

こんにちは!ウイスキーの魅力と楽しさを伝えるカエル「sister-ley」です!

今回は、「ザ・マッカラン トリプルカスク12年」の解説&レビューを行っていきます!
「トリプルカスク12年が気になるけど、もう手に入らないって本当?」「マッカランなのに軽やかってどういうこと?」という声をよく聞きます。確かに終売となり入手困難な状況で、見つけたらラッキーです。
実際に飲んでみた結論から先にお伝えすると、マッカランの新たな可能性を示した革新的な一本!シェリー樽至上主義から脱却した軽やかさと、ハイボールとの完璧な相性が魅力です。
この記事では実際に飲んだ体験談をもとになぜトリプルカスク12年が「幻の逸品」として惜しまれているのか、その根拠を詳しく解説します!

まずは「ザ・マッカラン トリプルカスク12年」の基本スペックから確認していきましょう!終売の経緯や特徴をしっかり把握してから深く掘り下げていきます。
ザ・マッカラン トリプルカスク12年の基本情報とスペック
| カテゴリー | スコットランド・スペイサイド・シングルモルトプレミアム |
| メーカー | ザ・マッカラン蒸留所(The Macallan Distillery) |
| 蒸留所創業 | 1824年200年の伝統 |
| 前身製品発売 | 2004年(ファインオーク12年として) |
| 現行品発売 | 2018年(トリプルカスクに改名) |
| 現在の状況 | 実質終売・流通在庫のみ |
| アルコール分 | 43% |
| 内容量 | 700ml |
| 発売時価格 | 8,000円程度(税別) |
| 現在の価格帯 | 12,000円〜20,000円(プレミア価格化) |
| 品質評価 | 革新的 |
| コンセプト | 伝統からの脱却、軽やかさと複雑さの両立 |
| 味わいの特徴 | シトラス、バニラ、メロン、爽やかさ |
| 主要樽種 | ヨーロピアンシェリー樽、アメリカンシェリー樽、バーボン樽3種の樽 |
| おすすめの飲み方 | ハイボール(オレンジピール添え)、ストレート、ロック |
| 相性の良い料理 | 刺身、天ぷら、揚げ物、和食全般 |
トリプルカスク12年の長所・短所
【長所】
- ✅ 3種の樽の完璧な調和:シェリー樽2種とバーボン樽の絶妙なブレンド
- ✅ 驚きの軽やかさ:マッカランの重厚さとは一線を画す爽やかな仕上がり
- ✅ ハイボール最適解:日本のハイボール文化に完璧にマッチした設計
- ✅ 柑橘系の華やかさ:レモン、メロン、パパイヤのフレッシュな香味
- ✅ 和食との相性:刺身、天ぷら、揚げ物と抜群の組み合わせ
- ✅ 飲みやすさ:43%のアルコール度数で滑らかな口当たり
- ✅ 希少価値:終売により今後はコレクターズアイテムに
- ✅ 洗練されたボトルデザイン:ブロードショルダー型の高級感
【短所】
- ❌ 入手極めて困難:実質的な終売で流通在庫のみ
- ❌ 価格の高騰:12,000円〜20,000円とプレミア価格化
- ❌ 伝統派からの批判:「マッカランらしくない」との声も
- ❌ シェリー感の希薄さ:重厚なシェリー爆弾を期待すると物足りない
- ❌ ダブルカスクとの重複:ターゲット層がかぶり戦略的に整理された
- ❌ 味わいの軽さ:マッカランの濃厚さを求める人には不向き
- ❌ 今後の供給不安:新規生産の見通しが立たない

トリプルカスク12年は終売が惜しまれる革新的なボトルで、見つけたら即購入レベルの希少品です。

さて、なぜトリプルカスク12年がこれほど特別なのか?4つの決定的な理由を詳しく解説していきます!
なぜザ・マッカラン トリプルカスク12年がおすすめなのか?【4つの理由】
マッカランの新たな可能性を示した革新作
シェリー樽至上主義から一歩踏み出し、バーボン樽を大胆に導入。重厚さではなく、軽やかさと複雑さを両立させた画期的なアプローチです。
日本のハイボール文化との完璧な相性
柑橘系の華やかさと爽やかさが、炭酸水と合わせることで爆発的に開花。オレンジピールを添えれば、カクテルのような完成度に。
3種の樽が奏でる複雑なハーモニー
ヨーロピアンシェリー樽の骨格、アメリカンシェリー樽のバニラ、バーボン樽のシトラス。それぞれの個性が見事に調和しています。
幻のボトルとしての希少価値
実質的な終売により、「失われた味」として今後はコレクターズアイテムに。軽やかなマッカランを体験できる最後のチャンスです。

ここでトリプルカスクの前身「ファインオーク」からの進化を振り返ってみましょう。2004年の衝撃的な発表から2018年のリブランディングまで、どのような変遷を辿ったのかが分かります!
マッカラン蒸溜所の魅力を知ろう

マッカランは、スコットランドのスペイサイド地域にある歴史あるシングルモルトウイスキーのブランドです。1824年に創業されたマッカラン蒸溜所は、スペイ川のほとりに位置し、美しい自然に囲まれています。マッカランは、その品質の高さと豊かな味わいから、世界中のウイスキーファンに愛されています。マッカランの魅力を知るために、蒸溜所の歴史や製法、製品について紹介します。
マッカラン蒸溜所の歴史

マッカラン蒸溜所は、1824年にアレクサンダー・リード氏がライセンスを取得して正式に創業しました。しかし、その前からも密造としてウイスキーの生産が行われていたと言われています。マッカランの名前は、ゲール語で「肥沃な土地」と「聖フィラン」という牧師を意味する言葉を組み合わせたものです。マッカランは、創業者の死後も様々なオーナーに引き継がれながら、ウイスキーづくりの技術を磨いてきました。
1909年には、ロデリック・ケンプ氏が蒸溜所を買収し、彼の家族が運営することになりました。ケンプ氏は、マッカランの品質を高めるために、厳選された原料や樽、水などにこだわりました。また、マッカランは、ブレンダーの間でも「最高のトップドレッシング」と呼ばれるほど、ブレンデッドウイスキーの原料としても重宝されました。1986年には、日本のサントリー社が株式の25%を買収し、パートナーシップを結びました。1999年には、エドリントングループ社が蒸溜所を買収し、現在のオーナーとなりました。
2018年には、新たな蒸溜所が完成し、オープンしました。この蒸溜所は、スペイサイドの風景に溶け込むように設計された、波打った屋根と天然の芝が特徴的な建物です。蒸溜所の中には、36基のポットスチルや、観光客向けの施設もあります。
まるで美術館!?マッカランの製法工程

マッカランのウイスキーづくりには、以下のような特徴があります。
原料の大麦は、コンチェルトという品種を主に使用し、一部に独自のモメンタムという品種も使用しています。これらの大麦は、外部の専門業者によって製麦されます。 仕込み水は、スペイ川の伏流水を使用しています。この水は、硬度が低く、ミネラルが豊富で、ウイスキーづくりに適しています。
マッシュタンは、ステンレス製のフルロイタータンを使用しています。このタンは、グリストと水を効率的に混ぜ合わせ、糖化を促進します。 発酵槽は、ステンレス製の12基を使用しています。発酵には、独自の酵母を使用しています。発酵時間は、約60時間です。 蒸留器は、初留12基と再留24基の計36基を使用しています。これらのポットスチルは、小さくて丸みのある形をしており、蒸留液の接触面積を増やして、風味豊かな蒸留酒を生み出します。
樽は、シェリー樽とバーボン樽の2種類を使用しています。シェリー樽は、スペインのシェリー酒の生産者と直接契約して、オーク材を選び、焙燥し、シェリー酒を熟成させてから、蒸溜所に運ばれます。バーボン樽は、アメリカのバーボンウイスキーの生産者から購入し、蒸溜所に運ばれます。これらの樽は、マッカランのウイスキーに色や香りや味を与えます。
熟成は、蒸溜所の敷地内にある倉庫で行われます。倉庫は、湿度や温度が一定に保たれるように管理されています。熟成期間は、製品によって異なりますが、最低でも3年以上です。
ファインオークからトリプルカスクへの進化

2004年:ファインオーク誕生〜シェリー樽至上主義への挑戦
マッカランの歴史において、2004年は分水嶺となる年でした。それまでマッカランは、ゴールデンプロミス種の大麦と、スペイン・ヘレス産のオロロソシェリー樽による重厚な熟成をアイデンティティとしていました。
しかし、この年発表された「ファインオーク」シリーズは、バーボン樽熟成原酒を使用するという、当時のブランド哲学からは異端とも言えるアプローチを採用したのです。
異端の背景にあった戦略
世界的なウイスキーブームに伴うシェリー樽の枯渇と価格高騰、そしてライトでフルーティーなウイスキーを好む層(特に温暖な気候の地域や若年層)への訴求という二重の狙いがありました。

2004年当時、バーボン樽を使うなんて「マッカランらしくない」と批判もあったんですね。でもそれが今では革新的だったと評価されています。
2018年:トリプルカスクへの改名 – 明確化の戦略

2018年、マッカランは全ラインナップにわたる大規模なリブランディングを敢行しました。この際、「ファインオーク12年」は「トリプルカスク12年」へと名称変更されました。
名称変更の論理
中身の原酒構成(レシピ)は実質的に同一であるにもかかわらず、名称を変更した理由は、消費者の混乱を避けるための「明確化」にありました。
当時、マッカランのポートフォリオには「シェリーオーク」「ダブルカスク」「ファインオーク」に加え、熟成年数表記のない「1824シリーズ(ゴールド、アンバー、シエナ、ルビー)」が混在しており、製品間の違いが分かりにくい状態にあったのです。

リブランディングにより、熟成樽の構成に基づいた以下の3本柱へと整理されました。
| シリーズ名 | 樽構成 | コンセプト |
|---|---|---|
| シェリーオーク (Sherry Oak) |
ヨーロピアンオーク・シェリー樽主体100% | 伝統、重厚、ドライフルーツ、スパイス |
| ダブルカスク (Double Cask) |
ヨーロピアン&アメリカン・シェリー樽2種 | バランス、キャラメル、甘みとスパイスの融合 |
| トリプルカスク (Triple Cask) |
シェリー樽2種 + バーボン樽3種 | 軽快、シトラス、バニラ、現代的 |
💡 ポイント:2018年のリブランディングにより、熟成樽の構成に基づいた明確な3本柱へと整理されました。この名称変更は、各シリーズの役割を明確にし、特に「トリプルカスク」をエントリー層向けの軽やかな選択肢として再定義する戦略的意図を含んでいました。

名称変更は単なるラベルの貼り替えではなく、各シリーズの役割を明確にする戦略的意図があったんですね!

いよいよトリプルカスク12年の核心部分!3種の樽がどのように調和しているのか、製造プロセスから詳しく見ていきましょう。
「ザ・マッカラン トリプルカスク12年に特徴と製法」

今回レビューするのは、シングルモルトウイスキー「ザ・マッカラン トリプルカスク12年」です。


「トリプルカスク12年」は、終売となった「マッカラン ファインオーク」シリーズの後継にあたり、『ダブルカスク12年』と合わせて『マッカラン』のチャレンジ精神の詰まったボトルになります。


定番の「シェリーオーク12年」はヨーロピアンオークのシェリー樽で12年以上熟成させたモルト原酒が100%使用されています。

また「ダブルカスク12年」は、ヨーロピアンオークのシェリー樽とアメリカンオークのシェリー樽で熟成させた(12年以上)2つの原酒をブレンドして造られています。


そして、この「トリプルカスク12年」は「ダブルカスク12年」の構成にバーボン樽で熟成した原酒を加えたものになります。


使われているバーボン樽は、アメリカのケンタッキー州にて「プレミアムバーボン」の熟成に使われた樽をマッカランが自ら厳選し調達。

シェリー樽同様、樽への厳しい管理体制があるマッカランだけに異色とも言えるバーボン樽にも並々ならぬこだわりが詰まっています。


2種のシェリー樽原酒、さらにバーボン樽原酒の3つが絶妙のバランスでヴァッティングされ、エレガントさと軽快さを持ち合わせた新しいマッカランの味わいが誕生します。


本来のマッカランのイメージは「ストレート」や「ロック」で飲むのが基本!!
みたいな風潮がありますが、「トリプルカスク12年」は公式でも「ハイボール」を推奨しています!


”バニラの甘い香り”と”華やかさ”が特徴のバーボン樽原酒は、ハイボールにすることでスッキリと爽やかな風味になり、シェリー樽原酒100%のマッカランにはない、スッキリとした飲みやすさがあります。
3種の樽の融合 – トリプルカスクの核心

マッカランの品質を支える製造哲学

マッカランの品質を支えるのは、「6つの柱(The Six Pillars)」と呼ばれる製造哲学です。その中でも特に重要な2つの要素を紹介します。
スペイサイド最小クラスの蒸留器
イースター・エルキーズ・ハウスで使用される蒸留器(ポットスチル)は、スペイサイド地方で最も小さい部類に入ります。背が低くずんぐりとした形状により、重厚でオイリー、かつリッチなニューポットが生まれます。
わずか16%だけを使用する贅沢
蒸留されたスピリッツのうち、熟成に回されるのは全体の約16%のみ。最も品質の高い中心部分(ミドルカット)だけを選別する「ファイネスト・カット」により、雑味の少ない凝縮感のある原酒が確保されます。

84%も使わないなんて贅沢!でもだからこそ、あの品質が保たれるんですね。
3種の樽それぞれの役割


トリプルカスク12年の核心は、異なる個性を持つ3種類の樽原酒を絶妙にブレンドする点にあります。
①ヨーロピアンオーク・シェリー樽:マッカランの骨格
特徴
- スペイン北部で生育したオークを使用
- タンニン分が多く、深い色合いを付与
- ドライフルーツ、スパイス(クローブ、シナモン)、チョコレートの風味
役割
マッカランの伝統を支える「骨格」。トリプルカスクでは控えめながら、全体の土台として機能します。
②アメリカンオーク・シェリー樽:クリーミーな甘み
特徴
- アメリカ産オーク材をスペインでシェリー酒シーズニング
- 木目が緻密で、バニリンやラクトンを多く含む
- バニラ、ココナッツ、クリーミーな甘み
役割
シェリー樽由来の果実味に、クリーミーな甘さと滑らかさを加えます。
③アメリカンオーク・バーボン樽:軽やかさの源泉
特徴
- バーボンウイスキーの熟成に使用された空き樽
- シェリー酒の影響を受けず、オーク材本来の個性が抽出
- レモン、青リンゴ、メロン、バニラ、キャラメルの香り
役割
トリプルカスク特有の「軽やかさ」「明るさ」「爽やかさ」を生み出す革新的な要素。マッカランの新たな可能性を切り開きました。
マリッジ(Marrying)で生まれる調和
個々の樽で最低12年間熟成された原酒は、マスター・ウイスキー・メーカーの手によって巨大なタンクで混合(マリッジ)されます。
この工程で、重厚なヨーロピアンシェリー原酒、甘美なアメリカンシェリー原酒、爽快なバーボン原酒が互いに馴染み、単一の樽では表現できない複雑なハーモニーを生み出します。

3つの樽それぞれが違う個性を持っていて、それが見事に調和しているのがトリプルカスクの魅力なんですね!

お待たせしました!実際にトリプルカスク12年をテイスティングした感想を詳しくお伝えします。香り、味わい、余韻まで徹底レビュー!
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ザ・マッカラン トリプルカスク12年を実際に飲んでみた

フレーバーチャート

味わいチャート

ストレートで飲んでみる

香り
バニラ、ビスケット、プラム、ぶどう、ライム、シナモン、バタークッキー
味わい
甘く華やか、エレガントで芳醇(軽快さもある)
感想
まずはストレートで飲んでみます。
香りは、バーボン樽の特徴が素直に表れたバニラやビスケットの甘さが先行します。プラム・ブドウ・ライムの爽やかさが全体をふんわりと包むような印象です。
口に含むと、ほんのり甘く香ばしい味わいが広がり、飲み進めるうちに樽の香ばしさが際立ってきます。わずかな焦げ感はマッカランとしては珍しく、バーボン樽ならではの個性が垣間見えます。クリームやバターを思わせるクリーミーな質感も感じられ、滑らかな飲み口が印象的です。
往年のマッカランファンには少し戸惑いがあるかもしれませんが、香りと味わいの方向性がやや軽めなだけで、飲みやすくエレガントな味わいはまぎれもなくマッカランです。ストレートでも十分に楽しめる一杯です。
ロックで飲んでみる

香り
ライム、青りんご、葡萄の皮、ハチミツ、ゴム、硫黄
味わい
ハチミツの甘味、柑橘のキリッとした爽やかさ
感想
次は氷を入れて、オンザロックで飲んでみます。
香りは、ライムが強調され、青りんごやブドウの皮などビターなニュアンスが前に出てきます。ハチミツの瓶を開けた時のような甘い香りとともに、シェリー樽由来のゴムっぽさと硫黄のニュアンスも感じられます。
口に含むと、ハチミツの甘さが広がり、後を追うようにライムと青りんごが続きます。余韻にかけて柑橘のビターが膨らみ、ストレートにはないキリッとした印象に変化します。
酸味もやや増しますが、甘さが軸にあるためウイスキーに慣れていない方でも飲みやすい味わいです。爽やかな香りと味わいで、気づけば氷が溶ける前にグラスが空いてしまう、そんな飲みやすさがあります。
ハイボールで飲んでみる

香り
バター、ビスケット、カスタード、葡萄、ハチミツ、ゴム
味わい
心地よい酸味、クリーミーな甘さ
感想
最後はハイボールで飲んでみます。
香りは、バターやカスタードのクリーミーな香りが再び現れ、ビスケットの香ばしさとハチミツが全面に出ています。ブドウの皮のニュアンスとわずかなゴムっぽさも感じられ、シェリー感は十分にあります。
口に含むと、滑らかでクリーミーな舌触りが心地よく、ほんのりとしたハチミツの甘さと甘酸っぱさが広がります。ハチミツの甘さが常に口の中に漂い、香ばしさと相まって「ビスケットにハチミツをかけたような」味わいも感じられました。余韻にかけてハチミツと優しい果実が香り、甘みが静かに消えていきます。
公式でもハイボールが推奨されているだけあって、マッカランらしいエレガントな風味とバーボン樽由来の甘く香ばしい個性が一体となり、自然と杯が進みます。飲みやすさという点ではロック以上かもしれません。

トリプルカスクには他のマッカラン12年シリーズとどう違うのか?3種類を比較してみましょう!
マッカランファミリーでの位置づけ

マッカラン12年シリーズ 3種比較
| 項目 | シェリーオーク 12年 詳細記事へ › |
ダブルカスク 12年 詳細記事へ › |
トリプルカスク 12年 この記事 |
|---|---|---|---|
| 樽構成 | 100% ヨーロピアン シェリー樽伝統 |
ヨーロピアン& アメリカン・シェリー樽調和 |
シェリー樽2種+ バーボン樽革新 |
| 主要フレーバー | レーズン、クローブ ダークチョコ |
キャラメル、ハチミツ オレンジ |
バニラ、レモン メロン、青リンゴ |
| ボディ感 | フルボディ 重厚 |
ミディアム~フル まろやか |
ミディアム~ライト 繊細 |
| 甘みの質 | 黒糖、ドライフルーツ の濃い甘み |
バタースコッチ トフィーの甘み |
フレッシュフルーツ バニラアイスの甘み |
| 受容層 | 伝統的な愛好家 重厚さ重視Purists |
バランス重視 新スタンダード万能型 |
ハイボール派 ライトユーザー食中酒 |
| 現在の状況 | 継続販売中 マッカランの看板 |
継続販売中 現在の主力製品 |
実質終売 流通在庫のみ |
💡 ポイント:シェリーオークは伝統的な重厚さ、ダブルカスクはバランスの取れた万能型、トリプルカスクは軽やかで爽やかな革新型。トリプルカスクは終売により「失われた味」として惜しまれる存在になりつつあります。
シェリーオーク12年 伝統的なマッカランのスタイル。濃厚なシェリー爆弾を求める純粋主義者(Purists)向け。
ダブルカスク12年 シェリー樽の良さを残しつつ、アメリカンオークの甘みを追加。バランス重視の新スタンダード。
トリプルカスク12年 バーボン樽を大胆に導入し、軽やかさと爽やかさを追求。ハイボール派やライトユーザー、食中酒需要に最適。

トリプルカスクは、シェリー樽特有の「硫黄っぽさ(サルファー)」や過度なタンニンを嫌う層に対し、マッカランの酒質の良さを維持しつつ、バーボン樽の華やかさを付加した製品なんですね!

トリプルカスク12年の最大の特徴は、日本のハイボール文化との相性!具体的にどんな料理と合うのか見ていきましょう。
日本のハイボール文化との完璧な融合
ハイボール最適解としての評価
シェリーオークのような重厚なウイスキーは、炭酸で割るとタンニンが強調され、渋み(エグ味)が出ることがあります。
しかし、トリプルカスクはバーボン樽由来のシトラスやバニラが主体であるため、炭酸水と合わせることでそのフレッシュさが爆発的に開花するのです。
推奨レシピ 多くのバーテンダーや愛好家が、トリプルカスクのハイボールに「オレンジピール」をひと搾りすることを推奨しています。これにより、原酒の持つ柑橘系の香りが増幅され、カクテルのような完成度となります。
ザ・マッカラン トリプルカスク12年の和食との完璧なマリアージュ

日本の食卓(和食)は繊細な出汁や素材の味を重視します。トリプルカスクのハイボールは、口の中をリフレッシュさせる酸味と甘みを持ち、以下のような料理と抜群の相性を発揮します。
刺身・寿司
- 白身魚(鯛、ヒラメ)、ホタテ、脂の乗ったサーモン
- ウイスキーのシトラス香が酢橘やレモンの役割を果たし、魚の生臭さを消しつつ旨みを引き立てる
- 特に塩とレモンで食べるスタイルと好相性
天ぷら・揚げ物
- 海老天、野菜天、唐揚げ
- ハイボールの炭酸とオークのドライさが、揚げ油の重さを中和
- バニラ香が衣の香ばしさと同調
和菓子・甘味
- 羊羹、カステラ
- 小豆の甘さとシェリー樽のほのかな果実味が調和
- カステラの卵の風味はバニラ香とマッチ

日本料理との相性を考えて設計されたかのような完璧なマッチング!これが日本市場で成功した理由ですね。

トリプルカスク12年の終売・休売状況と、希少価値について詳しく解説します。なぜ「幻のボトル」と呼ばれるようになったのか?
終売・休売の現状と希少価値の高まり

実質的な終売状態(2024-2026)
本記事の調査時点において、「ザ・マッカラン トリプルカスク12年」は多くの市場で入手困難な状況にあり、実質的な「終売」または長期的な「休売」状態にあると判断されます。
サントリー(日本正規代理店)のラインナップからも積極的な訴求は消え、流通在庫のみの販売となっています。
終売の背景
①ポートフォリオの再編(ダブルカスクへの一本化)
マッカランは現在、シェリー樽のアイデンティティを保ちつつ飲みやすさを実現した「ダブルカスク」を主力製品として推進しています。トリプルカスクはダブルカスクとターゲット層が重複するため、ブランド戦略上、ダブルカスクにリソースを集中させる判断が下された可能性が高いと考えられます。
②原酒不足とサプライチェーン
世界的な需要増により、長期熟成原酒の確保が困難になっています。特にマッカランのブランド価値を維持するためには、限られた原酒をより高付加価値な製品に配分する必要があります。トリプルカスク用の複雑な樽管理(3種類のヴァッティング)はコストと手間の面で負担が大きく、合理化の対象となったと考えられます。
価格推移と投資価値
流通量の減少に伴い、市場価格は高騰傾向にあります。
発売当初・正規価格
日本国内での希望小売価格は、リニューアル時で8,000円(税別)程度でした。
現在の実勢価格(2025-2026年予測
ECサイトや専門店では、12,000円~16,000円前後で取引されており、場合によっては20,000円を超えるプレミア価格がついています。
二次流通市場
「旧ボトル(ファインオーク)」や「終売直後のトリプルカスク」は、希少性からコレクターズアイテムとしての側面を帯び始めています。特に、箱付きの完品は投資対象としても注目されています。

終売によって、「失われた味」として惜しまれる存在になってしまいました。見つけたら即購入レベルの希少品です!

トリプルカスク12年について気になる疑問にお答えします!終売の理由、他のマッカランとの違い、購入方法など、よくある質問をまとめました。
よくある質問(FAQ)
「なぜ終売になったの?」
ダブルカスクとのターゲット層の重複、原酒不足、ポートフォリオの再編が主な理由です。マッカランは現在、ダブルカスクを主力製品として推進しています。
「トリプルカスクとダブルカスクの違いは?」
トリプルカスクはバーボン樽を使用し、より軽やかで柑橘系の爽やかさが特徴。ダブルカスクはシェリー樽のみで、よりバランスの取れた味わいです。
「まだ買える?」
流通在庫のみの販売となっており、見つけたら奇跡的です。ECサイトや専門店で稀に見かけることがありますが、プレミア価格になっています。
「シェリーオーク派でも楽しめる?」
重厚なシェリー爆弾を期待すると物足りないかもしれません。ただし、ハイボールや食中酒として楽しむなら、新たなマッカランの魅力を発見できます。
「保存方法は?」
直射日光を避け、涼しい場所に立てて保存。開封後も品質は長期間維持されますが、なるべく早めにお楽しみください。
まとめ
バーボン樽原酒を取り入れた異色の一本、「ザ・マッカラン トリプルカスク12年」。マッカランのイメージを保ちながら、現代の飲み方にマッチした味わいが好印象なボトルでした。
レギュラーラインナップの「シェリーオーク12年」のフルボディ、「ダブルカスク12年」のやや軽めなシェリー感、そして飲みやすさを追求した「トリプルカスク12年」。三種類を飲み比べると、かつてのマッカランにはなかった幅広いラインナップは、むしろ飲み手にとって歓迎すべき展開といえるかもしれません。
「原酒や樽不足による苦肉の策」と揶揄されることもありますが、スタイルが変化してもマッカランにしか出せない味わいはしっかりと感じられます。往年の味わいへの固執よりも、今の味わいと向き合うことに十分な意義があると、改めて感じさせてくれる一本です。
マッカランというシングルモルトを初めて知る方が最初に手に取るボトルとしても、最適な選択肢の一つだと思います。シェリーオークよりも手に取りやすい価格帯というのも、大きな魅力です。

最後までお読み頂きありがとうございました。

最初に購入するなら、ハーフサイズもあります!マッカランの中では最も手にしやすいボトル!!

いつも使っているテイスティンググラス。信頼の「グレンケアン」です。

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