ジョニーウォーカー グリーンラベル徹底レビュー!白州似は本当か?

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sister-ley
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こんにちは!ウイスキーの魅力と楽しさを伝えるカエル「sister-ley」です!

Caoli(助手)
Caoli(助手)

今回は、「ジョニーウォーカー グリーンラベル 15年」の解説&レビューを行っていきます!!

ジョニーウォーカー グリーンラベルは、コスパ抜群のブレンデッドモルト。一度は終売となるも復活を遂げた「異端児」で、「白州に似ている」、または「ジェネリック白州」と称されることも。

15年熟成のシングルモルトのみをブレンドし、ワールド・ウイスキー・アワードで「ワールド・ベスト・ブレンデッドモルト」を受賞した実力派です。グレーンウイスキー不使用の複雑な味わいは、幅広いファンに支持されています。

この記事では、その激動の歴史、4つのキーモルトが生み出す絶妙なハーモニー、そして世界が認めた品質の秘密に迫ります。

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ジョニーウォーカー グリーンラベルの基本情報

ジョニーウォーカーグリーンラベル詳細
ジョニーウォーカーグリーンラベルの詳細はこちら
カテゴリーブレンデッドモルトスコッチウイスキーモルトウイスキー
産地スコットランド
ブランドジョニーウォーカー
アルコール分43%
内容量700ml
価格帯5,000〜5,500円
飲みやすさ★★★★☆☆☆
キーモルトタリスカー(スカイ島・スモーキー)
リンクウッド(スペイサイド・フルーティ)
クラガンモア(スペイサイド・バランス)
カリラ(アイラ島・ピーティ)
味わいの特徴複雑でバランスの取れた味わい、スモーキーさと甘味が調和
おすすめの飲み方ストレート、ロック、ハイボール
擬人化すると学生時代は優等生、企業を志す30代
ジョニーウォーカー グリーンラベルの長所・特徴
ジョニーウォーカー グリーンラベルの短所・注意点
  • 最高のコストパフォーマンス – 15年熟成モルト原酒のみで構成されながら手頃な価格
  • 4つの地域の個性融合 – スコットランド各地の蒸溜所が織りなす完璧なハーモニー
  • ブレンデッドモルトの極致 – グレーンウイスキー不使用による純粋なモルトの味わい
  • 復活劇という伝説 – ファンの熱意が企業戦略を覆した稀有な事例
  • 世界的評価の裏付け – WWA、SFWSC等での数々の受賞実績
  • 独特のポジション – ジョニーウォーカーファミリー唯一のブレンデッドモルト
  • 幅広い楽しみ方 – ストレートからハイボールまで多彩な飲み方に対応
  • 入手性の問題 – 人気のため品薄状態が続くことがある
  • 個性の好み分かれ – スモーキーさが苦手な方には向かない場合も
  • 期待値の高さ – 「幻のウイスキー」という評判により期待値が高くなりがち
  • ブランド先入観 – ジョニーウォーカーブランドへの偏見を持つ方も存在

グリーンラベルの激動の歴史~1997年誕生から奇跡の復活まで

1997年~新たなカテゴリーへの挑戦

グリーンラベルの物語は、1997年に「ジョニーウォーカー ピュアモルト 15年」として市場に登場したことから始まります。当時「ピュアモルト」と呼ばれていたこのカテゴリーは、現在の「ブレンデッドモルトウイスキー」の前身で、複数の蒸溜所のシングルモルトのみをブレンドした製品を指していました。

ブレンデッドウイスキーの巨人であるジョニーウォーカーが、シングルモルト愛好家という新たな層にアプローチするための戦略的な一手でした。グレーンウイスキーを含まず、モルト原酒のみが織りなす複雑な味わいを提供することで、ブレンド技術の真髄を新たな形で表現することを意図していました。

2004年~アイデンティティの確立

2004年、製品はブランドの有名な「カラーコード」戦略に沿って「ジョニーウォーカー グリーンラベル」へと改名されました。これにより、レッドラベルやブラックラベルといった既存のラインナップとの連続性が生まれ、ブランド内での位置づけがより明確になりました。

同時期に進行していたスコッチウイスキー協会(SWA)の規制見直しにより、2011年には「ピュアモルト」という用語が「ブレンデッドモルト」に統一されることになります。グリーンラベルの名称変更は、結果的にこの規制の方向性を先取りしていたことになります。

2012年~衝撃の販売中止

ウイスキーファンにとって衝撃的な出来事が2012年に起こりました。製造元のディアジオ社が、グリーンラベルの全世界的な販売中止を発表したのです。

販売中止の理由

  • 製品ラインナップの再構築
  • 新たな「ゴールドラベル リザーブ」と「プラチナラベル」の導入・拡販
  • より高い利益率が見込める熟成年数表記なし(NAS)製品への移行

この決定は、グリーンラベルを「ジョニーウォーカーのラインナップで最高のコストパフォーマンスを誇る逸品」とみなしていた愛好家コミュニティから、即座に広範な批判と落胆の声を招きました。

台湾という希望の灯

全世界的な販売中止という決定の中で、唯一の例外が台湾市場でした。台湾ではグリーンラベルの製造と販売が継続されたのです。

台湾が例外とされた理由は、この市場がブレンデッドモルトウイスキーに対して特に強く、洗練された需要を持っていたためです。この事実は、グリーンラベルという製品に対する熱心で持続可能な市場が確かに存在するという「概念実証」の役割を果たしました。

2015~2016年「奇跡の復活」

販売中止後、グリーンラベル復活への道筋は、ファンの熱意と市場の現実によって切り開かれました。

復活への軌跡

  • 2015年:北米市場で「発売10周年記念」限定品として再登場
  • 2016年:ディアジオ社が「世界中の顧客からの需要」に応える形で全世界での公式な再発売を決定

この一連の出来事は、世界的な巨大ブランドが一度下した戦略的決定を、消費者の圧倒的な情熱とロイヤリティを理由に覆した、極めて稀なケーススタディとなりました。

Key(筆者)
Key(筆者)

一度販売中止になったウイスキーが、ファンの熱意で復活するなんて、まるで映画のような話ですね!それだけ愛されている証拠です。

4つのキーモルトが織りなす芸術~スコットランドの地域性が生み出すハーモニー

ブレンデッドモルトという哲学

グリーンラベルを理解する上で最も重要なのは、「ブレンデッドモルトウイスキー」というカテゴリーの意味です。これは異なる蒸溜所で造られた2種類以上のシングルモルトウイスキーのみをブレンドしたウイスキーで、グレーンウイスキーを一切含まない点が特徴です。

一般的な「ブレンデッドスコッチウイスキー」がモルトウイスキーとグレーンウイスキーを混ぜ合わせて造られるのに対し、グリーンラベルはモルト原酒のみの組み合わせによって生まれます。これにより、シングルモルトのような豊かな個性を保ちながら、ブレンデッドウイスキーならではの完璧なバランスを実現しています。

15年という品質の証

ブレンドに使用されるすべてのシングルモルト原酒が、最低でも15年以上熟成されているものを使います。この長い熟成期間により、ウイスキーには深く複雑な風味がもたらされ、個々のモルトがその個性を十分に開花させつつ、調和のとれたブレンドが可能となる円熟期に達しています。

スコットランド四隅からの選抜~キーモルトの詳細解析

マスターブレンダーのジム・ビバリッジ氏によって厳選された4つのキーモルトは、スコットランドの異なる地域から意図的に選ばれており、それぞれがブレンドの中で明確な役割を担っています。

ジョニーウォーカーグリーンラベル キーモルト詳細

ジョニーウォーカー グリーンラベル キーモルト詳細

キーモルト 地域 主要な風味プロファイル グリーンラベルにおける役割
リンクウッド スペイサイド フルーティ、フローラル、青リンゴ、草 フレッシュで華やかなトップノートと「緑」の印象を付与
クラガンモア スペイサイド 甘い麦芽、ハチミツ、バニラ、ウッディネス リッチで甘美な味わいの中核と複雑さを構築
タリスカー アイランズ 黒胡椒、スパイシー、潮気、力強いスモーク パワフルな深みとフィニッシュにおけるスパイシーな刺激を提供
カリラ アイラ ピートスモーク、柑橘、塩気 ブレンドの骨格となるバランスの取れたスモーキーさと海のニュアンスを付与
Caoli(助手)
Caoli(助手)

4つの異なる地域のモルトが、それぞれ異なる役割を果たしながら一つのハーモニーを作り上げているんですね。まさにオーケストラのような美しい構成です!

sister-ley
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では、白州にも似ているというジョニーウォーカーグリーンラベルの味と香りをストレート、ロック、ハイボールでみていきましょう!

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ジョニーウォーカーグリーンラベルを実際に飲んでみた

グリーンラベルのフレーバー

グリーンラベルの味わい

キーモルトをしっかり感じれるストレート

香り

青リンゴ、洋梨、ハチミツ、バニラ、カカオ、オーク、スモーキー

味わい

甘くフルーティー、スモーキーで長い余韻

感想

グラスに注ぐと、まず青リンゴや洋梨のフルーティーな香りが甘く華やかなハチミツの香りと共に広がります。クリーミーなバニラのニュアンスと、カカオのほろ苦さが混じり合い、果実と甘い香りをオークが包み込み、ピートスモークのニュアンスが複雑に絡み合います。熟した果実とフレッシュな洋梨が混じったフルーティーな香りが鼻腔をくすぐります。

口に含むと、ハチミツの甘さが出てきて、バニラとオークの香りが広がり、スパイシーさが出てきます。スパイシーさとビター、ハチミツの甘さが混じり、スモーキーな余韻が長く続きます。全体的に甘くフルーティーでありながら、スモーキーな個性が際立つ味わいです。

Key(筆者)
Key(筆者)

リンクウッドやクラガンモアの存在を感じるトップノート、余韻で続くタリスカーやカリラのスモーキーさ。この上なく美味しい味わいでした!

清々しく果実味あるロック

香り

ハチミツ、青リンゴ、洋梨、スモーク、カカオ、オーク

味わい

甘くスモーキーで複雑な余韻

感想

オンザロックにすると、ハチミツの甘い香りが際立ち、続いて青リンゴや洋梨の香りが現れます。ピートスモークの土っぽいニュアンスが加水されて強まってきます。カカオのほろ苦さと、オークの内側を思わせる焦げた香りが混じり合い、複雑なアロマを形成します。

口に含むと、ハチミツの甘さとスモーキーさが口の中に広がり、青リンゴや洋梨のフルーティーさが弾け、オークとスパイシーさが追いかけてきます。ビターさが膨らみ、複雑な香味が口いっぱいに広がります。余韻はスモークとビターが残り、複雑な香木と共にゆっくりと消えていきます。

Key(筆者)
Key(筆者)

フレッシュな青い果実のフレーバーに程よいビター感、清々しさえ感じる味わいは白州好きの方も気に入る味わいです!

スモーキー際立つハイボール

香り

リンゴ、ハチミツ、スモーク、土、カカオ、オーク

味わい

カカオのほろ苦さ、スモーキーな余韻

感想

ハイボールにすると、リンゴのフルーティーな香りにハチミツの甘さがふんわりと香り、土っぽさを感じるスモーキーさが漂います。カカオのほろ苦さとオーキーな樽感のあるフレーバーが混じり合い、複雑なアロマを形成します。

口に含むと、土っぽいピートスモークが口の中に広がり、スモークを追いかけるようにリンゴとハチミツの甘くフルーティーな香りが続きます。余韻はスモークとフルーティーな香りが混じり合ってゆっくりと消えていきます。炭酸で割ってもモルティーさがしっかりと味わえる、飲み応えのあるハイボールです。

Key(筆者)
Key(筆者)

白州の新緑らしさはありませんが、青い果実やスモーキーさは通じるところがあります。白州ハイボールの代替えとしても十分楽しめる味わいです!

まとめ

ジョニーウォーカーグリーンラベルの総合評価
イマイチ
良い

今回は「ジョニーウォーカー グリーンラベル 15年」を徹底解説しました。

このウイスキーの最大の魅力は、なんといってもコストパフォーマンスの高さです。15年熟成のシングルモルトのみで構成されたブレンデッドモルトでありながら、非常に手頃な価格で楽しめるのは驚きですよね。

そして特筆すべきは、その「白州に似ている」と評される独特の風味。爽やかな青い果実のニュアンスと程よいスモーキーさは、品薄で手に入りにくい白州の代わりとしても間違いなくおすすめです。ストレート、ロック、ハイボール、どの飲み方でもその複雑な味わいを存分に堪能できます。

一度は終売になりながらも、世界中のファンの声で奇跡的に復活を遂げたグリーンラベル。そのドラマチックな背景も、このウイスキーの魅力を一層引き立てています。ぜひ一度、その品質と味わいを体験してみてください!

最後までお読み頂きありがとうございました。

テイスティングに使用しているグラス「グレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラスです!!

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