イーガンズ エンデヴァー徹底レビュー!アイリッシュ×ピートの新境地

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こんにちは!ウイスキーの魅力と楽しさを伝えるカエル「sister-ley」です!

Caoli(助手)
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今回は、「イーガンズ・エンデヴァー」の解説&レビューを行っていきます!

「アイリッシュウイスキーでピート?」「スタウト樽って何?」という声をよく聞きます。確かに、アイリッシュウイスキーの常識を覆す斬新な一本です。

実際に飲んでみて感じたのは、従来のアイリッシュウイスキーの枠を超えた深みがあるということです。アイリッシュの滑らかさと、スコッチ的な複雑性が見事に融合した特別なウイスキーです。

この記事では実際に飲んだ体験談をもとになぜイーガンズ・エンデヴァーが「ボンディングの芸術」と呼ばれるのか、その根拠を詳しく解説します!

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Caoli(助手)
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まずはイーガンズ・エンデヴァーの基本スペックから確認していきましょう!価格や特徴をしっかり把握してから深く掘り下げていきます。

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  1. イーガンズ・エンデヴァーの基本情報とスペック
  2. なぜイーガンズ・エンデヴァーがおすすめなのか?【4つの理由】
  3. 新進気鋭のブランド「イーガンズ」
    1. アイルランドのブランド「イーガンズ(EGAN’S)」
  4. ボンダーとしての役割
    1. ボンダーとボトラーズの違い
  5. ボトラーズ
  6. 蒸溜所
  7. ボンダー
    1. ボンディングのプロセス
  8. ピーティーな味わい「イーガンズ エンデヴァー」
    1. 製造方法や特徴の詳細
  9. イーガン家の誇り高き歴史
    1. 1852年:創業 – タラモアのボンダー
    2. 1968年:自主廃業 – 20世紀の苦難
    3. 2013年:復活 – エンデヴァーの誕生
  10. 4種の樽とピート – エンデヴァーの革新的な製法
    1. トリプル・ディスティルド:アイリッシュの伝統
    2. ヴァージン・アメリカン・オーク樽:力強い骨格
    3. オロロソ・シェリー樽:深みとコク
    4. インペリアル・スタウト樽:イーガン家の歴史へのオマージュ
    5. バーボン樽:調和のベース
    6. ピート(泥炭)の微かなヒント
    7. 46%ノン・チルフィルタードへのこだわり
  11. イーガンズ エンデヴァーを実際に飲んでみた
    1. イーガンズ エンデヴァーのフレーバーチャート
    2. イーガンズ エンデヴァーの味わいチャート
    3. フレッシュな果実感とピートの絶妙なバランスのストレート
    4. オンザロックは氷で花開くフルーティーさとマラスキーノチェリーの誘惑
    5. ハイボールはパフューミーで香ばしくジューシー
  12. イーガンズファミリーでの位置づけ
  13. エンデヴァーに合わせたいペアリング提案
  14. よくある質問(FAQ)
  15. まとめ:アイリッシュの常識を覆す、革新と驚きの一本
  16. イーガンズのラインナップ解説
    1. イーガンズ ヴィンテージ・グレーン
    2. イーガンズ フォーティチュード
    3. イーガンズ コンヴィクション

イーガンズ・エンデヴァーの基本情報とスペック

イーガンズ・エンデヴァー詳細
イーガンズ・エンデヴァーの詳細はこちら
カテゴリーシングルモルト・アイリッシュウイスキー・NAS革新的
生産者P. & H. Egan (Tullamore) Ltd.
ブランド創設1852年(2013年に復活)170年の歴史
アルコール分46%ノンチルフィルタード
内容量700ml / 750ml
価格帯6,000円〜7,500円
品質評価★★★★★★★ダブルゴールド
製法トリプル・ディスティルド(3回蒸溜)
熟成樽ヴァージン・アメリカン・オーク、オロロソ・シェリー、インペリアル・スタウト、バーボン4種の樽
ピート微かなピートのヒントアイリッシュでは珍しい
濾過ノン・チルフィルタード
味わいの特徴チョコレート、バニラ、スモーク、ナッツ
主要受賞歴SFWSC ダブルゴールド(2022/2023)、Irish Whiskey Awards ゴールド(2024)
おすすめの飲み方ストレート、ロック、トワイスアップ
イーガンズ・エンデヴァーの長所・特徴
イーガンズ・エンデヴァーの短所・注意点
  • 4種の樽による複雑性:ヴァージンオーク、シェリー、スタウト、バーボンの見事な調和
  • 革新的なスタウト樽熟成:チョコレートやコーヒーの香ばしさが絶品
  • 微かなピートの奥行き:アイリッシュでは珍しいスモーキーな層
  • 46%ノンチルフィルタード:原酒本来の風味とリッチな口当たり
  • ダブルゴールド受賞:世界最高レベルの品質が証明済み
  • 歴史的なボンダーの復活:170年の伝統を受け継ぐ「ボンディングの芸術」
  • 優れたコストパフォーマンス:この複雑性で6,000円台は驚異的
  • 通好みの個性:他にはない独自の味わいプロファイル
  • 賛否両論の個性:「飲みやすいアイリッシュ」を期待すると戸惑う
  • ジェムソンとは別物:一般的なアイリッシュのイメージと異なる
  • ピートに慣れていないと戸惑う:アイリッシュファンには意外な味わい
  • 日本での入手性:店頭では見つけにくい場合がある
  • ノンエイジステートメント:年数表記がないため熟成年数が不明
  • 初心者には敷居が高い:最初の一本としては複雑すぎるかも
  • スタウト樽の苦味:ビールが苦手な人には合わない可能性
Key(筆者)
Key(筆者)

個性的だけど、それが魅力の革新的なアイリッシュウイスキーです!

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では、なぜイーガンズ・エンデヴァーがおすすめなのか?4つの決定的な理由を詳しく解説していきます!

なぜイーガンズ・エンデヴァーがおすすめなのか?【4つの理由】

アイリッシュウイスキーの新境地

従来のアイリッシュウイスキーの「軽く飲みやすい」イメージを覆す、複雑で奥深い味わい。4種の樽とピートが織りなす革新的なプロファイルです。

世界が認めた品質

サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション2022/2023でダブルゴールド、Irish Whiskey Awards 2024でゴールド受賞。審査員全員が満点を与えた実力です。

ボンディングの芸術の復活

170年の歴史を持つP. & H. Egan社の伝統技術「ボンディング(原酒の選定・熟成・ブレンド)」が現代に蘇った傑作。

驚異的なコストパフォーマンス

46%ノンチルフィルタード、4種の樽熟成、ピートの要素を含んで6,000円台。スコッチなら倍以上の価格帯に相当する品質です。

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ここでイーガン家の波乱万丈の歴史を振り返ってみましょう。1852年の創業から2013年の復活まで、どのような想いで作られてきたのかが分かります!

新進気鋭のブランド「イーガンズ」

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今回のレビューボトルも、イーガンズウイスキーの正規代理店「イントレピッドスピリッツジャパン」様よりご提供頂きました!!

アイルランドのブランド「イーガンズ(EGAN’S)」

イーガンズは、イーガン家によって作られるアイリッシュウイスキーの一つです。その歴史は1852年にパトリック・イーガンが設立した「P.&H.Egan」社から始まります。この会社は息子たちのパトリックJr.イーガンとヘンリー・イーガンの手で事業を拡大し、ウイスキー製造と販売で高い評価を得ました。

イーガンズ(EGAN’S)は、1852年にアイルランド中部のタラモアで創業した170年の歴史あるウイスキーブランドです。

創設者は、代々アイルランド王家の法律顧問を務めてきたというイーガン家のパトリックイーガン氏。

出典:EGAN’S

1880年代には、オリジナルブランド「Egan’s No.5」と「Egan’s No.8」を国内外に販売し、その名は世界中に知れ渡るようになりました。しかし、時代の変遷により1968年に一度その歴史を閉じることとなりました。その後、2013年に6代目のジョナサン・イーガンといとこのモーリスによって、イーガンズ ウイスキーは見事に復活を遂げました。

彼は法律顧問の仕事を務める傍ら、卸売りと小売業のP.&H. Eagan社を設立し、ホテルやビールの醸造など20以上の事業を展開。さらに、ウイスキーの醸造、ブレンド、ボトリングなども行う優秀な経営者でした。

その中でもウイスキー事業の評価は高く、自社でブレンドを行ったオリジナルブランド「Egan’s No.5」と「Egan’s No.8」は、国内外から高い評価を受け、高級ウイスキーの代名詞的存在となっていきます。 

しかし、1900年代に入ると世界大戦やアメリカの禁酒法などの影響により売上は激減。苦しい時代を生き延びましたが、ついに1968年にその歴史を一旦閉じてしまいます。

一度はその歴史に幕を閉じ、“幻のアイリッシュ・ウイスキー”と呼ばれていたイーガンズですが、ついに復活のときが訪れます。

操業停止から45年後となる2013年に、6代目となるジョナサンイーガンと従兄弟のルパットイーガンによってイーガンズウイスキーは復活!!

新生イーガンズは、世界的に権威のあるウイスキーのコンクールで次々と賞に輝くなど、名門ウイスキーブランドとしての実力を世界に知らしめています。

確かな技術と蒸留所からの信頼があるからこそ、良いウイスキーをリリース出来るんですね!!

Caoli(助手)
Caoli(助手)

「ボンダー」とは一体どういう業態なのでしょう!?

Key(筆者)
Key(筆者)

次は「ボンダー」の解説と「ボトラーズ」との違いについて解説致します。

イーガンズは蒸留所を持たないボンダーとして活動しています。ボンダーとは、蒸留所から若い蒸留液を購入し、独自の方法で熟成させ、ブレンドすることで独自のウイスキーを作り上げる職人のことを指します。この技術はアイルランドの伝統的なウイスキー作りの一環であり、イーガンズはそのマスターボンダーとして名を馳せています。

ボンダーとボトラーズの違いについても触れておきましょう。ボンダーは主に蒸留液を購入して独自に熟成させ、風味を引き出すことに重点を置きます。一方、ボトラーズは既に熟成されたウイスキーを購入し、ブレンドやボトリングを行うことが一般的です。ボンダーは熟成プロセスを通じてウイスキーの個性を創り出すのに対し、ボトラーズは既存のウイスキーを組み合わせることで新たな風味を提供します。

ウイスキー業態の違い

ボトラーズ

蒸溜所から樽を購入

熟成

瓶詰め

販売

蒸溜所

蒸溜

樽詰め

熟成

瓶詰め

販売

ボンダー

原酒を購入

自社で樽詰め

自社で熟成

自社で瓶詰め

販売

イーガンズ エンデヴァーは、全ての製造プロセスにおいて細心の注意を払い、最高品質の蒸留液と樽を選び抜き、理想的な熟成期間を見極めることで作り上げられます。特にアメリカン・オーク樽、バーボン樽、オロロソシェリー樽、インペリアル・スタウト樽の4種類の樽で熟成されることが、このウイスキーに独特の風味を与えています。

ボンダーの役割には、蒸留液の選定、樽の選定、熟成、そして最終的なブレンドが含まれます。イーガンズのマスターボンダーは、長い経験と知識を駆使して、各工程で最高の結果を引き出します。特に樽の選定には細心の注意を払い、異なる樽の影響を最大限に活かすことで、イーガンズ エンデヴァーの独特な風味を生み出します。

ピーティーな味わい「イーガンズ エンデヴァー」

イーガンズ エンデヴァーの名前の由来は、「endeavour(努力)」から来ています。これは、イーガン家の長い歴史の中で培われた努力と挑戦の精神を象徴しています。

「イーガンズ エンデヴァー」は蒸留所非公開のシングルモルトウイスキーです。

「エンデヴァー」には「努力」、「試み」といった意味があり、実際にこのボトルもアイルランドの伝統的製法を守りながら、新たな試みがされています。

1つは、アイリッシュウイスキーではあまり使われないピート(泥炭)を焚いた「ピーテッド麦芽」を使用していることです。

スコッチウイスキーに代表される「ピート」、その香りには特有のクセがあるので、スムースなアイリッシュウイスキーには使用されてきませんでした。

そして、もう1つの新たな試みとして熟成方法があります。

エンデヴァーの原酒に使われている熟成樽は、アメリカン・オークの新樽、バーボン樽、オロロソシェリー樽、インペリアル・スタウト樽という4種類の樽で熟成しています。

イーガンズ エンデヴァーの製造過程は、厳選された原料と丁寧なプロセスが特徴です。使用される麦芽はアイルランド産の最高品質のものを選び、発酵には伝統的な手法を用います。その後、アメリカン・オーク樽、バーボン樽、オロロソシェリー樽、インペリアル・スタウト樽での熟成が行われ、これが独特のフルーツやナッツ、ハチミツの風味を生み出します。ノンチルフィルタードでボトリングされ、アルコール度数は46%です。

熟成に使用される複数の樽は、ウイスキーにリッチで深い風味を与えます。特に、これらの樽での長期熟成により、ウイスキーは複雑な香りと味わいを持つようになります。例えば、イーガンズ エンデヴァーは、ほのかなピート香とトーストしたナッツ、ドライフルーツ、キャラメルの風味が特徴です。

近年のアイリッシュウイスキーでも、スタウト樽などビール樽を熟成に使うのは珍しくありませんが、基本的には後熟(フィニッシュ)を行う程度で、メインの熟成には使われません。

しかし、イーガンズのエンデヴァーではメインの熟成にスタウトビール樽を使用し、ウイスキーの風味を更に広げる事に成功しました!!

今までの概念にとらわれない”新しい試み”により造られる、新生アイリッシュウイスキー「イーガンズ エンデヴァー」は、類を見ない個性豊かなウイスキーに仕上がっています。

イーガン家の誇り高き歴史

1852年:創業 – タラモアのボンダー

アイルランド中部の商業都市タラモアにおいて、パトリック・イーガン・シニアとその二人の息子、パトリック・ジュニアとヘンリーによってP. & H. Egan社が設立されました。当時は「大飢饉(Great Famine)」直後の混乱期でしたが、イーガン家は卓越した商才を発揮し、急速に事業を拡大していきました。

ボンダーとしての役割

P. & H. Egan社は「ウイスキー・ボンダー」として、蒸溜所から原酒を樽単位で購入し、自社倉庫で熟成・ブレンド・瓶詰めを行っていました。この「原酒を選定し、熟成させ、ブレンドする技術」が、現代のイーガンズに受け継がれている「ボンディングの芸術(The Art of Bonding)」です。

Caoli(助手)
Caoli(助手)

1852年から170年以上!ボンダーという独特の文化がアイルランドにあったんですね。だから現代でも独自のブレンド技術が光るんです。

多角的コングロマリットへの発展

P. & H. Egan社は、ウイスキーだけでなく以下の事業も展開していました:

  • 醸造業(エールやスタウトビールの製造)
  • 麦芽製造(近隣蒸溜所へのモルト供給)
  • 一般商社機能(木材、鉄器、農業機械の輸入販売)
  • ボトリング(ギネスやジェムソンのボトリング請負)

この醸造業の経験が、現代のエンデヴァーにおける「インペリアル・スタウト樽熟成」という革新的なアプローチへとつながっています。

1968年:自主廃業 – 20世紀の苦難

20世紀に入ると、アイリッシュウイスキー産業全体を襲った構造的な不況が、P. & H. Egan社にも暗い影を落としました。

アイリッシュウイスキー産業の危機

  • アイルランド独立戦争と内戦による国内市場の混乱
  • 大英帝国市場からの締め出し
  • アメリカ禁酒法による巨大市場の喪失
  • 戦後の流通構造の近代化(スーパーマーケットチェーンの台頭)
  • 蒸溜所同士の合併による独立系ボンダーへの原酒供給の減少

このような厳しい市場環境の中、多国籍企業との競争激化や後継者問題なども重なり、P. & H. Egan社は1968年、その116年の歴史に自ら幕を引く「自主清算(Voluntary Liquidation)」を選択しました。

Key(筆者)
Key(筆者)

倒産ではなく、資産が健全なうちに事業を整理する名誉ある撤退だったんですね。でもこれで終わらないのがイーガン家のすごいところ!

2013年:復活 – エンデヴァーの誕生

1968年の解散から約半世紀の間、イーガン家のウイスキー事業は休眠状態にありましたが、その血脈と情熱は途絶えていませんでした。

5代目・6代目による復活プロジェクト

2013年、創業者の第5代子孫であるモーリス・イーガンと、第6代子孫のジョナサン・イーガンが中心となり、さらに業界の専門家であり友人でもあるジョン・ラルフの協力を得て、ブランドの復活プロジェクトが始動しました。

現代的なボンディングの復活

新生イーガンズは、かつてと同様に自社蒸溜所を持たない「インディペンデント・ボトラー(独立瓶詰業者)」として再出発。アイルランド各地の蒸溜所から最高品質の原酒を調達(ソーシング)し、伝統的なボンディング技術を現代に蘇らせました。

「エンデヴァー」という名前に込められた想い

「努力」「冒険」を意味する「Endeavour(エンデヴァー)」という名称は、困難な時代を乗り越えてブランドを再興した一族の意志と、既存のアイリッシュウイスキーの枠組みを超えた複雑な味わいへの挑戦を表しています。

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いよいよイーガンズ・エンデヴァーの核心部分!4種の樽とピートがどのように調和しているのか詳しく見ていきましょう。

4種の樽とピート – エンデヴァーの革新的な製法

トリプル・ディスティルド:アイリッシュの伝統

エンデヴァーは「シングルモルト」であるため、原料は大麦麦芽100%。そして3回蒸溜(トリプル・ディスティルド)というアイリッシュウイスキーの伝統的な製法を採用しています。

3回蒸溜の特徴

  • スコッチの主流である2回蒸溜と比較して、より純度が高い
  • 軽やかでフルーティーなスピリッツを生み出す
  • クリーンでスムースな酒質がベースとなる

ヴァージン・アメリカン・オーク樽:力強い骨格

特徴 一度も熟成に使用されていない新品のオーク樽。アイリッシュでは古樽(リフィル)の使用が一般的であるため、新樽の使用は革新的な要素です。

香味への貢献

  • バニラ、トフィー、スパイス
  • ココナッツやシナモンのような甘くスパイシーな香り
  • 力強い骨格とスパイシーさ
  • 木材由来の成分(バニリン、ラクトン、タンニン)の強力なフレーバー

オロロソ・シェリー樽:深みとコク

特徴 スペインの酒精強化ワイン「オロロソ」の熟成に使用された樽。ウイスキーに豊かな色合いと深みを与える伝統的な手法です。

香味への貢献

  • ドライフルーツ(レーズン、イチジク)
  • ナッツ(クルミ、アーモンド)
  • 美しい琥珀色
  • リッチなボディと甘美な余韻

インペリアル・スタウト樽:イーガン家の歴史へのオマージュ

特徴 高アルコールで濃厚な黒ビール「インペリアル・スタウト」を熟成させた樽。これはかつて醸造業を営んでいたイーガン家の歴史への直接的なオマージュです。

香味への貢献

  • チョコレート、コーヒー
  • ローストモルトの香ばしさ
  • クリーミーな口当たり
  • 微かな苦味と複雑なレイヤー
Caoli(助手)
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スタウト樽って本当に革新的!ビールの樽でウイスキーを熟成させるなんて、イーガン家の醸造業の歴史があってこその発想ですね。

バーボン樽:調和のベース

特徴 アメリカンウイスキーの熟成に使用された樽。多くのアイリッシュウイスキーの基礎となる樽です。

香味への貢献

  • ハチミツ、キャラメル
  • 果実味
  • 全体を調和させるベースとしての役割

ピート(泥炭)の微かなヒント

歴史的にアイリッシュウイスキーはノンピート(ピートを使用しない)が主流ですが、エンデヴァーは意図的にピートの要素を取り入れています。

ピートの役割

  • ラフロイグやアードベッグのような「強烈な薬品香」ではない
  • 全体の甘みを引き締め、奥行きを与える「隠し味(Undercurrent)」
  • シェリーやスタウトの甘みと対比させることで、味わいの立体感を創出
  • 「ピートの底流(peated undercurrent throughout)」として機能
Key(筆者)
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4種の樽それぞれが違う個性を持っていて、さらにピートが加わることで、他にはない複雑な味わいが生まれるんですね!

46%ノン・チルフィルタードへのこだわり

エンデヴァーは、冷却濾過を行わない「ノン・チルフィルタード」製法を採用し、アルコール度数46%でボトリングされています。

ノンチルフィルタードの利点

  • 原酒本来の風味を最大限に残す
  • リッチな口当たりを提供
  • 風味成分やテクスチャーに関わる油分も保持
  • 品質重視の姿勢の表れ
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お待たせしました!実際にイーガンズ・エンデヴァーをテイスティングした感想を詳しくお伝えします。香り、味わい、余韻まで徹底レビュー!

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イーガンズ エンデヴァーを実際に飲んでみた

イーガンズ エンデヴァーのフレーバーチャート

イーガンズ エンデヴァーの味わいチャート

フレッシュな果実感とピートの絶妙なバランスのストレート

香り

プラム、クランベリー、グレープフルーツ、ピート、ハチミツ、黒糖、麦芽(ビール)

味わい

ザラメの甘さ、スパイシー、ピーティーでタンニンを感じる余韻

感想

まずはストレートで飲んでみます。

香りは、「フォーティチュード」にも共通するプラムやクランベリーのような酸味の効いた果実に、ハチミツや黒糖を思わせる甘いアロマ、そしてピートのツンとしたアクセントが感じられます。時間が経つにつれてグレープフルーツの爽やかさが顔を出し、麦芽やビールのホップのような心地よい苦味と発酵感が立ち上がってきます。

口に含むと、フルーティーな香味とともにザラメのようなコクのある甘みが広がり、すぐあとにスパイシーな刺激が追いかけてくる展開。ワインのようなニュアンスを感じつつ、ピートがフワッと膨らみ、タンニンの渋みとスパイシーな余韻が長く続きます。

「フォーティチュード」とも飲み比べてみましたが、「エンデヴァー」の方がフレッシュな果実感が際立っており、全体のバランスが良く飲みやすい印象です。一方の「フォーティチュード」は、同じくフルーティーながらも甘みがグッと前に出ており、一つ一つのキャラクターがよりハッキリと主張してきます。

もし「どちらを選ぶべきか!?」と悩まれているなら、まずはバランスの良い「エンデヴァー」を試してみて、「もう少しパンチが欲しいな」と感じた時に「フォーティチュード」へ進む、という順番がおすすめです。

しっかりとした酸味とピートの香り。甘すぎず果実のジューシーさを感じられます。

オンザロックは氷で花開くフルーティーさとマラスキーノチェリーの誘惑

香り

マラスキーノチェリー、イチゴジャム、プラム、ハチミツ、ピート、ショートケーキ、スモーク

味わい

フルーティーで艶のある甘さ、果実とピートの余韻

感想

次は氷を入れてオンザロックで。 グラスを近づけて驚きました。ストレートの時と比べて、ビックリするくらい香りがフルーティーに変化したのです。イチゴやプラムを煮詰めたジャムのような濃縮感。ハチミツやピートといったストレートからのキャラクターは健在ですが、どこかお菓子のような甘い果実味が際立っています。

気になって、思わず冷蔵庫からマラスキーノチェリーを取り出して嗅ぎ比べてしまいました(笑)。まさにそのマラスキーノチェリーや、ショートケーキの生クリームを思わせるような、リッチで油性のある甘い香りが漂います。

口に含むと、甘い果実味にスモーキーな香りが心地よく乗って広がります。決してしつこい甘さではなく、程よい酸味やほろ苦さが同居しているため、全く飲み飽きません。 中盤からはスパイシーさも顔を出しますが非常に穏やかで、ピートのアクセントが絶妙に効いています。余韻にはライムのような爽やかな柑橘とピーティーな香りがしばらく続き、最後はスッと綺麗に消えていきます。

氷を入れただけで、これほどフルーティーで飲みやすくなるとは素晴らしいですね。氷が溶けても水っぽくならず、むしろ果実感がふくよかに膨らみ、人によっては敬遠しがちなピート感もふんわりと穏やかに丸くなります。時間をかけて、氷の溶け具合とともにゆっくりと味わうスタイルに非常にマッチするウイスキーです。

氷を入れただけで、とってもフルーティーになったのにはビックリしました。普通はビターが強まって飲みにくかったり、水っぽくなるのですが「エンデヴァー」はそれがありません。普段からロックでウイスキーを飲む方へ自身をもってオススメできます!

ハイボールはパフューミーで香ばしくジューシー

香り

イチゴ、クランベリー、ハチミツ、クロワッサン、ピート

味わい

終始柔らかいピート香、ジューシー、パフューム感(洗剤)

感想

最後は、みんな大好きハイボールで飲んでみます。 香りは、イチゴやクランベリーのキュッとした酸味に続いて、ハチミツの優しい甘さがふわりと漂います。微かにクロワッサンのような発酵バターのニュアンスも感じられ、それらすべてをピートの心地よい煙たさが包み込んでいます。

口に含むと、ほんのりとイチゴやハチミツの甘さが広がり、とてもジューシーな口当たり。中盤からはピートのスモーキーさとスパイシーさが顔を出し、柑橘系の爽やかでビターな余韻へと繋がっていきます。

特筆すべきは、この余韻です。柑橘の奥に少しパフューミー(洗剤や石鹸のような)ニュアンスが隠れていてとっても面白いんです。おそらく、ビールに使われるホップの風味や、黒ビールのような香ばしい焦げ感からきているのかもしれません。今までにない、非常に興味深い後味に仕上がっています。

スッキリと爽やかな果実感、穀物の香ばしい甘さ、そしてビール樽の風味。味わいの展開がとても面白く、ジューシーで飲みごたえのあるハイボールです!!

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イーガンズには他にもラインナップがありますね。エンデヴァーの位置づけを比較してみましょう!

イーガンズファミリーでの位置づけ

イーガンズファミリー比較表
イーガンズファミリー比較:エンデヴァー vs フォーティテュード vs ヴィンテージ・グレーン
項目エンデヴァーフォーティテュードヴィンテージ・グレーン
タイプシングルモルト革新的シングルモルト伝統的シングルグレーン親しみやすい
特徴的な樽スタウト樽 + 4種シェリー主体バーボン主体
ピート微かなヒント珍しいなしなし
香味複雑・スモーキーリッチ・シェリー軽快・バニラ
キャラクター冒険的・革新的多面的伝統的・重厚クラシック優しい・アクセス可能入門向け

💡 ポイント:エンデヴァーは、イーガンズファミリーの中で最も野心的かつ多面的な製品。全ての要素(新樽、シェリー、スタウト、ピート)をバランスさせつつ、「ボンディングの芸術」を最も色濃く反映した一本です。

エンデヴァーは、イーガンズファミリーの中で最も野心的かつ多面的な製品。全ての要素(新樽、シェリー、スタウト、ピート)をバランスさせつつ、「ボンディングの芸術」を最も色濃く反映した一本です。

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せっかくのイーガンズ・エンデヴァー、おつまみや料理との組み合わせも楽しみたいですよね!おすすめのペアリングをご紹介します。

エンデヴァーに合わせたいペアリング提案

チョコレートとの完璧なマリアージュ

  • ダークチョコレート(カカオ70%以上)
  • チョコレートケーキ
  • ブラウニー → スタウト樽由来のチョコレート感と見事に調和

チーズとの組み合わせ

  • ブルーチーズ(ロックフォール、ゴルゴンゾーラ)
  • 熟成チェダー
  • スモークチーズ → ピートのスモーキーさとチーズの塩味が絶妙

肉料理との相性

  • ローストビーフ
  • ラムチョップ
  • 焼き鳥(タレ) → オークのタンニンと肉の旨味が引き立て合う

意外な組み合わせ

  • スタウトビールと一緒に(ビール×ウイスキーのペアリング)
  • コーヒー豆のチョコレート
  • 燻製ナッツ
Caoli(助手)
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イーガンズ・エンデヴァーについて気になる疑問にお答えします!味わい、飲みやすさ、保存方法など、よくある質問をまとめました。

よくある質問(FAQ)

「アイリッシュウイスキー初心者でも楽しめる?」

エンデヴァーは従来のアイリッシュウイスキーとは異なる複雑な味わいです。ジェムソンのような「軽く飲みやすい」アイリッシュを期待すると戸惑うかもしれません。むしろ、スコッチやバーボンを飲み慣れた方におすすめです。

「ピートが苦手でも大丈夫?」

エンデヴァーのピートは「微かなヒント」程度で、アイラモルトのような強烈なスモーキーさではありません。甘みを引き締める隠し味として機能しているため、ピートが苦手な方でも楽しめる可能性が高いです。

「この価格でこの品質は本当?」

46%ノンチルフィルタード、4種の樽熟成、ピートの要素を含んで6,000円台は驚異的なコストパフォーマンス。スコッチなら倍以上の価格帯に相当する品質です。

「スタウト樽って何が特別なの?」 インペリアル・スタウト樽は、イーガン家がかつて醸造業を営んでいた歴史へのオマージュ。チョコレートやコーヒーのような香ばしさと、クリーミーな口当たりをウイスキーに付与する革新的な手法です。

「保存方法は?」

直射日光を避け、涼しい場所に立てて保存。開封後も品質は長期間維持されますが、なるべく早めにお楽しみください。

まとめ:アイリッシュの常識を覆す、革新と驚きの一本

イーガンズ エンデヴァーの総合評価
イマイチ
良い

「イーガンズ エンデヴァー」は、従来のアイリッシュウイスキーの概念にとらわれない革新的な一本です。何と言ってもそのピーティーな香味は、普段スコッチに慣れ親しんでいる私でさえも大満足できるほどの奥深さを持っています。

さらに、スタウト(黒ビール)樽での熟成という新たな試みによって生み出される斬新な余韻は、コアなウイスキーファンはもちろん、初心者の方でも存分に楽しめる素晴らしい仕上がりです。

確かにそれなりに「いいお値段」のするボトルではあります。しかし、アイリッシュ特有のスムースな飲み心地と、これほどまでに複雑な香味が絶妙に絡み合う味わいは、ご自身へのご褒美としてはもちろん、大切な方へのギフトとしても間違いありません。

古き良き伝統を重んじるウイスキーの世界に、堂々と一石を投じる「イーガンズ エンデヴァー」。ぜひ一度、この驚きと感動をご自身で体験してみてください。

最後までお読み頂きありがとうございました。

イーガンズのラインナップには、イーガンズ エンデヴァーの他にも魅力的な製品が揃っています。それぞれの製品は異なる特徴と風味を持ち、ウイスキー愛好家に多様な選択肢を提供します。以下に、代表的なラインナップを紹介します。

特徴: アメリカンオークのバーボン樽で最低8年の歳月をかけて熟成されたシングル・グレーンウイスキー。
テイスティングノート: 香りにはバニラとキャラメルのノートがあり、味わいはすっきりとした口当たりで、フルーティーな甘さが特徴。
フィニッシュ: スムーズで心地よい余韻が長く続き、カクテルにも最適。


受賞歴: スピリッツビジネス2023で金賞受賞。

特徴: ペドロ・ヒメネスシェリー樽で熟成されることで、リッチなフルーツとナッツの風味が特徴。
テイスティングノート: 香りにはトーストした穀物、キャラメル、トフィーが感じられ、味わいは新鮮なパンに溶けたバターのような滑らかさと、口に残る甘い風味が特徴。
フィニッシュ: バタースコッチをかけたローストナッツのような温かみと心地よい余韻が続く。

受賞歴: ニューヨーク国際スピリッツ・コンペティションでアイリッシュ・ウイスキー・オブ・ザ・イヤー2020受賞。

特徴: 10年以上熟成された原酒をXOコニャック樽で追熟。
テイスティングノート: 深くリッチな味わいで、フルーティーな甘さとスパイスのバランスが絶妙。
フィニッシュ: 長く続く重厚な余韻が特徴で、高級感あふれる一品。

受賞歴: ワールドウイスキーアワード2022でカテゴリーアワードおよびベスト・プレゼンテーションアワード、東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2023で金賞、インターナショナルスピリッツ大会SIPアワード2023でプラチナ賞受賞。

テイスティングに使用しているグラス「グレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラス。

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