【レビュー】デュワーズフレンチスムース8年の味と香りを3種類の飲み方で解説!

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デュワーズフレンチスムース8年 写真
sister-ley
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こんにちは!ウイスキーの魅力と楽しさを伝えるカエル「sister-ley」です!今回も、魅力的なウイスキーの解説&レビューを行っていきます!!

スコッチの名門「デュワーズ」から創業者の息子トミー・デュワーの世界観を表現した限定シリーズ「デュワーズ8年ユニークカスクシリーズ」の第5弾が新発売しました。

今回のボトルは、フランスのカルヴァドス(林檎のブランデー)の樽でフィニッシュを施した「デュワーズ8年フレンチスムース」です。

前作の「ジャパニーズスムース8年」に引き続き数量限定での販売となり、店頭に並んでいるのを見かけても、以下のような疑問が浮かび即購入とならない方も多いと思います。

  • 限定品と聞いたけど美味しいの!?
  • 普通のデュワーズと何が違うの!?
  • そもそもどんなウイスキーなの!?

この記事では、ウイスキー歴20年以上、バーテンダーとの意見交換などを踏まえて、フレンチスムース8年の解説と実際にストレート、ロック、ハイボールの3種類の飲み方で味や香りをレビューしていきます。

限定品とはいえ、なるべく失敗したくない!という方は是非、最後までご覧ください!!

デュワーズフレンチスムース8年を簡単にまとめると

ウイスキー属性 ブレンデッド
産地(メーカー) スコットランド(デュワーズ)
原料 モルト・グレーン
味わい リンゴが香るとカスタード感
飲みやすさ ★★★★☆☆
おすすめの飲み方 ハイボール
個人的感想 フルーティーだがビターも強い
デュワーズ ブランド解説

デュワーズはスコッチウイスキーの歴史において、重要なブランドです。ジョン・デュワーズ・サンズ社が製造し、特にアメリカでの人気が高いことで知られています。

創業者のジョン・デュワーは1806年にパース州の農家に生まれ、ワインとスピリッツの製造会社で17年間勤務した後、40歳で独立しました。彼はウイスキーをガラス製ボトルで販売することで、持ち運びの問題を解決し、その息子たちアレクサンダーとトーマスは、デュワーズを世界的に有名なブランドに育て上げました。また、デュワーズは日本で人気のハイボールの起源とも言われています。

デュワーズのウイスキーは、アバフェルディ蒸溜所で作られたモルト原酒を中心に、オルトモア、ロイヤルブラックラ、クライゲラヒ、マクダフといったキーモルトを中心にブレンドしています。

これらのモルトは、デュワーズの味わいと香りを形成する重要な要素です。また、デュワーズは「後熟」という工程を導入し、ブレンドされた原酒をアメリカンオークで6ヶ月以上熟成させることで、滑らかでバランスの取れた味わいを実現しています。この工程は他の蒸溜所にも影響を与え、広く採用されるようになりました。

Key(筆者)
Key(筆者)

デュワーズの特徴”ダブルエイジ製法”とは、このアメリカンオークで追熟することを指します。

Caoli(助手)
Caoli(助手)

個性の異なる原酒を一つの樽で一定期間追加熟成させることで味わいを馴染ませて、深味が増していきます。

デュワーズユニークカスクシリーズ

デュワーズユニークカスクシリーズは、創業者の息子であるトミー・デュワー氏が行った世界26カ国を巡る旅からインスピレーションを受けて生まれました。1892年に始まったこの旅は、デュワーズを国際的なブランドに押し上げる礎となり、異国の地での経験と発見の精神をユニークカスクシリーズに反映しています。

シリーズは、「吹き抜ける、世界の香り」というテーマのもと、8年以上熟成されたモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドし、ラム樽、メスカル樽、ミズナラ樽、ポートワイン樽、カルヴァドス樽で再熟成させています。このプロセスにより、滑らかで深みのある味わいと、それぞれの樽の特徴を活かした個性的なフレーバーが生まれます。

全5種のシリーズは、スコットランドの伝統的なウイスキー製法とトミー・デュワーの冒険心が融合した革新的なウイスキーで、世界中のウイスキー愛好家に新しい発見の喜びと味覚の冒険を提供しています。

樽シリーズの特徴
  1. カリビアンスムース8年(ラム樽)
  2. イリーガルスムース8年(メスカル樽)
  3. ポルトガルスムース(ポートワイン樽)
  4. ジャパニーズスムース(ミズナラ樽)
  5. フレンチスムース(カルヴァドス樽)
どのボトルも個性的!
Key(筆者)
Key(筆者)

第一弾となる「カリビアンスムース」は再販となるくらい人気で、ハイボールとの相性もよくSNSを中心に話題になりました。

Caoli(助手)
Caoli(助手)

どのボトルも樽の個性が反映されていて、独特のフレーバーによりそれぞれにファンがいます。

8年以上熟成させたモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンド後、再度熟成するダブルエイジ製法を採用し、さらにリンゴを原料としたカルバドスの熟成に使用した樽で仕上げられています。

手間暇かけたダブルエイジ製法によるなめらかな味わいに加え、アップルとシナモンのような甘い香りを放つ「フレンチスムース8年」はハイボールはもちろん、公式サイトには「アップルシナモンハイボール」のレシピが公開されています。

Key(筆者)
Key(筆者)

ハイボールに定評のあるデュワーズの限定ボトル「フレンチスムース8年」は、カルヴァドスの特徴を色濃く反映させた限定ボトル!

Caoli(助手)
Caoli(助手)

ハイボールはもちろん、公式カクテルの味わいも気になりますね!

sister-ley
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それでは、今回もストレート、ロック、ハイボールの3種類の飲み方で味と香りを見ていきましょう!

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テイスティング(実際に飲んでみた)

フレンチスムース8年のフレーバー

フレンチスムース8年の味わい

フレンチスムース8年をストレートで飲んでみる

香り

  • リンゴの皮、すりおろしリンゴ、未熟の黄色い果実、カスタード、はちみつ、スパイス、オーク

味わい

  • フルーティーでライトテイスト、スパイシー

感想

まずはストレートで飲んでみます。

香りはリンゴの皮、すりおろしたリンゴ、青リンゴを思わせる爽やかな酸味や甘みが感じられ、未熟の黄色い果実のニュアンスが漂っています。また、カスタードのクリーミーさと蜂蜜、スパイスの香りをオークのニュアンスが包みこんでいます。

口に含むと、さっぱりとしたライトテイストでリンゴのニュアンスが口の中に広がります。フルーティーさを感じるとすぐにスパイシーさが追いかけてきて、ビター感が増してきます。

そして、余韻にかけてビターは強まり草っぽいニュアンスとともに再びスパイシーさが現れてゆっくりと消えていきます。

カルヴァドス由来の爽やかなリンゴの酸味とスパイシーな味わい、デュワーズならではのスムースな飲み心地、8年熟成らしいフレッシュ感と相まってとてもユニークな味わいが楽しめます。

Key(筆者)
Key(筆者)

アップルパイの香り、スパイシーでフレッシュ、限定品ならではのユニークな味わいが楽しめました!ストレートでも十分美味しいです!

フレンチスムース8年をロックで飲んでみる

香り

  • カスタード、シロップ、リンゴ、焼きリンゴ、ハチミツ、オーク

味わい

  • バニラの甘さとシトラスのビター感

感想

次は氷を入れてオンザロックで飲んでみます。

香りはカスタードのクリーミーな甘さが前面に出ており、焼きリンゴのニュアンスが漂います。さらに、焦げたオーク材の香りにパイ生地やバニラの甘い香りが加わり、奥深くには青りんごの爽やかな風味も感じられます。

口に含むと、青々としたシトラスのビターな味わいが広がり、次第にそのビターさが強まり、草を思わせるニュアンスが現れます。そして、アフターテイストではシロップのような甘さが感じられ、最終的にはビターさが徐々に消えていきます。

ストレートとは違い、樽のオーキーなニュアンスとビター感が強めの味わいで、リンゴの香りは感じるものの慣れていない人にはちょっと飲みにくい印象を持ちます。

Key(筆者)
Key(筆者)

甘い香りの印象とは違い、かなりビターが強く未熟の果実やシトラスが口の中に広がります。ロックを飲み慣れていないと少しハードルが高い印象です。

フレンチスムース8年をハイボールで飲んでみる

香り

  • ライム、未熟のリンゴ、バニラ、ハチミツ、オーク

味わい

  • フレッシュな果実香と清々しいビター

感想

最後はハイボールで飲んでみます。

香りは、ライムのフレッシュな香りに未熟なリンゴの香りが加わります。そこにバニラやハチミツの甘い香りが溶け合い、オークの木の香りがほのかに漂います。また、フルーティーな香りの背後には、シナモンをはじめとするスパイスの香りが感じられ、バランスのとれた印象があります。

口に含むと、青リンゴとシトラスの爽やかな香りが広がり、次いでビターな味わいが追いかけてきます。リンゴの甘酸っぱさとオークの渋み、そしてシトラスの風味が絶妙に絡み合い、余韻ではしっかりとした柑橘類の皮のビターさが広がりながらゆっくりと消えていきます。

ロックで飲むよりも、ビター感は穏やかになり、フルーティーな果実の香りが心地よく漂います。味わいはビターを基調としながらも、オークの渋みやリンゴの果実感が組み合わさり、夏の暑い日にピッタリの爽やかなハイボールに仕上がっています。

Key(筆者)
Key(筆者)

甘酸っぱくビターな後味は炭酸との相性もよく、暑い日にオススメです!このままでも十分美味しいですが、更にミントを加えても良いかもしれません!

フレンチスムース8年を飲んでみた感想

ユニークカスクシリーズ第5弾「フレンチスムース8年」の味と香りのレビューでした。

ユニークカスクシリーズは全5種類が販売され、各ボトルは樽の特徴を素直に反映しています。今回の「フレンチスムース8年」は、カルヴァドス樽で熟成されたことが特徴で、リンゴのフルーティーな香りと味わいが、モルトやグレーン由来のバニラの風味と見事に調和しています。

ただし、飲み方に関わらず、中盤からビターな風味が強まる傾向があり、一部の方には飲みづらさを感じさせるかもしれません。

また、今回のフレンチスムースではカートン(化粧箱)が付属していないので、前作の「ジャパニーズスムース8年」まで続いた仕様が変更されているのは少し残念なところです。

いずれにしても、限定シリーズの完結!?を見届けるという意味でもウイスキーファンであれば抑えておきたいボトルであることは間違いないでしょう。

ウイスキーを飲み始めた方はもちろん、樽の特性に興味を持った方などユニークカスクシリーズを通してウイスキーの楽しみ方の幅を広げてみてはいかがでしょうか!?

数量限定販売の為、気になる方は早めにチェックしておいた方が良いかもしれません。

最後までお読み頂きありがとうございました。

フレンチスムース8年の総合評価
イマイチ
素晴らしい

テイスティングに使用しているグラス「グレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラスです!!

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