【レビュー】「ブレンデッドジャパーニーズウイスキー 戸河内 SAKE CASK FINISH」を3種類の飲み方で味と香りを解説!!

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桜尾蒸溜所の姉妹ブランド「戸河内」に、後熟による樽の違いによる味の違いを表現した「カスクフィニッシュシリーズ」というのがあります。

今回は、戸河内カスクフィニッシュシリーズの一つ「SAKE CASK FINISH」日本酒を熟成した樽でフィニッシュをかけたウイスキーをご紹介いたします!

戸河内 SAKE CASK FINISHとは
  • ウイスキー属性:ブレンデッドウイスキー
  • 産地・メーカー:日本(サクラオディスティラリー)
  • 特徴:日本酒を熟成させた樽で後熟させたウイスキー
  • 飲みやすさ:★★★☆☆☆
  • 味わい:心地よい酸味とオーキーな香ばしい香り
  • おすすめの飲み方:ストレート、ハイボール
  • 総合評価:★★★★☆☆
  • どんな人に向いている?:戸河内プレミアムの次に、和食にアクセントを求める人

このウイスキーについて

戸河内とは

「戸河内」というのは、広島県の桜尾蒸留所で製造されるジャパニーズウイスキーのブランドであり、原酒の熟成が行われている場所の名前です。昔は広島県西部にあった町の名前であり、今では広島市内の安芸太田町の一部となっています。この「戸河内」と冠されたウイスキーは、その土地の歴史と風土が反映された味わいを持っています。

桜尾蒸留所

「戸河内」の生産拠点である桜尾蒸留所は、広島県廿日市市に位置しています。この蒸留所は2017年に完成し、瀬戸内海を一望にできる風光明媚な場所にあり、ウイスキー製造に最適な環境となっています。ここで生まれる原酒は、桜尾蒸留所独自のものであり数あるクラフト蒸留所の中でも唯一無二の味わいとなっています。

また、ウイスキーの熟成には桜尾蒸留所内の熟成庫の他に、今回のレビューボトルの名前にもなっている「戸河内」という山間にもあり、それぞれの環境によって原酒の作り分けを行っているのも特徴です。

戸河内の製法

「戸河内」ウイスキーは、桜尾蒸留所において独自の製法で生まれています。まず、この蒸留所は非常にコンパクトで、蒸留を行うスチルは1基しかありません。それでも、モルトの粉砕から蒸留までの全工程がここで行われています。

使用されるスチルは、アーノルド・ホルスタイン社製のハイブリッドスチルで、単式蒸留のポットスチルと連続式蒸留のコラムスチルが組み合わされています。初留ではポットスチル部分のみを使い、約46時間かける再留ではポットスチルとコラムスチルを併用します。この工程によって、甘みがあり飲みやすい原酒が誕生します。

さらに、桜尾蒸留所ではスコットランドから輸入されたモルトが使用されており、そのうち約半分がノンピートで、残りがミディアムピートです。この厳選されたモルトが、戸河内ウイスキーの独特の香りや風味を形成しています。

独特の熟成環境(戸河内熟成庫)

桜尾蒸留所には、敷地内の桜尾貯蔵庫に加えて「戸河内貯蔵庫」が存在します。戸河内貯蔵庫の特筆すべき点は、廃線となった鉄道用トンネルを活用していることです。このトンネル内では、一年中冷涼な気温が維持され、気温は約15°C、湿度は約80%となる安定した環境が保たれています。この環境が戸河内ウイスキーの熟成をゆっくりと促進し、桜尾貯蔵庫の原酒とは異なる熟成の特色を生み出しています。

画像出典:桜尾蒸留所HP

トンネルの中は年間を通して湿潤冷涼で、ウイスキーの熟成にとって非常に恵まれた環境といえます。

それにしても、配線になったトンネルを熟成庫に使うなんて、とても面白い試みですね!!

ブレンデッドジャパニーズウイスキー 戸河内SAKE CASK FINISH

「戸河内 SAKE CASK FINISH」は、ブレンデッドウイスキー「戸河内プレミアム」を基本に、日本酒を熟成させた樽で一定期間熟成(フィニッシュまたは後熟)を行い、異なった風味の味わいを表現したウイスキーです。

製造過程では、白ワインの熟成に使用されたオーク樽を再利用し、醸造した純米酒を詰めて熟成させ、その後、同じ樽(Sake Cask)で戸河内ウイスキーを後熟(ウッドフィニッシュ)させることで、白ワインや日本酒の柔らかで繊細なフレーバー、味わいを加えた新感覚のブレンデッドウイスキーが出来上がります。

美しい黄金色の液体からは、マスカットのような爽やかで心地よい香りが漂い、その奥には、日本酒特有のふくよかで柔らかな甘さと、複雑なスパイスの香りが広がります。このウイスキーは、純米酒のまろやかな甘味と酸味を纏い、エステリーなアロマを見事に表現しています。

繊細な味わいの白ワインと日本酒の熟成によって育てられた樽を、今度はウイスキーの熟成(後熟)に使用したユニークなブレンデッドウイスキーです!

日本酒と白ワインの香りがするウイスキー!!不思議な気もしますがとても期待が高まりますね!

sister-ley
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それでは、いつものようにストレート、ロック、ハイボールの3種類の飲み方で味と香りをみていきましょう!!

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テイスティング(実際に飲んでみた)

テイスティング ウイスキー ストレート ロック ハイボール グレンケアン

フレーバーチャート

味わいチャート

ストレートで飲んでみる

香り

  • マスカット、青りんご、酒粕、ハチミツ、バニラ、チョコ、セメダイン、オーク

味わい

  • 果実酒の酸味、カカオの香ばしさ

感想

まずはストレートから飲んでみます。

香りは、マスカットや青りんごの爽やかな果実の酸味に酒粕の香りが混じっていて、奥からハチミツやバニラ、そして僅かにセメダインを感じます。また、オークの香りがそれぞれの特徴を違和感なく包み込み、若さは感じますが非常にバランスがとれています。

口に含むと、グレーンの比率が多いのでしょうか!?とてもライトで滑らかな舌触りが広がって穀物の香ばしい香りが広がります。そして、白ワインの爽やかな酸味とスパイシーが追いかけてきて、僅かに米の甘みを感じると、シトラスのビターと麹の風味が混じり合って、ゆっくりと消えながら余韻はやや長めに続きます。

ウイスキーと日本酒という相反するお酒を白ワインで繋ぐというとてもユニークな発想ながら、酸味が心地よくオークの香りによって全体が一つにまとめられています。初めはそれほど期待値が高くなかったのですが、味と香り共に大きく超えてきました。

ウイスキーの香りに混じって”白ワイン”や”日本酒”の香りがするユニークな味わいです。どちらも調和が取れてて、とてもバランスが良い味わいが楽しめました!

ロックで飲んでみる

香り

  • マスカット、青りんご、バニラ、ビスケット、シトラス、日本酒

味わい

  • 穀物の香ばしさとビターな余韻

感想

次は氷を入れてオンザロックで飲んでみます。

香りは、少し弱まってしまいましたがマスカットや青りんごの爽やかな酸味とバニラやビスケットの香ばしく甘い香り、そして柑橘に僅かながら日本酒のニュアンスが漂っています。

口に含むと、ストレートの時と同じく香ばしい穀物感が先に現れ、続いて日本酒の麹や吟醸香にも近しい香りが広がりながら、米の甘みが感じられます。そしてシトラスのビターを撫でるように日本酒や麹のニュアンスがあって、最後はビターだけが残りゆっくりと消えていきます。

味の傾向は爽やかな酸味とビターが主体ですが、氷が溶けて加水が進んでくるとカカオやオークの香りが強まってきます。そもそも樽熟成をしたウイスキーなので当たり前ですが、普段飲んでいるウイスキーとは違ったアプローチの味わいなので、何故か懐かしい感覚もありました。

ストレートよりも日本酒のニュアンスが強く感じられるようになりました。飲んでいくうちに段々とオークの香りがしてきて、色々な表情で楽しませてくれます!

ハイボールで飲んでみる

香り

  • ハチミツ、シロップ、パンケーキ、マスカット、チョコ

味わい

  • オーク香る白ワインの酸味とビター感

感想

最後はハイボールで飲んでみます。

香りは、先程までの爽やかな酸味から一気に甘く、ハチミツやシロップを強く感じます。そして、焼き上がったパンケーキやマスカット、チョコレートのほろ苦さが漂っています。

口に含むと、穀物の香ばしさと日本酒独特のまろみ、白ワインの酸味が絡み合った豊かな味わいが広がります。そして、優しいビターが追いかけてきて、炭酸の発泡感と馴染みながら日本酒の香りがフワッと漂い、余韻は僅かに柑橘感を残しながらサッと消えていきます。

味わいが複雑というよりは、ウイスキーのベースに白ワインと日本酒の柱が立っているような感覚で、それぞれの主張は割合によって大きく変化します。ただ、ウイスキーとしての味わいは非常にしっかりしており、ハイボールにしても崩れないのは素晴らしく、酒精がしっかりとしたブレンデッドウイスキーでなかればこうはならないでしょう。

米焼酎の炭酸割りや、白ワインの炭酸割り”スプリッツァー”のような味わいもあって新感覚の味わいが楽しめました!!

まとめ

桜尾蒸留所の姉妹ブランド「戸河内」の日本酒で熟成させた樽で仕上げた、「ジャパニーズブレンデッドウイスキー戸河内 SAKE CASK FINISH」のレビューです。

繊細な白ワインと日本酒を用いた大胆な発想から生まれたこのブレンデッドウイスキーは、想像以上にしっかりとまとまっており、クラフトウイスキーとしては手ごろな価格で充分に楽しめる一本でした。

基本となる「戸河内プレミアム」も同様で、価格と味わいが非常に良く調和しており、日本に続々と誕生しているクラフト蒸留所の中でも最高品質のウイスキーを製造していると思います。

ストレートからハイボールまでどのように楽しんでも満足できますし、フィニッシュによる樽の個性もしっかりと味に表れています。製造工程を理解した上で味わうと、非常に興味深い体験ができる、そんな魅力的なブレンデッドウイスキーだと思います。

戸河内の自然豊かな環境と後熟による樽の特性を思い描きながら、まずはお好きなスタイルで味わってみてください!

最後までお読み頂きありがとうございました。

テイスティングに使用しているグラス「ゲレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラス。

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