

こんにちは!ウイスキーの魅力と楽しさを伝えるカエル「sister-ley」です!

今回は、「フォアローゼス新ボトル」の解説&レビューを行っていきます!
「ウイスキーって強すぎて苦手…」「バーボンは刺激が強くて飲めない」という方、多いのではないでしょうか?実は、この記事を書いている筆者も、以前はウイスキーがまったく飲めませんでした。
しかし、フォアローゼスとの出会いが、すべてを変えたんです。薄い水割りやハイボールから始めることで、ウイスキーの本当の美味しさに目覚めることができました。そして今回、新ボトルとなってさらに飲みやすく進化しています!
この記事ではなぜフォアローゼスがウイスキー初心者の入門に最適なのか、そして薄い水割りやハイボールという飲み方がなぜおすすめなのかを、実体験をもとに詳しく解説します!
フォアローゼスの基本情報とスペック
| カテゴリー | ケンタッキー・ストレート・バーボンUSA |
| メーカー | キリンホールディングス株式会社日本企業 |
| ブランド創設 | 1888年(商標登録)伝統 |
| キリン買収 | 2002年 |
| アルコール分 | 40%(イエローラベル) |
| 内容量 | 700ml |
| 価格帯 | 2,500円〜3,500円(イエローラベル) |
| 品質評価 | 世界最高峰 |
| コンセプト | 10種のレシピが奏でる調和 |
| 味わいの特徴 | フルーティー、スパイシー、ライ麦、バランス |
| 蒸留所 | フォアローゼス蒸留所(ケンタッキー州ローレンスバーグ)Kentucky |
| マッシュビル | 2種類(B: ライ麦35%, E: ライ麦20%)High Rye |
| 酵母 | 5種類(V, K, O, Q, F)独自酵母 |
| レシピ総数 | 10種類(2×5の組み合わせ)唯一無二 |
| 倉庫構造 | 平屋建て(シングルストーリー)均一熟成 |
| おすすめの飲み方 | ストレート、ロック、ハイボール、カクテル |

特に10種のレシピという製法は、バーボン界でもフォアローゼスだけの特別なものです。

さて、なぜフォアローゼスがこれほどユニークなのか?4つの決定的な理由を詳しく解説していきます!
なぜフォアローゼス新ボトルがおすすめなのか?【5つの理由】
ウイスキー初心者でも楽しめる優しい味わい
薄い水割りやハイボールにすることで、アルコールの刺激が和らぎ、フォアローゼスの持つフルーティーで爽やかな香りが際立ちます。ウイスキーが苦手だった筆者も、この飲み方でウイスキーの美味しさに目覚めました。
10種のレシピという芸術的製法
2種類のマッシュビル(穀物配合)と5種類の独自酵母を組み合わせることで、10通りの異なる原酒を製造。この複雑なシステムが、フォアローゼス特有の奥深い味わいを生み出しています。
キリンによる劇的な復活劇
2002年にキリンビールが買収し、米国での低品質ブレンドを廃止。真正なケンタッキー・ストレート・バーボンとしての誇りを取り戻しました。日本企業の品質管理がアメリカの伝統を守っています。
平屋建て倉庫による完璧な熟成
ケンタッキーでは珍しい平屋建て(シングルストーリー)の倉庫を採用。温度差が少なく、すべての樽が均一に熟成されるため、安定した高品質を実現しています。
日本市場限定の特別ライン
「ブラック」と「プラチナ」という日本でしか手に入らない特別なラインナップ。日本市場への深い愛情と、日本の消費者に合わせた繊細な味わい設計が魅力です。
フォアローゼスの歴史を徹底解説

フォアローゼス(Four Roses)は、アメリカのケンタッキー州で生まれた歴史あるバーボンウイスキーの一つです。
その名の由来にはロマンチックな逸話があって、19世紀から続く伝統的な製法とともに、多くのウイスキーファンに親しまれている銘柄。また、禁酒法や経営の変遷を経て、一時はアメリカ市場から姿を消したものの、現在では再びバーボンの本場で輝きを取り戻しています。
創業者ポール・ジョーンズJr.と「フォアローゼス」の誕生

フォアローゼスの歴史は、19世紀後半のアメリカ・ケンタッキー州ルイビルにまでさかのぼります。
このブランドを創設したのはポール・ジョーンズJr.(Paul Jones Jr.)で、彼は当初ルイビルで蒸留所を構えて、バーボンウイスキーの販売を手がけていました。1870年には「フォアローゼス」という名称を商標登録し、本格的に独自のウイスキー製造を開始する運びとなります。
ブランド名の由来には、ロマンチックな逸話が伝えられている状況。ポール・ジョーンズJr.はある女性にプロポーズを申し込みました。彼女は「次の舞踏会で、私が赤いバラのコサージュを身につけていたら、それは求婚を受け入れた証です」と返答します。
そして舞踏会当日、彼女は赤いバラを4輪飾って現れたのです。この出来事に感銘を受けたポールは、自らのウイスキーに「フォアローゼス(Four Roses)」と名付けたといわれています。
- 1870年、ポール・ジョーンズJr.が「フォアローゼス」を商標登録。
- ブランド名は、プロポーズの成功に由来するロマンチックな逸話がある。
- 当時から独自の製法でバーボンウイスキーを製造。
フォアローゼス蒸留所の設立と成長
ブランドの確立後、ポール・ジョーンズJr.は1888年に正式にフォアローゼスの蒸留所を設立して、本格的なウイスキー生産に乗り出しました。
彼はウイスキーの品質を最優先し、独自の酵母や穀物のブレンドにこだわることで、芳醇で滑らかな味わいのバーボンを生み出す形に。1922年には、ポール・ジョーンズ社が当時の大手酒造メーカーであるフランクフォート・ディスティリング社を買収して、フォアローゼスの生産規模を拡大します。
これにより、フォアローゼスはアメリカ国内にとどまらず、世界市場でもその名を広めていったのです。
- 1888年、フォアローゼスの蒸留所が設立され、本格的な生産が開始。
- 1922年、ポール・ジョーンズ社がフランクフォート・ディスティリング社を買収し、生産能力を拡大。
- 高品質なバーボンとして人気が広がり、世界市場でも認知されるように。
禁酒法とフォアローゼスの存続
1920年、アメリカで禁酒法(Prohibition)が施行されると、多くの酒造メーカーが操業を停止せざるを得なくなりました。
しかし、フォアローゼスは例外的に生産を続けることができた蒸留所。それは、医療用ウイスキーとしての販売が認められたためです。当時のアメリカでは、医師の処方箋があれば薬局でウイスキーを購入できる制度があって、フォアローゼスはその限られた供給元の一つとして認められていました。
この特例措置のおかげで、禁酒法の時代にあっても生産を継続することができ、多くの蒸留所が廃業を余儀なくされる中でブランドの存続に成功したのです。
- 1920年の禁酒法施行により、多くのウイスキー蒸留所が閉鎖。
- フォアローゼスは医療用ウイスキーとしての販売が許可され、営業を継続。
- 禁酒法時代を生き延びた数少ないブランドの一つとなる。
禁酒法廃止後の発展と日本市場での成功
1933年にアメリカで禁酒法が廃止されると、フォアローゼスは正式に市場へ復帰して、バーボンウイスキーのブランドとして再び成長を遂げました。
しかし、1943年に大手酒造メーカーのシーグラム社によって買収されたことで、その販売戦略が大きく変わることに。シーグラムは、フォアローゼスをアメリカ国内ではブレンデッドウイスキーとして販売し、バーボンとしての展開を海外市場に限定する方針を打ち出しました。この結果、フォアローゼスのバーボンはアメリカ本土では販売されなくなって、一時的に国内市場から姿を消す形となります。
しかし、この戦略が海外市場で成功を収めたのも事実。特に日本ではフォアローゼスのバーボンが大ヒットしました。「ソフトな飲み口のバーボン」として人気を博して、日本のバーボンブームを牽引する存在となったのです。
- 1933年の禁酒法廃止後、フォアローゼスは市場に復帰。
- 1943年にシーグラム社に買収され、アメリカ国内ではブレンデッドウイスキーに変更。
- 日本をはじめとする海外市場ではバーボンとして販売され、人気を獲得。
2000年代の復活と現在
1999年、シーグラム社の解体に伴って、フォアローゼスの権利はキリンHDに譲渡されました。これを契機に、フォアローゼスは再び「純粋なバーボンウイスキー」としてアメリカ市場に復活を遂げる形に。
キリンによる買収後も、フォアローゼスは伝統的な製法を守りつつ、さらなる品質向上を目指しました。熟成技術やブレンド技術を磨き上げることで、より洗練されたバーボンを生み出し続けている状況です。
現在では、アメリカ国内外で再評価されて、クラフトバーボンブームの中でも特に注目を集めるブランドへと成長しました。
- 1999年、フォアローゼスはキリンホールディングスに買収される。
- これにより、純粋なバーボンとしてアメリカ市場に復活。
- 現在では世界的なバーボンブランドとして再評価されている。
他のバーボンとは一線を画すフォアローゼスの製法

フォアローゼスの製造工程の全体像
フォアローゼスのバーボンは、以下の基本的な製造工程を経て造られます。
- 原料の選定(コーン、ライ麦、大麦を使用)
- 糖化・発酵(独自の酵母を使用して発酵)
- 蒸留(連続式蒸留器を用いた2回蒸留)
- 熟成(新樽で最低4年以上の熟成)
- ブレンド(10種類の原酒を組み合わせる)
フォアローゼスの最大の特徴は、「2種類のマッシュビル(穀物配合)」と「5種類の酵母」を組み合わせることで、10種類の異なる原酒(レシピ)を生み出している点にあります。この独自の製法が、フォアローゼスならではの複雑で奥深い風味を生み出す鍵となっています。
- フォアローゼスは2種類のマッシュビルと5種類の酵母を使用。
- 10種類の異なる原酒(レシピ)をブレンドする独特の製法。
- 蒸留から熟成までの全工程で個性的なフレーバーを引き出す。
原料の選定とマッシュビル(穀物配合)

バーボンウイスキーは、コーンを51%以上含むマッシュビル(穀物の配合)を使用することが法律で定められています。フォアローゼスでは、特にバランスの取れた味わいを生み出すために、次の2種類の異なるマッシュビルを使用しています。
Eマッシュビル(バランス型)
- コーン75%、ライ麦20%、モルト5%
- ライ麦が控えめで、コーンの甘さが際立つ。
- より滑らかでフルーティーな味わい。
Bマッシュビル(スパイシー型)
- コーン60%、ライ麦35%、モルト5%
- ライ麦の比率が高く、スパイシーで複雑なフレーバーを生む。
- 力強い味わいで、バーボンらしいパンチがある。
この2種類のマッシュビルを使い分けることで、フォアローゼスは多様な風味を持つウイスキーを造ることを可能としています。
| マッシュビル | コーン | ライ麦 | モルト | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
|
Eマッシュビル バランス型 |
75% | 20% | 5% |
コーンの甘さが際立ち、滑らかでフルーティーな味わい。 洋梨やリンゴのような優しい香りが特徴 |
|
Bマッシュビル スパイシー型 |
60% | 35% | 5% |
ライ麦が多く、スパイシーで力強い味わい。 シナモンやクローブのようなスパイス香が際立つ |
💡 ポイント:一般的なバーボンはライ麦比率10〜15%程度ですが、フォアローゼスはEレシピでも20%、Bレシピでは35%と高比率。この高いライ麦比率が、フォアローゼス特有のスパイシーでクリスプな味わいを生み出しています。
5種類の酵母の使用と発酵

フォアローゼスのもう一つの特徴は、5種類の異なる酵母を使用することです。ウイスキーの風味は、発酵時の酵母によって大きく左右されます。
- V酵母(デリケートでフルーティーな風味)
- K酵母(スパイシーでシナモンのような香り)
- O酵母(リッチなフルーティーさとキャラメルの甘さ)
- Q酵母(トロピカルフルーツのようなアロマ)
- F酵母(ハーブやミントの爽やかな香り)
この5種類の酵母を2種類のマッシュビルと組み合わせることで、合計10種類の異なる原酒(レシピ)が生まれるのです。これが、フォアローゼス独自の製法の最大の特徴と言えます。
- 5種類の酵母が異なる風味を生み出す。
- マッシュビルとの組み合わせで10種類の原酒を製造。
- フルーティー、スパイシー、トロピカル、ハーブ系など多彩な香味が生まれる。
蒸留と熟成のこだわり

フォアローゼスでは、連続式蒸留器を使用し、2回の蒸留を行います。この工程により、不要な雑味を取り除きつつ、原料の持つ豊かな風味をしっかりと引き出すことができます。
蒸留を終えたウイスキーは、新樽で熟成されます。バーボンの熟成には、内側を焼いたオーク樽(チャーオーク樽)が使用され、樽内での化学変化によってバニラやキャラメルのような甘く芳醇な風味が生まれます。
フォアローゼスの熟成期間は通常4年以上とされていますが、特定のボトルではさらに長期間熟成されたものもあり、それぞれ異なる深みのある味わいを楽しむことができます。
- 2回の蒸留で雑味を除去しつつ、風味を保つ。
- 内側を焼いたオーク樽で熟成し、バニラやキャラメルの風味を引き出す。
- 最低4年以上の熟成を経て、滑らかな味わいに仕上げる。
独自のブレンディングで生まれるラインナップ

フォアローゼスのバーボンが他のバーボンと異なる最大の特徴は、最終的に10種類の異なる原酒をブレンドして仕上げることです。このブレンド技術によって、複雑でバランスの取れたバーボンが生み出されます。
主なブレンドによるラインナップ
- フォアローゼス・イエローラベル:10種類の原酒すべてをブレンドし、バランスの取れた味わいに。
- フォアローゼス・シングルバレル:特定の1種類の原酒のみを使用し、個性的な味わいを楽しめる。
- フォアローゼス・スモールバッチ:4種類の原酒を厳選してブレンドし、リッチな風味を生む。
これにより、同じフォアローゼスブランドでも、異なる風味のバーボンを楽しむことができます。
- 10種類の原酒をブレンドすることで、複雑な風味を実現。
- ボトルによって異なるブレンド比率で、個性を持たせる。
- シングルバレル、スモールバッチなど、多彩なラインナップを展開。
フォアローゼスをテイスティング

フォアローゼスのフレーバー
フォアローゼスの味わい
ストレートで飲んでみる

香り
生花、蜂蜜、バニラ、セメダイン
味わい
華やかな香りと共に、ライトな舌触り
感想
ストレートで飲んでみると、香りは花のようなフローラルと蜂蜜のような甘さが同時に感じ取れます。
ロックで飲んでみる

香り
バラ、蜂蜜、バニラ、オーク
味わい
まろやかな甘さと、少しドライな後味。氷が溶けるにつれて優しいバニラの甘みが広がる。
感想
ロックにすると、ストレートの時よりも甘みが際立ちます。
氷によってアルコールの刺激が和らいで、バラのフローラルな香りや蜂蜜の優しい甘さがよりふんわりと漂ってくる印象。最初はまろやかで飲みやすく、口の中に広がるバニラのような優しい甘さが心地よいです。しかし、時間が経つにつれて少しドライな印象も出てきて、オーク由来の渋みやスパイスのようなニュアンスが感じ取れるようになります。
氷が溶けるにつれ、よりライトでスムーズな口当たりになって、飲みやすさが増していく展開。ストレートの時に感じた接着剤のようなケミカルなニュアンスも少し抑えられて、バーボンの甘さと華やかさを楽しみたい人にはぴったりかもしれません。
ロックでじっくり味わうと、また違った表情を見せてくれるのが面白いところです。
ハイボールで飲んでみる

香り
薔薇、蜂蜜、セメダイン
味わい
爽快でフローラル
感想
次はハイボールで飲んでみます。
ストレートの時よりもバラのようなフローラルな香りがさらに感じ取れるようになりました。しかし、同時に接着剤のようなケミカルな香りも増して感じ取れるので、取っつきにくい印象を持つ人もいるかもしれません。スコッチにはないバーボンらしさが全面に出ている印象です。
口に含むと、口腔内にふわっと花の香りが広がって、樽由来のバニラや蜂蜜も感じ取れます。アフターにかけて接着剤のようなケミカルな香りも漂うのですが、穀物の甘さや香りをきゅっと引き締めてくれるので、後味がすっきりとしている仕上がり。
ハイボールにしてライトな飲み口を一気に爽快さへと変えてくれました。脂っこい食事などには非常にマッチすると思います。
まとめ
現行のボトルデザインになり久しぶりに飲んでみましたが、自分をウイスキーの世界へと誘ってくれた銘柄は今も美味しいままでした。
ラベルデザインが変わっても、アイコンの4輪のバラが印象的で、女性の方などは目を引かれるかもしれません。バーボンというと、男臭い飲み物のイメージが先行しますが、バーなどでは女性のファンも多くいらっしゃる印象です。
トウモロコシなどを主原料としているので飲み口は軽快で後味もすっきり。少しクセが気になる時は飲み方を変えるなど工夫をすると、案外楽しめるかもしれませんよ。

最後までお読み頂きありがとうございました。

テイスティングに使用しているグラス「グレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラスです!!




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