ニッカ カフェモルト

このウイスキーの特徴

このウイスキーについて

今回はニッカウヰスキーが販売する「カフェモルト」をご紹介します。

「カフェモルト」はニッカウヰスキーの宮城峡蒸留所が所有する世界でも数少ない「カフェ式連続蒸留器」にて蒸留したモルト原酒で構成されているモルトウイスキーになります。

宮城峡蒸留所でのモルト原酒が使われているので「シングルモルト」を名乗っても良い気がしますが、ラベルに「シングルモルト」の表記はありません。なぜでしょう!?

これは、使われているモルト原酒が一般的な単式蒸留器「ポットスチル」で蒸留したモルト原酒ではない為に「シングルモルト」と表記しないというニッカのこだわりの証です。しかし、このボトルに使われているモルト原酒は「カフェ式連続蒸留器」で蒸留されたモルト100%のウイスキーに違いありません。

カフェモルトとは

一般的にモルトウイスキーといえば、ひょうたんやランタンといった形の単式蒸留器「ポットスチル」が使われています。(逆にグレーンウイスキーやアメリカンウイスキー、カナディアンにおいては連続式蒸留が主体)

ニッカウヰスキーの宮城峡蒸留所においては「カフェ式連続蒸留器」を現在も使用しており、「カフェ式」ならではの香味豊かな原酒造りが行われています。

この「カフェ式連続蒸留器」で異例の「モルト」を蒸留した原酒を使ったウイスキーが「カフェモルト」です。

「モルトは単式で蒸留するのが当たり前」といった固定概念を覆し、ブレンダーの発想を形にするニッカウヰスキーのチャレンジ精神が生かされているウイスキーというわけです。

ニッカが所有するカフェ式蒸留器について

世界的にも珍しい「カフェ式連続蒸留器」は宮城県の「宮城峡蒸留所」にあります。

単式蒸留器に比べて連続式蒸留は効率の面で優位性はありますが、素材の風味が損なわれてしまうという反面があります。しかし、ニッカの所有する「カフェ式連続蒸留器」は素材の風味を残したままピュアな蒸留が出来る珍しい蒸留器なんです。

ただ、構造的に古い「カフェ式連続蒸留器」は使用する為には技術が必要。扱いは難しく、メンテナンスも大変です。

しかし、ニッカウヰスキーは「カフェ式」でなければ出せない風味にこだわり、現在においてもウイスキーだけでなく「ウォッカ」や「ジン」といったスピリッツなど様々な原酒造りに使用されています。

ちょっとした豆知識

ちなみに、「カフェ式連続蒸留器」は1826年にスコットランドの「ロバート・スタイン」が発明した連続式蒸留機をアイルランドの蒸留家であるイーニアス・コフィーが改良したものです。

改良された連続式蒸留機は「コフィースチル」と呼ばれ、実用された最初の連続式蒸留機になります。

あれ!?と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか!?

そうです、正しくは「カフェ式」ではなく「コフィー式」が正しい呼び名なんです。

このイーニアス・コフィー(Aeneas Coffey)のスペル「Coffey」を「カフェ」と読み間違ったことから「カフェ式」となり、ニッカウヰスキーではそのまま読んでいるわけです。

ニッカウヰスキーだけでなく、アニメ界の巨匠「宮崎駿」も同じミス!?をしているのをご存知ですか!?スタジオ名の「ジブリ」、これはイタリアの戦闘機ギブリ「GHIBLI」を「ジブリ」と読み間違ったのをそのまま名前にしているんですよ

(ギブリとは砂漠に吹く風の意味)

逸話っていうのは面白いですよね!?

さて、ニッカが世界的に類のない珍しいカフェ式連続蒸留器で造り上げた「カフェモルト」いつものように3種類の飲み方でレビューしていきます!!

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テイスティング(実際に飲んでみた)

フレーバーチャート
味わいチャート

ストレートで飲んでみる

香り
  • ウエハース、チョコレート、バニラ、ハチミツ、バナナ、花
味わい
  • 香ばしい樽香、コクがあって軽快、クリーミー
感想

最初はストレートで飲んでみます。アルコール度数が45度とやや高めなので、最初は鼻に刺激がありますが徐々に慣れてきます。香りは香ばしくも甘いウエハースとチョコレート、そしてバニラ、ハチミツと続きます。また、花の様なフローラル感とバナナに似た香りが混じり、香味は香ばしさと芳しい感じで、一般的なモルトウイスキーとは少し違うアロマが特徴的です。(良い意味でウイスキーっぽくない)

口に含むと、少し焦がしたような香ばしい穀物感とミルキーな味が広がります。アフターにかけてはビター感が強まりますが、口に入れた瞬間から余韻までコクがあって軽快な味わいは、「カフェ式連続蒸留器」という蒸留スタイルの恩恵なのでしょう。

グレーンウイスキーのニュアンスとモルティな香味が単に融合した感じと考えていましたが、実際に飲んでみるとグレーンの様にあっさりしているわけではなく、香ばしい香りとクリームのようなしっとりとした甘さを感じるあたりは、モルトが原料であるイレギュラーなニッカのチャレンジ精神の賜物だと思います。

ロックで飲んでみる

香り
  • バニラ、キャラメル、ハチミツ、焦げた匂い、ビターチョコ、コーヒー
味わい
  • モルトの上品な甘さ、クリーミーな舌ざわり、やや酸味を感じるアフター
感想

次は氷を入れてオンザロックで飲んでみます。香りはバニラ、キャラメル、ハチミツといった甘くウッディな香りがします。冷えたことでグレーンの様なニュアンスに近い感じになりました。続いて、少し焦がしような香ばしさがあり、ほろ苦さを感じるビターチョコ、コーヒーと香ばしさで溢れています。

口に含むと、モルトや樽感の上品な甘さが広がります。口当たりはとてもクリーミーで蒸留酒という事を思わせない滑らかさがあります。アフターにかけては酸味とも取れるややピートのニュアンスが効いてきて、ビター感は感じなくなりました。

冷やしても香ばしさに変わりはなく、しっとりとしたガトーショコラなどと合わせて飲むのに丁度よいかもしれません。コーヒーの様な味わいとクリーミーな舌触りは、気づけばスイスイ飲んでしまう危険性がありますので、注意したほうが良さそうです。

ハイボールで飲んでみる

香り
  • バニラ、ハチミツ、チョコ、コーヒー、キャラメル、ミルクセーキ
味わい
  • ミルクチョコ、カフェオレ、コーヒーゼリー
感想

最後はハイボールで飲んでみます。先に結論から言うと「相当ヤバいです(笑)」

香りはバニラやハチミツといった香り、続いてチョコやコーヒー、キャラメルと甘く香ばし香りが全体を支配していますが、ミルクセーキといったクリーミーな感じが香りからも滲み出ています。

口に含むと、ミルクチョコのホッとする優しい甘さ、カフェオレまたはコーヒーゼリーの様なクリーミーなほろ苦さが口の中いっぱいに広がります。「これは本当にウイスキーなのだろうか!?」と思えるほどにとても飲みやすく、鼻に抜ける感じは「カルーア」や「ベイリーズ」などの「コーヒーやクリーム」のリキュールに近い感じがあります。

もちろん、どちらも混入しているわけではありませんが、ここまで香り豊かにコーヒーやクリームの感じがするのは不思議以外の何者でもなく、「ニッカすげぇ〜」と心のなかで夜中に一人で叫んでしまいました。

まとめ

いかがでしたでしょうか!?ニッカウヰスキーの「カフェモルト」をレビューしてみました。

正直、開栓するまではあまり期待していませんでした。連続式蒸留器において造られた原酒はスッキリし過ぎていて、「飲みやすいが物足りない」という先入観があり購入も躊躇っていた程です。

しかし、飲み終えて思うのは「もっと早くしておくべきだった・・・」です。こんなにも香ばしく、さっぱりとした甘さが絶妙なバランスで構成されており、爽やかなクリーミーさが何より心地よく非常に飲みやすい。特にハイボールに関しては、飲みやすさと香ばしさに炭酸による爽快感が加わってデザートハイボールとしては無敵かもしれません。(個人的主観)

こういう新しい発見はテンションが上がりますが、ニッカというブランドに思うことがあります。とても美味しいし、技術は素晴らしい。けど、販促が地味(笑)

「カフェモルト」、「カフェグレーン」、「カフェウォッカ」、「カフェジン」などのカフェシリーズが何種類かありますが、色味が違うだけでデザインは一緒。サントリーの様な「脳裏に残る販売戦略」をしてない地味な印象があり、どこか控えめなところがあって見過ごしてしまう可能性があります。故に「通の人が好む」とも言われるニッカですが、もうちょっと「でしゃばっても良い」と個人的に思ってしまいます。

筆者の個人的に気に入っていたニッカのCMは石田ゆり子が出ていた「オールモルト」のキャッチコピー「女房酔わせてどうするつもり?」。あれは、良かった(笑)

ともあれ、「カフェモルト」は個人的に常飲したいボトルの一つになりました。しかし、普通に売ってない・・・。ジャパニーズウイスキーブームの恩恵?かもしれませんが・・・、悩ましいところです。しかし、見かけたら是非一度は、飲んでみることをお勧めします!!

甘すぎず、香ばしさが溢れる「カフェモルト」はちょっとした異次元なウイスキーだと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました。


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