このウイスキーを簡単にまとめると
このウイスキーについて
サントリーがウイスキー造りを始めて100周年!!
この記念すべき年に、シングルモルト白州を使ったハイボール缶「プレミアムハイボール白州」が数量限定で発売され大きな話題となっています。
1缶¥600というプレミアムなハイボール缶ですが、実際にその価値はあるのでしょうか!?
今回は「そのまま」と「グラスに注いで」、さらに「通常の白州ハイボールとの違い」を実際に飲んでレビューしました!
シングルモルト白州について
シングルモルト白州は、山梨県北杜市白州町という南アルプス・甲斐駒ヶ岳の麓、標高約700メートルの自然豊かな場所で造られます。ここには、サントリーが所有する白州蒸溜所があり、世界的にも珍しい「森に囲まれた蒸留所」として有名です。
南アルプスから湧き出る天然水を仕込み水として使用し、仕込み・発酵・蒸留・樽熟成を行い、森林に囲まれた環境で造られるモルト原酒は、爽やかな森林浴を思わせる香りと、心地よいスモーク感が特徴的であり、サントリーの様々なブレンデッドウイスキーやシングルモルト白州として、数々のウイスキーファンを魅了し続けています。
「シングルモルト白州」は森の中で熟成するので、森林を思わせる香りが特徴的!!
爽やかな風味の白州はハイボールにとても相性の良いウイスキーなんです!!
なかなか手に入りづらい「白州」、そんな時は「サントリーリザーブ」がおすすめ!!
リザーブはキーモルトに白州が使われていますので、味のニュアンスがとても似ています!!
プレミアムハイボール白州について
サントリーがウイスキー造り100周年を記念して販売した贅沢なハイボール缶、それが『プレミアムハイボール白州』です。
サントリーは今回の『プレミアムハイボール白州』の製造にあたり、ハイボール専用に特化したモルト原酒の選定とブレンドを行っています。つまり、シングルモルト白州を自分でハイボールにしても同じ味わいにはならないということです。そのため、記念すべき年にしか味わうことのできないプレミアムなハイボール缶となっています。
白州蒸溜所の創設が1973年、ということは2023年で50周年になるんですね!!
サントリーウイスキー100周年と白州蒸留所が50周年など、2023年はサントリーにとって記念すべき年!!
このような記念すべき年に発売された缶ハイボールですから、期待値はあがってしまいます。
それでは、「プレミアムハイボール白州」を実際に飲んで検証してみたいと思います。
今回は、”そのまま缶で”と”グラスにあけて”はもちろん!!”通常の白州ハイボール”と飲み比べも行ってみましたので御覧ください!!
テイスティング(実際に飲んでみた)
フレーバーチャート
味わいチャート
缶のまま飲んでみた
香り
- バニラ、白檀、ピート、スモーク、若葉、ミント
味わい
- ミントとバニラ、心地よいスモーク感
感想
まずは、缶のまま飲んでみます。
開けた瞬間にバーボン樽のバニラや白檀のような『いかにもサントリーらしい香り』が広がります。そして開け口からは、意外なほどスモーキーな香りが漂い、期待値が高まります。
香りは、バニラやアイスクリームなどバーボン樽の香りと、スモーキーな香りが心地よく広がり、若葉やミントなど白州らしい爽やかな風味も感じられます。
口に含むと、柔らかいバニラにミントの清涼感、そしてスモーキーな香りが追いかけてきます。途中から少しビターな味わいが膨らみ、ミズナラの香木やピーティーなスモーク感が鼻に抜け、さっぱりとした余韻が残ります。
みずみずしく、清らかな味わいの白州らしさは十分にあり、入手の難しいフルボトルを味わったことのない方には、購入前の良い指標となる味わいだと思いました。
思った以上にスモーキーでびっくりしました!!缶からダイレクトにも関わらず香りはしっかりあり、味はキリッとした白州らしいバーボン樽のニュアンスがよく出ています!!
グラスで飲んでみた
香り
- バニラ、スモーキー、湿った土や草、ミント
味わい
- クリーミー、ライム、ミント
感想
次は推奨しているグラスに注いで飲んでみます。
香りは、そのまま飲むよりも柔らかくクリーミーな印象に変わりました。バニラやバーボン樽の香りに混じり、ミントや若葉も感じられますが、やや湿った感じにも思え、スモーキーな香味も柔らかく穏やかです。
口に含むと、モルトの香ばしく甘い味わいが口の中に広がり、スモーキーで清涼感のあるミントが広がります。そしてライムのキリッとしたビターが追いかけてきて、ミントとスモーキーな味わいが鼻に抜け、清々しい余韻となり消えていきました。
味と香りの両方が優しく上品であり、なんともクリーミーな味わいは強気な価格設定も納得してしまうほどです。スモーキーでピートの効いた味わいが好みであれば、そのまま飲んだ方が良いかもしれませんが、全体のバランスを考えると推奨されるグラスに注いだ方が本来の特徴を活かせると思います。
グラスで飲むと一気に香りが広がり、味わいも柔らかくなります。上質なモルトウイスキーのハイボールといった感じや、上品さがそのままよりも格段上に感じました。飲み方ってやはり大切ですね!!
通常の白州ハイボールと比較
香り
- バニラ、ミント、ピート、ライム、土、若葉
味わい
- バーボン樽の香ばしい甘さ、ミントの清涼感
感想
最後に自分で白州ハイボールを作って飲み比べしてみました。
基本的な味わいは両方とも白州ハイボールで、バニラやミント、スモーキーなど基本的な味わいは似ていますが、決定的に異なるのは「柔らかさ」です。
自分で作った方は、モルトと炭酸がうまく調和していないように感じ、味わいに隙間があるような感覚があります。一方、プレミアムハイボールの方は、香りや味が綺麗に調和しており、一体感があります。
この原因は、ハイボール用に専用レシピでブレンドされていることや、何と言っても使用されている炭酸が仕込み水の「南アルプスの天然水」であることが大きいと思っています。どちらも美味しく好みですが、突き詰めていくと「プレミアムハイボール」に軍配が上がります。
仕込み水が使われている「プレミアムハイボール白州」の一体感は特筆すべきものがありました!自分で作る白州ハイボールも美味しいですが、飲み比べると一つ一つの個性がバラバラに感じてしまいます。
まとめ
サントリープレミアムハイボール白州のレビューでした。
まず、購入までにちょっとハードルの高い価格¥600という点がありますが、確かに高いです。しかし、専用のブレンドが行われていることや、ブレンダーが完成させるまでの経緯などを考慮すれば、決して高くはないかもしれません。
10缶買えばフルボトルが手に入るかもしれませんが、100周年の記念すべき年にしか味わえない贅沢なハイボールと思えば高くないかもしれません。なにより自分で作るよりも圧倒的にクリーミーで、柔らかく清々しい味わいのハイボールは今しか飲めません。
また、今後は山崎を使用した「プレミアムハイボール山崎」もリリース予定ですので、ハイボールブームの火付け役であるサントリーの動向から目が離せません!!
最後までお読み頂きありがとうございました。
テイスティングに使用しているグラス「ゲレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラス。
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