【レビュー】「ホワイトホース ハイボール 350ml 缶」をそのままとグラスの2種類の飲み方で味と香りを解説!!

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このウイスキーを簡単にまとめると

ホワイトホース ハイボール 350ml 缶とは
  • ウイスキー属性:ブレンデッド(缶ハイボール)
  • 産地・メーカー:国内製造(キリンビール)
  • キーモルト:ラガヴーリンなど
  • 飲みやすさ:★★★☆☆☆
  • 味わい:しっかりスモーキー!!コクのある味わい
  • おすすめの飲み方:グラスに注いで
  • 総合評価:★★★★☆☆
  • どんな人に向いている?:しっかりとコクのあるハイボールを楽しみたい人

このウイスキーについて

ホワイトホースとは

日本で一番売れているスコッチウイスキーは何だと思いますか!?

有名なジョニーウォーカー、バランタイン、デュワーズなど数ある銘柄の中で日本で一番売れているスコッチ、それは「ホワイトホース」なんです!!

まずは、ホワイトホースとは何なのか!?また、ブランドの簡単な歴史をどうぞ!!

ホワイトホースは、1881年にピーター・マッキーによって設立されたスコッチウイスキーのブランドです。 その名前は、マッキーの家の近くにあったスコットランド軍の酒場兼宿「白馬亭(ホワイトホースセラー)」に由来しています。 この宿は、スコットランドの独立を願ってジャコバイト軍がエディンバラに侵攻した際に、定宿として使われていたと言われています。

創設者であるマッキーは、叔父が所有するアイラ島のラガヴーリン蒸留所でウイスキー作りを学び、1889年に会社を継いで「ホワイトホース・セラー」と改名し、ウイスキーの輸出事業を開始しました。

その後、1890年に「ホワイトホースセラー」が発売され、1908年にはイギリス王室の御用達にまでなりました。また、1926年にはウイスキー業界で初めてスクリューキャップを採用し、1960年に「ホワイトホース」に改名し現在に至ります。

なお、ホワイトホースのキーモルトとして、現在もラガヴーリン蒸留所のモルト原酒が供給されているのは、創業者との一族であった過去なども大きく関係していると思われます。

アイラの巨人と称される「ラガヴーリン」がキーモルトというのは心強いですね!!

それはホワイトホースの味わいにも活かされていて、独特のスモーキーな香りを楽しむことができます!

ホワイトホース ハイボールについて

「ホワイトホース ハイボール」は、日本のキリンビールが製造販売する缶スタイルのハイボールです。スコッチブランドながら国内で製造されている点に疑問を抱くかもしれませんが、実際にはホワイトホースのウイスキーを使用し、日本人の味覚に合わせてスッキリと飲みやすく調整されたハイボールで、2018年から販売されています。

この製品を販売する際、キリンは当時、缶ハイボールに対する不満点について市場調査を行いました。その調査によれば、缶ハイボールのユーザーからは「ウイスキーらしさを感じない」、「人工的な味」、「味が薄い」といった声が多かったことが判明し、一般の缶ハイボールに対する根本的な味わいに不満を持っていたことが明らかになりました。

そのため、キリンはスコッチウイスキーならではのコクのあるスモーキーな味わいが楽しめる缶ハイボールの開発に着手しました。 スピリッツの添加によってアルコール度数を上げる方法は行わず、ホワイトホースのウイスキーだけを使用して、ウイスキーの美味しさをしっかりと感じられる「ホワイトホース ハイボール」が完成したのです。

尚、着色料や糖類、また香料の添加はありますが、ホワイトホース(ウイスキー)だけでアルコール度数を維持しているのは市場に出回っている缶ハイボールの中では珍しい存在です。これは、連続蒸留で製造される安価なスピリッツが入っていない分、コストよりも味で勝負しているという意気込みが感じられます。

「ホワイトホース ハイボール」は他の缶ハイボールとは違い、ウイスキー本来の味わいを楽しめるように造られているんですね!!

飲みやすさを重視する缶ハイボールの中で、ウイスキーのしっかりとした味わいがするものは案外少ないのかもしれません。

sister-ley
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では、実際に「ホワイトホース ハイボール」を”そのまま缶で”と”グラスに注いで”の2種類の飲み方で味と香りをみていきましょう!!

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テイスティング(実際に飲んでみた)

フレーバーチャート

味わいチャート

そのまま缶で飲んでみる

香り

  • レモン、ヨード、スモーク、樽香、バニラ、ピート

味わい

  • コクの味わいとレモンの爽やかな風味

感想

まずは缶のままで飲んでみます。

香りは、レモンの爽やかな風味に海辺のヨード香とスモークが混じり、奥からバニラやピートの鼻にツンと来る香りも感じられます。缶スタイルのハイボールとしては、香りがしっかりと立っており、非常に好印象です。

口に含むと、レモンの酸味と樽香が広がり、スモークの漂う甘いバニラが広がります。そして、ヨード感のあるビターな要素が追随し、余韻ではやや人工的なニュアンスが舌に残りました。

日本市場を考慮すると、このような味わいでリリースできたことは驚きです。しっかりとスコッチらしいコクのある味わいを楽しむことができ、ラガヴーリンを彷彿とさせる独特のスモーキーさとヨード香は爽やかなレモンの風味にも負けず、サラサラとした飲みやすい缶ハイボールとは一線を画す、ちゃんとしたウイスキーハイボールの味わいです。

香料などが添加されている分やや人工的な感じはしましたが、スコッチのコクのある味わいとスモーキーな香りはウイスキー好きにも受け入れられると思います!!

グラスで飲んでみる

香り

  • レモン(ピール感)、スモーク、ビスケット

味わい

  • 香ばしい穀物感とピールの爽やかさ

感想

次はグラスに注いで飲んでみます。

香りはかなり控えめになってしまいましたが、人工的なレモンの風味からピールのようなややビターな香りに変化し、ふんわりと香るスモークにビスケットのような香ばしい穀物のニュアンスが感じられます。

口に含むと、炭酸は穏やかで、穀物やウイスキーの風味が柔らかく香ります。レモンピールの爽やかな香りとグレーンの甘く香ばしい味わいが広がり、スモーキーな香りとシトラスの爽やかさが後からやってきます。そして、ピールはビターな印象を強めながら、余韻では静かに消えていきます。

缶のままでも十分に美味しい味わいでしたが、グラスに注ぐと香りがより柔らかくなり、飲みやすさも増します。氷が溶けて少し薄まると、レモンの風味とウイスキーが一体となり、癖のあるスモークやヨード、炭酸も穏やかになるので、初心者の方などはぜひグラスでお楽しみいただく方が良いかと思います。

缶スタイルのハイボールの中では個人的に一番好みの味わいでした。しっかりとウイスキーハイボールの美味しさを楽しむことが出来る味わいだと思います!!

まとめ

ホワイトホースのハイボール缶をレビューしました。

想像していたよりもしっかりとウイスキーの味わいが楽しめたことが一番の驚きで、原材料にある「香料」という表記に少し疑問を抱きましたが、実際に飲んでみると、自宅でスコッチウイスキーをハイボールにしたような深みを感じました。香料のレモンも嫌味なほど強く感じることはなく、違和感はありませんでした。

国内では「角ハイボール」が一強という風潮がありますが、純粋にウイスキーの味わいを楽しむならば、「ホワイトホース ハイボール」が一番だと思います。スコッチ独特のスモーキーでキーモルトであるラガヴーリンのヨード感はありますが、グラスで楽しめば初心者でも十分に楽しめる味わいだと思います。

このブログでも「ハイボール缶」は何種類かレビューしてきましたが、飲みやすさを求めるならば「サントリー」、スッキリとしたドライさを求めるならば「ニッカ」、スモーキーでとにかく濃厚なものを求めるならば「三郎丸」、そしてウイスキーの深みを重視し初心者のステップアップになるのは「ホワイトホース」といった感じではないでしょうか。

地味ながらも影に隠れた存在の「ホワイトホース ハイボール」を見かけたら、ぜひチェックしてみてください!

最後までお読み頂きありがとうございました。

ハイボールのテイスティングに使用しているグラス「ゲレンケアン」、香りが弱くなるハイボールでもしっかりと香りを感じることが出来ます。しかもクリスタル製!!

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