【レビュー】トリスクラシックの限定品〈フルーティアロマ〉の味と香りを解説!

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sister-ley
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こんにちは!ウイスキーの魅力と楽しさを伝えるカエル「sister-ley」です!今回も、魅力的なウイスキーの解説&レビューを行っていきます!!

トリスブランドから新たに登場した「トリスクラシック〈フルーティアロマ〉」は、その名が示す通り、フルーティで甘やかな香りが特徴で、ハイボールやロックなど、様々なシーンで楽しむことができます。

サントリーの伝統と革新が融合したこの限定ウイスキーは、2024年8月27日から全国で期間限定発売され、ウイスキー愛好者はもちろん、新たにウイスキーを楽しむ方々にとっても見逃せないボトルとなっています。

本記事では、トリス フルーティアロマの特徴や製造方法など、その魅力について詳しく掘り下げていきます。

トリスクラシック〈フルーティアロマ〉はこんなウイスキー

ウイスキー属性 ブレンデッド
産地(メーカー) 日本(サントリー)
原料 モルト・グレーン
味わい 非常にライト
飲みやすさ ★★☆☆☆☆
おすすめの飲み方 ハイボール
個人的感想 ウイスキーらしさは低い
トリスクラシック〈フルーティアロマ〉の総合評価
イマイチ
良い

トリスクラシック〈フルーティアロマ〉の概要

「トリスクラシック〈フルーティアロマ〉」は、1946年に誕生したトリスブランドの新たな展開として、クラシックなスタイルに新しい香りのエッセンスを加えた限定ウイスキーです。トリスは戦後の日本で、ウイスキーをより身近なものにするために誕生し、以来多くの消費者に愛されてきました。この「フルーティアロマ」は、その伝統を保ちながらも、甘やかでフルーティな香りを強調した味わいが特徴で、従来のトリスファンに加え、新しい層にもアピールする商品となっています。

パッケージデザインにもこだわりがあり、豊かな香りをイメージしたグラデーションのラベルと、ブランドの象徴である「アンクルトリス」のアイコンが特徴的です。視覚的にも、フルーティで甘やかな香りが伝わるようなデザインで、商品の特長を表現しています。

Key(筆者)
Key(筆者)

「トリスクラシック フルーティアロマ」は、果実味を感じることが出来る今までにない”トリス”の限定ボトルです!

トリスは、サントリーの創業者である鳥井信治郎が「より多くの人々にウイスキーを楽しんでほしい」という思いから、1946年に開発したブランドです。戦後の混乱期に、まだウイスキーが高価で一般的には手が届きにくかった時代に、トリスは手頃な価格で提供され、多くの消費者に支持されました。その後、トリスブランドは、日本のウイスキー市場において確固たる地位を築き、現在に至るまで愛され続けています。

今回の「トリスクラシック〈フルーティアロマ〉」は、そんなトリスブランドの新たな挑戦として誕生しました。クラシックなトリスの味わいを基礎にしつつ、フルーティで甘やかな香りを前面に押し出したこのウイスキーは、従来のファンだけでなく、新しい消費者にもアピールする商品です。

トリス フルーティアロマは、サントリーが長年培ってきたブレンディング技術の結晶です。トリスはブレンデッドウイスキーであり、使用される原酒は、サントリーが所有する山崎蒸溜所、白州蒸溜所、そして知多蒸溜所で作られています。

  • モルト原酒:山崎蒸溜所と白州蒸溜所で作られたモルト原酒は、ウイスキーに深みと複雑さを加えます。特に山崎蒸溜所のシェリー樽熟成原酒は、レーズンや酸味のあるカカオの風味をもたらし、フルーティアロマの甘やかな香りを支えています。また、白州蒸溜所のモルトは、スパニッシュオークで熟成されており、スパイシーかつオイリーな特徴がウイスキーに厚みのあるボディを提供します。
  • グレーン原酒:知多蒸溜所で生産されるグレーン原酒は、メイプルシロップのような甘みを持ち、フルーティアロマ全体のベースを形成します。このグレーン原酒がウイスキー全体のバランスを整え、軽やかでスムースな口当たりを実現しています。
  • グレーンスピリッツ:トウモロコシなどの穀物を原料として、麦芽や糖化酵素を使って糖化・発酵を行い、その後、連続式蒸溜機でアルコール度数を95%以上にまで高めて蒸溜されたものです。(グレーンウイスキーの場合は95%未満となります)

トリス フルーティアロマのブレンディングは、サントリーのチーフブレンダー、福與伸二氏の監修のもと行われています。福與氏は、「出汁のかすかな旨味に支えられた素朴な旨さ」を目指しており、強い香味でごまかすのではなく、飲み飽きしない深みを追求しています。また、ブレンディングを手がけた土肥真路氏は、「水やソーダで割っても良く伸びるバランスの良さと力強さ」を念頭に置きました。その結果、トリス フルーティアロマは、さっぱりとしつつも甘みと香りが持続する、バランスの取れたウイスキーとなっています。

「トリスクラシック〈フルーティアロマ〉」も、トリスクラシック同様に、山崎蒸溜所、白州蒸溜所、知多蒸溜所の3つの蒸溜所で製造された原酒を使用しています。

日本初のウイスキー蒸留所「山崎蒸溜所」

山崎蒸溜所は、1923年に創業された日本初のモルトウイスキー蒸溜所で、京都と大阪の間に位置します。山崎の名水を使用して仕込まれるウイスキーは、軟水によるまろやかで柔らかな味わいが特徴です。シェリー樽で熟成された原酒が、フルーティアロマに独特の深みと複雑さを加えています。

世界に類を見ない森の蒸留所「白州蒸溜所」

白州蒸溜所は、1973年に創業され、南アルプスの清冽な水を使用しています。白州のモルトは、スパニッシュオークで熟成され、スパイシーで厚みのあるボディを持つウイスキーを生み出します。これが、フルーティアロマの豊かな味わいに寄与しています。

多彩なグレーン原酒を造り分ける「知多蒸溜所」

知多蒸溜所は、愛知県に位置し、グレーンウイスキーを専門に生産しています。知多蒸溜所のグレーン原酒は、トリスの軽やかさと甘みのベースを形成し、フルーティアロマにおいても、そのバランスの良さを支えています。

フルーティアロマのために特別なブレンド

ブレンドに使用されたモルト原酒には、「スパニッシュオーク樽モルト」と、オイリーな風味が際立つ「白州モルト」が選定されています。スパニッシュオーク樽による熟成が生み出す豊かな香りを活かしつつ、白州モルトのオイリーなニュアンスが繊細でありながらも力強いボディを形成します。この絶妙な組み合わせにより、複雑でありながらもバランスの取れた深みのある香味が引き出されています。味わいは、甘くフルーティな香りに加え、柔らかく丸みのある風味が特徴的で、ハイボールやロックといった様々なスタイルで楽しむことができます。

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トリスクラシック〈フルーティアロマ〉をテイスティング(実際に飲んでみた)

トリスクラシック〈フルーティアロマ〉のフレーバー

トリスクラシック〈フルーティアロマ〉の味わい

トリスクラシック〈フルーティアロマ〉をストレートで飲んでみる

香り

  • 桃、マンゴー、マスカット、プラム、カスタード、シュガー

味わい

  • ライトでフルーティ(薄っぺらい)

感想

まずはストレートで飲んでみます。

香りはアルコール感が強いものの、桃やマンゴーのフルーティさ、マスカットやプラムの酸味、そしてカスタードにシュガーのベタッとした甘さを感じ取ることができます。

口に含むと、ライトで舌にすんなりと馴染みますが、すぐにアルコールの刺激(スピリッツ感)が広がり、ややピリッとした印象を受けます。カスタードの甘さを感じた後、フルーティな香味が現れ、次第にビターな味わいが主体となります。余韻は短く、アルコールのイガイガとした感覚と仄かな甘さが残り、ゆっくりと消えていきます。

そもそもストレートで飲むことを想定していない商品であるためか、アルコールのカドが立っており、全体的に薄っぺらい印象を受けました。ただし、レギュラー品と比較すると、フルーティさが増していることは十分に感じられます。

Key(筆者)
Key(筆者)

グレーンスピリッツとグレーンが主体の味わいでモルト感はほとんどありません。おそらく果実香のアクセント程度の配合だと思います。

トリスクラシック〈フルーティアロマ〉をロックで飲んでみる

香り

  • 桃、マスカット、プラム、カスタード、ブラウンシュガー

味わい

  • アルコール感、かすかな果実香

感想

次は氷を入れてオンザロックで飲んでみます。

香りはストレートよりもやや弱まったものの、桃にマスカットやプラムの酸味が加わり、カスタードやほろ苦いブラウンシュガー、あるいは焼き菓子の香ばしさが感じられます。

口に含むと、かすかな果実香と共にスピリッツのトゲトゲしさが広がります。そして、甘さを感じた直後にビターな味わいが一気に広がり、アフターにはアルコールの刺激がピリピリと残りながら消えていきます。

氷で冷やすことで飲みやすくなるかと思いきや、香りは薄まり、アルコール感が全面に出てしまいました。ほのかに甘さや果実感も感じられるものの、ネガティブな要素が強く印象に残りました。

Key(筆者)
Key(筆者)

冷やされたことで香りは少なく、スピリッツ感が増した味わいです。アルコール独特の甘みを感じますがトゲトゲしさもありオススメしません。

トリスクラシック〈フルーティアロマ〉をハイボールで飲んでみる

香り

  • 桃、マンゴー、プラム、カスタード

味わい

  • 甘やかでフルーティ

感想

最後はハイボールで飲んでみます。

香りは、砂糖やカスタードの甘さに、桃やマンゴー、プラム、さらには梅酒を思わせる甘酸っぱさが混じり、豊かなフルーツの印象を与えます。

口に含むと、最初に広がるのはふんわりとした甘みと、かすかな果実香です。甘さが引いていくと、軽いザラつきを感じつつも、ほのかに香ばしさやフルーティな余韻が続き、穏やかに消えていきます。

ハイボールにすることでアルコール感が柔らかくなり、非常に飲みやすく仕上がります。市販の缶ハイボールを思わせる親しみやすさもあり、軽く楽しむにはぴったりの一杯かもしれません。

Key(筆者)
Key(筆者)

チープで人工的な甘さがありますが価格を考えれば気負いすることなくガンガン飲める味わいだと思います。

まとめ

今回は、家飲みの定番として親しまれているトリスの限定ボトル「フルーティアロマ」をレビューしました。

1000円以下という価格帯を考慮すると、確かにフルーティな香りが心地よく、手軽に楽しめるウイスキーです。味わいには若干のスピリッツ感を感じるものの、フレッシュな香りが全体を引き締めてくれる印象です。

特にハイボールにすると、そのフルーティさがより引き立ち、レモンやオレンジピールを加えると、さらに飲みやすく、華やかな香りが楽しめます。普段の食事と一緒に、気軽に楽しめるウイスキーとして、一度試してみる価値は十分にあるでしょう。

最後までお読み頂きありがとうございました。

テイスティングに使用しているグラス「グレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラスです!!

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