【レビュー】リンクウッド12年の味と香り、おすすめの飲み方を解説!

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sister-ley
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こんにちは!ウイスキーの魅力と楽しさを伝えるカエル「sister-ley」です!今回は、「リンクウッド12年」の解説&レビューを行っていきます!!

リンクウッド12年は、スコットランドのスペイサイド地方エルギンにあるリンクウッド蒸溜所で製造されるウイスキーです。フローラルな香りとフルーティーな味わいが特徴で、ウイスキー愛好家の中にも根強いファンが多くいます。

日本では馴染みが薄い銘柄かもしれませんが、ジョニーウォーカーの重要な原酒を供給している蒸留所でもあります。

リンクウッドのシングルモルトは、公式には「花と動物シリーズ」としてリリースされていますが、市場に流通する多くはボトラーズブランドの製品で大手酒販店などでは取り扱いがないこともしばしばあります。

この記事では、リンクウッド12年の香りや味わい、製造過程についてわかりやすく解説し、実際のテイスティングをもとに、ウイスキー選びの参考になる情報をお伝えしますので、是非参考にして下さい!

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リンクウッド12年はこんなウイスキー

リンクウッド12年の詳細はこちら
カテゴリーシングルモルトスコッチウイスキー
産地スコットランド・スペイサイド
蒸留所リンクウッド蒸留所
アルコール分43%
内容量700ml
価格帯10,000〜12,000円
飲みやすさ★★★★★☆☆
味わいの特徴華やかでフルーティな味わい
おすすめの飲み方ロック、ハイボール
リンクウッド12年の長所・特徴
リンクウッド12年の短所・注意点
  • 華やかで飲みやすい
  • ハイボールとの相性◎
  • 様々なスタイルで楽しめる
  • 12年としては割高
  • 少々物足りなさもある
  • 気楽に買える値段ではない

特徴:リンクウッド蒸溜所のウイスキーの魅力

ブレンデッドウイスキーの重要な原酒供給元

リンクウッド蒸溜所は、ジョニーウォーカーやホワイトホースをはじめとする著名なブレンデッドウイスキーの重要な原酒供給元です。生産するウイスキーの約99%が、これらのブレンデッドウイスキーの原酒として使用されており、ブレンド時には全体の品質を高める役割を果たしています。

そのため、シングルモルトとしてのリリースは非常に限られており、オフィシャルボトルでは「花と動物シリーズ」が代表的です。それ以外は、主にボトラーズからのリリースが中心となっています。

リンクウッドのウイスキーは、フルーティーでクリーミーな風味が特徴で、ジョニーウォーカーの独自のキャラクター形成にも大きく貢献しています。その繊細でバランスの取れた味わいは、他の原酒と調和しやすく、ブレンデッドウイスキーにとって欠かせない要素とされています。

  • リンクウッド蒸溜所のウイスキーは、ジョニーウォーカーやホワイトホースなどブレンデッドウイスキーの原酒として約99%が使用され、シングルモルトのリリースは希少。
  • リンクウッドのウイスキーは、繊細でバランスの取れた風味を持ち、ブレンデッドウイスキー全体の品質向上に貢献。
  • フルーティーでクリーミーな風味が、ジョニーウォーカーの独自のキャラクターに重要な役割を果たしている。
Key(筆者)
Key(筆者)

世界一の販売数を誇る「ジョニーウォーカー」の重要な原酒を供給している蒸留所それが”リンクウッド”です!

シングルモルトの希少性と「花と動物シリーズ」

リンクウッドのシングルモルトは希少ながらも高い評価を受けており、オフィシャルボトルとしては「花と動物シリーズ」の12年ものが唯一のリリースです。

「花と動物シリーズ」は、ディアジオが所有する蒸溜所のシングルモルトを紹介するシリーズで、各ボトルには蒸溜所にゆかりのある花や動物が描かれたラベルが特徴です。

リンクウッド12年のラベルには、その繊細でフローラルな風味を象徴する美しいデザインが施されており、味わいはスペイサイドの典型的なフルーティーでエレガントなスタイルを体現しています。

このシリーズは、1992年に旧UD社(ユナイテッド・ディスティラリー社、後のディアジオ社)によって始動しました。リリース当初は22種類のシングルモルトが展開され、2001年にはオスロスク、ストラスミル、グレンエルギン、グレンスペイが追加されました。

しかし、蒸溜所の買収や各蒸溜所のオフィシャルシングルモルトの確立により、現在では全11種類のみが残っています。

「花と動物シリーズ」のウイスキーは、もともとブレンデッドウイスキーの原酒として使用されるものが多いため、オフィシャルボトルとして楽しめる機会は限られています。

それでもこのシリーズは、各蒸溜所のハウススタイルを生かしたナチュラルな風味が楽しめる点が魅力で、年間を通じて安定供給される数少ないチャンスを提供しています。

このように「花と動物シリーズ」は、歴史的な背景、希少価値、そして蒸溜所ごとの個性が詰まった特別なシリーズとして、多くのウイスキー愛好家に愛され続けています。

  • リンクウッド12年は「花と動物シリーズ」で唯一の公式シングルモルトリリースであり、繊細でフローラルな風味が特徴。
  • 「花と動物シリーズ」は1992年に開始され、各蒸溜所の個性を象徴するラベルとナチュラルな風味を提供する、希少なシングルモルトを安定供給するシリーズ。
  • シリーズは当初22種類から始まり、追加や減少を経て現在は全11種類がリリースされている。
Caoli(助手)
Caoli(助手)

現在ではオフィシャルボトルとして人気の「クライヌリッシュ」や「モートラック」なども、以前はこの「花と動物シリーズ」としてリリースされていました。

ボトラーズによるリリース

リンクウッドのシングルモルトは、オフィシャルリリースよりもボトラーズによるリリースが中心となっています。独立系ボトラーズが手がけるリンクウッドは、蒸溜所特有のフルーティーで繊細なフレーバープロファイルを保ちながらも、各ボトラーの個性が加わった独自の味わいが楽しめます。

ボトラーズは、バーボン樽やシェリー樽、ワイン樽といった多様な樽を用い、熟成期間やフィニッシュの方法を工夫することで、リンクウッドの新たな魅力を引き出しています。

これにより、蒸溜所の特徴をベースにしつつ、ボトラーごとに異なる個性的な味わいが生まれ、ウイスキー愛好家やコレクターを魅了してきました。

  • リンクウッドのシングルモルトは、主に独立系ボトラーズによる提供が多く、各ボトラーの個性が反映されたバリエーションが楽しめる。
  • 異なる熟成期間や樽の種類を用いたボトリングによって、リンクウッドの多様な魅力が引き出され、味わいの変化が楽しめる。
  • ボトラーズの選んだ樽や熟成方法により個性が強調され、コレクターや愛好家にとって希少価値の高い存在となっている。
Key(筆者)
Key(筆者)

今回のレビューボトルを基軸として、ボトラーズと飲み比べてみるとウイスキーの世界が更に深まっていきます!

リンクウッド蒸溜所の歩み(歴史)

設立と初期の発展

リンクウッド蒸溜所は1821年、ピーター・ブラウン氏によって設立され、1824年に正式操業を開始しました。当時はウイスキー業界がまだ形成期にあった時代ですが、リンクウッドは早くから高品質なウイスキーを生産し、その品質の高さが地域内外で高く評価されました。

創業者のピーター・ブラウン氏の後、蒸溜所は息子のウィリアム・ブラウン氏に引き継がれました。1872年には大規模な再建が行われ、施設の近代化が進められました。これにより、品質向上と生産性の両立を実現し、リンクウッド蒸溜所はスペイサイドを代表する蒸溜所の一つとしての地位を確立しました。

スコティッシュ・モルト・ディスティラーズ社の傘下へ

1932年、リンクウッド蒸溜所はスコティッシュ・モルト・ディスティラーズ社の傘下に入り、大規模な生産体制を整えました。これにより、スコットランド全土や海外市場へのウイスキー供給が強化され、より広い市場に対応できるようになりました。

その後、1972年には新たな蒸溜棟が建設され、生産能力がさらに向上しました。このような施設の更新を通じて、リンクウッド蒸溜所は時代の変化に柔軟に対応し続ける存在であることを示しています。

ディアジオ傘下での進化と挑戦

現在、リンクウッド蒸溜所はディアジオの傘下にあります。これにより、グローバルなネットワークと資源を活用しつつも、伝統的な製法と品質を守り続けています。

2012年にはさらなる設備拡張が行われ、生産体制が強化されました。これにより、現代の需要に対応しつつ、ブレンデッドウイスキーの重要な原酒供給元としての役割を担い続けています。リンクウッドのウイスキーは、フルーティーでフローラルな風味が特徴で、ジョニーウォーカーをはじめとする多くのブレンデッドウイスキーの核を支えています。

ディアジオの支援のもと、リンクウッド蒸溜所は伝統的な製法を守りながらも、現代の技術を取り入れて品質の向上と生産の効率化を実現しています。その結果、リンクウッドの品質と信頼性は、現在に至るまで揺るぎないものとなっています。

  • リンクウッド蒸溜所の設立は1821年で、1824年に操業を開始。創業者ピーター・ブラウン氏の後、息子ウィリアム氏が1872年に再建と近代化を実施し、スペイサイドを代表する蒸溜所に成長。
  • 主要な転機として、1932年にスコティッシュ・モルト・ディスティラーズ社の傘下に入り、1972年と2012年に設備拡張を行い、生産体制と品質を向上。現在はディアジオの傘下でグローバル展開を支援。
  • 特徴は伝統的製法を守りつつ、現代技術を採用。フルーティーでフローラルな風味で、ブレンデッドウイスキーの重要な原酒供給元として信頼されている。
Caoli(助手)
Caoli(助手)

世界No.1酒類メーカー「ディアジオ」の傘下になって以降、安定した原酒供給と品質管理の徹底が守られています。

リンクウッド蒸溜所のあるのは聖地「スペイサイド」

リンクウッド蒸溜所は、スコットランドのスペイサイド地方に位置する蒸溜所です。スペイサイドは世界的にも有名なウイスキーの産地で、多くの蒸溜所が集中する地域です。リンクウッド蒸溜所があるエルギンは、スペイ川の近くに位置し、豊かな自然環境と澄んだ水源に恵まれた場所です。

この地域の良質な水は、ウイスキーづくりに欠かせない要素であり、リンクウッドのウイスキーに特有の柔らかく優雅な味わいを生み出す一因となっています。

加えて、スペイサイド地方の気候はウイスキーの熟成に理想的とされ、安定した湿度のもとでゆっくりと成熟が進むことで、複雑でバランスの取れた風味が育まれます。

エルギンは歴史的にも重要な街であり、美しい風景と古い建築物が多くの観光客を魅了しています。この街の歴史的な風景は、リンクウッド蒸溜所が守り続ける伝統的なウイスキー製造プロセスと調和しており、地域全体がリンクウッドのブランドイメージにも寄与しています。

伝統と革新が融合するリンクウッドの製法

原料と仕込み水

リンクウッド蒸溜所では、スコットランド産の上質な大麦を原料として使用しています。仕込み水はミルビュイズ湖近くの泉から採取されており、この水の清らかさがリンクウッドのウイスキーの柔らかな味わいを生み出す重要な要素となっています。

ミルビュイズ湖から得られる水は、リンクウッドのウイスキーに特徴的な軽やかな風味を与えています。この水は硬度が低く、非常に純度が高いため、ウイスキーの製造に最適です

。仕込み水の質がウイスキーの風味に直接影響を与えるため、リンクウッドでは水源の保全にも力を入れています。この水源からの水を用いることで、リンクウッドは一貫して高品質なウイスキーを生産することができます。

発酵と蒸溜プロセス

リンクウッド蒸溜所では、発酵槽に伝統的な木製のものを使用しています。この木製発酵槽は微生物の働きを活発にし、独特の風味を引き出す効果があります。発酵期間は約75時間と比較的長く、これにより複雑で芳醇な風味が生まれます。

発酵期間中、酵母は大麦麦汁中の糖をアルコールと二酸化炭素に変換し、また、エステルやその他の風味成分も生成されます。この長い発酵期間がリンクウッド特有の華やかでフルーティーな香りを形成するのに重要な役割を果たしています。

リンクウッドでは、発酵槽の材質と発酵期間の管理を通じて、他の蒸溜所にはない複雑な風味を生み出すことが可能となっています。

リンクウッド蒸溜所の蒸溜棟には、初溜用3基、再溜用3基の計6基のポットスチルが設置されています。これらのスチルは、背が高く細長い形状をしており、この形状がリンクウッド特有の軽やかでフルーティーなフレーバーの形成に寄与しています。

蒸溜はゆっくりとした速度で行われ、これによりより純粋で繊細なスピリッツが得られます。初溜と再溜の各工程でも細心の注意が払われており、異なる蒸溜方法を試行することで独自の風味が追求されています。

このようにして得られた多様な風味の原酒を組み合わせることで、バランスの取れた複雑な味わいのウイスキーが生み出されています。

リンクウッドの蒸溜プロセスは、伝統的な技術と革新的な試みによって支えられており、これが繊細かつ奥深い風味を持つモルトの味わいを生み出しています。

熟成と樽の選択

リンクウッドのウイスキーは、伝統的なダンネージ式熟成庫とラック式熟成庫の両方で熟成されています。熟成に使われる樽は、アメリカンオーク樽とスペイン産のシェリー樽が中心で、それぞれの特性がウイスキーの風味に大きな影響を与えています。アメリカンオーク樽はバニラやキャラメルの甘さを、シェリー樽は濃厚な果実味とスパイス感を加え、複雑で豊かな味わいを生み出します。

ダンネージ式熟成庫は、石造りの低い建物で、床は土や砂利で覆われています。この環境は温度と湿度の変動を抑え、ウイスキーがゆっくりと酸化・熟成するのを促進します。これにより、深みのあるまろやかな味わいが生まれます。

また、リンクウッドでは、熟成期間中に樽を回転させることで、風味の均一化と樽内での成分の交流を促進し、より一貫した品質を実現しています。

リンクウッドでは、使用する樽の品質管理にも細心の注意が払われています。樽材の種類やトーストの度合いは、ウイスキーのフレーバーに大きな影響を与えるため、選ばれる樽は慎重に厳選されます。さらに、アンギュラージと呼ばれる手法を用い、樽を特定の角度で保管することで、ウイスキーと樽材の接触面積を最大化しています。

これにより、より豊かな香りと風味が引き出され、リンクウッド特有の繊細で複雑な味わいが生み出されるのです。

  • 原料と水: スコットランド産大麦とミルビュイズ湖近くの泉の清らかな水を使用。硬度が低く純度の高い水がリンクウッドの軽やかで柔らかな味わいを支えている。
  • 発酵と蒸溜: 木製発酵槽で約75時間の長期発酵を行い、フルーティーで華やかな香りを生成。高く細長いポットスチルを使用し、ゆっくり蒸溜することで繊細で純粋なスピリッツを生産。
  • 熟成と樽管理: アメリカンオーク樽やシェリー樽を厳選し、ダンネージ式熟成庫を活用。樽回転や「アンギュラージ」手法により、風味を均一化し豊かな香りと複雑な味わいを実現。
Key(筆者)
Key(筆者)

熟成工程に対する品質管理が徹底されているからこそ、リンクウッドの華やかで繊細な味わいが保たれているんですね!

レビューボトル「リンクウッド12年」

今回のレビューボトル、花と動物シリーズ「リンクウッド12年」のラベルには、蒸溜所近くの貯水池を訪れる白鳥が描かれており、リンクウッドのエレガントなイメージを象徴するデザインが施されています。

このウイスキーは、12年以上熟成されたバーボン樽やアメリカンオーク樽の原酒を使用し、アルコール度数は43.0%に設定されています。香りはフローラルでフルーティー、そこにナッツやオイリーな風味が重なり、滑らかでバランスの取れた口当たりが特徴です。

「リンクウッド12年」は、ジョニーウォーカーをはじめとする著名なブレンデッドウイスキーのキーモルトとしても使用されていますが、オフィシャルのシングルモルトとしてリリースされているのはこのボトルのみです。リンクウッドの個性を知るうえで欠かせない、まさにベンチマークとなる1本と言えるでしょう。

  • 花と動物シリーズ「リンクウッド12年」の象徴的デザイン:ラベルには蒸溜所近くの貯水池を訪れる白鳥が描かれており、リンクウッドのエレガントなイメージを表現しています。
  • 味わいと熟成の特徴:12年以上熟成されたバーボン樽やアメリカンオーク樽の原酒を使用し、フローラルでフルーティーな香り、ナッツやオイリーな風味、滑らかでバランスの取れた口当たりが特徴です。
  • リンクウッドを象徴する重要なボトル:「リンクウッド12年」は、ブレンデッドウイスキーのキーモルトとしても使用される一方で、オフィシャルのシングルモルトとしては唯一のリリースであり、リンクウッドの個性を知る上での基準となる重要な1本です。
Key(筆者)
Key(筆者)

SNSなどで”リンクウッドのハイボール”を好まれるウイスキーファンは非常に多くいます!

Caoli(助手)
Caoli(助手)

華やかでスッキリとした味わいが特徴のリンクウッドは、ハイボールとの相性もよく初心者にも飲みやすいと評価されています!

sister-ley
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それでは、ストレート、ロック、ハイボールの3種類の飲み方で味と香りをみていきましょう!

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テイスティング(リンクウッド12年を実際に飲んでみた)

リンクウッド12年の香り

リンクウッド12年の味わい

ストレートで飲んでみる

香り

  • レモン、オレンジ、ハチミツ、白桃、バニラウエハース、花束、ハーブ

味わい

  • シトラス香るパイン飴

感想

まずはストレートから飲んでみます。

香りは、爽やかなレモンやオレンジといった柑橘系の香りが広がり、華やかなハチミツの甘い香りがふんわりと漂います。しばらくすると、ジューシーな白桃のフルーティーな香りが現れ、香ばしく甘いバニラウエハースのような香りも感じられます。さらに、花束を思わせるフローラルなニュアンスや、ハーブのような草のようなグラッシーな香りも重なり、複雑で奥行きのある香りが楽しめます。

口に含むと、オイリーで“ヌルっとした”ような滑らかな口当たりが広がります。最初はレモンやオレンジの柑橘感に加え、リンゴのフルーティーな味わいが感じられますが、2口目以降はそれぞれの要素が絡み合い、まるで“パイン飴”のような甘酸っぱい風味が口いっぱいに広がります。

中盤からは、わずかにスパイシーなニュアンスが加わり、シトラスの爽やかさとハチミツの甘やかさが調和して、よりフルーティーで華やかな印象を与えます。余韻では、その華やかさを残しつつ、爽やかなビター感が心地よく感じられ、スッと消えていきます。

「昔からよく言われる“パイン飴”のような味わい」と、華やかさとスッキリとした後味が特徴的です。シングルモルトとしての個性の強さは控えめな印象ですが、その分、飲み疲れることなくスイスイと飲めてしまう——これこそが、このリンクウッドの最大の魅力だと感じました。

Key(筆者)
Key(筆者)

全体的に華やかでスッキリとした印象ですが、慎重に探してみると様々な要素が隠れていて、とても面白みのある味わいに感じました!

ロックで飲んでみる

香り

  • レモン、オレンジビター、ハチミツ、キャンディー、白桃、花

味わい

  • オーキーさとパイン飴

感想

次は、氷を入れてオンザロックで飲んでみます。

香りは、レモンやオレンジの柑橘系の爽やかさに、白桃のジューシーな果肉を思わせるニュアンスが感じられます。さらに、ハチミツの華やかな甘みと、砂糖菓子のようなねっとりとしたキャンディーの甘い香りが広がり、ストレートの際に感じられたパイン飴の要素も引き続き感じられます。これらの甘さと果実の香りが複雑に絡み合い、多彩な表情を見せています。

口に含むと、まずパイン飴の甘さとかすかな酸味が広がり、ジューシーな白桃の風味がふわりと立ち上がります。続いて、シトラスの爽やかさにスパイシーさが加わり、味わいが徐々に奥行きを増していきます。余韻では、ビターな苦味が際立ち、ハチミツの甘みと溶け合いながら、スッと心地よく消えていきます。

後味のビター感は一層強まりましたが、ストレートの時と同様にパイン飴の風味や華やかな香りが感じられます。スッキリとした後味が特徴で、ロックとの相性も抜群です。食前酒としてはもちろん、食後にゆったりと時間をかけて楽しむ一杯としても最適です。

Key(筆者)
Key(筆者)

スッキリとした味わいはロックとの相性バツグン!ビターが強まりすぎず程よく効いてくるのもオススメできるポイントです!

ハイボールで飲んでみる

香り

  • ハチミツ、レモン、オレンジ、カリン、ビスケット

味わい

  • 華やかフルーティー

感想

最後は定評のあるハイボールで飲んでみます。

香りは、華やかなハチミツの甘い香りがふんわりと漂い、レモンやオレンジを思わせる爽やかな柑橘の香りが感じられます。さらに、カリン飴のようなハーブのニュアンスやパイン飴の甘やかさが加わり、華やかさが一層引き立ちます。ほのかにビスケットの香ばしさも感じられ、全体の香りに奥行きを与えています。

口に含むと、炭酸の刺激が弾ける中で、ハチミツの甘みと爽やかでフルーティーな柑橘の風味が口いっぱいに広がります。やがて、優しく爽やかなビター感が追いかけてきて、シトラスの風味と調和しながら、アフターにかけてオーキーな樽のニュアンスが顔をのぞかせます。これにハチミツの甘さが重なり、スッキリとしたビター感とハチミツの甘みが余韻に残りつつも、やがてスッと消えていきます。

SNSなどで多くのユーザーが高評価を投稿しているリンクウッドハイボールですが、その理由は、フルーティーで華やかな香り、スッキリとした飲みやすさ、そして適度な甘さとビター感のバランスが見事に調和しているからでしょう。多くの人が高く評価しているのも納得のいく、魅力的な味わいです。

Key(筆者)
Key(筆者)

華やかな香りとスッキリした後味がクセになる美味しさでフルーツを使ったおつまみと一緒に楽しむと至福のひとときが味わえます!

まとめ

リンクウッド12年は、華やかでフルーティーな味わいが楽しめる、スペイサイドらしいシングルモルトです。その繊細な香りと滑らかな口当たりは、初心者からウイスキー愛好家まで幅広い層に愛されています。

特に「花と動物シリーズ」の一環としてリリースされているこのボトルは、リンクウッド蒸溜所の個性を知る上で欠かせない存在です。ジョニーウォーカーの原酒としても知られるリンクウッドですが、シングルモルトとして味わうと、また違った魅力が感じられます。

飲み方はストレートはもちろん、ロックやハイボールでもその個性がしっかりと楽しめます。特にハイボールではフルーティーな香りとスッキリとした後味が際立ち、SNSでも高い評価を得ているのが納得できるでしょう。

価格帯はやや高めではありますが、特別な日の1本や贈り物にもぴったりなウイスキーです。日常の中での「ちょっと贅沢な時間」を楽しむ際にも、ぜひ手に取ってみてください。

繊細で華やかなフレーバーを堪能できるリンクウッド12年は、ウイスキーの多様な魅力を感じられる1本です。もし未体験の方は、ぜひ一度お試しください。その華やかで奥深い味わいが、きっと新たなウイスキーの楽しみ方を教えてくれるはずです。

リンクウッド12年の総合評価
イマイチ
良い

最後までお読み頂きありがとうございました。

テイスティングに使用しているグラス「グレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラスです!!

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