

こんにちは!ウイスキーの魅力と楽しさを伝えるカエル「sister-ley」です!





今回は、「ラフロイグ クォーターカスク」の解説&レビューを行っていきます!
「ラフロイグは強烈すぎて苦手…」「でも本格的なアイラモルトを楽しみたい」という声をよく聞きます。確かにラフロイグといえば正露丸やヨードチンキのような「薬品香」で有名ですよね?
結論から先にお伝えすると、クォーターカスクはラフロイグの個性を残しつつ、バニラとココナッツの甘みで包み込んだ「飲みやすい野生児」です!迷っているなら、ラフロイグ入門として最適な一本です。
この記事では実際に飲んだ体験談をもとになぜクォーターカスクが通常の10年より愛される場合があるのか、その根拠を詳しく解説します!





まずはラフロイグ クォーターカスクの基本スペックから確認していきましょう!この製品の最大の特徴である「ダブルマチュレーション」についてもしっかり把握していきます。
ラフロイグ クォーターカスクの基本情報とスペック
| カテゴリー | アイラ・シングルモルトウイスキー・NAS革新的 |
| 蒸留所 | ラフロイグ蒸留所(アイラ島南岸) |
| 創業年 | 1815年200年超の伝統 |
| 発売履歴 | 2004年発売→2022年頃終売→2024年復活リニューアル |
| 現行品発売 | 2024年(リニューアル版) |
| アルコール分 | 48%ハイプルーフ |
| 内容量 | 700ml |
| 価格帯 | 5,500円〜8,000円復活品 |
| 品質評価 | アイラの傑作 |
| コンセプト | 小さな樽から生まれる大きな風味 |
| 味わいの特徴 | スモーク、ヨード、バニラ、ココナッツ、トフィー |
| 熟成方式 | ダブルマチュレーション(二段熟成)独自製法 |
| 一次熟成樽 | バーボン樽(約200L・推定5〜11年) |
| 二次熟成樽 | クォーターカスク(約125L・数ヶ月〜1年) |
| 濾過方式 | ノンチルフィルタード無濾過 |
| ピートレベル | 高(約40〜55ppm)強烈 |
| おすすめの飲み方 | ストレート、加水、ハイボール |
【長所】
- ✅ 48%のハイプルーフ:力強いアタックと長い余韻、加水の自由度
- ✅ ノンチルフィルタード:オイリーでクリーミーな本格的テクスチャ
- ✅ 独自のダブルマチュレーション:小型樽による急速な樽香の付与
- ✅ スモーク×甘みの絶妙なバランス:ラフロイグの個性を保ちつつ飲みやすい
- ✅ コストパフォーマンス:10年との価格差が小さくスペック上のお得感
- ✅ ハイボールでも腰砕けしない:高度数だから割っても風味が残る
- ✅ 200年の伝統×革新的製法:1815年創業の歴史と現代技術の融合
- ✅ 唯一無二の風味:他のクォーターカスク製品とは一線を画す個性
【短所】
- ❌ ピート初心者にはハードル高め:強烈なスモーク香で好みが分かれる
- ❌ 48%のアルコール感:度数が高いため刺激が強いと感じる人も
- ❌ 供給不安定:並行輸入品と正規品が混在し入手しづらい時期がある
- ❌ 10年との明確な差:「10年で十分」という意見も根強い
- ❌ 年数表記なし:NAS製品で熟成年数が明示されない
- ❌ パッケージ変更の影響:新旧ボトルで風味が異なるという声も
- ❌ ヨード香の強さ:「薬品っぽい」香りが苦手な人には不向き





ピートスモークが好きなら間違いなくハマる、革新的なアイラモルトです!





さて、なぜラフロイグ クォーターカスクがこれほど支持されるのか?4つの決定的な理由を詳しく解説していきます!
なぜラフロイグ クォーターカスクがおすすめなのか?【4つの理由】


小型樽が生み出す物理学的奇跡
通常の樽(約200L)を4分の1サイズ(約125L)にすることで、原酒と木材の接触面積が30〜60%増加。短期間で劇的な熟成効果をもたらす革新的手法です。
48%ノンチルの本格派スペック
冷却濾過を行わず、バリアフィルターのみ通過。脂肪酸やエステルなどの旨味成分を残し、オイリーでクリーミーな口当たりを実現しています。
スモークと甘みの完璧な融合
ラフロイグ特有の「ヨード・海藻・正露丸」の強烈な個性を、アメリカンオーク由来の「バニラ・ココナッツ・トフィー」の甘みが包み込む絶妙なバランス。
19世紀の伝統を現代に復刻
かつてアイラ島でウイスキーを馬で運搬していた時代の小型樽を、2004年に風味強化の目的で復活させた歴史的製品です。





ここでラフロイグ蒸留所の歴史を振り返ってみましょう。1815年の創業から現在まで、どのような想いで作られてきたのかが分かります!
このウイスキーの特徴


このウイスキーについて





今回ご紹介するウイスキーは、「ラフロイグ クォーターカスク」です。







「ラフロイグクォーターカスク」は、スコットランド・アイラ島の蒸留所「ラフロイグ」で生産されているシングルモルトウイスキー。
クォーターカスクとは!?





ボトルネームにもなっている”クォーターカスク”とは、元々”馬の運搬用の樽”のことで、シェリー樽の一般的なバット樽の1/4ほどの大きさしかない小さい樽の事を指します。







このような小さい樽を熟成に用いるメリットとして、通常の樽よりも原酒が樽材と触れる割合が多くなるため、熟成が早まるという効果があります。





これには、容量が少ないことによる温度変化の大きさも関係しているとも言われています!!





しかし、短所もあります。
熟成が早い分”管理が難しい”という点や、味わいが荒々しくなる傾向にある為、まろやかさに欠けるとも言われています。







しかし、アイラモルトは海風やピーティーな風味が特徴のモルトウイスキー!!荒々しい味わいはかえって好都合とも言えます!!
ラフロイグクォーターカスクの製法







製法はバーボン樽で熟成した原酒を、ファーストフィルバーボン樽を解体してつくられたクォーターカスク(容量約125L)に入れ替えてさらに熟成させます。





熟成年数が7年~10年程度のバーボン樽原酒を移し替えて行われる為、レギュラーの「ラフロイグ10年」と比べると、若々しさもありながらラフロイグらしさが十分に備わっていると言えます!!







また、コチラはノンチルフィルタード仕様となっておりモルトの旨味を逃さず瓶詰めされ、加水も少なめの48%のアルコール度数があるのが特徴です。



通常の「ラフロイグ10年」の価格的にも近く、年数表記のないノンエイジ仕様ですが手間暇かけて造られているんですね~!!





では、いつものようにストレート、ロック、ハイボールの3種類の飲み方でレビューを行って行きます!!どうぞ、最後まで御覧ください!!
ラフロイグ蒸留所の誇り高き歴史


1815年:蒸留所創業 – アイラ島南岸の伝説の始まり
スコットランド・アイラ島の南岸に位置するラフロイグ蒸留所は、1815年にドナルド・ジョンストンとアレキサンダー・ジョンストンの兄弟によって創業されました。「ラフロイグ(Laphroaig)」という名前は、ゲール語で「広い入り江の美しい窪地」を意味する「Lag a’Mhoraig」に由来します。
アイラ島のテロワールを体現
海岸沿いという立地条件により、潮風と海藻の香りがウイスキーに独特のマリタイムキャラクターを与えています。これがラフロイグの「塩気」や「ヨード香」の源泉です。





200年以上の歴史を持つ蒸留所!創業当時から変わらぬ製法で、アイラモルトの個性を守り続けているんですね。
禁酒法時代の奇跡 – 薬用酒として生き残る
1920年から1933年のアメリカ禁酒法時代、ラフロイグはその強烈なヨード臭と薬のような風味ゆえに「これは嗜好品ではなく、薬(医薬品)である」と主張し、合法的にアメリカへ輸出され続けた数少ないウイスキーの一つです。
この「薬品香」こそが、現在では「ラフロイグらしさ」として世界中のピートヘッドから愛される所以となっています。
英国王室御用達の栄誉
1994年、チャールズ皇太子(当時)からロイヤルワラント(王室御用達)の称号を授与されました。これはスコッチウイスキーとして極めて名誉ある認定です。
2004年:クォーターカスク誕生 – 伝統と革新の融合


世界的なウイスキーブームの中、ラフロイグは「かつて廃れてしまった伝統」を現代に蘇らせることを決断しました。それがクォーターカスクです。
19世紀の物流が生んだイノベーション


当時、アイラ島から本土へウイスキーを運ぶ際、道路事情が悪く馬やラバに樽を積載する必要がありました。標準的なバレル(約200L)は重すぎたため、その4分の1サイズの「クォーターカスク」が実用的な輸送容器として使われていたのです。
風味強化という新たな目的
2004年の復刻では、輸送の利便性ではなく純粋に「風味の強化」が目的でした。マスターディスティラーは、小型樽が生み出す「柔らかくベルベットのようなエッジ」が、ラフロイグ特有の鋭いピート香と絶妙な補完関係を築くことを発見したのです。
2020年:数量限定リリース – 定価4,000円の奇跡
2020年6月、サントリーは正規品として「ラフロイグ クォーターカスク」を数量限定で発売しました。当時の希望小売価格は4,000円(税抜)という驚異的な価格設定でした。この時期、クォーターカスクはコアレンジとして安定供給されていました。
2022年頃:一時終売 – 原酒不足の影響
世界的なウイスキーブームと原酒不足の影響により、2022年頃に日本国内の正規品が一時終売となりました。「メーカー終売品」として扱われ、在庫を持つ酒販店やネットショップでのみ入手可能な状況が続き、価格も高騰していきました。
ファンの間に広がった衝撃
「クォーターカスクがもう手に入らない」という情報が広がり、コレクターやファンの間で争奪戦が起こりました。定価4,000円だった製品が、終売の噂とともに価格が上昇していったのです。
2024年〜:ラベルリニューアルで復活 – 新時代へ


終売から約2年、ラフロイグ クォーターカスクは装いを新たに復活しました。パッケージが円筒形の筒箱から環境配慮型の四角い紙箱へ変更され、ボトルデザインもモダンに刷新されました。
復活の背景
サントリーグローバルスピリッツ(現在の輸入元)によるラインナップ再編の一環として、コアレンジとしての位置づけを再確認。ただし、正規品の供給は依然として不安定で、並行輸入品と混在する状況が続いています。
樽構成は変わらず
旧ラベルも新ラベルも、バーボン樽での一次熟成とクォーターカスクでの二次熟成という基本構成は変わっていません。ただし、ヴァッティング(原酒の配合)に微調整が加えられた可能性が指摘されています。





一度終売となったクォーターカスクが復活したのは朗報!ただし供給は不安定なので、見かけたら確保すべきボトルであることに変わりはありませんね。





いよいよラフロイグ クォーターカスクの核心部分!ダブルマチュレーション(二段熟成)の仕組みを詳しく見ていきましょう。
ダブルマチュレーションの科学 – クォーターカスクの核心


一次熟成:バーボン樽での基礎づくり
標準サイズのバーボン樽(約200L)
蒸留されたニューメイクスピリッツは、まずファーストフィル・バーボン樽に詰められ、通常の倉庫で熟成されます。熟成期間は公式非公開ですが、業界分析によると約5〜11年程度と推測されています。
この段階で得られるもの
- ラフロイグの基本的なキャラクターであるスモーキーさ
- バーボン樽由来のバニラの基礎
- ピートのヨード香と海藻のニュアンス
- アルコールの馴染みと丸み
二次熟成:クォーターカスクの魔法


特別に作られた小型樽(約125L)
一次熟成を経た原酒は、スペイサイドの樽工場で200Lのバーボン樽を解体し、約125Lのサイズに組み直した「クォーターカスク」に移し替えられます(フィニッシング)。
二次熟成期間
数ヶ月から1年程度と短いですが、この間に劇的な変化が起こります。
物理学的メカニズム:表面積対体積比(SA/V比)の増大
樽が小さくなればなるほど、内容液の体積に対する木材の表面積の比率が増大します。計算上、クォーターカスクは通常のバレルと比較して、木材との接触面積が約30%〜60%増加します。
この接触面積の増大が引き起こす化学反応
- 添加的熟成の加速:木材に含まれるリグニンが分解され、バニリン(バニラ香)、タンニン、木材糖分(ヘミセルロース由来のカラメル成分)が急速に溶出
- エステル形成の促進:フルーティーな香り成分の生成が加速
- ココナッツ・バナナ香の増幅:アメリカンオーク特有のラクトン類が急速に抽出





物理と化学の力を使った熟成の加速!まさに科学的アプローチが生んだ革新的製法ですね。





お待たせしました!実際にラフロイグ クォーターカスクをテイスティングした感想を詳しくお伝えします。香り、味わい、余韻まで徹底レビュー!
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ラフロイグ クォーターカスクを実際に飲んでみた


フレーバーチャート


味わいチャート


ストレートで飲んでみる


香り
ヨード、薬品、ココナッツ、ラムレーズン、バニラ、ハチミツ、バナナ、ババロア
味わい
潮気とスパイシーな香味、ビターな余韻
感想
まずはストレートから飲んでみます。
香りは、ラフロイグらしいヨードたっぷりの磯感に薬品臭が絡み合います。クリーミーなニュアンスもあり、ココナッツやラムレーズンのような香り、バニラ・ハチミツの甘さ、バナナやババロアといったバーボン樽の特徴が随所に感じられます。
口に含むと、磯の香りを帯びた潮気が膨らみ、スパイシーさが顔を出します。10年ほどではありませんがオイリーで薬品っぽさも十分にあり、スパイシーさとバーボン樽の甘やかさ、薬品を伴うヨードと潮気といったラフロイグらしい魅力がしっかりと詰まっています。それでいて10年よりもキレがある印象です。





あくまで個人的な印象ですが、10数年前の「クォーターカスク」と比べるとクセや磯っぽさが増しているように感じます。これは「ラフロイグ10年」にも共通して言われることで、実際に飲み比べて検証しているYouTuberもいるようです。
ロックで飲んでみる


香り
ヨード、薬品、バニラ、ハチミツ、バナナ、コールタール
味わい
若葉のようなフレッシュさ、柑橘の皮
感想
次は氷を入れて、オンザロックで飲んでみます。
香りは、ヨードや薬品のニュアンスに、バニラやハチミツの甘さと南国フルーツのトロピカルな香りが混じり合います。氷が溶けてくるとコールタールのような香りも顔を出します。
口に含むと、甘いバニラがふわっと広がり、同時に煙たさも広がります。スパイシーさが顔を出し、ビター感もじわりと効いてきます。冷やされた影響からか、若葉やミントのようなフレッシュな爽やかさも感じられます。余韻はビターが主体で、鼻に残るスモーキーな香りが心地よく続きます。





ラフロイグをロックで飲む機会はあまりありませんが、ストレートのトロっとしたオイリーさが一変し、若葉のようなフレッシュな印象へと変わります。バーボン樽の甘い香りも前に出てきて、樽の個性をしっかりと堪能できます。
ハイボールで飲んでみる


香り
薬品、バニラ、バナナ、スモーク、ライム
味わい
モルトの甘味とスモーク、追いかけてくるヨード
感想
最後はハイボールで飲んでみます。
香りは、理科室を思わせる薬品感に甘いバニラ、バナナなど南国フルーツのトロピカルな香りが絡み、スモーキーな煙たさとライムのような柑橘感も感じられます。
口に含むと、香ばしい穀物の甘さが広がり、磯・ヨード・スモークが後を追ってきます。ライムのような柑橘感を感じながら、ほんのりビターでスモーキーな余韻が残ります。





薬品・ヨード・ピートといったアイラモルトらしい個性をしっかりと感じながらも、ハイボールならではの爽快な飲みやすさがあります。クセの強さの中にエレガントさも垣間見える、ラフロイグらしい一杯です。





ラフロイグにはクォーターカスク以外にも10年などのラインナップがありますね。どちらを選ぶべきか、詳しく比較してみましょう!
ラフロイグファミリーでのクォーターカスクの位置づけ


クォーターカスク vs ラフロイグ10年
| 項目 | クォーターカスク | 10年 |
|---|---|---|
| コンセプト | 革新的熟成革新 | 伝統的熟成伝統 |
| アルコール度数 | 48%ハイプルーフ | 40%または43% |
| 濾過方式 | ノンチルフィルタード | 冷却濾過あり(一部除く) |
| 熟成の特徴 | 小型樽による急速熟成 | 10年以上の長期熟成 |
| 風味の方向性 | スモーク×バニラ・スパイシー | 海藻・ヨード・ドライ |
| テクスチャ | オイリー・クリーミー・粘度高 | より直線的・ドライ |
| 価格帯 | 5,600〜7,500円 | 4,500〜6,000円 |
💡 ポイント:10年が「海藻とヨードのドライな伝統派」なら、クォーターカスクは「バニラとココナッツで包み込む革新派」。48%のハイプルーフとノンチルフィルタードにより、コストパフォーマンスの高さでも支持されています。
10年を選ぶべき人
- ラフロイグの「伝統的な」ドライでヨーディーな味わいを求める
- より海藻と塩気のマリタイムキャラクターが好き
- 40〜43%の飲みやすい度数を好む
- 価格を少しでも抑えたい
クォーターカスクを選ぶべき人
- バニラやココナッツの甘みで包まれたラフロイグを体験したい
- 48%のハイプルーフとノンチルフィルタードの本格派スペックを求める
- オイリーでクリーミーなテクスチャが好き
- ハイボールにしても風味が残るウイスキーが欲しい
- 少し高くてもスペック上のコスパを重視





個人的には、ラフロイグ初心者ならクォーターカスクの方が入りやすいと思います!甘みがピートの刺激を和らげてくれますからね。





近年パッケージが刷新されて、新旧ボトルで味わいが変わったという声もありますね。その真相を探ってみましょう!
新ラベル vs 旧ラベル – 終売と復活の物語


終売から復活までの経緯
2020年6月:数量限定リリース サントリーが正規品として発売。希望小売価格4,000円(税抜)という驚異的な価格で、コアレンジとして安定供給されていました。
2022年頃:一時終売 世界的な原酒不足の影響で、日本国内の正規品が終売に。「メーカー終売品」として在庫のある店舗でのみ入手可能となり、価格も高騰しました。ファンの間では「もう手に入らない」という情報が広がり、争奪戦が起こりました。
2024年〜:ラベルリニューアルで復活 約2年の空白期間を経て、装いを新たに復活。パッケージとボトルデザインが刷新され、コアレンジとしての地位を再確立しました。ただし供給は依然として不安定で、並行輸入品と正規品が混在する状況が続いています。
デザインの変更点(2024年頃〜)
外箱 白を基調とした円筒形から、環境配慮型の四角い紙箱へ変更。
ボトル 肩部分に「1815」のエンボス加工、側面に「Laphroaig」の文字が刻まれ、ラベルデザインがシンプル化されました。
キャップ 伝統的なコルク栓だが、持ち手部分が木製に変更され、高級感が増しています。
樽構成 旧ラベルも新ラベルも、バーボン樽での一次熟成とクォーターカスクでの二次熟成という基本構成は変わっていません。
愛好家による官能評価の比較
公式には「中身(液体)は変わっていない」とされていますが、複数のレビューや比較動画に基づき、新旧ボトルの差異を分析します。ただし、バッチ差(ロットごとのブレ)の影響を含む可能性がある点に留意が必要です。
旧ラベル(筒箱・〜2023年頃)
- 全体的な印象:「野生的・荒々しい」
- 香り:ピートスモークとヨードが前面に押し出され、鋭く突き刺さるようなインパクト
- 味わい:ガツンとくるスモーキーさと、濃厚な甘みがダイレクトに伝わる。厚み(Body)が強い
- 甘みの質:濃厚なバニラ、ジューシーなフルーツ感(マスカット等)
新ラベル(角箱・2024年〜)
- 全体的な印象:「洗練・エレガント」
- 香り:スモークの角が取れ、柔らかく丸みを帯びている。奥からフルーティーさや甘みが感じ取りやすい
- 味わい:アタックは穏やかだが、「出汁(Dashi)」のような旨味成分や、複雑な余韻が長く続く傾向
- フィニッシュ:スモークと旨味が融合し、じんわりと長く続く。バランスが良い
考察 旧ボトルを支持する層はラフロイグ特有の「暴力的な個性」を愛する傾向があり、新ボトルを支持する層は「バランスの良さ」や「飲み疲れしない複雑さ」を評価しています。ラフロイグがより広い層に受け入れられるよう、原酒のヴァッティング(配合)を微調整した可能性が示唆されますが、クォーターカスクの根本的な「甘みとスモークの融合」というコンセプトは維持されています。





どちらが良いかは好み次第!旧ボトルの「野性味」も、新ボトルの「洗練」も、それぞれに魅力があるんですね。





終売と復活を経たクォーターカスク、現在の価格や入手状況も気になりますよね。日本市場の最新動向を詳しく見ていきましょう!
日本市場における価格推移と入手状況


正規輸入の変遷
日本市場において、ラフロイグはサントリーグローバルスピリッツが正規輸入代理店として取り扱っています。クォーターカスクは波乱万丈の流通史を持つボトルです。
価格の変遷
2020年6月:数量限定リリース
サントリーが正規品として発売。希望小売価格4,000円(税抜)という驚異的な価格設定で、当時はコストパフォーマンスの高さが話題となりました。
2022年頃:終売と価格高騰
世界的な原酒不足の影響により、日本国内の正規品が一時終売に。「メーカー終売品」として扱われ、在庫を持つ酒販店やネットショップでのみ入手可能となりました。この時期、定価4,000円だった製品が6,000円〜8,000円台まで高騰し、コレクターやファンの間で争奪戦が起こりました。
2024年〜:リニューアルで復活
約2年の空白期間を経て、パッケージとボトルデザインを刷新して復活。しかし定価は明示されず、実勢価格は終売前より上昇した状態で推移しています。
現在の相場(2025年〜2026年)
インターネット通販や酒販店での価格は、5,500円〜8,000円前後で推移しています。並行輸入品と正規品が混在しており、以下のような状況です:
- 並行輸入品:5,500円〜6,500円程度
- 正規品:6,500円〜8,000円程度
- 在庫状況:不安定で、欠品する店舗も多い
かつての定価4,000円と比較すると、実質的に50%〜100%の価格上昇となっています。
供給状況と入手方法
現在の流通状態
2024年のリニューアルで復活したものの、供給は依然として不安定です。正規品の在庫が切れる時期もあり、並行輸入品が主流となっている店舗も少なくありません。
入手のポイント
- 大手酒販店やネット通販で定期的にチェック
- 並行輸入品でも品質に問題はない(ただしアフターサービスの違いに注意)
- 見かけたら即確保が基本姿勢
- 定価表示のない状況なので、相場を把握してから購入
終売の噂の真相
2022年の一時終売により「クォーターカスクが完全終売」という噂が広がりましたが、これは日本国内正規品の一時的な供給停止でした。現在はコアレンジとして公式サイトにも掲載されており、生産は継続されています。
ただし、世界的な需要増によりアロケーション(割り当て)が制限されている状況は続いており、「見かけたら確保すべきボトル」という認識は変わっていません。





定価4,000円時代を知る人には価格上昇は辛いですが、48%ノンチルフィルタードのスペックを考えれば、現在の価格でも十分にコスパは高いと言えますね!





せっかくのラフロイグ クォーターカスク、おつまみや料理との組み合わせも楽しみたいですよね!おすすめのペアリングをご紹介します。
クォーターカスクとのペアリング提案


ブルーチーズ(ゴルゴンゾーラ、ロックフォール)
チーズの青カビが持つ刺激と塩分は、ラフロイグのヨード香と同調します。さらに、チーズの乳脂肪分がウイスキーのアルコールとピートの刺激を包み込み、甘みを引き出します。クォーターカスクのバニラ香は、チーズのクリーミーさと完璧に調和します。
燻製食品・牡蠣
スモークサーモンや燻製ベーコンは、ウイスキーのスモーキーさと共鳴(同調効果)します。生牡蠣に数滴垂らして食す方法は、アイラ島の伝統的な楽しみ方であり、磯の香りが爆発的に広がります。
ダークチョコレート
カカオ70%以上のビターチョコレートに含まれる苦味と脂肪分は、ウイスキーの樽由来のタンニンやバニラ香と補完関係にあります。特に塩を含んだチョコレートとの相性は抜群です。
和食との意外な組み合わせ
- 焼き鳥(塩・タレ両方OK)
- 鰻の蒲焼き
- 味噌料理(味噌田楽など)
- 海藻サラダ
洋食との組み合わせ
- ローストビーフ
- ラム肉のグリル
- アンチョビを使った料理





ラフロイグについて気になる疑問にお答えします!飲みやすさ、保存方法、終売の噂など、よくある質問をまとめました。
よくある質問(FAQ)
「ラフロイグは初心者には強すぎる?」
確かに10年はピート初心者にはハードルが高いですが、クォーターカスクはバニラとココナッツの甘みがピートを包み込んでいるため、意外と飲みやすいです。加水すればさらに優しくなります。
「終売になるって本当?」
2022年頃に日本国内の正規品が一度終売となりましたが、2024年にラベルリニューアルを経て復活しました。現在はコアレンジとして生産されていますが、供給は不安定です。正規品と並行輸入品が混在しており、見かけたら確保すべきボトルであることに変わりはありません。
「10年とどちらがコスパ良い?」
価格差は小さいですが、48%ノンチルフィルタードというスペックを考えると、クォーターカスクの方がコスパが高いと評価する愛好家が多いです。
「正露丸の味がするって本当?」
ヨード香と海藻の香りが正露丸に似ていると感じる人は多いです。ただしクォーターカスクの場合、バニラやココナッツの甘みがそれを和らげているため、10年ほど「薬品っぽさ」は強くありません。
「保存方法は?」
直射日光を避け、涼しい場所に立てて保存。開封後も品質は長期間維持されますが、酸化は徐々に進むため、なるべく早めにお楽しみください。48%の度数は酸化に対して比較的強いです。
まとめ
以前はラフロイグ10年よりも手頃な価格で楽しめるボトルでしたが、いつの間にか価格帯も肩を並べる存在になりました。現在はサントリーの正規品ではなく、並行輸入品のみの流通となっています。
10年と価格が近いぶん手が出しにくい面もありますが、ヨードやスモーキーさがやや抑えられたこのボトルは、以前の「ラフロイグ10年」に近い味わいです。バーボン樽由来の甘みとウッディさが十分にあり、現行の10年で感じられる泥っぽさも控えめなため、正統派ラフロイグへの入門や再挑戦にも適した一本といえます。
ただ、ラフロイグ独特の風味はしっかりと健在です。苦手な方には難しくても、好きな方にはたまらない一本であることは間違いありません。


最後までお読み頂きありがとうございました。


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