このウイスキーを特徴を簡単にまとめると
ジョニーウォーカーについて
以下公式HPより引用
ブレンド技術の誕生
ジョニーウォーカーの物語は 、自分の名前をウイスキーに冠したひとりの男性から始まります。彼の名はジョン・ウォーカー。時は1820年。およそ200年も前のことでした。
1820年、当時まだ14歳のジョンは、父親から受け継いだ農場を売却、その資産を元手にスコットランドのキルマーノックに食料雑貨店を開業します。取り扱っていた紅茶やスパイスのブレンディングにヒントを得て、ウイスキーもブレンドしたジョン。当時品質が必ずしも安定しなかったウイスキーに、高い品質での安定共有を可能にしました。
受け継がれる技術
さらに、複数のウイスキーをブレンドすることで味わいに奥深い複層性が生まれ、ジョンの雑貨店で販売するウイスキーは瞬く間に高い評価を得ました。ブレンドによって得られる味わいに魅了されたジョニーウォーカーは、以来ブレンディング技術を磨き続け、6世代のマスターブレンダーに受け継がれています。
ジョンの後に息子アレクサンダーがビジネスを引き継ぐ頃、英国では産業革命の真っ只中でした。あらゆるものが姿を変え、雑貨店のあるキルマーノックにも鉄道が開通していました。
“船で行けるほとんどの場所”
アレキサンダーは大きな可能性を感じました。1867年、ジョニーウォーカー史上初のウイスキーの大量生産に取り組み、それを「オールド ハイランド ウイスキー」と名付けると、すぐに大型船の船長を招集、渡航先に自慢のウイスキーを届けるアンバサダーとしたのです。そしてこのユニークなブレンデッドウイスキーは、”wherever ships could sail”の文字通り当時船で行けるほとんどの場所で飲まれるようになりました。
四角い形のボトルの誕生
この頃、いまも続くユニークなイノベーションが起こりました。アレキサンダーは、長い船旅の間で衝撃による破損からボトルを守るため、箱の中で余白を減らせる四角い形のボトルを採用しました。更に、斜め24度に傾いた個性的なラベルを採用。四角いボトルに斜めに傾いたラベルにより、世界のどこの店にいても一目でジョニーウォーカーを見つけられるようになりました。ジョニーウォーカーは、創業間もない頃から画期的でユニークな考えを持っていたのです。
ロゴ(ストライディングマン)
ジョニーウォーカーといえばこのロゴですよね!
ジョニーウォーカーのシンボルであるこのロゴは『ストライディングマン(闊歩する紳士)』と言います。
時代によってデザインや向きも様々。
左向きは「過去」、右向きは「未来」を向いていると言われています。
世界一の売り上げを誇るブレンデッドウイスキー「ジョニーウォーカー」。その中でもスタンダードで最も安価な1本が今回ご紹介する「レッドラベル」です。
テイスティング(実際に飲んでみた)
フレーバーチャート
味わいチャート
ストレートで飲んでみる
香り
- リンゴ、洋梨、シナモン、ビスケット、バニラ、ワックス
味わい
- スパイシー、フルーティーな香り、ビターな余韻
感想
まずはストレートで飲んでみます。香りはフルーティーな洋梨やリンゴの香りが主体で奥の方にバニラや、シナモンなどのスパイスを感じます。時間が経つとビスケットの様な穀物感と、ワックスの様な要素も現れます。口に含むと、初めにさらっとした口当たりで軽やかな印象、その後フルーティーな香りと共にアルコールのピリつきがあり、余韻にかけてビターでスパイシーな味わいが徐々に膨らんで消えていきます。若い原酒が主体のレッドラベルだけにストレートで飲むには熟成感が乏しく、単調に感じるのであまり良い印象とは言えません。やはりロックやハイボール、カクテルベースとして用いるのが無難だと思いました。
ロックで飲んでみる
香り
- バニラ、ピート、洋梨、シナモン
味わい
- 甘い香りとフルーティーな味わい、優しいビター感
感想
次は氷を入れてオンザロックで飲んでみます。ストレートの時よりも加水によって香りに複雑さが増し、スモークや紅茶の他にワインの様な香りも感じ取れるようになりました。味わいは甘みが強調されていて、華やかさも一層に引き立っています。余韻にかけてのビターも優しく心地良くなり、スパイシーな味わいが舌の上に余韻として残ります。全体としては軽やかな酒質ですが、加水や温度によっての味の変化はとても面白く飲む度に少しずつ変化するので飲み飽きずに楽しめました。
ハイボールで飲んでみる
香り
- リンゴ、ピート、スモーク、バニラ
味わい
- スモーキーな香りとフルーツの甘み
感想
最後にハイボールで飲んでみます。ハイボールにすると炭酸によって隠れていたスモーキーな香りや味わいが顔を出し全体の味わいの中で特に際立った印象になり、レッドラベルのキーモルトであるタリスカーやカリラの要素をしっかりと感じ取れる様に変化しました。3種類の飲み方の中ではハイボールが一番美味しく飲める飲み方だと思います。ストレートやロックで飲んだときのライトな酒質(悪く言えば薄っぺらい)からは想像出来ないほど豊かでバランスの良い味わいに変化していますし、カーデュのフルーティーな香りが飲んでいて非常に心地良いです。後味もビターとスパイシーさがバランス良く効いてくるので、飲んでいて口の中をリフレッシュしてくれます。クセやしつこい感じも無いのでどんな食事にも合わせやすいと思います。
まとめ
ジョニ赤で親しまれる「ジョニーウォーカーレッドラベル」、筆者の親世代は高級品でなかなか手に入らなかった時代もあり日本人にとっては憧れもあるブランドです。今では、容易に手に入り気楽に楽しめる様になった為、ジョニ赤は「安い酒」というイメージを持っている人も少なからずいます。しかし、時代の変化と共に飲み方や流行は変わるので、今のジョニ赤はストレートではなくハイボールやカクテルベースで飲むのがベター、「気負いすることなく好きなスタイルで自由に楽しむ」といったメッセージを感じるウイスキーだと思います。「一家に一本」くらいの事を言っても問題ないボトルだと思いました。迷ったらコレで間違いありません(´ω`)
最後までお読み頂き有難うございました。
テイスティングに使用しているグラス「ゲレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラス。
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