キルホーマン マキヤーベイ

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このウイスキーの特徴

このウイスキーについて

今回レビューするウイスキーは「キルホーマン マキヤーベイ」です!!

「キルホーマン マキヤーベイ」はスコットランドで造られるシングルモルトウイスキー!!

製造はスコットランドのアイラ島にある「キルホーマン蒸留所」が行っています。

キルホーマン蒸留所とは

「キルホーマン」という名前は、もともとあった教会の名前に由来しています。実際にアイラ島の西側にはキルホーマン教会の跡地が存在しているんです。

蒸留所が設立されたのは2005年、”ウイスキーの聖地”として名高いアイラ島に新しい蒸留所として、実に124年ぶりに誕生しました!!

蒸留所はアイラ島の北西部にあります。他のアイラ島の蒸溜所とは違い、海沿いではなく内陸にあるのが特徴的です。

また、キルホーマン蒸留所は原料の大麦も栽培する珍しい蒸留所で「ファーム・ディスティラリー」と呼ばれています。

また、原料の栽培、原酒の製造、そして瓶詰めまでの全工程を蒸留所で行うことが出来る珍しい蒸留所で、これにより100%アイラ産を実現しているということになります。

キルホーマン蒸留所の製法

原料となる大麦は、ポートエレン製麦所と自社の2種類を利用しています。ポートエレン製の麦芽のフェノール値は50ppm、自社製の麦芽はフェノール値は25ppmに調整され仕込みを行います。

使用するピートはもちろん地元アイラ産、乾燥にはピートの焚きつけが7〜8時間、その後に熱風で35時間をかけ行われます。

糖化槽(マッシュタン)はステンレス製のセミロイター式で一度に約6,000リットルの麦汁を抽出します。

ステンレス製の醗酵槽(ウォッシュバック)が計6基あり、ポットスチルは初溜・再溜ともに1基ずつの合計2基で蒸溜を行っています。

キルホーマンは、アイラ島にある他の蒸溜所よりもミドルカットの時間を短縮しています。こうすることにより、原酒の熟成が早く進むそうです。不思議ですね!!

使用する樽の8割は”バッファロートレース”のフレッシュバーボンカスクで、他にもオロロソシェリー樽やマディラ・ワイン樽での熟成も行われています。

キルホーマン マキヤーベイについて

マキヤーベイとは、キルホーマン蒸留所の近くにある「海岸」の名前で「マキヤーベイビーチ」はアイラ島で最も美しいと言われるビーチ!!

使用される原酒は3〜5年熟成のバーボン樽原酒とシェリー樽原酒が使われています。原酒比率はバーボン樽がメインで使われています。

キルホーマンの化粧箱を見ると、原酒の比率がグラフで載っているのが確認できます。マキヤーベイはバーボン樽原酒を主に使っていると表示してあるんですね!!

下にはアイラ島も描かれていて、アイラ産であることをさり気なく誇っています。

「マキヤーベイ」はキルホーマンの中でも最もスタンダードなボトル!!一番飲まれる銘柄だけに蒸留所も自身を持ってリリースしているのでしょう!!

sister-ley
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では、いつものようにストレート、ロック、ハイボールの3種類の飲み方でレビューをしていきたいと思います。どうぞ、最後までご覧ください!!

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テイスティング(実際に飲んでみた)

フレーバーチャート
味わいチャート

ストレートで飲んでみる

香り
  • レモングラス、ミーティーなスモーク、はちみつ、柑橘、スモモ、潮、ピート、海藻
味わい
  • ライトボディ、レモン、潮風スモーク、スパイシー
感想

まずはストレートから飲んでみます。

香りはレモン、少し草っぽくレモングラス、ややミーティーさを感じるスモーク感があります。また、奥まってハチミツやスモモ、そして柑橘の爽やかさに潮や海藻などの海の香り、ピートのアクセントがあります。

口に含むと、軽い酒質で少しオイリーな感触がありカリラと似てはいますがちょっと違います。こちらのほうがスモークさにダイレクト感があり、アタックを強く感じます。

香りや味わい膨らむのは中盤からで、肉のようなミーティーさ、レモンなど柑橘、そしてハチミツやバニラのふわっと甘さが印象的です。少しスパイシーさとビターが膨らみますが、飲み干した余韻くらいでは、ナッツの香ばしさスモークと柑橘の酸味がゆっくり香って消えていきます。

アイラモルトの中では軽く、そしてフルーティーな甘さがある部類でアイラ入門には適度なハードル感があって次のステップへ移行するにふさわしい味わいだと思います。

爽やかな柑橘、わかりやすい煙たさ、エグミもなくキリッとしたスパイスとビター感で、余計な複雑さもなくスッキリ飲みやすいと思いました。バーボン樽に振ったマキヤーベイですから、きっとこの後のハイボールとの相性も良いはず!!

ロックで飲んでみる

香り
  • スモーク、ピート、タール、ハチミツ、レモン、青々とした香り
味わい
  • 甘くスモーキー、爽やかなビター
感想

次は氷を入れてオンザロックで飲んでみます。

香りはバッチリ煙たいスモーキーさとピートのアクセント、そしてコールタールもあります。ただ、甘いハチミツは健在で、レモンや青っぽい香りと混じり変にモタっとせず、爽やかな香りが広がっています。

口に含むと、とてもスモーキーな香りとともにバーボン樽を感じる甘いハチミツやバニラ感が広がります。そして胡椒のスパイシーと、青々とした柑橘のビターが追いかけてきて、香ばしくモルティーな余韻が続きます。

アイラの短年モルトで感じるギュッとしたビターも多少ありますが、強くなりすぎず全体のバランスがとても良いので、飲み疲れることはありません。ロックで美味しいモルトは何しても美味しい!!

冷やすとビター感が強まるのは付き物ですが、コレは強くなりすぎず甘さとスパイシーさとのバランスがとても良いです!!少し胡椒の効いた乾き物をアテにゆっくり飲むと良いかもしれません!!

ハイボールで飲んでみる

香り
  • レモン、スモーク、湿った木、潮、乳酸菌飲料、タール、ハチミツ
味わい
  • レモン、タールとスモーク
感想

最後はハイボールで飲んでみます。

香りはレモンと灰感のある強めのスモーキーフレーバー、やや湿った木の香り、海を感じる潮気とタールが最も印象的で、さらに乳酸菌飲料のような甘く酸味のある香りにハチミツをわずかに感じます。

口に含むと、レモンなど柑橘の爽やかさと樽のウッディーな香り、そして乾いた感じのスモーキーフレーバーが瞬く間に広がります。中盤、ハチミツの甘さを感じてアフターはしっかりとしたスモーキーな余韻になり、潮気のある後味とも相まって非常にバランスが良い味わいです。

潮気、レモン、煙と相性の良い要素がバランスよく香ります。テイスティングしながら、そこに無いのに何故か”焼き魚”を思わせる感じもあり、焼き鳥や青魚の塩焼きなど和食にも合う味わいだと思います!!

まとめ

100%アイラ産を掲げるキルホーマン、歴史を見れば創設してからの日は浅く、他のアイラ島の蒸留所から比べればまだまだ駆け出しかもしれませんが、味わいは十分対抗できるポテンシャルを秘めています。

比較的若い原酒の構成でありながら、バランスが良くトゲもない、モルト通でも納得できるしっかりとしたスモーキーフレーバー、後味の良い柑橘の爽やかさなど、歴史が浅くても十分に美味しいモルトが出来る事を証明している感じが面白く、応援したくなる気持ちになります。

ストレートでも十分美味しいですが、ハイボールの塩レモン感とスモーキーな香りがクセになります。

今後、長熟の原酒も育っていき味の幅も一層広がっていくでしょう。現行品でも十二分に美味しいのに、これから出てくる年数表記のボトルはいったいどんな味わいになるのか!?今から楽しみでなりません。

最後までお読み頂きありがとうございました。

テイスティングに使用しているグラス「ゲレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラス。

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