【レビュー】グレンモーレンジィ トーキョー(-A TALE OF TOKYO-)を3種類の飲み方で味と香りを解説!!

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グレンモーレンジィが年に一度リリースする限定ボトルに「物語シリーズ」というのがあります。

2023年の物語シリーズのタイトルはなんと「TOKYO!!です!!今回は「グレンモーレンジィ トーキョー」をご紹介致します!!

このウイスキーを簡単にまとめると

グレンモーレンジィ トーキョーとは
  • ウイスキーの属性:シングルモルト
  • 産地:スコットランド(ハイランド)
  • 蒸溜所:グレンモーレンジィ蒸留所
  • 飲みやすさ:★★★☆☆☆
  • 味わい:フレッシュフルーツとシトラスのビター
  • おすすめの飲み方:ストレート
  • 総合評価:★★★☆☆☆
  • どんな人に向いている?:ビターテイストが好みの人(ミズナラ感は少ない)

このウイスキーについて

グレンモーレンジィとは

スコットランドのロス州、ドーノック湾の南岸に位置する街、テイン。この街には静寂と落ち着きに包まれた雰囲気が漂っています。その1マイルほど北西に位置するのが、「グレンモーレンジィ蒸溜所」です。この名前はゲール語で「大いなる静寂の谷間」を意味し、その名の通り、穏やかな場所に位置しています。

グレンモーレンジィは本場スコットランドで最も飲まれているシングルモルトの銘柄!!

グレンモーレンジィの歴史

1843年に、グレンモーレンジィ蒸溜所はバルブレア蒸溜所の共同経営者であるウィリアム・マセソンによって、1738年に建てられた古いビール工場を改修して設立されました。蒸溜所としての稼働は1849年から始まりました。1887年には中古のポットスチルを導入し、それがグレンモーレンジィの上品でフローラルな香りと甘みを定義づけました。

このポットスチルは、当初はジンの蒸溜に使われていたもので、チェルシーにあるジョン・テイラーのジン蒸溜所から買い取られました。この選択が、グレンモーレンジィの人気を急速に高めることになりったのです。

20世紀には世界恐慌や第二次世界大戦の影響で一時的に稼働停止を余儀なくされましたが、それを乗り越え、設備を増設しながら次第に規模を拡大していきました。1997年にはアードベッグ蒸溜所を買収し、2004年にはモエヘネシー社の傘下に入り、スチルを12基に増設しました。現在、年間600万リットルもの原酒が生産されています。

大人気の「アードベッグ」を不死鳥のように蘇らせたのも実はグレンモーレンジィです!!

グレンモーレンジィとアードベッグの製造部門最高責任者を兼任するビル・ラムズデン博士が今回の「トーキョー」を作り上げました!!

グレンモーレンジィの製法

グレンモーレンジィの製法にはいくつか特徴があります。まず、首の長いポットスチルが使用されています。このスチルは全長8メートルにも及び、上部がキリンの首のように長い高さ5.14メートルです。このスチルを通るアルコール蒸気が、グレンモーレンジィ特有のフローラルでスイートな風味を持たせます。

また、グレンモーレンジィは「樽のパイオニア」とも呼ばれており、様々な種類の樽を使用して後熟を行います。シェリー樽やマディラワイン樽、ポートワイン樽、ソーテルヌワイン樽などが使われ、味や香りのバリエーションを生み出しています。ウイスキーの風味の7割以上は樽によって決まると言われ、グレンモーレンジィはその技術を駆使しています。

グレンモーレンジィの蒸留器の高さはキリンとほぼ一緒!!この長いネックによって澄んだ風味豊かなスピリッツが造られます!!

樽材も豊富で、基本はバーボン樽で熟成を行いフィニッシュは多種多様の方法で行うことにより様々な味わいを作っています!!

テイルオブシリーズとは

テイルオブシリーズは年に一度、グレンモーレンジィから限定でリリースされるボトルで、日本では「物語シリーズ」と呼ばれています。このシリーズの始まりは2020年に第一弾「CAKE」を皮切りに、2021年は「WINTER」、2022年は「FOREST」、そして2023年が「TOKYO 」になります。

「CAKE」はケーキに寄せる楽しい思い出を表現し、「WINTER」は冬の寒い日に暖炉で温まっている時の幸せな温もりを表現しています。また「FOREST」は美しい森の景色、香り、音をウイスキーで表現し、ジュニパーベリーなどのハーブを用いて麦芽の乾燥を行うなど、いずれもレギュラーラインナップにはない、稀な製法や熟成樽を用いて造られています。

いずれも、グレンモーレンジィ蒸留所の製造及び蒸溜の最高責任者「ビル・ラムズデン博士」のインスピレーションによって作り上げられた非常にユニークな味わいとなっています。

グレンモーレンジィ トーキョーの誕生秘話

ビル・ラムズデン博士は、世界中を旅して新しい樽と風味を求めてきました。1999年に初めて東京を訪れて以来、東京の多様性は彼の創造的なインスピレーションの源となりました。ビル博士は、東京の賑やかな街と静かな庭園、古くからの風習と超モダニズムな要素に魅了されました。

こうしたコントラストをウイスキーに活かそうと考え、日本の希少なミズナラ樽を求める旅に出ました。しかし、ミズナラ樽の調達は困難で、その希少性と人気から何年もの歳月がかかったそうです。

ビル博士は、ミズナラ樽で熟成させたグレンモーレンジィと、バーボン樽やシェリー樽で熟成させたものを組み合わせることで、ウイスキーの力強い風味をまろやかにしました。これにより、ビル博士が愛する東京の多様な側面が反映された、美味しいコントラスト豊かなウイスキーが誕生しました。

東京の風景をウイスキーの味わいで表現するという発想がそもそも凄いですね!!

今では世界中で人気の樽材「ミズナラ」、日本古来の在来種で樽に使うと”お香”のような風味をウイスキーもたらします。

グレンモーレンジィ トーキョーの製法

「グレンモーレンジィ トーキョー」は、東京のコントラストに満ちた美味しい感覚を楽しめるシングルモルトウイスキーです。最高蒸留・製造責任者であるビル・ラムズデン博士が、日本を旅してグレンモーレンジィの楽しさを広めるために考えたのがこの特別なウイスキーです。

彼は、日本に自生する希少なミズナラオークの樽を見つけることに成功しました。これらの樽は、ウイスキーに非常に独特で珍しい風味をもたらすことで知られています。

ビル博士は、バーボン樽とシェリー樽で熟成させたグレンモーレンジィに、このミズナラオークから生まれるユニークで大胆な風味を調合させることで、東京の魅力を凝縮した絶妙なバランスのウイスキーを生み出しました。

その風味は、ペッパーがビターチェリーやココナッツと調和し、食欲をそそるオレンジゼストがお香や甘いオークと溶け合うような美味しさを持っています。

グレンモーレンジィにありそうでなかった”ミズナラ樽熟成原酒”を使用したのが「A TALE OF TOKYO」なんですね!!

樽のパイオニアと呼ばれるグレンモーレンジィのミズナラ樽の味わい!!とても気になりますね!!

sister-ley
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では早速、ストレート、ロック、ハイボールの3種類の飲み方で味と香りをみていきましょう!!

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テイスティング(実際に飲んでみた)

テイスティング ウイスキー ストレート ロック ハイボール グレンケアン

フレーバーチャート

味わいチャート

ストレートで飲んでみる

香り

  • パウンドケーキ、バニラ、オレンジ、石鹸、香水、オーク、お香、シナモン

味わい

  • シトラスの爽やかなビターとミズナラのスパイシーさ

感想

まずは、ストレートから飲んでみます。

開栓すると、モーレンジィらしいバニラの甘い香りが漂います。

グラスに注ぐと、パウンドケーキやバニラの甘い香りが広がり、同時にオレンジやシトラスのフレッシュなフルーツの香り、そして石鹸や香水のような華やかでパフューミーな香りも混ざり合います。奥にはオークのウッディさが漂い、お香やシナモンのスパイシーでエキゾチックなミズナラ由来の風味も感じられます。

口に含むと、シトラスの爽やかなビターと石鹸の香りが口の中に広がります。そして、スパイシーさが徐々に膨らみながら追いかけてくると、ナッツの皮のような味わいとお香の香りが混ざり合い、余韻はシトラスのビターがゆっくりと消えていきます。

モーレンジィの中では異色なくらいのスパイシーさとビター感があり、限定品ならではのとてもユニークな風味を持っています。ただ、想像していたほどミズナラ感は少なく、アクセント程度の印象です。

フレッシュフルーツとスパイシーさが複雑に絡み合うあじわいでした。時間をおくとオーキーな香りが増してきて、ウッディな香りも楽しむことが出来ます!!

ロックで飲んでみる

香り

  • 石鹸、オレンジ、胡椒、オーク、かすかにバニラ

味わい

  • 強烈なビターとスパイシーな余韻

感想

次は氷を入れてオンザロックで飲んでみます。

香りは、石鹸や香水のようなパフューミーな香りに満ち、オレンジを絞ったような爽やかさに胡椒やオークが調和しています。そして、僅かにバニラのバーボン樽のニュアンスが感じられます。

口に含むと、シトラスの爽やかな香りが広がると同時に柑橘の皮をかじったような強烈なビターさが広がります。そして、スパイシーさが追いかけてきて、余韻に至るまでシトラスやビターが続き、少しシナモンや胡椒のスパイシーさを感じる余韻は長くは続かず、サッと消えていきます。

個人的にはロックでの飲みごたえは強すぎると感じました。シトラスと石鹸の混じった香りは華やかで素晴らしいのですが、ビター感が強すぎて味わいが固く、舌に渋みが強く残りました。ビター感が好みの方には良いかもしれませんが、モーレンジィの最初のボトルがこれでしかもロックで飲んだ場合、微妙な印象を受けるかもしれません。

オリジナル(10年)のあの”何のカドもない”スムースさとは真逆のややひっかかりを感じる味わいでした。爽やかではありますが、ビター感が強すぎて飲みにくい印象が残りました。

ハイボールで飲んでみる

香り

  • オレンジ、シトラスの皮、石鹸、オーク、ヨモギ(ハーブ)

味わい

  • ジューシーなシトラスの効いたビター

感想

最後はハイボールで飲んでみます。

香りは、オレンジの果肉を感じながらもシトラス(柑橘)の皮、石鹸に混じりオーク、そしてヨモギやハーブ、草の青々としたニュアンスが感じられます。

口に含むと、華やかな石鹸の香りにシトラスの皮のビターさが広がります。そして、少しジューシーな印象に変わるとオレンジが顔を出し、石鹸の香りが弱まりながら、シトラスがゆっくりと消えていきます。

香りも味わいも爽やかで、ロックのように飲みにくい感じはありません。ハイボールなので香りはかなり控えめですが、シトラスや石鹸のような華やかさは十分に楽しめます。ただし、ビター感が強めなので食事との相性はあまり良くない印象です。比率を変えてみると良いかもしれません。

ハイボールでもギュッとした柑橘の白い部分を連想させるビター感があります。しかし、香りは弱まりながらも芳香剤のような華やかさは素晴らしかったです!

まとめ

グレンモーレンジィの2023年限定ボトル「A TALE OF TOKYO」のレビューでした。

この「物語シリーズ」は毎回、斬新な味わいでファンを楽しませてくれますが、今回の「トーキョー」は歴代初めての地名(都市)を題材にリリースされたボトルです。

自身も購入前から期待を膨らませており、到着と同時に開封しました。しかし、思っていたよりもミズナラ感は少なく、華やかで香りほど甘くないスパイシーな味わいが印象的でした。そして、このスパイシーさこそがミズナラの影響によるものかもしれませんが、現段階では個人的にレギュラーの「オリジナル10年」の方が好みです。

しかし、年に一度のイベントで、グレンモーレンジィが実験的に造った味わいを楽しむものと考えると、この味わいにケチをつけるのはナンセンスかもしれません。少なからず初のミズナラ樽原酒のボトルをリリースしたわけですから、もう少し時間を置いてからもう一度改めてテイスティングしてみたいと思います。

第一弾の「CAKE」から前作の「FOREST」まで、一貫性のない(笑)、ラムズデン博士の発想が詰まった「物語シリーズ」、来年はいったいどんなものが登場するのでしょうか!?

最後までお読み頂きありがとうございました。

テイスティングに使用しているグラス「ゲレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラス。

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