

こんにちは!ウイスキーの魅力と楽しさを伝えるカエル「sister-ley」です!

今回は、「アーリータイムズ ゴールド」の解説&レビューを行っていきます!!
「2,000円でこのクオリティ?」と思わず疑ってしまうほどの高コストパフォーマンスを誇るアーリータイムズ ゴールド。160年という驚異的な歴史を持ちながら、新樽熟成によるクリーンで親しみやすい味わいで、ウイスキー初心者から上級者まで幅広く愛されています。
2020年のサゼラック社による買収を機に、伝統レシピを守りながらも品質向上を実現したこのバーボンは、「本格的な味わいを手軽に楽しめる」と多くの愛好家から絶賛されています。ストレートやロックで本物のバーボンの魅力を存分に味わいたい方には特におすすめの一本です!
今回は、ジョン・ヘンリー・ビームという伝説的な蒸留家から始まった物語と、現代に受け継がれたクラフトマンシップについて詳しくご紹介していきます!
アーリータイムズ ゴールドの基本情報とスペック
| カテゴリー | バーボンウイスキー |
| 産地 | アメリカ・ケンタッキー州 |
| 蒸留所 | バートン1792蒸留所 |
| アルコール分 | 40%(80プルーフ) |
| 内容量 | 700ml |
| 価格帯 | 1,800〜2,500円 |
| 飲みやすさ | ★★★★★✩✩ |
| 味わいの特徴 | 新樽熟成によるクリーンで親しみやすい甘い香り |
| おすすめの飲み方 | ハイボール、ロックで |
アーリータイムズ ゴールドは「コスパ最強バーボン」として多くの愛好家に愛されていますが、その秘密は160年という圧倒的な歴史と、現代的な製造技術の融合にあります。まずは、このバーボンが歩んできた壮大な物語から見ていきましょう!
アーリータイムズが生まれるまでの物語〜ビーム家の血脈と160年の歴史
1860年、ケンタッキー州に響いた最初の一滴

アーリータイムズの歴史は、1860年(一部資料では1863年)にケンタッキー州ネルソン郡で始まりました。創設者はジョン・ヘンリー・”ジャック”・ビーム—そう、あの著名なジム・ビームの叔父にあたる人物です。
彼がビジネスパートナーのA.G.ナルと共に立ち上げたこの蒸留所で、ブランド名「Early Times」が誕生しました。この名前には、ケンタッキー州初期の昔ながらのウイスキー製造方法への深い敬意が込められています。
現在の生産拠点であるバートン1792蒸留所は、ケンタッキー州バーズタウンに位置しています。1879年設立という歴史を持つこの蒸留所は、ケンタッキー州最古の完全稼働蒸留所として知られ、196エーカーの敷地に28棟の熟成倉庫を有する巨大な施設です。

1860年といえば、日本では江戸時代末期、あの桜田門外の変が起きた年ですね。そんな昔からバーボンを造り続けているというのは、本当に素晴らしいことです!
アメリカンウイスキーの黄金期〜1953年の栄光

アーリータイムズの歴史で最も輝かしい瞬間の一つが、1953年です。この年、アーリータイムズはアメリカで最も売れるバーボンという栄誉に輝きました。戦後復興期のアメリカで、多くの人々に愛されたバーボンだったのです。
さらに特筆すべきは、1987年から2015年まで28年間にわたって、ケンタッキーダービーの公式ミントジュレップとして採用されたことです。アメリカ競馬界最高峰のイベントで選ばれ続けたという事実は、その品質と信頼性の証明と言えるでしょう。

ケンタッキーダービーの公式ミントジュレップって、まさにアメリカンドリームの象徴ですね!28年間も選ばれ続けたなんて、品質への信頼の証拠です。
2020年、160年目の大転換〜サゼラック社による買収

2020年6月、アーリータイムズの160年の歴史で最大の転換点が訪れました。それが、ブラウン・フォーマン社からサゼラック社への売却です。この買収により、アーリータイムズは新たな章を迎えることになりました。
サゼラック社は1850年ニューオーリンズ設立の家族経営企業で、バッファロートレース、1792、ファイアボール、クラウンロイヤルなど、多くの著名ブランドを擁するアメリカ最大級の蒸留酒会社です。この買収により、アーリータイムズは確かな品質管理体制の下で新たなスタートを切ったのです。

160年目の大転換があったのですね!しかし、伝統的なレシピは守られているとのことですので、昔ながらの味わいを現代的な品質で楽しめるということですね。
バーズタウンへの帰還〜103年ぶりの里帰り

2021年夏、さらに劇的な出来事が起こりました。アーリータイムズの生産拠点が、103年ぶりにバーズタウンに回帰したのです。新しい生産拠点となったバートン1792蒸留所は、ケンタッキー州バーズタウンに位置し、まさに「故郷への帰還」と呼ぶにふさわしい移転でした。
この蒸留所のマスターディスティラーはロス・コルネリッセンが務めており、サゼラック社の高い技術力とアーリータイムズの伝統的なレシピが見事に融合した環境で、現在のアーリータイムズ ゴールドが生産されています。

103年ぶりの里帰りって、まるで物語みたいですね!新しい環境で伝統を受け継ぎながら、さらに進化したバーボンが生まれているんですね。
アーリータイムズ ゴールドの製造工程と新樽熟成の秘密

伝統のマッシュビルと専用酵母株の神秘
アーリータイムズ ゴールドの味わいの出発点は、厳選されたマッシュビル(穀物配合)にあります。トウモロコシ79%、ライ麦11%、モルト大麦10%という配合は、他のブラウン・フォーマン製品よりもライ麦比率が低く、より穏やかで親しみやすい味わいを実現しています。
発酵には専用酵母株を使用し、サワーマッシュ法を採用。この伝統的な製法により、一貫した風味プロファイルを維持しながら、複雑で奥深い味わいの基礎を築いています。

ライ麦が少ない分、スパイシーさよりも甘みが前面に出るのですね!そのため、初心者の方にも飲みやすいバーボンになっているのですね。
革新的な蒸留技術〜カラムスチルの真価

蒸留工程では、カラムスチル(連続式蒸留器)を使用した通常2回蒸留を実施。160プルーフ以下で蒸留し、125プルーフ以下で樽入れすることで、原料由来の豊かな香味成分を最終的なスピリッツにより多く残すことができます。
最終的に40% (80プルーフ)でボトリングされるため、アルコールの刺激が穏やかで、ウイスキー初心者でも安心して楽しめる仕上がりとなっています。

160プルーフ以下での蒸留って、効率よりも風味を重視する職人の選択ですね!だからこそ、この価格帯でこの品質が実現できるんです。
新樽熟成システム〜クリーンな味わいの秘密

純粋なバーボン規格〜新品チャー済みオーク樽のみ使用
アーリータイムズ ゴールドの最大の特徴は、新品チャー済みオーク樽での最低4年間熟成です。これは国際市場向けに最適化された製法で、使用済み樽を一切使用しない純粋なバーボン規格での製造を実現しています。
新樽熟成により、焦がしたキャラメルとバニラの甘い香りが樽から効率的に抽出され、クリーンで親しみやすい味わいが生まれます。これが、他のケンタッキーウイスキーとは一線を画す、アーリータイムズ ゴールド独特の風味プロファイルの源泉なのです。
理想的な熟成環境での時の魔法
バートン1792蒸留所の熟成倉庫では、ケンタッキー州の四季の変化を活かした自然熟成が行われています。夏の高温多湿と冬の乾燥した寒さが、樽の中のウイスキーに絶妙な変化をもたらし、4年という比較的短い熟成期間でも十分な深みと複雑さを与えています。

新樽だけを使うというのは、とても贅沢なことですね!だからこそ、あのクリーンで甘い香りが生まれるのですね。コストパフォーマンス最強と言われる理由がよく分かります。

4年熟成でこの味わいなんて、樽の選定と熟成環境がいかに優れているかがわかりますね。新しい所有者の技術力の高さを感じます!

では、新生アーリータイムズのゴールドラベルの味と香りをみていきましょう!
アーリータイムズ ゴールドを実際に飲んでみた

アーリータイムズ ゴールドのフレーバー
アーリータイムズ ゴールドの味わい
ストレートで飲んでみる

香り
バニラ、キャラメル、焼いたバナナ、オーク、オガクズ、かすかにプラム
味わい
香ばしくウッディな酸味
感想
グラスに注ぐと、まずバニラの甘い香りが広がり、キャラメルの甘い洋菓子の香りと、熟したバナナの香りがそれに続きます。オークのウッディさと、オガクズの生木を削った時の香ばしい香りが混じり合い、かすかにプラムを思わせる爽やかな酸味のニュアンスが感じられます。
口に含むと、軽やかでウッディな香ばしさが広がり、バニラ、キャラメル、バナナの甘さを感じると共に、奥から酸味とスパイシーさが顔を出します。オガクズの生木を思わせる酸味とスパイシーさが混じり合い、ゆっくりと消えていく余韻が印象的です。全体的に香ばしく、ウッディな風味が特徴的な味わいです。
ロックで飲んでみる

香り
オーク、オガクズ、バニラ、キャラメル、バナナ、セメダイン
味わい
ウッディな渋みとビター
感想
オンザロックにすると、オークとオガクズの生木のような、甘い香りとは異なる渋みが印象的です。ウッディさの奥にバニラ、キャラメル、バナナの甘さが漂い、セメダインを思わせるエステリーなニュアンスが感じられます。
口に含むと、ウッディな香りと共に木の渋みが広がり、渋みに慣れるとビターさも出てきて、木を焦がした香ばしいニュアンスが感じられます。樽のウッディな香りと渋みが残り、ビターと相まってゆっくりと消えていく余韻が続きます。
ハイボールで飲んでみる

香り
バニラ、焦がしキャラメル、オーク、焦がした木片
味わい
エステリー、香ばしいオーキー
感想
ハイボールにすると、バニラの甘さと焦がしキャラメルの香りが心地よく立ち上ります。オーキーさの中にバーナーで炙った木片を思わせる香ばしさが混じり合い、エステリーなニュアンスと香ばしさが口の中に広がります。
口に含むと、樽由来のウッディな香りと酸味がバランスよく感じられます。優しく柔らかい酸味と香ばしさが混じり合って、すっと消えていくような後味です。バーボンが苦手な人でも飲みやすい味わいで、食中酒としてもおすすめです。
まとめ
アーリータイムズ ゴールドは、160年の歴史と現代技術が融合した、まさにコストパフォーマンスの王様です。新樽熟成による焦がしたキャラメルとバニラの甘い香り、40%という絶妙なアルコール度数による親しみやすい口当たりが印象的でした。
ストレート、ロック、ハイボール、どの飲み方でも異なる魅力を発揮し、「初心者でも安心、上級者も納得」という稀有な特性を持つバーボンと言えるでしょう。
伝説的な蒸留家ジョン・ヘンリー・ビームから始まり、サゼラック社による買収を経て現在に至るまで、伝統レシピを守りながらも常に進化を続けてきたこのバーボン。「ケンタッキーダービーの公式ミントジュレップ」として28年間愛された品質は、今も確実に受け継がれています。
特に注目すべきは、明治屋が正規輸入総代理店として日本市場に参入したことで、2,200円台という驚異的な価格で手に入るようになったことです。この価格帯で新樽熟成バーボンを楽しめるのは、まさに奇跡です。
もし「コスパの良いバーボンを探している」「ウイスキー初心者だけど本格的な味を楽しみたい」とお考えなら、アーリータイムズ ゴールドは間違いなく最良の選択の一つとなるでしょう。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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