レビュー|ジョニーウォーカー ダブルブラックの味と香りを解説!ジョニ黒との違いは?

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sister-ley
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こんにちは!ウイスキーの魅力と楽しさを伝えるカエル「sister-ley」です!

Caoli(助手)
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今回は、「ジョニーウォーカー ダブルブラック」の解説&レビューを行っていきます!

「ジョニ黒」はお馴染みだけど、もう少しスモーキーで個性的なウイスキーも試してみたい。そんな方におすすめなのが、この「ジョニーウォーカー ダブルブラック」です!

ブラックラベルの「反抗的な弟」として2011年に誕生した本作は、深く焦がした樽と豊富なピーテッドモルトにより、従来の枠を超えた大胆な味わいを実現。ノンエイジの自由度を活かしてスモーキーさを追求し、「親しみやすいアイラモルト」のような絶妙なバランスに仕上げています。

今回は、免税店限定から始まった歴史、樽が生み出すフレーバーの科学、カリラ・ラガヴーリン・タリスカーによるスモーキーな三重奏、そして数々の金賞に輝く品質の秘密まで詳しくご紹介します!

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  1. ジョニーウォーカー ダブルブラックの基本情報
    1. ダブルブラックの長所・短所
    2. 長所・特徴
    3. 短所・注意点
  2. 反抗的な弟の誕生のきっかけはウイスキー市場の大転換期
    1. 時代が求めたスモーキーな個性〜2000年代後半の嗜好変化
    2. 免税店先行戦略〜グローバル市場への足がかり
    3. ブラックラベルを土台にした戦略
  3. ジム・ビバレッジの錬金術【深く焦がした樽とNASの革新】
    1. マスターブレンダーの哲学〜年数を超えた品質追求
    2. 深く焦がした樽の科学〜炎が生み出すフレーバー革命
  4. スモーキーな三重奏【カリラ・ラガヴーリン・タリスカー】
    1. ピートスモークの多層構造
    2. 調和のためのサポート役〜スペイサイドとグレーンの芸術
  5. マスターブレンダーの技〜原酒をどう組み合わせるか
    1. 二つのアプローチの統合〜ジム・ビバレッジの革新技術
    2. ブレンド比率の精密調整〜ブラックラベルからの大胆な変更
    3. 「デュアルエンジン」による味わい設計
    4. 最終調整:滑らかさと力強さの両立
  6. ジョニーウォーカーダブルブラックを実際に飲んでみた
    1. ジョニーウォーカーダブルブラックのフレーバー
    2. ジョニーウォーカーダブルブラックの味わい
    3. ブラックラベルのフレーバーと比較
    4. ブラックラベルの味わいと比較
    5. タリスカーの存在が浮き出るストレート
    6. 果実の余韻は印象的なロック
    7. ハイボールは果実と煙のハーモニー
  7. まとめ

ジョニーウォーカー ダブルブラックの基本情報

ジョニーウォーカーダブルブラック詳細
ジョニーウォーカーダブルブラックの詳細はこちら
カテゴリースコッチウイスキーブレンド
産地スコットランド
蒸留所非公開 (ジョニーウォーカーブレンド)
ウイスキー製造元ディアジオ
創業年1820年(ジョニーウォーカーとして)200年以上の歴史
発売年2010年
アルコール分40%
内容量700ml
価格帯3,000円〜4,000円程度(税込)
飲みやすさ★★★★☆☆☆
味わいの特徴力強いスモーキーさと豊かな深み、リッチなフルーツの香り
おすすめの飲み方ロック、ストレート、ハイボール
シリーズジョニーウォーカー ブラックラベルの進化版
熟成場所オーク樽
原材料モルト、グレーン
発売背景「ブラックラベル」の持つ深みをさらに引き出し、よりスモーキーな味わいを求める声に応えるため開発。

長所・特徴

  • アイラモルト高配合 – カリラ、ラガヴーリン、タリスカーによる本格的なピートスモーク
  • 数々の受賞歴 – サンフランシスコ、ISC、IWSCで複数のゴールドメダル獲得
  • コストパフォーマンス – アイラモルトより手頃な価格でスモーキーな個性を楽しめる
  • 明確な個性 – ブラックラベルとは明確に差別化された大胆なキャラクター

短所・注意点

  • 強いスモーキーさ – ピートが苦手な方や初心者には刺激が強すぎる可能性
  • ブラックラベルと比較:ブラックラベルは12年、ダブルブラックはノンエイジ

ジョニーウォーカー ダブルブラックは、なぜ「反抗的な弟」と呼ばれるのでしょうか?その答えは、2000年代後半のウイスキー市場で高まったスモーキーウイスキーへの渇望と、ディアジオ社の戦略的な市場分析にあります。

ブラックラベルの成功を土台として、そのスモーキーさを大胆に増幅させるという革新的な発想から生まれた現代のダークヒーローの物語を見ていきましょう!

反抗的な弟の誕生のきっかけはウイスキー市場の大転換期

時代が求めたスモーキーな個性〜2000年代後半の嗜好変化

2000年代後半から2010年代初頭にかけて、ウイスキー市場は大きな転換期を迎えていました。それまでの主流だった「飲みやすく滑らか」な味わいから、「力強くピートの効いた」ウイスキーへと消費者の関心が急速に移り変わっていったのです。

この変化を牽引したのが、アイラモルトの人気急上昇やクラフトウイスキーブームの到来、そして愛好家たちの「複雑で記憶に残る強い個性」への探求心でした。

ジョニーウォーカーを手がけるディアジオ社もこの潮流をいち早く察知し、ブランド内でよりスモーキーなラインナップの必要性を認識することになります。

免税店先行戦略〜グローバル市場への足がかり

2011年、ダブルブラックは一般市場での発売に先駆けて、世界各地の空港免税店で先行発売されました。これは新製品投入における業界の定石で、多様な国籍・文化・ウイスキー経験を持つ旅行者から幅広い反応を収集できる貴重な機会となりました。

空港免税店という環境は、異なる背景を持つ消費者が自然に集まる理想的なテスト市場です。ここでの好評価が確認できたことで、ディアジオ社は世界市場への本格展開を決断しました。

Key(筆者)
Key(筆者)

免税店での先行発売って戦略的ですね!世界中の様々な人々の反応を一度に確認できるなんて、さすがグローバルブランドならではのアプローチです!

ブラックラベルを土台にした戦略

ダブルブラック開発の核心となったのが、既に世界中で愛されているブラックラベルを土台として活用する戦略でした。これは全く新しいウイスキーを一から創造するのではなく、ブラックラベルの基本的な作り方や味の構成はそのまま残しながら、スモーキーな部分だけを大胆に強くするというアプローチです。

この開発方法により、ディアジオ社は以下の利点を同時に実現しました。

ブランド力の活用:ジョニーウォーカーの確立された信頼性と知名度を最大限に活用

リスク軽減:新製品よりも、お客様に受け入れられる可能性が高く、失敗のリスクを最小化

明確な違い:既存製品との差がお客様に分かりやすく、「これを買う理由」が明確

技術的な実現性:今までのブレンディング技術とノウハウを活かして開発可能

ジム・ビバレッジの錬金術【深く焦がした樽とNASの革新】

マスターブレンダーの哲学〜年数を超えた品質追求

ダブルブラック開発を指揮したマスターブレンダーのジム・ビバレッジは、本作で「ノンエイジステートメント(熟成年数非表示)」という戦略的選択を行いました。これは単なるコスト削減ではなく、理想のフレーバーを実現するための技術的必然だったのです。

一般的に、若いモルトウイスキーほど力強く鮮やかなスモーキーさを持つ傾向があります。12年という固定年数に縛られず、6年、8年、10年、さらには15年以上の原酒を最適な比率でブレンドすることで、従来にはない「力強さと調和」の両立に成功しました。

NAS採用の技術的理由

  • 若い原酒のフレッシュなピート香を活用
  • 熟成年数に関係なく最適な原酒を選択可能
  • スモーキーさと滑らかさのバランス調整
  • 将来的な原酒確保の柔軟性

深く焦がした樽の科学〜炎が生み出すフレーバー革命

出典:thewhiskeywash.com

ダブルブラック最大の技術的革新が、「深く焦がした古いオーク樽(heavily charred old oak casks)」の使用でした。この「チャーリング(charring)」は単なる樽の準備工程ではなく、積極的なフレーバー生成プロセスです。

樽を焦がすことで起こる化学変化

リグニンの分解:木材の構成要素であるリグニンが分解され、バニラの香りのもととなるヴァニリンや、スモーキーなスパイス感を醸し出すシリンガアルデヒドが放出される

ヘミセルロースのカラメル化:木材の糖分がカラメル化し、タフィー、キャラメル、バタースコッチといった深い甘みを生み出す

炭化層の二重機能

  • フレーバー供給源:グアイアコールやクレゾールなどのスモーキーなフェノール類を提供
  • 天然フィルター:硫黄化合物などの荒々しい成分を除去し、滑らかさを向上
Caoli(助手)
Caoli(助手)

樽を焦がすことでこんなに複雑な化学変化が起こるなんて驚きですね!ダブルブラックの力強さと滑らかさが両立している理由がよく分かります。

スモーキーな三重奏【カリラ・ラガヴーリン・タリスカー】

ピートスモークの多層構造

ダブルブラックの心臓部を形成するのは、ブラックラベルと比較してその比率が大幅に高められた、3つの個性豊かなピーテッドモルトです。

キーモルト(銘柄)フレーバーの特徴ダブルブラックにおける役割
カリラ
(Caol Ila)
クリーンで薬品を思わせるピートスモーク、海風の塩気、フレッシュなレモンやハーブ。スモーキーな土台(骨格)
ブラックラベルより大幅に比率を引き上げ、ブレンド全体を支える。
ラガヴーリン
(Lagavulin)
リッチで深くオイリーなピート、ドライフルーツやシェリー樽由来の絡み合う甘み。深遠なる複雑性と威厳
少量でもブレンド全体に圧倒的な重厚感と高級感を与える。
タリスカー
(Talisker)
黒胡椒のような独特なスパイス感(チリキャッチ)、沿岸の塩気、荒々しいスモーク。荒々しいスパイスの魂
ブレンドに心地よい刺激と輪郭を加え、変化と深みを与える。

調和のためのサポート役〜スペイサイドとグレーンの芸術

これらの力強いピーテッドモルトを支えるのが、スペイサイドモルトとグレーンウイスキーの絶妙なバランスです。

キーモルト(銘柄)フレーバーの特徴ダブルブラックにおける役割
カーデュ
(Cardhu)
蜂蜜のような甘さと滑らかさ。ブレンドの「心臓部」
強烈なスモークを和らげる重要な役割を果たす。
キャメロンブリッジ
グレーン
穏やかでクリーミーなナッツのような風味。全体のバランス調整
飲みやすさを向上させ、構成を整える。

マスターブレンダーの技〜原酒をどう組み合わせるか

二つのアプローチの統合〜ジム・ビバレッジの革新技術

これまで見てきた「深く焦がした樽」と「3つのピーテッドモルトの高配合」という二つの革新的要素を、どのように一つの調和したウイスキーに仕上げるか。ここにマスターブレンダーのジム・ビバレッジの真骨頂があります。

単純にスモーキーな原酒を増やすだけでは、バランスの取れたウイスキーは生まれません。カリラのクリーンなスモーク、ラガヴーリンの重厚な個性、タリスカーの荒々しいスパイシーさという、それぞれ主張の強い要素を統一感のある一本にまとめ上げるには、卓越した技術が必要です。

ブレンド比率の精密調整〜ブラックラベルからの大胆な変更

ダブルブラックでは、ブラックラベルの基本構成を以下のように大胆に調整しています。

ピーテッドモルトの大幅増量

  • ブラックラベル:全体の約20%
  • ダブルブラック:全体の約40%(推定)

地域別構成の再配分

  • アイラ・島嶼部モルト:大幅増量(カリラ、ラガヴーリン、タリスカー)
  • スペイサイドモルト:調和役として適量維持(カーデュなど)
  • グレーンウイスキー:滑らかさを保つため適切な比率で配合

「デュアルエンジン」による味わい設計

ダブルブラックの特徴的なフレーバープロファイルは、二つのエンジンが同時に動くことで生まれます。

第1エンジン:樽由来のスモーク 深く焦がした樽から生まれるグアイアコール、クレゾールなどのフェノール類による、焦げた木材のようなスモーキーさ

第2エンジン:モルト由来のピート アイラ島とスカイ島のピーテッドモルトから生まれる、海藻様、薬品様、塩気を含んだ複雑なスモーキーさ

この二重構造により、単純なピート増量では得られない、層の厚い複雑なスモーキーさが実現されています。

最終調整:滑らかさと力強さの両立

最も困難な課題は、これだけ強い個性を持つ要素を組み合わせながら、飲みやすさを失わないことでした。ここで重要な役割を果たすのが、

Caoli(助手)
Caoli(助手)

二つのエンジンで異なるタイプのスモーキーさを生み出すなんて、本当に計算された設計ですね。技術者の発想です!

Key(筆者)
Key(筆者)

NA仕様を「制約」ではなく「自由度」として活用する発想が素晴らしいです。年数に縛られず理想の味を追求できるんですね!

sister-ley
sister-ley

では、ジョニーウォーカーダブルブラックの味と香りを実際に飲んで味と香りをみていきましょう!

ジョニーウォーカーダブルブラックを実際に飲んでみた

ジョニーウォーカーダブルブラックのフレーバー

ジョニーウォーカーダブルブラックの味わい

ブラックラベルのフレーバーと比較

ブラックラベルの味わいと比較

タリスカーの存在が浮き出るストレート

香り

リンゴ、ハチミツ、バニラ、オーク、麦、スパイス、ヨード、スモーク

味わい

甘く、スモーキー、スパイシーなスモーキーさ

感想

グラスに注ぐと、まずリンゴのフルーティーな香りが広がり、ハチミツとバニラの濃厚な甘さがそれに続きます。オークの香りと香ばしい麦のニュアンス、スパイシーさが混じり合い、アイラモルト特有のヨード香、そしてピートスモークの香りが複雑に絡み合います。

口に含むと、リンゴの香りとハチミツの甘さが軽やかに広がり、オークの香りとともにスパイシーさが出てきて膨らみます。非常に甘く、スモーキーな味わいで、スパイシーさが複雑さを与えています。

余韻はスパイシーさとビターが加わり、スモーキーと共にゆっくりと消えていきます。

Key(筆者)
Key(筆者)

フルーティーな香りに適度なスモーキーフレーバー!ブラックラベルのヨーディーなニュアンスは薄く、ドライな味わいです!

果実の余韻は印象的なロック

香り

リンゴ、スモーク、ヨード、バニラ、ハチミツ、オーク、ダークチョコ

味わい

ビタースモーク、フルーティーな余韻

感想

オンザロックにすると、リンゴのフルーティーさとヨードの効いたスモーキーな香りが際立ちます。バニラとハチミツの甘さの中に、スモーキーな中で華やかな果実感が感じられます。オークの香りと混ざって、ダークチョコのほろ苦いニュアンスが顔を出します。

口に含むと、リンゴやオレンジにも感じるフルーティーさとビターさが広がり、オーキーな香りとビターさが混じり合って膨らみます。非常にビターでスモーキーな味わいですが、フルーティーな甘さも感じられます。

余韻はビターとスモーキーさが続き、フルーティーな香りと共に消えていきます。

Key(筆者)
Key(筆者)

氷を入れるとヨードの香りが引き立ちアイラの個性を感じます。しかし、ビターさとほろ苦さに挟まれ、非常にバランスが良い飲み心地でした!

ハイボールは果実と煙のハーモニー

香り

リンゴ、スモーク、ハチミツ、バニラ、オーク

味わい

スモーキーでフルーティーな余韻

感想

ハイボールにすると、リンゴのフルーティーな香りにふんわりと優しいスモークが立ち上ります。ハチミツとバニラの甘い香りが一段下がっておだやかに香り、オーキーな香りと麦の香ばしいニュアンスが感じられます。

口に含むと、リンゴの香りが広がり、スモーキーさも追いかけるように広がります。フルーティーな香りはそのまま続き、ハチミツの甘さを優しく感じられます。

余韻は果実と優しいスモークの香りがすっと消えていき、非常に爽やかで飲みやすいハイボールです。

Key(筆者)
Key(筆者)

フルーティーさとスモークが絶妙なバランスで感じられるハイボール!煙と果実のハーモニーが感じられる一杯!

まとめ

ダブルブラックの総合評価
イマイチ
良い

今回は、ジョニーウォーカーの「反抗的な弟」こと「ジョニーウォーカー ダブルブラック」の魅力をお伝えしました。

2011年に誕生した本作は、深く焦がしたオーク樽での熟成と高比率のピーテッドモルトにより、従来の枠を超えた力強い味わいを実現。ノンエイジの自由度を活かして最適なスモーキーさを追求し、「親しみやすいアイラモルト」とも評される絶妙なバランスに仕上げられています。

カリラ、ラガヴーリン、タリスカーといった個性豊かな原酒が織りなす多層的なスモークに加え、リンゴのようなフルーティーさと優しい煙が爽やかに広がり、抜群の飲みやすさを発揮します。

単なるスモーキーウイスキーの枠にとどまらない、緻密なブレンド技術が光るマスターピース。ぜひ一度、この大胆で洗練された一本を体験してみてください!

最後までお読み頂きありがとうございました。

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