【レビュー】ロングロウの味と香り、製法を徹底解説!アイラとは違う旨味!

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sister-ley
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こんにちは!ウイスキーの魅力と楽しさを伝えるカエル「sister-ley」です!

Caoli(助手)
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今回は、スプリングバンク蒸留所がリリースするヘビーピートウイスキー「ロングロウ」の解説&レビューを行っていきます!

「本格的なピーテッドウイスキーを体験したい」「アイラとは違う個性的なスモークを楽しみたい」と思っている方におすすめしたいのが、このロングロウです!

50-55ppmのヘビーピートと完全自社一貫生産による妥協なき品質を持つこのウイスキーは、スプリングバンク蒸溜所が1973年から続ける伝統製法と、「キャンベルタウンの魂」とも呼ばれる独特のテロワールにより、現代のピーテッドウイスキー界における「伝説的存在」として確固たる地位を築いています。

フロアモルティングから始まる100%自社生産、48時間のピート燻蒸、直火炊き蒸留、そしてワームタブ冷却まで、全てが計算された伝統製法の集大成です!

今回は、1824年に始まった歴史的背景から、アイラとは一線を画す「キャンプファイヤー系」スモークの秘密、スプリングバンク三部作での位置づけ、さらには希少性と市場価値まで詳しくご紹介していきます!

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ロングロウの基本情報とスペック

ロングロウ詳細
ロングロウの詳細はこちら
カテゴリーシングルモルト・スコッチウイスキーキャンベルタウン
産地スコットランド(キャンベルタウン)
蒸留所スプリングバンク蒸留所
アルコール分46% (Peated)
内容量700ml
価格帯7,000〜9,000円
飲みごたえ★★★★★☆☆ (※力強いピート感)
味わいの特徴オイリーで力強いピートと潮の香り
おすすめの飲み方ストレート、トワイスアップ、ロック
ロングロウの長所・特徴
ロングロウの短所・注意点
  • 🔥 50-55ppmのヘビーピート – アイラに匹敵する強烈なピートながら温かみのあるスモーク
  • 🏭 100%自社一貫生産 – 製麦から瓶詰まで全工程をスプリングバンクで完結
  • ⚡ 伝統のフロアモルティング – 48時間のピート燻蒸による深い香味の形成
  • 🌊 キャンベルタウンの塩気 – 港町特有のブリニー(塩辛い)なテロワール
  • 🔥 直火炊き蒸留 – 石炭による直火がもたらす複雑で力強いロースト香
  • 🌡️ ワームタブ冷却 – 古典的冷却法による重厚でオイリーな質感
  • 🎭 劇的な変化 – 開栓後の時間経過による香味の開花と進化
  • 🍷 多彩なラインナップ – レッドシリーズなど革新的なカスクフィニッシュ
  • 💰 極めて高価 – 希少性により定価の2-3倍での取引が常態化
  • 📦 入手困難 – リリース直後に完売、抽選販売も多数
  • 🌊 好き嫌いが分かれる – 強烈なピートと塩気は人を選ぶ
  • ⏰ 忍耐が必要 – 開栓直後より時間をかけて真価を発揮
  • 🎯 偽物のリスク – 人気ゆえにコピー商品も存在するため要注意

ロングロウは、なぜここまで伝説的な存在となったのでしょうか?その答えは、1973年から続くスプリングバンク蒸溜所の妥協なき伝統製法と、失われたキャンベルタウンの魂を現代に蘇らせた情熱的な取り組みにあります。アイラとは全く異なる「温かく香ばしいスモーク」の秘密を見ていきましょう!

伝説の始まり【スプリングバンクが生んだ現代の古典】

二つのロングロウ【失われた隣人への敬意】

ロングロウの物語は、実は1824年に遡ります。現在のスプリングバンク蒸溜所に隣接する土地に、オリジナルのロングロウ蒸溜所が存在していました。この蒸溜所は約70年間稼働しましたが、19世紀後半のウイスキー業界の衰退により1896年に閉鎖され、現在はスプリングバンクの駐車場となっています。

現代への復活劇

興味深いことに、現在のロングロウは失われたレシピの再現ではありません。1973年、スプリングバンクの職人たちは全く新しい挑戦を始めました。

  • 1973-1974年:実験的なヘビーピート原酒の蒸留開始
  • 1985年:初めてシングルモルトとして市場リリース
  • 1987年:継続的な生産体制の確立
Key(筆者)
Key(筆者)

失われた隣人の名前を借りて、全く新しいウイスキーを創造するなんて、まさにロマンですね!

スプリングバンク三部作の位置づけ

Key(筆者)
Key(筆者)

スプリングバンク蒸溜所の最大の特徴は、一つの蒸溜所で3つの異なるスタイルを生み出していることです!

🔥 ロングロウ(Longrow)

  • ピートレベル:50-55ppm(ヘビリーピーテッド)
  • 蒸留:2回蒸留
  • 個性:重厚、オイリー、パワフル、温かいスモーク

⚖️ スプリングバンク(Springbank)

  • ピートレベル:12-15ppm(ライトリーピーテッド)
  • 蒸留:2.5回蒸留(独自方式)
  • 個性:複雑、バランス、僅かなピート、甘く香り高い

☁️ ヘーゼルバーン(Hazelburn)

  • ピートレベル:0ppm(ノンピート)
  • 蒸留:3回蒸留
  • 個性:軽やか、スムース、フルーティー、マイルド

この中で、ロングロウは「力強さの象徴」として、蒸溜所全体の10-20%という限られた生産量を担っています。

Caoli(助手)
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同じ設備で全く違う3つのスタイルを作り分けるなんて、職人技の極致ですね!

伝統製法の真髄【100%自社一貫生産の秘密】

製麦から始まる妥協なきクラフトマンシップ

ロングロウの個性を決定づけるのは、何といってもフロアモルティング(床式製麦)です。これは現代では極めて稀な、手作業による伝統製法です。

ロングロウ専用のピート燻蒸工程

  1. 大麦の浸漬:スコットランド産大麦を水に浸す
  2. 発芽開始:床に敷いた大麦を定期的に攪拌
  3. 48時間ピート燻蒸:キャンベルタウン産+ハイランド産ピートで燻す
  4. 乾燥完了:50-55ppmのフェノール値を達成

他製品との燻蒸時間の違い

  • ロングロウ48時間ピートのみ → ヘビーピート
  • スプリングバンク:6時間ピート+42時間熱風 → ライトピート
  • ヘーゼルバーン:48時間熱風のみ → ノンピート

蒸留は直火炊き、そしてワームタブの魔法

石炭による直火炊き蒸留 ロングロウの初留釜では、今や珍しい石炭による直火炊きが行われています。この伝統技法により。

  • 複雑で力強いロースト香の形成
  • スピリッツに香ばしい焦げ香をプラス
  • 現代的な蒸気加熱では得られない独特の風味

ワームタブ・コンデンサーの重要性

最も重要なのが、冷却工程で使用されるワームタブ・コンデンサーです。この古典的な冷却方法は以下のような特徴があります。

  • 蒸留されたアルコール蒸気を螺旋状の銅管で冷却
  • 現代的なシェル&チューブ式より「非効率」
  • この「非効率性」が重厚でオイリーな質感を生み出す
  • 銅との接触が少ないため、硫黄分を含む香味成分を多く保持
Key(筆者)
Key(筆者)

「非効率」が美味しさの秘密なんて、まさに伝統の力ですね!効率を求めない職人魂が感じられます。

アイラ vs ロングロウ【使用されるピートの性質の差】

同じppmでも全く違う個性

ロングロウは50-55ppmという、アイラの名門(アードベッグ、ラフロイグ)に匹敵するフェノール値を持ちながら、全く異なるスモークの質を持っています。

アイラ系ピートの特徴

  • 香り:薬品、ヨード、海藻、消毒液
  • 印象:シャープ、メディカル、フェノリック
  • 原因:海洋性環境で形成されたピート(ミズゴケ豊富)

🔥 ロングロウのピートの特徴

  • 香り:キャンプファイヤー、燻製肉・魚、バーベキュー、土
  • 印象:温かい、香ばしい、食欲をそそる
  • 原因:内陸性植生から成るピート(木質的要素が多い)

テロワールが生み出す違い

Caoli(助手)
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この根本的な違いは、ピートそのものの出自にあります!

  • アイラ島:強風と海水の影響を受けた海洋性ピート
  • キャンベルタウン/ハイランド:内陸の植生から成る木質系ピート
Key(筆者)
Key(筆者)

同じppmでも、この地質学的違いが全く異なる風味プロファイルを生み出すのです。

Caoli(助手)
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数値では測れない「テロワール」の違いこそが、ロングロウの個性なんですね!

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テイスティング(実際に飲んでみた)

ロングロウのフレーバー

ロングロウの味わい

ストレートで飲んでみる

香り

カスタード、リンゴ、ハチミツ、ハーブ、スモーク

味わい

甘く、クリーミー、リンゴとスモークの余韻

感想

グラスに注ぐと、まず甘くクリーミーなカスタードに、完熟したリンゴのフルーティーな香りが広がります。リンゴの酸味とハチミツの華やかな甘い香りが混じり合い、ハーブを思わせる香りとスモーク、BBQのような香ばしさが感じられます。

口に含むと、クリーミーで滑らかな口当たりで、塩辛さとリンゴの甘さが広がります。ハチミツの甘さとタール、石炭を思わせるスモーキーさが複雑に絡み合い、非常にバランスの取れた味わいです。余韻は石炭スモークとリンゴ、ハチミツが混じり合ってゆっくりと消えていきます。

ロックで飲んでみる

香り

リンゴ、カスタード、ハチミツ、スモーク、レモン

味わい

リンゴ感じるビタースモーク

感想

オンザロックにすると、フルーティーなリンゴの香りが前面に出て、クリーミーなカスタードのニュアンスが続きます。ハチミツの甘さとリンゴ、カスタードが混じってアップルパイのような香りが感じられます。スモーキーなニュアンスの中に、レモンやオレンジのようなシトラスの香りが加わり、複雑なアロマを形成します。

口に含むと、スモーキーな香りが口の中に広がり、リンゴとハチミツの甘さが現れ、カスタードのクリーミーな甘さが溶け合い、ビターさが出てきます。余韻はビターさが続き、スモークとかすかなカスタードの甘さが心地よく残ります。

ハイボールで飲んでみる

香り

リンゴ、カスタード、ハチミツ、スモーク

味わい

石炭スモーク

感想

ハイボールにすると、リンゴのフルーティーさとクリーミーなカスタードの甘さが心地よく立ち上ります。ハチミツの華やかさ、そして全体を包む石炭、タールのようなスモークが感じられます。アイラとは違い、炭火や焚き火を思わせるドライでスモーキーな香りが特徴的です。

口に含むと、リンゴとカスタードのクリーミーなニュアンスが広がり、一気に石炭、BBQを思わせるスモーキーな香りが広がります。非常に飲みやすいハイボールでありながら、しっかりとしたスモーキーさが楽しめます。余韻はビターとシトラス、石炭スモークの香りが心地よく長く消えていきます。

まとめ

ロングロウの総合評価
イマイチ
良い

スプリングバンク蒸溜所のヘビーピーテッドウイスキー「ロングロウ」は、単なるピーテッドではありません。50-55ppmのピーテッドながら、その香りは薬品のようなヨード香とは一線を画す、「キャンプファイヤー系」と称される温かく香ばしいスモークが特徴です。

1973年から続く100%自社一貫生産という徹底した伝統製法が、ロングロウの比類ない個性を生み出します。フロアモルティングによる48時間のピート燻蒸、石炭直火炊き蒸留、ワームタブ冷却。これら「非効率」な手法のすべてが、複雑で力強いロースト香、オイリーな口当たり、そして時間と共に劇的に変化する香味の開花へと繋がります。

ピーテッドウイスキーの奥深さを知りたい方、アイラモルトとは異なる個性的なスモークを求める方に、この「キャンベルタウンの魂」が詰まったロングロウを心からおすすめします。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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