カリラ Bonfire & Blackberries 2022 ポートウッドフィニッシュ Single Cask #6677(クーパーズチョイス)

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このウイスキーの特徴

このウイスキーについて

今回は、クーパーズチョイスの「カリラ Bonfire & Blackberries 2022 ポートウッドフィニッシュ」をレビューします!!

カリラといえば、オフィシャルのシングルモルトも人気の蒸溜所。今回のボトルは、カリラから直接樽を買い付け独自でボトリングした「クーパーズチョイス」のシングルモルトです。

クーパーズチョイスとは

独特の後熟工程により、ウイスキーファンを楽しませているクーパーズチョイス。

クーパーズチョイスとは、「ザ・ヴィンテージ・モルト・ウイスキー社」のウイスキーブランドの1つで、同社は1992年に創業したボトラーズの会社です。

ボトラーズとは、独立瓶詰業者のことで自らは蒸留所を持たず、蒸留所から樽ごと原酒を買い取り独自の熟成などを行い瓶詰めして販売する企業を指します。

そのようなボトラーズは沢山ありますが、このクーパーズチョイスに関しては、他ではなかなか無いような独特のフィニッシュ(後熟)に定評があります。

ブランド名にある「クーパー」とは、「樽職人」のことを指しラベルにも描かれています。

創業者は「ボウモア蒸留所」で20年以上のキャリアを持つプロフェッショナル。樽熟成に関しては特に自信があるブランドと言えるかもしれません。

今回のレビューボトルもそうですが、「クーパーズチョイス」では創業者「ブライアン・ルック」により選びぬかれた樽を、カスクストレングスなど加水を抑えた状態でボトリングされています。

カリラ蒸溜所について

カリラ蒸溜所の創設は1846年、グラスゴー蒸溜所のオーナーである「ヘクターヘンダーソン」によって設立されました。

設立以降は、様々なオーナーを転々として戦時中は操業停止になるなど、苦難の歴史を乗り越えてきた蒸溜所でもあります。

現在は、世界最大手のディアジオ社の元、安定した稼働を続けており同社が販売するブレンデッドウイスキー「ジョニーウォーカー」の構成原酒として重要な役割を担っています。

世界一売れているブレンデッドウイスキー「ジョニーウォーカー」のキーモルトとして安定的な生産を続けているカリラ蒸溜所。その生産量は年間650万リットルにも及びます。しかし、意外にもシングルモルトとしてのリリースは最近で、2002年から販売が開始されました。

と、ここでカリラという意味ですが「アイラの海峡」という意味「CAOL」が海峡「ILA」がアイラを指しています。

スコットランドの南西部にある「アイラ島」と「ジュラ島」の海峡に建っていることから、その名がつきました。ポットスチルがある蒸溜棟はガラス張りでとても美しい。

蒸溜所の背後から周囲を見渡すと、目の前には「ジュラ島」が眼下に広がる景観のとても美しい場所でもあります。

カリラ蒸溜所の特徴など

カリラ蒸溜所では仕込み水に「ロッホナムバン湖」の水を使用しています。

ロッホナムバン湖は、蒸溜所から1.5kmほどの所にあり近隣のヨードをたっぷり含んだ土壌の影響で、ピート色の非常に強い水質が特徴です。

ナムバン湖の水を使い、57,000リットルもある巨大な木製の発酵槽によって蒸溜所の特性を活かしたウォッシュ(醪)が造られます。

出来たウォッシュ(もろみ)は、ウイスキー製造工程の華形である蒸溜の工程へと進みます。

カリラ蒸溜所には、美しい銅製のストレート型ポットスチルが6基あり、蒸溜工程の最初と最後の部分を使わないミドルカットという手法を行っています。雑味の無いきれいな蒸留液だけを使っているんですね!!

出来上がる蒸留液(ニューメイク)もさることながら、蒸留器のある蒸溜棟もガラス張りで本当に美しい蒸溜所です。

出来上がった蒸留液はバーボン樽に詰められ(シェリー樽も少量使う)蒸溜所の貯蔵庫ではなく、グラスゴーにある専用の貯蔵庫に運んで熟成という眠りにつきます。

蒸溜所の風土100%の恩恵を受けて熟成して欲しいものですが、色々な事情によってグラスゴーでの熟成になっているんですね・・。蒸溜所の熟成庫で熟成した物も飲んでみたい・・。

このボトルの仕様について

今回のレビューボトル「カリラ Bonfire & Blackberries 2022 ポートウッドフィニッシュ Single Cask #6677」がどんな仕様のモルトなのか!?ラベルを見てみましょう!!

ラベルにある上部の「Bonfire & Blackberries」とは、ボトルの題名にあたります。意味は「焚き火とブラックベリー」で、カリラのスモーキーな香りと、ポートワイン樽フィニッシュによるベリー系の香りなどを表しています。

また、その下の説明文には「長年かけてアメリカンオークの樽で熟成し、ルビーポート樽でフィニッシュ。2022年にボトリングをした」と書いてあります。熟成年数は記載されていないので、比較的若い原酒なのかもしれません。

オフィシャルのカリラにはない、ルビーポート樽での後熟。独特のアレンジされたシングルモルトを味わえるのがボトラーズウイスキー最大の魅了!!

sister-ley
sister-ley

通常の仕様とは違ったアプローチが魅力のボトラーズウイスキー、モルトの香りや味わいをストレートでレビューしてみたいと思います!!

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テイスティング(実際に飲んでみた)

フレーバーチャート
味わいチャート

ストレートで飲んでみる

香り
  • スモーク(ピート)、チェリー、バニラ、ハチミツ、いちごジャム、スモモ、黄桃、マンゴー
味わい
  • ベリー系の爽やかな酸味と甘味、ビター、スモーキーな余韻
感想

では、ストレートで飲んでみます。

香りは、ピートのニュアンスが色濃く出ているスモークフレーバーが印象的で、チェリーや苺(ジャム)などベリー系の果実を彷彿とさせる香りがあります。また、黄桃やマンゴーなど南国フルーツも感じられ、甘いバニラやハチミツもありますが少し控えめな立ち位置です。

口に含むと、カリラらしいスモーク感とチェリーや赤い果実の爽やかな酸味・甘みが広がります。そしてライムとスパイシーが追いかけてきて、余韻はビターとピーティーなスモークフレーバーが残ります。

熟成年数は未公開ですが、アルコール感はほとんどありません。ポートワイン樽でのフィニッシュによってライトでシトラスの香るカリラに、ベリーの甘酸っぱさが足された何とも絶妙な味わいのモルトです。

最近のアイラモルトにある「シェリー樽原酒」をブレンドした感じとは異なり、どこかフレッシュで爽やかなエレガントさがあります!!シェリー樽の風味で無理やりスモーキーさを演出したような不自然さはなく、飲み疲れない華やかさのあるシングルモルトに仕上がっています!

まとめ

独自のフィニッシュに定評のあるクーパーズチョイス。今回のボトルは、ポルトガルの酒精強化ワイン「ポートワイン」の樽を使って後熟をしたカリラ蒸溜所のシングルカスクモルトでした。

個人的にオフィシャルのカリラには”物足りなさ”を感じていますが、ポート樽のフィニッシュによって甘酸っぱい果実感が加わり、軽めの味わいのカリラにとてもマッチした味付けがされていると思います。

カリラらしさはちゃんとあり、エレガントな風味が加味された味わいはオフィシャルにも負けない素晴らしい味わいのモルトウイスキーです。そして、ラベルにある「Bonfire & Blackberries」焚き火とブラックベリーは確かに存在しています!!

見かけたら是非、試してみてください!!

最後までお読み頂きありがとうございました。

こちらは、オフィシャルのシングルモルト「カリラ12年」。アイラモルトならではのピート、スモーキーな香りに柑橘の爽やかな香りがする人気のモルトウイスキーです。

テイスティングに使用しているグラス「ゲレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラス。

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