
随時更新中
蒸留所から記事を探す国名・エリア名・蒸留所名で検索できます
スコットランドの蒸留所

スコットランドはウイスキー発祥の地であり、世界で最も多くの蒸留所が集まる聖地です。
法律によって定められた5つの産地(ハイランド・スペイサイド・アイラ・ローランド・キャンベルタウン)と
アイランズに分かれており、それぞれ異なる個性を持つウイスキーが生まれています。

スコットランドはウイスキーの聖地!現在130以上の蒸留所が稼働しています。産地によって味わいの傾向が大きく異なるのが特徴です。





まずはエリアの特徴を掴んでから蒸留所を探してみてください。気になる銘柄のレビュー記事もぜひチェックしてみてね!
ハイランド


スコットランド最大の産地で、北・南・東・西・中央と広大なエリアに蒸留所が点在しています。味わいの傾向は多様ですが、全体的にフルーティーで蜂蜜のような甘さが特徴です。





ハイランドはスコットランド最大の産地で、30以上の蒸留所が稼働しています。エリアが広大なため、北ハイランド・南ハイランドなどでも味わいが異なります。





個性豊かな蒸留所が多いエリアです。お気に入りの銘柄を見つけてみてください!
アードモア蒸留所


1898年、ティーチャーズのキーモルト確保を目的にウィリアム・ティーチャーの息子アダムが創業。アバディーンシャーのケネスモント近郊、ボギー川東岸に位置し、良質な大麦・ピート・清冽な水に恵まれた土地でウイスキーを造り続ける。
蒸留所のシンボルは鷲で、「アードモア レガシー」のラベルにもその姿が刻まれている。
おすすめボトル
アードナムルッカン蒸留所


アデルフィ社が2014年にスコットランド本土最西部・グレンベッグに設立した新興蒸留所。「唯一無二の個性」「妥協なき品質」「サステナビリティ」の3原則を掲げ、地元産の再生可能な原料を使用しながら全工程を敷地内で完結させる。
品質と公正な価格設定でウイスキーファンから高い支持を集めている。
おすすめボトル
アバフェルディ蒸留所


1898年創業。デュワーズで知られるジョン・デュワーの故郷ハイランド・アバフェルディに、デュワー家が設立した蒸留所。一時閉鎖を経て現在はブレンデッドウイスキー「デュワーズ」の重要なキーモルトとして稼働する。
ピティリー川の仕込み水が生み出すヘザーハニーのような甘くクリーミーな味わいは、シングルモルト「アバフェルディ」の最大の魅力。
おすすめボトル
ウルフバーン蒸溜所


2013年創業、スコットランド最北端の地ケイスネスに位置するハイランドの新興蒸留所。伝統的な手造りの製法を守りながら、バーボン樽・シェリー樽を中心に熟成したフルーティーでバランスのよいシングルモルトを少量生産する。
2024年にリリースした10年熟成はWWA2025銅賞・IWC2024銀賞を受賞し、その品質が国際的にも認められている。
おすすめボトル
エドラダワー蒸留所


1825年、地元農民たちによって創業されたハイランド最小規模の蒸留所。フロアモルティングこそ行わないものの、創業当時の設備をそのまま使い続ける伝統主義の姿勢が際立つ。
年間生産量は一般的な蒸留所の1週間分にも満たない極めて少量で、シェリー樽熟成による濃厚でワクシーなモルトは熱烈なファンを獲得している。
おすすめボトル
オーバン蒸留所


1794年創業、西スコットランドの港町オーバンの中心部に位置する都市型蒸留所。町の発展より蒸留所の設立が先で、周囲を岩壁と街並みに囲まれているため拡張が事実上不可能。ディアジオ傘下で2番目に小さい年間67万リットルという極小生産が希少価値を生む。
ハイランドのフルーティーさとアイランズの潮気を絶妙に兼ね備えた「西ハイランドモルト」として、クラシックモルトシリーズの14年が定番。
おすすめボトル
クライヌリッシュ蒸留所


1819年、サザーランド公爵によって北ハイランドのブローラに創業。現在稼働しているのは1967年に建設された新蒸留所で、旧蒸留所はブローラ蒸留所として改名・閉鎖されたのち2021年に再稼働している。
ジョニーウォーカーのキーモルトとして知られる一方、シングルモルトとしても高い評価を得る。独特の製法から生まれる蜜蝋のようなワクシーな口当たりと、ハチミツ・トロピカルフルーツを思わせる香味が唯一無二の個性を放つ。
おすすめボトル
グレンオード蒸留所


1838年創業、インヴァネス北方のマウア・オブ・オードに位置する北ハイランドの大規模蒸留所。スコットランドで数少ない自社モルティングを持ち、ディアジオ傘下の複数蒸留所に麦芽を供給する重要なハブ施設でもある。
2014年の大幅拡張で年間生産量は1,200万リットルに達し、ジョニーウォーカーのキーモルトとして機能する一方、アジア市場向けシングルモルト「ザ・シングルトン・オブ・グレンオード」として高い人気を誇る。
おすすめボトル
グレンカダム蒸留所


1825年、東ハイランドの古都ブレヒンに創業。オーナーが目まぐるしく変わり続けた数奇な歴史を持つ蒸留所で、2000年には一時閉鎖に追い込まれる。しかし2003年にアンガス・ダンディ社が買収し見事に復活。
静かな佇まいの中で造られるシングルモルトはフローラルでエレガントな風味が特徴で、東ハイランドの隠れた名酒として根強いファンを持つ。
おすすめボトル
グレングラッサ蒸留所


1875年、アバディーンシャーのポートソイ近郊に創業。22年間の休眠を経て2008年に復活した北海沿岸の蒸留所。フェイマスグラウスやJ&Bのキーモルトとして長く使われてきたが、復活後はシングルモルトに特化。
バーボン・シェリー・赤ワイン樽を巧みに組み合わせた「リバイバル」シリーズが特に知られる。2025年現在はブラウン・フォーマン社のもとで操業停止中。
おすすめボトル
グレンゴイン蒸留所


1833年創業、グラスゴー北方30分のダンゴイン丘陵の麓に位置する。「ハイランドライン」上に建ち、蒸留はハイランド・熟成はローランドという独特の立地を持つ唯一の蒸留所。
スコットランドで最もゆっくりとした蒸留を行い、ピートを一切使わずに温風で麦芽を乾燥させることで生まれる純粋でフルーティーな酒質が特徴。シェリー樽へのこだわりも強く、上品で甘みのあるハイランドモルトとして知られる。
おすすめボトル
グレンタレット蒸留所


1763年に遡る記録を持つスコットランド最古を称する蒸留所。パースシャーのクリーフ近郊、タレット川沿いに位置し、ザ・フェイマスグラウスのキーモルトとして長く知られていた。
2019年にフランスの高級クリスタルブランド「ラリック」が買収し、超高級シングルモルトとして生まれ変わった。1対1の小型スチルで極めてゆっくりと蒸留する伝統的な製法を守り続け、年間34万リットルという少量生産が希少性を高めている。
おすすめボトル
グレンドロナック蒸留所


1826年創業、アバディーンシャーのハントリー近郊に位置するハイランドの蒸留所。「黒イチゴの谷」を意味するゲール語が名の由来で、スコットランド最後の石炭直火蒸留を行っていた蒸留所としても知られる。
ペドロヒメネス樽とオロロソシェリー樽を巧みに使い分ける重厚なシェリー熟成のエキスパートで、フルーティーかつ複雑な味わいのシングルモルトは世界的な評価を誇る。
おすすめボトル
グレンモーレンジィ蒸留所


1843年創業、北ハイランドのテインに位置する。「大いなる静寂の谷間」を意味するゲール語が名の由来で、スコットランド最長のポットスチル(約8m)と硬度190を誇るタルロギースプリングスの硬水が独自のフローラルで軽やかな酒質を生み出す。
樽材の選定にも徹底的にこだわり、原木から管理したアメリカンオークを使用。1983年以来スコットランド国内売上No.1シングルモルトの座をほぼ維持し続けている。
おすすめボトル
ダルウィニー蒸留所


1897年創業、標高326mの山岳地帯に位置するスコットランド屈指の高地蒸留所。年間平均気温わずか6度という冷涼な環境がゆっくりとした熟成を促す。オニオン型ポットスチルとワームタブ方式の冷却機という伝統製法を守り続け、上品でクリーミーな原酒を生み出す。
ディアジオのクラシックモルトシリーズで北ハイランドを代表し、王室御用達ブレンド「ロイヤルハウスホールド」のキーモルトとしても知られる通好みの一本。
おすすめボトル
ダルモア蒸留所


1839年創業、クロマティ湾に面した北ハイランドのアルネスに位置する。マッケンジー一族が1263年に国王アレキサンダー3世をシカの突進から救った故事に由来する12本角の王室鹿紋章がボトルのシンボル。
形状の異なる8基のポットスチルを組み合わせる独自の蒸留方式と、バーボン・シェリー・マデイラなど多彩な樽を使ったフィニッシュが複雑でリッチな風味を生み出す。プレミアムシングルモルトとして世界的な評価を誇る。
おすすめボトル
トマーティン蒸留所


1897年創業、標高315mのモナドリアス山麓に位置するハイランドの蒸留所。1974年には23基のポットスチルを擁してスコットランド最大の蒸留所となったが、1985年に経営破綻。翌1986年に日本の宝酒造が買収し、スコットランド初の日本資本蒸留所となった歴史を持つ。
現在は12基に縮小し、アルト・ナ・フリース川の軟水を使った軽やかでフルーティーなハイランドモルトを生産している。
おすすめボトル
バルブレア蒸留所


1790年創業、スコットランド2番目の歴史を誇るロス=シャーのエダートンに位置するハイランドの蒸留所。ロス家が100年にわたって経営し、1872年に鉄道沿いの現在地に移転。現在はインヴァーハウス・ディスティラーズが所有し、アルト・デアーグ川の清冽な軟水を使った柑橘系でフルーティーな原酒を生み出す。
2019年にビンテージ表記から年数表記(12・15・18・25年)に切り替え、シングルモルトとしての存在感を高めている。
おすすめボトル
フェッターケアン蒸留所


1824年創業、スコットランドで2番目に古い公認蒸留所。グランピアン山麓の東ハイランド、フェッターケアンの町に位置し、初代オーナーがその後グラッドストン家へ売却したことで英国首相ウィリアム・グラッドストンとゆかりを持つ歴史的蒸留所。
スチル外側に水を流して冷却する独自の「クーリングリング」技術が特徴で、フルボディながらトロピカルフルーツを思わせる個性的な酒質を生み出す。2018年のリニューアル以降シングルモルトとしての存在感を高めている。
おすすめボトル
プルトニー蒸留所


1826年創業、スコットランド本土最北部に近いケイスネスの漁港ウィックに位置する「海のモルト」の産地。かつては大麦も製品も船で運ばれ、蒸留所員が漁師を兼業していた。
天井の低さを克服するためにネックを切断したという逸話を持つ独特のポットスチルが、軽やかでボディのある塩気を帯びた海洋的な酒質を生み出す。1922年から1947年まで町全体が禁酒令の下に置かれた珍しい歴史も持つ。
おすすめボトル
ブレアソール蒸留所


1798年創業、パースシャーの観光地ピトロッホリーに位置するハイランドの古参蒸留所。元の名は仕込み水の源流にちなんだ「アルドール」で、1825年に現在の名に改称。ベルズ・ブレンデッドスコッチの中核キーモルトとして長く機能し、年間90,000人以上が訪れる人気の観光蒸留所でもある。
フルーティーでナッティーな重厚なハイランドモルトは、シングルモルトとしても12年を中心に根強いファンを持つ。
おすすめボトル
ブローラ蒸留所


1819年創業、サザーランド公爵によって設立された北ハイランドの歴史的蒸留所。1967年に隣接する新蒸留所(現クライヌリッシュ)の建設に伴いブローラと改称され、1983年に惜しまれながら閉鎖。ヴィンテージボトルはオークションで驚異的な高値が続き「幻の蒸留所」としてカルト的人気を誇った。
ディアジオによる35億円規模の改修を経て2021年5月に38年ぶりに復活し、オリジナルのスチルでミディアムピートの海洋的なモルトを年間80万リットル生産している。
一度は飲んでみたいボトル
ベンネヴィス蒸留所


1825年創業、英国最高峰ベン・ネヴィス山の麓フォート・ウィリアムに位置する西ハイランドの蒸留所。創業者「ロング・ジョン」マクドナルドの愛称は有名ブレンドの名前の由来にもなった。
1989年にニッカウヰスキーが買収し、生産量の約50〜75%は日本向けブレンドの原酒として使われている。ベン・ネヴィス山の雪解け水を仕込み水に使い、フルーティーかつオイリーな重厚な酒質が特徴。
おすすめボトル
マクダフ蒸留所(ザ・デヴェロン)


1960年創業、アバディーンシャーの漁港マクダフに位置するハイランドの比較的新しい蒸留所。モーレイ湾沿いにデヴェロン川を望む立地で、シングルモルトは蒸留所名ではなく川の名にちなんだ「ザ・デヴェロン」としてリリースされる。
スコットランドで初めて金属製マッシュタンを導入した革新的な蒸留所でもある。現在はバカルディ傘下のデュワーズが所有し、ウィリアム・ローソンのキーモルトとしても機能している。
おすすめボトル
ロイヤルブラックラ蒸留所


1812年創業、シェイクスピアの「マクベス」の舞台とも言われるコーダー城の敷地内に位置するハイランドの名門蒸留所。1833年にウィリアム4世から王室御用達を授与されたスコットランド初の蒸留所で、「王のウイスキー」の異名を持つ。
デュワーズとウィリアム・ローソンのキーモルトとして機能しつつ、2015年からシングルモルトブランドとしての存在感を高めている。
おすすめボトル
ロイヤルロッホナガー蒸留所


1845年創業、バルモラル城のすぐ隣に位置するスコットランド最小規模の蒸留所のひとつ。創業者ジョン・ベッグが翌年ヴィクトリア女王夫妻を招いた際に気に入られ、1848年に王室御用達を授与されて「ロイヤル」の名を冠した。
年間生産量はわずか45万リットルとディアジオ傘下で最小規模だが、フルーティーで上品なハイランドモルトはクラシックモルトシリーズの一角を占め、ディアジオの社員教育施設としての役割も担っている。
おすすめボトル
ロッホローモンド蒸留所


1965年創業、グラスゴー北方のアレクサンドリアに位置するハイランドの蒸留所。スコットランドで唯一、モルトとグレーンの両方を同一敷地内で生産できる極めて特異な設備を持つ。
スワンネック型・ストレートネック型・ローモンドスチルという3種類のポットスチルを使い分けることで、1つの蒸留所から11種類の異なる原酒を生産できるフレキシブルな設計が最大の特徴。グレンスコシア蒸留所も同グループが所有する。
おすすめボトル
スペイサイド


スコットランド北東部を流れるスペイ川流域に50以上の蒸留所が密集する、世界最大のウイスキー産地エリアです。フルーティーで華やかな香りが特徴で、シングルモルト入門に最適なエリアです。





マッカラン・グレンフィディック・グレンリベットなど世界的に有名な銘柄が集中しています。シェリー樽熟成を得意とする蒸留所も多いのが特徴です。





スコッチ入門にぴったりのエリアです。甘くフルーティーな銘柄が多いので、ぜひお気に入りを見つけてみてください!
インチガワー蒸留所


1871年創業、スペイサイド最北端の漁港バッキー近郊に位置する海岸型蒸留所。バッキー町議会が1936年に£1,600で買収した珍しい歴史を持ち、1938年にアーサー・ベルに£3,000で売却された。ベルズブレンドの重要なキーモルトとして機能し、生産量の99%以上がブレンド用途。
メンダフヒルズの湧き水が生み出す塩気を帯びたスパイシーな沿岸スタイルは、同じくスペイサイドでありながら際立った個性を放つ。
おすすめボトル
インペリアル蒸留所


1897年、ヴィクトリア女王即位60周年を記念してトーマス・マッケンジーが建設。スペイサイドのキャロンに位置し、ティーチャーズやバランタインのキーモルトとして機能してきたが、閉鎖と再開を繰り返す波乱の歴史を歩んだ。
1998年に最終閉鎖、2013年に解体され、跡地には2015年にダルムナッハ蒸留所が建設された。甘くフローラルでクリームソーダのような独特の香味はボトラーズを中心に今も根強い人気を誇るゴースト蒸留所。
おすすめボトル
オスロスク蒸留所


1974年操業開始、スペイサイドのマルベンに位置する比較的新しい蒸留所。J&Bの水源となったドーリーズ・ウェルの良質な軟水を求めてジャスタリーニ&ブルックスが建設した。J&Bやジョニーウォーカーのキーモルトとして大量生産する一方、シングルモルトは長年「ザ・シングルトン」名義でリリースされた経緯を持つ。
独特な「ランプグラス型」8基のスチルで年間580万リットルを生産するスペイサイド屈指の大型蒸留所。
おすすめボトル
オルトモア蒸留所


1896年創業、スペイサイドのキース近郊に位置する。ベンリネスとクライゲラヒーも設立したアレクサンダー・エドワードが手がけた蒸留所のひとつで、デュワーズ・ホワイトラベルの重要なキーモルト。「スペイサイドの秘蔵品」とも呼ばれ、長らくシングルモルトとしての公式ボトリングはほとんど存在しなかった。
清廉でフルーティー、草のような香りが特徴のクリーンな酒質は2024年の拡張を経て年間600万リットルの生産体制へと進化している。
おすすめボトル
カーデュ蒸留所


1824年、ジョン・カミングとその妻ヘレンが公認したスペイサイドの歴史的蒸留所。ヘレン・カミングはスコットランド初の女性蒸留所経営者として知られ、密造業者に税務官の来訪を旗で知らせたという逸話でも有名。
1893年にジョニーウォーカーの前身ジョン・ウォーカー&サンズに買収され、以来ジョニーウォーカーの重要なキーモルトとして機能し続けている。フルーティーで軽やかなスペイサイドスタイルのシングルモルト12年が定番。
おすすめボトル
キャパドニック蒸留所


1897年、グレングラントの増産施設「グレングラント2号」として創業。道路を挟んだ姉妹蒸留所グレングラントとはパイプラインで繋がれ、住民がパイプに穴を開けてウイスキーを盗んだという伝説が残る。
1977年に「秘密の井戸」を意味するキャパドニックに改称。2002年に閉鎖、2010年に解体されたゴースト蒸留所。シャイバスリーガルのキーモルトとして活躍し、ピーテッドタイプも一部生産していた。ボトラーズを中心に現在も希少なボトルが出回る隠れた名蒸留所。
おすすめボトル
クラガンモア蒸留所


1869年創業、グレンファークラス・マッカラン・グレンリベットで経験を積んだジョン・スミスが、スペイサイド鉄道沿いの好立地バリンダロッホに設立。「ストラスペイ最複雑なシングルモルト」と評されるその酒質は、フラットトップの独特なスチル形状とワームタブ冷却、長短混合発酵が生み出す。
ディアジオのクラシックモルトシリーズでスペイサイド代表を務め、ホワイトホースやオールドパーのキーモルトとしても知られる通好みの一本。
おすすめボトル
クライゲラヒー蒸留所


1891年創業、スペイサイドの中心地クライゲラヒーの丘の上に位置する。ホワイトホースの父ピーター・マッキーとアレクサンダー・エドワードという二大伝説的人物が共同設立。ワームタブ冷却と長時間発酵が生み出す重厚でミーティーなサルファリー風味は、スペイサイドの優等生的なフルーティースタイルとは一線を画した個性派。
2014年からバカルディ傘下デュワーズのもとで13年・17年・23年のシングルモルトラインナップを展開し、一躍注目を集めた。
おすすめボトル
グレンアラヒー蒸留所


1967年、スコティッシュ&ニューキャッスル・ブルワリーズの蒸留部門がベン・リネス山麓のアバロアに建設。長年クランキャンベルやホワイトヘザーのブレンド用原酒として機能し、ほとんど無名の存在だった。
2017年にグレンドロナック・ベンリアックを復活させた立役者ビリー・ウォーカーが買収し大変革。120〜160時間の超長時間発酵と多彩な樽(シェリー・バーボン・バローロ・マスカテルなど)を駆使した個性的なシングルモルトで一躍注目を集めた独立系蒸留所。
おすすめボトル
グレンエルギン蒸留所


1898年創業、エルギン郊外のフォグワットに位置するスペイサイドの蒸留所。著名蒸留所建築家チャールズ・ドイグが設計した最後の作品。ウイスキー市場の崩壊に見舞われ開業当初からわずか5ヶ月で操業停止という波乱のスタートを切った。
ホワイトホースブレンドの重要なキーモルトとして長く機能し、ワームタブ冷却と長時間発酵が生む濃厚でフルーティーな酒質はウイスキー通の間で「スペイサイドの隠れた名品」として知られている。
おすすめボトル
グレンキース蒸留所


1957年創業、スペイサイドのキースに位置する比較的新しい蒸留所。ストラスアイラ蒸留所と目と鼻の先に建ち、スコットランドで初めてガス焚きスチルと自動マッシングを導入した実験的な蒸留所として知られる。
シーバスリーガルやパスポートのキーモルトとして長く機能し、1999年に一時閉鎖。2013年の大規模改修を経て年間600万リットルへ増産し再稼働した。独立したボトリングは希少でボトラーズを中心にマニアに知られる存在。
おすすめボトル
グレンスペイ蒸留所


1878年、穀物商ジェームズ・スチュアートがオートミール工場を転用する形で「ミル・オブ・ロシーズ」として創業。1887年にロンドンのW&Aギルビー社に買収されたスコットランド初の英国資本蒸留所。
ロシーズ城址の麓に位置し、J&Bのキーモルトとして機能してきた。スピリットスチルにパリファイアーを装備するスペイサイドでも珍しい構成で、軽快でクリーンな酒質を生み出す。公式シングルモルトのリリースは極めて少なく通好みの隠れた存在。
おすすめボトル
グレングラント蒸留所


1840年、ジョン&ジェームズ・グラント兄弟がロシーズに設立。スコットランドで初めて電気照明を導入した蒸留所として知られ、ハイランドで初めて自動車を持ったのもメジャーと呼ばれた2代目ジェームズだった。
1960年代にイタリアでシングルモルトとして先駆的に販売され、一時は世界販売No.1を誇った。細長いネックとパリファイアー付きスチルが生み出す軽快でフルーティーな酒質が特徴で、現在はカンパリグループのもとで年間590万リットルを生産する。
おすすめボトル
グレンデュラン蒸留所


1897年創業、ダフタウン7番目の蒸留所としてウィリアム・ウィリアムズが設立。創業後わずか数年でエドワード7世の愛飲酒となった歴史を持つ。1972年に旧蒸留所の向かいに新蒸留所を建設するという珍しい二重操業期間を経て、1985年以降は新施設に集約。
オールドパーのキーモルトとして長く機能し、現在はシングルトンブランドで北米向けに展開するスペイサイドの大型蒸留所。フルーティーで軽快なアクセシブルなスタイルが特徴。
おすすめボトル
グレントファース蒸留所


1897年、ジェームズ・ブキャナン社がキース郊外のマルベンに設立。バランタインのキーモルトとして長く機能してきたスペイサイドの知られざる大型蒸留所。
1985年に一時閉鎖されたが1992年に復活し、現在はチバス・ブラザーズ(ペルノ・リカール)が所有。年間450万リットルを生産するにもかかわらず公式シングルモルトのリリースはほぼ存在せず、ボトラーズを通じてのみその実力が知られる通好みの存在。
おすすめボトル
グレンファークラス蒸留所


1836年創業、ベン・リネス山麓のバリンダロックに位置する完全独立系の蒸留所。1865年からグラント家が所有し続け、現在も6代目が経営する。スペイサイド最大級のポットスチル6基を直接ガス炊きする伝統製法を守り、シェリー樽熟成にこだわった濃厚でリッチなシングルモルトを生産。
アルコール度数60%のカスクストレングス「105」は世界初のカスクストレングスシングルモルトとして知られ、家族経営の独立蒸留所として強い支持を誇る。
おすすめボトル
グレンフィディック蒸留所


1886年、ウィリアム・グラントが妻と9人の子供たちとともに自らの手で建設したダフタウンの蒸留所。「鹿の谷」を意味するゲール語が名の由来で、シンボルの牡鹿ロゴとグリーンの三角ボトルは世界中で認識される。
1963年にシングルモルトを世界初規模で海外展開し、現在も世界販売No.1シングルモルトの地位を保つ。ウィリアム・グラント&サンズが独立家族経営を守り続け、年間2,100万リットルという驚異的な生産量を誇る。
おすすめボトル
グレンマレイ蒸留所


1897年、エルギンの西ブルワリーを転用して創業したスペイサイドの蒸留所。ロシー川沿いに位置し、1923年にグレンモーレンジィのマクドナルド&ミュア家が買収して復活。2008年にフランスのラ・マルティニケーズが取得し大幅拡張を経て年間570万リットルを生産する中規模蒸留所に成長した。
バーボン樽を主体とした軽快でフルーティーな酒質は価格と品質のバランスが良く、入門者にも親しみやすいスペイサイドモルトとして支持される。
おすすめボトル
グレンリベット蒸留所


1824年、ジョージ・スミスがスコットランドで最初に政府公認免許を取得した歴史的蒸留所。リベット川の谷に位置し、創業当初は他の密造業者から激しい妨害を受けながらも品質で支持を集めた。
その名声から他の蒸留所が「〜リベット」を名乗る事態となり、1884年に唯一「ザ・グレンリベット」を使う権利を法的に確立。
ペルノ・リカール傘下で現在年間1,050万リットルを生産するスペイサイド最大級の蒸留所で、世界で最も売れるシングルモルトのひとつ。
リリースボトル
おすすめボトル
グレンロセス蒸留所


1878年創業、ロシーズの町に位置するスペイサイドの名門蒸留所。初蒸留の日が「タイ橋崩落事故」と同日という波乱のスタートを切り、その後も火災・爆発を繰り返した数奇な歴史を持つ。
フェイマスグラウスとカティサークのキーモルトとして長く機能し、1987年からベリーブラザーズ&ラッドが販売を担ったビンテージ表記のシングルモルトはカルト的人気を誇った。2017年にエドリントングループが完全取得し、現在は年数表記のラインナップで再出発している。
おすすめボトル
グレンロッシー蒸留所
1876年創業、エルギン南郊のトムズヒルに位置するスペイサイドの蒸留所。グレンドロナックのマネージャーを経たジョン・ダフが設立し、後にロングモーンやベンリアックの創設にも関わった人物として知られる。
1972年に同敷地内に建設されたマノックモア蒸留所と長年設備・人員を共有するユニークな関係を持つ。スピリットスチルにパリファイアーを装備した軽やかでフローラルな酒質はヘイグブレンドのキーモルトとして機能し、公式シングルモルトのリリースはほとんど存在しない知る人ぞ知る蒸留所。
おすすめボトル
ストラスアイラ蒸留所


1786年創業、スコットランド・ハイランド最古の稼働蒸留所としてキースの町に位置する。双塔のパゴダ屋根と石造りの佇まいはスコットランドで最も撮影される蒸留所のひとつ。1950年にチバス・ブラザーズが買収し、以来シーバスリーガルの心臓部となるキーモルトを供給し続ける。ブルームヒルスプリングの清冽な軟水から生まれるリッチでフルーティーな酒質はシングルモルトとしても12年を中心に高く評価される。
おすすめボトル
スペイバーン蒸留所


1897年、ジョン・ホプキンスがヴィクトリア女王即位60周年の年に創業。ロシーズの渓谷に佇む絵になる蒸留所で、創業時は扉も窓もない状態で猛吹雪の中、作業員がオーバーコートを着て蒸留を行ったという逸話が残る。
スペイバーン川の支流グランティバーンの清冽な軟水を独占使用し、フルーティーでエステリーな酒質が特徴。2015年の設備拡張で生産量を大幅に増強し、インヴァーハウス・ディスティラーズ(インターナショナル・ビバレッジ)のもとで安定した品質のシングルモルトを供給している。
おすすめボトル
タムデュー蒸留所


1897年創業、スペイサイドのノックアンドゥに位置する。ゲール語で「小さな黒い丘」を意味する名の通り、緑豊かな渓谷に佇む。フェイマスグラウスのキーモルトとして長く機能したが、2009年に閉鎖。2011年にイアン・マクロード・ディスティラーズが買収し2013年に復活した。
全量シェリー樽熟成にこだわる数少ない蒸留所のひとつで、2019年には自社クーパレッジを設置。リッチでフルーティーなシェリー感と熱帯果実を思わせる個性的なスペイサイドモルトとして注目度が高まっている。
おすすめボトル
タムナヴーリン蒸留所


1966年、リヴェット川沿いのトムナヴーリン集落にインヴァーゴードン・ディスティラーズが設立。ゲール語で「丘の上の製粉所」を意味し、かつての水車小屋跡地に建つ。ホワイト&マッカイのブレンド用原酒供給を目的とした1960年代らしい実用的な外観の蒸留所で、1995年に一時閉鎖。
2007年に復活し、2016年からシングルモルトブランドとして積極展開を開始した。バーボン・シェリー・ワイン樽を組み合わせた多彩なカスクフィニッシュが特徴のフルーティーなスペイサイドモルト。
おすすめボトル
トミントール蒸留所


1964年創業、スコットランド最高地の村トミントール近郊、ケアンゴームズ国立公園内に位置するスペイサイドの蒸留所。標高345mのクロムデール丘陵に湧くバランチュアン・スプリングの純粋な軟水と高地の清澄な空気が「ジェントルドラム(穏やかな一杯)」と称される軽やかでスムースな酒質を生み出す。
2000年からグレンカダムと同じアンガス・ダンディ社が所有し、多彩なカスクフィニッシュで個性豊かなシングルモルトを展開している。
おすすめボトル
ノックドゥー蒸留所


1894年創業、アバディーンシャーのノック丘陵麓に位置するスペイサイドの小規模蒸留所。DCL(現ディアジオの前身)が自ら建設した最初の蒸留所として知られる。
シングルモルトは「ノックドゥー」と混同されやすい「ノックアンドゥ」と区別するため、1993年からゲール語で「丘」を意味する「アンノック(anCnoc)」としてリリースされている。
鋳鉄製ワームタブと木製ウォッシュバックを使う伝統的な製法から生まれる柑橘系でフルーティーな酒質が特徴。
おすすめボトル
バルヴェニー蒸留所


1892年、グレンフィディック建設の成功を受けてウィリアム・グラントが隣接地に設立した2番目の蒸留所。自社フロアモルティング・自社クーパレッジ・自社銅職人という垂直統合の生産体制を今も維持する稀有な蒸留所で、伝統的な職人技への徹底したこだわりがブランドの根幹をなす。
1993年に異なる樽での後熟(ダブルウッド)をシングルモルトで初めて商品化し業界に革命をもたらした。マルトマスター制度も半世紀以上の歴史を持ち、「手仕事のシングルモルト」として世界的な評価を誇る。
おすすめボトル
ベンリアック蒸留所


1898年、ロングモーンの隣接地にジョン・ダフが設立。パティソン危機に巻き込まれわずか2年で閉鎖し、65年間フロアモルティングだけ稼働するという異例の歴史を経て1965年に復活。1970年代からスペイサイドで珍しいピーテッドモルトを継続生産し、スモーキーとノンピートの両スタイルが共存する個性的な蒸留所として知られる。
2004年にビリー・ウォーカー率いる独立コンソーシアムが買収し存在感を高め、2016年にブラウン・フォーマンが取得。多彩なカスクフィニッシュへの実験的アプローチが特徴。
おすすめボトル
ベンリネス蒸留所


1826年創業、ベン・リネス山麓のアバロアに位置するスペイサイドの蒸留所。創業翌々年に洪水で全壊するという波乱のスタートを切り、1896年の火災でも再建を余儀なくされた。1974年から2007年まで独特の「部分的三回蒸留」を採用し、重厚でミーティーな酒質を生み出していた。
現在はダブル蒸留に変更されジョニーウォーカーとJ&Bのキーモルトとして機能。公式シングルモルトはフローラ&ファウナの15年のみという希少な蒸留所。
おすすめボトル
ベンロマック蒸溜所


1898年創業、スペイサイド最西端のフォレスに位置する。スペイサイド最小規模の蒸留所で、わずか2名のスタッフで年間70万リットルを生産する。数度の閉鎖と所有者変更を繰り返し1983年に閉鎖。内部設備が売却・解体された後、1993年にエルギンの独立系ボトラー、ゴードン&マクファイル社が買収し完全再建した。
創業100周年の1998年にチャールズ皇太子(現国王)の手で再稼働。8〜12ppmの軽いピートを用いた1950〜60年代スタイルの伝統的なスペイサイドモルトを目指している。
おすすめボトル
マッカラン蒸留所


1824年創業、スペイサイドのクレイゲラヒー近郊に位置する。「シングルモルトのロールスロイス」と称されるシェリー樽熟成の代名詞的蒸留所。スペイン産オークを原木から管理し、シェリー酒の熟成に使った樽のみを使用するという徹底した樽へのこだわりが最大の特徴。
2018年に竣工した新蒸留所はウィスキー業界初の重力を活用した建築設計で、年間1,500万リットルの生産能力を誇る。エドリントングループ傘下でロールスロイスやカルティエと並ぶラグジュアリーブランドとして世界的地位を確立している。
ミルトンダフ蒸留所


1824年、プラスカーデン修道院の近くにアンドリュー・ピアリーとロバート・ベインが創業。農場の違法蒸留所「ミルトン」が前身で、土地を所有するダフ家の名を加えて現在の名になった。1936年にカナダのハイラム・ウォーカーに買収され、バランタインズの重要なキーモルトとして機能し続ける。
1964年にはスコッチ業界初のローモンドスチルを設置し「モストウィー」という別銘柄を生産した実験的な歴史も持つ。現在はバランタインズとシーバスリーガル向けに年間580万リットルを生産するチバス傘下の大型蒸留所。
おすすめボトル
モートラック蒸留所


1823年創業、ダフタウン最初の合法蒸留所。グレンフィディックを建設したウィリアム・グラントが20年間修行した場所としても知られる。6基のサイズの異なるポットスチルとワームタブ冷却を組み合わせた「2.81回蒸留」という世界で唯一の複雑な蒸留工程が、「ダフタウンの野獣」と称されるミーティーで肉厚なシェリー感たっぷりの酒質を生み出す。
ジョニーウォーカーの重要なキーモルトとして機能しながら、「ウィー・ウィッチー(小さな魔女)」の名を持つ最小スチルはマニアの間で語り継がれる。
おすすめボトル
リンクウッド蒸留所


1821年創業、エルギン郊外のリンクウッド農場にピーター・ブラウンが設立。伝説的蒸留所長ロデリック・マッケンジーが「リンクウッドのキャラクターを変えるもの一切禁止」として蜘蛛の巣も草刈りの向きも変えさせなかったという逸話で知られ、1971年に旧スチルハウスの向かいに新設備を建設した2棟体制の珍しい歴史を持つ。
ジョニーウォーカーとJ&Bのキーモルトとして大量生産する一方、フローラル&フルーティーでエレガントな酒質はシングルモルトとしてもフローラ&ファウナの12年を中心に評価が高い。
おすすめボトル
ローズアイル蒸留所


2010年開業、スコットランドで30年ぶりに新設されたエルギン近郊の大型蒸留所。総工費4,000万ポンドをかけて建設されたディアジオ最大のモルト蒸留所で、年間1,000万リットル超の生産能力を持つ。
7対のスチルのうち6対は銅製・ステンレス製コンデンサーを切り替えられる独自設計で、軽快なフローラルスタイルから重厚なヘビースタイルまで同一施設で生産できる柔軟性が最大の特徴。
建設当初から「デス・スター」と業界内で恐れられたが、2023年にスペシャルリリースとして初のシングルモルトを発表した。
おすすめボトル
ロングモーン蒸留所


1894年創業、グレンロッシーとベンリアックの創設にも関わったジョン・ダフがエルギン近郊の廃礼拝堂跡地に建設。隣接するベンリアックとはもとは同一オーナーの姉妹蒸留所だった。
ウイスキーブレンダーの間では長らく「スペイサイドで最も優れたモルトのひとつ」と評され、バランタインズやシーバスリーガルのトップドレッシングとして珍重されてきた。フルーティーでオイリーな重厚な酒質が特徴で、公式シングルモルトとして16年が高く評価されている。
おすすめボトル
キャンベルタウン


かつて「ウイスキーの首都」と呼ばれたスコットランド南西部の港町。最盛期には30以上の蒸留所が稼働していましたが、現在は3蒸留所のみが操業する希少なエリアです。





現在稼働しているのはスプリングバンク・グレンスコシア・グレンガイルの3蒸留所のみ。その希少性と独特の塩気・オイリーな味わいがウイスキーファンを魅了しています。





希少なエリアだからこそ、出会えたときはぜひ試してみてください!個性的な味わいが楽しめます。
グレンガイル蒸留所


1872年、スプリングバンクで兄ジョンと対立したウィリアム・ミッチェルがキャンベルタウンに設立。経済不況の波に飲まれ1925年に閉鎖、ライフル射撃場などとして使われた後、2000年にウィリアムの子孫でスプリングバンクオーナーのヘドレー・ライトが買収し2004年に再稼働。21世紀最初の新蒸留所として話題を呼んだ。
「グレンガイル」の商標は既に他社が保有していたため、キャンベルタウンの古称に由来する「キルケラン」としてシングルモルトをリリース。スプリングバンクのスタッフが兼務する体制で年間約6万リットルを少量生産する。
おすすめボトル
グレンスコシア蒸留所


1832年創業、かつて21もの蒸留所が軒を連ねた「ウイスキーの首都」キャンベルタウンに今も残る3蒸留所のひとつ。前オーナーのダンカン・マッカラムが詐欺に遭い全財産を失い自殺したという悲劇的な歴史を持ち、その幽霊が蒸留所に出ると言い伝えられている。
閉鎖と再開を繰り返す波乱の経歴を経て、現在はロッホローモンドグループが所有。潮気とタフィー、ほのかなスモークを帯びたキャンベルタウンスタイルのシングルモルトをピーテッド・アンピーテッドの両スタイルで生産している。
おすすめボトル
スプリングバンク蒸留所


1828年創業、J&Aミッチェル家が6代にわたって所有するスコットランド最古の家族経営蒸留所。フロアモルティング・木製発酵槽・ワームタブ・直火蒸留・自社ボトリングまで全工程を敷地内で完結させる唯一の蒸留所。
ミディアムピートの「スプリングバンク」・ヘビーピートの「ロングロウ」・ノンピートの「ヘーゼルバーン」という3スタイルを同一施設で生産するユニークな体制も業界随一。少量生産と妥協なき品質へのこだわりがカルト的人気を生み、世界中のコレクターから求められている。
おすすめボトル
ローランド


スコットランド南部に位置する産地で、3回蒸留による軽やかでクリーンな味わいが特徴です。かつては多くの蒸留所が存在しましたが、現在は数少ない蒸留所が伝統を守り続けています。





ローランドのウイスキーは軽やかでドライな味わいが特徴。食前酒や食中酒としても楽しめる、スコッチの中では珍しいスタイルです。





クセが少なく飲みやすいので、スコッチ初心者にもおすすめのエリアです!
アナンデール蒸留所


1836年創業、スコットランド最南端に近いダンフリース&ガロウェイのアナンに位置する。1893年にジョニーウォーカーが買収してペアゴダ屋根のキルンを増設したが、1924年に閉鎖されその後90年間ポリッジオーツの製造工場や農業倉庫として使われた。
2007年にデイヴィッド・トムソン教授とテレサ・チャーチ夫妻が買収し、1050万ポンドをかけた修復工事を経て2014年11月に復活。ジム・スワン博士の指導のもと設計されたフォーサイス社製スチル3基とダグラスファー製発酵槽を擁し、アンピーテッドの「Man O’ Words」とピーテッドの「Man O’ Sword」という2スタイルを生産する。
おすすめボトル
オーヘントッシャン蒸留所


1823年創業、ゲール語で「野の隅」を意味するオーヘントッシャンはグラスゴー郊外クライドバンクに位置するローランドの蒸留所。スコットランドで唯一、全量を三回蒸留する蒸留所として知られる。
1941年の独軍空爆でウェアハウスが直撃を受け100万リットル以上のウイスキーが炎上したという数奇な歴史も持つ。1984年にモリソン・ボウモアが買収し、1994年からサントリー傘下に。三回蒸留が生み出す繊細でクリーンな酒質は「朝食のウイスキー」とも称される。
おすすめボトル
グラスゴー蒸留所


2014年創業、1902年以来100年以上ぶりにグラスゴーへシングルモルト蒸留所を復活させた。名称は1770年創業の歴史的な旧グラスゴー蒸留所へのオマージュで、スチルにはグラスゴー派の女性芸術家フランシス・マクドナルドとマーガレット・マクドナルドの名が冠されている。
アンピーテッド・ピーテッド・三回蒸留の3スタイルを生産する実験的な姿勢と、2020年のスコティッシュウイスキーアワード「蒸留所オブ・ザ・イヤー」受賞で知名度を高めた。マカーGINとの二刀流も展開するグラスゴー発の注目クラフト蒸留所。
おすすめボトル
グレンキンチー蒸留所


1837年創業、エディンバラから約25kmのイーストロージアン、ペンケイトランド村に位置するローランドの蒸留所。「エディンバラモルト」の別称を持ち、スコットランド最大級のウォッシュスチルと独特の長方形ワームタブ冷却が軽快でフローラルな酒質を生み出す。
生産量の約90%がジョニーウォーカーのキーモルトとして使われ、ディアジオの「スコットランドの四隅」プログラムでローランド代表として大規模なビジターセンターが整備された。旧モルティングを改装したウイスキー博物館も見どころ。
おすすめボトル
ダフトミル蒸留所


2005年創業、ファイフのカパー近郊ダフトミル農場に位置するスコットランド唯一の完全自給自足型農場蒸留所。カスバート兄弟が自家農場で栽培した大麦・自家井戸の湧き水・蒸留後のドラフは農場の牛の飼料へと還元される閉じた循環が特徴。
農繁期には蒸留を止め年間2回・各3ヶ月のみ稼働するという農業カレンダーに従った製造サイクルは、19世紀以前の蒸留所スタイルを今に蘇らせる。初リリースは2018年まで待たれたが、その12年熟成は瞬く間に完売しカルト的存在となった。
おすすめボトル
リトルミル蒸留所


1772年に建物の石に刻まれた日付を持つスコットランド最古の公認蒸留所。クライド川沿いのボウリングに位置し、1823年にはスコットランド初の女性ライセンシー、ジェーン・マクレガーが就任したという歴史も持つ。
1931年に買収したアメリカ人ダンカン・トーマスがローモンドスチルの前身となる革新的な蒸留設備を開発し、後の日本の蒸留所にも影響を与えた。1994年に生産停止、2004年の火災で残存建物が焼失し解体。現在はロッホローモンドグループが残存原酒を希少ボトルとしてリリース中。
おすすめボトル
おすすめボトル
ローズバンク蒸留所


1840年創業、エディンバラとグラスゴーを結ぶフォース&クライド運河沿いのファルカークに位置する「ローランドの王」の異名を持つ名門蒸留所。エレガントでフローラルな三回蒸留のモルトはブレンダーたちに珍重されたが、設備更新の費用と立地上の制約を理由に1993年閉鎖。スチルはスクラップとして盗まれ廃墟と化した。
2017年にイアン・マクロード・ディスティラーズが買収し、オリジナルの設計図からスチルを再製作。2023年7月に30年ぶりに最初の樽を満たし、2024年6月にビジターセンターがオープンした。
おすすめボトル
アイラ


スコットランド西部に浮かぶ小島でありながら、9つの蒸留所が集まるウイスキーの聖地です。ピートによるスモーキーさと潮の香りが特徴的で、世界中に熱狂的なファンを持ちます。





アードベッグ・ラフロイグ・ボウモアなど個性派揃いのアイラモルト。フェノール値が高いほどスモーキーさが増します。苦手な方はボウモアやブルックラディから試してみてください。





スモーキーなウイスキーの聖地!一度ハマったら抜け出せない魅力があります。ぜひ銘柄のレビュー記事も参考にしてみてください!
アードベッグ蒸留所


1815年創業、アイラ島南岸に位置するアイラモルトの代名詞的蒸留所。ピート由来の燻煙・ヨード・磯の香りと複雑な甘みのバランスは「アイラの王者」と称され、世界中に熱狂的なファンを持つ。1981年の閉鎖を経て1997年にグレンモーレンジィが買収し完全復活。
2021年に新スチルハウスが完成し生産能力が240万リットルに倍増。ロッホ・ウーガダールの湧き水を仕込み水に使い、55〜60ppmという強いピートが生む力強く奥深い酒質は毎年恒例の限定リリースでも世界中のファンを魅了し続ける。
おすすめボトル
アードナッホー蒸留所


2018年開業、アイラ島北東岸のポートアスケイグ近郊に位置するアイラ最新の蒸留所。独立系ボトラーのハンター・レイング社がスチュワート・レイングの長年の夢を実現した。ブルックラディの立役者ジム・マキューアンが生産顧問を務め、アイラ島で唯一ワームタブ冷却を採用。
スコットランド最長のラインアームと組み合わさることでスモーキーかつフルーティーでオイリーな個性的な酒質を生み出す。2024年に初のシングルモルトをリリースし、アイラの新鋭として注目を集めている。
おすすめボトル
カリラ蒸留所


1846年創業、ゲール語で「アイラ海峡」を意味するカリラはアイラ島最大の蒸留所。ポートアスケイグ近くのアイラ海峡を見下ろす絶景のスチルハウスが有名で、対岸のジュラ島を望む眺めはアイラ随一。1972年に全施設が解体・再建され生産能力を大幅に拡大。
年間650万リットルという圧倒的な生産量の大部分はジョニーウォーカーのキーモルトとして使われるが、ピーテッド・アンピーテッドの両スタイルを毎年生産するアイラ最大の蒸留所でもある。35〜38ppmのピートが生む軽快でスモーキーな酒質はシングルモルトとして12年を中心に世界的に評価が高い。
おすすめボトル
キルホーマン蒸留所


2005年創業、アイラ島北西部のロックサイドファームに位置するアイラ最新鋭の農場型蒸留所。124年ぶりのアイラ新蒸留所として当時大きな注目を集めた。自家農場での大麦栽培・フロアモルティング・蒸留・熟成・ボトリングまで全工程を敷地内で行う「大麦からボトルへ」の哲学を体現する数少ない蒸留所のひとつ。
2019年に第2蒸留所を建設し生産能力を大幅拡張。マキヤーベイを見下ろす立地から生まれる塩気を帯びたスモーキーかつフルーティーな酒質が特徴で、独立家族経営として世界35カ国に展開する。
おすすめボトル
スカラバス蒸留所


スカラバス蒸留所はアイラ島に1818年に創業した蒸留所。創業からわずか1年で廃業となってしまったスコットランドで最も短命の蒸留所として有名。スカラバスとは、「岩の多い場所」という意味で、過去に存在したアイラ島の秘境には現在、「スカラバス農園」がある。
廃業から200年が経ち、ハンターレイン社より同じ名前のシークレットモルト「スカラバス」が販売された。
ブルックラディ蒸留所


1881年創業、アイラ島西部のロッホインドール湖畔に位置する「進歩的なヘブリディーズの蒸留業者」を自称する個性派蒸留所。1994年の閉鎖後、2001年にジム・マキューアンらが復活させヴィクトリア朝時代の設備を維持しながら革新的なウイスキーを次々とリリース。
2012年よりレミー・コアントロー傘下に。ノンピートの「ブルックラディ」・ヘビーピート40ppmの「ポートシャーロット」・超重度ピート100ppm超の「オクトモア」という三系統のスタイルを展開し、テロワールとバーレイ(大麦)の産地へのこだわりが世界の愛好家を魅了する。
おすすめボトル
ポートエレン蒸留所


1825年創業、アイラ島南岸のポートエレンに位置するアイラ最古の蒸留所のひとつ。1983年に閉鎖され「幻の蒸留所」としてカルト的人気を誇り、オークションでは驚異的な高値が続いた。ディアジオによる1億8,500万ポンド規模の改修を経て2024年3月に41年ぶりに復活。
現代的なデザインのスチルハウスからキルノートン湾を見渡す絶景も話題となった。2025年9月には再稼働後初のリリースとして200周年記念エディション(1本£7,500)が発表され、その動向は世界中の愛好家が注目している。
ボウモア蒸留所


1779年創業、アイラ島最古の蒸留所。島の中心地ボウモア村に位置し、「アイラの女主人」と称される。フロアモルティングを今も継続する数少ない蒸留所のひとつで、30ppm前後のミディアムピートが生む潮気・フルーティーな甘み・スモーキーさの絶妙なバランスはアイラモルトの教科書的存在。
ウェアハウスNo.1(貯蔵庫)は海面下に位置するアイラ唯一の熟成庫で、大西洋の潮風が直接影響を与える伝説的な環境。1994年よりサントリー傘下に入り、ビーム サントリーグローバルスピリッツが現在所有する。
ラガヴーリン蒸留所


1816年創業、アイラ島南岸キルダルトンのラガヴーリン湾に面した絶景の蒸留所。対岸にはダニヴェイグ城の廃墟が見える。ホワイトホースのオーナーだったピーター・マッキーが19世紀後半から20世紀初頭に君臨し、1908年にはラフロイグとの確執から敷地内に「モルトミル」という模造蒸留所を建設したという伝説的な逸話を持つ。
梨型の大型スチルを使った超スロー蒸留(最大9時間)とアイラ屈指の重厚なピート感が16年に凝縮される。ディアジオのクラシックモルトシリーズの象徴的存在。
おすすめボトル
ラフロイグ蒸留所


1815年創業、アイラ島南岸ポートエレン近郊に位置するアイラシングルモルトの最大生産者。「スコットランドで最も個性的なウイスキー」を自称し、40〜45ppmの強いピートと海藻・ヨードを思わせる独特の薬品的風味は好き嫌いがはっきり分かれるが、一度ファンになると離れられないと言われる。
自社フロアモルティングを今も維持する数少ない蒸留所で、1994年にチャールズ国王(当時皇太子)から王室御用達を授与された唯一のシングルモルト。現在はビーム サントリーグローバルスピリッツが所有し増産計画も進行中。
おすすめボトル
アイランズ


スコットランド本土周辺の島々に点在する蒸留所群です。島ごとに異なる個性を持ち、潮の香りやスモーキーさを持つものからフルーティーなものまで多彩な味わいが楽しめます。





スカイ島のタリスカー、オークニー島のハイランドパーク、アラン島のアランモルトなど、それぞれの島の気候・風土が色濃く反映されたウイスキーが生まれています。





島ごとに全く違う個性があるのがアイランズの魅力!いろんな島の銘柄を飲み比べてみてください。
アイル・オブ・ラッセイ蒸留所


スコットランドのインナー・ヘブリディーズ諸島に浮かぶラッセイ島にて、2017年に本格稼働を果たしたアイル・オブ・ラッセイ蒸留所は、島史上初の合法蒸留所として誕生しました。
共同創業者であるビル・ドッブス氏とアラスター・デイ氏によって設立されたこの蒸留所は、かつて19世紀ビクトリア朝時代に建てられた歴史的建築「ボラドール・ハウス」をリノベーションし、最新鋭の蒸留設備と上質なビジター施設を融合させています。
なお、2026年夏に限定販売された缶ハイボール「リジットハイボール」には99.9%の原酒が使われ話題になりました。
おすすめボトル
アラン蒸留所


1995年創業、アイラン島北端ロッホランザに位置する。ウイスキー製造が途絶えていた島に150年ぶりの蒸留所を復活させたチバス・ブラザーズ元社長ハロルド・カリーが設立。建設中に金ワシが敷地内に営巣したため工事を一時中断した逸話は有名で、以来ワシはブランドのシンボルとなった。
2017年にスチルを増設し生産能力を120万リットルへ拡大。柔らかくフルーティーなアンピーテッドスタイルが特徴で、2019年には南端にピーテッドモルト専門の第2蒸留所ラッグが開業した。
おすすめボトル
ジュラ蒸留所


1810年創業、アイラ島の対岸に位置するジュラ島唯一の蒸留所。島の過疎化が進む中、雇用創出を目的に1963年に全面再建して復活した。スコットランド第2位の高さを誇る7.7mの巨大スチルが生む軽やかでクリーンなスタイルは「アイランドらしさとハイランドの優雅さを兼ね備える」と評される。
ジョージ・オーウェルが「1984」を執筆したことでも知られる島で、年間生産量の大半がシングルモルトとしてリリースされる。現在はホワイト&マッカイを通じてフィリピンのエンペラドール傘下。
おすすめボトル
スキャパ蒸留所


1885年創業、ハイランドパークと並ぶオークニー島の2大蒸留所のひとつ。スカパ・フローを見下ろすカークウォール郊外に位置し、第一次・第二次世界大戦では海軍の重要拠点としても使われた歴史を持つ。スコットランドで唯一のローモンドスチル(樽型の特殊な形状)を使用し、フルーティーで蜂蜜のような甘みのある海洋的な酒質を生み出す。
1994年の閉鎖後、ハイランドパークのスタッフが維持生産を続け、2005年にペルノ・リカール傘下で完全復活した。アンピーテッドが特徴の希少なアイランドモルト。
おすすめボトル
タリスカー蒸留所


1830年創業、スカイ島ロッホ・ハーポートの岸辺に位置するスコットランドを代表する海洋系蒸留所。ロバート・ルイス・スティーブンソンが「王者の酒」と称えたことでも知られる。2基のウォッシュスチルに対して3基のスピリットスチルという独特の構成とワームタブ冷却が生む、ペッパーのスパイシーさ・塩気・燻煙感が渾然一体となった唯一無二の酒質が特徴。
1960年の大火災後も元のスチルを忠実に再現して復活させ、伝統のキャラクターを守り続けてきた。ディアジオのクラシックモルトシリーズでアイランズを代表する存在。
おすすめボトル
トバモリー蒸留所


1798年創業、マル島の美しい港町トバモリーに位置するマル島唯一の蒸留所。元の名は「レダイグ」で、閉鎖と再開を繰り返す波乱の歴史の中で一時チーズの熟成庫としても使われた珍しい過去を持つ。
1993年にバーン・スチュワートが買収して以降、アンピーテッドの「トバモリー」とヘビーピートの「レダイグ」という二スタイルを同一施設で生産するユニークな体制を確立。2017〜2019年の大規模改修を経て現在はDistell(ハイネケン傘下)が所有する。
おすすめボトル
トルベイグ蒸留所


2017年開業、タリスカーに次ぐスカイ島2番目の公認蒸留所。スカイ島南部スレイト半島のティーングに位置し、1820年代の農場石造り建物を改修して誕生した。スコットランド初の近代的マーチャントバンクを設立したゲール語振興家のサー・イアン・ノーブルが半世紀以上温め続けた夢を、独立系ボトラーのモスバーン・ディスティラーズが引き継いで実現した。
中程度のピートと木製ウォッシュバックによる長時間発酵が生むフルーティーかつスモーキーな海洋的酒質。全量シングルモルトとしてリリースされる。
おすすめボトル
ハイランドパーク蒸留所


1798年創業、スコットランド最北端級の蒸留所としてオークニー島カークウォールに位置する。伝説的な密造業者マグナス・ユーンソンが創業者とされ、後に「フロアモルティング・自社ピート・シェリー樽」という三要素を守り続ける伝統的な製法で知られるようになった。
オークニー産のヘザーが混じるピートが生む独特の甘い燻煙感と、エリクサーシェリー樽由来のリッチな果実味の調和が世界的な高評価を誇る。エドリントングループがマッカランと同じ傘下で所有し、ヴァイキングの神話世界観を前面に押し出したブランディングでも注目される。
おすすめボトル
グレーン蒸留所
スコットランドには現在7〜8のグレーン蒸留所しか存在しませんが、その生産量は100を超えるモルト蒸留所を遥かに上回ります。連続式蒸留機で大量生産されるグレーンウイスキーは、世界中で愛されるブレンデッドスコッチの骨格を支える縁の下の力持ちです。




キャメロンブリッジやガーヴァンなど、年間1億リットル規模の巨大蒸留所が並びます。ジョニーウォーカーやバランタインズのあの滑らかさは、グレーンウイスキーなしには生まれません。





シングルグレーンとしてリリースされる機会は少ないですが、飲んでみると意外な複雑さがあります。モルトとはひと味違う楽しみ方をぜひ。
インヴァーゴードン蒸留所


1959年創業、スコットランド最北端のグレーン蒸留所としてロスシャーのインヴァーゴードンに位置する。ダルモア蒸留所の目と鼻の先にあり、1963〜1977年には構内にベン・ワイヴィスという短命のモルト蒸留所が稼働していたというユニークな歴史も持つ。
ホワイト&マッカイ傘下でグレーンウイスキーとして単独リリースされることは少ないが、柔らかくバニラ豊かな酒質はブレンデッドの底力として機能する。
おすすめボトル
ガーヴァン蒸留所


1963年、ウィリアム・グラント社の曾孫チャールズ・ゴードンが指揮しわずか9ヶ月で建設したサウスエアシャーの大型グレーン蒸留所。クリスマスの日に初蒸留という印象的なスタートを切った。
グラントファミリーブレンドやクランマクレガーのグレーン原酒を担い、敷地内にはヘンドリックスジンの製造施設とエイルサベイモルト蒸留所も併設する。2007年以降の拡張で年間1億1,500万リットルとキャメロンブリッジに次ぐ規模に成長した。
おすすめボトル
キャメロンブリッジ蒸留所


1824年創業、ファイフのキャメロンブリッジに位置するヨーロッパ最大のグレーン蒸留所。1830年にロバート・スタインが発明した連続式蒸留機を最初に導入した蒸留所のひとつで、創業者ジョン・ヘイグはDCL(現ディアジオの前身)の設立にも関与した。
現在はゴードンズジン・タンカレー・スミノフの製造も同施設で行い、デイヴィッド・ベッカムとのコラボブランド「ヘイグクラブ」の原酒としても知られる。年間1億3,600万リットルという圧倒的な生産量を誇る。
おすすめボトル
スターロー蒸留所


2010年創業、ウェストロージアンのリヴィングストン近郊に位置するスコットランド最新かつ最も環境配慮型のグレーン蒸留所。ラ・マルティニケーズが建設し、廃熱回収・水の再利用・低炭素燃料使用という環境設計が業界の模範とされる。
グレンマレイのオーナーと同じ傘下で年間2,500万リットルを生産し、コンパクトながら効率的な最新鋭施設として注目される。
ストラスクライド蒸留所


1927年創業、グラスゴー唯一のグレーン蒸留所としてゴーバルズ地区に位置する。当初はジンの中性スピリッツ製造を目的に建設され、現在はバランタインズのキーグレーンとして機能する。
ロッホ・カトリンの水を仕込み水に使い、2基の連続式蒸留機で小麦を主原料としたクリーンな酒質を生産。独立系ボトラーを中心にシングルグレーンとして数多くリリースされている。
おすすめボトル
ノース・ブリティッシュ蒸留所


1885年、アンドリュー・アッシャーらブレンダーグループが大手蒸留会社に対抗するため共同出資で設立したエディンバラのゴーギー地区のグレーン蒸留所。スコットランド最古かつ最大級のグレーン蒸留所のひとつで、多数の有名ブレンデッドブランドに原酒を供給し続けてきた。
現在はディアジオとエドリントングループが50%ずつ出資するロジアン・ディスティラーズが所有し、年間1億リットルを生産する。
おすすめボトル




実はロッホローモンド蒸留所も、モルトとグレーンの両方を同一施設で生産しています。スコットランドでこれができる蒸留所は他にありません。





ハイランドの項目に詳しく載っています。グレーン蒸留所としての顔もぜひチェックしてみてください!
アイルランドの蒸留所


アイルランドはスコットランドと並ぶウイスキーの発祥地のひとつです。3回蒸留による滑らかな口当たりと、ピートをほとんど使わないクリーンな味わいが特徴です。





かつては世界最大のウイスキー産地でしたが、禁酒法や独立戦争の影響で衰退。現在は復活を遂げ、世界中で人気が高まっています。





飲みやすくフルーティーな銘柄が多いので、ウイスキー初心者にもおすすめのエリアです。気になる銘柄のレビュー記事もぜひチェック!
ウェストコーク蒸留所


2003年創業、コーク州スキベリーンを拠点とするアイルランド最大の完全アイリッシュオーナード蒸留所。ジョン・オコネルとマッカーシー兄弟が自宅の一室でスタートした小さな夢が、今や16基のポットスチルと年間1,650万リットルの生産能力を持つ巨大蒸留所へと成長した。
全量アイルランド産穀物を使用し、自社モルティング・蒸留・熟成・ボトリングをオンサイトで行う稀有な体制が特徴。シェリー・ポート・ラム・IPA樽など多彩なカスクフィニッシュを展開し、70カ国に輸出するアイリッシュウイスキーの新星。
おすすめボトル
ウォーターフォード蒸留所


2015年創業、ウォーターフォード市のシュア川沿いに位置する。ブルックラディの立役者マーク・レニエがギネスの旧醸造所を転用して設立。
「テロワールをウイスキーに表現する」というコンセプトを掲げ、100以上の契約農家から農場ごとに個別管理した大麦を使う「シングルファーム・オリジン」シリーズが革命的と評された。2024年に経営破綻・管財人管理下に入り、2026年にテネシー・ディスティリング・グループが買収を合意。先駆的なテロワール哲学が引き継がれるか注目が集まる。
おすすめボトル
キルベガン蒸留所


1757年創業、ウェストミース州キルベガンのブロズナ川沿いに位置するアイルランド最古の公認蒸留所。1843年にロック家が引き継ぎ「ロックス・ディスティラリー」の名でも知られる。1957年に閉鎖後も地元住民が建物を保存し、1988年にクーリー蒸留所が買収。
2007年の250周年を記念して蒸留を再開した際には、タラモア旧蒸留所から救出した推定180年以上の古いポットスチルを現役復帰させ話題を呼んだ。現在はビーム サントリー傘下で小バッチ蒸留を継続し、観光拠点としても人気が高い。
おすすめボトル
クーリー蒸留所


1987年創業、ラウス州のクーリー半島リバーズタウンに位置する。ジョン・ティーリングが国営のポテトアルコール工場を転用し、100年以上ぶりのアイルランド初の独立系新蒸留所として創業した。アイリッシュウイスキーとしては異例の二回蒸留を採用し、ピーテッドモルト「コネマラ」を世に送り出すなど業界に革新をもたらした。
ポットスチルとコラムスチルの両方を持ち、シングルモルト・グレーン・ブレンデッドの全方位的な生産体制が特徴。2011年にビーム(現サントリーグローバルスピリッツ)が買収した。
おすすめボトル
クロナキルティ


2019年、コーク州クロナキルティの大西洋岸に開業したウェストコーク随一の海洋型蒸留所。スカリー家は8代200年以上にわたってこの地で農業を営み、自家農場で栽培したヘリテージ大麦を原料に使う農場型蒸留所としての側面も持つ。
三回蒸留のシングルポットスチルを軸に、崖上の熟成庫では大西洋の潮風が樽に直接影響を与えるという独自の熟成環境が特徴。2024年のワールドウイスキーアワードでシングルモルトニューメイク部門アイルランド最高賞を受賞するなど、設立から数年で急速に国際的評価を高めている。
おすすめボトル
タラモア蒸留所


1829年創業、オファリー州タラモアに位置するアイルランド第2位のウイスキーブランド。支配人ダニエル・E・ウィリアムズがタラモアに電気と電話を導入した先進的な人物で、現在も名前の頭文字「D.E.W.」がブランド名に刻まれている。
1954年の閉鎖から60年、ウィリアム・グラント&サンズが2014年にグリーンフィールドサイトに新蒸留所を建設して復活。ポットスチル・モルト・グレーンの三スタイルを同一施設で生産し、年間360万リットルを誇るアイルランド最大規模の独立系蒸留所となった。
おすすめボトル
ティーリング蒸留所


2015年創業、ダブリン南部のリバティーズ地区に位置する。1782年に先祖ウォルター・ティーリングがマローボーン・レーンに蒸留所を構えた場所のすぐ近く。クーリー蒸留所を売却したジョン・ティーリングの息子ジャックとスティーブンが、ダブリンで125年ぶりとなる新蒸留所を開業した。
三基のポットスチルによる伝統的な三回蒸留と実験的なカスクフィニッシュへの積極的な挑戦が特徴。年間約50万リットルの小規模生産ながら世界的な受賞歴を誇り、ダブリン屈指の観光スポットにもなっている。
おすすめボトル
ブッシュミルズ蒸留所


1608年に蒸留免許が下付されたという記録を持つ、世界最古の公認蒸留所を称するアイルランド北部アントリム州の名門。三回蒸留・100%モルト大麦という伝統スタイルを守り続け、2023年には3,700万ポンドを投じた最新鋭の「コーズウェイ蒸留所」を隣接地に開業して生産能力を倍増させた。
現在の年間生産量は約1,100万リットルに達し、アイルランド第2位の規模を誇る。シェリー樽を主体とした熟成が生む滑らかでフルーティーな酒質は、ブラックブッシュとシングルモルト各種で世界中のファンに親しまれている。
おすすめボトル
ミドルトン蒸留所(ジェムソン)


1825年創業、コーク州ミドルトンに位置するアイルランド最大の蒸留所。1966年にジェムソン・パワーズ・コーク・ディスティラーズが合併してアイリッシュ・ディスティラーズを設立し、1975年に旧蒸留所隣接地に現在の大規模施設が完成した。
ポットスチル・シングルモルト・グレーンの三スタイルを生産し、ジェムソン・レッドブレスト・パワーズ・グリーンスポットなど多数のブランドの原酒を一手に担う。年間6,400万リットルという世界最大級の生産能力を誇り、旧蒸留所は現在「ジェムソン・エクスペリエンス」として観光施設に。
おすすめボトル
ロイヤルオーク蒸留所(バスカー)


2016年創業、カーロー州ロイヤルオークの18世紀邸宅跡地に位置する。イタリアの「ディサローノ」で知られるILLVA サロンノのCEOが「ゴッドファーザーカクテルに最適なウイスキーを造りたい」という夢から設立した異色の経緯を持つ。
アイルランドで初めてシングルモルト・シングルグレーン・シングルポットスチルの三スタイルを同一施設で生産した独立系蒸留所。シチリアのマルサラワイン樽という他にない熟成樽の使用が最大の個性で、2020年に「バスカー」シリーズとしてデビューした。
おすすめボトル
アメリカの蒸留所


アメリカはバーボンやテネシーウイスキーの産地として世界的に有名です。新樽熟成による甘くリッチな味わいが特徴で、世界中に熱狂的なファンを持ちます。





バーボンはアメリカの法律で「新品のオーク樽で熟成」と定められています。ケンタッキー州が最大の産地で、世界のバーボンの約95%がここで生産されています。





バニラやキャラメルのような甘い香りが特徴的!スコッチとは全く違う個性を持つウイスキーです。気になる銘柄のレビュー記事もぜひチェック!
ケンタッキー州


バーボンウイスキーの聖地として世界的に有名なアメリカ南東部の州です。世界のバーボンの約95%がここで生産されており、多くの歴史ある蒸留所が集まっています。





ケンタッキー州の石灰岩層を通った硬水と寒暖差の大きい気候が、バーボン特有の甘くリッチな味わいを生み出しています。バーボントレイルとして観光地にもなっています。





バニラやキャラメルのような甘い香りが特徴のバーボン!スコッチとは全く違う個性を楽しんでみてください。
バートン1792蒸留所


1879年創業、ケンタッキー州バーズタウンに位置するバーボンの聖地で最古の稼働蒸留所。196エーカーの敷地に29棟のリックハウスを擁する大規模施設で、サゼラック社が2009年に買収し現在の名称に。
2021年にブラウン・フォーマンからアーリータイムズブランドを取得し、蒸留・熟成・瓶詰めの全工程を同蒸留所に移管。1792スモールバッチ・ベリーオールドバートン・アーリータイムズなど多彩なバーボンを生産するケンタッキー屈指の大型蒸留所。
おすすめボトル
フォアローゼス蒸留所


1888年創業、ケンタッキー州ローレンスバーグのソルト川沿いに位置する。スペイン・ミッション様式の美しい建物は国家歴史登録財に指定されている。5種の酵母と2種のマッシュビルを組み合わせた「10種類の独自レシピ」というバーボン業界で唯一無二の製法が最大の特徴。
1943年以降長らく海外向けのみの販売を余儀なくされたが、2002年にキリンビールが買収して復活。2019年の5,500万ドルの拡張工事で生産量を倍増させ、現在はキリンHDが約10億ドルでの売却を検討中とも報じられる注目の蒸留所。
おすすめボトル
ラックスロウ蒸留所


2018年創業、バーボンの聖地ケンタッキー州バーズタウンに位置する。18世紀の石造り邸宅が国家歴史登録財に指定された70エーカーの敷地に建つ。セントルイスの老舗スピリッツ企業ラクスコが60年以上の業界経験を経て初めて自社蒸留所として設立し、エズラ・ブルックス・リベル・ブラッド・オースなど受賞歴のあるバーボンブランドを一手に生産する。
2021年にMGPイングリーディエンツが4億7,500万ドルでラクスコを買収し現在に至る。43フィートのカスタム銅製スチルと年間5万バレルの生産体制が整う。
おすすめボトル
ワイルドターキー蒸留所


1869年、アイルランド系移民のリピー兄弟がケンタッキー州ローレンスバーグに創業。1940年にオースティン・ニコルズ社の重役トーマス・マッカーシーがワイルドターキー猟に持参したバーボンが仲間に好評を博したことがブランド名の由来。
半世紀以上にわたりジミー・ラッセルとエディ・ラッセル父子が受け継ぐ「2代にわたるマスターディスティラー」として知られ、ライ含有量の高いマッシュビルと高い入樽度数が生む力強くスパイシーな酒質が特徴。現在はイタリアのカンパリ社傘下で年間1,400万プルーフガロンの生産能力を誇る。
おすすめボトル
テネシー州


バーボンと似た製法ながら、チャコールメローイングと呼ばれる独自のろ過工程を経るテネシーウイスキーの産地です。ジャックダニエルが世界的に有名です。





テネシーウイスキーはバーボンと異なり、蒸留後にサトウカエデの炭でろ過する「リンカーン郡プロセス」が義務付けられています。これが独特の滑らかさを生み出しています。





ジャックダニエルはウイスキー入門として世界中で親しまれています。コーラ割りも美味しいですよ!
ジャックダニエル蒸留所


1866年創業、テネシー州リンチバーグの洞窟湧き水「ケーブスプリング」の傍に位置する。アメリカンウイスキーで世界最大の販売量を誇るテネシーウイスキーの象徴的な蒸留所。バーボンと異なる最大の特徴は「リンカウンティプロセス」と呼ばれるサトウカエデの炭によるろ過工程で、これによる柔らかくスムースな風味を生み出す。
1956年にブラウン・フォーマンが買収し現在に至る。蒸留所が位置するムーア郡は現在も禁酒郡という皮肉な歴史も持つ。92棟のリックハウスに200万バレル以上が熟成中。
おすすめボトル
カナダの蒸留所


カナダはライ麦を使ったライウイスキーの産地として知られています。軽やかでスムーズな飲み口が特徴で、カクテルのベースとしても世界中で親しまれています。





カナディアンウイスキーはベースウイスキーとフレーバリングウイスキーをブレンドする独自の製法が特徴です。比較的リーズナブルな価格帯のものが多いのも魅力です。





クセが少なく飲みやすいので、ハイボールやカクテルにもぴったり!気になる銘柄のレビュー記事もぜひチェック!
ハイラム・ウォーカー蒸留所(カナディアンクラブ)


1858年創業、オンタリオ州ウィンザーのデトロイト川沿いに位置する北米最大の生産能力を誇る蒸留所。デトロイトの穀物商ハイラム・ウォーカーがミシガン州の禁酒の波を避けてカナダ側に設立した。ウイスキーを個別ボトルに詰めてブランド名を刻んだ業界初の試みで知られ、「カナディアンクラブ」として世界的なブランドへと成長。
現在は蒸留所をペルノ・リカールが所有し、カナディアンクラブブランドはビーム サントリーが保有するという異例の分離構造をとる。カナディアン・ウイスキー・アワードで「蒸留所オブ・ザ・イヤー」を複数回受賞した実力派。
おすすめボトル
ギムリ蒸溜所


1968年創業、マニトバ州ウィニペグ湖畔の小村ギムリに位置する。村名はアイスランド語で「地獄の炎からの安全な避難所」を意味し、アイスランド移民が開拓した歴史を持つ。シーグラム社が建設し、現在はディアジオが所有するカナダ最大級の蒸留所。360エーカーの敷地に51棟のウェアハウスを擁し170万バレル以上が熟成中。
クラウンローヤルは1939年のジョージ6世訪加を記念してシーグラムが創ったブランドで、2016年にジム・マーレー「ウイスキーバイブル」のワールドウイスキー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
おすすめボトル
日本の蒸留所


日本はスコッチウイスキーの製法を取り入れながら、日本人の繊細な感性で独自の進化を遂げたウイスキーの産地です。世界中のコンクールで最高賞を受賞するなど、今や世界トップクラスの評価を得ています。



サントリーとニッカという2大メーカーが長年牽引してきた日本のウイスキー。近年はクラフト蒸留所も急増し、個性豊かな銘柄が続々と登場しています。





山崎・白州・余市・宮城峡など、世界が認めた日本の蒸留所を一緒に探してみましょう!気になる銘柄のレビュー記事もぜひチェックしてみてね!
安積蒸留所


1710年創業の笹の川酒造が2016年に福島県郡山市内の旧酒蔵を改装して開設した東北最古の地ウイスキー蒸留所。羽生蒸留所の原酒樽を預かったことが開設の契機となり、肥土伊知郎氏のノウハウが設計に活かされている。
一仕込み400kgという極小規模ながら、三宅製作所製ポットスチル2基と木桶発酵槽による丁寧な製造が特徴。2022年に国際的なコンテストで最高賞を受賞し、2025年からは国産モルトを使用した仕込みも開始した。
おすすめボトル
厚岸蒸留所


2016年創業、北海道道東の厚岸町に位置する。海霧が立ち込め、別寒辺牛湿原が広がるアイラ島に酷似した環境を求めて堅展実業の樋田恵一氏が設立。設計・設備・蒸留指導まで全てスコットランドのフォーサイス社が担った日本初の蒸留所。
ノンピートとピーテッドを半々で生産し、バーボン・シェリー・ミズナラ樽で熟成。二十四節気にちなんだリリースシリーズが特徴で、氷点下20度に及ぶ寒暖差が生む濃密な熟成が世界の愛好家から注目を集めている。
おすすめボトル
江井ケ嶋蒸留所


1888年創業の江井ヶ嶋酒造が兵庫県明石市に構える蒸留所。ウイスキー製造免許の取得は1919年で、山崎蒸留所(1923年)より早い日本最古級の歴史を持つ。現在のスチルハウスは1984年に新築され、2019年にホワイトオーク蒸留所から現在の名に改称。
瀬戸内の恵まれた気候と日本酒と同じ地下水脈の仕込み水を使い、小規模ながらモルトウイスキーのみを手造りで生産する。シェリー・バーボン・ミズナラ樽など多彩な熟成が「あかし」シリーズの個性を生み出している。
おすすめボトル
ガイアフロー静岡蒸溜所


2016年創業、静岡市葵区奥静岡(オクシズ)の南アルプス南端に位置する。中村大航氏が肥土伊知郎氏のアドバイスを受けながら完全独学でゼロから立ち上げた個人経営の蒸留所。閉鎖した軽井沢蒸留所から移設した初留釜「K」、フォーサイス社製の世界唯一の薪直火焚きスチル「W」という2基が並ぶ。
静岡産の杉材の発酵槽・静岡産大麦・静岡産ミズナラ樽と「オール静岡」へのこだわりが強く、2024年には富士山麓産ミズナラ樽での仕込みも実現した。年間生産量は約7万リットルの小規模ながら世界的な評価が高まっている。
おすすめボトル
嘉之助蒸溜所


1883年創業の小正醸造が2017年に鹿児島県日置市の吹上浜に設立した蒸留所。蒸留所名は日本初の樽貯蔵焼酎「メローコヅル」を生み出した2代目蔵元・小正嘉之助に由来する。容量の異なる3基のポットスチルとワームタブ冷却という国内クラフトでは珍しい組み合わせで、多彩なニューポットを生み出す。
東シナ海を望む雄大な景色から「世界一美しい蒸留所」とも称される。焼酎製造で培った熟成技術を活かした「MELLOW LAND, MELLOW WHISKY」のコンセプトが世界から注目を集める。
おすすめボトル
軽井沢蒸留所


1955年創業、長野県御代田町に位置する幻のゴースト蒸留所。大黒葡萄酒(後のメルシャン、キリングループ)が浅間山麓のスコットランドに酷似した環境に設立。ゴールデンプロミス種麦芽・木桶発酵・小型ポットスチル・シェリー樽熟成という伝統製法を守り続けたが、ウイスキー需要の低迷を受け2000年に生産停止、2012年に閉鎖・解体された。
現存するオークションで1本100万円を超えることもある希少なボトル群は今もジャパニーズウイスキーの最高峰として世界中のコレクターを魅了し続けている。
おすすめボトル
桜尾蒸溜所(株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリー)


1918年創業の中国醸造(現サクラオB&D)が創業100周年を機に2017年に設立した広島初のクラフト蒸留所。対岸に厳島神社の大鳥居を望む廿日市市桜尾の海辺に位置し、瀬戸内の潮風と中国山地からの冷涼な風が織り成す大きな寒暖差が熟成を促す。
モルトウイスキーの「桜尾」に加えて山奥の戸河内産仕込み水を使う「戸河内」、さらに自社グレーン原酒とのブレンデッドも展開。焼酎製造の技術を活かした独自のハイブリッドスチルでグレーン原酒も自社生産するユニークな体制が特徴。
おすすめボトル
三郎丸蒸留所(若鶴酒造)


1862年創業の若鶴酒造が1952年からウイスキー製造を開始した北陸唯一のウイスキー蒸留所。瓦屋根・白壁の昭和初期の建物が今も現役で使われる。
長年ヘビーピーテッドモルトのみを使う伝統を守り続け、2019年には高岡銅器の鋳造技術を用いた世界初の鋳造製ポットスチル「ZEMON」を導入して一躍注目を集めた。
銅と錫の組み合わせによるZEMONが生み出す洗練された酒質と重厚なピートが特徴で、タロットカードをモチーフにした独創的なボトルデザインも愛好家の間で人気が高い。
おすすめボトル
高藏蒸留所


1952年に明利酒類の創立者・加藤高藏がウイスキー製造を開始したが、1962年の火災で工場が焼失。約60年間ウイスキー製造が途絶えていた。その間も全国240社に提供する清酒酵母の開発を続け、発酵技術を磨き続けた。
2022年に3代目の名を冠して「高藏蒸留所」として復活。那珂川と千波湖の名水で知られる水戸市の地で、独自の酵母技術とアロスパス式蒸留器を活かした個性的なウイスキーを少量生産している。
おすすめボトル
知多蒸留所(サントリー)


1972年、サントリーと全農グループの共同出資で愛知県知多市の伊勢湾沿いに設立した日本最大のグレーンウイスキー蒸留所。高さ30mの巨大な多塔式連続式蒸留機でトウモロコシを主原料に、蒸留段数を使い分けることでクリーン・ミディアム・ヘビーの3タイプを造り分ける世界でも稀な製法が特徴。
熟成庫は持たず、原酒は山崎・白州・近江エイジングセラーで熟成される。響や角瓶のブレンデッドに欠かせないキーグレーンとして機能する一方、2015年に初のシングルグレーン「知多」として世界市場へデビューした。
おすすめボトル
秩父蒸留所(ベンチャーウイスキー)


廃棄寸前の羽生蒸留所原酒を救出した肥土伊知郎氏が2004年にベンチャーウイスキー社を設立、2008年に秩父に第一蒸留所を完成させた。フォーサイス社製スチル・世界初のミズナラ製発酵槽・直火焚きという伝統製法への徹底したこだわりが特徴。
2019年に第二蒸留所を開設し生産量を5倍に拡大したが依然として入手困難が続く。WWA2017年シングルカスク部門世界最高賞を受賞するなど世界的な評価を誇り、日本のクラフトウイスキームームの先駆けとして多くの新興蒸留所に影響を与えた存在。
おすすめボトル
長濱蒸留所


1996年創業の長濱浪漫ビールが開業20周年事業として2016年に琵琶湖畔の長浜市に設立した日本最小規模の蒸留所。江戸時代の米蔵を改装したレストランの店舗内に蒸留設備が収まるという世界でも珍しい立地が特徴。
「一醸一樽」1回の仕込みで1樽分のウイスキーを造るをスローガンに、一日200リットルという極小生産を続ける。多彩なコラボレーションと実験的な樽熟成への挑戦で注目を集め、AMAHAGANシリーズは国際的なコンテストで高い評価を獲得している。
おすすめボトル
白州蒸留所(サントリー)


1973年、山崎蒸留所の開設50周年を機にサントリーが山梨県北杜市に設立した第2のモルト蒸留所。「森の蒸留所」の異名を持ち、約82万平方メートルの広大な森に囲まれた立地が最大の特徴。
甲斐駒ヶ岳から注ぐ尾白川の花崗岩に磨かれた清冽な軟水が、山崎とは対照的な軽快でフレッシュ、ほのかにスモーキーな酒質を生み出す。
形状や大きさの異なる多彩なポットスチルで原酒を造り分け、世界の主要コンテストで毎年のように受賞を重ねるジャパニーズウイスキーの旗手。
おすすめボトル
羽生蒸溜所


1625年秩父創業の東亜酒造が1980年に埼玉県羽生市に設立。「地ウイスキー東の雄」と称されたゴールデンホースのモルト原酒を生産したが、市場低迷を受け2000年に操業停止。残された原酒が肥土伊知郎氏の手に渡り「イチローズモルト カードシリーズ」として世界的名声を得たことで、閉鎖蒸留所ながら伝説的存在となった。
初代ポットスチルの手書き設計図が奇跡的に保存されており、2021年にクラウドファンディングで約20年ぶりに復活。同じ製作会社による復元スチルに羽生の藍染をまとい再始動した。
おすすめボトル
富士御殿場蒸留所(キリンディスティラリー)


1973年、キリン・シーグラム(現キリンディスティラリー)がスコットランド・カナダの蒸留技術を融合させて設立した富士山麓の蒸留所。標高600mの富士の伏流水・年平均気温13℃・频繁に発生する霧という理想的な熟成環境を誇る。
スコットランド式ポットスチルによるモルトとアメリカ式連続式蒸留機による3タイプのグレーンを同一施設で仕込みからボトリングまで一貫生産する世界でも稀な蒸留所。この多彩なモルト・グレーン原酒の組み合わせがブレンダーに広大な表現空間を与え、国際的な評価を高め続けている。
おすすめボトル
マルス駒ヶ岳蒸留所(旧:マルス信州蒸溜所)


1872年創業の本坊酒造が1985年に長野県上伊那郡宮田村に開設。中央アルプス・木曽駒ヶ岳山麓の標高798mに位置し、雪解け水と頻繁に発生する深い霧が醸成に理想的な環境を提供する。
1992年から2011年まで約19年間の生産休止を経て再稼働し、2020年には総工費12億円の全面リニューアルで大幅に生産能力を強化。
2024年に「マルス信州蒸溜所」から現在の名称に変更した。ポットスチルを設計した岩井喜一郎はニッカの創業者竹鶴政孝の師匠格として知られる伝説的人物。
おすすめボトル
マルス津貫蒸留所(本坊酒造)


本坊酒造創業の地である鹿児島県南さつま市津貫に2016年に開設した本土最南端のウイスキー蒸留所。鹿児島では32年ぶりの稼働となった。蔵多山と長屋山に囲まれた盆地の地形が温暖でありながら寒暖差のある独自の微気候を生み出し、駒ヶ岳とは対照的なリッチでヘビーな酒質が特徴。
焼酎蔵の石蔵を転用した樽貯蔵庫や高さ26mの旧蒸留塔が佇む歴史的な景観の中で、ジンの製造も行う。隣接する1933年築の本坊家旧邸「寶常」はカフェバー兼ショップとして人気の観光拠点となっている。
おすすめボトル
宮城峡蒸留所(ニッカウヰスキー)


1969年、竹鶴政孝が余市とは対照的な個性の原酒を求めて仙台市青葉区の広瀬川と新川に挟まれた峡谷に設立したニッカ第二の蒸留所。新川の水をひと口飲んで即決したという逸話が有名で「自然の起伏を残す」「電線を地下に埋設」という設計方針が今も緑豊かな景観に活きている。
上向きラインアームのバルジ型ポットスチルとスチーム蒸留が生む華やかでフルーティーなモルト、そして世界的に稀少なカフェ式連続式蒸留機が生む香り豊かなグレーンという2スタイルを同一施設で生産する。
おすすめボトル
八郷蒸留所(木内酒造)


1823年創業の木内酒造が2020年に茨城県石岡市八郷地区に設立。「常陸野ネストビール」で世界20カ国に展開するクラフトビールの雄が約4億円を投じて建設した本格ウイスキー蒸留所。筑波山麓の良質な水と寒暖差のある気候が熟成に適した環境を提供する。
ビール造りの知見を活かした独自の酵母培養設備・ドイツ製糖化槽・フォーサイス社製ポットスチル2基という構成で、大麦以外に小麦・米・蕎麦なども原料として使用できる柔軟な設計が特徴。2023年からは自社製麦施設も稼働し、茨城産原料へのこだわりをさらに深めている。
おすすめボトル
山崎蒸留所(サントリー)


1923年、鳥井信治郎が竹鶴政孝を技師として招き大阪府島本町に設立した日本最古のモルトウイスキー蒸留所。桂川・宇治川・木津川の三川合流地点に近く、霧が発生しやすい湿潤な気候と豊かな地下水が醸成に最適な環境を提供する。
形状・大きさの異なる多様なポットスチルで原酒を造り分けるという他に類を見ない製造哲学を持ち、バーボン・シェリー・ミズナラ樽を使い分けた熟成が複雑な風味層を生む。
2003年にジャパニーズウイスキー初のISC金賞を受賞したことで世界の注目を集め、その後もジャパニーズウイスキーブームの象徴として世界的地位を確立している。
おすすめボトル
遊佐蒸留所


山形県の清酒メーカー9社の共同出資で1950年に創業した株式会社金龍が、人口減少という地域の現実に向き合いながら2018年に秋田県境に近い遊佐町に設立した山形県初のウイスキー蒸留所。
霊峰鳥海山の伏流水が無数に湧き出す「水の郷百選」の地で、エドラダワー蒸留所へのオマージュを込めた小粋な建物が目を引く。フォーサイス社の指導を受けた伝統的な製法と女性蒸留責任者の登用という先進性を兼ね備え、2022年リリースの初のシングルモルトはISC金賞を受賞した。
おすすめボトル
余市蒸留所(ニッカウヰスキー)


1934年、「日本のウイスキーの父」竹鶴政孝がスコットランドに似た気候を求めて北海道余市町に設立したニッカウヰスキーの創業地。余市川のピート層を通り抜けた湧き水・冷涼な気候・適度な湿度がウイスキー熟成の理想条件を揃える。
世界で唯一現役で稼働する「石炭直火蒸留」を今も守り続け、下向きラインアームのストレートヘッド型スチルが生む重厚でオイリーな酒質はジャパニーズウイスキーの中でも屈指の個性を誇る。
10棟の建造物が国の登録有形文化財に指定され、スコッチモルトウイスキー協会(SMWS)が認定した日本初のモルトウイスキー蒸留所でもある。
おすすめボトル
その他の蒸留所


スコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本以外にも、世界各地でウイスキーが造られています。それぞれの国の文化や気候が反映された個性豊かなウイスキーが楽しめます。





台湾・インド・スウェーデンなど、ニューワールドウイスキーの台頭が目覚ましいです。既存の産地とは異なる新しい味わいが世界のウイスキーファンを魅了しています。





世界は広い!まだ見ぬウイスキーとの出会いを楽しんでみてください。気になる銘柄のレビュー記事もぜひチェックしてみてね!
イスラエル
中東イスラエルで造られるウイスキーは、極端な気温差による急速な熟成が特徴です。新興産地ながら世界的なコンクールで高評価を得ており、注目度が高まっています。





イスラエルのM&H蒸留所は中東初の本格ウイスキー蒸留所として知られています。夏の高温による急速熟成で、若い原酒でも複雑な味わいが生まれるのが特徴です。





まだまだ知られていない産地ですが、実力派の銘柄が揃っています。ニューワールドウイスキーの世界も覗いてみてください!
M&H蒸留所


2013年創業、イスラエル初かつ最大のシングルモルトウイスキー蒸留所。テルアビブ南部のブルームフィールドスタジアム隣に位置し、「乳と蜜の流れる土地」を意味する旧称ミルク&ハニーに由来する。ホットクライメート熟成の第一人者故ジム・スワン博士を設立当初から招聘し、地中海性気候の高温多湿な環境を活かした独自の熟成スタイルを確立。
死海・エルサレム山麓・ガリラヤ湖畔など国内各地の異なる気候帯でバーボン・シェリー・STR・イスラエルワイン樽を使い分ける。2023年ワールドウイスキーアワードでElements Sherry Caskが世界最高のシングルモルトに選ばれた。全製品がコーシャー認証済み。
おすすめボトル
インド
インドは世界最大のウイスキー消費国であり、近年は品質の高いシングルモルトも生産しています。熱帯気候による急速な熟成が特徴で、独自のスタイルを確立しつつあります。





アムルット・ポールジョンなどインド産シングルモルトは世界のコンクールで高評価を獲得しています。熱帯気候のため熟成が早く、若い原酒でも複雑な味わいが生まれます。





スコッチとは全く違う個性を持つインドウイスキー。新興産地の実力をぜひ確かめてみてください!
アムルット蒸留所


1948年創業、バンガロール郊外カンビプラ(標高約900m)に位置するインド初かつ最大のシングルモルトウイスキー蒸留所。創業者J.N.ラダクリシュナ・ジャグダレの孫ラクシット氏が3代目として率いる独立家族経営。2004年にグラスゴーでインド初のシングルモルトとして発表した際の衝撃は業界に伝説として残る。
標高900mの温暖な高原気候はエンジェルズシェアが年間11〜12%に達する急速熟成環境で、わずか4〜5年でスコッチの10年超に匹敵する複雑な風味を生み出す。ヒマラヤ産大麦と多彩な樽の組み合わせがスパイシーでトロピカルな独特の酒質を確立している。
おすすめボトル
台湾
台湾は亜熱帯気候を活かした急速熟成で、短期間でも複雑な味わいのウイスキーを生み出します。カバランを筆頭に世界中のコンクールで最高賞を受賞し、いまや世界トップクラスの産地として認められています。





カバラン蒸留所は2006年創業という新興ながら、世界最高のウイスキーのひとつに選ばれています。台湾の高温多湿な気候が驚くほど早い熟成をもたらしています。





台湾ウイスキーの実力は世界が認めています。まだ飲んだことがない方はぜひ試してみてください!
カバラン蒸留所


2005年創業、台湾北東部・宜蘭県員山に位置する台湾初の民間ウイスキー蒸留所。缶コーヒー「ミスターブラウン」で知られるキングカーグループの創業者李添財氏が、2002年のWTO加盟による酒類自由化を機に長年の夢を実現した。
雪山山脈から流れる清冽な地下水と亜熱帯性気候が醸成を加速させ、エンジェルズシェアは年間15%にも達する。この急速熟成と徹底した樽管理の組み合わせがリッチで濃密なシングルモルトを生み出し、創業からわずか10年余りで世界トップ10のモルト蒸留所へと成長した。20基のポットスチルで年間900万リットルを生産する。
おすすめボトル
― 掲載蒸留所数 ―
スコットランド
97
蒸留所
アイルランド
10
蒸留所
アメリカ
5
蒸留所
カナダ
2
蒸留所
日本
22
蒸留所
その他
3
蒸留所
掲載合計 139 蒸留所|随時更新中



実は意外と知らない、あの名門のバックグラウンド。検索して深掘りしてみましょう!




気になる銘柄のルーツを知ると、ウイスキーはもっと美味しくなりますよ!





新しい蒸留所の情報も随時追加しておりますので、ぜひ定期的にご覧ください。

