとれます。

口に含むと、炭酸の爽快感の中にシリアル感のある香ばしさが広がって、中盤から余韻にかけては優しい甘さが口の中に漂います。ストレートやロックで引き立っていたフローラル感、そしてビターが影を潜めて一気に飲みやすい味わいに変わりました。グレーン主体ながら、モルトっぽいの香ばしさと甘さがほのかに香るあたりはハイボールが正解かもしれません。フワッと香る甘さと香ばしさは飲み飽きず、「ホッと出来る」優しい味わいで、一日の終りに最適な印象を持ちました。美味いっ!!

旧ボトルとの比較(ストレート)

旧ボトルと新ボトルを同時に開栓して飲み比べをしてみました。

香りの比較

味わい比較

新ボトルと旧ボトルを比較してみて

ストレートでは・・・

新ボトルと旧ボトルを比較し、まずはストレートで飲み比べてみました。香りはどちらも同系統ですが、旧ボトルには華やかさがあり、若々しさやフレッシュさを感じます。特に果実感が際立つのが旧ボトルで、一方の新ボトルは落ち着いた印象があり、ウッディな香りと甘く柔らかなニュアンスが感じられます。

口に含むと、旧ボトルはピリッとしたアルコールの刺激があり、まるでバーボンウイスキーを飲んでいるような力強さが前面に出ています。一方、新ボトルはアルコールの刺激が控えめで、どこか粉っぽさや香ばしさが感じられ、全体的に柔らかく飲みやすいのが特徴的です。

ハイボールでは・・・

次にハイボールで飲み比べてみました。香り立ちはどちらも同系統で大きな違いはありませんが、旧ボトルは華やかさがあるものの、セメダインのようなツンとした刺激的な香りが強く感じられます。一方、新ボトルはミントや青りんごのようなほのかな果実感があり、角が取れたまろやかな印象です。

口に含むと、旧ボトルはビターな要素が強く、アフターにはややエグみを感じる部分があります。対して新ボトルは、香ばしさとほのかな甘みが感じられ、旧ボトルに比べて格段にマイルド。全体的な味わいのバランスを考えると、新ボトルの方に軍配が上がります。

まとめ

旧ボトルとの比較も交えながら、「キリンウイスキー陸」のレビューをしてみました。

旧製品と比較することで、味わいにどのような変化があるのかが明確になります。そして、その変化が意味するものは、企業側の事情(原酒不足や構成の見直し)や、マーケットの求めるものへの対応といった背景があることも伺えます。

今回の「キリンウイスキー陸」のリニューアルについて、個人的な意見を述べるならば、一言で「美味しくなった」と感じました。ウイスキーは原酒の限りがあるため、「デザイン一新」と謳いながらも中身には妥協が見られるケースが少なくありません。しかし、陸に関して言えば、旧ボトルでネガティブに感じられた要素が大幅に減り、ウイスキーとして純粋に美味しく、飲みやすくなっています。アルコールの刺激も控えめで、優しい味わいに仕上がっているのが印象的です。

正直、ラベルデザインを見たときは「陸もリニューアルかぁ……」と、少し落胆に近い気持ちになりました。しかし、実際に飲んでみると、ウイスキーとしての味わいが明らかに洗練されており、良い意味で期待を裏切られました。

3種類の飲み方でレビューしましたが、陸の魅力をしっかりと感じるにはストレートがベスト。ただ、アルコール度数が高いため、初心者にはやや取っ付きづらい部分もあります。もし飲み方をおすすめするとしたら、迷わず「ハイボール」と答えます! ほんのりとした甘さと香ばしい香りが心地よく、個人的に苦手なグレーン系のバーボン臭さも少ないため、幅広い方に好まれる仕上がりになっていると感じました。

最後までお読み頂きありがとうございました。

テイスティングに使用しているグラス「グレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラス。

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