このウイスキーの特徴
このウイスキーについて
今回レビューするウイスキーは「スキバリーンイーグル」です。
コチラは大手酒販店や○やにて販売されているアイリッシュウイスキー!!
詳細は不明な点が多いですが、造っているのはアイルランドの「ウエストコーク蒸留所」のようです。
ウェストコーク蒸留所とは
ウエストコーク蒸留所は2003年に設立された、アイルランドのコーク州にある蒸留所です。
蒸留所設立に際しアドバイザーにキャンベルタウンの「スプリングバンク蒸留所」に在籍したフランク・マッカーディ氏を迎え入れました。
蒸留所で生産されるスピリッツは、モルトウイスキー、グレーンウイスキー、ポットスチルウイスキーの他に、ウォッカ、ジン、そして世界最古の蒸留酒「ポティーン」など多岐にわたって製造されています。
様々なスピリッツを製造出来るのも、充実した設備が整っている証拠ですね!!
蒸留所内には「ロケット」と呼ばれる蒸留器があり、世界で最も蒸留スピードが速い蒸留器もあったりします!!
こういった豊富な設備と確かな技術によって、ウエストコークからは、様々なウイスキーがリリースされています。
スキバリーンイーグルの内容
スキバリーンとは、地名でウエストコーク州にある代表的な観光保有地のことです。
スキバリーンイーグルは、ウエストコークが主力ブランドなのに対して、廉価版的な位置づけのようです。
使われる原酒は3〜4年程度の熟成した原酒が使われ、比率はグレーン75%、モルト25%とグレーンウイスキーが主体のブレンデッドウイスキー!!
モルトはシェリー樽熟成、グレーンはファーストフィルのバーボン樽熟成のものが使われているようです。
グレーン比率が高い分、安価に提供できるという感じですね!!しかし、安くても美味しくなければ意味がありません!!
では、今回もストレート、ロック、ハイボールの3種類の飲み方でレビューをしていきますので、どうぞ最後までご覧ください!!
テイスティング(実際に飲んでみた)
フレーバーチャート
味わいチャート
ストレートで飲んでみる
香り
- カスタード、ハチミツ、バニラ、ビスケット、アプリコット、ハーブ
味わい
- 軽やかなグレーンの甘さ、モルティなアフター
感想
まずは、ストレートから飲んでみます。
香りは、甘やかなでしっとりとしたカスタード(ミルクレープ)と、ハチミツ、バニラがあり、香ばしいビスケットにドライフルーツ、そしてハーブっぽい香りもあります。
口に含むと、開栓したての為か少しアルコールの刺激があります。味わいはとても軽やかでグレーンのの甘さが広がって、完熟フルーツやアプリコットが僅かに香ります。アフターではちょっとスパイシーな一面もあり、余韻は樽香とバニラやはちみつの甘さが残ります。
少しのアルコール感はありますが、グレーンの香ばしい甘さでとても飲みやすいです。それぞれの主張は少ないですが、気楽に飲むにはちょうどよい優しい味わいのウイスキーです。
ブレンデッドなのでモルト感もありますが、ほぼグレーンの味わいです。
ロックで飲んでみる
香り
- バニラ、ハチミツ、カスタード、焦げた木、ビスケット、バナナ
味わい
- グレーンの甘みと香ばしさ、焦げ感のある余韻
感想
次は氷を入れてオンザロックで飲んでみます。
香りは、ストレートよりも甘く感じカナディアンウイスキーのようなフレーバー感があります。バニラハチミツ、カスタードはもちろん、バナナの香りとビスケットの香ばしさ、そしてちょっと香ばしい焦げ感がグラスの中に漂います。
口に含むと、とてもスムーズであっという間に口に馴染みます。甘い香りが膨らんで、メイプルシロップやカスタードの甘さ、そして香ばしく焦げた感じのアフター、アルコール感は全く無くスルスルと飲めてしまいます。
カナディアンウイスキーの様な甘いフレーバーが、氷を入れると更に膨らみます。味わいはカナディアンほど甘くなく、香ばしさがあるので飲み飽きることがありません。
ハイボールで飲んでみる
香り
- カスタード、バニラ、焼き菓子
味わい
- スムース、甘く香ばしい、ハーブ感のあるビターな余韻
感想
最後はハイボールで飲んでみます。
香りは、カスタードというより”エッグタルト”に近い感じと、バニラ、そしてバターたっぷりの焼き菓子を感じます。
口に含むと、やはりカナディアンウイスキーに似た甘い香りが口に広がり、香ばしい穀物感とビターが膨らんできます。全くストレスを感じないライトな味わいは、余韻にかけてビターが強まりますが、気づくとスッといなくなる、そのくらいスムースな味わいです。
ただ、甘さはあるので食事によっては合わない物もあるでしょう。
とてもスムースで甘やかなハイボール!!比率を濃い目にしても抵抗なくスッと飲めてしまいます。ロック、ハイボールと割っていく度に加速する甘さは、ウイスキー初心者には最適かもしれません!!
まとめ
や○やで偶然見かけたアイリッシュウイスキー「スキバリーンイーグル」のレビューでした。
もともと、アイリッシュウイスキーはクセが少なく飲みやすい部類ですが、このウイスキーはその更に上をいきます。グレーンの比率が多いのも要因かもしれませんが、とにかくライトで飲みやすい!!
カナディアンっぽい甘やかさ、アイリッシュならではの複雑味、スムースでライトな口当たり。初心者の方が敬遠する要素が非常に少ないのが特徴です。
強いていうならば、ラベルデザインがクラシカルで個人的には好みなのですが、味の印象と少し違うような感じがしてもったいないなと思いました。
これからウイスキーを始める方、とにかく飲みやすいウイスキーを求める方にはピッタリな1本です!!
最後までお読み頂きありがとうございました。
テイスティングに使用しているグラス「ゲレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラス。
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