【レビュー】グレンモーレンジィ オリジナル12年の味と香りを徹底解説!

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sister-ley
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こんにちは!ウイスキーの魅力と楽しさを伝えるカエル「sister-ley」です!

今回は、「グレンモーレンジィ12年」の解説&レビューを行っていきます!!

グレンモーレンジィは、スコットランドで最も飲まれているシングルモルトの銘柄で、非常に滑らかでフルーティーな味わいが特徴のウイスキーです。

今回、それまでのフラッグシップであった「グレンモーレンジィ10年」から「グレンモーレンジィ12年」としてリニューアルされました。

本記事では、グレンモーレンジィ蒸溜所の歴史や製造工程、そして新作となるグレンモーレンジィ12年のテイスティングをして味わいを詳しくご紹介します。

以前のグレンモーレンジィ10年を愛飲されていた方はもちろん、今までグレンモーレンジィを飲んだことのない方へ、その魅力を存分にお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

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グレンモーレンジィ12年はこんなウイスキー

グレンモーレンジィ12年の詳細はこちら
カテゴリーシングルモルト
産地スコットランド・ハイランド
蒸留所グレンモーレンジィ蒸留所
アルコール分40%
内容量700ml
価格帯5,000〜6,000円
飲みやすさ★★★★★★☆
味わいの特徴滑らかで全くトゲがない
おすすめの飲み方お好みで(ハイボールが秀悦)
グレンモーレンジィ12年の長所・特徴
グレンモーレンジィ12年の短所・注意点
  • 初心者でも非常に飲みやすい
  • 終売の10年より柑橘感UP!
  • 飲み方を選ばない
  • 酒質が軽い(長所でもある)
  • 10年より価格が上がった
  • デザインが旧10年と一緒

デリシャスな10年からワンダフルな12年への進化

2024年8月24日に発売されたグレンモーレンジィ12年は、「デリシャスな10年からワンダフルな12年へ」と公式に表現され、これまでのオリジナル10年からリニューアルされた新たな商品として登場しました。

このオリジナル12年は、伝統を継承しながらも豊かな味わいを求めて進化し、愛好者からの高い評価を得ています。

スコットランドのロス州、ドーノック湾の南岸に位置する街テインで造られ、180年もの歴史を持つグレンモーレンジィ蒸溜所の技術と情熱が詰まった一本です。

Key(筆者)
Key(筆者)

旧グレンモーレンジィ10年をさらに2年多く熟成させ、内容が刷新されました!

  • 2024年8月24日、グレンモーレンジィ12年が新商品として発売され、「デリシャスな10年からワンダフルな12年へ」と紹介される。
  • グレンモーレンジィ蒸溜所(スコットランド・テイン)で製造され、伝統を継承しつつ豊かな味わいへと進化し、愛好者から高評価を受けている。
  • 180年の歴史を持つ蒸溜所の技術と情熱が詰まったウイスキー。

グレンモーレンジィ蒸溜所の歴史

出典:glenmorangie

グレンモーレンジィ蒸溜所は1843年、ウィリアム・マセソンによって創設されました。スコットランドで最も古い街のひとつであるテインの静かな郊外に位置し、豊かな自然環境に囲まれています。

グレンモーレンジィの名はゲール語で「大いなる静寂の谷間」を意味し、この地の穏やかな雰囲気と密接に関わっています。蒸溜所は設立から現在に至るまで、時代を超えた伝統と革新を融合しながらウイスキー造りを続けてきました。

1887年には中古のジン用ポットスチルを導入し、これがグレンモーレンジィ独自のフローラルな香りと甘みを生み出す重要な要素となっています。

当時は資金が限られていたため、ジン用のスチルを選択しましたが、これが後にグレンモーレンジィの特有の風味を形作る決定的な一因となりました。

また、スコットランドで初めて蒸気加熱による蒸溜設備を導入するなど、先進的な技術も取り入れ、180年にわたる歴史を築いています。

  • グレンモーレンジィ蒸溜所は1843年にウィリアム・マセソンが創設し、テインの自然豊かな郊外に位置している。
  • 1887年に中古のジン用ポットスチルを導入し、これが独自のフローラルな香りと甘みを生む要素となった。
  • 伝統と革新を融合し、スコットランドで初めて蒸気加熱を導入するなど、180年の歴史と進化を続けている。
Caoli(助手)
Caoli(助手)

歴史あるグレンモーレンジィは現在、ディアジオ社の所有となり親会社はフランスのルイ・ヴィトンです!

グレンモーレンジィ蒸溜所の製法と特徴

出典:glenmorangie

グレンモーレンジィのウイスキー造りで特筆すべきは、スコットランドでも最も長いポットスチルを用いている点です。

この首の長いポットスチルは高さ5.14メートル、全長8メートルに及び、蒸気がゆっくりと上昇することで、ウイスキーに繊細で上品なフローラルな香りをもたらします。

この設計により、グレンモーレンジィ特有の甘みと柔らかな口当たりが生み出されています。

また、グレンモーレンジィは「樽のパイオニア」としても知られており、樽の選定や熟成方法にこだわりを持っています。

ウイスキーの風味の70%以上が樽によって決まるという考えに基づき、シェリー樽やポートワイン樽、マディラワイン樽といった多種多様な樽を使用した後熟(ウッドフィニッシュ)を施しています。

グレンモーレンジィは、この樽による個性的な風味のバリエーションを楽しむことができるウイスキーとしても評価されています。

Key(筆者)
Key(筆者)

非常に背高いグレンモーレンジィのポットスチルは、ちょうど大人のキリンと同じ高さの為、パッケージにもキリンのイラストが描かれています!

  • グレンモーレンジィ蒸溜所はスコットランドで最も長いポットスチル(高さ5.14メートル、全長8メートル)を使用し、繊細でフローラルな香りと柔らかな口当たりを実現している。
  • 「樽のパイオニア」として、シェリー樽やポートワイン樽など多様な樽を使ったウッドフィニッシュによる独自の風味を追求。
  • 樽の影響が風味の70%以上を占めると考え、樽選びと熟成方法に特にこだわっている。

グレンモーレンジィ12年の特徴

グレンモーレンジィ12年は、バーボン樽のみで熟成されたシンプルな製法がその特徴です。長期間のバーボン樽熟成により、バニラやキャラメルの甘みと、深いコクが引き出され、豊かでまろやかな口当たりが実現されています。

特に、12年という熟成期間が織り成すバランスの良い香りと味わいは、初心者にも親しみやすく、ウイスキー通にも満足していただける仕上がりとなっています。

また、12年ものという熟成期間が、従来の10年ものとは異なる深みとリッチな風味を生み出しており、よりワンダフルな味わいに進化しています。

さらに、硬度190という地域特有の硬水を仕込み水として使用しており、一般的にウイスキー造りには向かないとされるこの硬水が、グレンモーレンジィならではの個性を引き立てています。

  • グレンモーレンジィ12年は、バーボン樽での長期熟成によりバニラやキャラメルの甘みと深いコクが特徴で、まろやかな口当たりを実現している。
  • 12年の熟成期間によるバランスの良い香りとリッチな風味が、初心者からウイスキー通まで楽しめる仕上がり。
  • 硬度190の硬水を仕込み水に使用し、グレンモーレンジィ特有の個性を引き立てている。
Key(筆者)
Key(筆者)

年数表記をやめてノンエイジ化が進むウイスキー業界において、グレンモーレンジィはまさかの10年から12年にランクアップ!

Caoli(助手)
Caoli(助手)

値上がりしているとはいえ、熟成期間が2年追加されている点で、むしろコストパフォーマンスが向上していると言えますね!

sister-ley
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伝統ある”オリジナル10年”の大刷新、グレンモーレンジィ12年をストレート、ロック、ハイボールで味をみていきましょう!

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グレンモーレンジィ12年をテイスティング

グレンモーレンジィ12年のフレーバー

グレンモーレンジィ12年の味わい

ストレートで飲んでみる

香り

  • レモン、オレンジ、バニラ、ハチミツ、紅茶、スライスアーモンド

味わい

  • シルクのような滑らかさ、バニラのコク

感想

最初はストレートで飲んでみます。

香りは、レモンやオレンジの爽やかな柑橘が色濃く感じられ、続いてバニラやハチミツの甘い香りが優しく漂ってきます。さらに、紅茶のようなニュアンスと花々の華やかさがあり、スライスしたアーモンドの香ばしさもわずかに感じられます。

口に含むと、シルクのように滑らかでまったくトゲがなく、バニラの香りと共にスッと入ってきます。その後、柑橘の香りが膨らみ、バニラと交じり合うとともにスパイシーなアクセントが追いかけてきます。

余韻にはほろ苦さが現れ、柑橘の香りと共にゆっくりと消えていきます。

旧ボトル(10年)に比べると、柑橘の香りが増し、バーボン樽由来のバニラ感はやや控えめになったように感じました。滑らかさは変わらず、従来のモーレンジィ10年よりも爽やかで香り高く、すっきりとした飲みやすい味わいにシフトしています。

Key(筆者)
Key(筆者)

淡いバニラ感と柑橘の香りが広がり、グレンモーレンジィらしいライトでスッキリとした味わいです。旧銘柄と比べて、より爽やかな印象を受けました!

ロックで飲んでみる

香り

  • レモンピール、オレンジ、ハチミツ、バニラ、樽香

味わい

  • シャープでスッキリビター

感想

次は氷を入れてオンザロックで飲んでみます。

香りは、ストレートに比べてシャープな印象で、レモンピールやオレンジピールの爽やかなビターさが感じられます。そこに華やかなハチミツとコクのあるバニラが交互に顔を出し、ほのかに樽のウッディな香りが全体を包み込むように漂っています。

口に含むと、レモンやオレンジの爽やかな柑橘の風味とともに、キュッとしたビター感が広がります。さらに、続けて樽由来のウッディな渋みとスパイシーさが感じられ、余韻には華やかなハチミツの香りと柑橘が混ざり合いながら、スッと消えていきます。

滑らかさはそのままに、冷やされることで一層シャープな印象が加わりました。全体的にビターな味わいが強調され、甘口が苦手な方でも楽しめる一杯です。

Key(筆者)
Key(筆者)

ギュッと詰まった柑橘とバニラの香り、アフターに感じるハチミツのニュアンスが一様に華やかで、物足りなさはなく、バランスの良い味わいです!

ハイボールで飲んでみる

香り

  • レモンピール、オレンジ(ピール)、ハチミツ、バニラ

味わい

  • 柑橘香る爽やかな味わい

感想

最後はハイボールで飲んでみます。

香りはかなり控えめですが、レモンピールやオレンジの爽やかな柑橘の香りがしっかりと感じられ、さりげなく漂うハチミツやバニラの香りが、上質なモルトウイスキーであることを物語っています。

口に含むと、まずバニラの風味がふわりと広がり、続いてレモンピールやオレンジの爽やかさが口いっぱいに広がります。柑橘の香りが続く中で、時折バニラが顔を出し、余韻はほんのりビターにスッと消えていきます。

全体的に柑橘の香りが強く、爽やかな味わいが特徴ですが、たまに香るバニラやハチミツが炭酸とよく調和し、すっきりとしながらもコクが感じられる上品なハイボールに仕上がっています。

Key(筆者)
Key(筆者)

メーカー推奨だけあって、炭酸と柑橘、バニラがバランスよく香ります。味わいも甘すぎずスッキリしていて、季節を問わず楽しめる味わいでした!

まとめ

グレンモーレンジィ12年は、これまでの10年からの進化を感じさせる、新たな魅力を備えた一品です。その特長である滑らかでトゲのない口当たりと、バニラや柑橘のフレーバーが調和した味わいは、初心者からウイスキー愛好者まで幅広い方におすすめできる内容となっています。

ストレートやオンザロック、ハイボールといった様々な飲み方で楽しむことができ、それぞれのスタイルで異なる風味が引き立つため、さまざまなシーンで楽しめるでしょう。

グレンモーレンジィ12年は、スコットランドの伝統と革新を感じさせるウイスキーとして、ウイスキー選びに悩む方にぜひ試していただきたいボトルです!

総合評価
イマイチ
良い

最後までお読み頂きありがとうございました。

テイスティングに使用しているグラス「グレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラスです!!

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