ワイルドターキー8年

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このウイスキーの特徴

このウイスキーについて

ロゴ出典:ワイルドターキー

今回はバーボンウイスキーを代表する銘柄「ワイルドターキー8年」をご紹介。

「ワイルドターキー8年」は、ケンタッキー州にあるワイルドターキー蒸留所でつくられるケンタッキーバーボンを代表する銘柄の一つです。

歴代アメリカ大統領の中にも愛飲者がいて、プレミアムバーボンウイスキーの一つである「ワイルドターキー8年」、スコッチと比べると寒暖差の激しい熟成庫の中で、8年という熟成時間を費やして造られたバーボンウイスキーは円熟感のある非常にまろやかな味わいが特徴です。

ワイルドターキーの由来

出典:ワイルドターキー

ワイルドターキーは、アメリカ合衆国のケンタッキー州ローレンスバーグにあるワイルドターキー蒸留所で作られます。元々は、トーマスリッピーという創設者によって建築された家族経営の蒸留所で、名前もリッピー蒸留所でした。

トーマスリッピーが蒸留所を建設した理由が「バーボンが大好きだから」という、単純明快な理由であるところも面白い成り立ちですが、リッピー蒸留所は、その後家族経営が続いたあとに、何度かのオーナーが入れ替わり、1940年の当時のオーナーである「トーマス・マッカーシー」によってワイルドターキーと名付けられます。

ワイルドターキーと名付けられた理由は、趣味である「七面鳥狩り」の際に貯蔵庫からバーボンを持ち出していたからで、ネーミングにおいても単純明快です。

現在は、イタリアの「カンパリ・グループ」が2009年にワイルドターキーを買収し、経営がなされています。

ワイルドターキーのこだわり

そんな、ワイルドターキーですが現在、ケンタッキーバーボンを代表する銘柄になっています。それには、製法においての強いこだわりが反映されているからです。

ワイルドターキーの製法の中で特徴的なのが、「アルコール度数を抑えた独自製法というものがあります。

バーボン造りのルールにおいて、「蒸溜の際のアルコール度数を80度以下とする」と定められていますが、ワイルドターキーの場合はこれを60~65度まで抑えて、樽詰めを行います。

何故、そこまでアルコール度数を抑える事にこだわるのか!?それは、強いアルコール度数では、原料由来の豊かな香味成分が失われてしまい、本来の原料が持つ香味成分を最大限に活かしたいという思いがあるからです。

また、使われる原料にも並々ならぬこだわりを持つワイルドターキーは、トウモロコシはケンタッキー州、インディアナ平野、大麦はモンタナ州原産のものを使い、ライ麦に限ってはドイツ産のものを使用しています。さらに、安全性や水分の含有率など細かな規定をクリアした物しか使用しない、というこだわりようです。

こうして造られるワイルドターキーのバーボンウイスキーは香味豊かで、まろやかな味わいになり、「ケンタッキーを代表する名柄」「キングオブバーボン」とまで言われる名柄になっているわけです。

今回の「ワイルドターキー8年」は、現行ボトルの一昔前の旧ボトルでラベルの七面鳥がカラーで描かれており、現行品と少しだけ違う味わいとなっていますが、飲み方次第では大差はないと言われています。筆者も大切に飲んできた旧ボトルなので、しっかりレビューしていきます。それではいってみよう!!

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テイスティング(実際に飲んでみた)

フレーバーチャート
味わいチャート

ストレートで飲んでみる

香り
  • バニラ、キャラメル、レーズン、ラズベリー、紅茶、アロエ、セメダイン、クッキー
味わい
  • クリーミーな舌触り、パンチあるウッディーな味わい
感想

まずは、ストレートから飲んでみます。香り立ちはバーボン特有のそれでいてらしからぬ香味が随所に現れています。最も特徴的なセメダイン臭がほぼ感じなく、甘いバニラやキャラメルといったウッディな香りと、シェリー樽!??とも思えてしまうくらいのレーズンの様な熟した果実香、酸味を帯びた感じもありラズベリーの様にも感じ取れます。しばらくすると、紅茶の様な渋みを感じて青々としながら瑞々しいアロエ、そしてシリアル感のあるクッキーと続き、微妙にセメダインぽさも感じますがカドのある感じはしません。

口に含むと、非常に滑らかな舌触りでクリーミーと表現するのが望ましい感覚です。粘性を感じる様なしっとりとした感触が口の中に広がります。アルコール度数が50度を超えてくるので、滑らかさがありながらもパンチの効いた味わいで、バーボンというお酒の魅力が一気に押し寄せてくる感じです。味わいも非常にフルーティーで、完熟の果実の様な甘味と酸味が広がり、バニラやキャラメルの濃縮した甘味も感じます。アフターにかけては、ちょっとスパイシーさを感じながら、微弱なビターと相まってジリジリと舌の上からゆっくりと消えていきます。

さすがは、ワイルドターキーを代表する銘柄です。味わいが非常に豊かであり、厳しい環境で耐え抜いた原酒のパワフルな要素がたっぷりと詰まっている感じです。度数の高さに躊躇してしまうかもしれませんが、是非とも一杯くらいはストレートで味わって頂きたいと思います。

ロックで飲んでみる

香り
  • バニラ、キャラメル、湿った木片、納屋、セメダイン
味わい
  • なめらかな口当たり、青々とした草を感じる、粉っぽく感じるビターな余韻
感想

次は氷を入れてオンザロックで飲んでみます。バーボンというと、氷を入れたスタイルで飲まれる方が非常に多い印象があります。

香りは、変わらずバニラ、キャラメルといった甘い香りが漂いますが、ストレートの時よりもスッキリとした印象です。香味にも変化があり、湿気を帯びたウッディさ(湿った木片のような)があり、ちょっと埃っぽくも懐かしい香り立ちを覚えます。そして、セメダイン臭のケミカルさが先程よりも強く感じて、バーボンらしい装いに変化しました。

口に含むと、滑らかさに変わりはありませんが温度が下がった分クリーミーといった印象はありません。口の中で感じるのは青々としたハーブやミントの類いの香りと、バニラなど甘味がほのかにして、粉っぽさを覚えるビターなアフターへと抜けていきます。

個人的には、氷を入れると一気にバーボンっぽくなり(当たり前ですが・・・)加水と冷却によって豊かな香味が固く閉じてしまった印象を覚えました。ただ、ストレートの時の印象が強いためで、美味しいバーボンである事に変わりはありません。常温に近い状態から、ゆっくりと冷えて薄まっていく様を楽しむのもオンザロックの醍醐味ですね。

香り
  • バニラ、キャラメル、カスタード、ライム
味わい
  • 柑橘のビター感、ウッディな樽香、アフターにほのかにケミカル(セメダイン)
感想

最後はハイボールで飲んでみます。香りはバニラ、キャラメルといった甘い香り立ちが弱いながらも感じ取れ、しっとりとしたカスタードの様にも表現出来る香りがします。そして、柑橘っぽいフレッシュな香り立ちがあり、ライムやレモンといった類の香り立ちを感じます。

口に含むと、香りとリンクするように柑橘のビターで酸味の効いた爽やかな味わいが印象的です。また、新樽熟成であるためウッディなバニラ感も残っておりビターながらも優しい甘い香りが心地よく感じます。アフターにかけては、セメダイン臭も若干しますが嫌な感じなく、スッと消えてなくなります。

ハイボールにしてコクと芳醇さに、爽やかさをまとった印象ですが、不思議と何か食べ物と合わせたいとは思いませんでした。きっと、しっかりとした味わいとコクがあり、このグラスだけで十分満足出来る味わいがするからだと思います。さっぱりとした味わいの中に、しっかりとしたコクを感じるのでヘタな物と合わせると、台無しになってしまうとも思える、これだけで満足できるハイボールです。

本当に良いものは「つまみ」がいらない。でも、あったらあったで・・・。酒飲みの辛いところです(笑)

まとめ

いかがでしたでしょうか!?思わずジャケ買いしてしまいそうなくらいカッコいいラベルのワイルドターキーですが、その中でも代表作とも言われる「ワイルドターキー8年」をレビューしてみました。単なる熟成されたバーボンという枠を超えたものがあり、単に美味しいというだけでなく造り手の情熱(スピリッツ)を感じる事が出来る、素晴らしい味わいです。

スコッチに置き換えて年数だけを見てしまうと「ミドルクラス手前」みたいな感じに思えてしまいますが、バーボンが熟成する環境は過酷で、夏は40度にもなり冬場は氷点下と、寒暖差が激しい所も多くあります。その為、樽内の揮発は多く(天使の分け前がたくさん・・・)12年とも慣れば奇跡にも近いような道程を辿るため、バーボンにおいては熟成年数をスコッチから変換して味わう必要があります。

シリーズの基本である「ワイルドターキースタンダード」が最もリーズナブルではありますが、この蒸留所の魅力をしっかりと味わいたら、私は絶対に「8年」をオススメいたします。何と言ってもアメリカ大統領が愛飲するクラスのバーボンなのですから!!度数にビビらずに、最初は是非!!そのまま飲んでみて下さい。奥深いバーボンの味わいが口の中いっぱいに広がりますよ!!

最後までお読み頂きありがとうございました。

今回ご紹介した「ワイルドターキー8年」はコチラ!!

ワイルドターキーの基本、スタンダードボトルはコチラ!!

残念ながら、終売となってしまった究極のプレミアムバーボン「ワイルドターキー13年」その中でも、日本限定仕様の「ディスティラーズリザーブ」というボトルもオススメです。


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