【レビュー】「ブラックニッカ ハイボール香る夜」の味と香りを解説!!

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北海道限定で展開されているニッカの缶ハイボールをご存知でしょうか!?

今回はニッカウヰスキーから販売されている「ブラックニッカ ハイボール香る夜」をご紹介いたします!!

このウイスキーを簡単にまとめると

ブラックニッカ ハイボール香る夜とは
  • ウイスキー属性:缶ハイボール
  • 産地・メーカー:日本(ニッカウヰスキー)
  • 味の決めて:新樽熟成モルトとカフェグレーン
  • 飲みやすさ:★★★★★☆(ハイボールは★6)
  • 味わい:リンゴ香るフルーティーな味わい
  • おすすめの飲み方:グラスに注いで
  • 総合評価:★★★★☆☆
  • どんな人に向いている?:ウイスキー初心者からベテランまで

このウイスキーについて

ブラックニッカとは

ブラックニッカは、1956年に誕生したニッカウヰスキーの象徴的なブレンデッドウイスキーです。ラベルにはヒゲをたくわえたおじさんが描かれており、これはブレンドの名人であるW・P・ローリーがモデルとされています。

創業者の竹鶴政孝もヒゲを生やしており、自分がモデルか尋ねられた際には、「自分の顔をラベルに使うほど厚かましくないぞ。それにこのヒゲの男の目は青いじゃないか。わしの目のどこが青いんじゃ?」と笑いながら答えたというエピソードが残っています。

ニッカを象徴するブランド「ブラックニッカ」は現在では幅広いラインナップが展開されています。

マスコットキャラクターは19世紀英国の「W・P・ローリー卿」という人物なんですね!!

余市モルトの特徴

余市蒸溜所で作られるウイスキーは、竹鶴がスコットランドで学んだ製法を大切にしています。そのため、製造過程には独自のこだわりが詰まっています。

特に、余市蒸留所の伝統的な製法である「石炭直火蒸留」が顕著です。竹鶴が初めて修行したロングモーン蒸留所でも採用されていた方法で、高温のポットスチルに石炭を使い、絶妙な火加減を保つため職人技が必要です。この工程が余市ウイスキーの独特の香ばしさや味わいに影響を与えています。

熟成についても余市はこだわり抜いています。樽の材料や熟成年数だけでなく、周りの環境や熟成庫内の湿度などにも配慮が払われています。これらのこだわりが余市ウイスキーの製造に深みと温かみを与えています。

スコットランドの風土に似た北海道余市町、本物志向の竹鶴正孝が理想とした土地で造られているのが余市モルトです。

非効率でも味わいに徹底したこだわりがあるから、今でも石炭直火蒸留を行なっているんですね!!

カフェグレーン(カフェ式連続蒸留器)とは

カフェ式蒸留器は、現在ではほとんど使われなくなってしまいましたが、ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所では希少なカフェ式蒸留器を今でも使用しています。

この蒸留器は、ウイスキー通の中にはグレーンウイスキーがクセが少なく個性が少ないと感じる方もいますが、カフェグレーンは甘さがしっかりと残っており、これはカフェ式蒸留器を使うことで生み出される味わいです。

カフェ式蒸留機は、大麦麦芽を使用して発酵させた原料を連続式蒸溜機で蒸留することで、グレーンウイスキーが造られます。この方式は、アルコール以外を残しながら蒸留をするため、複雑で深みのある味わいの原酒を作ることができます。カフェ式蒸留器の蒸留液には原料由来の香りや成分が残り、これが熟成後のウイスキーに独特の風味を与えます。

素材の風味を活かしたグレーンウイスキーを作るには理想的なカフェスチル!!

効率を求めれば現在の設備には劣ってしまいますが、カフェスチルでしか出せない味わいがあるんですね!

ブラックニッカ ハイボール香る夜とは

『ブラックニッカ ハイボール香る夜』は、2018年4月3日(火)に発売されたリラックスタイム用のハイボールです。特に香りと余韻に注力し、バニラ風味の新樽熟成モルトと甘く豊かなカフェグレーンを使用した「アロマキープブレンド」が特徴。

缶ハイボールながら余市モルトの使用により味わいに厚みとコクが加わり、ウイスキーらしい香りと豊かな余韻を楽しめます。

ニッカならではのカフェグレーンを贅沢に使用した缶ハイボール!!

余市モルトをはじめ、ニッカのこだわりが詰まっています!!

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では今回も、”そのまま缶で”と”グラスに注いで”の2種類の飲み方で味と香りをみていきましょう!!

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テイスティング(実際に飲んでみた)

フレーバーチャート

味わいチャート

缶のまま飲んでみる

香り

  • リンゴ、ハチミツ、バニラ

味わい

  • フルーティーでややスモーキーな余韻

感想

まずは、缶のまま飲んでみます。

香りは、缶の口を開けた瞬間にリンゴの爽やかな甘さが漂います。そして、ハチミツやバニラの甘い香りが奥深く感じられ、他のニッカ製品にも通じるフルーティーな要素があります。

口に含むと、穀物の香ばしい甘さとフルーティーな香りが口中に広がり、じんわりとハチミツの風味が広がります。そして、リンゴの香りに混じって少しビターなニュアンスを感じつつ、フルーティーな香りと共に、薄くスモーキーな余韻が続きます。

「ブラックニッカクリア」や「スーパーニッカ」のようなフルーティーさがあり、余韻にはわずかに余市モルトのほろ苦くスモーキーな香りが演出され、専用のブレンドがされているのが好印象です。とても飲みやすく、余韻で本格的な香りも楽しめる、さすがニッカといったところです。

缶ハイボールでこんなに香りがするのも珍しいです。しかも原料はウイスキーと炭酸だけ!!

グラスで飲んでみる

香り

  • リンゴ、ハチミツ、バニラ、スモーク

味わい

  • ハチミツとリンゴに余韻で香るスモーキー

感想

次はグラスに注いで飲んでみます。

香りは、リンゴを主体にハチミツやバニラの甘い香りが漂い、缶のままの時ではあまり感じられなかったスモーキーな風味も少しずつ感じられるようになりました。

口に含むと、バニラとハチミツの香ばしく優しい味わいが口の中に広がり、続いてリンゴの香りと少しスモーキーなニュアンスが追いかけてきます。そして、フルーティーな香りはそのまま続き、余韻ではふわっと優しいスモークが漂い、ハイボールながら意外なほどに長く続きます。

そのまま飲むよりも、香りはいっそう豊かに広がり、味わいも柔らかく飲みやすく、北海道限定というのがとても残念だと思います(笑)

炭酸のカドが適度に取れて、モルトとグレーンの味わいがしっかりと感じられます。余韻で香るスモーキーさはとても上品で初心者でも問題なく楽しめます!

まとめ

北海道限定「ブラックニッカ ハイボール香る夜」をレビューしてみました。

ニッカらしいリンゴを主体としたフルーティーさと、余市モルトのスモーキーなアクセントをバランスよくブレンドし、”香る夜”にふさわしい心地よい味わいが特徴的です。

「ブラックニッカスペシャル」や「ブラックニッカクリア」などでハイボールを作っても近い味わいにはなると思いますが、フルーティーな香味からのスモーキーな余韻の流れは専用ブレンドならではの味わいです。

缶ハイボールというと、香料などによってウイスキー本来の香りとは異なった香りになりがちですが、「ハイボール香る夜」はモルト、グレーン、炭酸のみ。香料は不使用にもかかわらずウイスキー本来の香り高い果実のフレーバーを楽しむことができます。

残念ながら、北海道限定での展開ですが時折店頭に並ぶこともあるので、見かけた際はぜひチェックしてみてください!

最後までお読み頂きありがとうございました。

ハイボールのテイスティングに使用しているグラス「ゲレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラス。

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