ホワイトオーク 地ウイスキー あかし

このウイスキーの特徴

このウイスキーについて

今回は、兵庫県明石市にある”江井ヶ嶋酒造”から発売されている”地ウイスキー”「ホワイトオーク あかし」のレビューを致します。

では、まず製造者である「江井ヶ嶋酒造」について簡単に見てみましょう。

江井ヶ嶋酒造(ホワイトオーク蒸溜所)

出典:明石観光協会HPより

兵庫県明石市にある「江井ヶ嶋酒造」は1888年に設立された、100年以上続く”造り酒屋”です。敷地内には様々な役割ごとの木造蔵が7つもあり、歴史ある風格が漂います。

そして、その一角に『ホワイトオーク蒸留所』があります。1980年代から安価なウイスキーを中心に手掛けてきた蒸留所ですが、最近になり自社初の『ホワイトオーク シングルモルトあかし』などを発売し、クラフトウイスキーとしての知名度を上げています。

筆者の住む茨城県の「木内酒造」や、お隣の福島県にある「笹の川酒造」。

そして、何かと話題の富山県にある「若鶴酒造」が手掛ける「三郎丸蒸溜所」など、醸造技術に富んだ技を活かしてウイスキー造りが日本中で盛んになっています。

ウイスキーブームの波に乗って製造を本格的に始めた!?と思ってしまいますが、「江井ヶ嶋酒造」は、日本ウイスキーの出発点である「山崎蒸留所」よりも先にウイスキー造りの酒造免許を取得している酒蔵でもあるのです。

つまり、当時「山崎蒸留所」よりも早く蒸留しウイスキーを販売していたら!?、日本ウイスキーの歴史も違っていたかもしれない・・・!?という事ですね!!

ちょっとした豆知識

本題のウイスキーの話とは少しズレますが、日本酒の入っている容器といえば「一升瓶」があります。

その「一升瓶」に初めて日本酒を詰めて販売したのも「江井ヶ嶋酒造」なんです。

当時は徳利など陶器が主流でしたが、中身が見えることや、気密性のあるガラス製の一升瓶に入れることで品質をも保つ事に成功しました。

出典:明石観光協会HPより

あかしの製法

では、本題の「ホワイトオーク あかし」の製法について簡単に解説いたします。

「ホワイトオーク あかし」は、グレーン原酒とモルト原酒のブレンドによって作り上げた「ブレンデッドウイスキー」になります。

原料に使用される大麦は英国産を使い、2基ある国産のポットスチルによって自社製のモルト原酒を製造しています。

蒸留され出来上がったニューメイク(蒸留液)は、海に近い貯蔵庫で3年以上の熟成期間を静かに過ごし、その時を待ちます。

こうして熟成を終えたモルト原酒は、スコットランド産のグレーンウイスキーとブレンドされ、「ホワイトオーク あかし 明石の地ウイスキー」が完成するのです。

自社のモルト原酒をブレンドして造られる「あかし」ですが、江井ヶ嶋酒造ではモルトの生産を通年に渡り行ってはいません。

日本酒造りが基本の酒蔵であるため、ウイスキーを造るのは6月と7月の2ヶ月間だけ行われています。

この2カ月は、日本酒の製造や仕込みの無い期間。つまり、空いた時期にウイスキー造りを行っており、蒸留も酒蔵の杜氏が指揮を行っているんです。

本来の酒造りとウイスキー造りの二毛作。蒸留から樽詰めの出来る期間が決まっているので生産量もそこまで多くは出来ないというわけですね!!

それでは、「あかし」の味わいをいつものように3種類の飲み方でレビューしていきます。

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テイスティング(実際に飲んでみた)

フレーバーチャート
味わいチャート

ストレートで飲んでみる

香り
  • 食パン、プラム、バニラ、ラムレーズン、チョコレート、(ピート)
味わい
  • 香ばしい香りとビター、果実の甘酸っぱさ
感想

まずは、ストレートから飲んでみます。香りは”食パン”をちぎった時の様な酸味と穀物感があり、プラムやラムレーズンといった香りが感じらます。続いてバニラの甘い香りや、少し苦味のあるチョコレートにツンっとしたピートのアクセントも感じました。

口に含むと、樽香や穀物の香ばしさがあり僅かな甘さを感じます。そしてアフターにかけて甘酸っぱい果実感が膨らみビターと共に消えていきます。

表現が難しいのですが、なんとなくハーブっぽさもあり”どこか懐かしい”味わいがします。同じ様なブレンデッドで思いつくのはサントリーの「ホワイト」や、ニッカの「ブラックニッカスペシャル」の様な古風で力強さを感じる味わいがあり、アフターの果実感が心地よく価格を考えるとかなりコスパに優れていると思います。

ややアルコール感があるのが残念なところではありますが、同価格の国産ウイスキーに比べるとまろやかさやモルト感も十分に感じられるウイスキーだと思います。

ロックで飲んでみる

香り
  • ビスケット、レーズン、チョコレート、マスカット、オーク
味わい
  • 焦げた感じのある香ばしさとほろ苦さ
感想

次は氷を入れてオンザロックで飲んでみます。香りは、ストレートの時よりも香ばしさが強く感じられビスケットやオーク樽のウッディな香りがします。そして、奥の方からレーズンやマスカットの様な爽やかさと熟した果実の甘酸っぱさが感じ取れ、チョコレートのほろ苦い感じがうっすらと感じ取れます。

口に含むと、焦がした様な苦味と共に香ばしい樽香と穀物の甘さが広がります。初めから余韻に至るまで”香ばしさ”が漂い、追いかけるように優しい甘さとビターが続いていきます。

氷を入れても香ばしく、甘さとビターが上品に続きロックスタイルでも長い時間をかけて楽しめるウイスキーです。

ハイボールで飲んでみる

香り
  • 麦、ビスケット、レーズン、ミルクチョコ
味わい
  • 爽やかさと香ばしい香味、クリーミーなアフター
感想

最後はハイボールで飲んでみます。香りは麦!!といった穀物感にビスケットの香ばしさ、そしてレーズンやミルクチョコの様なクリーミーさを感じます。

口に含むと、ほんのりとした甘さがあり酸味を帯びたビターが追いかけてきます。アフターにかけてはクリーミーな印象で、「グレンエルギン」の様なしっとりとしながらも力強さを感じるアフターテイストです。

率直な感想として「ウイスキーだなぁ」と思える味わいで、甘さや香ばしさと共に大人でないと美味しいと思えない無骨さが隠れている感じがします。スコットランド産のグレーンを使用しているようですが、モルト感もしっかりと感じられるところは本当に素晴らしいと思いました。

まとめ

江井ヶ嶋酒造「ホワイトオーク あかし」のレビューでした。

実際に飲んでみると、値段とは裏腹に「しっかりとしたウイスキー」であることに驚きました。千円台のウイスキーというと、どうしてもアルコール感(スピリッツ感)が先行して、まろやかさや旨味に欠ける部分が目立ちますが、この「あかし」はモルト感もしっかりと感じられ、グレーンがモルトの旨味をちゃんと引き立てている印象がありました。

同価格帯の”角瓶”や”ブラックニッカ クリア”と比べても、遜色なくむしろコチラのほうがコストパフォーマンスに優れていて、どんな飲み方をしても美味しく飲めるのはとても素晴らしいです。

今回のボトルはブレンデッドウイスキーで、全量自社生産ではありませんがシングルモルトのリリースもしているので、近いうちにそちらもレビューもしてみたいと思います。

まだまだ勉強不足・・・。ラベルからの印象などで後回しにしていた事を後悔したボトルでした。

最後までお読み頂きありがとうございました。


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