

こんにちは!ウイスキーの魅力と楽しさを伝えるカエル「sister-ley」です!





今回は、「ジョニーウォーカー ブラックラベル アイラオリジン」の解説&レビューを行っていきます!
「スモーキーなウイスキーに興味はあるけど、ラガヴーリンやカリラはちょっと敷居が高い…」「ジョニーウォーカーのブラックラベルと何が違うの?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、このボトルはジョニーウォーカーの核となるアイラ原酒の魅力をギュッと集めた、スモーク好きにはたまらない一本です。価格のわりに見合う満足度がとても高く、コスパの良さにも驚かされます。
ちなみに、この「ジョニーウォーカー ブラックラベル アイラオリジン」はすでに終売(生産終了)になっています。ただ、もしお店やバーで見かけるチャンスがあれば、アイラウイスキーファンならぜひ一度飲んでみてほしいボトルです。
この記事では、実際に飲んでみた感想をもとに、どんな味わいなのかを分かりやすく紹介します!





まずはジョニーウォーカー ブラックラベル アイラオリジンの基本スペックから確認していきましょう!製品の位置づけをしっかり把握してから深く掘り下げていきます。
ブラックラベル アイラオリジンの基本情報とスペック
| カテゴリー | スコッチ・ブレンデッドモルトウイスキー・NASグレーン不使用 |
| メーカー | ディアジオ(Diageo)社 |
| ブランド・シリーズ | ジョニーウォーカー オリジンシリーズ第2弾 |
| 発売開始 | 2019年(免税先行)/2021年11月(日本一般流通) |
| アルコール分 | 42%意図的な設計 |
| 内容量 | 700ml |
| 価格帯 | 8,000円〜12,000円 |
| 主要構成原酒 | カリラ(Caol Ila)、ラガヴーリン(Lagavulin)二大巨星 |
| 産地 | アイラ島(スコットランド)アイラ限定 |
| 味わいの特徴 | スモーク、白ペッパー、バニラ、海洋系ミネラル |
| コンセプト | スコットランドの四隅 ― アイラの魂をブレンドで体験する |
| おすすめの飲み方 | ニート(ストレート)、スモーク&スパイス・ハイボール、ペニシリン |
メリット(長所・特徴)
- 2大アイラモルトの融合
ラガヴーリンとカリラを贅沢にブレンドし、アイラウイスキーの真髄を贅沢に表現。 - 贅沢なブレンデッドモルト
グレーンウイスキーを使わず、モルト原酒のみで構成された骨太な味わい。 - 絶妙なアルコール度数(42%)
スモーク感とスパイスのバランスをきれいに保つ、計算された設計。 - 優れたコスパと親しみやすさ
シングルモルトよりも飲みやすく、手頃な価格で本格的なスモーク体験が可能。 - ペアリングやカクテルへの汎用性
肉料理やチョコと好相性で、スモーキーハイボールなどのカクテルベースにも最適。
デメリット(短所・注意点)
- 中盤の軽さ
カリラ特有のライトさがあり、口に含んだ中盤(ミドルパレート)に物足りなさを感じる場合も。 - 同価格帯のシングルモルトがライバル
「カリラ12年」などと同価格帯でバッティングするため、選択に迷うことがある。 - 初心者には強すぎるスモーク感
アイラ特有のピート香やヨード香(正露丸のような風味)は、好みがハッキリ分かれる。 - 年数表記なし(NAS)
熟成年数が明示されていないノンエイジボトル。 - 入手困難(生産ステータスの不透明さ)
2026年現在、オリジンシリーズの新規展開は限定的で入手しづらい。





スモーキーウイスキーが好きな方にとっては、ほぼ弱点と感じないかもしれません。





では、なぜアイラオリジンがこれほどスモーク好きに支持されているのか?4つの決定的な理由を詳しく解説していきます!
なぜジョニーウォーカー ブラックラベル アイラオリジンがおすすめなのか?【4つの理由】


カリラ×ラガヴーリンという夢のブレンド
アイラ島が誇る二つの名門蒸留所の原酒だけを使用したブレンデッドモルト。カリラのオイリーなミネラル感と、ラガヴーリンの重厚なスモークが一本の中で共存しています。
グレーン不使用で語るモルトの純粋性
通常のジョニーウォーカーはグレーンウイスキーも使用しますが、アイラオリジンはモルト原酒のみで構成。骨格のある味わいは、1970年代のオールドボトルを思わせるモルト比率の高さです。
42%という意図的なアルコール設計
ジョニーウォーカーの主要ラインは通常40%ですが、アイラオリジンはあえて42%。スモークの揮発性を保ちながら、ペッパーのスパイスとカスタードの甘みを崩さないギリギリのバランス・ポイントです。
スコッチ地域のテロワールを教育するプロジェクト
「スコットランドの四隅(Four Corners of Scotland)」キャンペーンの一環として設計されたこのシリーズは、ブラックラベルを構成する各地域の原酒のDNAを単独で体験させてくれます。アイラオリジンは、その中で最も強烈な個性を放つ一本です。





ここでジョニーウォーカーのブランド歴史と、オリジンシリーズ誕生の背景を振り返ってみましょう。
ジョニーウォーカーとオリジンシリーズの歴史


1820年:キルマーノックから始まった世界最大のスコッチ
スコットランドのキルマーノックで食料雑貨店を営んでいたジョン・ウォーカーによってブランドが設立。その後、息子のアレクサンダーと孫のアレクサンダー2世の主導のもと、年間2億本以上・世界180カ国以上で販売される世界最大のスコッチウイスキーブランドへと成長しました。
ポートフォリオの進化と時代への適応
ホワイトラベルやスウィングのように、時代の役割を終えてポートフォリオから去った製品は数多くあります。ジョニーウォーカーの歴史は、市場の需要に応じて絶えず変化し続けてきた歴史でもあります。





200年以上続くブランドが、それでも常に革新を続けているのがすごいですね!
2019年:「スコットランドの四隅」とオリジンシリーズの誕生


ディアジオ社は、スコットランドの4地域を代表する蒸留所に大規模な設備投資を行いました。ローランドのグレンキンチー、スペイサイドのカーデュ、ハイランドのクライヌリッシュ、そしてアイラのカリラを「ジョニーウォーカーのホーム」として再整備。この実空間での投資と連動する形で、免税店(トラベルリテール)市場向けに先行発売されたのがオリジンシリーズです。
4つの地域限定ブレンドという革新
通常のブラックラベルが全地域の原酒を織り交ぜるのに対し、オリジンシリーズは各地域のモルトのみを使用するという厳格な制約を設けました。消費者がブラックラベルの深層にあるDNAを地域ごとに体験できる、前例のないコンセプトです。
2021年11月:日本市場への本格上陸


スペイサイドオリジンに続く第2弾として、アイラオリジンが日本の一般市場に正規流通を開始。スモーキーウイスキー愛好家を中心に即座に注目を集めました。





免税店での先行発売から一般市場へ。このルートはディアジオがコンセプトを試す定石の手法です。日本市場での成功はその自信の表れと言えますね。





いよいよアイラオリジンの核心部分!カリラとラガヴーリンという二大蒸留所がどのように役割を分担しているのか、詳しく見ていきましょう。
二大巨星の完璧な融合〜アイラオリジンの核心


カリラ(Caol Ila):軽やかさとミネラルの骨格
特徴
- ジョニーウォーカー全体のブレンドに欠かせない基幹蒸留所
- スチル容量の3分の1のみに充填する独自の低充填率蒸留
- 高い還流(リフラックス)により重い不純物を除去
- オイリーでミネラル感があり、工業的なニュアンスも持つ
ブレンドへの貢献
高い還流率から生まれるライトで洗練されたスピリッツが、アイラオリジン全体の軽やかな骨格を形成。テイスティング中盤の「すっきりした薄さ」はカリラの証です。
ラガヴーリン(Lagavulin):重厚なスモークと甘みの深み
特徴
- 「アイラの巨人」と称される重厚感
- 焚き火のような温かみのあるスモーク
- 強烈なヨード香と濃密なリッチさ
- 樽由来の甘みがスモークと融合する複雑さ
ブレンドへの貢献
カリラの軽やかな骨格に、圧倒的な重厚感と温かいスモークを纏わせる役割を担います。フィニッシュで「アイラの煤けたスモーク」として長く残るのはラガヴーリンの仕事です。





カリラが「軽さと骨格」、ラガヴーリンが「重厚感とスモーク」を担う。まったく異なる個性が補い合う巧みな設計ですね!





ここからは、実際にアイラオリジンをテイスティングした感想を詳しくお伝えします。香り、味わい、余韻まで徹底レビュー!
ジョニーウォーカーブラックラベル アイラオリジンを実際に飲んでみた


ブラックラベル アイラオリジンの香り
ブラックラベル アイラオリジンの味わい
※数値は個人の感想です
アイラモルトの魅力をダイレクトに味わうストレート


香り
ヨード、スモーク、リンゴ、ハチミツ、バニラ、コケ、オーク、ゴム
味わい
フルーティさとヨードが複雑に絡む
感想
グラスに注ぐと、ヨードとピートスモークがしっかりと立ち上がり、アイラモルトを思わせるヘビーな第一印象を受けます。ハチミツをかけたリンゴやバニラ、オーキーな甘い香りが漂い、コケを思わせるアーシーなニュアンスに加えて、ゴムや硫黄のサルファリーさも感じられます。
口に含むと、オイリーな口当たりで、焦げたウッディな香りが広がります。リンゴの甘酸っぱさを感じたところへ奥からビター感が現れ、スパイシーさも伴って広がっていきます。余韻にかけてスモークとヨードが戻ってきて、ビターとスパイシーさがゆっくりと消えていきます。





アイラモルトのような力強いヨードと煙!オイリーな口当たりと甘酸っぱい果実感のギャップがたまりませんね。
加水で七変化のオンザロック


香り
ピートスモーク、ヨード、ハチミツ、リンゴ、ゴム、オーク
味わい
ピーティー、ビタースモーク
感想
氷を入れると、ピートスモークとヨードの香りがしっかりと立ち、ビターな印象を覚えます。その中で華やかなハチミツと甘酸っぱいリンゴのフルーティさが光り、ゴムのサルファリーなニュアンスとオーキーな樽香も感じられます。
口に含むと、ピートスモークとヨードが広がり、ビターさが出てきます。リンゴやハチミツのニュアンスをひととき感じたあと、再びスモークとビターへと戻っていく展開です。余韻はビターが主体で、スモークとピート、そして淡いハチミツの香りが続きます。なお、氷が溶けて加水が進むにつれ、ビターとピート感がさらに強まります。





加水が進むにつれてピートとビターが際立つ変化が面白い!スモークの奥に潜むハチミツやリンゴの甘みを探すのが楽しいです。
ドライでピーティーな味わいのハイボール


香り
ヨード、ピートスモーク、リンゴ、ハチミツ、ビスケット、ゴム
味わい
灰を思わせるスモーク、ドライなヨード感
感想
ハイボールにすると、海風を思わせるヨードに、乾いた灰混じりのピートスモークが香ります。かすかなリンゴのフルーティさとハチミツの華やかさ、焼きたてのビスケットの香ばしさがあり、スモークの中にゴムチューブのようなニュアンスも感じられます。
口に含むと、乾いた灰混じりのピートスモークが広がります。ヨードを感じたところへ奥からビターが現れ、香ばしくほろ苦いビターへとつながっていきます。余韻は、アイラらしいヨードとピートスモークを軸に、ほんのりとしたビターがゆっくりと消えていきます。





灰混じりのピートと海風のようなヨード香が弾ける!アイラらしさ全開で、スモーキー好きにはたまらない爽快なハイボールです!





アイラオリジンはオリジンシリーズの4本の中の一つです。通常のブラックラベルとの比較も見ていきましょう!
| 項目 | ブラックラベル アイラオリジン | ブラックラベル 12年(通常版) |
|---|---|---|
| ウイスキーの種類 | ブレンデッドモルトグレーン不使用 | ブレンデッドスコッチ |
| 構成原酒の産地 | アイラ島限定 | スコットランド全域 |
| 主要原酒 | カリラ+ラガヴーリン | グレンデュラン、カーデュ 等多数 |
| スモーク感 | 強烈・主役 | 穏やか・背景 |
| アルコール度数 | 42% | 40% |
| 価格帯 | 5,000〜9,500円 | 2,900〜6,500円 |
| おすすめシーン | スモーク好き・食中酒(ハイボール) | 万能・はじめての一本 |
💡 ポイント:アイラオリジンはグレーンウイスキーを一切含まないブレンデッドモルト。カリラのオイリーなミネラルとラガヴーリンの重厚なスモークが共存し、通常のブラックラベルとはまったく別次元の個性を持っています。同じラベルでも、体験はまるで異なります。
通常版ブラックラベルが「わずかなスモークの囁き」を持つバランス型なのに対し、アイラオリジンはスモークが堂々と前に出てくる主張型です。同じジョニーウォーカーのラベルを持ちながら、まったく異なる体験を提供します。





アイラオリジン最大の強みの一つが、食事やおつまみとの相性の良さです!スモーキーウイスキーならではのペアリングを詳しくご紹介します。
アイラオリジンに最適な食とのペアリングを提案


肉料理との最高の相乗効果
炭火焼きのミディアムレア・ステーキは最良のパートナーです。肉の焦げたメイラード反応と、ラガヴーリン由来の焚き火スモークが共鳴し、両者が一段上に引き上げられます。
チーズとの鉄板の組み合わせ
チェダー、ゴーダ、ブルーチーズなど熟成系チーズの塩味と旨味が、アイラオリジンのスモーキーなノートを際立たせます。単独で飲むより豊かな味わいになります。
ダークチョコレートで「黒い森」を体験
高品質のダークチョコレート、特にオレンジ風味のものとの組み合わせは絶品。カカオの苦味とトフィーの甘み、オレンジとウイスキーの柑橘系酸味が融合し、まるでブラックフォレスト・ガトーのような複雑な体験をグラスの中で実現します。
和食との新しい発見
燻製系の日本食(燻製チーズ、スモークサーモン)や塩気の強いおつまみとも好相性。ピートスモークは意外なほど和の食材と馴染みます。





アイラオリジンについて気になる疑問にお答えします!価格のこと、ブラックラベルとの違い、入手状況など、よくある質問をまとめました。
よくある質問(FAQ)
「通常のブラックラベルと何が違うの?」
最大の違いは「ブレンデッドモルト」という種類です。グレーンウイスキーを一切使用せず、アイラ島のモルト原酒だけで構成されています。通常版よりも骨格があり、スモークが圧倒的に前面に出てきます。
「カリラ12年やラガヴーリン16年を買った方がいいのでは?」
一概には言えません。単一蒸留所の固有の個性や深みを求めるならシングルモルトが答えです。しかし「二つのアイラ名蒸留所をブレンドで体験したい」「重すぎない軽快さも欲しい」という場合は、アイラオリジンが独自の価値を提供します。
「スモーキーウイスキー初心者でも大丈夫?」
正直に言うと、ピートの香りとヨード感は初心者には強いと感じる場合があります。しかし、通常のアイラシングルモルトよりもブレンドの関係でアクセスしやすいのは事実です。まずハイボールで試すのがおすすめです。
「2026年現在、まだ買えるの?」
オリジンシリーズの大々的な新展開は限定的ですが、在庫のある店舗や通販サイトで引き続き入手可能です。見つけたら確保しておくことをおすすめします。


二次流通品を保管状況が重要です。リサイクルショップでも陽があたっていない箇所に置いてある店舗だと安心です!
「ペニシリンというカクテルに使えますか?」
最適です。通常ペニシリンはベーススコッチの上にアイラモルトをフロートさせますが、アイラオリジンをベースにすることで、最初から最後まで貫通するピートスモークを持つ力強いペニシリンが完成します。
まとめ:アイラの名門を破格で楽しめる高コスパボトル
ジョニーウォーカー ブラックラベル アイラオリジンは、「ブラックラベルの派生品」という枠に収まらない、アイラモルトの魅力を存分に楽しめるブレンデッドモルトです。
カリラの軽やかな骨格とラガヴーリンの重厚なスモークが調和し、42%というアルコール度数がその個性をうまく引き出しています。名門二蒸溜所の原酒をこの価格帯で体験できるのは、コストパフォーマンスの面でも見逃せません。
ストレートやロックでヨード香と奥深い甘みをじっくり味わうのも良く、ハイボールにすれば海風を思わせる爽快なスモークと香ばしさが楽しめます。肉料理や熟成チーズ、ダークチョコレートとの相性も良好です。
スモーキーなウイスキーに初めて挑戦する方から、日頃から強いピートを好む愛好家まで、幅広く楽しめる一本です。
現在は残念ながら終売となっていますが、酒販店やネットオークションで見かけた際はぜひ手に取ってみてください。



最後までお読み頂きありがとうございました。





テイスティングに使用しているグラス「グレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラスです!
アイラオリジンについて







今回は、ジョニーウォーカーのブラックラベルに使われているキーモルトに焦点をあてた限定シリーズ「オリジンシリーズ」から、アイラ産モルトに特化した「アイラオリジン」をご紹介します。





「アイラオリジン」はその名の通り、アイラ島産の原酒のみでボトリングされた「ブレンデッドモルトウイスキー」です。





ジョニーウォーカーブラックラベルを構成する原酒の中でも、特に重要なキーモルト「アイラ産モルト」はどんな蒸留所のモルト原酒が使われているのでしょうか!?
アイラオリジンの構成原酒







「アイラオリジン」に使われている原酒(構成原酒)は次の2つの蒸留所のものを使用していると言われています。





一つはアイラの中でも最強と言われる「ラガヴーリン蒸留所」





ラガヴーリン蒸留所のモルトは、とにかくドッシリとしていて重厚。香りもバニラや磯を思われるヨードの香り。また、しっかりとしたスモーク感が特徴です。





そして、もう一つは「カリラ蒸留所」





カリラ蒸留所のモルトはフルーティーで柑橘を思わせる香りが特徴的です。程よいスモーク感があり甘みもしっかりしているので、ストレートはもちろん、ハイボールにして飲むとスモーク感やピートの香りが心地よく、クセになる味わいです。




この2つの蒸留所が造り出す原酒をブレンドし、カリラとラガヴーリンのマリアージュを楽しめるのが、今回ご紹介する「ジョニ黒 アイラオリジン」というわけです。
ちょっとした豆知識



ちなみに、アイラには伝説の蒸留所「ポートエレン蒸留所」というところがかつて存在していました。




「ポートエレン蒸留所」は1983年に閉鎖され、現在は精麦工場として稼働しています。復活の予定もあるのですが、コロナ禍で工期は大幅に遅れ、新たに蒸留を再開しても飲める様になるには何年も先の話です。





当時、カリラ蒸留所とポートエレン蒸留所の2つを所有していたUD社(ユナイテッド・ディスティラリーズ)は、ウイスキー不況により生産量の大幅な減少を行っていました。





シングルモルトとしての価値よりも、ブレンデッドへの原酒供給こそ優先すべきであり2つの蒸留所を1つに集約することで、経営の安定化と効率化を図ろうとしたんです。





そこで、UD社はジョニーウォーカーへの原酒供給元であるカリラ蒸留所を残し、ポートエレン蒸留所を閉鎖することにしました。







経営をする上ではまっとうな判断だったと思います。ですが、現在のウイスキーブームの影響を受けて閉鎖した「ポートエレン」のモルトは価格が高騰し、気軽に飲めなくなってしまいました。





対して「カリラ蒸留所」はアイラ島の中で最も生産量が多い蒸留所になりました。切り捨てられた「ポートエレン」と、絶好調の「カリラ」なんとも複雑な思いがします。
思い出ポートエレン(ポートエレンの味わい)





ブームが来る寸前にギリギリ飲めた「ポートエレンオフィシャルボトル」25年熟成の味わいは「優しい」の一言。まだアイラに興味を持ったばかりで、「レアなアイラモルトはどんだけ煙いんだ!?」と思い込み、その優しさに肩透かしを食らったのを覚えています。おそらく25年熟成と、シェリー樽原酒が主体だったので優しく感じたのでしょう!?とにかく、今となってはショット○万円でしたが、飲んでおいて良かったと思います(^^)




さて、話は脱線しましたが、ポートエレンを閉鎖に追いやった(笑)「カリラ蒸留所」とアイラ最強の「ラガヴーリン蒸留所」のブレンデッドモルト「ジョニーウォーカーアイラオリジン」を今回も3種類の飲み方でレビューします。
アイラオリジンを実際に飲んでみた
フレーバーチャート


味わいチャート


ストレートで飲んでみる
香り
ピート、ヨード、ライム、レモン、キャラメル、バニラ、ハーヴ、花、ミント
味わい
アイラ独特のヨード感、胡椒の様なスパイス、柑橘のビター
感想
最初はストレートで飲んでみます。香りはアイラ独特のピート香とヨードの磯っぽさが漂い、柑橘の爽やかな酸味とビター、そしてバニラやキャラメルの甘い香りがほんのりと香ります。少し時間を置くとウッディな甘い香りが更に膨らんで、少しハーブや花のような香りも感じ取れるようになりました。
口に含むと、アイラの磯っぽいヨード感がありますが、どっしりとした感じではなく軽めのあっさりとした乾いた感じが口に広がります。ヨーディーだけど、ハイランドスモーキーの様な乾いた煙たさがあり、胡椒やシナモンのスパイスが効いてきて、シトラス系の皮と果肉の間の様なビターが膨らんでゆっくりと消えていきます。
ドッシリとしたラガヴーリンと柑橘のさっぱりとしたカリラが合わさりジョニーウォーカーならではバランスの良さが味わいにもきっちりと現れています。ただ、アイラの強烈さを求めると少し物足りない感じがするのも正直なところですが、バランス重視であると意識すると自然と評価も上がってしまいます。
ロックで飲んでみる
香り
焦げた木片、バニラ、ヨード、キャラメル、タルト、りんご、ミント
味わい
心地よいスモーク感と柑橘の爽やかさ、ややスパイシー
感想
次は氷を入れて飲んでみます。香りは焦げた木片の様な煙たさがあり、バニラやキャラメルといった甘い香り、そしてタルトなどのシリアル感と砂糖の様な甘い香りがほんのりと香ります。氷で冷やされると、りんごのような甘酸っぱさやミントが顔を出し、温度が下がってくるとヨード感やスモーキーさは徐々に薄らいでいきます。
口に含むと、甘さに対しての非常に良いバランスでスモーキーな香りがあり、スパイシーな刺激がアフターへと続いていきます。香りとは裏腹に、口の中ではスモーク感やヨードが冷やされるほど強く感じる様になり、余韻でのヨード感はラガヴーリンを思わせるアイラ増々な感じが変態ウイスキーラヴァーにとってはたまりません。磯臭さが口の中でじんわりと広がるあたりはまさにアイラモルト!!
ハイボールで飲んでみる
香り
ヨード、スモーク、ピート、BBQ、すりおろしりんご、ミント
味わい
ややドライなスモーク感、りんごの爽やかな甘味、優しいビター
感想
最後はハイボールで飲んでみます。
香りはアイラの魅力たっぷりのスモーク感とヨード、まるでバーベキューをしているかの様なライブ感を感じる煙たさがあります。煙たさの中にもすりおろしたリンゴやミントの爽やかさも感じ取れ、ただ煙たいだけではないところはジョニーウォーカーならではだと思います。
口に含むと、湿っぽいアイラ感ではなく以外にドライでさっぱりとしたスモーク感が口の中に広がり、フルーティーなリンゴの香りが広がります。アフターにかけてはスモークで先ほどまでのスパイシーさはなくなり、リンゴのかすかな甘みとともに消えていきます。
ブレンデッドのジョニ黒の甘やかな感じだけをトーンダウンしたかのような味わいは、派生ボトルであることをしっかりと思わせてくれます。「ジョニ黒は好きだけどアイラは無理」という方、知らず知らずのうちにアイラ飲んでますよ!?と感じさせてくれる面白い味わいだと思いました。
まとめ
「ジョニーウォーカーアイラオリジン」を飲み終えて思うのは、アイラをしっかりと感じながらもジョニーウォーカーという看板に恥じないバランスの良い味わいが素晴らしいと思いました。
確かに、ラフロイグ、アードベッグといった感じのアイラモルトを常飲すると物足りなさを覚える味わいでもありますが、そもそもジョニーウォーカーのキーモルトを味わっているという事を忘れてはいけませんでした。ジョニ黒の核となる「カリラ」と「ラガヴーリン」のみを抽出して飲んでいると思うと、不思議なくらいにロマンを感じます。
今回のアイラオリジンと以前にご紹介した「スペイサイドオリジン」を飲みながらシメに「ブラックラベル」を飲むといった飲み方もロマンがあって非常に面白いと思います。限定品ではありますが、ジョニ黒を楽しむうえで、味わっておいた方が良いと言い切れる面白いボトルだと思います。




最後までお読み頂きありがとうございました。







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