【レビュー】グレンフィディック12年を3種類の飲み方で味と香りを解説!!

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グレンフィディック12年はこんなウイスキー

ウイスキー属性 シングルモルト
産地(エリア) スコットランド(スペイサイド)
蒸留所 グレンフィディック蒸留所
味わい エステリーでクリーミー
飲みやすさ ★★★★★☆
おすすめの飲み方 何でもOK
個人的感想 初心者でも安心してストレートで楽しめる

今回、ご紹介するウイスキーは世界一の出荷量を誇るシングルモルト「グレンフィディック12年」です!!

シングルモルトの入門としても最適な「グレンフィディック12年」は、飲みやすくフルーティーな味わいが特徴のシングルモルトウイスキー!!

sister-ley
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では、シングルモルト界の覇者「グレンフィディック」について簡単に解説していきます!!

グレンフィディックは、スコットランドのダフタウンに位置する蒸留所で製造されるスコッチ・ウイスキーです。1886年にウィリアム・グラント氏によって設立され、現在もグラント一族が経営しています。この蒸留所は、世界で初めてシングルモルトウイスキーを発売したことで知られ、世界180ヵ国以上で愛されています。

出典:glenfiddich.com

グレンフィディックは、爽やかな飲み口とリーズナブルな価格から、日本でも人気の高いシングルモルトウイスキーとして知られています。スコットランド・ゲール語で「鹿の谷」を意味し、ボトルには牡鹿のシンボルが付けられています。独特の三角ボトルは、スコットランド最大の蒸留所であり、世界で最も売れているシングルモルトウイスキーの一つです。

「グレン(渓谷)フィディック(鹿)」”鹿の谷”という意味から、シンボルが牡鹿なんですね!!

出典:glenfiddich.com

グレンフィディックはスペイサイド地域に位置し、マッカランやモートラックと共に、スコットランドのウイスキー産業における重要な一角を担っています。ウィリアム・グラントはモートラック蒸溜所で働いていた経験を持ち、1886年に独立してグレンフィディックを設立しました。家族の手で建設され、中古品を使用しながらも精緻に造られた設備が、品質への強いこだわりを物語ります。創業当初からウイスキーの生産に情熱を注ぎ、伝統的な製法と革新を融合させることで、独自の味わいを生み出しました。

出典:Whisky.com

「バルヴェニー」と「キニンヴィ」、そして「グレンフィディック」の3つのモルトをブレンドした「モンキーショルダー」というブレンデッドモルトも人気です!!

出典:Whisky.com

グレンフィディックの製法は、伝統的な手法と革新の組み合わせが特徴です。創業当初から家族の手で建設され、中古品を使いながらも精緻に造られた設備が、品質への強いこだわりを物語ります。発酵から蒸溜、そして熟成に至るまで、各工程において熟練の職人たちが手を加えています。

発酵には10トンのマッシュタンが2基あり、24時間フル稼働しています。その後、発酵樽において80時間かけてじっくりと発酵されます。蒸溜には28基の蒸溜器が使用され、伝統的な銅製の釜が使われています。熟成にはアメリカンオークのバーボン樽やヨーロピアンオークのオロロソ・シェリー樽が用いられ、品質管理には様々なスペシャリストが配置されています。

出典:Whisky.com

これらの努力と品質へのこだわりが、グレンフィディックを世界で最も売れるシングルモルトウイスキーの一つとしての地位に押し上げました。

生産量が多いとシステマチックに生産していると思いがちですが、実は昔ながらの製法を守り品質管理への努力は凄まじいものがあるんです。

王道が故に手を抜けない、手を抜かないから今の地位があるんですね!!

sister-ley
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では、ストレート、ロック、ハイボールの3種類の飲み方で味と香りをみていきましょう!!

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ストレートで飲んでみる

ストレート導入画像

香り

  • 青リンゴ、洋梨、ハチミツ、バニラ、干し葡萄(ドライフルーツ)

味わい

  • バーボン樽由来のクリーミーさとスパイシーなアフター

感想

まずはストレートで飲んでみます。

香りは、洋梨や青リンゴのフレッシュな果実香が広がり、ハチミツやバニラ、オークの香りが漂い、奥深くには干しブドウやドライフルーツなどの熟した果実、そしてタンニンの渋みのニュアンスも感じ取れます。

口に含むと、クリーミーな舌触りでバニラやハチミツの甘い味わいとともに、洋梨などの青い果実の香りが広がります。そして、徐々にスパイシーでややタンニン感のある味わいが追いかけてきて、ビターな味わいにゆっくりと変わると、フルーティーな香りとスパイシーがゆっくりと消え、余韻となります。

「グレンフィディック12年」ならではの、瑞々しいフルーティーな香味はとても飲みやすく、バーボン樽原酒のクリーミーな味わいと相まって、幅広い人に好まれます。ただ、旧ボトルと比較して洋梨感がやや落ち着いた印象に思えるのは、リニューアルによる変更点かもしれません。いずれにしても、とても飲みやすく、女性の方でもストレートで抵抗なく楽しめるでしょう。

グレンフィディック12年の洋梨や青リンゴの爽やかな果実香、そしてクリーミーで甘やかな味わいは初めてストレートで飲む人にも安心してオススメできます!!

ロックで飲んでみる

ロック導入画像

香り

  • バニラ、ハチミツ、キャラメル、洋梨、ブドウ、ゴム

味わい

  • フルーティーで甘やか、心地よいビターなアフター

感想

次は氷を入れてオンザロックで飲んでみます。

香りは果実の鮮烈な印象よりも、バニラやハチミツ、キャラメルの甘い香りが前面に現れ、わずかに引いたところに洋梨やブドウのジューシーな香りが漂い、わずかにゴムや硫黄のようなシェリー樽原酒らしいニュアンスも感じられます。

口に含むと、滑らかでクリーミーな口当たりに、バニラやキャラメルの甘さが広がり、同時に青々としたジューシーな果実とその皮のタンニンの風味が交錯し、徐々にビターな味わいが強くなっていきます。アフターテイストではスパイシーさが際立ち、清々しいビター感がゆっくりと消えていく余韻が静かに広がります。

洋梨などのフルーティーさとバーボン樽由来の香ばしさや甘さ、そしてフレッシュなビター感が絶妙なバランスで楽しめ、氷が溶けるたびに味わいが変化するので、普段はウイスキーをロックでしか飲まない方でも、スペイサイドらしい上品さを存分に楽しめると思います。

甘やかでフルーティーな香味はロックでも十分に楽しめます!!特に氷の響きあう音と甘やかでフルーティーな味わいは時間を豊かにしてくれます!!

ハイボールで飲んでみる

ハイボール導入画像

香り

  • ハチミツ、バニラ、青りんご、果実の蜜っぽさ、若葉、ミント

味わい

  • 青リンゴの香りとハチミツの優しい甘さ

感想

最後はハイボールで飲んでみます。

香りは、青リンゴや洋梨の瑞々しいフルーティーな香りに、バニラやハチミツの甘い香りが満ち溢れ、どこか若葉やミントを感じさせる清涼感のあるニュアンスが漂っています。

口に含むと、青リンゴや洋梨のジューシーな果実感と、クリーミーなバニラやハチミツの優しい甘さが口いっぱいに広がり、ピールやミントを思わせるビターがゆっくりと追いかけてきます。そして、アフターではわずかにスパイシーさを感じながら、若葉や緑茶を思わせる優しいビターとハチミツのかすかな甘さを感じ、すっと消えていきます。

以前のレビューでは、ハチミツの甘さと緑茶を組み合わせたような味わいと表現しましたが、現行ボトルでもそのニュアンスは変わりません。口に含んだ瞬間の青リンゴの爽やかさや、中盤から余韻にかけての心地よい甘さやミントのような香りなど、ハイボールとの相性は抜群で、食中酒としてだけでなく、幅広い時間帯で楽しめると思います。

青い果実とハチミツ感、グレンフィディック12年ならではのフルーティーでジューシーな味わいが存分に楽しめる味わいのハイボールです!!

まとめ

まとめ導入画像

スタンダードシングルモルトの代表格である「グレンフィディック12年」のレビューです。

ジャパニーズウイスキーのブームによって、ウイスキー愛好家の間ではあまり注目されていないかもしれませんが、この定番品は世界一の出荷量を誇るだけあって、品質の高さは非常に信頼できるものでした。

ウイスキー界では希少価値が重視されがちですが、スタンダードなだけに手を抜くことが許されない現実があります。「グレンフィディック12年」は、その地位を長年にわたって確立し、最近はあまり飲まれていないという方も多いかもしれませんね。

今回改めて試飲して感じたのは、グレンフィディックの品質の高さと、ブレンデッドウイスキーにも通じる優れた飲みやすさです。ウイスキーとしての基本的な魅力である果実やクリーミーな香りと味わいを、王道を行くことで深く感じることができました。

シングルモルト初心者の方はもちろん、飲みやすいウイスキーをお探しの方にも、自信を持っておすすめできる「グレンフィディック12年」です。気になる方は、ぜひ一度試してみてください!

最後までお読み頂きありがとうございました。

テイスティングに使用しているグラス「グレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラス。

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