
このウイスキーを簡単にまとめると
- ウイスキーの属性:シングルモルト
- 産地:日本・山梨県(サントリー)
- 蒸溜所:白州蒸溜所
- 飲みやすさ:★★★★☆☆
- 味わい:爽やかなミント、クリーミーでビターな余韻
- おすすめの飲み方:ストレート、ハイボール
- 総合評価:★★★★☆☆
- どんな人に向いている?:バーボン樽原酒が好みの人、リザーブの愛飲者
このウイスキーについて
白州蒸溜所とは


白州蒸溜所は、山梨県北杜市白州町という南アルプス・甲斐駒ヶ岳の麓、標高約700メートルの自然豊かな所にあります。

1923年の山崎蒸溜所の創業(建設着手)から50周年の節目にあたる、1973年にサントリーの第二蒸留所として創業しました。


蒸留所建設を指揮したのは、サントリー2代目社長で当時マスターブレンダーであった佐治敬三氏。

多彩な原酒の造り分けを目指していた佐治氏にとって、四季折々の表情と南アルプスから採水が出来る白州町は、ウイスキー造りにとって好適地でした!!

一節には売上を伸ばしていた「サントリーオールド」へのモルト原酒を確保するために建設されたと言われてもいます。
白州蒸溜所の特徴


白州蒸溜所は別名「森の蒸溜所」とも言われ、甲斐駒ヶ岳の麓にある自然豊かな森の中に建っています。

仕込みに使われる水は「南アルプスの天然水」でも知られる南アルプス甲斐駒ヶ岳水系の花崗岩を通った地下水(硬度約30 軟水)を使用しています。

原料の大麦麦芽はスコットランド産を使用し、糖化が行われる仕込み槽(マッシュタン)は、13万リットルもあるステンレス製の巨大なもの!!


醪(もろみ)を造る発酵槽(ウォッシュバック)は、蒸溜所独自の微生物が繁殖しやすく個性的な味わいが出来る木製(オレゴンパイン)の発酵槽が合計18基もあります。

白州のクリーンなスピリッツを造り上げる蒸留器は、多彩なウイスキー原酒を造るために形状の違うポットスチルが合計16基も稼働しています。


スピリッツを熟成させるための貯蔵庫は、蒸溜所内に18棟がある他、近江エイジングセラー(19棟)も利用して熟成が行われています。
シングルモルト白州とは


シングルモルト白州は、白州蒸留所で造られたモルト原酒だけを使って造られたシングルモルトウイスキーです。

使われている原酒は、バーボン樽を中心にシェリー樽、サントリーの顔ともいうべきミズナラ樽の原酒をブレンド。また、ピーティーな余韻を演出するピーテッド麦芽を使用した原酒も使われています。

味わいはバーボン樽主体の為、バニラを思わせる甘い香りがほのかに香り、森の中で熟成されたモルトならではの、森林を思わせるフレッシュな芳香が特徴です。

ではシングルモルト白州の味わいをストレート、ロック、ハイボールの3種類の飲み方でレビューしてみたいと思います!!
ストレート

それでは、作り手に敬意表してまずはストレートで頂きます。
香りは、ミント、青リンゴ、マスカット♫
同時に樽由来のウッディな香りを感じ取れます。
口に含むと、アルコールのピリつきとビターが少し目立ちますが、
柑橘の皮を囓った様な『苦み・酸味』も同時に感じ取れます。
緑色のボトルから想像するイメージ通り、
森を感じる事の出来るウイスキーです。
このようなニュアンスのウイスキーは白州以外に感じたことがありません。
ドライ&ビターな味わいなので、優しく甘やかなウイスキーとは対照的で
青々とした未熟さが持つシズル感を堪能できる唯一の味わいです。
ハイボール

次はハイボールで頂きます。
香りは、アップルミント、清らかな清流を感じ取れ
味わいはリンゴの甘さを感じながら、ピートとお香の様な香りが遠くにいます。
ストレートの時よりもミントを多く感じとれ
清涼感と相まって、ウイスキーであることを忘れてしまいそうになります。
塩系のパスタやシンプルな味付けの料理と相性が抜群だと思いますし、
ブラインドでも『白州』と分かるぐらいに独特のハイボールです♫
まとめ
いかがでしたでしょうか!?
唯一無二の味わいのサントリー白州NV。
森感じるのキャッチコピーは伊達ではなく、ミント感を感じながら
ウイスキーの多様性を感じられる1本です。
店頭に並ぶことが少ないので・・・
なかなかお目にかかれませんが、
見かけた時は思い切って試してみることをお勧めします(´ω`)
その他のラインナップ
白州のラインナップ

白州NV以外のレギュラーラインナップがこちら!!
最近復活を遂げた『白州12年』
なかなかお目にかかれない『白州18年』
もはや幻とまで言われる『白州25年』

他にも、限定生産品などファンには悩ましい物も多数。
店頭で見かけたら要チェック!!
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