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スコットランドの蒸留所
ハイランド
アードモア蒸留所
アードモア蒸溜所は1898年にウィリアム・ティーチャーの息子アダムが、自らの会社のブレンドウイスキー「ティーチャーズ・ハイランドクリーム」のための原酒を確保するために設立された。アバディーンシャーのボギー川の東側、ケネスモント近郊にあり、この地周辺は大麦の産地であり、ピート、清冽な水の供給が容易で、鉄道の便もよく、ウイスキーづくりに最高の環境といえる。蒸溜所の守り神は鷲で「アードモア レガシー」のラベルには蒸溜所上空を悠々と舞う鷲の姿が描かれている。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、ハイランド地方、アルネス近郊 |
創業年 | 1894年 |
年間生産量 | 100万リットル |
公式ホームページ | アードモア蒸留所 – ArdmoreWhisky.com |
リリースボトル | シングルモルト「アードモア レガシー」など |
アードナムルッカン蒸留所
アードナムルッカン蒸留所は、アデルフィ・ディスティラリー社が2004年に設立した独立系ボトラーから進化を遂げ、自社蒸留所を持つ新興ウイスキーメーカーとして注目されています。同蒸留所のユニークな特徴は、社長アレックス・ブルースが掲げる「唯一無二の個性」「妥協なき上質な味わい」「サステナビリティ」の3原則に基づくウイスキーづくりです。スコットランド本土最西部のグレンベッグに位置し、地元産の再生可能な原料を使用し、すべての製造工程を敷地内で行うことで、独自の風味と高い持続可能性を実現しています。アードナムルッカンのシングルモルトは、その品質と公正な価格設定でウイスキーファンを魅了しています。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド西ハイランド地方アードナムルッカン半島グレンベグ |
創業年 | 2014年 |
年間生産量 | 非公表 |
公式ホームページ | アードナムルッカン蒸留所 – アデルフィ・ディスティラリー社 |
リリースボトル | シングルモルト「アードナムルッカン」など |
アバフェルディ蒸留所
ハイランドのアバフェルディに建つ蒸留所で、創立は1898年。デュワーズで知られるジョンデュワーの故郷であり、デュワー家によって建てられた蒸留所。1900年代に一度閉鎖されるものの、ブレンデッドウイスキー「デュワーズ」の重要なキーモルトとして、安定した原酒供給を行っている。シングルモルトとしてリリースされている「アバフェルディ」は蒸留所近くを流れるピティリー川の仕込み水によって、ヘザーハニーと言われる甘くクリーミーな味わいが特徴で、ビギナーでも飲みやすい。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、ハイランド地方、アバフェルディ |
創業年 | 1898年 |
年間生産量 | 350万リットル |
公式ホームページ | アバフェルディ蒸溜所 – Aberfeldy Whisky |
リリースボトル | シングルモルト「アバフェルディ 12年」など |
ウルフバーン蒸溜所
ウルフバーン蒸留所はスコットランドのハイランドにある蒸留所で、創設は2013年と比較的新しい蒸留所です。しかし、その製法は伝統的な技術を重んじ、手作りでの生産を行っています。現代の技術と伝統的な手法を組み合わせ、質の高いウイスキーを生み出しています。
ウルフバーン蒸留所の生産量は比較的小規模で、年間生産量は限られています。シングルモルトの製造に重点を置いており、バーボン樽やシェリー樽で熟成されたウイスキーが多く、フルーティーでバランスの取れた味わいが特徴です。その品質と独特の風味は、ウイスキーファンから高く評価されています。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、ハイランド地方、サーソー近郊 |
創業年 | 2013年 |
年間生産量 | 135万リットル |
公式ホームページ | ウルフバーン蒸溜所 – Wolfburn.com |
リリースボトル | シングルモルト「ウルフバーン ノースランド」など |
エドラダワー蒸留所
エドラダワー蒸留所はスコットランドのハイランドにある蒸留所で、創設は1825年地元の農民達によって建設された。現在でも当時の製法を頑なに守っており、フロアモルティングこそ行っていないものの、使用される道具や設備は当時のものを現在も使用している。
生産量はスコットランド最小規模で、一般的な蒸留所が1周間で生産する量をエドラダワー蒸留所では1年かけて生産する。シェリー樽熟成が主で、濃厚でワクシーな味わいのモルトは熱烈なファンを獲得している。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、ハイランド地方、ピトロッホリー近郊 |
創業年 | 1825年 |
年間生産量 | 10万リットル |
公式ホームページ | エドラダワー蒸溜所 – Edradour.com |
リリースボトル | シングルモルト「エドラダワー 10年」など |
グレンカダム蒸留所
グレンカダム蒸溜所は、東ハイランドのブレヒンという古い町にあり、創業は1825年。ジョージ・クーパーによって設立されましが、創業されてわずか2年後には、デビッド・スコットにオーナーが変わりました。その後も、1837年からはギルキアへ、1891年にはトンプソンアンドカンパニーリミテッドへと度々所有物が変わっています。そして、20世紀に入った1954年には、ハイラム・ウォーカーがグレンカダム蒸留所を購入し、さらに2年後にはジョージ・バランタイン&サンによって購入されましたが、アライド・ドメクがに所有権が変わって、2000年になると蒸留所はとうとう閉鎖してしまいます。そこからわずか3年後には、現在のアンガス・ダンディ社が蒸留所を買収して復活させ、再び生産開始します。
グレンカダム蒸溜所は、度々オーナーが入れ替わる苦難に見舞われ続けてきた蒸留所でもあります。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、ハイランド地方、ブレチン近郊 |
創業年 | 1825年 |
年間生産量 | 150万リットル |
公式ホームページ | グレンカダム蒸溜所 – GlencadamWhisky.com |
リリースボトル | シングルモルト「グレンカダム 15年」など |
グレンドロナック蒸留所
グレンドロナックとはゲール語で『黒イチゴの谷』という意味ですが、発音からは「イバラの多い谷」という意味にも捉えられる為、ネーミングの由来に関しては諸説あります。蒸留所の最大の特徴はシェリー樽熟成のエキスパートで、スペインのアンダルシア地方最高級品のペドロヒメネス樽とオロロソシェリー樽の原酒を匠にブレンドして作られるフルーティーかつ、重厚な味わいが特徴です。また、スコットランドにおいて最後まで『石炭直火蒸留を行っていた蒸留所としても有名です。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、ハイランド地方、アバディーンシャー近郊 |
創業年 | 1826年 |
年間生産量 | 150万リットル |
公式ホームページ | グレンドロナック蒸溜所 – GlenDronachDistillery.com |
リリースボトル | シングルモルト「グレンドロナック 12年」など |
グレンモーレンジィ蒸留所
グレンモーレンジィ蒸留所はゲール語で『大いなる静寂の谷間』という意味で立地しているテインの街にはその名の通り静かで落ち着いた雰囲気があります。蒸留所の特徴は『最も背の高いポットスチル』、『樽への強いこだわり』、『仕込み水が硬水』などが挙げられます。硬度190もあるミネラルを多く含んだ仕込み水を、背の高いポットスチルを使う事で生まれる純粋で香味高いニューポッド。原木からこだわり抜いて使用される熟成樽を用いて数々の賞を獲得したシングルモルトは作られます。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、ハイランド地方、テイン |
創業年 | 1843年 |
年間生産量 | 600万リットル |
公式ホームページ | グレンモーレンジィ蒸溜所 – Glenmorangie.com |
リリースボトル | シングルモルト「グレンモーレンジィ12年」など |
ダルウィニー蒸留所
ダルウィニー蒸留所は北ハイランドに位置し、標高326mの山岳地帯に立地している。年間の平均気温は6度と非常に冷涼な為に、熟成はゆっくりと進む。現在のオーナーはMHD社で、同社のクラシックモルトシリーズでは北ハイランド代表であり、スコットランド伝統の製法(オニオン型ポットスチル、ワームタブ方式の冷却機)にこだわり、非常に上品でハイランドの中では比較的落ち着いた印象の原酒を生み出している。ブレンデッドでは王室御用達の「ロイヤルハウスホールド」のキーモルトとして使用され、モルトファンの間では隠れた名品として語り継がれている通好みなモルト。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、ハイランド地方、ダルウィニー |
創業年 | 1897年 |
年間生産量 | 150万リットル |
公式ホームページ | ダルウィニー蒸溜所 – Malts.com |
リリースボトル | シングルモルト「ダルウィニー 15年」など |
所在地 | General Wade’s Military Rd, Dalwhinnie PH19 1AA イギリス |
操業開始 | 1898年 |
公式HP | 公式ブランドサイト |
商品 | ダルウィニー15年 etc |
バルブレア蒸留所
素晴らしい立地と歴史に恵まれ、ケン・ローチ監督の映画「天使の分け前」のロケ地にもなった蒸溜所。そのウイスキーはかつて、バランタインの主要原酒として流通していたため、市場には出回りませんでした。ハイランド流のノンピートで、とてもフルーティーな味わいが特長。シングルモルトファンには根強い人気を誇る老舗蒸溜所です。バルブレア蒸溜所はたった8人のチームで運営されており、蒸溜設備もポットスチルが2基と小規模の生産にも関わらず、ラベル張りに至るまで、彼らの手で行われています。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、ハイランド地方、エディダー近郊 |
創業年 | 1790年 |
年間生産量 | 150万リットル |
公式ホームページ | バルブレア蒸溜所 – Balblair.com |
リリースボトル | シングルモルト「バルブレア 12年」など |
プルトニー蒸留所
1826年創業の最も古い蒸溜所の1つであるプルトニー蒸溜所は、スコットランド本土の北部、北海に面した漁港の町ウィックにあり、「海のモルト」の故郷として愛されています。プルトニー蒸溜所のポットスチルは一風変わっており、ネックの先端が途中で切れています。これは、蒸溜所の建設の折、スチル納品の時になって初めて、先端が蒸溜所の天井より背が高いことがわかり仕方なくネックを途中で切り、ラインアームをつなげる形となったというエピソードがあります。偶然ながら、これがオールドプルトニーの軽やか且つボディのある酒質を生み出すに至りました。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、ハイランド地方、ウィック |
創業年 | 1826年 |
年間生産量 | 130万リットル |
公式ホームページ | プルトニー蒸溜所 – OldPulteney.com |
リリースボトル | シングルモルト「オールドプルトニー 12年」など |
ベンネヴィス蒸留所
ベン・ネヴィス蒸溜所は、スコットランドの西ハイランドに位置するウイスキー蒸留所で、ベン・ネヴィス10年や21年などのウイスキーを製造していました。1825年にジョン・マクドナルドによって設立され、彼に因んで「ロングジョン」というブレンデッドウイスキーも作られました。1955年にジョセフ・ホブスが蒸溜所を取得し、連続蒸留の実験を行うなどの革新を進めましたが、1980年代には度々生産が停止され、不安定な時期を経験しました。1989年にニッカウヰスキーが蒸溜所を買収し、1991年にはビジターセンターを公開しています。蒸溜所はベン・ネビス山の麓に位置し、地域特有の水源を利用して生産されています。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、ハイランド地方、フォートウィリアム近郊 |
創業年 | 1825年 |
年間生産量 | 200万リットル |
公式ホームページ | ベンネヴィス蒸溜所 – BenNevisDistillery.com |
リリースボトル | 「フォートウィリアム」など |
ロイヤルブラックラ蒸留所
1812年、スコットランドの北ハイランドに位置するコーダー城の領地で、ウィリアム・フレイザー英国大尉によって創業された蒸溜所です。『ロイヤル』ブラックラは1835年、ウィリアム4世によって英王室御用達に認定され、スコットランド最古の蒸溜所のひとつとして知られています。長い間閉鎖と再開を繰り返し、1991年に本格的に再稼働しました。1997年にはディアジオが大改修を行いましたが、翌年、デュワーズブランドがバカルディ社に売却され、ロイヤル・ブラックラ蒸溜所もバカルディ社の所有となりました。2015年からは公式のボトルが販売されており、日本市場ではかつては12年、16年、21年の商品が販売されていましたが、現在は12年熟成のみが数量限定で入手可能です。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、ハイランド地方、ネアン近郊 |
創業年 | 1812年 |
年間生産量 | 400万リットル |
公式ホームページ | ロイヤルブラックラ蒸溜所 – RoyalBrackla.com |
リリースボトル | シングルモルト「ロイヤルブラックラ 16年」など |
ロイヤルロッホナガー蒸留所
ロイヤルロッホナガー蒸留所は1845年にジョン・ベッグによって建設された蒸留所で、ディー川のほとり建つ。「ロイヤル」つまり「王室御用達」の称号を与えられた蒸留所で1848年にヴィクトリア女王とアルバート公から称号を与えられ「ロッホナガー蒸留所」から「ロイヤルロッホナガー蒸留所」に。「ジョニーウォーカーブルーラベル」、「VAT69」のキーモルトとして使用され、ハチミツやトーストを感じる優しい味わいは品格さえ感じる。近年は「モスカテルフィニッシュ」のリリースなど精力的にシングルモルトをリリースしている。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、ハイランド地方、バルモラル近郊 |
創業年 | 1845年 |
年間生産量 | 50万リットル |
公式ホームページ | ロイヤルロッホナガー蒸溜所 – RoyalLochnagar.com |
リリースボトル | シングルモルト「ロイヤルロッホナガー 12年」など |
ロッホローモンド蒸留所
スコットランドの自然豊かな地域、ローランド地方の端に位置するロッホローモンド蒸溜所は、1965年の創業以来、ウイスキー愛好家を魅了し続けています。グラスゴーからわずか20分というアクセスの良さに加え、スコットランド最大の湖・ローモンド湖のほとりに佇むこの蒸溜所は、ラムサール条約によって保護された自然環境の中で、湖水を使用したウイスキー造りを行っています。
モルトとグレーン、両方のウイスキーを製造できる数少ない施設として知られるロッホローモンド蒸溜所は、ローモンドスチルという特許を取得した単式蒸留器を駆使し、樽の製造から修復、瓶詰めに至るまで、ウイスキー製造の全工程を自社で行うことで、品質の高さと味の一貫性を守り続けています。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、ハイランド地方、ロッホローモンド湖近郊 |
創業年 | 1964年 |
年間生産量 | 約400万リットル |
公式ホームページ | ロッホローモンド蒸溜所 – LochLomondWhiskies.com |
リリースボトル | シングルモルト「ロッホローモンド 12年」など |
スペイサイド
オスロスク蒸留所
オスロスク蒸留所はスペイサイドにあるディアジオが所有する蒸留所。主にブレンデッドウイスキー「J&B」のキーモルトとして原酒供給を行っている。現在はオフィシャルボトルは存在せず、ディアジオからリリースされている「花と動物シリーズ」、もしくはボトラーズにて味わいを確かめることが可能。尚、オスロスク蒸留所はドライ・ジンの名門「ゴードン」の第二蒸留所としても役割も担っており、メインの蒸留所に何かあればすぐにジンを生産できる体制がとられている珍しい蒸留所である。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、スペイサイド地方、エルギン近郊 |
創業年 | 1974年 |
年間生産量 | 250万リットル |
公式ホームページ | オスロスク蒸溜所 – AosloskWhisky.com |
リリースボトル | 「花と動物シリーズ」など |
オルトモア蒸留所
1897年に誕生したオルトモア蒸留所、オルトモアとは「Aultmore(大きな小川)」という意味で、その周囲に流れるオーヒンデラン川に由来すると言われています。長らくジョン・デュワー&サンズ社によって運営されてきましたが、1998年にはバカルディ社の傘下に入り、現在に至ります。
生産される原酒のほとんどがブレンデッド用に供給され、シングルモルトとしてリリースされるものは全体のごく一部。近年のウイスキーブームによって再び注目され始めた蒸留所の一つです。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、スペイサイド地方、バノックバーン近郊 |
創業年 | 1897年 |
年間生産量 | 320万リットル |
公式ホームページ | オルトモア蒸溜所 – Aultmore.com |
リリースボトル | シングルモルト「オルトモア 12年」など |
カーデュ蒸留所
カーデュ蒸溜所は、スコットランドの北東に位置するスペイサイド地方のスペイ川中流にあるノッカンドゥ村にあります。蒸留所の名前「Cardhu(カーデュ)」はゲール語で、「黒い岩」を意味し年間を通して気温差が少ない穏やかな土地で,リリースされるボトルは華やかな甘さと、辛口でスパイシーなフィニッシュが特徴です。これぞスペイサイドと思わせるシングルモルトを今もリリースし続けています。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、スペイサイド地方、カーデュ |
創業年 | 1824年 |
年間生産量 | 330万リットル |
公式ホームページ | カーデュ蒸溜所 – Malts.com |
リリースボトル | 「カーデュ12年」など |
クラガンモア蒸留所
クラガンモア蒸留所は、1869年にジョン・スミスによってスペイサイド地方に設立されました。この蒸留所は、鉄道の利便性を活かしてウイスキーの生産と流通を効率化したことで知られています。クラガンモアの最大の特徴は、独自のT字型ポットスチルで、これにより軽やかで複雑な風味を持つウイスキーが生み出されます。
クラガンモアは、12年もののシングルモルトやポートワイン樽で追加熟成されたディスティラーズエディションなど、多様な製品ラインナップを持っています。そのリッチで複雑な味わいは多くのウイスキー愛好家に支持されており、ウイスキー評論家からも高評価を受けています。また、クラガンモアはブレンドスコッチ「オールドパー」の重要なキーモルトとしても使用されています。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、スペイサイド地方、バリンダロッホ |
創業年 | 1869年 |
年間生産量 | 150万リットル |
公式ホームページ | クラガンモア蒸溜所 – Malts.com |
リリースボトル | 「クラガンモア 12年」など |
グレンエルギン蒸留所
グレンエルギン蒸留所はスペイサイド地域において19世紀最後に設立された蒸留所でした。建設に至っては創業年の1898年にウイスキー商社のパティソンズ社が倒産した為に、大幅な予定変更を余儀なくされ操業開始から5ヶ月で操業停止に追い込まれるなど波乱の幕開けでした。現在はオーナーMHD社によって運営がなされ、ブレンデッドウイスキー「ホワイトホース」のキーモルトとして安定供給をしているほか、シングルモルトとしても近年じわじわと人気が出てきており、高品質のモルトを作り出す人気の蒸留所です。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、スペイサイド地方、エルギン近郊 |
創業年 | 1898年 |
年間生産量 | 200万リットル |
公式ホームページ | グレンエルギン蒸溜所 – GlenElginWhisky.com |
リリースボトル | シングルモルト「グレンエルギン 12年」など |
グレングラント蒸留所
グレングラント蒸留所はグラント兄弟によって1840年に創設されました。グラント兄弟の兄ジェームズグラントは政治家・法律家と優れ、初めて鉄道をスコットランドに敷いてシングルモルトを世界に向けて売り出したり、蒸留所においては電化や魅せる蒸留所という今では珍しくないスタイルを初めて行った蒸留所としても有名です。また、イタリアのカンパリが親会社ということもありイタリアにおいて最も売れているシングルモルトとしても今日一躍有名になりました。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、スペイサイド地方、ロセス |
創業年 | 1840年 |
年間生産量 | 600万リットル |
公式ホームページ | グレングラント蒸溜所 – GlenGrant.com |
リリースボトル | 「アルボラリス」など |
グレンデュラン蒸留所
グレンデュラン蒸留所はスコットランド北東部にある第3の都市、アバディーンのウィリアムズ&サンズ社が1898年に創業しました。グレンダランとは、「ダラン川の谷」の事ですが、蒸留所はその名前とは裏腹に、ダラン川ではなく、フィディック川沿いに建てられています。オフィシャルとしてのシングルモルトのリリースは稀で、主にボトラーズからのリリースが中心です。しかし、有名なブレンデッドウイスキー『オールドパー』のキーモルトとして重要な役割を担っています。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、スペイサイド地方、アバフェルディ近郊 |
創業年 | 1898年 |
年間生産量 | 400万リットル |
公式ホームページ | グレンデュラン蒸溜所 – Glendullan.com |
リリースボトル | 「シングルトン オヴ グレンデュラン」など |
グレンファークラス蒸留所
グレンファークラス蒸留所はスコットランドのスペイサイドにあり、現在では珍しい創業当初からの家族経営によって運営がされている。近くのベンリネス山の雪解け水を仕込み水とし、スペイサイド最大級のポットスチルは合計6基、今でも非常に手間のかかるガスによる直火蒸留にこだわり日々新しいモルトが造られている。熟成に使用される樽は「オロロソシェリー」の空き樽を使い、シェリー樽熟成のシングルモルトにおいては「マッカラン」、「グレンドロナック」と同じく筆頭に名前が挙がる蒸溜所。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、スペイサイド地方、バリンダロック |
創業年 | 1836年 |
年間生産量 | 360万リットル |
公式ホームページ | グレンファークラス蒸溜所 – Glenfarclas.com |
リリースボトル | 「グレンファークラス 12年」、 「グレンファークラス 105」、 「グレンファークラス ヘリテージ」 |
グレンフィディック蒸留所
『グレンフィディック』はゲール語で『鹿の谷』という意味で、ロゴにも鹿があしらわれています。またシングルモルトの販売数が世界一になることもしばしばで、同じくスペイサイドのグレンリベット蒸留所と販売数を競い合っています。販売数が多いと機械的な感じが多いのでは!?と思うかもしれませんが、人間の感覚を大切にし、ホワイトボードなどを駆使して原酒を作り続けているのは意外かもしれません。同じスペイサイドのマッカラン蒸留所とは対象的な製法を今でも続けています。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、スペイサイド地方、ダフタウン |
創業年 | 1887年 |
年間生産量 | 1,300万リットル |
公式ホームページ | グレンフィディック蒸溜所 – Glenfiddich.com |
リリースボトル | 「グレンフィディック 12年」、 「グレンフィディック 15年」 |
グレンリベット蒸留所
グレンリベット蒸留所はスペイサイドにあり、政府公認の蒸溜所第1号としてウイスキー造りのライセンス、『THE』の称号を最初につけた蒸留所です。
それまで、政府の重い麦芽税を逃れるため密造が盛んだった時代に粗悪な物が横行する中、グレンリベットの製造するウイスキーは味わいも良く好評で、他の蒸留所が勝手に『グレンリベット』の名をつけて販売していました。
大切に作る自社のウイスキーの名を汚す悪行に対して、創設者のジョージ・スミスは本物のグレンリベットの証明として自社のボトルに『THE』の称号を付けることを政府によって許可されたのです。創設者のスピリットは受け継がれ、現在においても魅力ある素晴らしい原酒を作り続けています。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、スペイサイド地方 |
創業年 | 1824年 |
年間生産量 | 600万リットル |
公式ホームページ | グレンリベット蒸溜所 – TheGlenlivet.com |
リリースボトル | シングルモルト「グレンリベット 12年」など |
ストラスアイラ蒸留所
ストラスアイラ蒸留所は創設1786年。スペイサイド地方、ストラスアイラ川の側に『ジョージ・テイラー』と『アレグザンダー・ミルン』の2人によって創設されました。幾度となく変わる所有者、2度の火災、50年間という非稼働期間を経て現在の所有者『シーバスブラザーズ社』によって復活を果たし、同社のブレンデッドウイスキー『シーバスリーガル』のキーモルトとして現在も供給を行っています。
川沿いの側にあり、その美しい景観からスコットランド最高の景観を誇る蒸溜所のひとつと呼ばれています。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、スペイサイド地方、キース |
創業年 | 1786年 |
年間生産量 | 250万リットル |
公式ホームページ | ストラスアイラ蒸溜所 – Strathisla.co.uk |
リリースボトル | シングルモルト「ストラスアイラ 12年」など |
スペイバーン蒸留所
スペイバーン蒸溜所は、1897年に創立されました。
この年は、ヴィクトリア女王の在位60周年を祝う”ダイヤモンド・ジュビリー”にあたり、それを記念するために窓もドアも完成していない蒸溜所で、吹きさらしの中作業が行われ、猛吹雪の日、最初のスピリッツが完成しました。1900年にドラム式モルティングを最初に導入した蒸溜所としても知られ、現在は使われていませんが歴史的価値がある為今も保存されています。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、スペイサイド地方、ロッシーマス近郊 |
創業年 | 1897年 |
年間生産量 | 170万リットル |
公式ホームページ | スペイバーン蒸溜所 – Speyburn.com |
リリースボトル | 「スペイバーン 10年」など |
トミントール蒸留所
トミントール蒸溜所は比較的新しい蒸留所で設立されたのは1964年。スペイ川の支流、エイボン川近くにあるトミントール村に建設されました。ハイランド地方では最も標高が高い地域として知られています。1970年代にホワイト&マッカイグループが買収。トミントールはブレンデッドウイスキー「ホワイト&マッカイ」のキーモルトとして使われるようになり、2000年にはロンドンのブレンダー「アンガス・ダンディー社」に買収され傘下となり、現在に至ります。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、ハイランド地方、トミントール村 |
創業年 | 1964年 |
年間生産量 | 300万リットル |
公式ホームページ | トミントール蒸溜所 – TomintoulWhisky.com |
リリースボトル | 「トミントール 10年」など |
ノックドゥー蒸留所
1894年創業。100年以上も変わらない伝統製法を守り抜いているハイランドの老舗蒸留所。
ポットスチルの数は一対のみと、ハイランドで最も小さい蒸溜所の一つでスコットランドでも指折りのシングルモルトウイスキーを造り続けている。名前が似ていて混同される銘柄も多かった為に、1993年から銘柄を「アンノック」として販売。オフィシャルラインナップが充実しており、限定ボトルも多くリリースしています。職人の伝統技が冴える、ハイランドモルトの名高い蒸溜所。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、ハイランド地方、アバディーンシャー |
創業年 | 1894年 |
年間生産量 | 180万リットル |
公式ホームページ | ノックドゥー蒸溜所 – anCnoc.com |
リリースボトル | 「アンノック 12年」など |
ベンリネス蒸留所
ベンリネス蒸留所はスペイサイドにある蒸留所で、オーナーはジョニーウォーカーで有名なディアジオ社。主にジョニーウォーカーへの原酒供給を行う蒸留所の為、オフィシャルボトルはディアジオ社がリリースする「花と動物シリーズ」のみで、シングルモルトを味わうためには必然的にボトラーズが中心となる。発酵や蒸留の時間が極端に短く、ヘビーな酒質が特徴だが全てはジョニーウォーカーの味わいを造る為である。
項目 | 詳細 |
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所在地 | Aberlour, AB38 9NN |
創業年 | 1826年 |
年間生産量 | 270万リットル |
公式ホームページ | ベンリネス蒸溜所 – Malts.com |
リリースボトル | 「花と動物シリーズ」など |
ベンロマック蒸溜所
ベンロマック蒸溜所は、スコットランドのスペイサイド地方に位置する伝統的なウイスキー蒸溜所です。1898年に設立されたこの蒸溜所は、一時閉鎖された後、1993年にゴードン&マクファイル社によって再興されました。現在は、クラシックな製法と最新技術を融合させ、高品質なシングルモルトウイスキーを生産しています。
ベンロマック蒸溜所の特徴は、小規模生産と手作業による製造プロセスです。小型の蒸溜器を使用し、職人の技が直接ウイスキーに反映されます。仕込み水には近くのチャペルタウンの水源を使用し、クリーンでフルーティな味わいを実現しています。
また、ベンロマックは伝統的なピートスモークの風味を持つウイスキーを提供する数少ないスペイサイドの蒸溜所です。環境への配慮も重視し、オーガニックウイスキーの製造や持続可能な製造方法を採用しています。
シェリー樽とバーボン樽の組み合わせによる複雑な味わいと、ピートスモークの要素が特徴のベンロマックウイスキーは、ウイスキー愛好家に支持されています。伝統を守りつつ革新を続けるベンロマック蒸溜所は、今後も注目される存在です。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、スペイサイド地方、フォレス近郊 |
創業年 | 1898年 |
年間生産量 | 約40万リットル |
公式ホームページ | ベンロマック蒸溜所 – Benromach.com |
リリースボトル | 「ベンロマック 10年」など |
マッカラン蒸留所
マッカラン蒸溜所の創業は1824年。政府公認のライセンスを取得した蒸溜所としては2番目になる。非常に長い歴史を持ち、現在の蒸留所は他に類を見ない近代的な造りとなっている。糖化から蒸留までの工程を1つの空間で一括に行い、デザイン性に優れた蒸溜所内はまるで美術館の様な佇まいをしている。肝心のリリースされるモルトは現在も高品質な物ばかりで、マッカランは原料から製造に到るまで徹底した品質管理を行っている。特に樽に関してのこだわりは非常に強く、樽の原料となる原木を確保する為に森を所有し、全て自社での生産を行っている。
項目 | 詳細 |
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所在地 | Easter Elchies, イースター・エルチーズ Aberlour AB38 9RX イギリス |
創業年 | 1824年 |
年間生産量 | 1500万リットル |
公式ホームページ | マッカラン蒸溜所 – TheMacallan.com |
リリースボトル | 「ザ・マッカラン シェリーオーク12年」、 「ザ・マッカラン ダブルカスク12年」、 「ザ・マッカラン トリプルカスク12年」 |
リンクウッド蒸留所
リンクウッド蒸留所は、1821年に設立されたスコットランド・スペイサイド地方の老舗蒸留所です。静寂な環境の中で、長い歴史の中でもその製法がほとんど変わっていないのが特徴です。特に「蒸留所の音を乱すと味が変わる」との哲学から、設備の変更や稼働中の作業音の管理には慎重な姿勢を見せています。
そのウイスキーはフルーティーで華やかな香りが特徴で、青りんごや洋ナシのような香りと、ハチミツのような甘さが感じられます。単独のシングルモルトとしてはあまり市場に出回らないものの、ブレンデッドウイスキーのキーモルトとして重宝されています。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、スペイサイド地方、エルギン近郊 |
創業年 | 1821年 |
年間生産量 | 約450万リットル |
公式ホームページ | リンクウッド蒸溜所 – Linkwood.com |
リリースボトル | 「リンクウッド 12年」など |
キャンベルタウン
スプリングバンク蒸留所
スプリングバンク蒸留所は、スコットランド・キャンベルタウンに位置する、伝統と個性を兼ね備えた蒸留所です。1828年に創業し、現在はJ&Aミッチェル社が運営しています。
独自の製法で知られ、麦芽の製造からボトリングまでを一貫して行う「100%キャンベルタウンモルト」として有名です。特徴的なピート香や複雑なフレーバーを持つスプリングバンクのウイスキーは、シングルモルト愛好家から高く評価されています。
また、ロングロウやヘーゼルバーンといった異なるスタイルのウイスキーも製造しており、幅広い味わいを楽しむことができます。その希少性と品質から、スプリングバンクは世界中のウイスキーコレクターにとっても特別な存在となっています。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、キャンベルタウン |
創業年 | 1828年 |
年間生産量 | 75万リットル |
公式ホームページ | スプリングバンク蒸溜所 – Springbank.scot |
リリースボトル | 「スプリングバンク 10年」、「ロングロウ」など |
ローランド
グレンキンチー蒸留所
グレンキンチー蒸留所の創業は1837年、地元の農家である「レイト兄弟」によって設立された。農家であるレイト兄弟は、自身の畑で収穫した大麦でウイスキー造りを行う事を思いつき、いわば副業としての蒸留所であった。
しかし、蒸留所から出る廃棄物(麦芽の絞りカス)を家畜の餌にするなど、当時からサスティナブルな事業となっていた。現在のオーナーはディアジオ社で生産される原酒の90%はジョニーウォーカーなどのブレンデッド用に供給を行っている。
また、年間250万リットルの生産量をたった2つの蒸留釜が支えており、非常に大きいポットスチルはグレンキンチーの特徴の一つである。
項目 | 詳細 |
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所在地 | Pencaitland, Tranent EH34 5ET スコットランド |
創業年 | 1837年 |
年間生産量 | 150万リットル |
公式ホームページ | グレンキンチー蒸溜所 – Malts.com |
リリースボトル | 「グレンキンチー 1 0年」など |
アイラ
アードベッグ蒸留所
アードベッグとは、ゲール語で「小さな岬」という意味。創業は1815年。創業から約100年くらいは、創業者ジョン・マクドーガルの家系によって運営されてきましたが、その後に何度もオーナーが代わり、80年代には遂に生産がストップし、一時閉鎖されていました。しかし、1997年にグレンモーレンジィ社によって買収され見事に復活を果たし、現在に至るまで熱狂的なファンであるアードベギャン達や世界中のウイスキーラヴァーを魅了し続けています。
項目 | 詳細 |
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所在地 | Port Ellen, Islay PA42 7EA スコットランド |
創業年 | 1815年 |
年間生産量 | 110万リットル |
公式ホームページ | アードベッグ蒸溜所 – Ardbeg.com |
リリースボトル | アードベッグTEN、 アードベッグウィービースティー5年、 アードベッグウーガダー |
カリラ蒸留所
カリラ蒸溜所はアイラ島の西側、ジュラ島との海峡に立地している。「カリラ」とは「海峡」という意味で、現在アイラ島内の蒸溜所の中でも最大の生産量を誇る。長らくブレンデッドウイスキーの原酒供給専門に生産をしてきたが、2002年より、シングルモルトとしてのオフィシャルリリースを開始。アイラモルトとしては、比較的クセの少ない酒質で華やかさの中にアイラならではの潮の香りとヨードを感じる。親会社であるディアジオが販売する「ジョニーウォーカー」のキーモルトとしてなくてはならない存在だ。
項目 | 詳細 |
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所在地 | Port Askaig, ポート・アスケーグ Isle of Islay PA46 7RL イギリス |
創業年 | 1846年 |
年間生産量 | 650万リットル |
公式ホームページ | カリラ蒸溜所 – Malts.com |
リリースボトル | 「カリラ 12年」など |
キルホーマン蒸留所
キルホーマン蒸留所は2005年に誕生した蒸留所で、それまでアイラ島では124年間渡り新しい蒸留所は建設されてこなかった。この蒸留所の特筆すべき部分は100%アイラ産を掲げており、これは原料の大麦栽培から最終的な瓶詰めまでの全工程を可能としているところにある。
また、造られる原酒はミドルカットの時間を短縮して熟成を早める効果を行ったりなどし、短年の原酒であってもリッチな味わいを持っており、若い蒸留所ながら同じアイラ島の蒸留所たちと肩を並べるほど存在感を増しているのも面白い。
項目 | 詳細 |
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所在地 | PA49 7UX Isle of Islay |
創業年 | 2005年 |
年間生産量 | 約50万リットル |
公式ホームページ | キルホーマン蒸溜所 – KilchomanDistillery.com |
リリースボトル | 「キルホーマン マキヤーベイ」など |
スカラバス蒸留所
スカラバス蒸留所はアイラ島に1818年に創業した蒸留所。創業からわずか1年で廃業となってしまったスコットランドで最も短命の蒸留所として有名。スカラバスとは、「岩の多い場所」という意味で、過去に存在したアイラ島の秘境には現在、「スカラバス農園」がある。
廃業から200年が経ち、ハンターレイン社より同じ名前のシークレットモルト「スカラバス」が販売された。
ブルックラディ蒸留所
ブルックラディ蒸留所の創設は1881年。ウイスキー不況により一時は閉鎖されるものの、2001年に新オーナーによって再稼働。特徴的なアクアマリンのボトルカラーは、アイラ島の入り江をイメージしたものでシングルモルトの既成概念にとらわれず、常に新しい事への挑戦とウイスキー業界では最も早く「テロワール」を導入した蒸留所でもある。毎年発売されるスーパーピーティーモルト「オクトモア」のフェノール値は既存のシングルモルトの値を遥かに超えた強烈なインパクトをもたらしている。
項目 | 詳細 |
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所在地 | Isle of Islay PA49 7UN イギリス |
創業年 | 1881年 |
年間生産量 | 150万リットル |
公式ホームページ | ブルックラディ蒸溜所 – Bruichladdich.com |
リリースボトル | 「ブルックラディ クラシックラディ」、 「オクトモア13.1」など |
ポートエレン蒸留所
ポートエレン蒸溜所は、スコットランドのアイラ島に位置する伝説的な蒸溜所です。1825年に設立されましたが、1983年に閉鎖されてしまいました。しかし、そのスピリッツは現在も高く評価されており、特にアイラモルトの中でも希少性と品質の高さで知られています。
ポートエレンの特徴は、強いピート香とスモーキーさを持ちながらも、繊細でフルーティなニュアンスがある点です。閉鎖以降も市場に出回るボトルはコレクターや愛好家にとって非常に貴重で、オークションなどで高値がつくことが多いです。
2017年にディアジオ(Diageo)がポートエレン蒸溜所の復活を発表し、新たな施設での生産再開が予定されています。これにより、ポートエレンの名を冠した新しいウイスキーが近い将来に登場することが期待されています。
現在、ポートエレンはその歴史的な価値と独特なフレーバープロファイルで、スコッチウイスキーの中でも特別な存在として語り継がれています。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、アイラ島、ポートエレン |
創業年 | 1825年 |
年間生産量 | 再稼働後、約200万リットル(予定) |
公式ホームページ | ポートエレン蒸溜所 – PortEllen.com |
リリースボトル | 「ポートエレン 12thリリース」など |
ボウモア蒸留所
ボウモア蒸留所は『スコッチウイスキーの聖地』とも言うべきアイラ島で最も歴史のある蒸留所で1779年設立。対岸にあるウェアハウスには潮風が容赦なく吹付け、これが独特のヨードをもたらすと言われています。また、造られるウイスキーは甘やかな味わいが特徴で「アイラの女王」と称され親しまれています。
項目 | 詳細 |
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所在地 | School St, Bowmore, Isle of Islay PA43 7JS イギリス |
創業年 | 1779年 |
年間生産量 | 200万リットル |
公式ホームページ | ボウモア蒸溜所 – Bowmore.com |
リリースボトル |
ラガヴーリン蒸留所
ラガヴーリン蒸留所は、ウイスキーにおいて『聖地』とも呼ばれるアイラ島の南岸に位置しています。「ラガヴーリン」は、蒸留所が建っている村の名前で、「Lagavulin」はゲール語の“Laggan Mhouillin”(谷間の水車小屋)から来たもので、「小さな谷間の、水車小屋を囲む村落」に由来しています。ラガヴーリン村には、名前の由来となった2つの水車小屋の碾き臼の石が、今も現存しています。
項目 | 詳細 |
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所在地 | Lagavulin, PA42 7DZ |
創業年 | 1816年 |
年間生産量 | 250万リットル |
公式ホームページ | ラガヴーリン蒸留所 – Malts.com |
リリースボトル | 「ラガヴーリン 16年」、ラガヴーリン 8年 |
ラフロイグ蒸留所
ラフロイグ蒸留所はスコッチウイスキーの聖地アイラ島にあり、ラフロイグとはゲール語で”広い湾のそばの美しい窪地”という意味ですが、根拠不明なものが多く諸説あります。ラフロイグの特徴としてヨードチンキの様な独特の香りや、舌にまとわりつく様なオイリーさを兼ね備えており、個性、味わいの全てがヘビーなウイスキー。
「好きになるか、嫌いになるか」という強烈なキャッチコピーは伊達ではありません。しかし、その個性故に惹かれるファンも非常に多くイギリスのチャールズ皇太子もその一人です。蒸留所としてプリンス・オブ・ウェールズの紋章、王室御用達の証をシングルモルトとして初めて得た蒸留所でもあり、伝統は今も受け継がれています。
項目 | 詳細 |
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所在地 | Laphroaig, Isle of Islay PA42 7DU |
創業年 | 1815年 |
年間生産量 | 300万リットル |
公式ホームページ | ラフロイグ蒸溜所 – Laphroaig.com |
リリースボトル | 「ラフロイグ 10年」、 「ラフロイグ クォーターカスク」、 「ラフロイグ セレクト」 |
アイランズ
ジュラ蒸留所
ジュラ蒸留所は、スコットランド西海岸のジュラ島に位置するシングルモルトウイスキーの蒸留所です。ジュラ島は手つかずの自然が広がり、人口わずか200人ほどの小さな島ですが、その魅力的な環境から生まれる独特の風味がジュラウイスキーの特徴となっています。蒸留所は1810年に設立され、その後いくつかの閉鎖と再開を経て、現在の形に至りました。ジュラのウイスキーは、フルーティーな甘みでバランスの良い味わいが特徴です。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、アイラ地方、ジュラ島 |
創業年 | 1810年 |
年間生産量 | 220万リットル |
公式ホームページ | ジュラ蒸溜所 – JuraWhisky.com |
リリースボトル | 「ジュラ 10年」など |
タリスカー蒸留所
スカイ島にあるタリスカー蒸溜所は1830年に創業。岩盤の多い土壌により長年水不足に悩まされてきた。しかし、近年海水による冷却装置の導入により、生産量が大幅に増大。所有するディアジオ社のシングルモルト部門では売上高1位の販売を誇っている。
造られるモルトはスカイ島の厳しい環境と海風によって潮気を含み、アイラモルトとはまた違った海を感じれるスパイシーな味わいが特徴。オフィシャルが提案するブラックペッパーを振り掛けた「スパイシーハイボール」はハイボールの新しい可能性を提示している。
項目 | 詳細 |
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所在地 | Carbost, カーボスト Isle of Skye IV47 8SR イギリス |
創業年 | 1830年 |
年間生産量 | 230万リットル |
公式ホームページ | タリスカー蒸溜所 – Malts.com |
リリースボトル | 「タリスカー 10年」など |
トバモリー蒸留所
トバモリー蒸留所は、スコットランドのマル島に1798年に設立された歴史ある蒸留所です。軽やかなノンピートタイプの「トバモリー」と、スモーキーな「リーダイク」の2ブランドを展開しており、仕込み水には島のロッホ・アンスピーデンの水を使用。自然豊かな環境がウイスキーに独特の風味を与えています。蒸留所の運営はディステルが手掛け、伝統的な製法を守りつつカスクフィニッシュの限定ボトルなど新しい試みにも挑戦。マル島の美しい景観と共に、多くのウイスキーファンから愛されています。
項目 | 詳細 |
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所在地 | スコットランド、マル島、トバモリー |
創業年 | 1798年 |
年間生産量 | 100万リットル |
公式ホームページ | トバモリー蒸溜所 – TobermoryDistillery.com |
リリースボトル | 「トバモリー 12年」、および「レダイグ 10年」 |
トルベイグ蒸留所
トラベイグ蒸留所はスカイ島第二の蒸留所として、2017年に誕生した新しい蒸留所。それまでスカイ島にはタリスカー蒸留所のみで、実に190年ぶりに新たな蒸留所が誕生したことになる。
造られるウイスキーはシングルモルトのみで、ピートの効いたピーテッド麦芽のみを使用するという徹底ぶり。2022年に初リリースとなる「トラベイグ レガシーシリーズ 2017」を発売。1stバーボン樽で3年熟成というスペックながら、若さを感じない素晴らしい味わいにより好評を得ている。今後も行く末が楽しみな蒸留所の一つである。
項目 | 詳細 |
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所在地 | Teangue, ティーング Isle of Skye IV44 8RE イギリス |
創業年 | 2017年 |
年間生産量 | 200万リットル |
公式ホームページ | トルベイグ蒸溜所 – Torabhaig.com |
リリースボトル | 「トルベイグ レガシーシリーズ 2017」など |
ハイランドパーク蒸留所
ハイランド・パーク蒸溜所はスコットランド最北の蒸留所で、現在でも独自で製麦を行っている数少ない蒸留所で乾燥に使用するピートは蒸留所の西10㎞ほどのピートボグから掘り出しています。しかしオークニーには木がないため、本土やアイラ島とは異なる質のピートになっているのが特徴です。また、スコットランドでも数少ないフロアモルティングを現在でも行っています。
現行のボトルデザインは、ヴァイキング文化の特徴を反映させていてスタンダードな12年では、ノルウェーにある世界遺産「ウルネスの木造教会」の壁面装飾、ライオンとヘビのようなドラゴンとの善悪の戦いをモチーフにしています。
項目 | 詳細 |
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所在地 | Kirkwall, KW15 1SU |
創業年 | 1795年 |
年間生産量 | 250万リットル |
公式ホームページ | ハイランドパーク蒸溜所 – HighlandParkWhisky.com |
リリースボトル | 「ハイランドパーク 12年」など |
ロックランザ蒸留所(アランモルト)
ロックランザ蒸留所は、キャンベルタウンの対岸に位置するアラン島にあり、かつてはこの島には50を超える蒸留所が存在した。1990年代に、現在のクラウドファンディングに近い形での資金調達により150年ぶりにアラン島に蒸留所が復活し大きな話題を生んだ。創設からしばらくは「アイル・オブ・アラン」と名乗っていたが、同社の第二蒸留所となる「ラッグ蒸留所」の創設に伴い改名し現在に至る。
造られるモルトはシングルモルトのみで、アラン島の豊かな自然のもと育まれた良質な味わいのウイスキーはファンも非常に多く、今後も目が離せない蒸留所の1つである。
項目 | 詳細 |
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所在地 | Lochranza, ロックランザ Isle of Arran KA27 8HJ イギリス |
創業年 | 1995年 |
年間生産量 | 60万リットル |
公式ホームページ | ロックランザ蒸溜所 – ArranWhisky.com |
リリースボトル |
アイルランド
クーリー蒸留所(カネマラ)
アイルランド共和国の首都ダブリンから北へ車で1時間半程度の距離の街ダンドーク近郊にある「クーリー蒸留所」。目の前のアイリッシュ海を船で渡ればビートルズで有名なリバプールへ着く。この蒸留所は創設者ジョン・ティーリングによってジャガイモの蒸留酒から転換して出来た歴史がある。
ディーリング氏の拘りであるスコッチウイスキーの技法によって、アイリッシュウイスキーながら蒸留回数は2回、精麦の際にはピートを使用するなど「アイリッシュの異端児」とも呼ばれている個性豊かなモルト原酒を生産している。
項目 | 詳細 |
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所在地 | Dundalk Rd, Maddox Garden, Dundalk, Co. Louth, アイルランド |
創業年 | 1987年 |
年間生産量 | 300万リットル |
公式ホームページ | クーリー蒸溜所 – CooleyWhiskey.com |
リリースボトル | 「カネマラオリジナルピーテッド」など |
新ミドルトン蒸留所(ジェムソン)
コーク州のミドルトンにある『新ミドルトン蒸留所』。このミドルトン蒸留所は年間7000万リットルの生産量を誇り、容量8万リットルの巨大なポットスチルが10基、グレーンウイスキー用のコラムスチルが7基稼働しています。この蒸留所もアイリッシュウイスキーの特徴でもある3回蒸留を行い、ジェムソンをはじめ、レッドブレストなどアイリッシュウイスキーを代表する銘柄をリリースし続けています。
項目 | 詳細 |
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所在地 | Midleton Distillery, Midleton, Co. Cork, アイルランド |
創業年 | 1825年 |
年間生産量 | 1900万リットル |
公式ホームページ | ミドルトン蒸溜所 – JamesonWhiskey.com |
リリースボトル | 「ジェムソンスタンダード」など |
ロイヤルオーク蒸留所(バスカー)
ロイヤルオーク蒸溜所は、アイルランド南東部カーロウ州に位置し、2016年に創業されました。地元の大麦やバーロウ川の水を使用し、自然との調和を大切にしたウイスキー作りが特徴です。特に、1つの施設でモルト、ポットスチル、グレーンの3種類のウイスキーを製造できる点が注目されています。
熟成には多彩な樽を使用しており、独自の風味を生み出しています。2019年以降はイタリア企業が運営し、2020年には公式ブランド「バスカー」を展開。フルーティーな香りやバニラの甘さが特徴のウイスキーは、日本でも人気です。
項目 | 詳細 |
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所在地 | アイルランド、カーロウ州、ロイヤルオーク |
創業年 | 2016年 |
年間生産量 | 200万リットル |
公式ホームページ | ロイヤルオーク蒸溜所 – RoyalOakDistillery.com |
リリースボトル | 「バスカーブレンデッドウイスキー」、 「バスカーシングルモルト」 |
アメリカの蒸留所
ケンタッキー州
アーリータイムズ蒸留所
アーリータイムズは、アメリカのケンタッキー州で1860年に誕生しました。昔ながらの製法でウイスキーを造るという信念のもと「アーリータイムズ蒸留所」と名付けられましたが、現在はダウンタウン蒸溜製造所にてブラウン・フォーマン社がブランドを所有し、アサヒビールによって販売されています。アーリータイムズという名前には誕生当初のアメリカを象徴する「開拓時代」の意味も含まれておりフロンティア精神への想いが込められているそうです。
項目 | 詳細 |
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所在地 | 626 W Main St #200, Louisville, KY 40202 アメリカ合衆国 |
創業年 | 1860年 |
年間生産量 | 非公開 |
公式ホームページ | アーリータイムズ – EarlyTimes.com |
リリースボトル | 「アーリータイムズ ブラウンラベル」など |
フォアローゼス蒸留所
フォアローゼス蒸溜所はアメリカ合衆国のケンタッキー州のローレンスバーグという所にあります。一際目を引く4本の赤いバラの由来は創設者のポール・ジョンズjr.は一人の女性に一目惚れをし、すぐさまプロポーズしました。彼女は「プロポーズをお受けするなら、次の舞踏会で薔薇のコサージュをつけてまいります」と言い残し、約束の舞踏会に4輪の薔薇の花を胸につけ現れました。見事に彼の恋は実り、そのエピソードから「FourRoses(4輪の薔薇)」と名付けられたというなんとも素敵な由来があります。
項目 | 詳細 |
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所在地 | 1224 Bonds Mill Rd, Lawrenceburg, KY 40342 アメリカ合衆国 |
創業年 | 1888年 |
年間生産量 | 非公開 |
公式ホームページ | フォアローゼズ蒸溜所 – FourRosesBourbon.com |
リリースボトル | 「フォアローゼズ イエローラベル」など |
所在地 | 1224 Bonds Mill Rd, Lawrenceburg, KY 40342 アメリカ合衆国 |
操業開始 | 1888年 |
公式HP | キリンビール |
商品 | フォアローゼス、フォアローゼスブラック、フォアローゼスプラチナ、etc… |
ラックスロウ蒸留所
ラックス・ロウ蒸留所は、2018年に米国ケンタッキー州バーズタウンで設立されました。現在はMGP Ingredients社の一部として運営されており、年間約300万ガロンのスピリッツを生産可能な大規模施設を備えています。
同蒸留所では「エズラ・ブルックス」や「レベル」といった有名ブランドのバーボンを製造。特にエズラ・ブルックスは、ジャックダニエルの対抗馬として開発された歴史を持ち、品質の高いバーボンとして評価されています。
また、ケンタッキー・バーボン・トレイルの観光スポットとしても人気があり、製造工程を見学できるガイドツアーや試飲体験が楽しめます。伝統と革新が融合したラックス・ロウ蒸留所は、世界中のウイスキー愛好家から注目されています。
項目 | 詳細 |
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所在地 | アメリカ合衆国、ケンタッキー州、バードスタウン |
創業年 | 2018年 |
年間生産量 | 年間300万ガロンのスピリッツを生産可能 |
公式ホームページ | ラックス・ロウ蒸溜所 – LuxRowDistillers.com |
リリースボトル | エズラ・ブルックス、レベル、ブラッド・オウス |
ワイルドターキー蒸留所
ワイルドターキーは、リッピ―兄弟が1869年にケンタッキー州ローレンスバーグに建てた家族経営の蒸留所が始まりです。代々一族による家族経営が行われ、1893年にリッピー蒸溜所のバーボンがイリノイ州シカゴで開かれたワールドフェアでケンタッキー州代表に選ばれ一躍評判になります。その後、蒸留所のオーナーが何度か入れ替わり20世紀に入って、1940年に当時蒸溜所のオーナー、トーマス・マッカーシーの趣味である「七面鳥狩り」に由来し「ワイルドターキー」という商品名が付けられるようになりました。以後、ケンタッキーを代表するバーボンとして、歴代アメリカ大統領にも愛されるプレミアムバーボンをリリースし続けています。
項目 | 詳細 |
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所在地 | 1525 Tyrone Rd, Lawrenceburg, KY 40342 アメリカ合衆国 |
創業年 | 1940年 |
年間生産量 | 約2700万リットル |
公式ホームページ | ワイルドターキー蒸溜所 – WildTurkeyBourbon.com |
リリースボトル | 「ワイルドターキー8年」 |
テネシー州
ジャックダニエル蒸留所
ジャックダニエル蒸留所はアメリカで最も売れているウイスキーを製造する蒸留所です。一般的にバーボンウイスキーと思われがちですが、ジャックダニエルはテネシーウイスキーに属します。理由として、作られているのがケンタッキー州ではないこと、製法の一部にサトウカエデの炭濾過を施すことなどが挙げられます。消費量でアメリカが1位であることは予想がつきますが、2位はなんとイギリスなのです。
項目 | 詳細 |
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所在地 | 182 Lynchburg Hwy, Lynchburg, TN 37352 アメリカ合衆国 |
創業年 | 1866年 |
年間生産量 | 約900万ケース |
公式ホームページ | ジャックダニエル蒸留所 – JackDaniels.com |
リリースボトル | 「ジャックダニエル Old No.7」 |
カナダの蒸留所
ハイラム・ウォーカー蒸留所(カナディアンクラブ)
ハイラム・ウォーカー蒸留所はカナダのオンタリオ州ウィンザーにあり、カナディアンウイスキーの代名詞「カナディアンクラブ」を製造している蒸留所。この蒸留所の特徴は材料によって3つの原酒を作り分け、原酒同士を樽熟成する前にブレンドする「プレ・ブレンディング」を行っているのが特徴的。熟成前にブレンドすることによって掛け合わせた原酒がよく馴染みマイルドな口当たりになり、カナディアンウイスキー特有のライトでスムースなウイスキーが出来上がる。
項目 | 詳細 |
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所在地 | 2072 Riverside Dr E, Windsor, ON N8Y 4S5 カナダ |
創業年 | 1858年 |
年間生産量 | カナダ最大の生産量を誇る蒸留所です。 |
公式ホームページ | ハイラム・ウォーカー&サンズ社 – Corby.ca |
リリースボトル | カナディアン・クラブ |
日本の蒸留所
山崎蒸留所(サントリー)
1923年日本初のウイスキー蒸留所。
寿屋(現・サントリー)の創業者 鳥井伸治郎の「日本人の繊細な味覚にあった、 日本のウイスキーをつくりたい」という熱い想いから、ウィスキーづくりにおいて重要な“良質な水”と“自然環境”にこだわり、数ある候補地の中からこの山崎の地が選ばれました。当時、山崎蒸留所の建設にあたっては、スコッチウイスキーの本場スコットランドでウイスキー製造を学んだ竹鶴政孝を招聘し、初代・山崎蒸留所長に任命しました。これが日本のウイスキーのエポックメイキングと呼べる歴史の始まりとなったのです。
項目 | 詳細 |
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所在地 | 〒618-0001 大阪府三島郡島本町山崎5丁目2−1 日本 |
創業年 | 1923年 |
年間生産量 | 非公開 |
公式ホームページ | サントリー 山崎蒸留所 |
リリースボトル | 「山崎NA」、 「山崎12年」、 「プレミアムハイボール山崎〈華やか〉」 |
白州蒸留所(サントリー)
サントリーが山崎蒸溜所とは異なるタイプのモルトウィスキー原酒を求め、ウイスキーの仕込みに最適な水を探し求めた結果、日本有数の名水地である“白州”の地に出会います。日本で初めてウイスキーが造られてからちょうど50年を迎えた1973年、サントリー第2のウィスキー蒸溜所「白州蒸留所」が操業しました。この蒸留所は世界でも珍しい森林の中にあり『森の蒸留所』と呼ばれています。また、原酒の製造工程においても、他に類を見ない多種多様な工夫が施されており、その原酒達が今も貯蔵庫の中でゆっくりと森林の空気に包まれながら眠っています。
項目 | 詳細 |
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所在地 | 山梨県北杜市白州町鳥原2913-1 |
創業年 | 1973年 |
敷地面積 | 約82万㎡ |
公式ホームページ | サントリー白州蒸溜所 |
主な製品 |
知多蒸留所(サントリー)
サントリーが所有する3つの蒸留所のひとつで伊勢湾に臨む知多半島にあります。
1973年に創業を開始して以降、様々なグレーン原酒の製造を続けておりその原酒は世界的に評価の高い『響』をはじめ、『角』などの製品にブレンドされ、サントリー山崎蒸溜所・白州蒸溜所で生まれたモルト原酒の個性を引き立て、より滑らかな口当たりをもたらしています。
項目 | 詳細 |
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所在地 | 〒478-0046 愛知県知多市北浜町9 |
創業年 | 1972年 |
年間生産量 | 非公開 |
公式ホームページ | サントリー知多蒸留所 |
リリースボトル | 「シングルグレーン知多」 |
秩父蒸留所(ベンチャーウイスキー)
自然豊かで、創業者の故郷でもある埼玉県秩父市にある「秩父蒸留所」。今では「イチローズモルト」など世界でも数々の賞を獲得するジャパニーズクラフトウイスキーの先駆けとして、2008年に肥土伊知郎氏によって創業されました。秩父蒸留所の特徴として、発酵槽に木材(ミズナラ)を用いた木桶であることが挙げられます。金属などに比べて風味豊かな醪を造ることが出来る木桶での発酵。そして、蒸留においても蒸気を直接醪に当てる「直接蒸留」を行っている点も他の蒸留所との差別化をする大きな要因です。
項目 | 詳細 |
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所在地 | 埼玉県秩父市みどりが丘49 |
創業年 | 2008年 |
年間生産量 | 約5万2,000リットル |
公式ホームページ | 秩父蒸溜所 – Chichibu Distillery |
リリースボトル | 「イチローズモルト ミズナラウッドリザーブ」 |
宮城峡蒸留所(ニッカウヰスキー)
ニッカウヰスキーが所有する第二蒸留所。北海道の海沿いに立地し世界でも珍しい『石炭直火蒸留』にこだわり続ける余市とは対象的に、山間の清流近くに建ち蒸留もスチーム式でゆっくりと華やかなモルトの製造に特化している。工場内には古典的なカフェ式連続蒸留塔もあり、竹鶴氏のこだわりを今も受け継いでいる。
項目 | 詳細 |
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所在地 | 宮城県仙台市青葉区ニッカ1番地 |
創業年 | 1969年 |
年間生産量 | 非公開 |
公式ホームページ | 宮城峡蒸溜所 – ニッカウヰスキー公式サイト |
リリースボトル | 「シングルモルト宮城峡」 |
桜尾蒸溜所(株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリー)
桜尾蒸留所は、広島県廿日市市桜尾にあるクラフトウイスキー蒸留所。運営は「株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリー」が行っており、前身は1918年に創業した「中国醸造株式会社」という甲類焼酎を主に扱っていた。
ウイスキー事業への参入は早く1938年から行っており、バブル期に一旦撤退をしたものの2018年には桜尾蒸留所を稼働させている。蒸留所の近くには安芸の宮地があり、瀬戸内の潮風に育まれながら熟成するウイスキーは個性豊かな味わいを奏でている。
同社が販売するウイスキーには「戸河内」というブランドもあり、これは以前に蒸留した原酒を使ったブレンデッドウイスキーや、廃線となったトンネルを熟成庫として使用している原酒を使ったウイスキーである。
項目 | 詳細 |
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所在地 | 広島県廿日市市桜尾一丁目12番1号 |
創業年 | 2017年 |
年間生産量 | 非公開 |
公式ホームページ | 桜尾蒸留所 – SAKURAO DISTILLERY |
リリースボトル | 「シングルモルトウイスキー桜尾」 |
三郎丸蒸留所(若鶴酒造)
三郎丸蒸留所は富山県砺波市三郎丸にあるクラフトウイスキーの蒸留所。運営する「若鶴酒造」は1952年より地ウイスキーの製造を行っており、全国的に目にする機会のある銘柄「サンシャインウイスキー」を販売している。
近年のウイスキーブームにより注目を集めている蒸留所ではあるが、2016年の大幅改装によって新調されたポットスチルは世界初となる鋳造製のポットスチルで、一般的なポットスチルよりも耐久性や保温性に優れ、円柱の胴部分を足すことにより容量を変える事の出来る革新的な物になっている。
現在は、スモーキーな原酒造りに注力しながらも今後リリースされるシングルモルトに世界中が注目をしている。
項目 | 詳細 |
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所在地 | 〒939-1308 富山県砺波市三郎丸208 |
創業年 | 1952年 |
年間生産量 | 約20,000リットル |
公式ホームページ | 三郎丸蒸留所 – 若鶴酒造株式会社 |
リリースボトル |
ガイアフロー静岡蒸溜所
静岡蒸溜所は、静岡県の豊かな自然に抱かれた地に位置し、日本のウイスキー文化を革新する存在として知られています。南アルプスの伏流水を源とする清らかな水と、四季折々の自然が育む環境は、ここで生まれるウイスキーに独特の風味を与えています。
ガイアフロー静岡蒸溜所は、地元の杉を用いた発酵槽や、伝統的な薪火による蒸溜方法など、地域の資源を活かしたウイスキー造りにこだわり、静岡らしいウイスキーを目指しています。訪れる人々には、ウイスキー造りの工程を間近に見ることができる見学ツアーや、試飲を通じてその味わいを体験してもらうことが可能です。また、プライベートカスク制度を通じて、自分だけのウイスキーを熟成させることもできます。
項目 | 詳細 |
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所在地 | 〒421-2223 静岡県静岡市葵区落合555番地 |
創業年 | 2016年 |
年間生産量 | 約7万リットル |
公式ホームページ | ガイアフロー静岡蒸溜所 – Shizuoka Distillery |
リリースボトル | 「ブレンデッドM」 |
マルス駒ヶ岳蒸留所(旧:マルス信州蒸溜所)
「マルス信州蒸留所」は良質な水と豊かな自然に囲まれた中央アルプス山系駒ヶ岳の麓に位置し、日本の風土を生かしたウイスキー造り取り組んでいる。前身となる「マルス山梨ワイナリー」から始まるウイスキー造りは日本ウイスキーの父でもある「竹鶴政孝」をスコットランドに派遣した「岩井喜一郎」の息がかかっており、サントリーやニッカに続き日本ウイスキー界において重要なアイコンでもある。近年のウイスキーブームも手伝い、マルスウイスキーは鹿児島県に第二の蒸留所「津貫蒸留所」を本格的に稼働し始めた。
(2024年3月1日より「マルス駒ヶ岳蒸溜所」に変更されます)
項目 | 詳細 |
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所在地 | 長野県上伊那郡宮田村4752-31 |
創業年 | 1985年 |
年間生産量 | 約18万リットル |
公式ホームページ | 本坊酒造株式会社 – Hombo.co.jp |
リリースボトル | 「シングルモルト駒ヶ岳2022」 |
マルス津貫蒸留所(本坊酒造)
「マルス津貫蒸溜所」は鹿児島県南さつま市にあり、夏は暑く冬は厳しい寒さになる山深い盆地にある。元来、この地は古くから良質な水が湧き出て「いも焼酎」の生産が盛んに行われてきた。2016年より、津貫工場内の貯蔵庫の一つを改装し、マルスウイスキー第二のウイスキー蒸溜所「マルス津貫蒸溜所」は創業した。もう1つのウイスキー蒸溜所である「マルス信州蒸溜所」とは対局の環境で、個性の違う原酒造りを行い、マルスウイスキーの可能性の幅を広げている。
項目 | 詳細 |
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所在地 | 〒899-3521 鹿児島県南さつま市加世田津貫659番地 |
創業年 | 2016年 |
年間生産量 | 約36万リットル |
公式ホームページ | 本坊酒造 – マルス津貫蒸留所 |
リリースボトル | 「シングルモルト津貫 2023エディション」 |
八郷蒸留所(木内酒造)
木内酒造が本格的にウイスキー造りに向けて稼働をさせた「八郷蒸溜所」は茨城県の県央部石岡市にある。西に筑波山を望む八郷地区は夏はとても暑く、冬は寒い。寒暖差があり雨量もそれほど多くはない特殊な土地柄で生まれるウイスキーは茨城産にこだわり、1823年から続く老舗の酒蔵が母体らしく、酵母も自社製酵母を仕様。原料にも大麦の他に小麦や米、そして蕎麦を用いるなど新しい試みに挑戦し続けている。
項目 | 詳細 |
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所在地 | 〒315-0151 茨城県石岡市須釜1300-8 |
創業年 | 2020年 |
年間生産量 | 約12万リットル |
公式ホームページ | 八郷蒸溜所 – kodawari.cc |
リリースボトル | 「日の丸ウイスキーThe 1st Edition」 |
余市蒸留所(ニッカウヰスキー)
日本のウィスキーの父と呼ばれるニッカウヰスキー創業者「竹鶴政孝」が自身のウイスキーづくりの理想郷を求めて1936年に操業開始した蒸留所。スコットランドに似た冷涼で湿潤な気候、豊かな水源と凛と澄んだ空気がそろった場所こそが、理想のウイスキーづくりには欠かせないと考え、さまざまな候補地の中から余市を選びました。今では本場スコットランドでも珍しい『石炭直火蒸留』を行う数少ない蒸留所で、竹鶴氏のスピリットを今も受け継いでいます。
項目 | 詳細 |
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所在地 | 日本、〒046-0003 北海道余市郡余市町黒川町7丁目6 |
創業年 | 1936年 |
年間生産量 | 非公開 |
公式ホームページ | 余市蒸溜所 – Nikka Whisky |
リリースボトル | 「シングルモルト余市」 |
長濱蒸留所
滋賀県長浜市にあるクラフトビール醸造所『長濱浪漫ビール』に併設されている日本でも最小クラスのクラフトウイスキー蒸留所。1996年より近畿地方では3番目となるクラフトビールの醸造を開始し、20年後の2016年に設立されたまだ新しい蒸留所です。特長的なのは、築100年以上の白壁土蔵の米蔵を改装した蒸溜所の面積はわずか約8坪。蒸溜所内には初溜釜2基、再溜釜が1基、合計3基の蒸留釜によって稼働しています。
項目 | 詳細 |
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所在地 | 滋賀県長浜市朝日町14-1 日本 |
創業年 | 2016年 |
年間生産量 | 約8万リットル |
公式ホームページ | 長濱蒸溜所 – romanbeer.com |
リリースボトル |
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富士御殿場蒸留所(キリンディスティラリー)
富士御殿場蒸留所は、1972年に日本のキリンビール、アメリカのスピリッツ会社J.E.シーグラム、イギリスのウイスキー会社シーバスブラザーズの3社合弁(3国共同)により、キリン・シーグラム株式会社が設立され、翌年1973年8月に操業しました。富士御殿場蒸留所はトウモロコシなどを主体としたグレーン原酒の製造に特化しており”マルチカラム”、”ケトル”、”ダブラー”の3種類の連続式蒸留器を駆使して様々な特徴のグレーンウィスキーを作り分けています。
項目 | 詳細 |
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所在地 | 〒412-0003 静岡県御殿場市柴怒田970番地 |
創業年 | 1973年 |
年間生産量 | 約1,200万リットル |
公式ホームページ | キリンディスティラリー 富士御殿場蒸溜所 |
リリースボトル | 「キリン シングルモルトウイスキー 富士」 |
ホワイトオーク蒸留所(江井ケ嶋酒造)
瀬戸内海に面した明石市にある「ホワイトオーク蒸溜所」は100年以上も続く造り酒屋「江井ケ嶋酒造」が運営する蒸溜所。国内ではあの「山崎蒸溜所」よりも早くウイスキー製造免許を取得し、80年代から自社のモルトウイスキー造りを行ってきた。
近年のウイスキーブームによって陽の目を浴びる形とはなっているが、リリースされるシングルモルトやブレンデッドウィスキーは国内をはじめ海外でも評価が高い。
項目 | 詳細 |
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所在地 | 兵庫県明石市大久保町西島919 |
創業年 | 1679年(ウイスキー製造免許取得:1919年) |
年間生産量 | 約12万リットル |
公式ホームページ | 江井ヶ嶋酒造公式サイト |
リリースボトル |
嘉之助蒸溜所
嘉之助蒸溜所は日本の鹿児島県にある蒸留所で創設は2017年。元々、熟成米焼酎メローコヅルを販売する小正醸造株式会社が焼酎造りの技術を生かしてウイスキー事業へ参入した経緯がある。
造られるウイスキーは、大中小の大きさの違いによるポットスチルから生まれるスピリッツをメローコヅルの熟成に用いた樽に詰め熟成。寒暖差の激しい地域の特性を活かし、短年熟成ながら非常にまろやかな味わいのモルトウイスキーを造り上げている。
近年のジャパニーズウイスキーブームによって、益々知名度を上げている蒸留所の一つである。
項目 | 詳細 |
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所在地 | 鹿児島県日置市日吉町神之川845-3 日本 |
創業年 | 2017年 |
年間生産量 | 非公開 |
公式ホームページ | 嘉之助蒸溜所 – Kanosuke.com |
リリースボトル | 「嘉之助シングルモルト」 |
その他の蒸留所
イスラエル
M&H蒸留所
イスラエルのM&H蒸留所(Milk & Honey Distillery)は、2012年にテルアビブで設立された同国初のウイスキー蒸留所として知られています。その名前は、聖書に登場する「乳と蜜の流れる地」から取られ、イスラエルの豊かな文化と伝統を反映しています。蒸留所の特徴は、中東の温暖な気候を活かした熟成プロセスにあります。高温多湿な環境により、熟成が急速に進むため、短期間で深みのあるフレーバーを持つウイスキーを生み出します。
主要な製品ラインには、クラシックなシングルモルトや特別な樽熟成シリーズが含まれており、熟成にはイスラエル産の赤ワイン樽やバーボン樽が使用されます。また、コーシャ認証を取得しており、伝統的な規範に則った製造プロセスを徹底しています。M&H蒸留所は国際的な評価も高く、ユニークな中東の味わいを楽しめるウイスキーを提供しています。
項目 | 詳細 |
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所在地 | イスラエル、テルアビブ |
創業年 | 2012年 |
年間生産量 | 約23万リットル |
公式ホームページ | M&H蒸留所 – mh-distillery.com |
リリースボトル | 「M&H クラシック」 |