【レビュー】バランタイン7年 〜バーボンフィニッシュ〜を3種類の飲み方で味と香りを解説!!

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このウイスキーを簡単にまとめると

ブレンデッドとは
  • ウイスキー属性:ブレンデッドウイスキー
  • 産地・メーカー:スコットランド(ジョージ・バランタイン&サンズ)
  • 概要:バランタイン最古のブレンデッドを復刻したボトル
  • 飲みやすさ:★★★★☆☆
  • 味わい:甘やかでクリーミー、スパイシーな余韻
  • おすすめの飲み方:なんでもOK!!
  • 総合評価:★★★★★☆
  • どんな人に向いている?:ちょっとリッチなハイボールを楽しみたい人

このウイスキーについて

今回ご紹介するウイスキーは”スコッチの名門”バランタインから「バランタイン7年~バーボンフィニッシュ~」です。

「バランタイン7年」は2021年からラインナップに加わった新しい銘柄で、年数表記がされているバランタインの中では最も若いボトルになります。

しかし実は、この「バランタイン7年」は”最新のラインナップでもあり最古のラインナップ”でもあるんです!!その理由などは後ほどご紹介いたします!

それでは、「バランタイン7年」の詳細について見ていきましょう!!

バランタイン7年について

バランタイン(7年)とは

「バランタイン」は1827年に、創設者の「ジョージ・バランタイン」によって設立された食料品などを扱う会社が起源になります。

出典:バランタインHP

”サービス”と”品質の良さ”が好評になり会社が順調な運営をしていく中、当時の英国では政府からの重い麦芽税に対抗するべく「グレーンウイスキー」をブレンドした新しいウイスキー「ブレンデッドウイスキー」の需要が高まります。

出典:バランタインHP

増税に合わせ1869年に、「ジョージ・バランタイン」は会社を長男に任せ、自身はウイスキーの世界にのめり込みブレンダーとしての道を歩み始めます。

(※この時の試行錯誤の末にたどり着いたブレンドレシピは「バランタイン17年」の礎を築いたと言われています。)

そして、1872年にバランタイン初の年数表記ボトルが「バランタイン7年」が誕生します。

彼は「熟成」と「ウイスキーとしての本質的な力」がバランスよく馴染む年数が「7年」であることに気づき、ボトリングをして販売しを開始しました。

そして、この時の「バランタイン7年」が世界で最初の年数表記したウイスキーと言われています。

ということで、冒頭にもお伝えしたとおり「バランタイン7年」は最古のラインナップであり復活を遂げた最新のラインナップでもあるという事になるんです!!

キーモルト

ブレンデッドウイスキーを語る上で外せない要素に「キーモルト」という物があります。

キーモルト」とは、ブレンデッドウイスキーを造るうえで、味の中核となるモルト原酒のことを指します。

この「キーモルト」がバランタインの傑作「バランタイン17年」と同様の蒸留所モルトを使っていると言われています。

こちらが「バランタイン17年」のキーモルトにです。

オークニー諸島の「スキャパ」と、主にブレンデッドウイスキーへの原酒供給が中心のスペイサイドにある蒸溜所「ミルトンダフ」、「グレンバーギー」、「グレントファーズ」の合計4つです。

この”4つの蒸留所のモルト原酒”が「バランタイン17年」の味わいの中核を担っていて、同様に「バランタイン7年」にも使われています。

ということは!?「7年」と「17年」の味わいは似ているという事ですかね!?

傾向としては同じ方向性であると巷では言われています。しかし、熟成年数に10年という開きがありますし、何といっても「バランタイン7年」は「バーボンフィニッシュ」という製法も絡んでくるので全く同じという訳にはいかないところもあります。

「バランタイン7年」で行われている「バーボンフィニッシュ」とは、7年以上熟成したモルト、グレーンをブレンドした後に一定期間「バーボン樽」でマリッジ(追熟)を施したことを指します。

キーモルトを中心に、その他のモルト原酒やグレーンと原酒を調和させ馴染ませることで、7年という熟成でありながらまろやかに仕上がるという事ですね!!

巷では”コスパ最強とも言われている「バランタイン7年」。今回もストレート、ロック、ハイボールの3種類の飲み方でレビューしながら、「バランタイン17年」と飲み比べてもしていきますので、最後まで御覧ください!!

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テイスティング(実際に飲んでみた)

テイスティング ウイスキー ストレート ロック ハイボール グレンケアン

フレーバーチャート

味わいチャート

ストレートで飲んでみる

ストレート導入画像

香り

  • バニラ、ハチミツ、リンゴ、キャラメル、ブーケ、スモーク、ピート

味わい

  • オーキー、ライトな飲み口、ハチミツ、スパイシー

感想

まずはストレートから飲んでみます。

香りはバーボン樽の特性が出ていて、バニラ、ハチミツ、キャラメルの甘い香りがします。続いて、リンゴのフルーティーな爽やかさ、そしてブーケといったフローラル感に少し鼻にかかる感じのピートやスモーキーな感じもあります。

口に含むと、オーク樽のウッディな香りが口の中に広がります。甘い香りで重め!?とも思いましたがライトでスルスルっと飲めてしまう軽快さもあります。途中、ハチミツの優しい甘さが膨らみアフターはスパイシーさが残る感じです。

7年熟成と若干心もとない感じでしたが、アルコールのトゲも無く”バーボン樽でのフィニッシュ”はまろやかな味わいをもたらしてくれています。この値段でストレートも十分に美味しい。さすがはスコッチの帝王!!

キーモルトが同じ「バランタイン17年」と飲み比べてみました。やはり、味わいの傾向は同じで華やかさ、バランス、熟成感はもちろん17年に軍配が上がります。ただ、ウイスキーが放つフレーバーの強さは7年の方が感じ取りやすく、味わいもパワフルでした!!

ロックで飲んでみる

ロック導入画像

香り

  • ハチミツ、バニラ、焼きリンゴ、ピート

味わい

  • バニラ香、甘くクリーミー、ややスパイシーなアフター

感想

次は氷を入れてオンザロックで飲んでみます。

香りはストレート同様に、ハチミツ、バニラのウッディで甘い香りが広がっています。そして、やや香ばしさが加わった”焼きりんご”の様な果実香と、アクセントにピートの少しツンっとした刺激もあります。香りは総じて甘やかで”王道スコッチ”といったところです。

口に含むと、バニラの甘い香りとクリーミーで滑らかな舌触りがとても心地よいです。普通は冷やされるとビターが膨らみ、ひっかかりを覚える感じがしますが、この「バランタイン7年」はストレートとあまり表情を変えず、しっかりと滑らかで甘いバーボン樽の要素が活きています。

アフターにかけて、少しピートのアクセントとスパイシーさが効いてきますが、余韻のキャラメル感も手伝ってピートの香りが苦手な人でも抵抗なく飲める味わいに仕上がっています。

冷やしても甘やかで飲みやすい!!良いウイスキーの特徴「バランスが崩れない」ところはさすがバランタインです!!

ハイボールで飲んでみる

ハイボール導入画像

香り

  • ハチミツ、バニラ、ビスケット

味わい

  • クリーミー、甘やか、ほんのりピートのアクセント

感想

最後はハイボールで飲んでみます。

香りはハチミツやバニラにビスケットや焼き菓子の香ばしさが加わった感じになりました。果実感も若干ありますが、比率によって大きく変わってくると思います。(今回は1:4)

口に含むと、なんともクリーミーな印象が広がります。甘やかでウッディなオークの香り、しっとりとした舌触りは上級ボトル「バランタイン17年」に通じる上品さがあります。また、アフターで感じるピートの香りがビスケットの香ばしさを引き立ててい、7年熟成とは思えない複雑な味わいを楽しめます。

以前にレビューした「バランタイン12年」よりも個性がハッキリとしていて好みの味わいでした。「12年」はどちらかというと主張が穏やかでそっと寄り添ってくれるウイスキーだと思います。「いいウイスキーのハイボール感」にしっかりと浸りたいなら「7年」がオススメです。

まとめ

まとめ導入画像

「バランタイン」の最古にして最新のラインナップ「バランタイン7年」のレビューでした。

価格も「バランタイン12年」と近しいので、「どちらを買えば良い!?」と思う人も多いと思います。結論はどっちでも良いです(笑)が、ウイスキーとしての主張(甘みやオーク樽のウッディ感)が強いのは「7年」の方に軍配が上がります。「12年」の方は全体的に穏やかな酒質で、上品さこそありますが”面白み”に欠けるというか、穏やかすぎてあっけにとられる感があります。

普段、ハイボール中心で気が向いたらストレートやロックなどで飲まれる方なら「7年」のバーボン樽の特性がとてもマッチしてるでしょう。香ばしく、甘やかで、ややスパイシーな後味は次々と杯を重ねてしまうくらいに飲みやすく、上品で飲み疲れることもありません。

2千円台で「いいウイスキー」を選ぶとしたら、熟成年数の概念にとらわれずこの「バランタイン7年」を選んで間違いないと思いますよ!!ごちそうさまでした。

最後までお読み頂きありがとうございました。

テイスティングに使用しているグラス「ゲレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラス。

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