

こんにちは!ウイスキーの魅力と楽しさを伝えるカエル「sister-ley」です!

今回は、新ボトルとなった「ボウモア12年」の解説&レビューを行っていきます!
「ボウモア12年がリニューアルしたって聞いたけど、何が変わったの?」「昔のボウモアと味は違うの?」という声をよく聞きます。実は2024年から2025年にかけて、ボウモアは大きく生まれ変わりました。
実際に飲んでみた結論から先にお伝えすると、新しいボウモアは以前よりもリッチで深みのある味わいに進化しています!シェリー樽の甘みが加わり、より華やかで飲みやすくなりました。
この記事では実際に飲んだ体験談をもとになぜボウモア12年がリニューアルされたのか、そして新旧の違いは何か、その全てを詳しく解説します!





まずはボウモア12年の基本スペックから確認していきましょう!価格や特徴をしっかり把握してから深く掘り下げていきます。
ボウモア12年(新ボトル)の基本情報とスペック


| カテゴリー | スコッチ・シングルモルトウイスキー・アイラアイラの女王 |
| 蒸留所 | ボウモア蒸留所(アイラ島最古・1779年創業) |
| リニューアル時期 | 2024年〜2025年黒ラベル化 |
| アルコール分 | 40% |
| 内容量 | 700ml / 350ml |
| 価格帯 | 定価6,600円(税抜) / 実勢5,000〜7,500円 |
| 品質評価 | リニューアル版 |
| コンセプト | ライトで軽快、ハイボール向けの飲みやすさ |
| 味わいの特徴 | フレッシュな柑橘、穀物の香ばしさ、爽快なスモーク |
| 熟成方法 | バーボン樽主体+ヨーロピアンオークのシェリー樽軽快志向 |
| 主要樽種 | アメリカンオークのバーボン樽、少量のシェリー樽 |
| おすすめの飲み方 | ハイボール、ロック、水割り |
| 旧ボトルとの違い | ホワイトラベル→ブラックラベル、よりライトで軽快に |
【長所】
- ✅ アイラ島最古の歴史:1779年創業の伝統と信頼
- ✅ バランスの良いスモーク感:初心者にも楽しめる穏やかなピート
- ✅ 新しいシェリー樽の魅力:甘みとフルーツ感が格段にアップ
- ✅ 海沿いの熟成庫:潮の香りが生み出す独特の風味
- ✅ 多様な飲み方に対応:ストレート、ロック、ハイボールどれでも美味しい
- ✅ 黒いボトルの高級感:ギフトにも最適な美しいデザイン
- ✅ アイラの入り口として最適:強烈すぎないスモークで親しみやすい
【短所】
- ❌ 価格の大幅上昇:数年前は4,000円台だったのが7,590円に
- ❌ 旧ボトルと味が違う:昔からのファンには違和感があるかも
- ❌ アルコール度数40%:もう少し高い方が好みという声も
- ❌ 入手しにくい時期もある:リニューアル直後は品薄状態
- ❌ スモーク感が弱まった:シェリーが強くなりピート感は控えめに
- ❌ コスパの問題:同価格帯でより評価の高いアイラモルトもある





リニューアルで良くなった部分もあれば、昔の方が良かったという声もあります。





なぜボウモア12年がこれほど愛されているのか?そしてリニューアルの理由は?4つの決定的なポイントを詳しく解説していきます!
なぜボウモア12年がおすすめなのか?【4つの理由】


アイラ島最古の蒸留所の歴史
1779年創業、アイラ島で一番古い蒸留所として240年以上の伝統を守り続けています。「アイラの女王」と呼ばれる優雅さと品格が魅力です。
バランスの取れたスモーク
ラフロイグやアードベッグのような強烈なスモークではなく、程よいピート感。初めてアイラウイスキーを飲む方にも安心しておすすめできます。
海の香りを纏った熟成
海抜ゼロメートルの熟成庫で眠る原酒。湿った海風が樽に影響を与え、独特の潮の香りをウイスキーに与えています。
ハイボールに最適化された軽快さ
2024年のリニューアルで、よりライトで軽快な味わいに進化。ハイボールや水割りでカジュアルに楽しむのに最適なバランスになりました。





ここでボウモアの歴史を振り返ってみましょう。1779年の創業から現在まで、どのような道のりを歩んできたのかが分かります!
ボウモアブランドの輝かしい歴史


1779年に誕生「アイラ島最古の蒸留所」
ボウモア蒸留所は1779年に創業され、アイラ島で最初に認可を受けた蒸留所としての誇りを持っています。アイラ島の中心地、インダール湾に面したこの立地が、ボウモアの個性を作り上げてきました。
海抜ゼロメートルの奇跡
「No.1ヴォールト(第一貯蔵庫)」と呼ばれる熟成庫は、海抜ゼロメートルに位置しています。湿った海風が樽に影響を与え、独特の潮の香りをウイスキーに与えることで知られています。





海のすぐそばで熟成させるから、あの独特の潮っぽい風味が生まれるんですね!これこそボウモアならではの魅力です。
1963年:モリソン時代と伝説の始まり


1963年、スタンリー・P・モリソンが蒸留所を買収し、ボウモアの近代史が幕を開けました。この時代に蒸留された原酒、特に1964年の蒸留液は後に伝説となります。
「ブラックボウモア」の神話
1964年に蒸留されたウイスキーは、オロロソシェリー樽で長期熟成され、漆黒に近い色合いと驚異的な香味を獲得。「ブラックボウモア」として1993年にリリースされると、瞬く間にコレクターの聖杯となりました。今でもオークションで一本数百万円で取引されることもあります。
1989年より「サントリー傘下」で新時代へ


1989年にサントリーが資本参加し、1994年に完全子会社化。品質管理とブランド戦略が新たなフェーズに入りました。
「ホワイトラベル」の時代
2000年代以降、白いラベルにカモメのエンボス加工が施されたデザインが定着。この時代のボウモア12年は、「レモン、蜂蜜、穏やかなスモーク」というスタイルを確立し、世界中で愛されました。
2024年〜「ブラック」への回帰
2024年から2025年にかけて、ボウモアは大規模なリニューアルを実施。伝説の「ブラックボウモア」へのオマージュとして、黒を基調とした新デザインを採用しました。





白から黒へ。これは単なるデザイン変更ではなく、ブランドの歴史に対する敬意なんですね!





ここで、ボウモア蒸留所の製造工程について解説いたします!
伝統を守る製造工程と革新技術
ボウモア蒸溜所は、240年以上にわたる歴史の中で伝統的なウイスキー造りの技術を守り続けています。一方で現代的な革新技術を取り入れて、独自の風味を生み出している蒸溜所です。
昔ながらの手法と最新のテクノロジーが共存するこの製造プロセスこそが、ボウモアのウイスキーが世界中の愛好者から長年にわたり支持され続ける理由の一つといえるでしょう。
| 設立年 | 1779年240年以上の歴史 |
| 所在地 | スコットランド・アイラ島 |
| 所有者 | ビーム サントリー(サントリーホールディングス傘下)日本資本 |
| 蒸溜器の数 | ポットスチル4基(初留2基、再留2基) |
| 熟成樽 | バーボン樽(70%)、シェリー樽(30%)、その他特別樽 |
| 年間生産量 | 約200万リットル大規模生産 |
| 特徴的な風味 | スモーキー、蜂蜜の甘さ、潮の香り、ヨード香 |
| フロアモルティング | 実施しており、自社での麦芽製造が一部行われている伝統製法 |
伝統の技法を今も受け継ぐフロアモルティング


ボウモア蒸溜所は、スコットランドで数少ない「フロアモルティング」を今なお行っている蒸溜所の一つです。
この技法では、大麦を広い床の上で手作業で発芽させて、定期的に人力でかき混ぜることで均一に乾燥させます。アイラ島特有のピートを焚いて麦芽を乾燥させることで、ボウモア特有のスモーキーな香りが加わる仕組みです。この伝統的な製法により、独特の風味と品質が確保され、ボウモアの特徴であるバランスの取れたスモーキーさが生まれます。
実際に、このフロアモルティングは24時間体制で行われていて、4時間ごとにモルトマンが大麦を手作業でかき混ぜ、均一な乾燥を保っている状況。観光客からはパフォーマンスに見えるかもしれませんが、これは高品質なウイスキーを造るために欠かせない重要な作業といえるでしょう。
スコッチウイスキーの魂「ピート」


ボウモアのウイスキーのスモーキーな風味は、アイラ島で採れるピートによって与えられます。
アイラ島のピートには、他の地域に比べて海藻が多く含まれているため、ウイスキーには特有のヨードや潮の香りが生じる仕組みです。ボウモアでは、ピートのフェノール値を25〜30ppmに抑えていて、バランスの取れたスモーキーさをウイスキーに与えています。
この数値は他のアイラモルトと比べて穏やかで、アイラモルトの力強さと繊細さを両立した仕上がりといえるでしょう。
ラガン川の清らかな軟水はボウモアの仕込み水
ボウモア蒸溜所のウイスキー造りには、ラガン川の軟水が使用されています。
この川の水はピート層を通り抜けて湧き出るため、自然にピートの成分が染み込んでいる状態。ウイスキーに特有の滑らかさと深いコクを与える重要な役割を果たしています。
仕込み水がウイスキーの味わいに大きな影響を及ぼすことは知られていますが、この水こそがボウモアの独特の風味を支える重要な要素といえるでしょう。
クリーンでバランスの取れたフレーバーを生み出すポットスチル


ボウモア蒸溜所では、初溜2基と再溜2基の計4基の銅製ポットスチルが使用されています。
これにより、発酵された麦汁(ウォッシュ)を加熱して、蒸発したアルコールを凝縮してニューメイクスピリッツを得る仕組み。ボウモアの蒸溜では、ミドルカット(蒸溜液の中間部分)の範囲を非常に高めに設定していて、これによりピートの香りが強すぎず、クリーンで調和の取れたウイスキーが生まれます。
この工程はウイスキーの個性を決定づけるもので、ボウモア特有のスモーキーさと甘みのバランスを生み出している重要なポイントといえるでしょう。
ボウモアが誇る海抜0メートルの熟成庫「No.1ヴォルト」


ボウモアのウイスキーの熟成において、最も特筆すべきは世界最古の貯蔵庫の一つである「No.1ヴォルト」です。
この貯蔵庫は海抜0メートルに位置していて、熟成中の樽は常に潮風の影響を受ける環境。このため、ウイスキーには独特の塩味と潮の香りが加わって、豊かな複雑さが生まれます。
さらに厚さ1メートル以上の石壁が外部の気候からウイスキーを守り、年間を通して湿度が安定して保たれている状況。長期熟成に最適な環境が整えられているといえるでしょう。
サントリーの技術力による徹底した品質管理
ボウモアの熟成に使用される樽は、主にバーボン樽(70%)とシェリー樽(30%)で構成されています。
特別な場合には、日本のミズナラ樽やワイン樽も使用されることがあって、これにより風味のバリエーションが広がる仕組み。サントリーがボウモア蒸溜所を所有してからは、樽の管理技術が一層強化されて、品質の高い熟成が可能となりました。
樽ごとの個性を最大限に引き出すことで、ボウモアのウイスキーはさらに洗練されたものになっているといえるでしょう。





いよいよリニューアルの核心に迫ります!2024年から2025年にかけて、ボウモアに何が起きたのか。旧ボトルと新ボトルの違いを徹底比較しましょう!
2024-2025年リニューアルの全貌


なぜリニューアルしたのか?
サントリーグローバルスピリッツが推進する「プレミアム化戦略」の一環として、ボウモアブランド全体の価値を高める動きが始まりました。しかし、通常の「ボウモア12年」については、より幅広い層に楽しんでもらうため、カジュアルで飲みやすい方向へと舵を切りました。
ハイボール市場への対応
日本ではハイボールブームが続いており、特に若い世代を中心にカジュアルにウイスキーを楽しむスタイルが定着。新ボウモア12年は、このニーズに応えるため、ハイボールや水割りで美味しく飲める設計になっています。
コアラインとシェリーコレクションの棲み分け
じっくりストレートで楽しみたい人には「シェリーオークコレクション」、カジュアルに楽しみたい人には通常の「ボウモア12年」という、明確な棲み分けを行いました。
黒いボトルの意味
新しいデザインの最大の特徴は「黒」です。これは単なる高級感の演出ではありません。
- 深遠さ:アイラ島の夜、熟成庫の闇、ウイスキーの深い味わい
- 歴史:1964年のブラックボウモアへの回帰
- 高級感:現代的なラグジュアリーデザイン
黒い背景に描かれた波紋のような線は、アイラ島の地層や海の波を表現した「モーフィックライン」と呼ばれています。
| 項目 | 旧ボトル(〜2024年)WHITE | 新ボトル(2025年〜)BLACKNEW |
|---|---|---|
| 正式名称 | ボウモア12年 | ボウモア12年 |
| デザイン | 白/クリーム色、カモメのイラスト爽やか | 黒基調、モーフィックライン(波紋)高級感 |
| 主な熟成樽 | バーボン樽主体(約70-80%) +シェリー樽(約20-30%) | バーボン樽主体 +シェリー樽少量(比率減) |
| 色 | 琥珀色(Amber) | 琥珀色(やや明るめ) |
| 香りの特徴 | レモン、蜂蜜、潮風 熟したフルーツ、土っぽいスモーク | フレッシュな柑橘 米菓、レーズンバニラ、ピートスモーク |
| 味わいの特徴 | シェリーのフルーツや甘みが強い 熟成感高め、リッチで重厚 | 穀物の香ばしさ ライトでフレッシュ、軽快 |
| スモークの質 | 土っぽいモーキーさ、重心が低い | 爽快なピートスモークライト |
| 熟成感 | 熟成感が高く、複雑な後味 | 熟成感はやや控えめカジュアル |
| 価格(税抜) | 4,000円台→5,060円 | 6,600円 |
| ターゲット層 | ストレート・ロックでじっくり派 | ハイボール・水割りでカジュアル派 飲みやすさ重視 |
| 総合評価 | シェリー由来の深みと熟成感 複雑で重厚な味わい ストレート向き | ライトで軽快な飲みやすさ 爽快なスモークとフレッシュさ ハイボール向き |
💡 ポイント:新ボトルはシェリー樽の比率を抑えてよりライトで軽快に。旧ボトルの深みや熟成感を好む人には物足りないかもしれませんが、ハイボールや水割りでカジュアルに楽しむなら新ボトルが最適です!
実は軽快化している味わい


最大の変化は「シェリー樽の比率を抑えた」ことです。これは意外に思われるかもしれませんが、リニューアルの方向性を理解する上で重要なポイントです。
なぜシェリー樽を減らしたのか?
旧ボウモア12年は、シェリー樽原酒が20〜30%程度使われており、リッチで重厚な味わいでした。新ボトルでは、このシェリー樽の比率をあえて減らし、よりフレッシュで軽快な味わいを追求しています。
狙いは「飲みやすさ」
シェリー樽由来の甘みや渋みを抑えることで、ハイボールや水割りにした時の爽快感が格段に向上。日常的に気軽に楽しめるアイラモルトへと進化したのです。





シェリー樽を減らすって意外ですよね!でも「より多くの人に、よりカジュアルに」という方向性なんです。





お待たせしました!実際に新ボトルのボウモア12年をテイスティングした感想を詳しくお伝えします。香り、味わい、余韻まで徹底レビュー!
ボウモア12年(旧ボトル)をテイスティング


ボウモア12年のフレーバー
ボウモア12年味わい
ストレートで飲んでみる


香り
オイリーな皮革、潮、ハチミツ、海藻、ピート、出汁、スモーク、ヨード
味わい
ワクシーで甘やか、穏やかなピートスモーク
感想
まずは、ストレートで飲んでみます。
香りは、ピート、スモーク、そしてヨードといった典型的なアイラモルトの特徴に、オイリーで革のようなニュアンスが加わっています。さらに、海の潮風や魚介類の出汁、ハチミツ、樽由来のウッディな香りが絶妙にバランスしています。
口に含むと、オイリーな舌触りが広がり、ワックスのような香りと樽のウッディさ、そして柔らかなスモーキーさが調和します。蜜のような甘さとスパイシーさが感じられた後、ほろ苦さが追いかけてきます。柔らかなピートスモークの香りはヨードと混じり合い、ゆっくりと消えていきます。
「アイラの女王」と称されるだけあって、エレガントな雰囲気を持ちながら、アイラ特有のヨードとピートをしっかりと感じるスモーキーフレーバーが満ち溢れています。しかし、単に煙っぽさだけでなく、コクがあり、気品に満ちた滑らかな味わいは、他のアイラモルトにはない上品さを感じさせます。





潮気と果実を包むスモーク、そしてワクシーなニュアンスがなんともエレガントで優美な味わいを醸し出しています!
ロックで飲んでみる


香り
黄桃、ドライフルーツ、スモーク、ピート、ヨード、ワックス、ジンジャー
味わい
フルーティーでスパイシーなスモーク感
感想
次は氷を入れてオンザロックで飲んでみます。
香りは、柔らかなスモーキーフレーバーの合間から、黄桃やドライフルーツのフルーティーな香りが立ち上がり、しっかりとしたピートやヨードの香りが感じられます。また、石鹸やワックスのような香りや、薬品を思わせるニュアンス、そして砂糖をまぶしたドライジンジャーのかすかな香りも漂います。
口に含むと、スモーキーなフレーバーが広がり、同時にシトラスの風味がふくらみます。続いて、ヨードや樽香にフルーティーな黄桃などの果実の香りが絡み、後味には樽由来の木の渋みが残ります。そして余韻は、ヨードとかすかな薬品っぽいニュアンスが混じり合いながら、ゆっくりと消えていきます。
ストレートで飲む時よりもフレッシュな印象が強まり、果実味が際立つ味わいに変化しました。同時に、アイラモルトらしいヨード香や薬品のようなニュアンスも顔を出します。飲みやすさではストレートに軍配が上がるかもしれませんが、冷たくスッキリとしたこちらの飲み方を好む人もいるでしょう。やはり、ロックでもボウモアは美味しく楽しめます!





氷を入れると、ジューシーな果実の香りが一層広がります。しかし、味わいはアイラモルトらしい力強いスモーキーフレーバーをしっかりと堪能することができます。
ハイボールで飲んでみる


香り
スモーク、ワックス、ヨード、炭、ゴム、レモンピール
味わい
スモーキー、ワクシーさが際立つ
感想
最後はハイボールで飲んでみます。
香りは、乾いたスモーキーフレーバーが際立ち、石炭や炭のようなモクモクとした煙のニュアンスが広がります。さらに、コールタールやゴムのような独特の要素が加わり、3つの飲み方の中で最もスモーキーさが引き立っています。しかし、ただ煙たいだけではなく、レモンピールの爽やかな香りもほのかに感じられ、バランスが取れています。
口に含むと、石炭やコールタールを思わせるスモーキーな香りが広がり、レモンピールのビターさとワックスのような芳香が絡み合います。その後、灰を含んだ乾いたスモークフレーバーが余韻にかけて続き、やがてすっと消えていきます。
ストレートやロックとは異なり、エレガントさから一転、ハードでドライな印象に変わりました。いかにもアイラモルトらしいスモーキーな味わいが口中に広がり、レモンピールのビターなニュアンスを一層引き立てています。レモンを軽く絞ることで、さらにその爽やかさを際立たせるのも良いでしょう。





ハイボールにすると、最もスモーキーな印象が際立ちます。ピールの爽やかな香りは感じられるものの、味も香りもアイラモルト特有の力強くクセのある風味が存分に楽しめます。
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新ボトルのボウモア12年を実際に飲んでみた
ボウモア12年(新ラベル)の香り
ボウモア12年(新ラベル)の味わい
※数値は個人の感想です
旧ラベルよりもライトな印象のストレート


香り
スモーク、ピート、海風、グレープフルーツ、オーク、バニラ
味わい
焚き火のようなスモーク、オーキーでシトラス香る
感想
以前のボトルよりもすっきりとした印象で、焚き火を思わせるピートスモークが漂ってきます。海風のようなヨード感にグレープフルーツの爽やかなシトラスの香りが混じって、オーキーな香りが全体を包みながら、かすかに甘いバニラを感じます。
口に含むと、灰が混じった焚き火のようなドライなスモークの香りが広がります。スモーキーな香りの中からグレープフルーツが現れてビターさが増してきて、スパイシーさとシトラスがスモークとともにゆっくりと消えていく余韻が楽しめます。
旧ラベルと比べても、このバランスの良さは健在です。古典的なスモーキースタイルを保ちながら、現代的な飲みやすさも兼ね備えた仕上がりといえるでしょう。





アイラの女王を彷彿とさせるエレガントな印象よりも、軽快で親しみやすい印象を持ちました。バーボン樽原酒の比率が大きく影響している味わいです!
シトラスが予想以上に感じるロック


香り
グレープフルーツ、スモーク、ピート、オーク、ヨード、バニラ
味わい
シトラス香るスモークビター
感想
氷を入れると、スッキリとさわやかなグレープフルーツの香りが広がります。ヨードをまとったピートスモークがふんわりと香り、オーキーさと共にかすかにバニラとハチミツの甘さを感じます。
ウッディな香りとピートスモークが混じったフレーバーが口に広がり、グレープフルーツのビターさとわずかなチョコレートのほろ苦さが現れます。余韻はビターで、スモークとシトラスが混じり合いながらスッと消えていく心地よさがあります。





氷を入れるとよりシトラスビターが強調されます。しかし、ボウモアならではのヨード感やピートスモークがビターさを和らげ、全体的にまとまっているのが素晴らしいです!
このボウモアはハイボール特化型と納得


香り
スモーク、ピート、ヨード、グレープフルーツ、オーク
味わい
ヨード感が際立つスッキリとした味わい
感想
スモーキーなピートの香りに、しっかりとしたヨード感を感じる香りに変化します。優しくグレープフルーツのニュアンスが漂って、オーキーな香りとスモーキーな香りがバランス良く香る印象です。
口に含むと、ヨード感のあるピートスモークが口いっぱいに広がってきます。グレープフルーツが淡く感じられた後、オークの香りが追いかけてくる構成。炭酸の刺激とともに、複雑な香りが次々と現れてきます。
余韻はピートスモークとオークが混じって、すっと消える非常にクリーンな後味です。ハイボールにすることで、スモーキーさが和らいで飲みやすくなりながらも、ボウモアらしい個性はしっかりと残っている一杯でした。





ピートスモークの香りが漂い、グレープフルーツのスッキリとしたビターを常に感じます。過去一こんなにスッキリとしたボウモアハイボールはありませんでした!





ボウモアのラインナップは12年だけじゃないんです!他にどんな種類があるのか、簡単にご紹介しましょう。
ボウモアファミリーのラインナップ


コアライン(通常ライン)
2024年のリニューアルで黒ラベルに一新された定番シリーズ。
- ボウモア12年:今回ご紹介しているボトル
- ボウモア15年:黒ラベルでリニューアル予定
- ボウモア18年:黒ラベルでリニューアル予定
- ボウモア21年:長期熟成の極み(高額帯)
シェリーオークコレクション(新シリーズ)


2024年のリニューアルで誕生した「ブティックコレクション」。シェリー樽の役割を全面に押し出したプレミアムシリーズです。
- ボウモア シェリー12年:シェリー樽フィニッシュの新作(7,590円)
- ボウモア シェリー15年:1stフィルオロロソシェリー樽使用(13,754円)
- ボウモア シェリー18年:オロロソ&ペドロヒメネスのダブルフィニッシュ(19,320円)





「ボウモア12年」と「ボウモア シェリー12年」は別商品です!シェリー好きならシェリー12年、カジュアルに楽しむなら通常の12年がおすすめ。





せっかくのボウモア、おつまみや料理との組み合わせも楽しみたいですよね!おすすめのペアリングをご紹介します。
食とのペアリング提案


和食との相性
- 焼き鳥(塩):スモークが塩味と見事にマッチ
- スモークサーモン:海の香りとスモークの相乗効果
- 焼きおにぎり:燻製香と炭火の香りが調和
- 味噌カツ:甘辛い味噌とシェリーの甘みが好相性
洋食との組み合わせ
- ダークチョコレート(70%以上):ビタースイートの完璧な組み合わせ
- ブルーチーズ:塩気とスモークが互いを引き立てる
- ローストビーフ:肉の旨みとウイスキーのコクが絶品
- ドライフルーツとナッツ:シェリー樽の風味と自然な調和
おつまみアイデア
- スモークナッツ
- ドライいちじく
- チョコレートブラウニー
- 燻製チーズ
Key(筆者)新ボウモア12年は軽快な味わいなので、重すぎないおつまみとの相性が抜群です!





ボウモアについて気になる疑問にお答えします!価格のこと、飲みやすさ、保存方法など、よくある質問をまとめました。
よくある質問(FAQ)
「旧ボトルと新ボトル、どっちが美味しい?」
飲み方によります。ストレートやロックでじっくり味わうなら旧ボトルの方が深みがあります。ハイボールや水割りでカジュアルに楽しむなら、断然新ボトルです!
「価格が上がったのはなぜ?」
世界的なインフレ、円安、原材料費の高騰が主な理由です。ただし、4,000円台から6,600円への値上げは、品質向上というよりはコスト転嫁の側面が強いです。
「アイラウイスキー初心者でも楽しめる?」
はい、楽しめます!むしろ新ボトルは旧ボトルよりもライトで飲みやすいので、初心者の方には新ボトルの方がおすすめかもしれません。
「ハイボールに向いてる?」
はい、非常に向いています!新ボトルは旧ボトルよりもハイボール適性が高く、爽快で飲みやすいハイボールが楽しめます。
「シェリー感が欲しい場合は?」
通常のボウモア12年ではなく、「ボウモア シェリー12年」(シェリーオークコレクション)を選んでください。こちらはシェリー樽が強化されています。
「保存方法は?」
直射日光を避け、涼しい場所に立てて保存してください。開封後も品質は長期間維持されますが、なるべく1年以内に飲み切るのがおすすめです。
まとめ
今回のリニューアルで黒いラベルへと姿を変えたボウモア12年は、見た目の重厚感とは裏腹に、驚くほど軽快で現代的な味わいへと進化を遂げました。
かつてのシェリー樽由来のリッチな甘みが控えめになった分、アイラモルト特有の焚き火のようなスモーキーさと、グレープフルーツを思わせるフレッシュなシトラス感が際立つ仕上がりです。この大きな変化は、近年需要が高まっている「ハイボール」での飲み心地を徹底的に追求した結果といえるでしょう。
古くからのファンが求める濃厚な深みや甘みは、新設された「シェリーオークコレクション」へとその役割を譲りました。定番の12年はよりカジュアルに、そして食事とともに楽しめる一本として再定義されています。
「味が変わってしまった」と嘆くのではなく、「シーンに合わせて使い分ける楽しみが増えた」と捉えるのが、これからのボウモアとの付き合い方なのかもしれません。
アイラモルトの入り口としても、日常の晩酌用としても最適化された新しいボウモア。その「黒いラベル」に込められた爽快なニュースタンダードを、ぜひご自身の舌で確かめてみてください。





【おまけ情報】 ハイボール用のグラスは背の高いタンブラーがおすすめ。炭酸が長持ちして、最後まで爽快に楽しめます!


最後までお読み頂きありがとうございました。


テイスティングに使用しているグラス「グレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラスです!





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