

こんにちは!ウイスキーの魅力と楽しさを伝えるカエル「sister-ley」です!





今回は、新感覚の味わいと称されるウイスキー「ザ・ディーコン」をレビューします!
「銅色のボトルが目立つけど、中身はどうなの?」 「スモーキーなウイスキーは初めてで少し不安…」という声をよく耳にします。見た目のインパクトが強い分、実際の味に疑問を感じる方も多いようです。
ズバリ、実際の味はというと、2,000円台後半という手頃な価格で、2つの異なる地域の個性が混ざり合った、奥深い「煙の香り」を楽しめるウイスキーです。スモーキーなウイスキーを初めて飲む方の入門用として、またソーダで割るハイボール用の一本として、とても面白い選択肢だと思います。
この記事では実際に飲んだ体験をもとに、ザ・ディーコンの個性と、どんな方に向いているのかを正直にお伝えします。





まずはザ・ディーコンの基本スペックから確認していきましょう!価格や特徴をしっかり把握してから深く掘り下げていきます。
ザ・ディーコンの基本情報とスペック
| カテゴリー | ブレンデッド・スコッチウイスキーNAS |
| ブランドオーナー | ソヴリン・ブランズ(Sovereign Brands) |
| 製造・流通 | ペルノ・リカール(Pernod Ricard)共同開発 |
| 日本発売 | 2024年4月 |
| アルコール分 | 40% |
| 内容量 | 700ml |
| 価格帯(国内) | 2,980円〜4,600円(税別・販売店により異なる) |
| スモークの特徴 | アイラ島のスモーク + スペイサイドのスモーク二重構造 |
| 香りの特徴 | 焦がしたオレンジ、青りんご、メロン、蜂蜜、麦の甘み |
| 味わいの特徴 | 果実の甘み、白こしょう、しょうが、土っぽいピート |
| ボトルデザイン | 銅製ポットスチル(蒸留器)をイメージした銅色独自デザイン |
| おすすめの飲み方 | ハイボール、ストレート、カクテルベース |
ザ・ディーコンの長所・短所
【長所】
- ✅ 手頃な価格帯:3,000円前後で入手できるブレンデッドスコッチ
- ✅ 二重のスモーク:アイラとスペイサイド、異なる産地のスモーキーさが楽しめる
- ✅ フルーティーさとの共存:柑橘やりんごの果実感とスモークが同居している
- ✅ 飲みやすい度数:40%でスモーキーウイスキーとしては入りやすい
- ✅ ハイボールに向いている:炭酸で引き立つスモークと果実香
- ✅ ボトルの存在感:銅色のデザインはバーやテーブルで目を引く
- ✅ カクテルベースとして使える:スモーク香を活かした応用が利く
【短所】
- ❌ ボディが軽い:ストレートで重厚感を求める方には物足りない
- ❌ 個性のバランスが難しい:スモークと甘さの方向性が好みを選ぶ
- ❌ 年数表記なし(NAS):熟成の詳細がわからない
- ❌ ストレートではやや水っぽさを感じることも:40%という度数の影響
- ❌ スモーク嫌いには向かない:ピートの香りが苦手な方はまず試飲を





スモーキーなウイスキーが好きな方、ハイボール派の方にはかなり面白い一本です!





それでは、早速ストレート、ロック、ハイボールの3種類に飲み方で味と香りを見ていきましょう!
ザ・ディーコンを実際に飲んでみた


ザ・ディーコンのフレーバー
ザ・ディーコンの味わい
ザ・ディーコンをストレートで飲んでみる


香り
オレンジ、樽香、ビターチョコ、スポンジケーキ、バニラ、スモーク、硫黄、ゴム
味わい
フルーティー、煙と果実がハーモニーを奏でる
感想
まずは、ストレートで飲んでみます。
香りは、オレンジの爽やかさと木製の樽の香りが引き立ち、煙のような独特の香りがしっかりと感じられます。アルコールのツンとするトゲトゲしさはほとんどありません。少し置いておくと、ビターチョコのほろ苦さやバニラの甘い風味に加え、温泉やゴムを思わせる独特の香りが混ざり合い、深みが増していきます。
口に含むと少しトロみがあり、オレンジのみずみずしい酸味と皮の爽やかさが広がります。優しい甘さのあとにピリッとしたスパイス感が追いかけてきて、最後はオレンジの風味と煙の香りがゆっくりと溶け合って消えていきました。
色々なウイスキーを混ぜ合わせた一般的なものとは違い、フルーツの甘みと煙の香りのバランスがとても心地よいです。ジューシーさとバニラ感もしっかり混ざり合っていて、まさに「新しい感覚」という言葉がぴったりな味わいです。





とってもフルーティーな味わいですが、スモーキーさも強いので初心者の方にはハードルが高めです。しかし、スモーキーな味わいが好きな方ならこの感覚は面白いと思います。
ザ・ディーコンをロックで飲んでみる


香り
スモーク、灰、シトラス、ビターチョコ、バニラ、スポンジケーキ
味わい
オレンジピールとスモーク
感想
次は氷を入れて、オンザロックで飲んでみます。
ストレートの時とはガラリと変わり、煙のような独特の香りが真っ先に前に出てきます。灰っぽく乾いた感じもあり、まるで焚き火のそばにいるかのような、キリッとした煙の香りが引き立っています。また、ジューシーなオレンジの印象から、レモンの皮のようなキリッとした爽やかさへと変わり、その奥からビターチョコやバニラ、ケーキのような甘い香りがほんのりと漂います。
口に含むとサラッとした飲み心地で、オレンジの皮のような強い苦味と、煙の香りが一気に広がります。続いて木製の樽の香りと香ばしいナッツの風味が現れ、ピリッとしたスパイス感が追いかけてきます。最後は、オレンジの皮の風味と煙の香りがすっと消えていく、心地よい余韻が続きました。
氷を入れて冷やすことで煙の香りが強くなり、より個性的なウイスキーらしさが楽しめます。「少し飲みにくいかな?」と思うかもしれませんが、実際はオレンジの皮の爽やかな苦味が中心で、甘さが抑えられているため、食事中や暑い日にもぴったりの、色々な場面で楽しめる味わいです。





スモークフレーバーが結構ガツンと感じられますが、ピール感と香ばしさのアクセントによって決して飲みにくい印象はありませんでした。柑橘と煙の余韻はクセになります!
ザ・ディーコンをハイボールで飲んでみる


香り
オレンジ、チョコ、バニラ、スポンジ、スモーク
味わい
爽やかなピールと優しいスモーク感
感想
最後はソーダで割った、ハイボールで飲んでみます。
香りは、ふたたびジューシーなオレンジの風味が戻ってきて、チョコレートやバニラ、ケーキのような甘い香りが引き立ちます。そこに、乾いた灰を思わせるような、ふわっとした煙の香りが優しく漂います。
口に含むと、オレンジの皮のような爽やかさと、心地よい煙の香りが広がり、ウイスキーの原料である麦の自然な甘みが感じられます。フルーティーな香りを煙が追いかけ、最後は爽やかさと煙の香りがきれいに混ざり合って、静かに消えていく不思議な感覚に包まれます。
フルーツの甘みと煙の香りという、正反対の味わいが不思議と一つにまとまっていて、まさに新しい感覚のハイボールです。まるで焚き火のそばでオレンジジュースを飲んでいるかのような、とてもユニークな味わいを楽しめました。





ハイボールが一番おすすめの飲み方です!フルーティーでほんのり煙たく、スッキリとしているのでアイラ未経験の人でも美味しく飲めます!





さて、なぜザ・ディーコンが注目されているのか?その理由を詳しく解説致します!
なぜザ・ディーコンが気になるのか?【3つの特徴】


二つの産地のスモークが重なる構造
アイラ島の磯っぽいスモークと、スペイサイドの乾いた焚き火のようなスモークを組み合わせた設計。一種類のモルトだけでは出せない多層的な煙の香りが特徴です。
フルーティーさとの意外な共存
スモーキーなウイスキーと聞くと重く感じるかもしれませんが、オレンジや青りんごの果実感が前に出てくることで、意外とすっきりした飲み口になっています。
価格帯とボトルデザインのバランス
3,000円前後という価格で、ここまで個性的な見た目と味わいを持つスコッチはあまり多くありません。プレゼントや話題の一本としても選びやすい。





ここでザ・ディーコンが生まれた背景を見ていきましょう。製品誕生には異色の企業同士の組み合わせがあります!
ペルノ・リカールから新発売のウイスキー「ザ・ディーコン」


聞き慣れない「ディーコン」とは!?
「ディーコン」とはスコットランド語で「熟達した名匠」を意味する言葉です。2024年4月に発売されたブレンデッドウイスキー「ザ・ディーコン」は、その名が示すとおり伝統的なウイスキーの枠を超えた味わいを追求した一本です。


特徴的なボトル
「ザ・ディーコン」のボトルは、銅製ポットスチルを模したコッパーカラーの外観が印象的です。ウイスキー作りの伝統への敬意が込められたデザインで、その名にふさわしい佇まいといえます。


ラベルに描かれているのは「ペスト医師」
ボトル中央に描かれた「ペスト医師の仮面」は、医学が未発達だった14世紀に病と闘う医師たちが用いたマスクをモチーフにしています。困難に立ち向かうディーコンの精神を象徴するモチーフとして、ラベルデザインの核を担っています。


ペスト医師が着用したペストマスクは、鳥のくちばしを模した独特の形状が特徴です。内部には香料を染み込ませたワックスが詰められており、感染源となる悪臭を遮断しながら呼吸を確保するための工夫が施されていました。
販売しているのは世界2位の酒造メーカー「ペルノリカール」


ペルノ・リカールは1975年にペルノ社とリカール社が合併して誕生したフランス発祥の酒造グループで、ワインとスピリッツの分野で世界をリードしています。アニスで香りを付けた食前酒のメーカーとして知られ、リカールやパスティス51、スーズなどの銘柄は広く親しまれています。
その後も積極的なM&Aを重ね、2001年にシーグラムのワイン・スピリッツ部門を取得、2008年にはヴィン&スピリトを買収してワイン・スピリッツ部門で世界首位の企業グループとなりました。
現在はグレンリヴェット、シーバスリーガル、ジェムソンなど数多くの著名なウイスキーブランドを傘下に持ち、「ザ・ディーコン」はそのポートフォリオの中でも新たな味わいを提案する一本として位置づけられています。
アイラモルトとスペイサイドモルトの融合「ザ・ディーコン」


アイラのスモーキーなモルトとスペイサイドの華やかなモルトをブレンドすることで、ピートスモークと焚き火を思わせるスモーキーな味わいが生まれています。ストレートからハイボール、モダン・クラシックカクテルまで幅広い飲み方に対応した、懐の深い一本です。







フルーティーとスモーキーという相反する感覚を融合した”新感覚ウイスキー”それがザ・ディーコンです!





アイラモルトにあるシェリー樽原酒とどういった違いがあるのか、とても気になりますね!
ザ・ディーコン誕生の背景


「非常識」を目指した二社の共同開発
ザ・ディーコンは、米国を拠点とするソヴリン・ブランズ(Sovereign Brands)と、フランスの大手酒類メーカー、ペルノ・リカール(Pernod Ricard)の協業によって生まれました。
ソヴリン・ブランズはスパークリングワインやラムなど、若い世代に向けたブランドを手掛けてきた会社です。一方でペルノ・リカールはスコットランドに多くの蒸留所と原酒を持ち、世界中に流通ネットワークを持つ大企業。
この二社が組み合わさったことで、「スコッチウイスキーの伝統的なイメージとは一線を画すブランド」が誕生しました。ペルノ・リカールが原酒調達とブレンド技術を、ソヴリン・ブランズがブランド設計とデザインを担当するという明確な役割分担です。
「ディーコン」という名前の意味


「Deacon(ディーコン)」はスコットランドの言葉で「熟練した職人」を意味します。単純に宗教的な用語ではなく、自らの技術を極めた人物への敬意が込められた名称です。ブレンドを手掛けた蒸留職人たちへのオマージュでもあります。
独特なボトルデザインの発想


ピカピカした銅色のボトルは、ウイスキーを作るときに使う、銅でできた大きな蒸留器(ポットスチル)をイメージして作られています。
ラベルに描かれている、つばの広い帽子に丸メガネ、そして鳥のくちばしのようなマスクをつけた不思議な姿の人物は、「素晴らしい技術を持った職人」を表現したキャラクターです。
昔のヨーロッパの「お医者さん(ペスト医師)」を思い出させるちょっと変わった見た目から、海外のウイスキーファンの間でも「個性的で面白い!」とよく話題になっています。





「伝統を破る」というコンセプトが、ボトルの見た目から味わいの設計まで一貫していますね。





ザ・ディーコンは「スモーキーなウイスキーへの入り口」としても面白い存在だと思います。他のスモーキー系と比べながら見ていきましょう!
スモーキー系ウイスキーとの比較


| 項目 | ザ・ディーコン | ラフロイグ10年 | スモーキーモンキー |
|---|---|---|---|
| 種類 | ブレンデッドスコッチ | シングルモルト(アイラ) | ブレンデッドモルト(スペイサイド) |
| スモークの強さ | 中程度 | 強い | 中程度 |
| スモークの特徴 | アイラ+スペイサイドの二重構造 | 磯っぽさ、薬品系の強烈なピート | スペイサイド産の乾いた穏やかなスモーク |
| 果実感 | 柑橘・りんご・メロン | ピートが主体で果実は控えめ | 洋梨・バニラ・蜂蜜 |
| アルコール度数 | 40% | 40%(レギュラー版) | 40% |
| 価格帯(目安) | 3,000円前後 | 4,000〜5,000円 | 4,000〜5,000円 |
| ハイボール適性 | ◎ スモークと果実香が映える | ○ スモークが好きなら | ◎ 穏やかなスモークで飲みやすい |
| こんな方に | スモーキーな入り口を探している方 | アイラの個性を存分に楽しみたい方 | スペイサイドらしい穏やかなスモークを楽しみたい方 |
ザ・ディーコンはスモーキーウイスキーの中では比較的入りやすいポジションにあります。ラフロイグやアードベッグのようなアイラ系シングルモルトに比べてスモークは穏やかで、果実感が前に出るぶん飲みやすい。「スモーキーなウイスキーに興味があるけど、強すぎるのは怖い」という方の最初の一本に向いています。





食事やおつまみとの組み合わせについても見ていきましょう!
ディーコンを食と合わせる


ハイボールで合わせるなら
- 焼き鳥(塩、タレどちらも)
- 豚の生姜焼き
- スパイスの効いた料理
- 燻製系のおつまみ
ストレート・ロックで合わせるなら
- ダークチョコレート
- チーズ(ゴーダ、スモークチーズ)
- ナッツ類(くるみ、ピーカンナッツ)
カクテルスタイルで合わせるなら
- 唐揚げ
- フライドポテト
- ソーセージ
スモーク系のおつまみや、しっかりした味付けの料理と特に相性が良いです。繊細な和食よりも、少しボリュームのある料理と合わせると煙の香りが引き立ちます。





よくある疑問にお答え致します!
よくある質問(FAQ)
「スモーキーなウイスキーは初めてですが大丈夫?」
ザ・ディーコンはスモーキー系の中では比較的飲みやすい部類です。まずハイボールで試すと、スモークと果実感のバランスが感じやすくなります。それでもピートの香りは苦手という方には向かないので、一度試飲してから購入を検討することをおすすめします。
「ストレートで飲んでも美味しい?」
スモークと果実香の組み合わせは面白く、香りの複雑さは楽しめます。ただし40%というアルコール度数もあり、ボディは軽め。重厚感のあるストレート飲みを求める方には物足りないかもしれません。
「ボトルのデザインはどうして銅色なの?」
ウイスキーの蒸留に使う銅製のポットスチル(蒸留器)をイメージしたデザインです。飲み終わった後もインテリアとして飾れるような仕上がりになっています。
「どこで買えますか?」
2024年4月に日本市場に正式発売されてからは、酒類専門店や量販店で広く取り扱われています。やまや、ドン・キホーテ、リカーマウンテン、ビックカメラなどで入手しやすい状況です。
「同じ価格帯で比べると?」
スモーキー系で同価格帯のブレンデッドスコッチはあまり多くありません。「スモークとフルーティーさを同時に楽しみたい」という用途ではユニークな選択肢です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今話題の「ザ・ディーコン」を、3種類の飲み方でレビューしてみました。
煙の香りが強い「アイラ島」のウイスキーは重たい味わいが多いですが、このザ・ディーコンは一味違います。オレンジの爽やかさやケーキのような甘みを持つ「スペイサイド地方」の華やかさに、アイラ島の煙の香りをきれいに組み合わせた、まったく新しい仕上がりです。
色々な原酒を混ぜた「飲みやすさ」と、それぞれの原酒が持つ「強い個性」が、どちらもしっかりと感じられます。価格は2,000円台後半と少し高めに感じるかもしれませんが、週末のちょっとした贅沢にぴったりな一本です。
「煙の香りがするウイスキーに挑戦してみたい!」という方の入門用としても、これ以上ないほどおすすめできます。
見た目はとても派手なボトルですが、中身は本格的なおいしさと新しい感動が詰まっています。興味がある方は、ぜひチェックしてみてください!



最後までお読み頂きありがとうございました。





テイスティングに使用しているグラス「グレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラスです!





コメント