ウイスキー用語集|テイスティングや製法の専門用語をわかりやすく解説

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ウイスキー用語集

あ行

ABV(エービーブイ)

Alcohol by Volumeの略。アルコール度数を容量パーセントで表示したもの。例えば40% ABVは液体の40%がアルコールであることを示す。スコッチウイスキーは法律で最低40% ABV以上でなければならない。

アイリッシュウイスキー

アイルランド島で造られるウイスキー。ピート香をつけないノンピートが基本で、単式蒸留器による3回蒸留が特徴。表記は「Whiskey」と「e」が入る。まろやかで軽い風味。代表的な銘柄は「ジェムソン」「ブッシュミルズ」など。

アメリカンウイスキー

アメリカで生産されるウイスキーの総称。バーボン、テネシー、ライウイスキーなど。ほとんどが内側を焦がした新樽で熟成される。

ヴァッティング

ヴァット(バット)は「大きな樽」という意味。複数の蒸留所または樽のモルトウイスキー、グレーンウイスキーを混ぜ合わせること。複数のモルトウイスキーのみを混ぜ合わせたものは「ヴァッテッドモルト」と呼ばれる。

ウイスキー

蒸留酒の一つ。穀物を原料にして麦芽(モルト)の酵素で穀物のでんぷんを糖化。糖化した液体をイースト菌の力によって糖からアルコールを生成し、出来上がった液体を醪(もろみ)といい、醪を蒸溜し樽詰めして熟成させた酒。(醪の過程まではビール製造と類似)

ウェアハウス

ウイスキーを貯蔵・熟成させる為の倉庫。適度な湿度が重要となる為、ウェアハウス内の床は土のままになっている所が多い。タンネージ式、ラック(オープンリック)式、パラダイス(パレット)式の3種類がある。

ウォート

麦芽のデンプンを酵素で糖化して出来た液体。麦汁とも呼ばれる。

ウォッシュ

糖液(ウォート)にイースト菌を加えて発酵させた醪(もろみ)のこと。発酵液。アルコール度数は7〜9%程度。

ウォッシュスチル

ウイスキーの1回目の蒸留で使用するスチル(蒸留釜)のこと。「初溜釜」ともいう。

ウォッシュバック

糖液に酵母を入れて発酵させる為の容器。発酵槽のこと。発酵槽の材質(ステンレス、木材)によって出来上がるウイスキーの性質も変わってくる。

ウッディー

香味の表現方法の一つ。樽由来の香り、森林を連想する香りなどウイスキーの香味としては重要な要素。

ウッドフィニッシュ

熟成が済んだウイスキーを、異なった性質、または意図する性質を持った木材の樽に移し替え新たなフレーバーをつけること。後熟とも呼ばれる。

ウスケボー(Uisge Beatha)

ゲール語で「生命の水」を意味する言葉。これが転訛してウイスキー(Whisky)になった。もとはラテン語のアクア・ヴィテを直訳したもので、ウイスキーの語源とされる。

STR樽(エス・ティー・アール樽)

シェービング(Shaving)、トースティング(Toasting)、リチャーリング(Re-Charring)という3工程の頭文字を取った特別な赤ワイン樽。ポルトガルから入手されることが多く、2006年に故Jim Swan(ジムスワン)博士とカバランによって開発された。

エステリー

香味の表現方法の一つ。甘く華やかな香味を表現する際に用いられる。樽から溶け出す成分とアルコールが化学反応を起こして生まれるエステルという成分に由来する。花や果実を思わせる香りが多い。

エイジステートメント

ボトルに表示される熟成年数のこと。ブレンドされている一番若い原酒の年数を記載する。例えば12年と表示があれば、より長熟の原酒がブレンドされていることもあるが、ブレンドされている原酒中で一番若いものの年数が12年であることを表す。

エレガント

香味の表現方法の一つ。しなやかで気品のある香味を表現する際に用いられる。

エンジェルズシェア

「天使の分け前」の意味。熟成していく過程で蒸発してしまうウイスキーのこと。年間約1〜4%の割合で目減りする。熟成という神秘的な現象は天使がもたらす恩恵で、「美味しくさせるかわりに、天使が詰められたウイスキーを少しずつ持って行く様」と表現した言葉。

オイリー

香味の表現方法の一つ。脂っぽい感覚の香りや舌触りの表現のこと。

オクタブ

シェリー樽のバットの8分の1の容量(約45〜68リットル)を持つ小型シェリー樽。現在では追加の熟成(ウッドフィニッシュ)に使われることが多い。

オフィシャルボトル

蒸留所が公式に製造・販売しているボトルのこと。対義語はボトラーズ(独立瓶詰業者)。

オーク

ウイスキーの樽材でブナ科コナラ属の植物。アメリカ産のホワイトオーク、欧州産のコモンオーク、日本産のミズナラなどがある。

か行

カスク

ウイスキーを熟成させる樽の総称。

カスクストレングス

加水調整をせずに瓶詰めをしたウイスキーのこと。アルコール度数は50〜60度程度。1つの樽から瓶詰めまで無加水で行った場合はシングルカスクストレングス。

カナディアンウイスキー

カナダで生産されるウイスキー。ライ麦を使用したものが多く、軽くてスムーズな味わいが特徴。表記は「Whisky」。

キーモルト

ブレンデッドウイスキーを構成するモルト原酒の中で、味の核となるモルト原酒のこと。例:シーバスリーガルのキーモルトは「ストラスアイラ」で、シーバスリーガルの味わいには「ストラスアイラ」の個性がとても反映されている。つまりは、キーモルトを知ることで味の方向性や好みを探ることが出来る。

キルン

発芽した大麦麦芽を乾燥させる為の施設。煙の排出口の形状がパゴダ状になっている塔が特徴的。ピートを焚く場合、この施設で麦芽を燻す。

クォーターカスク

バレル(バーボン樽)の4分の1のサイズ(約45〜50リットル)の小型樽。樽が小さく原酒との接触面積が広いため、短期間でウイスキーに樽成分を浸透させることができる。ラフロイグやアードモアの一部製品で使用される。

クラフトウイスキー

クラフト蒸留所やマイクロディスティラリーと呼ばれる小規模生産者が手がける少量生産のウイスキー。個性が強くなる傾向がある。

クリーン

香味表現の一つ。雑味が無く透明感のある香味を表現する際に用いられる。

クリーミー

香味表現方法の一つ。クリームのようななめらかで甘い香りを感じたときに用いられる表現。

グリスト

粉砕した麦芽のこと。粉砕度合いは粗いものからハスク(殻)、グリッツ(中粒)、一番細かいものをフラワー(粉)と呼び、全体をまとめてグリストと呼ぶ。

グレーン

大麦(モルト)以外の穀物のこと。トウモロコシ、小麦、ライ麦など。

グレーンウイスキー

モルトのほかに、トウモロコシや小麦などの穀物を加えて造ったウイスキー。連続式蒸溜機で蒸溜され、クリアでピュアなスピリッツとなる。ブレンデッドウイスキーの原酒として使用される。

コモンオーク(スパニッシュオーク)

ヨーロッパ産2大オークのひとつ。スペイン北部などで伐採される。ポリフェノールやタンニンを豊富に含み、ウイスキー原酒にドライフルーツのような甘くフルーティーな香りをもたらす。

後熟(こうじゅく)

ブレンドが終了したウイスキーの風味の向上と品質を安定させるために、瓶詰めする前に再度貯蔵して数週間〜数ヶ月間熟成をさせること。「フィニッシュ」「マリッジ」ともいう。

酵母

アルコール発酵を促す微生物の総称。イースト菌。酒造りには欠かせない存在。

コンジナー

発酵工程で生成される化合物(エステル、酸、アルデヒド、メタノール、その他のアルコール)の総称。厳密には不純物だが、これらがウイスキーの風味の大部分を構成する。コンジナーのレベルを正しく保つのは緻密な技術を要する。

さ行

シェリー

スペインのイベリア半島西南端、アンダルシア地方のへレス・デ・ラ・フロンテラという地域で造られる酒精強化ワインのこと。

シェリーカスク

シェリー酒の熟成・搬送に使用された樽のこと。果実味のある色が濃いウイスキーが出来上がる。近年では、スペイン政府によって樽を使っての輸出を行っていない為、”シェリーのようなもの”の熟成を委託してウイスキー用の熟成樽を作っている(通称:シーズニング樽)。

ジャパニーズウイスキー

日本で生産されるウイスキー。スコッチウイスキーの製法を基本としながら、独自の発展を遂げた。ミズナラ樽の使用や繊細な味わいが特徴。

熟成

樽でウイスキーを寝かせること。元々は無色であったウイスキーは、当時の密造時代に政府からの目を逃れる為、樽に入れて貯蔵。その後、忘れ去られた樽の中には香味溢れる液体が出来ており、現在のウイスキーはいわば偶然の産物。最低3年以上の熟成が法律で義務付けられている国が多い。

蒸留

醪(もろみ)を加熱してアルコールを気化させ、冷やして度数の高い酒を抽出すること。

ショット

一杯分の酒のこと。30mlが一般的。

シングルカスク

1つの樽から瓶詰めしたボトルのこと。同義語としてシングルバレルがあるが、シングルバレルはバーボンで一般的な呼称。

シングルモルト

1カ所の蒸留所で造られたモルトウイスキーだけを瓶詰めしたもの。複数の樽の原酒がブレンドされていることもあるが、すべて同一蒸留所のモルト原酒のみを使用している。

スコッチウイスキー

スコットランドで生産されるウイスキー。法律により最低3年間の熟成が義務付けられている。シングルモルト、ブレンデッドなど様々なタイプがある。

スピリットスチル

2回目の蒸留で使用するスチル(蒸留釜)のこと。「再溜釜」ともいう。初溜で得たローワインをさらに蒸溜し、ニューポット(ニューメイク)を得る。

スパイシー

香味表現の一つ。スパイスのような刺激的な香りや味わいを表現する際に用いられる。コショウ、シナモン、クローブなどを連想させる。

ストレートウイスキー

アメリカンウイスキーで、内側を焦がした新樽を用い2年以上熟成させたウイスキーのこと。ストレートバーボン、ストレートライウイスキーなど。

スモーキー

香味表現の一つ。モルトウイスキー特有の燻したような香り、または表現。ピートに由来するフレーバー。

セシルオーク(フレンチオーク)

ヨーロッパ産2大オークのひとつ。フレンチオークとも呼ばれる。フランスを中心に使用される。タンニン量が多いため、ウイスキー原酒にスパイシーな香りを授ける。

製麦(せいばく)

「モルティング」のこと。大麦を発芽させ麦芽を作ること。現在では専門業者(モルトスター)が機械で行うことが多い。

た行

ダラム(Dram)

スコットランドの言葉で、ウイスキーの1回分の量を表す。具体的な量は決まっておらず、小さな水しぶき程度から豪快な一気飲みまで幅がある。

単式蒸留

1つの蒸留器で1回ずつ蒸留する伝統的な蒸留形式。ポットスチルを使用する。

タンニン

木材由来の成分で樽熟成の過程でウイスキーへ溶け出し、無色透明を琥珀色へと染めていく。渋みの成分でもある。

チャー

熟成に使う樽の内側を炎で焦がすこと。焦がすことによってウイスキーが樽の中へ浸透しやすくなると同時に、木材からも色々な香味成分が染み出してくる。

チルフィルタリング

低温(約0〜4℃)にする事で白濁する成分を除去するための濾過工程。蒸溜所によっては行わない所もある。理由は不純物だけでなく香味成分までも少なからず一緒に濾過される為。チルフィルタリングを行わないものは「ノンチルフィルタード」と表記される。

ディスティラリー

蒸溜所のこと。

ディスティラリーキャット

蒸溜所で飼われていた猫のこと。ウイスキーキャットともいう。原料の大麦を食い荒らすネズミや小動物を退治する為に飼われていた。グレンタレット蒸溜所のタウザーが世界一ネズミを捕った猫として有名。

テネシーウイスキー

アメリカ・テネシー州産のウイスキー。バーボンウイスキーの製法に加えて、サトウカエデの活性炭でろ過(チャコールメローイング)されるのが特徴。代表的な銘柄は「ジャックダニエル」。

テイル(後溜)

蒸留の最終段階で得られる部分。アルコール度数が規定値を下回ると、この後溜として分けられ、フォアショット(前溜)とともに次回の蒸溜で再利用される。

デビルズカット

熟成の過程で樽の木部に染みていった原酒の事。染み込んでいるために取り出せないので、デビルズカット(悪魔の取り分)という。実際は遠心分離などで取り出して使われているウイスキーもある。蒸発していった原酒を「エンジェルズシェア(天使の分け前)」という。

糖化

大麦のデンプンを糖に変化させ、発酵に必要な糖液(ウォート)を抽出させる工程。マッシュタンという容器で行われる。

な行

NAS(ノンエイジステートメント)

熟成年数の表記がないウイスキー。単にノンエイジとも呼ばれる。近年のウイスキー人気により原酒不足となっていることへの対策で供給が安定している。熟成年数の縛りがないため、若くて上質な原酒を自由に使え、ブレンダーの手腕が存分に発揮される。

ニート

ストレートの同義。水や氷を加えずにそのまま飲むこと。

ニューポット(ニューメイク)

蒸溜されたばかりのニュースピリッツ。無色透明でアルコール度数は約60〜72度程度。うっすら甘さなど香味を感じる。これを樽に詰めて熟成させるとウイスキーになる。

ノンチルフィルタード

チルフィルタリング(冷却濾過)を行っていないウイスキー。風味成分が残されているため、フルボディでクリーミーな口当たりとなる。低温時や加水時に白濁することがある。

は行

バーボンウイスキー

トウモロコシを51%以上使用し、内側を焦がした新樽で熟成されたアメリカ産ウイスキー。一般的にウイスキーでは中古樽が使用されるが、バーボンは法律で新樽使用が義務付けられている。代表的な銘柄は「ジムビーム」「フォアローゼズ」「ワイルドターキー」など。

バーボンカスク

アメリカンホワイトオークで作られたバーボン樽のこと。バニラやハチミツ、カラメルなどを思わせる甘いフレーバーをウイスキーに与える。

バージンオーク

一度も熟成に使用されたことがない新しい樽のこと。「新樽」とも呼ばれる。通常はバーボンウイスキーの製造に使用される。

ハート(本溜・中溜)

蒸溜時に得られる最も良質な部分。規定値に達した段階でハートとして集められ、樽に入れてウイスキーとして熟成される。ボディとも呼ばれる。

麦芽(ばくが)

モルトのこと。発芽した大麦のことを表し、ウイスキー造りにおいて最も重要な原料。発芽させることでデンプンを糖に変える酵素が生成される。

発酵(はっこう)

糖化した麦汁に酵母を加えることで、アルコール度数7〜9%程度の醪(もろみ)を造る工程。ウォッシュバック(発酵槽)で行われる。

パテントスチル

連続式蒸溜器のこと。効率的にグレーンウイスキーを製造できる。

バット

ラテン語で「大きい樽」を意味する。容量は約500リットル。おもにシェリー酒の貯蔵に使用された後、ウイスキーメーカーに渡ることから「シェリーバット」とも呼ばれる。

バリック

通常ワインの熟成に使われる容量220〜300リットルの樽。近年ではウイスキーの熟成にも使われる。カバランソリストで使用されIWSC世界最高賞を受賞した実績がある。

バレル

ウイスキー熟成用の樽の種類の1つ。容量は約180〜200リットル。バーボンウイスキーの熟成に使用され、その後スコッチウイスキーやジャパニーズウイスキーなどの熟成に再利用される。

パンチョン

容量約480〜520リットルの大型樽。バットと同じくシェリー酒の貯蔵に使用されるが、バットに比べると丈が短く、ずんぐりとした形をしている。ウイスキーとの接触面積が少ないので熟成はゆっくりと進む。

ピーティー

香味表現の一つ。燻製の様な香りのことで、ウイスキーにおける重要な要素の一つ。正露丸やヨードのような薬品香と、燻製を思わせるスモーキーな香りが混ざり合った、ピート由来の独特のフレーバー。

ピート

泥炭のこと。シダやコケ類などの野草や水生植物が、長い年月をかけて炭化した泥炭(炭化のあまり進んでいない石炭)。製麦の工程時、発芽させた麦芽を乾燥させる為の燃料として使用される。燃焼するピートから煙があがり、上層階に敷いてある麦芽が燻されて乾燥と香味の着色が施される。

ピュアモルト

モルトウイスキーのみで構成されたウイスキーを強調するときに用いられる言葉。現在は「ブレンデッドモルト」という表記が一般的。ジャパニーズウイスキーではニッカウヰスキーの「竹鶴」が有名。

フィニッシュ(余韻)

飲んだ後のウイスキーの風味で、飲んだ後も口の中に残っている余韻。アフターテイストとも呼ばれる。長く続く余韻を「ロングフィニッシュ」という。

ファーストフィル

バーボンやシェリーなどを熟成させていた空き樽に、初めてウイスキーを詰めること。2度目は「セカンドフィル」、3度目は「サードフィル」と呼び、2度目以降は共通して「リフィル」とも呼ばれる。

フェインツ(余溜)

蒸溜時に得られるフォアショット(前溜)とテイル(後溜)を合わせたもの。次回の蒸溜で再利用される。

フェノール値(ppm)

ピートで乾燥させた麦芽に含まれるフェノール化合物の濃度を示す数値。ppm(parts per million、100万分の1)という単位で表される。あくまで麦芽の段階での指標であり、完成したウイスキーのスモーキーさを直接測るものではない。一般的な目安として、10ppm以下はライトピート、約25ppmはミディアムピート、40〜50ppm以上はヘビーピート。オクトモアは100ppm以上の超ヘビーピート。

フォアショット(前溜)

蒸溜して最初にスピリッツとなった段階のもの。好ましくないフレーバーなどが含まれているため、ホールディングタンクに戻される。ヘッドとも呼ばれる。

フローラル

香味表現の一つ。花のような香りを表現する際に用いられる。バラ、スミレ、ライラックなどを連想させる。

フルーティー

香味表現の一つ。果実のような香りや味わいを表現する際に用いられる。リンゴ、洋梨、柑橘類、ベリー類などを連想させる。

ブリニー

香味表現の一つ。海水や塩味を感じられるときに用いられる表現。ブリニーを最も感じられるウイスキーとしては「スプリングバンク」が有名。

ブレンダー

ウイスキーをブレンドする職人のこと。ブレンドの意義は既存の製品の品質管理や、新しい商品の開発など。樽ごとの原酒の個性を把握し、バランスよくヴァッティングやブレンディングを行う熟練の技術を持つ。

ブレンディング

原酒同士を混ぜ合わせること。モルトウイスキーとグレーンウイスキーを混ぜ合わせることを指す場合が多い。

ブレンデッドウイスキー

モルトウイスキーとグレーンウイスキーを混ぜ合わせたウイスキー。複数の蒸溜所のモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドすることで、バランスの取れた味わいと一貫した品質を実現している。

ブレンデッドモルト

複数の蒸溜所で作られたモルトウイスキーのみを混合して作られたウイスキーの分類。以前は「ヴァッテッドモルト」「ピュアモルト」とも呼ばれた。グレーンウイスキーは含まれない。

フロアモルティング

水に浸した大麦を床に広げて発芽を進行させる伝統的な製麦方法のこと。発芽を均一に促すため床に浸漬した大麦を広げて、シャベルで攪拌する作業。現在は専門業者が機械で行うことが多く、フロアモルティングを行う蒸溜所は少なくなった。

ポートワイン樽

ポルトガルの酒精強化ワイン、ポートワインの熟成に使用した樽。この樽で熟成したウイスキーにはイチゴやラズベリー、ダムソンのような風味がもたらされ、リッチで高揚感のあるフレーバーになる。

ポットスチル

主にモルトウイスキーの製造に使用される、銅製の単式蒸溜器。大型で西洋梨の形をしたやかんに似ている。サイズと形は蒸溜所ごとに異なり、製造されるスピリッツの特徴を決定するのに大きな役割を果たす。

ボディ

ウイスキーが口の中でどのように感じられるかを意味する。複雑なフレーバーを持つウイスキーは「フルボディ」、軽やかなものは「ライトボディ」と表現される。

ボトラーズ(ボトラー)

蒸溜所から樽ごと買い付けて、自社の倉庫で熟成を行い瓶詰めから販売までする瓶詰め専門の業者のこと。独立瓶詰業者とも呼ばれる。蒸溜所が公式に自社で販売しているボトルをオフィシャルと呼び、ボトラーズではオフィシャルにない年数表記やフィニッシュを施した物がリリースされ、マニアックな世界を創りあげている。

ボトリング

瓶詰めのこと。アルコール度数を調整した後、ボトルに詰める作業行程のこと。

ホグスヘッド(ホッグスヘッド)

容量約220〜250リットルの樽。バーボンバレルを一度解体し、側板を削り、胴回りをやや大きく組み直した寸胴な樽。ホグスヘッドとは「豚の頭」の意味で、ウイスキーを詰めた樽の重さが豚一頭分と同じことからこう呼ばれている。スコッチやアイリッシュウイスキーのほとんどがこの形式で熟成される。

ま行

マイルド

香味表現の一つ。優しく柔らかい香味を表現する際に用いられる。

マスターディスティラー

蒸溜所の最高責任者のこと。製造全体を統括し、品質管理を行う。

マッシュタン

糖化作業の際、マッシュ(粉砕した穀物と温水を融合したもの)から糖液を取り出す為の容器。

マリッジ

日本では、後熟、再貯蔵という。ウイスキーやブランデーなどの原酒を混ぜ合わせ風味を安定させる為に眠らせること。

ミズナラ

日本の東北地方や北海道に生息しているナラの木。海外ではジャパニーズオークと呼ばれ、独特なオリエンタルなフレーバー(香木の伽羅や白檀を思わせる香り)が造られることで注目を浴びている。

ミズナラ樽

ミズナラで作られた樽のこと。世界中の蒸溜所が独特のフレーバーを求めて注目している。いわゆるドングリの木で、強い芳香性のアロマをもたらす。

モルティー

香味表現の一つ。麦汁の甘みに満ちた香味を表現するときに用いられる表現。穀物由来の甘さや香ばしさを感じる。

モルトウイスキー

大麦麦芽(モルト)のみを原料として造られたウイスキーのこと。単式蒸溜器(ポットスチル)で蒸溜される。

ら行

ライウイスキー

ライ麦を51%以上使用し、内側を焦がした新樽で熟成されたアメリカ産ウイスキー。スパイシーでドライな味わいが特徴。近年はアメリカ以外で生産されることもある。

リフィルカスク

1回以上使われたことのある樽のこと。反対に”ファーストフィル”とは初めてウイスキーの熟成に使われる樽のことで、ウイスキーを詰める前はバーボンやシェリー、ブランデーなど様々。何も熟成に用いられた経歴がない樽は”新樽”または”バージンオーク”と呼ぶ。

連続式蒸溜器

醪(もろみ)を連続的に投入して、連続して蒸溜を行う蒸溜器。パテントスチルとも呼ばれる。単式に比べ大量に製造出来る点とクリアでピュアなスピリッツが出来上がる。主にグレーンウイスキーの製造に使用される。

その他の樽サイズ

ドラム

容量約650リットルの大型樽。バットよりも大きく、ポルトガルのポートワインやマデイラワインの熟成用に使われる。ウイスキーでは二次熟成の「ウッドフィニッシュ」に使われることが多い。

ゴルダ

容量700リットルを超える大型樽。シェリー酒をスコットランドやアイルランドまで船で輸送するために作られた。

ソーテルヌ樽

フランスのソーテルヌ地区で生産される貴腐ワインの熟成に使用した樽。甘美で蜂蜜のような風味をウイスキーに与える。


用語集の使い方

このウイスキー用語集は、ウイスキーを楽しむための基礎知識をまとめたものです。製造工程、香味表現、樽の種類など、様々な角度からウイスキーを理解する手助けとなるよう構成されています。

ボトルのラベルや商品説明を読む際、バーでウイスキーを注文する際、そしてテイスティングの際にぜひご活用ください。用語を理解することで、ウイスキーの世界がより一層深く、楽しいものになるはずです。

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