このウイスキーの特徴
このウイスキーについて
今回は、あまり知られていないバーボンウイスキー「レベルイェール」をご紹介致します。
「レベルイェール」とは「反逆の叫び」という意味で、アメリカの南北戦争に由来すると言われています。
元々は19世紀にスエッツウェラー蒸溜所で考案されたレシピで、長らくバーンハイム蒸溜所で生産されていましたが、現在はラックスロウ蒸溜所で生産されています。
この「レベルイェール」は1980年代までアメリカ南部でしか流通していないバーボンウイスキーでしたが、現在の販売会社”LUXCO(ラックスコ)”になってから全米で入手が可能になったことで認知が広がりました。
また、英国のロックバンド「ローリング・ストーンズ」のギタリスト「キース・リチャーズ」の愛飲するバーボンということでも有名になり広く認知度を上げていきます。
キース・リチャーズ本人も「アメリカ南部でしか出回っていないから手に入れるのに苦労する」とインタビュアーにコメントを残しています。
造られる蒸溜所が何度か変わり、認知度は今ひとつのバーボンウイスキーかもしれませんが近年、日本の酒販店でも見かけるようになってきています。
この「レベルイェール」の最大の特徴は、原料のコーンに加えライ麦ではなく小麦を使うのが特徴で、似たようなバーボンウイスキーの銘柄でいうと「メーカーズマーク」に近いかもしれません。
小麦を使うことで柔らかい風味とフルーティーな香りをもたらすと言われています。「反逆の叫び」という名前のボトルですが、味わいはハードな印象が先行しがちですよね!?
しかし、小麦が使われている為に”味わいは優しい”という意見を目にします。
では、実際に飲んでみたいと思います。今回もいつもの様に3種類の飲み方でレビューしますので、最後まで御覧ください!!
テイスティング(実際に飲んでみた)
フレーバーチャート
味わいチャート
ストレートで飲んでみる
香り
- バニラ、キャラメル、花、木いちご、シュガートースト、セメダイン
味わい
- ソフトな口当たり、ハーブの様なアフター、穀物の優しい甘み
感想
まずはストレートで飲んでみます。香りは、バニラやキャラメルといった”いかにもバーボン”らしい甘い香りと、生花(花屋)の様なフローラルな香り立ちが印象的です。また、少し慣れてくると木苺の様な甘酸っぱい果実にセメダインのケミカルな香りも感じ取れます。
口に含むと、思った以上に優しくソフトな口当たりで舌にスッと馴染みます。穀物の優しい甘さが広がりアフターにかけてはハーブや紅茶の様なニュアンスがあります。バーボンウイスキーですので、特有のセメダイン感も若干ありますが、メジャーな銘柄よりもかなり抑えられていて口に入れた瞬間から余韻にかけて、樽香と穀物の甘さが広がる”優しい味わい”が印象的です。
ボトルネームとは裏腹に、紳士的なバーボンウイスキーではないでしょうか!?個人的にはバーボンウイスキーのセメダインっぽいケミカルさが苦手ですが、この「レベルイェール」はフルーティーさもあり、甘味もさっぱりとしつこくないのでストレートでもスルスルっと飲めてしまいます。
ロックで飲んでみる
香り
- セメダイン、花、バニラ、ビスケット、焦げたパン
味わい
- ビターテイスト、ケミカルなアフター
感想
次は氷を入れてオンザロックで飲んでみます。香りは”最も個人的にバーボンを感じる”ケミカルなセメダイン臭がします。続いてフローラルな花の香りがありウッディなバニラ香、そしてビスケットやトースターで少し焼きすぎたパンの様な香りも感じられます。
口に含むと、しっかりとしたビターが序盤から口の中に広がります。穀物の香ばしさもありますが、ストレートの時のような”優しさ”ではなく、野暮ったさを感じるハードな印象。アフターにかけて、ハーブや紅茶の発酵感とセメダインのケミカルな香りが混じり合い、余韻は長くありません。冷やすとせっかくの果実感と甘さが削がれてしまい個人的には好みではありませんが、通常ロックで飲まれる方からすれば、セメダイン感も少なくまろやかさを感じられるのではないでしょうか!?
ハイボールで飲んでみる
香り
- 柑橘の皮、花、カスタード、ショートケーキ
味わい
- 爽やかな柑橘感、ビターとフローラルなアフター
感想
最後はハイボールで飲んでみます。香りは柑橘の皮の様なフレッシュさとビター感がありフローラルな香りも漂っています。また、カスタードやショートケーキの様なしっとりとした甘い香りも感じ取れます。
口に含むと、レモンやライムなど柑橘の爽やかな酸味があり、ビターが追いかけてきます。アフターにかけて花のようなフローラル感が膨らみ、後に続くビターと共に消えていきます。
飲んでいて不思議と複雑さを感じるハイボールで、味の中心は”柑橘とフローラル”の太い柱みたいなものを感じ、周りに穀物の甘さや炭酸の刺激があります。味わいが2分化されているような不思議な感覚を覚えました。
まとめ
私がこのバーボンを知ったのは大好きなギタリスト「キース・リチャーズ」が愛飲しているという事から探し回り通販で購入したのがきっかけでした。
ロックミュージシャンというと「ジャックダニエル」のラッパ飲みのイメージ(笑)でしたが、事実を知ってから手に入れたこのボトルの味は、ハードなイメージの先入観とは違いフルーティーで優しい味わいのバーボンウイスキー。スタンダードな価格帯のバーボンにある”セメダイン臭”が少なく、ストレートで飲んでもキツくないバランスの良い味わいが特徴です。
人と違った物や珍しい物を求める方にとっては、エピソードも含め一度試してほしいボトルだと思っています。メジャーな銘柄ではない為、不安を覚えるかもしれませんが野暮ったさに隠れた果実味ある優しい味わいを感じてみて下さい。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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