こんにちは!ウイスキーの魅力と楽しさを伝えるカエル「sister-ley」です!
今回は、「サントリープレミアムハイボール山崎〈華やかで濃厚な味わい〉」の解説&レビューを行っていきます!
2024年12月24日、山崎の缶ハイボールに新作が登場!サントリーから発売される『プレミアムハイボール山崎〈華やかで濃厚な味わい〉』は、手軽に「山崎」の魅力を楽しめる贅沢な1本。
スパニッシュオーク樽で熟成された原酒が生み出す、華やかな香りとリッチなコクが特徴です。
・高級感のある贅沢なハイボールを自宅で楽しみたい
・山崎を気軽に試してみたい
・山崎を飲んだことがない
そんな願いを叶えてくれるこの缶ハイボールは、数量限定販売となっています。
この記事では、商品の魅力や特徴を徹底解説します。見かけたら即ゲット必至の1本、その全貌に迫ります!
プレミアムハイボール山崎〈華やかで濃厚な味わい〉の概要
カテゴリー | シングルモルトハイボール |
産地 | 日本 |
蒸留所 | 山崎蒸留所 |
アルコール分 | 9% |
内容量 | 350ml |
価格帯 | 660円 |
飲みやすさ | ★★★★★★★ |
味わいの特徴 | 華やかでフルーティな味わい |
おすすめの飲み方 | グラスに注いで |
新商品の概要と前作の振り返り
サントリーは、創業100周年を記念して2023年に『山崎プレミアムハイボール ミズナラの深い余韻』を発売しました。缶ハイボールとしては600円という高価格ながら、価格に見合う価値があると多くの消費者から高い評価を受けました。ウッディな香りと奥深い余韻が特徴の一品で、ウイスキー愛好家の間でも注目を集めました。
今回、その第2弾となる新商品『サントリープレミアムハイボール 山崎〈華やかで濃厚な味わい〉350ml缶』が登場。
この新作は、スパニッシュオーク樽で熟成された山崎モルト原酒を使用し、華やかな香りと厚みのあるコクが楽しめるのが特徴です。
- 100周年記念商品:2023年に『山崎プレミアムハイボール ミズナラの深い余韻』を発売。600円の高価格ながら高評価を獲得。
- 新商品の発売:第2弾『山崎〈華やかで濃厚な味わい〉』を発売。スパニッシュオーク樽熟成の原酒を使用。
- 特徴:華やかな香りと濃厚なコクが楽しめ、ウイスキー愛好家から注目を集める一品。
「山崎」というウイスキーの魅力
「山崎」は、日本を代表するシングルモルトウイスキーとして、国内外で高い評価を受けています。中でも「山崎12年」は、バランスの取れた味わいと複雑な香りが特徴で、多くのウイスキー愛好家から支持を集めています。
2024年9月26日(現地時間)、イギリス・ロンドンで開催された「第29回インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC 2024)」では、「山崎12年」が全ての部門を通して最も優れた製品に贈られる「シュプリーム チャンピオン スピリット(Supreme Champion Spirit)」を受賞しました。
さらに、ジャパニーズウイスキー部門の最高賞「トロフィー(Trophy)」も同時に受賞。両賞の受賞は「山崎12年」にとって初の快挙であり、サントリーウイスキーとしては昨年の「山崎25年」に続く2年連続の偉業となりました。
審査員からは「山崎12年は全会一致でこの賞に選出されました。味わいや華やかな香りの要素が高い品質を体現しているだけでなく、それらを見事に組み合わせたブレンド力は素晴らしい」と高く評価され、ものづくりへのこだわりが感じられる逸品とされました。
一方、世界的なウイスキーブームの影響で需要が高まり、価格が上昇しています。そのため、「山崎」を手軽に味わうのが難しい状況が続いています。こうした中で登場したのが『サントリープレミアムハイボール 山崎〈華やかで濃厚な味わい〉』です。山崎の魅力を気軽に体験できるこの商品は、これから山崎を試してみたい方にとっても魅力的な選択肢といえるでしょう。
- 「山崎12年」の受賞:2024年の「ISC 2024」で「シュプリーム チャンピオン スピリット」と「トロフィー」を受賞。両賞の同時受賞は初の快挙。
- 評価ポイント:審査員から「味わいや香りの要素が高品質を体現し、ブレンド力が素晴らしい」と高評価を獲得。
- 新商品の登場:高騰する「山崎」の代替として『サントリープレミアムハイボール 山崎〈華やかで濃厚な味わい〉』が発売され、手軽に山崎の魅力を体験できる商品として注目。
山崎蒸溜所の歴史とこだわり
1923年、サントリーの創業者・鳥井信治郎氏によって、日本初のモルトウイスキー蒸溜所「山崎蒸溜所」が設立されました。場所は大阪府三島郡島本町の山崎。この地は、桂川・宇治川・木津川の3つの川が合流するエリアで、湿度が高く、ウイスキーの熟成に最適な気候が整っています。
仕込み水には「離宮の水」と呼ばれる名水百選にも選ばれた名水を使用。この水が、山崎ウイスキーの豊かな味わいを生み出す重要な要素の一つとなっています。さらに、山崎蒸溜所では多様な蒸溜器や樽を活用し、さまざまな個性を持つ原酒を生産。その結果、複雑で奥深い味わいが特徴のウイスキーが生み出されています。
- 設立と場所:1923年、鳥井信治郎氏が日本初のモルトウイスキー蒸溜所「山崎蒸溜所」を大阪府島本町に設立。
- 環境と仕込み水:3つの川が合流する湿度の高い気候と、名水百選の「離宮の水」を使用し、ウイスキーの熟成と味わいに貢献。
- 特徴的な製造:多様な蒸溜器や樽を活用し、複雑で奥深い味わいのウイスキーを生産。
スパニッシュオーク樽とミズナラ樽の魅力
スパニッシュオーク樽の特徴
スパニッシュオークは、スペイン産のオーク材で、シェリー酒の熟成に使用されることで知られています。この樽で熟成されたウイスキーには、レーズンやプラムのような濃厚なドライフルーツの香りが加わり、シナモンやナツメグといったスパイシーな風味がアクセントを添えます。これにより、リッチで厚みのある味わいが実現されます。
ミズナラ樽の特徴
ミズナラは日本固有のオーク材で、世界的にも非常に希少な樽材です。成長に100年以上の年月を要し、木材が割れやすいため加工が難しいことから、プレミアムウイスキーにしか使用されない特別な素材とされています。
項目 | スパニッシュオーク樽 | ミズナラ樽 |
産地 | スペイン | 日本 |
木材の性質 | タンニンが豊富、木目が粗い | ひび割れしやすい、加工が困難 |
香りの特徴 | ドライフルーツ、スパイス | 白檀、伽羅、ウッディな香り |
味わいの特徴 | 濃厚な甘み、スパイシーなコク | 繊細で上品な甘み、ウッディな味 |
希少性 | 一般的(ただしシェリー樽は高価) | 非常に希少 |
「サントリープレミアムハイボール 山崎〈華やかで濃厚な味わい〉」の特徴
1. 使用されている原酒
新作の大きな特徴は「スパニッシュオーク樽」で熟成された山崎モルト原酒が使用されている点です。スパニッシュオーク樽は、熟成中にウイスキーに濃厚なフルーティーな香りと、ほのかな甘みをもたらします。これにより、ハイボールでも豊かで華やかな香りが楽しめるのが特徴です。
2. 味わいのポイント
「華やかで濃厚な味わい」というキャッチコピーが示す通り、香りのボリューム感が高く、濃厚な甘さと奥行きのある風味が感じられます。
4. パッケージデザイン
デザイン面でも「高級感」が強調されています。ブランドの象徴である山崎蒸溜所のイラストと大きな『山崎』の文字が目を引きます。贈り物としても喜ばれそうな、プレミアムな印象を与えるデザインです。
前作「ミズナラ原酒を使用した山崎ハイボール缶」との違い
「サントリープレミアムハイボール 山崎〈華やかで濃厚な味わい〉」は、前作「ミズナラ原酒を使用した山崎ハイボール缶」とどのような違いがあるのでしょうか?
比較項目 | サントリープレミアムハイボール 山崎 | ミズナラ原酒を使用した山崎ハイボール缶 |
使用原酒 | スパニッシュオーク樽熟成原酒 | ミズナラ樽熟成原酒 |
味わい | 華やかで濃厚なフルーティーな風味 | 独特な木の香りと深い余韻 |
香りの特徴 | 華やかで芳醇なフルーティーな香り | ウッディでスパイシーな香り |
価格 | 600円(税別) | 600円(税別) |
発売時期 | 2024年12月24日 | 2023年8月8日 |
大きな違いは使われているモルト原酒の“樽の種類”です。前作の「ミズナラ原酒を使用したハイボール缶」は、和の香りともいえるミズナラ樽のウッディな香りと深い余韻が特徴でした。
一方で、今回の「華やかで濃厚な味わい」ではスパニッシュオーク樽を使用。濃厚なフルーティーさと華やかさが全面に押し出されています。
- 使用原酒と味わいの特徴:スパニッシュオーク樽熟成の山崎モルト原酒を使用し、フルーティーで華やかな香りと濃厚な甘みが特徴。
- 前作との違い:前作は「ミズナラ樽」でウッディな香りと深い余韻、今回は「スパニッシュオーク樽」でフルーティーで華やかな風味に仕上げた。
- パッケージとデザイン:山崎蒸溜所のイラストと大きな『山崎』の文字を配置し、高級感を演出。贈り物にも適したデザイン。
山崎〈華やかで濃厚〉〜をテイスティング(実際に飲んでみた)
山崎〈華やかで濃厚〉のフレーバー
山崎〈華やかで濃厚〉の味わい
缶のまま飲んでみる
香り
- いちごジャム、ダークチョコ、木の渋味、アポロ(イチゴチョコ)
味わい
- ベリーの爽やかな酸味とスパイシーさ
感想
まずは、缶のままで飲んでみます。
口を開けた瞬間、みずみずしい赤い果実を思わせるフルーティーな香りが広がります。熟した果実やいちごジャム、ストロベリー風味のガムなど、ベリー系の豊かな果実感が印象的で、さらにダークチョコのほろ苦さと樽由来の渋味が絶妙に調和しています。この香りは、レギュラー品の山崎にはない独特の個性を放っています。
口に含むと、アポロ(ストロベリーチョコ)を連想させる酸味と甘さがバランスよく広がり、次第にスパニッシュオーク特有のタンニン感がふくらみます。やがてスパイシーさが現れ、タンニンと甘酸っぱさが交互に顔を出しながら、ハイボールでありながらも長く続く余韻を楽しめます。その余韻は、ゆっくりと消えていくのが印象的です。
赤ワイン樽主体の山崎NAやミズナラ樽主体の山崎12年とも異なる独自の華やかさがあり、一般的にハイボールには不向きとされるスパニッシュオーク樽原酒の良さを巧みに引き出した、見事な仕上がりのハイボールだと感じました。
華やかで濃厚のキャッチコピー通りの年末にふさわしいラグジュアリーな味わいのハイボールです!
グラスで飲んでみる
香り
- 木の渋味、ダークチョコ、ベリーの皮、ハチミツ
味わい
- ベリー系の酸味と渋味
感想
次は推奨されるグラスに注いで飲んでみます。
香りは、缶のままよりもグラスに移した方がタンニンが際立ち、樽由来のウッディでオーキーな印象が強まります。また、ベリーの甘酸っぱさも感じられますが、果肉というよりは果皮の渋味を連想させるニュアンスに変わり、やや粉っぽい印象を受けます。
口に含むと、爽やかなベリーの甘酸っぱさが優しく広がり、その後すぐにタンニンとスパイシーさが現れます。続いてダークチョコのほろ苦さが感じられ、余韻はビターさと独特のスパイシーさが交錯しながら、華やかでフローラルな香りが長く続きます。
スパニッシュオークの華やかな特長はグラスに移した方がより明確に感じられる一方、モルトの甘みや旨味は缶のまま飲む方がより分かりやすい印象を受けます。特に冷蔵庫から出したばかりの冷えた状態では飲みやすく、時間が経つにつれて温度が上がると渋味が目立ち、少し飲みにくさを感じることがあります。
そのため、初めて試す場合は、まず冷蔵庫でしっかり冷やした状態で缶のまま半分ほど飲み、その後グラスに移して温度変化による味わいの変化を楽しむのが、最もコストパフォーマンスに優れた飲み方かもしれません。
美味しいですが安くはないので、色々な飲み方を試してみるのがオススメです!
まとめ
「サントリープレミアムハイボール 山崎〈華やかで濃厚な味わい〉」は、スパニッシュオーク樽熟成の原酒が生み出す華やかさと濃厚なコクが特徴で、山崎NAや山崎12年を炭酸で割っただけでは再現できない、缶ハイボールならではの完成された味わいです。缶のままでもグラスに注いでも異なる魅力を楽しむことができ、特に冷やした状態ではそのバランスの良さが際立ちます。
数量限定で登場したこの特別なハイボールは、自宅にいながら贅沢な「山崎体験」を楽しめる絶好の機会。見かけたら迷わず手に取って、華やかで濃厚な味わいをぜひ体験してみてください。年末のひとときや贈り物にもぴったりの1本です!
最後までお読み頂きありがとうございました。
テイスティングに使用しているグラス「グレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラスです!!
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