【レビュー】スキャパ スキレンの味と香りを3種類の飲み方で詳しく解説!!

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スコットランド最北の地で造られるシングルモルトをご存知ですか!?

今回はスコットランドの北の果て”オークニー諸島”で造られる【スキャパ】をご紹介します!!

スキャパ スキレンを簡単にまとめると

スキャパ スキレンとは
  • ウイスキーの属性:シングルモルト
  • 産地:スコットランド(オークニー諸島)
  • 蒸溜所:スキャパ蒸溜所
  • 飲みやすさ:★★★★★☆
  • 味わい:トロピカルフルーツ、ヘザーハニーの甘さ
  • おすすめの飲み方:ストレート(加水)〜ハイボール
  • 総合評価:★★★★★☆
  • どんな人に向いている?:フルーティーな味を好む人、女性や初心者

スキャパについて詳しく

「スキャパ」とは古いノース語(ヴァイキングの言葉)で「ボート」を意味します!

今回のレビューボトル「スキャパ スキレン」はスキャパ蒸溜所がリリースするシングルモルトです!

スキャパ蒸溜所

スキャパ蒸溜所はスコットランド北の島々、オークニー諸島の主となる島「メインランド」にあります。

この土地はヴァイキングの歴史が宿る古の土地でも知られ、数々の伝説がの残る土地。

スキャパ蒸溜所の歴史

スキャパ蒸留所は1885年に創業され、当時の他の蒸留所とは異なる革新的な手法でウイスキーの製造を行いました。創業者は、ハイランドパークのスチルマンとスコットランドラナークシャー出身の化学者です。

オークニー諸島に位置するスキャパ蒸留所は、農業が盛んで大麦栽培が盛んな地域にあり、蒸留に適した環境を備えていました。スキャパ蒸留所では、創業当初から革新的な手法を採用しており、当時他の蒸留所では一般的だった石炭を炊いて蒸留するのではなく、すでに蒸気を熱源とした蒸留を行っていました。また、製麦から醗酵、蒸溜、貯蔵までの全ての工程を一貫して蒸留所内で完結させるという、他に類を見ない完璧な仕事を追求していました。

また、スキャパ蒸留所のあるオークニー諸島には伝説があります。海の大怪獣に捧げられそうになった王姫を救い出すため、一人の若者がピートを積んだ小舟で出撃しました。若者は舟もろとも怪獣の口に飛び込み、腹の中でピートを燃やすと怪獣は悶え死に、その怪獣の歯が大小70余にも及ぶオークニー諸島になったと言われています。この伝説的なエピソードがスキャパ蒸留所の名前の一部となったそうです。

スキャパ蒸溜所の製法

スキャパ蒸留所は独自の製法により、他の蒸留所とは異なる風味を持つウイスキーを生み出しています。スキャパ蒸留所では世界でも珍しいローモンドスチルを使用しています。この蒸留器はストレートネック型のネックが特徴であり、スキャパ独特の風味を生み出します。

また、スキャパ蒸留所ではノンピートの麦芽を使用し、ファーストフィルのバーボン樽のみを使って熟成を行っています。これにより、スキャパのモルトは独特のバニラ香やフルーティーさを持ち、他のウイスキーとは一線を画す味わいとなっています。

スキャパ蒸留所では伝統的な製法を重んじており、原酒の管理にはコンピューターは一切使用されていません。職人たちの手作業によって丁寧に製造されるため、ウイスキーには職人の技術と情熱が注がれ、これによってユニークな味わいが生まれます。

とてもユニークな形状のローモンドスチルから生み出されるスキャパのスピリッツ。華やかな香りのモルトはこうして造られるんですね!!

そして、近代化が進む中でも職人による手作業で原酒造りを行っているのはとても貴重ですね!

バランタイン17年のキーモルトとしての重要性

スキャパ蒸留所のウイスキーは、その特徴的な味わいが評価され、バランタイン17年のキーモルトにも使用されています。スキャパのフローラル感やフルーティーさは、バランタイン17年においても重要な役割を果たしています。

「ザ・スコッチ」の称号を持つ「バランタイン17年」を造るには、スキャパは必要不可欠な原酒!!

スキャパ スキレンについて

スキャパ蒸溜所がリリースしているスタンダードボトル、それが「スキャパ スキレン」です。

「スキレン」とは”輝き”、”明るい空”という意味があり蒸溜所近くのスキャパ湾の景色に肖って名付けられました。

【スキャパ スキレン】はファーストフィル(ウイスキーの仕込みで最初に使われる樽のこと)のバーボン樽原酒のみを使ったシングルモルトウイスキーです。スキャパ蒸溜所では、基本的にファーストフィルのみ熟成に用いるため、樽の特徴が非常に良く出た原酒造りがされています。

スキャパの華やかな香りやバニラ香は、ファーストフィルの樽熟成によるものでノンエイジ仕様ながらまろやかで芳しい香りが特徴のシングルモルトに仕上がっています。

前身の「スキャパ16年」の終売によって新しくリリースされた【スキャパ スキレン】

ノンエイジ仕様の「スキレン」の味と香りを3種類の飲み方でレビューしていきます。

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テイスティング(実際に飲んでみた)

テイスティング ウイスキー ストレート ロック ハイボール グレンケアン

フレーバーチャート

味わいチャート

ストレートで飲んでみる

香り

  • トロピカルフルーツ、ハチミツ、花、スモーク

味わい

  • トロピカルフルーツ、ややスパイシー

感想

まずは、ストレートから飲んでみます。

香りは、とてもエステリーでトロピカルフルーツの香りが溢れています。また、ハチミツや花を思わせるフローラルな香り、そして僅かにスモーク感が漂います。

口に含むと、香り同様になめらかな口当りでトロピカルフルーツのジューシーな甘さが広がり、ハチミツと花の香りが絡んできます。途中から、少しスパイシーさが追いかけてきて、余韻は甘い果実香とフローラルな香りが長く続きます。

バランタイン17年の甘くクリーミーな味わいにスキャパが関連しているのがよく分かる味わいのモルトです。この味わいならば、初心者や女性でも飲みやすくストレートでも十分に楽しめるでしょう。

トロピカルフルーツのぽってりした円味と、花のフローラルな香りがなんとも上品で、最北の地のモルトという雰囲気ではなく、南国感にあふれている味わいです。

ロックで飲んでみる

香り

  • マンゴー、洋梨、ハチミツ、バニラ、花、潮風

味わい

  • 爽やかな甘さ、スパイシー

感想

続いて、オンザロックで飲んでみます。

香りは、ハッキリとマンゴーが香り、洋梨、ハチミツ、バニラに花の香りと潮風を感じさせる香りを感じます。

口に含むと、爽やかな果実の甘みに花のフローラルな香りが絡んできます。そして、スパイシーでややビターな風味が膨らみ、余韻ではハーヴ(リコリス)を思わせるグラッシーな感じにトロピカルフルーツの爽やかな余韻が続きます。

トロピカルフルーツの抽象的な香りがマンゴーとハッキリ分かる変化、そして余韻で感じるハーヴ感などみずみずしく感じ、味わいはちょっとビターですが冷やしても華やかなモルトの味わいは変わらない、非常に美味しいモルトです。

ストレートで感じたスモーク感は冷やすと潮っぽさに変わりました。海を感じる香りにトロピカルフルーツの味わいがとてもマッチしています。

ハイボールで飲んでみる

香り

  • マンゴー、洋梨、ハチミツ、花、スモーク

味わい

  • 柔らかな果実の甘み、青っぽいビター感

感想

最後はハイボールで飲んでみます。

香りは、マンゴーを感じつつも抽象的なトロピカルフルーツの香りが漂い、洋梨、ハチミツ、花、そして再び焦げた感じのスモーク感を感じます。

口に含むと、ジューシーで柔らかな甘味のトロピカルフルーツが広がり、青々としたビターが追いかけてきます。余韻はハチミツとトロピカルフルーツが絡み合い、ゆっくりと消えていきます。

ストレートからロックと飲んできて、ハイボールが最もビターを強く感じました。しかし、嫌な感じではなくみずみずしくも未熟さや青々としたニュアンスのビターで、甘くトロピカルフルーツが香る味わいでも飲み飽きることはありません。

トロピカルな香りと味わいは食事には不向きと思いましたが、ビターが効いていて飲み疲れしません!どんな飲み方でも美味しいシングルモルトです!

まとめ

スキャパ蒸溜所のシングルモルト「スキャパ スキレン」のレビューでした。

「バランタイン17年」の需要なキーモルトとしての地位があり、非常に滑らかでフルーティーな味わいのシングルモルトです。以前の「スキャパ16年」と比べると若々しさはありますが、「バランタイン17年」同様に滑らかで非常に飲みやすい味わいとなっています。

オークニーといえば同じメインランドで造られる「ハイランドパーク」のピーティーな味わいを思い浮かべる人も多いですが、スキャパはその対照的な特徴を持っており、初心者や女性にもおすすめです!

スコッチの帝王「バランタイン」の主要原酒としての役割はもちろんですが、オークニーの風土や職人たちの経験と技術によって生まれる芳しいシングルモルトをぜひ一度お試しください。

最後までお読み頂きありがとうございました。

テイスティングに使用しているグラス「ゲレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラス。

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