【レビュー】ボウモア No.1の味と香りを確かめてみた!!

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このウイスキーの特徴

このウイスキーについて

今回は、アイラ島のボウモア蒸留所がリリースしているシングルモルト「ボウモア No.1(ナンバーワン)」をご紹介いたします。

ボウモアとはゲール語で「大きな岩礁」という意味で、蒸溜所はスコットランドの「アイラ島」にあります。

蒸溜所の歴史はとても古く、1779年に創設されたアイラ島で最も古い蒸溜所になります。

「ウイスキーの聖地」とも言われるアイラ島では、ピートを炊き込んだ非常にスモーキーなモルトが有名で”飲み手を選ぶモルト”なんて言われたりします。しかし、一度好きになってしまうと抜け出せない”程強烈な個性”を持っています。

その中でもボウモア蒸留所で作られるウイスキーは、個性的でありながらエレガントな味わいが特徴で「アイラの女王」とも呼ばれたりしています。

実際にボウモア蒸溜所では、イギリスの「エリザベス女王」所有の樽が今でも熟成庫にあるといわれていますし、女王が蒸溜所を訪問されたこともあるんです。

出典:サントリーHP

さて、この「ボウモア No.1」ですが、ボウモア蒸溜所で最も古い熟成庫「No.1 Vaults」で熟成された原酒が使われている事が由来となっています。

ボウモア蒸溜所の第一熟成庫は海抜0メートルにあり、蒸溜所の顔ともいうべき建物で海の波しぶきを直接受けるため熟成されているウイスキーは自然と潮の香りが移ります。

現在は倉庫として使われている為、熟成中の樽は無いそうですが実際にここで熟成した原酒がブレンドされていると思うとロマンがありますね!

また「ボウモアNo.1」はスタンダードな「ボウモア12年」とは違い、使われている原酒に違いがあります。

「ボウモア12年」はバーボン樽とシェリー樽の原酒がブレンドされていますが、「ボウモアNo.1」はバーボン樽原酒のみで作られています。

シェリー樽原酒を使っている「ボウモア12年」と比べると芳醇でエレガントな風味こそ劣ってしまいますが、アイラモルトらしい磯の香りやヨードをしっかりと感じられる味わいに仕上がっています。

バーボン樽原酒の特徴である”バニラ香”、シトラス系の香りを帯びたミディアムライトな味わいの「ボウモアNo.1」は、ボウモアを知るために最初の1本としてオススメです。

「No.1」というネーミングは、「使われている原酒と最初の1本として」という意味が込められているのですね。

ボウモアファンの間では「軽すぎる」といった意見もあると聞きます。しかし、ボウモア蒸留所の意図は「ボウモアを知るためのファーストコンタクト」とするならば、とりあえず一通りの飲み方で試してみる価値はあると思います。

今回もいつものように3種類の飲み方でレビューしますので、最後までご覧ください♪

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テイスティング(実際に飲んでみた)

フレーバーチャート
味わいチャート

ストレートで飲んでみる

香り
  • バニラ、花、土、石鹸、紅茶、レモン、スモーク、ピート、ヨード
味わい
  • 甘いバニラとアイラモルトらしいヨード、スモーク、ミディアムライトなボディ
感想

まずはストレートで飲んでみます。香りはアイラモルトらしい磯っぽさにヨードを帯びていますが、スタンダードな12年と比べると一様にライトなテイストです。明らかに違いを感じるのはバーボン樽のバニラやキャラメルといった甘い香りと、花を思わせるフローラルな香りがすることでしょうか。

他には紅茶やレモンのシトラス感があり、少し加水すると石鹸や土の臭いを感じられるようになります。

口に含むと、サッパリとした口当たりで重厚感のある「ボウモア12年」とはまるで違います。フルーティーで”こってり感”のある12年に比べて、”あっさり”とした軽やかな印象。もちろん、ピーティーでヨード感もありますが、それよりもバニラや花を思わせるフレーバーが前にありバーボン樽のみの構成による違いはとても大きいですね。

甘やかな香ばしさがあり、シトラス系の爽やかな酸味とビターが追いかけてきます。余韻は短く鼻腔に残るスモークフレーバーが印象的な味わいです。エレガントな部分こそ少ないですが、”どっぷりのアイラ感”ではないので、何を飲もう!?という場面でのスターターとしてお勧めです。

ロックで飲んでみる

香り
  • バニラ、花、石鹸、シトラス、スモーク、ピート、ヨード、土
味わい
  • 柑橘の爽やかなビター、バニラ様の甘さ、余韻のスモーク
感想

次は氷を入れてオンザロックで飲んでみます。香りはバニラや花といったバーボン樽の要素がたっぷりあり、氷が溶けていくと石鹸の様な香りが顔を出します。シトラスの爽やかな香りは相変わらずあり、ピートスモークにヨード、土の匂いが漂っています。

口に含むと、バニラの甘い香りと共に穀物の甘さが広がり追いかけるようにビターが膨らみます。アフターにかけ香ばしさとほのかに甘い穀物感が残り、余韻では煙たさが囁くように残って消えていきます。

氷を入れるとビターが膨らみ苦く感じるかな!?と思いましたが、バーボン樽の甘い香りとフローラルな感じがカジュアルながらも華やかさのあるラウド感となって口に中で響きます。個人的には12年よりも好みかもしれません。美味いっ!!

ハイボールで飲んでみる

香り
  • スモーク、ピート、バニラ、シトラス、土
味わい
  • 穀物の甘さ、フローラル、乾いたスモークフレーバー
感想

最後はハイボールで飲んでみます。香りはスモークフレーバーがまず先行します。続いて、バニラやシトラスの後に土っぽさが加わり、ストレートやロックの時とは感じる香りの順番が入れ替わった印象です。

口に含むと、アイラのヨード感というよりは大陸系ピートっぽい爽やかな印象があり、フローラルな華やかさと穀物のほんのり甘い味わいが心地よく、アフターにかけてはシトラスの爽やかなビターが広がります。ヨード香がまったくないわけではなく、とてもマイルドになっているので穀物の甘み、シトラスの爽やかさと相まって初心者の方でも飲みやすい味わいだと思います。

まとめ

ボウモアのレギュラーラインナップの中ではかなり飲みやすい部類のボトルだと思いました。スタンダードな12年と比べるとシェリー樽原酒がブレンドされていない為、エレガントな要素は少なく熟成感も足りませんが、逆にそれはアイラ独特の風味を加速させる要因にもなっていると思いますので、バーボン樽100%のシンプルな構成の「No.1」の方が圧倒的に飲みやすく、親しみやすいのではないでしょうか。

エレガントで優しい味わいと言われる「ボウモア 12年」シンプルなモルトの味わいが楽しめる「No.1」。どちらも甲乙つけ難い個性を持っています。

どっちを選ぶべき!?という問いかけがあったなら・・・乱暴な言い方をすれば、ストレートで飲むならエレガントなボウモアらしさが詰まった「12年」、ロックやハイボールで飲むならクセが少なく割材と相性の良い「No.1」がお勧めです!!自身のお好みのスタイルに合わせて選んでみて下さい。

最後までお読みいただきありがとうございました。

こちらはスタンダードな「ボウモア12年」。ラベルデザインも似ているので購入の際は気をつけてください。


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