

こんにちは!ウイスキーの魅力と楽しさを伝えるカエル「sister-ley」です!

今回は、「メーカーズマーク」の解説&レビューを行っていきます!!
バーボンに興味はあるけれど、「スパイシーすぎるのは苦手」「親しみやすいバーボンはないの?」と思っている方におすすめしたいのが、このメーカーズマークです!
ケンタッキー州で生まれたこのウイスキーは、伝統的なライ麦を柔らかい冬小麦に置き換えるという革新的な発想によって、「プレミアムバーボン」というカテゴリーを創造した歴史的な一本です。「バーボンは辛すぎる」「でも味わい深いものが飲みたい」そんな方にぴったりの、滑らかで上品なバランスを持った逸品です。
今回は、1953年の誕生以来、世界中のバーボンファンに愛され続けるメーカーズマークについて、その背景から実際のテイスティングまで詳しくご紹介していきます!
メーカーズマークの基本情報とスペック
カテゴリー | ケンタッキー・ストレート・バーボン・ウイスキー |
産地 | アメリカ・ケンタッキー州ロレット |
蒸留所 | メーカーズマーク蒸留所(スターヒル・ファーム) |
アルコール分 | 45%(90プルーフ) |
内容量 | 700ml |
価格帯 | 3,000〜4,000円(日本) |
飲みやすさ | ★★★★★★☆ |
味わいの特徴 | 滑らかで甘い冬小麦ベースの上品な口当たり |
おすすめの飲み方 | ストレート、ロック、ハイボール、カクテル |
メーカーズマークは「プレミアムバーボンの創始者」として業界に革命をもたらしたアメリカンウイスキーですが、なぜそんな画期的な地位を築けたのでしょうか?
その答えは、サミュエルズ家が240年にわたって培ってきた蒸留の伝統と、革新への情熱が生み出した奇跡の物語にあります。1953年、170年続いた家族のレシピを燃やし、全く新しいバーボンを創造した男の物語。まずは、その感動的な背景から見ていきましょう!
メーカーズマーク〜サミュエルズ家の240年と奇跡の誕生

サミュエルズ家の蒸留の血統〜1780年からの連続した歴史
メーカーズマークの物語は、1780年にケンタッキー州でウイスキー製造を始めたスコットランド系移民ロバート・サミュエルズにまで遡ります。一家初の商業蒸留所は、1844年にテイラー・ウィリアム・”T.W.”・サミュエルズによってケンタッキー州ディーツビルに設立されました。
この蒸留所は、伝統的なライ麦ベースと思われるバーボンを生産し、火災や禁酒法による閉鎖期間を経て、最終的に1943年に売却されるまで、地域で重要な企業として存続していました。この長い歴史こそが、現在のメーカーズマークの品質へのこだわりと職人精神の礎となっています。

6代にわたって受け継がれた蒸留技術は、まさに「血統」と呼ぶにふさわしい継承です。
革命の始まり〜170年のレシピを燃やした男の決断

メーカーズマーク創造の決定的な瞬間は、6代目の蒸留家であるT.W. “ビル”・サミュエルズ・シニアが、170年間受け継がれてきた一族のレシピを儀式的に燃やしたという物語によって象徴されます。この行為は文字通りであると同時に、極めて象徴的で、一族の蒸留の過去との意識的かつ根本的な決別を意味していました。
この行動は、ビル・シニアを単なる後継者ではなく、意図的な革新者として位置づけ、意図的で思慮深く「手作り」であるというブランドの核となるアイデンティティと完全に一致します。それは、味と品質における根本的な転換を正当化する、創設の神話なのです。
ビル・サミュエルズ・シニアの革命的ビジョン〜パンから生まれたレシピ

「耳が吹き飛ぶようなものではない」、自分が本当に飲んで楽しめるバーボンを造りたいという願望に駆られたビル・サミュエルズ・シニアは、伝統的なライ麦ベースのバーボンが持つスパイシーな「辛味」を拒絶しました。
型破りなレシピ開発手法
新しいレシピを見つけるための彼の方法は型破りでした。無数の小規模な蒸留を繰り返し、評価に何年もの熟成を要するプロセスではなく、彼は異なる穀物の組み合わせでパンを焼き続けました。この革新的で家庭的な官能分析により、彼は柔らかい赤冬小麦を、その滑らかで甘く、穏やかな特性から理想的な香味付け穀物として選び出したのです。
スターヒル・ファームの選定
1953年、ビル・シニアはケンタッキー州ロレットにある荒廃したバークス蒸留所を35,000ドルで購入しました。彼がこの土地に惹かれた主な理由は、鉄分を含まない石灰岩層から湧き出る泉の湖であり、これは高品質なバーボンにとって極めて重要な要素でした。ケンタッキーの6つの夏を経て熟成された最初のメーカーズマークのボトルは、1959年に発売されました。

パンを焼いてレシピを決めるという発想は、まさに職人の直感と科学的思考の融合ですね。現代の複雑な官能分析に勝る洞察力だったのかもしれません。
ブランディング革命の天才〜マージー・サミュエルズ

ビル・シニアが液体の設計者であったとすれば、彼の妻マージー・サミュエルズはブランドの設計者でした。彼女の貢献は付随的なものではなく、そのアイデンティティと成功の根幹をなすものでした。「マージーのおかげで最初のボトルを買い、ビルのおかげで2本目を買う」という有名な格言が、彼女の役割の重要性を物語っています。
マージーの革命的な5つの貢献
- ブランド名の創造: 高品質な英国ピューター製品の収集家であったマージーは、職人がその品質と出自を示すために作品に刻印する「メーカーズマーク」からインスピレーションを得ました。バーボンの手作りでプレミアムな性質を表現するためにこの名前を提案しました。
- 特徴的なボトルとラベル: 19世紀のコニャックボトルのコレクションに触発され、特徴的なボトル形状をデザインしました。また、手でちぎったようなラベルをデザインし、現在も使用されているカリグラフィーのフォントを考案しました。
- 象徴的な赤い封蝋: 彼女の最も象徴的な貢献は、特徴的な赤い滴る封蝋です。このアイデアも古いコニャックボトルの封蝋に触発されたもので、自宅のキッチンで天ぷら鍋を使って完成させました。この封蝋は、今日でもすべてのボトルに手作業で施され、ブランドの「手作り」精神の究極のシンボルとなっています。
- バーボンツーリズムの発明: 公式なケンタッキー・バーボン・トレイルが設立される数十年前に、事実上バーボンツーリズムの概念を発明しました。歴史的な蒸留所の建物を修復し、その敷地を美しく、訪問者を歓迎する場所にすることを主張しました。
- ケンタッキー・バーボン殿堂入り: 2014年、彼女は蒸留所と直接関係のある女性として初めて、ケンタッキー・バーボン殿堂入りを果たしました。
化学者の知見とコレクターの美学
マージーの化学の知識とピューターコレクションは、単なる経歴の詳細ではなく、彼女の革命的なブランディングアイデアの直接的な源泉でした。この製品革新とマーケティング革新の融合が、ブランド創設時におけるプレミアムバーボンカテゴリーの創造と支配を可能にした第一の理由です。

マージーがデザインしたプレミアムで職人技を感じさせるパッケージがなければ、この「まろやかな」バーボンがプレミアム価格で受け入れられることは難しかったでしょう。
家族経営からサントリーグローバルスピリッツへ

ブランドは何十年もの間、一族経営の少量生産事業として存続しました。ビル・サミュエルズ・ジュニアは1975年に父から事業を引き継ぎ、その際のアドバイスは「ウイスキーを台無しにするな」というシンプルなものでした。
複雑な買収の歴史
ブランドの成長には、流通と規模の拡大を管理するために、より大きな企業への売却が必要となりました。
- 1981年: ハイラム・ウォーカーに売却
- 1987年: シーグラムに買収
- 2001年: シーグラム解体後、アライド・ドメクに買収
- 2005年: フォーチュン・ブランズに買収
- 2011年: フォーチュン・ブランズのスピリッツ部門がビーム社として独立。同年、ビル・ジュニアの息子であるロブ・サミュエルズが8代目の一族として蒸留所の運営責任者となる
- 2014年: ビーム社が日本の飲料大手サントリーに買収され、ビームサントリーが誕生
- 2024年: 親会社がサントリーグローバルスピリッツに社名変更
これらの変遷を通じて、サミュエルズ家は深く関与し続け、サントリーはブランドの歴史的な製造方法と品質基準を維持することを公に約束しています。
メーカーズマークの製造工程と技術

革新的なウィーテッドマッシュビルの化学的影響
メーカーズマークのマッシュビル(原料構成)は、トウモロコシ70%、柔らかい赤冬小麦16%、大麦麦芽14%です。その決定的な特徴は、伝統的なライ麦を完全に小麦に置き換えている点にあります。

ライ麦と小麦の決定的な違い
ライ麦がスパイシーで胡椒のようなノートをもたらすのに対し、小麦はより柔らかく、穏やかな甘さと、滑らかでクリーミーな口当たりを与えます。化学的には、小麦はトウモロコシよりもタンパク質とペントサンの含有量が多く、発酵と熟成の過程でライ麦とは異なる種類のコンジナー(香味成分)プロファイルを生成します。
ライ麦がスパイシーなフェノール類を多く生み出すのに対し、小麦の組成はトウモロコシと樽から由来する甘いカラメルやバニラのノートをより際立たせ、攻撃的でなく、より丸みを帯びたフレーバープロファイルをもたらします。
ケンタッキーのテロワール〜石灰岩の水と150年の家宝酵母

10エーカーの石灰岩層天然湖
蒸留所はスターヒル・ファームに位置し、石灰岩層の上にあり、10エーカーの泉から湧き出る湖を水源としています。この水は石灰岩を通して自然にろ過されることで、ウイスキーに不快な金属味を与える鉄分が除去されます。結果として得られる「ライムストーン・ウォーター」は、カルシウムとマグネシウムが豊富で、発酵中の酵母の活動に有益です。
蒸留所より古い150年継承の酵母株

メーカーズマークは、蒸留所自体よりも古い150年以上続く独自の家宝酵母株を使用しています。これは古いバークス蒸留所から受け継がれたものです。この特定のSaccharomyces cerevisiae株は、ブランド特有のエステルプロファイル、すなわちフルーティーでフローラルな香りを生み出す芳香化合物にとって不可欠です。
異なる酵母株は異なるエステルを生成し、メーカーズマークの酵母株は、その特徴的な果実、バニラ、カラメルのノートに貢献することで知られています。蒸留所はこの株を保存するために多大な努力を払っており、自社で培養し、極低温で保存しています。
意図的な非効率性〜品質第一の製造哲学

メーカーズマークは、現代的な代替手段よりも困難で、時間がかかり、高価な方法を一貫して選択しています。これは単なる伝統の固守ではなく、中核的なビジネスおよびマーケティング戦略です。これらの「非効率性」は、彼らの「手作り」と「品質第一」の主張に対する、具体的で擁護可能な証拠となります。
1. 旧式ローラーミルによる穀物粉砕

主要な蒸留所の中で、現代的なハンマーミルではなく、旧式のローラーミルを使用して穀物を粉砕する点でユニークです。同社は、この穏やかなプロセスが穀物を焦がすのを防ぎ、それによって苦い風味の導入を避け、小麦の繊細な甘さを保護すると主張しています。
2. 樹齢100年超のサイプレス発酵槽
発酵は、樹齢100年を超え、バークス蒸留所から受け継がれたサイプレス(糸杉)材で作られた大きな開放型の発酵槽で行われます。サイプレスは、発酵中のマッシュに風味を与えない中性の木材であるため、穀物と酵母由来の風味の純粋さを保つために選ばれています。
このプロセスでは「サワーマッシュ」法が用いられ、前回の蒸留からの蒸留残液(スティレージ)の一部を新しいマッシュに加えることで、一貫したpHを確保し、酵母にとって健全な環境を維持します。
3. 銅製単式蒸留器での二重蒸留

プロセスには、輝く銅製の単式蒸留器での二重蒸留が含まれ、不純物を除去し、スピリッツを精製します。銅は、硫黄化合物と反応してそれらを除去するという重要な化学的役割を果たし、よりクリーンで滑らかな最終製品をもたらします。
110エントリープルーフという熟成の芸術

厳選されたアメリカンホワイトオーク樽
樽はアメリカンホワイトオークで作られ、木材から苦味のあるタンニンを取り除くために9ヶ月間(ケンタッキーの暑い夏を1回含む)天日干しされます。その後、樽の内側は「レベル3」のチャー、すなわち40秒間の火入れで焦がされ、木材の糖分をカラメル化させ、スピリッツをろ過する炭の層を作り出します。この特定のチャーレベルが、特徴的なバニラとカラメルのノートを発展させる鍵となります。
手作業による樽のローテーション

コストと労力のために他の主要な蒸留所ではほとんど行われなくなった慣行として、メーカーズマークは倉庫内のすべての樽を手でローテーションさせています。樽は、熟成を促進して色と風味を与えるために、まずラックハウスの暑い上層階で少なくとも3年間過ごし、その後、よりゆっくりと熟成させるために涼しい下層階に移動されます。これにより、すべての樽が同様の熟成環境を経験し、驚くほど一貫した最終製品が生まれます。
科学を通じて創業者の直感を検証

これは、ウイスキーを樽に入れる時のアルコール度数(「バレルエントリープルーフ」と呼ばれます)が、最終的な味にどう影響するかを調べた大規模な実験プロジェクトです。法律上は125プルーフ(62.5%)まで使用できますが、メーカーズマークは1953年からずっと110プルーフ(55%)を使い続けています。
このプロジェクトでは、110、115、120、125という4つの異なる度数でバーボンを8年間熟成させて比較しました。科学的な分析と実際の味見を行った結果、最も低い110プルーフで熟成させたバーボンが最も美味しいことが分かりました。甘いカラメルやバニラ、フルーツの香りを生み出す成分が一番多く含まれていたのです。
実は、より高い度数を使った方が1つの樽からたくさんのボトルが作れるため、会社としては儲かります。それでもメーカーズマークは、創業者が決めた110プルーフにこだわり続けることを改めて宣言しました。利益よりも味を優先する姿勢が、この実験で科学的に正しかったことが証明されたのです。
時間ではなく味で熟成
メーカーズマークは、「時間ではなく、味で熟成させる」ことで有名です。典型的な熟成期間は6〜7年ですが、最終的な判断は、バーボンが望ましいフレーバープロファイルに達したと判断するテイスティングパネルによって下されます。

DNAプロジェクトは、高価で10年にわたる研究開発プロジェクトでありながら、その主要なマーケティングメッセージは「我々は最初から正しかった」というものでした。創業者の天才性を科学的に証明した画期的な取り組みです。
メーカーズマーク「レッドトップ」の製法と特徴〜プレミアムバーボンの原点

アルコール度数45%(90プルーフ)でボトリングされるオリジナル製品で、ブランドの中核を担うフラッグシップです。前章で詳述した革新的なプロセスから生まれるこの逸品は、滑らかさと苦味のなさを特徴とし、まさに「プレミアムバーボンの創始者」と呼ばれる理由を体現しています。
特徴的な風味プロファイル
主要なフレーバーノートとして蜂蜜、バニラ、カラメル、オレンジが挙げられ、冬小麦由来の柔らかく甘いフィニッシュが印象的です。ライ麦を一切使用しないウィーテッドマッシュビルにより、他のバーボンと
独特の製造工程による品質保証

時間ではなく味による熟成 典型的な熟成期間は6〜7年ですが、カレンダーではなく味覚によって熟成の完了を判断するのが特徴です。テイスティングパネルがバーボンの望ましいフレーバープロファイルに達したと判断した時点で瓶詰めが行われます。
手作業による樽のローテーション コストと労力のために他の主要蒸留所ではほとんど行われなくなった慣行として、メーカーズマークでは倉庫内のすべての樽を手作業でローテーションさせています。これにより、すべての樽が同様の熟成環境を経験し、驚くほど一貫した最終製品が誕生します。
110エントリープルーフの科学的証明 DNAプロジェクトによって、ビル・サミュエルズ・シニアが1953年に決定した110エントリープルーフが、より高いプルーフよりもバランスの取れた風味豊かなバーボンを生み出すことが科学的に証明されました。
市場での位置づけと評価
親しみやすく飲みやすい性質から、優れた「入門用」バーボンとして広く評価されています。50mlのミニチュアから1,000mlのボトルまで、幅広いサイズで提供され、広範な市場浸透を確保している点も特筆すべきでしょう。
バーボン初心者から愛好家まで幅広く支持され、「バーボンライトなソフトバニラ、キャンディ、キャラメルのカクテルが核にある」と評される、親しみやすさと上品さを両立させた逸品となっています。

徹底的にこだわり抜いた品質が赤い封蝋の証なんですね!

では、実際にメーカーズマークをストレート、ロック、ハイボールの3種類の飲み方で味と香りをみていきましょう!
メーカーズマークを実際に飲んでみた

メーカーズマークのフレーバー
メーカーズマークの味わい
上品で滑らかなストレート

香り
カスタード、ハチミツ、バナナ、オレンジ、マジパン、オーク、紅茶
味わい
オイリーでスパイシー、まろやかな甘さ
感想
グラスに注ぐと、まずカスタードやキャラメルのような洋菓子のクリーミーな甘い香りが広がります。続いて、ハチミツとバナナ、オレンジを思わせるシトラスのニュアンスが混じり合い、マジパンやウエハースの香ばしさ、そして紅茶やオークの渋みが複雑に絡み合います。舌にヌメッとしたオイリーな質感が感じられ、オーキーな香りが鼻腔をくすぐります。
口に含むと、バニラやキャラメルの甘さを感じると共に、シナモンなどのスパイシーさが膨らみます。非常にまろやかな口当たりで、甘さの中に複雑な香りが広がり、オイリーな質感が長く続きます。余韻はスパイシーさとシトラスのビターが混じり合って、ゆっくりと消えていきます。

洋菓子のような甘い香りの中に、穀物の香ばしさとオレンジが絡み合っています。上品で滑らかな舌触りはプレミアムバーボンならでは!
柑橘香る華やかなロック

香り
カスタード、ハチミツ、オレンジ、ウエハース、フルーツタルト
味わい
さわやかなシトラスビター
感想
オンザロックにすると、ストレートよりもオレンジが前面に出てきて、カスタードやハチミツのクリーミーで華やかな甘さが際立ちます。バニラとウエハースの香ばしさ、そしてフルーツタルトを思わせる果実とシュガーソースのニュアンスが混じり合い、非常に複雑で魅力的なアロマを形成します。
口に含むと、樽のウッディな渋みとオレンジの皮のようなシトラスの風味が広がります。口の奥にシトラスのビター感と木の渋みが広がり、爽やかでありながらも深みのある味わいです。余韻はビターさと渋さが残った後、ウエハースの香ばしさが心地よく感じられます。

往年の銘酒「オールドパー」のような柑橘の爽やかな風味が心地よく広がります!アテがなくてもじっくり楽しめる一杯!
爽やかで心地よい柑橘感のハイボール

香り
オレンジ、ビスケット、ハチミツ、フルーツタルト
味わい
香ばしくウッディな香り
感想
ハイボールにすると、オレンジなどのシトラスを思わせる柑橘の爽やかなビターさが心地よく立ち上ります。続いて、香ばしいビスケットのような独特の香りが加わり、奥からハチミツやフルーツタルトのクリーミーなニュアンスが顔を出します。
口に含むと、フルーティーなニュアンスとビスケットの香ばしさが混じり合って口いっぱいに広がります。焼菓子のような香ばしさとシトラスの皮のようなビターさがバランスよく混じり合い、非常に飲みやすい印象です。余韻は舌に渋いウッディさが残り、シトラスが薄れていく、爽やかでありながらも奥深いハイボールです。

クリーミーかつ香ばしく爽やかなハイボール!食中酒としても楽しめますが、どちらかというと食後にリフレッシュしたい時にオススメです!
まとめ
いかがでしたでしょうか?「プレミアムバーボンの創始者」として、ウイスキーの歴史に名を刻むメーカーズマーク。その背景には、170年のレシピを燃やすという大胆な決断や、妻マージーのブランディングの天才性など、数々のドラマが隠されていましたね。
私自身、メーカーズマークのまろやかな口当たりと、バニラやキャラメルの優しい甘みは、バーボンのイメージを大きく変えるものでした。特にハイボールで感じるビスケットのような香ばしさは、他にはない魅力だと感じています。
伝統を守りながらも常に品質を追求し、独自の個性を磨き続けてきたメーカーズマーク。その一本一本に込められた情熱とこだわりを感じながら飲む一杯は、まさに格別です。まだ試したことがない方はもちろん、既にファンの方も、この記事をきっかけにメーカーズマークの新たな一面を発見していただけたら嬉しいです。

最後までお読み頂きありがとうございました。

テイスティングに使用しているグラス「グレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラスです!!
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