フェイマスグラウスとホワイト&マッカイを飲み比べて味の違いを解説!

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こんにちは!ウイスキーの魅力と楽しさを伝えるカエル「sister-ley」です!

今回は、定番スコッチウイスキーの飲み比べを行います!

スコッチウイスキーの中でも特に人気を誇る2つの銘柄、『フェイマスグラウス ファイネスト』と『ホワイト&マッカイ スペシャル』。それぞれのウイスキーは、豊かな歴史と独自の製法によって生み出され、初心者から愛好者まで幅広い層に愛されています。

この記事では、両ブランドの歴史、製法、特徴などを解説し、実際に飲み比べを行って解説し、どちらのウイスキーがあなたに合うかの参考になれば嬉しいです!

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フェイマスグラウスの特徴
ホワイト&マッカイの特徴
  • キーモルトにマッカラン
  • バランスが非常に良い
  • ハイボールとの相性◎
  • キーモルトはダルモア
  • ラグジュアリー
  • 甘さが際立つ味わい

フェイマスグラウス ファイネストの魅力

フェイマスグラウス ファイネストの詳細はこちら
カテゴリーブレンデッドスコッチウイスキー
産地スコットランド
キーモルトマッカラン、ハイランドパーク
アルコール分40%
内容量700ml
価格帯1,700〜2,300円
飲みやすさ★★★★★★☆
味わいの特徴バランスの取れたフルーティーな香りと滑らかな口当たり
おすすめの飲み方ストレート、ロック、ハイボール

歴史と背景

『フェイマスグラウス』は、1896年にマシュー・グロウアーが創業したスコットランドの老舗ブランドです。当初は “ザ・グラウス” の名で販売され、品質の高さから瞬く間に評判を得ました。1924年には「フェイマス(有名な)」の名が加わり、現在のブランド名となりました。

また、フェイマスグラウスはエドリントングループのもとで長年運営されていましたが、近年、「グレンフィディック」や「バルヴェニー」などを所有するウィリアム・グラント&サンズ社へ売却されたことで、新たな国際展開が期待されています。長年愛される理由は、その安定した品質と手頃な価格にあります。

  • 創業は1896年で、長い歴史を誇る。
  • “ザ・グラウス” から “フェイマスグラウス” へ進化。
  • 現在はウィリアム・グラント&サンズ社が運営。

製法とキーモルト

フェイマスグラウスのブレンドには、40種類以上のモルトウイスキーとグレーンウイスキーが使用されています。その中でも特に以下のキーモルトが重要な役割を果たしています。

  • ザ・マッカラン: シェリー樽熟成による甘く豊かな風味。
  • ハイランドパーク: ピート香とシェリー樽由来の甘さのバランス。
  • グレンロセス: フルーティーで華やかな香り。
  • タムドゥー: フルーティーなニュアンスが特徴。

これらのモルトウイスキーがバーボン樽やシェリー樽で熟成され、ブレンド後にさらに1年間後熟を行うことで、滑らかでバランスの良い味わいが完成します。

  • 40種類以上のモルトとグレーンをブレンド。
  • キーモルトにはザ・マッカランやハイランドパークが含まれる。
  • 後熟プロセスで味わいの一体感を実現。

公式テイスティングノート

  • 色合い: 明るいゴールド。
  • 香り: ハチミツやドライフルーツ、ナッツのニュアンス。
  • 味わい: シルクのようにスムースで、バニラやキャラメルの甘さが特徴。
  • 余韻: 短めながらも心地よい甘さが残る。
  • 香りはハチミツやドライフルーツが主役。
  • バニラとキャラメルの滑らかな甘さが特徴。
  • 短いが心地よい余韻が印象的。
Key(筆者)
Key(筆者)

フェイマスグラウスはスコットランドで最も飲まれているスコッチウイスキーの一つで、長年愛されてきた銘柄です!


ホワイト&マッカイ スペシャルの魅力

ホワイト&マッカイ スペシャルの詳細はこちら
カテゴリーブレンデッドスコッチウイスキー
産地スコットランド
蒸留所ホワイト&マッカイ社
アルコール分40%
内容量700ml
価格帯1,300〜2,000円
飲みやすさ★★★★★★☆
味わいの特徴レーズンやカラメル、ハーブ、ママレードなどの甘い風味。ミディアムよりのライトボディ。
おすすめの飲み方ストレート、ロック

歴史と背景

『ホワイト&マッカイ』は、1884年にスコットランド・グラスゴーでジェイムズ・ホワイトとチャールズ・マッカイによって設立されました。100年以上の歴史を持ち、現在はフィリピンのエンペラドール社の傘下で世界中に展開されています。

ブランドの最大の特徴は、「偉大なる鼻」の異名を持つ世界的なブレンダー、リチャード・パターソン氏が監修するブレンド技術です。彼の哲学と卓越した技術により、ホワイト&マッカイは複雑でリッチな風味を誇ります。

  • 創業は1884年でスコットランド発祥。
  • 世界的ブレンダー、リチャード・パターソンが監修。
  • エンペラドール社が現在の親会社。

製法とキーモルト

ホワイト&マッカイは、独自の「ダブルマリッジ製法」で知られています。このプロセスは以下のステップで構成されています。

  1. モルトウイスキーのブレンドと熟成: 35種類以上のモルトウイスキーをブレンドし、オーク樽で6ヶ月間熟成。
  2. グレーンウイスキーの熟成: 別途、グレーンウイスキーを熟成。
  3. モルトとグレーンのブレンドと再熟成: ブレンド後にさらにオーク樽で熟成し、風味を深めます。

キーモルトには以下が含まれます:

  • ダルモア: シトラスやオレンジマーマレードの風味が特徴。
  • フェッターケアン: トフィーやバニラの柔らかな甘さを持つ。
  • タムナヴーリン: ナッツやハチミツのニュアンスが奥行きを加える。
  • ダブルマリッジ製法で深い味わいを実現。
  • 35種類以上のモルトを使用。
  • ダルモアやフェッターケアンがキーモルト。

公式テイスティングノート

  • 色合い: 濃いアンバー。
  • 香り: トフィー、ダークチョコレート、スパイスが調和。
  • 味わい: フルボディで、フルーティーさとスパイシーさが絶妙にバランス。オーク樽由来の香ばしさも特徴。
  • 余韻: 長く続くスパイシーでリッチな後味。
  • トフィーやチョコレートが香りの中心。
  • フルーティーとスパイシーのバランスが秀逸。
  • 長くリッチな余韻が楽しめる。
Caoli(助手)
Caoli(助手)

対するホワイト&マッカイは名ブレンダー「リチャード・パターソン」によるブレンディングで彼がブレンダーを務めるダルモアのモルトがキーとなっています!

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それでは、この定番スコッチ2本の味と香りの違いをストレート、ロック、ハイボールでみていきましょう!

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テイスティング(実際に飲んで比べてみた)

フレーバーを比較

味わいを比較

ストレートで比べてみる

フェイマスグラウスの香り

  • ブドウ(レーズン)、木の渋み、カスタード、シュガートースト

ホワイト&マッカイの香り

  • ラムレーズン、砂糖菓子、ブドウの皮、カスタード、樽香

フェイマスグラウスの味わい

  • ライト、ナッツの香ばしさ

ホワイト&マッカイの味わい

  • 砂糖の甘さとシトラス

感想

まずはどちらもストレートで飲み比べてみます。

フェイマスグラウスは、ブドウやレーズンのような風味に、湿った木の渋みを感じさせるニュアンスがあり、さらにカスタードのしっとりと滑らかな甘さ、そしてシュガートーストの香ばしく優しい甘さが漂っています。

一方で、ホワイト&マッカイはラムレーズンや少し粘り気のある砂糖菓子のような甘さが際立ち、渋みを伴うブドウの皮を思わせるニュアンスが感じられます。こちらもカスタードのしっとりとした甘さが印象的で、加えて樽由来のウッディな香りがほんのりと漂います。

実際に飲んでみると、フェイマスグラウスは口当たりが軽く、ライトな印象です。ナッツの香ばしさと樽のニュアンスが広がり、ふわりとシェリー樽の特徴が顔を覗かせます。

一方、ホワイト&マッカイは甘さがはっきりと前面に出ており、余韻に感じるビター感がシトラスを連想させます。また、キーモルトであるダルモアの個性がしっかりと感じられ、その存在感を印象付けます。

どちらもスコッチウイスキーの定番として長年愛されてきた銘柄ですが、フェイマスグラウスはライトでスムースな飲み心地が飽きのこない魅力を持ち、ホワイト&マッカイは重厚感があり、シガーモルトで知られるダルモアのリッチな雰囲気を漂わせています。

どちらも定番のスコッチウイスキーとして、ストレートでも十分に楽しめる完成度の高さはさすがといえるのではないでしょうか。

Key(筆者)
Key(筆者)

どちらも”似ている”という思い込みがありましたが、飲み比べてみて違いは大きくサッパリ系のグラウス、リッチなホワイト&マッカイという印象です!

ロックで比べてみる

フェイマスグラウスの香り

  • ブドウ、木の渋み、ナッツ、カスタード

ホワイト&マッカイの香り

  • 砂糖、ラムレーズン、カスタード、ブドウ、キャラメル

フェイマスグラウスの味わい

  • 甘さとビターの良いバランス

ホワイト&マッカイの味わい

  • キャラメル香とほろ苦さ

感想

次は氷を入れてオン・ザ・ロックで味わってみます。

まず、フェイマスグラウスですが、ストレートで飲んだときよりも甘さが際立ち、カスタードを思わせるしっとりとした甘みが感じられます。また、ブドウのニュアンスがフレッシュさを増し、柔らかな樽香や香ばしいナッツの香りが広がります。この特徴は、まさにフェイマスグラウスらしいスタンダードで高品質なスコッチの印象を際立たせています。

一方、ホワイト&マッカイは、ラムレーズンの芳醇さとキャラメルの濃厚な甘みが際立ち、全体が砂糖の滑らかな甘さに包まれます。ロックにしてもその濃密でリッチな味わいは変わらず、重厚な印象が続きます。

味わいの変化に注目すると、フェイマスグラウスはストレートのときよりもビターな印象が増し、途中からカスタードのような滑らかな甘さが現れます。余韻は短めですが、ビターさと甘さがバランスよくまとまり、軽やかさを感じさせます。

ホワイト&マッカイは、口に含むとほろ苦く香ばしいフレーバーが広がり、その後にキャラメルのリッチな甘さがふくらみます。余韻にはウッディな樽の渋みが残り、スッと消えていく洗練された印象を受けます。

どちらもストレートのときと比べてビターさが引き立ち、爽やかなニュアンスが加わります。ただし、どちらも王道スコッチらしくビターさが強すぎることはなく、それぞれの個性が光ります。フェイマスグラウスは素朴で万能な印象、一方のホワイト&マッカイは艶やかで華やかさがあり、食後にゆっくりと楽しみたい味わいです。

Key(筆者)
Key(筆者)

ロックにしても大きくバランスが崩れることはありません。スッと舌に馴染むグラウス、シェリー感の主張が強いホワイト&マッカイ!

ハイボールで比べてみる

フェイマスグラウスの香り

  • ブドウ、カスタード、ナッツ、オガクズ

ホワイト&マッカイの香り

  • レーズン、カスタード、シトラス

フェイマスグラウスの味わい

  • 香ばしく優しい甘さ

ホワイト&マッカイの味わい

  • 甘く滑らか

感想

最後にハイボールで飲み比べてみました。

まず、フェイマスグラウスですが、香りは爽やかなブドウとカスタードの滑らかな甘さが感じられます。さらに、ナッツの香ばしさが炭酸の気泡とともに広がり、フレッシュな樽香(オガクズを思わせるニュアンス)が全体を引き締め、爽やかな印象を与えます。

一方、ホワイト&マッカイは、熟した果実(レーズン)やカスタードのしっとりとした甘みが主体となり、奥にほんのりシトラスの爽やかなビター感が感じられます。ただし、全体的にわずかに粉っぽいニュアンスも漂い、独特の風味を持っています。

味わいの比較では、フェイマスグラウスは口に含むと滑らかなカスタードの香りと甘さが最初に広がり、続いてナッツの香ばしさがアクセントを加えます。後味はスッキリとしており、炭酸との相性が抜群で、喉越しを楽しむハイボールとして理想的なスタイルです。

一方、ホワイト&マッカイは、レーズンの甘い香りとシトラスのビター感が絶妙なバランスで広がりますが、基調に砂糖のような甘さがあり、食事とのペアリングには少し重めに感じられるかもしれません。そのため、スッキリとした印象のフェイマスグラウスとは対照的に、ホワイト&マッカイはデザートハイボールとして食後にゆっくりと楽しむのに適した味わいと言えます。

Key(筆者)
Key(筆者)

香ばしくバランスのよいフェイマスグラウスはハイボールとの相性抜群!ホワイト&マッカイはハイボールとしては少し甘すぎるので食後がオススメ!

まとめ

今回の飲み比べでは、スコッチウイスキーの定番2銘柄『フェイマスグラウス ファイネスト』と『ホワイト&マッカイ スペシャル』の個性が際立つ結果となりました。

フェイマスグラウスは、軽やかで飲みやすい味わいが特徴で、ハイボールや日常的なシーンで気軽に楽しめる万能な一本。一方で、ホワイト&マッカイはリッチで濃厚な甘みが際立ち、特別なひとときや食後の余韻を楽しむのにぴったりのウイスキーです。

どちらもスコッチウイスキー初心者から愛好者まで満足できる高い完成度を誇りますが、それぞれの個性を知ることで、シーンや好みに合った1本を選ぶ参考になるのではないでしょうか。

ぜひ、あなたの好みやシチュエーションに合わせたウイスキーライフを楽しんでみてくださいね!

最後までお読み頂きありがとうございました。

テイスティングに使用しているグラス「グレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラスです!!

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