

こんにちは!ウイスキーの魅力と楽しさを伝えるカエル「sister-ley」です!





今回は、「シングルモルト嘉之助」の解説&レビューを行っていきます!
「嘉之助って焼酎メーカーが作ったウイスキーでしょ?」「9,900円は高いけど、本当に美味しいの?」という声をよく聞きます。確かに小正醸造という焼酎蔵が母体という異色の出自は、初見では不安を感じさせるかもしれません。
実際に飲んでみた結論から先にお伝えすると、この出自こそが嘉之助の最大の武器です。焼酎リチャーカスクによるべっこう飴のような甘みと、鹿児島・吹上浜のコースタルテロワールが生み出す複雑さは、他のジャパニーズクラフトでは体験できないものです。
この記事では実際に飲んだ体験をもとになぜシングルモルト嘉之助がクラフトウイスキー市場で際立つのか、その根拠を詳しく解説します!





まずはシングルモルト嘉之助の基本スペックから確認していきましょう!価格や特徴をしっかり把握してから深く掘り下げていきます。
シングルモルト嘉之助の基本情報とスペック
| カテゴリー | ジャパニーズ・シングルモルトウイスキー・NASクラフト |
| メーカー | 小正嘉之助蒸溜所株式会社(小正醸造グループ) |
| 蒸溜所設立 | 2017年新世代 |
| 定番品発売 | 2023年1月18日 |
| アルコール分 | 48% |
| 内容量 | 700ml |
| 希望小売価格 | 9,900円(税込) |
| 二次流通価格帯 | 15,000円〜18,000円前後 |
| 所在地 | 鹿児島県日置市日吉町神之川845-3 |
| テロワール | 吹上浜沿岸・コースタルインフルエンス |
| ポットスチル | 三宅製作所製・大中小3基体制独自設計 |
| 特徴的な樽 | 焼酎リチャーカスク(メローコヅル使用後樽) |
| 香味の特徴 | べっこう飴・バタースコッチ・バニラ・バナナ・スパイス |
| おすすめの飲み方 | ストレート、トワイスアップ、ロック |
| 品質評価 | 国際的高評価 |
【長所】
- ✅ 唯一無二の焼酎リチャーカスク:世界でここだけのアプローチが生む深い甘みと香ばしさ
- ✅ 鹿児島・吹上浜のテロワール:コースタルインフルエンスが加える塩味とミネラル感
- ✅ 3基のポットスチルによる多層な原酒:単一蒸溜所で幅広いフレーバーを自在に操る
- ✅ 9,900円という価格設定:クラフトシングルモルトとして驚異的なコストパフォーマンス
- ✅ コンポーネントシリーズで透明性を担保:ブレンドの中身を消費者に開示する姿勢
- ✅ 秩父・静岡と並ぶ国際的評価:新世代ジャパニーズクラフトのトップランナー
- ✅ 小正醸造100年以上の蒸留技術:新規参入でも初期から高品質を実現した裏付け
- ✅ ストレートでもロックでも楽しめる:48%という度数設定が飲み方の幅を広げる
【短所】
- ❌ 入手困難:定番品でも品薄が続いており、定価購入のチャンスが限られる
- ❌ 二次流通価格の高騰:正規9,900円が市場では1.5〜2倍近くになることも
- ❌ スモーキーさを求める人には物足りない:基本ラインはノンピートでクリーンな方向性
- ❌ 限定品は価格が跳ね上がる:LIMITED EDITIONは14,000〜19,000円前後
- ❌ 年数表記なし(NAS):熟成の深みを年数で判断できない
- ❌ 知名度がまだ発展途上:山崎や竹鶴ほどの認知度がなく、プレゼントには説明が必要





9,900円という価格で世界トップクラスのクラフトが味わえるのは本当に貴重な存在です。





では、なぜシングルモルト嘉之助がこれほど注目されるのか?4つの決定的な理由を詳しく解説していきます!
なぜシングルモルト嘉之助がおすすめなのか?【4つの理由】


焼酎蔵100年の知見が生む「焼酎リチャーカスク」
メローコヅル(1957年発売の国産初の樽熟成米焼酎)を貯蔵した後の樽を再加熱処理したリチャーカスク。過剰なタンニンが焼酎によって除去済みで、キャラメルとバニラの甘みが純粋に原酒へ移行します。これは世界中どこの蒸溜所にも真似できないアプローチです。
吹上浜が与えるコースタルインフルエンス
日本最長の砂浜・吹上浜に面した蒸溜所。海風が熟成庫に潮の香りとミネラルをもたらし、南九州の温暖な気候が樽の呼吸を活発化させる。スコットランドやアイラ島にも通じる「海岸沿いの個性」を、日本の南国気候でより力強く表現しています。
大・中・小3基のポットスチルによる原酒の多様性
1基の初留釜と2基の再留釜(形状・容量が異なる)という構成は、単一蒸溜所でありながら軽快から重厚まで多彩な原酒を生み出します。このブレンドの幅広さが、定番品の「べっこう飴×スパイス×フルーツ」という複雑な構造を支えています。
コンポーネントシリーズが証明する品質への自信
バーボン樽・焼酎リチャー樽・シェリー樽・ピーテッドの4原酒を個別に200mlボトルで販売。「ブレンドの解剖図」を見せる姿勢は、原酒品質への圧倒的な自信の表れです。





ここで嘉之助蒸溜所の歴史と、親会社・小正醸造との深いつながりを振り返ってみましょう!焼酎蔵がなぜ世界トップクラスのウイスキーを作れるのか、その答えがわかります!
シングルモルト嘉之助を簡単にまとめると
- ウイスキーの属性:シングルモルト
- 産地:日本(鹿児島県)
- 蒸溜所:嘉之助蒸留所
- 飲みやすさ:★★★☆☆☆
- 味わい:ハチミツやカリン、ハーブ感
- おすすめの飲み方:ストレート、ハイボール
- 総合評価:★★★★☆☆(短年熟成とは思えないまろやかさ)
- どんな人に向いている?:ハイボールスタイルがメインの人、クラフト蒸留所に興味のある人
シングルモルト嘉之助について







今回のウイスキーは「嘉之助蒸留所」初のレギュラーボトルとして、2022年に発売された「シングルモルト嘉之助」をご紹介します。





「嘉之助蒸留所」は、2017年に創業したクラフト蒸留所です。リリースされるボトルは即完売してしまうなどの人気ぶりで、とても注目を集めている蒸留所です。





人気の理由はもちろん「味」にあります。短年熟成ながら「若さを感じない」、「まろやかな味わい」といった声が多く、新しい蒸留所とは思えないしっかりとした味わいが特徴です。





まずは、注目を集める「嘉之助蒸留所」についての特徴をご紹介いたします。
嘉之助蒸溜所







「嘉之助蒸留所」は鹿児島県日置市にあるクラフトウイスキー蒸留所で、2017年に稼働しました。運営をしているのは、日本初の長期熟成米焼酎である「メローコヅル」を販売している「小正嘉之助蒸溜所株式会社」です。







蒸留所の名前にもなっている「嘉之助」とは、小正醸造の二代目「小正嘉之助」の精神を受け継ぐという意味が込められています。





嘉之助は、日本独自の蒸留酒である焼酎も”熟成によって一層美味しくなる”という確信を持っていました。彼は、オーク樽で長期保存することに耐えられる力強い原酒を造るため、3回蒸留という手法にたどり着きました。







試行錯誤の末に昭和32年、当時では考えられなかった6年もの長期熟成の米焼酎、「メローコヅル」を世に送り出したのです。





そして、その精神は四代目小正芳嗣氏に受け継がれ、現在の「嘉之助蒸留所」建設に結びつきました。
嘉之助蒸留所の製法







嘉之助蒸留所では自社の看板製品でもある熟成米焼酎「メロ-コヅル」の技術を生かしたウイスキー造りを行っています。





1つは「シングルモルト嘉之助」の特徴である、短期熟成とは思えない芳醇な香りのウイスキーを作り出す為、醪を造る工程の「発酵」に注視しました。







香り高いモルトを造るため、発酵の際に有害となる菌を駆逐する乳酸菌ができるだけ早い段階で増えるよう試行錯誤を行い、芳香性に富んだ醪をつくり出すことに成功!!





また、醪を蒸溜する過程でも嘉之助蒸留所ならではのこだわりがあります。





通常のクラフトウイスキー蒸留所が「初溜釜」と「再溜釜」の2基なのに対し、嘉之助蒸留所では「メローコヅル」で培った技術が生かされ、「初溜釜1基」と「再溜釜2基」の合計3基で蒸溜を行っています。





それぞれの容量は6000ℓ・3000ℓ・1600ℓで、2回目の蒸留(再留)の際にネックの形状や上部のラインアームの角度の異なるポットスチルを使用することで原酒の香りや味わいをより豊かに変化させることができる工夫がされているんです。







そして、熟成にはアメリカンホワイトオークの樽を主に使っていますが、この樽も「メローコヅル」で使用した樽をリチャー(樽の内部を焦がして樽の力を呼び覚ます工程)したものが使われています。





ウイスキーほど長くない焼酎の熟成によって、程よくこなれさせた樽をリチャーによって活性化させ、ウイスキーの熟成に用いるという嘉之助蒸留所ならではの熟成方法を行っています。







なお、原酒が眠る貯蔵庫は半地下の工夫がされているそうです。





理由は、冬の厳しい寒さと夏の高温による寒暖差によって樽に与えるストレスがあまりにも大きい為で、通常よりも早く熟成が進んでしまうからだそうです。





製造された樽や所有する貯蔵庫はあくまで焼酎用の貯蔵庫として利用しながら、条件の整った環境で丁寧にウイスキーを造りを行っているんですね!!



やはり焼酎造りの技術があってこその嘉之助蒸留所。ウイスキーに全振りしないところも老舗蔵として伝統を重んじているんでしょう。





では、嘉之助蒸留所から初となる「シングルモルト嘉之助」を3種類の飲み方でレビューしていきます。
小正醸造の系譜 – 嘉之助蒸溜所が生まれるまで


1883年:鹿児島の老舗焼酎蔵「小正醸造」の誕生
嘉之助蒸溜所の根底には、1883年(明治16年)から続く老舗焼酎蔵・小正醸造株式会社の歴史があります。ウイスキーとの直接の接点は、1957年に発売された日本初の樽熟成米焼酎「メローコヅル」にあります。
当時、無色透明が常識だった焼酎にオーク樽での長期熟成を施し、琥珀色と芳醇な香りを与えるという試みは極めて前衛的でした。この「樽熟成」という技術を60年以上にわたって研究してきた事実が、2017年の蒸溜所開設から短期間で高品質なウイスキーを生み出せた最大の理由です。





焼酎の樽熟成とウイスキーの熟成は、根本的に同じ技術なんですね!だから新参者でも最初から完成度が高かった。
蒸溜所の名前の由来
「嘉之助」という名前は、メローコヅルを生み出した小正醸造二代目・小正嘉之助氏に由来します。革新的な精神を持つ先人の名を冠したこの蒸溜所は、伝統と挑戦を両立するブランドとして出発しています。
2017年:嘉之助蒸溜所の開設


2017年に操業を開始した嘉之助蒸溜所は、わずか数年で独自のフレーバープロファイルと確固たるブランドを確立しました。2021年に小正嘉之助蒸溜所株式会社として分社・独立し、ウイスキー事業に特化した組織体制を整えました。





焼酎蔵の伝統を継承しながら、ウイスキーの新世界へ挑戦した勇気ある決断!それが今日の高い評価につながっているんですね。
2023年:定番「シングルモルト嘉之助」誕生


2023年1月18日、蒸溜所として初の定番商品が誕生。「限定品のみ」という緊張感から、安定して手に入れられるラインナップへ。アルコール度数48%・希望小売価格9,900円(税込)というスペックで、国内外のウイスキー愛好家に迎えられました。





いよいよ嘉之助の最大の個性!吹上浜のテロワールと3基のポットスチル、そして焼酎リチャーカスクの仕組みを詳しく見ていきます!
嘉之助の三本柱 – テロワール・設備・樽


吹上浜のコースタルテロワール
嘉之助蒸溜所は、日本三大砂丘のひとつ・吹上浜に面した鹿児島県日置市に位置します。
海がウイスキーを変える 海岸沿いという地理的条件は、熟成において決定的な影響を与えます。吹上浜から吹き込む潮風が熟成庫に塩味とミネラルをもたらし、南九州の温暖な気候が樽の膨張・収縮サイクルを加速させます。この「コースタルインフルエンス」は、海外のテイスターたちに明確に識別される嘉之助固有の個性となっています。





アイラ島のウイスキーを想起させる「海の影響」を鹿児島の南国気候と組み合わせているのが、嘉之助ならでは!
大・中・小3基のポットスチルが生む原酒の多様性


三宅製作所によって特別設計された3基のポットスチルは、嘉之助の味わいを支えるもう一つの柱です。
なぜ2基の再留釜が重要なのか
一般的なクラフト蒸溜所は再留釜1基ですが、嘉之助は形状と容量の異なる中型(3,000L)と小型(1,600L)の2基を保有。それぞれ異なる「還流(リフラックス)」を生み出し、軽快なエステリー原酒から重厚なモルティ原酒まで、幅広いバリエーションを単一蒸溜所で確保できます。この多様性が定番品の複雑な香味構造の基盤となっています。





他の蒸溜所が1種類の再留釜なのに、嘉之助は2種類!それだけブレンドの自由度が高いということですね。
焼酎リチャーカスクという革命


嘉之助のアイデンティティを最も強く定義するのが、親会社の歴史的遺産を活用した独自の樽使いです。
プロセスの3段階
- 新樽にメローコヅル(米焼酎)を詰めて長期貯蔵。焼酎が樽の過剰なタンニンと渋みを除去する。
- 空になった樽の内側をバーナーで再度強く焦がす(リチャー処理)。バニリンやキャラメル成分が活性化する。
- 準備の整った樽にウイスキーのニューポットを詰める。渋みのない状態でバニラとキャラメルの甘みを純粋に吸収する。
このサイクルが生み出す「べっこう飴」や「バタースコッチ」のような濃厚で香ばしい甘みが、嘉之助の最も際立つ香味的シグネチャーです。





お待たせしました!実際にシングルモルト嘉之助をテイスティングした感想を詳しくお伝えします。香り、味わい、余韻まで徹底レビュー!
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嘉之助シングルモルトを実際に飲んでみた


フレーバーチャート


味わいチャート


ストレートで飲んでみる


香り
ハチミツ、キャラメル、バニラ、のど飴、ハーヴ
味わい
ハチミツの甘さ、ハーヴィーな香り、カリンのビターと甘み
感想
まずは、ストレートで飲んでみます。
香りはハチミツ、キャラメル、バニラのウッディで甘い香りと、ハーブっぽい薬草感があります。まるでのど飴を舐めた時のような柑橘っぽい香りも感じ、不思議な感じがします。
口に含むと、ハチミツの甘さがフワッと広がり、中盤からビターでややスパイシーな味わいが膨らみます。アフターにかけてはビターな味わいが続き、カリンのような柑橘感がゆっくりと消えていきます。
この独特の薬草っぽい柑橘感はクセになる味わいで、ネガティブな感じは一切ありません。甘さや酸味、ビター感などを繋ぐ重要な役割を果たしているように感じました。





香りや味の主体となっている「ハチミツ」っぽさは「オールドプルトニー」に近い感じを持ちました。ストレートの段階で「これはハイボールに合う」といった期待が高まります。
ロックで飲んでみる


香り
ハチミツ、バニラ、カリン、ハーブ、焦がした木片、スモーク
味わい
ビターテイスト、バニラウエハース、柑橘の渋み
感想
次は氷を入れてオンザロックで飲んでみます。
香りは、ハチミツやバニラのウッディな香りに加え、ハーブやカリンの柑橘、そして少し煙たさを感じる木片やスモーク感があります。
口に含むと、ビターがかなり強調された柑橘の渋みが広がり、バニラウエハースの甘さがほんのりと乗ってきます。また、味わいの中にどこかエキゾチックなアジアを感じるスパイシーさも感じますが、このあたりは若い原酒の影響かもしれません。
ビターが主体ではありますが、相変わらずハチミツやカリンっぽいニュアンスは残っており、余韻には柑橘の皮っぽい渋みが残ります。





キリッとした味わいのオンザロック。原酒の若さからくる強いアタック感はややハードな味わいです。全体的にビターで、加水が進むと穀物由来の甘さが顔を出してきます。ストレートではあまり出てこなかったスモーク感が出てくるのも面白いですね。
ハイボールで飲んでみる


香り
ハチミツ、カリン、ハーブ
味わい
上品な甘さ、とろみを感じる喉越し
感想
最後はハイボールで飲んでみます。
香りは、ハチミツ、カリン、そしてハーブっぽい薬草感があり、清涼感よりも上品さがにじみ出ている感じです。
口に含むと、麦(穀物)とハチミツの優しい甘さが口の中に広がり、少し焦げたような香ばしさが追いかけてきます。ハーブや薬草のような感じとハチミツの香りが終始続き、余韻には柑橘のビターとカリンがゆっくりと消えていきます。
とても飲みやすく、上品な甘さと喉に良さそうな柑橘感はクセになる味わいです。思った通りハイボールにとてもマッチしており、滑らかな喉越しは独特の清涼感を演出しています。





巷で人気の「嘉之助ハイボール」!!メロウという言葉通り、喉越しはノンエイジとは思えない滑らかさがあります。スコッチ好きの筆者としては、ここに潮気も欲しいところですが短年熟成でこの味わいには驚かされました。今後はもっと深みを増してくると思います。





嘉之助には定番品のほかに、蒸溜所限定のコンポーネントシリーズや年次限定品があります!ラインナップの全体像を把握しておきましょう!
嘉之助のポートフォリオ – 定番品と限定品の全体像


コンポーネントシリーズ – ブレンドの解剖図
嘉之助が蒸溜所限定で展開するコンポーネントシリーズは、定番品を構成する4種の原酒を200ml・50%でそのまま販売するユニークな取り組みです。
| 項目 | EX-BOURBON CASK | RE-CHARRED EX-SHOCHU CASK | EX-SHERRY CASK | PEATED |
|---|---|---|---|---|
| 価格(税込) | 4,180円 | 4,400円 | 4,620円 | 4,620円 |
| アルコール分 | 50% | 50% | 50% | 50% |
| ブレンド上の役割 | 土台 味わいの基盤 | 骨格 嘉之助の核心 | 深み 立体感と果実味 | 輪郭 スモーキーな締め |
| 香味の特徴 | バニラ・ バタースコッチ・ 穀物の甘み | べっこう飴・ キャラメル・ 焦がし甘さ | ドライフルーツ・ チョコレート・ 深いタンニン | スモーク・ スパイス・ ミネラル |
💡 ポイント:焼酎リチャーカスクで熟成した「RE-CHARRED EX-SHOCHU CASK」が嘉之助の最大の個性の源。100年以上の焼酎蔵ノウハウを活かした独自のアプローチが、他のクラフトウイスキーとは一線を画す深みをもたらしています。





4つの原酒を個別に飲み比べてから定番品を飲むと、ブレンダーの技術の高さが改めてわかります!
LIMITED EDITIONシリーズ – 年次ごとの挑戦


毎年リリースされる限定品は、55〜59%前後のカスクストレングス近い設定で、その年の原酒の最高の状態を表現します。
- 2021 FIRST EDITION(58%・13,750円):初の世に出た歴史的な一本。発売直後に完売。
- 2022 LIMITED EDITION(59%・13,750円):シェリー樽のニュアンスを前面に、夕暮れのような琥珀色。
- 2023 LIMITED EDITION(59%・14,300円):ピートフレーバーを初めて大きく取り入れた意欲作。
- 2026 LIMITED EDITION(57%・14,850円):カスクフィニッシュの「みずみずしさ」を表現。
アーティストエディション – 五行思想を香味で表現する5部作
「木・火・土・金・水」の五行思想をテーマにした5作のシリーズ。単にラベルデザインを変えるのではなく、それぞれのテーマに合わせて原酒構成そのものを変える哲学が際立ちます。2026年6月発売の「#005 水」でシリーズが完結予定です。





哲学的なコンセプトを香味で体現するアプローチは、ジャパニーズウイスキーならではの美意識が感じられますね!





同じ時期に台頭した秩父や静岡と比べて、嘉之助はどんな位置づけにあるのか見ていきましょう!
新世代ジャパニーズクラフトでの位置づけ


嘉之助 vs 秩父 vs 静岡
| 項目 | シングルモルト嘉之助 | 秩父(ベンチャーウイスキー) | 静岡(ガイアフロー) |
|---|---|---|---|
| 設立年 | 2017年 | 2004年 | 2016年 |
| 所在地 | 鹿児島県(海岸沿い) | 埼玉県(山間部) | 静岡県(山間部) |
| 最大の強み | 焼酎リチャー樽 コースタル熟成 | 多彩な樽使い 爆発的フレーバー | 薪直火蒸留 ピュアモルト哲学 |
| 香味の方向性 | 調和とニュアンス べっこう飴・バニラ | 華やかで複雑 フルーティー爆発 | 繊細でクリーン 穀物の純粋さ |
| 定番品価格帯 | 9,900円〜 | 18,000円〜 | 12,000円〜 |
| 入手しやすさ | やや困難 | 非常に困難 | 困難 |
| 透明性の取り組み | コンポーネントシリーズ で原酒を個別販売 | ニューボーン等 段階的公開 | バッチ情報 詳細公開 |
💡 ポイント:3蒸溜所はいずれも「次世代ジャパニーズクラフト」の旗手として国際的な評価を確立しています。嘉之助の最大の個性は焼酎蔵100年以上の知見に基づく焼酎リチャーカスクと、吹上浜のコースタルテロワール。他の2蒸溜所にはない独自のアイデンティティです。
秩父が「爆発的なフレーバーと多彩な樽使い」、静岡が「薪直火蒸留による穀物の純粋な個性」を武器にするのに対し、嘉之助が選んだ方向性は「調和とニュアンス、そして鹿児島にしか作れない原酒」です。
焼酎蔵の知見に根ざした焼酎リチャーカスクは、他の2蒸溜所には絶対に持ち得ない独自の武器。この差別化が海外のテイスターや専門メディアから「日本のウイスキーの新たな地平線」と評価される理由です。





3つともいずれ劣らぬ実力!でも嘉之助の独自性は焼酎蔵の歴史という「他が真似できない」ものに裏打ちされています。





せっかくのシングルモルト嘉之助、おつまみや料理との組み合わせも楽しみたいですよね!おすすめのペアリングを紹介します!
嘉之助シングルモルトとのペアリングを提案


鹿児島の郷土料理との相性
- 黒豚しゃぶしゃぶや豚の角煮(べっこう飴の甘みと脂の旨みが共鳴)
- さつまいもの天ぷらや焼き芋(焼酎リチャー由来の甘みと好相性)
- 薩摩揚げや鶏の炭火焼き
定番おつまみとの組み合わせ
- スモークナッツ(コースタルのミネラルと燻製の相性が際立つ)
- ダークチョコレート(カカオのビター感がスパイシーな余韻を引き立てる)
- チーズ(ブリーやコンテなど穏やかな乳製品系)
特別な演出
- 九州旅行の思い出を振り返りながら
- ウイスキー好きの友人との飲み比べセッション
- 日常のご褒美として、1日の終わりにゆっくりと
嘉之助は爆発的ではなく「深く穏やかに広がる」タイプのウイスキーです。騒がしい場よりも、静かな夜に向き合う時間が最も合います。





嘉之助について気になる疑問にお答えします!価格のこと、飲みやすさ、購入方法など、よくある質問をまとめました。
よくある質問(FAQ)
「焼酎メーカーが作ったウイスキーって大丈夫なの?」
むしろ焼酎蔵の出自が最大の強み。1957年からの樽熟成技術の蓄積は、純粋にウイスキーのみを作ってきた蒸溜所には持ちえない知見です。品質は国際的な評価で証明済みです。
「9,900円は高い?安い?」
クラフトシングルモルトとしては驚異的なコストパフォーマンス。秩父は18,000円以上、輸入クラフトシングルモルトも軒並み同等以上の価格帯です。品質を考えれば明確に「安い」と言えます。
「ピートが効いたタイプはある?」
定番品はノンピート系ですが、LIMITED EDITION 2023やコンポーネントシリーズの「PEATED」でスモーキーさを体験できます。
「蒸溜所には見学に行ける?」
嘉之助蒸溜所では蒸溜所見学が可能で、コンポーネントシリーズなどの限定品も現地で購入できます。鹿児島観光とセットで計画する価値があります。
「保存方法は?」
直射日光を避け、涼しい場所に立てて保存。開封後は酸化防止のため早めに楽しんでください。
まとめ
話題のクラフトウイスキー「シングルモルト嘉之助」を飲んでみました。
忖度なしに、近年のクラフトウイスキーの中で一番美味しいと思います。新しい蒸留所ではウイスキー造りに不可欠な「熟成」が足りていないため、トゲがあったり、まろやかさとはほど遠いものがほとんどですが、「シングルモルト嘉之助」は、メロウという言葉通りの滑らかさ、カリンを思わせるような柑橘感とハチミツの甘さ、そして香ばしいモルト香がバランスよくまとまっていて、ウイスキー初心者はもちろん、長年のモルト通であっても満足できる味わいだと思います。
短年でこの味わいを表現できるのはとても素晴らしく、今後リリースされる年数表記のあるボトルリリースがとても楽しみです。ただ、現行のレギュラー商品となる「シングルモルト嘉之助」も、やや入手は困難ですから、気軽に楽しむためにはもっと結構な時間が必要になるかもしれません。
熟成年数のハンデを、発酵や蒸留技術で補う「嘉之助蒸留所」。今後がとても楽しみです。


最後までお読み頂きありがとうございました。


テイスティングに使用しているグラス「グレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラスです!





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