【レビュー】サントリー 山崎12年の味と香りを3種類の飲み方で検証してみた!!

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このウイスキーを簡単に説明

山崎12年について

出展:Whisky.com

「山崎12年」は山崎蒸留所が60周年にあたる1984年に販売が開始されました。

当時の日本市場はブレンデッドウイスキーが主流の時代。そんな中、二代目マスターブレンダーの佐治敬三は「日本を代表するシングルモルトウイスキーをつくりたい」と新たな挑戦を決意します。

佐治敬三氏 出典:サントリーHP

佐治氏は、当時のチーフブレンダー「佐藤乾氏」と共に膨大な量の原酒をテイスティングし、理想の味わいを追求。そしてついに、ひとつの個性が突出することなく多彩な原酒が混ざり合い、高めあうような調和、という答えに辿り着きます。

個々の原酒が調和し合って創り出す味わい。それは日本人であるが故に作り得た味わい。ひとつの個性が突出する事を拒む国民性が生んだ世界に類を見ない味わいのシングルモルトウイスキー「山崎」はこうして誕生しました。

それから約30年。佐治敬三氏の挑戦によって生まれた「山崎」は、日本人だけでなく世界中の人々から愛されるウイスキーへ。そして2003年には世界的に権威のあるコンペティションISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)で「山崎12年」がジャパニーズウイスキーとして初の金賞を受賞。

今では世界的な銘品として知らない人はいないウイスキーへと成長し、その後も沢山のウイスキーファンを魅了し続けています。

そんなサントリーの主力中の主力銘柄「山崎12年」をレビューします!!

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テイスティング(実際に飲んでみた)

フレーバーチャート
味わいチャート

ストレートで飲んでみる

香り
  • レーズン、カスタード、ハチミツ、バニラ、洋梨
味わい
  • 熟した果実の様な甘さ、心地良い酸味、優しいビターとタンニン
感想

では日本が誇る銘品「山崎12年」を最初はストレートで飲んでみます。香りは熟した果物や、カスタードなどの甘い香りが印象的で、同時に洋梨などのフレッシュフルーツの香りがします。香り自体は山崎NAにも通じる熟成感があり、山崎というブランドをしっかりと感じさせてくれます。口に含むと芳醇な香りと上品な甘さが広がり、心地良い酸味が抜けていきます。余韻にかけては優しいビターとシェリーのタンニン感が長く続いて上質なウイスキーを頂いているという至福に包まれます。

確かにスコッチにはない独特の味わいにして奥深い味わいで、人気があるのも納得です。山崎だけにしか存在しない確かな個性を感じることが出来ます。

※追記:飲み干したグラスをしばらくしてから嗅ぐと、非常に甘やかでしっとりとした香りを放っているのに驚きました。シェリー樽感やミズナラのエキゾチックな香りが爆発しています(笑)

ロックで飲んでみる

香り
  • レーズン、ハチミツ、バニラ、プラム、オレンジ、ゴムホース
味わい
  • アタックは軽やかでドライ、蜜の様な甘さにビターとタンニン、長い余韻
感想

次は氷を入れたオンザロックで飲んでみます。香りはストレートに通じる要素があり、加水や温度変化によってプラムやオレンジなどの甘酸っぱい香りやシェリー樽原酒のゴムっぽい香りも感じ取れるようになりました。口に含むと、冷やされている分アタックは弱まって、若干ですがドライな印象も受けました。しかし、すぐに芳醇な甘さが包み込み、少しシャープさを増したビターやタンニンが追いかけてきます。飲み込んでも12年物のウイスキーとしては余韻が非常に長く、心地良い時間が過ぎていきます。

ハイボールで飲んでみる

香り
  • レーズン、プラム、白檀
味わい
  • エキゾチックな香り、フルーティーな香り、甘さと苦みの良いバランス
感想

最後はハイボールにして飲んでみます。香りは大分弱まりましたが、サントリーの真骨頂であるミズナラ原酒由来のお香の様な香りが容易に感じ取れる様になりました。エキゾチックな風合いは、海外のウイスキーにはない独特の風味です。口に含むと、その風味が更に強く感じ取れます。エキゾチックな香りとプラムのような甘酸っぱさ、余韻に欠けてはレーズンなどの熟した果実感が増していきます。それは互いの個性を犠牲にすることなく調和がとれ、それでいて相乗効果のある非常に贅沢で優雅なハイボールだと思いました。角ハイボールの様に何かに合わせたりではなく、単品でじっくりと向き合いたくなるハイボールです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。山崎12年という世界的人気のウイスキーレビューでした。総じて思うのはどのような飲み方をしても崩れないしっかりとした味わいと個性。それは幾つもの柱が存在するかの様な重厚かつ複雑な味わいで飲み方によって様々な変化をします。この様な懐の深さも人気の理由かもしれません。12年もののウイスキーであれば世界中に沢山ありますが、山崎12年が未だに人気があるのは、他の12年物にはない個性が人を惹きつけるからでしょう。筆者も久しぶりに飲んでみて、その独特の味わいに驚きました。何かが抜きん出ているというわけではなく、キレイにバランス良く並んでいるわけでもない。気づけばじわじわと湧き出て訴えかけてくる様な奥ゆかしい味わい、飲めば知らずうちに納得してしまう、そんな味わいが山崎12年の静かで深い個性なんだと思いました。日本が誇るシングルモルトウイスキー山崎12年、見かけたときは是非味わってみて下さい。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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