スペシャルリリース初登場〜ローズアイル12年「ザ・オリガミカイト」を徹底解説!

※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています。

sister-ley
sister-ley

こんにちは!ウイスキーの魅力と楽しさを伝えるカエル「sister-ley」です!

Caoli(助手)
Caoli(助手)

今回は、ディアジオスペシャルリリース2023で初めて公式ボトルとなった「ローズアイル12年 “The Origami Kite”」の解説&レビューを行っていきます!

2023年に初めて公式シングルモルトとしてリリースされたローズアイルは、2010年に稼働を開始したディアジオ社の最新鋭大規模蒸溜所です。標高の高い伝統的な蒸溜所とは対照的に、最新の技術と環境への配慮を兼ね備えた「21世紀の蒸溜所」として注目を集めています。

このボトルの最大の特徴は、蒸溜所史上初のオフィシャルボトルであることに加えて、その豊かなテクスチャーと、ファーストフィル・バーボン樽とリフィル樽の組み合わせによる、クラシックでありながらも現代的なスタイルを持つ点にあります。世界のウイスキー文化交流をテーマにした「スピリテッド・エクスチェンジ」コレクションの一翼を担う一本。

この記事では、ディアジオの未来を担う現代蒸溜所「ローズアイル」から届いた限定ボトルについて詳しくご紹介します。

ウイスキー選びのお手伝いします!
運営者情報
  • ウイスキー歴20年以上
  • ウイスキー検定資格保持者
  • バーテンダーとの交流でウイスキー事情に精通
  • 全ジャンルのウイスキーを楽しむ!
  • ウイスキーの魅力を広めたい!

ローズアイル12年「ザ・オリガミカイト」の基本情報と特徴

ローズアイル12年「ザ・オリガミカイト」は、ディアジオ社の「スペシャルリリース2023」コレクションの一つとして発売された、スコットランド・スペイサイド産のシングルモルトウイスキーです。2010年に操業を開始したローズアイル蒸溜所からの初めての公式シングルモルトリリースという点で、歴史的な意義を持つボトルとなっています。

この12年熟成のボトルは、「Spirited Xchange(スピリテッド・エクスチェンジ)」という世界の文化交流をテーマにしたコレクションの一部として、北欧/スカンジナビアの折り紙の凧をモチーフにデザインされています。

ローズアイル12年「ザ・オリガミカイト」の詳細はこちら
カテゴリーシングルモルトスコッチウイスキー
産地スコットランド・スペイサイド
蒸溜所ローズアイル蒸溜所(ディアジオ社)
アルコール分56.5%(カスクストレングス)
内容量700ml
価格帯13,700円前後
熟成年数12年
熟成樽ファーストフィル・バーボン樽およびリフィル樽
飲みやすさ★★★★☆
味わいの特徴クリーミーな口当たり、フルーティーでバニラの甘みとスパイスのバランスが良い
おすすめの飲み方ストレートがおすすめ、ロックやハイボールでも美味
特記事項ローズアイル蒸溜所初の公式シングルモルトリリース
ローズアイル12年の長所・特徴
ローズアイル12年の短所・注意点
  • ローズアイル蒸溜所初の公式シングルモルトリリース
  • ディアジオ最新鋭の大規模蒸溜所からの原酒
  • カスクストレングス(56.5%)、ノンチルフィルタード、ナチュラルカラー
  • クリーミーで豊かなテクスチャーが特徴的
  • フルーティー、バニラ、スパイシーのバランスが良い
  • 洗練されたデザインとストーリー性のあるパッケージ
  • スペシャルリリースとしては比較的高価格(13,700円前後)
  • 初リリースのため長期的な価値は未知数
  • 個性的というよりクラシックなスペイサイドスタイル
  • 限定品のため入手難度が高い
  • 情報量が少なく蒸溜所自体の認知度が低い

ディアジオ「スペシャルリリース」シリーズ:文化と技術の交差点、ローズアイル12年の真価

ディアジオ社の「スペシャルリリース」とは、世界最大のスピリッツ企業であるディアジオが毎年発表する限定ウイスキーコレクションです。同社が所有する多様な蒸留所から、希少価値の高い、あるいは実験的な原酒を選りすぐり、カスクストレングス(樽から取り出したままの強さ)でボトリングするもので、ウイスキー愛好家やコレクターから高い注目を集めています。

ディアジオのスペシャルリリースについて理解することで、ローズアイル12年の位置づけとその特別な意味をより深く知ることができます。このシリーズの歴史と背景、そして2023年コレクションのコンセプトを見ていきましょう。

コンセプトと進化:希少性から体験へ

ディアジオ社のスペシャルリリースシリーズは、2001年に幕を開けました。その起源は、同社の前身であるユナイテッド・ディスティラーズ社が展開し成功を収めた「レア・モルツ・セレクション」に遡ります。より洗練されたウイスキー愛好家やコレクターをターゲットとしたこのシリーズは、当初から希少性の高い長期熟成ボトルに焦点を当てていました。

シリーズ初期には、閉鎖蒸留所であるポートエレンやブローラなどの貴重な原酒がリリースされ、その希少性からコレクター垂涎の的となりました。2001年の最初のリリースには、ポートエレン22年やタリスカー25年などが名を連ねています。

しかし、時の流れとともに超希少原酒の在庫は減少し、市場の嗜好も変化しました。近年のスペシャルリリースは、その方向性を大きく転換しています。閉鎖蒸留所のリリースは減少し、代わりに稼働中の蒸留所からの、通常とは異なるカスクフィニッシュを施した実験的なボトルや、比較的若い熟成年数のボトルが増加傾向にあります。

Key(筆者考察): 2019年頃からは、コレクション全体に年間テーマを設定し、各ボトルにテーマに沿った魅力的なアートワークと物語性を付与する戦略が採用されました。これは単なる希少な原酒の放出から、より深いブランド体験を提供する方向への進化と言えるでしょう。

スピリテッド・エクスチェンジ2023:世界との対話

2023年のスペシャルリリースは、「Spirited Xchange(スピリテッド・エクスチェンジ)」という魅力的なテーマを掲げました。これは、スコッチウイスキーが世界各地に広がる過程で生まれた、あるいは現在進行形の「文化的な風味、技術、芸術性の交換」を称える壮大なコンセプトです。

この記念すべきコレクションは、ディアジオ社の卓越したマスターブレンダーであるスチュアート・モリソン博士が初めてキュレーションを担当しました。彼の率いるチームは、ディアジオが誇る広範な原酒ポートフォリオの中から、多様なワイン樽に加え、テキーラ、日本ウイスキー、カリビアンラムなど、世界各地のスピリッツ樽を含む新旧様々なカスクタイプを実験的に使用し、これまでにない独創的な8つのシングルモルト表現を生み出しました。

さらに、コレクションの各ボトルは、世界各地から選ばれた8人の才能あるアーティストによってデザインされた、テーマを反映した目を引くパッケージに収められています。これらの芸術的なデザインは、ウイスキーの風味やカスクフィニッシュの背景にある文化を鮮やかに表現する「ビジュアル・テイスティングノート」としての役割を果たし、ウイスキー体験の中心に豊かな表現力をもたらすことを意図しています。

コレクションのラインナップ:多様な文化と風味の響宴

出典:Diagio Spirited Xchange

2023年「Spirited Xchange」コレクションは、以下の個性豊かな8種類のボトルで構成されています。それぞれのボトルが、異なる文化との交流をテーマに、ユニークな熟成とストーリーを紡ぎ出しています。

  • Mortlach NAS “The Katana’s Edge”: スペイサイド。58.0% ABV。嘉之助蒸溜所のジャパニーズウイスキー樽とピノ・ノワール樽のコンビネーションフィニッシュ。テーマは日本(侍)。希望小売価格 28,100円。
  • Talisker NAS “The Wild Explorador”: アイランズ。59.7% ABV。ルビー、ホワイト、トゥニーポート樽のコンビネーションフィニッシュ。テーマはポルトガル(探検家)。
  • Lagavulin 12 Year Old “The Ink of Legends”: アイラ。56.4% ABV。ドン・フリオ・アネホ・テキーラ樽フィニッシュ。テーマはメキシコ(古代のタトゥーアート)。希望小売価格 17,700円。
  • The Singleton of Glendullan 14 Year Old “The Silken Gown”: スペイサイド。55.0% ABV。シャルドネ・ド・ブルゴーニュ(フランス産)オーク樽フィニッシュ。テーマはフランス(オートクチュール)。希望小売価格 13,700円。
  • Roseisle 12 Year Old “The Origami Kite”: スペイサイド。56.5% ABV。ファーストフィル・バーボン樽とリフィル樽。テーマは北海/スカンジナビア(折り紙の凧)。希望小売価格 13,700円。
  • Clynelish 10 Year Old “The Jazz Crescendo”: ハイランド。57.5% ABV。ファーストフィル・アメリカンオーク・バーボン樽のみ。テーマはアメリカ(ジャズ)。希望小売価格 19,900円。
  • Oban 11 Year Old “The Soul of Calypso”: ハイランド。58.0% ABV。カリビアン・ポットスチル・ラム樽フィニッシュ。テーマはカリブ(カリプソ)。希望小売価格 21,100円。
  • Glenkinchie 27 Year Old “The Floral Treasure”: ローランド。58.3% ABV。リフィル・アメリカンオーク樽とヨーロピアンオーク・バット。テーマは中国(陶磁器)。希望小売価格 51,900円。
Caoli(助手)
Caoli(助手)

この魅力的なラインナップの中で、ローズアイル12年は蒸溜所にとって初の公式リリースという点で、際立った存在感を放っています!

Key(筆者)
Key(筆者)

他のボトルが様々な革新的なカスクフィニッシュを採用しているのに対し、ローズアイルはあえてオーソドックスなバーボン樽熟成のみという選択をしています。

sister-ley
sister-ley

これは、蒸溜所が持つ本来の個性を純粋に表現しようとする意図の表れなのでしょう。

ローズアイル蒸溜所の歴史と現代技術の融合:未来への礎

ローズアイル12年の特別な意味合いを深く理解するためには、この蒸溜所の設立の背景、革新的な技術、そしてウイスキー造りへの哲学を知ることが不可欠です。21世紀のスペイサイドに誕生した、最先端の技術を誇る蒸溜所の歴史を紐解きましょう。

設立の経緯と目的:世界的な需要に応える戦略拠点

ローズアイル蒸溜所は、スコットランドの豊かなウイスキー産地であるスペイサイド地方、エルギンの近郊に、業界を牽引するディアジオ社によって建設されました。その計画は2007年に公表され、同年10月に建設が開始、2009年春には完成を迎え、2009年後半から2010年初頭にかけて本格的な稼働を開始しました。そして、2010年10月に正式に開所式が行われました。

この大規模なプロジェクトには、4000万ポンド(当時のレートで約60億円)という巨額の投資が行われました。これは、ディアジオ社が2010年までの過去6年間にスコットランドで行った総額6億ポンドに及ぶ設備投資プログラムの重要な一部を占めていました。

ローズアイル蒸溜所建設の主な目的は、ディアジオ社の主力ブレンデッドスコッチウイスキーブランドであるジョニーウォーカーやブキャナンズなどに対する、特に新興市場(ラテンアメリカ、アジアなど)における世界的な需要の増大に確実に対応することでした。

開所当時、年間生産能力約1000万リットルという驚異的な規模を誇ったローズアイルは、ディアジオ社が保有する数々のモルト蒸留所の中で最大の生産能力を有し、同社の原酒供給体制における極めて重要な戦略的拠点としての役割を担うことになったのです。

Key(筆者)
Key(筆者)

ローズアイルは、スコットランドにおいて実に30年以上ぶりに建設された、他に類を見ない大規模な新設モルト蒸溜所です!

Caoli(助手)
Caoli(助手)

その革新的な設計には、最新の技術と環境への深い配慮が随所に盛り込まれており、まさに21世紀のウイスキー蒸溜所の新たなスタンダードを示す存在と言えるでしょう。

最新技術と環境への配慮:持続可能な未来への挑戦

ローズアイル蒸溜所は、その設計段階から持続可能性が強く意識されており、環境負荷を可能な限り低減するための様々な先進的な技術が積極的に導入されています。

建築設計は、革新的なデザインで知られるAustin-Smithが担当し、高度なエンジニアリングはAECOMが担いました。4階建てのモダンな建物は、内部の主要な工程(マッシュタン、14基の発酵槽、7組14基のポットスチル)が外部からも視認できる開放的なデザインを採用しています。さらに、将来的な設備の更新(例えば、発酵槽の交換など)を容易にするため、屋根や壁の一部が取り外し可能な柔軟な構造となっている点も、その先進性を物語っています。

特に注目すべきは、環境面での卓越した取り組みです。ローズアイル蒸溜所は、以下のような最先端の設備を備え、持続可能なウイスキー造りを実践しています。

  • バイオエネルギープラント: 蒸留所の敷地内に併設された最先端のバイオエネルギー施設では、蒸留工程で必然的に生じる副産物(ドラフ、ポットエール)を、高性能なバイオマスボイラーや効率的な嫌気性消化システムによって高度に処理し、貴重な再生可能エネルギー(蒸気、メタンガス)を生成しています。これにより、蒸溜所全体のエネルギー消費量の約50%を自給するという驚異的な成果を上げています。
  • 高度な水処理・再利用システム: 最新の廃水処理技術(嫌気性消化、高度な膜ろ過)を駆使することにより、排出される液体副産物を徹底的に浄化し、清浄なプロセス用水として回収・再利用しています。この革新的なシステムにより、年間約30万立方メートル(ほぼ年間需要量に匹敵)もの貴重な水を節約しています。
  • 効率的な熱回収システム: 蒸留プロセスから発生する貴重な廃熱を高度なシステムで回収し、隣接するディアジオ社のバーグヘッド製麦工場との間で熱(蒸留所からの温水を利用して製麦工場のキルンを加熱)や資源を相互に共有する、画期的な設計となっています。

これらの先進的な環境対策により、ローズアイルは同規模の従来の蒸溜所と比較して、年間約13,000トンものCO2排出量を削減しており、その卓越した環境への取り組みは、数々の権威ある環境関連の賞を受賞することによって広く認められています。まさに、ローズアイル蒸溜所は、これからの時代の蒸溜所設計における重要なベンチマークとなっているのです。

柔軟性を誇る製造システム:多様な原酒を生み出す革新性

ローズアイル蒸溜所の最も革新的な特徴の一つは、驚くほど多様なスタイルのウイスキーを効率的に造り分けることができる、他に類を見ない柔軟な製造システムです。

年間約1000万リットルの純アルコール(LPA)を生産可能な大規模な設備を有しながら、ブレンディングに必要な多種多様なスタイルの原酒を、効率的かつ環境負荷を低減しながら生産できるよう、徹底的に意図して設計されています。

特に注目すべきは、その高度な技術的特徴です。

  • 切替可能なコンデンサー: 7組のポットスチルのうち、驚くべきことに6組は、コンデンサーを伝統的な銅製(より軽やかでピュアなスピリッツを生成)と、より現代的なステンレス製(銅との接触が減るため、より重厚で、硫黄化合物が多く残る可能性のある複雑なスピリッツを生成)の間で、必要に応じて柔軟に切り替えることが可能です。
  • 可変的な発酵時間: 発酵にかける時間を精密に調整することにより、最終的なスピリッツのキャラクターを意図的に変化させることができます。例えば、90時間以上の長時間発酵を行うことで、軽やかでグラッシー、かつフルーティーなニュアンスを持つスピリッツを、一方、約50時間の短時間発酵では、よりヘビーで力強いスタイルのスピリッツを生み出すことができます。
  • マッシング調整: 原料である麦芽を糖化する際のマッシングの条件を細かく変更することによっても、最終的なスピリッツに異なる風味特性(例えば、ナッティでモルティな風味など)を与えることが可能です。

この洗練された設計思想は、ローズアイルが単なる大量生産拠点ではなく、ディアジオにとって極めて戦略的な生産ハブであることを明確に示しています。

多様なスピリッツスタイルを驚くほど効率的に、そして環境への負荷を最小限に抑えながら生産できるその卓越した能力は、ブレンドレシピの微細な調整、絶えず変化する消費者の嗜好への迅速な対応、あるいは他の蒸溜所の個性を補完する必要が生じた場合に、計り知れないほどの大きな柔軟性をもたらします。

Caoli(助手)
Caoli(助手)

ローズアイル蒸溜所は、その驚異的な生産量だけでなく、そこに息づく最先端の技術においても、ディアジオグループの中でまさに最前線を走る、革新的な蒸溜所です!

Key(筆者)
Key(筆者)

ジョニーウォーカーの新たなコアレンジとして登場した「ブラックルビー」も、ローズアイルの原酒によって構成されています!

ローズアイル12年の製造工程:伝統と革新の調和

ローズアイル12年「ザ・オリガミカイト」は、最先端の設備で丹念に造られながらも、スコッチウイスキーが長年にわたり大切にしてきた伝統的な価値観をしっかりと尊重した製法で作られています。その製造工程の特徴を詳しく見ていきましょう。

使用樽と熟成:原酒の個性を引き出す選択

ローズアイル12年は、比較的オーソドックスな樽の選択によって、その個性がじっくりと育まれています。

  • ファーストフィル・バーボン樽: これまで一度だけバーボンウイスキーを熟成させた樽であり、内面のチャー(焦げ)がまだ強く残っているため、バニラ、キャラメル、ココナッツなどの甘く豊かな風味をウイスキーに効果的に与えます。
  • リフィル樽: 複数回使用されたバーボン樽であり、樽からの風味の影響は穏やかになります。そのため、蒸溜所由来の原酒本来の繊細な特徴をより際立たせる効果があります。

この慎重に選ばれた樽の組み合わせは、ローズアイル蒸溜所が持つ特徴を最も純粋な形で表現するために選ばれたと考えられます。スペシャルリリースコレクション内の他のボトルが、様々な実験的な特殊カスクを使用しているのに対し、ローズアイルはあえてシンプルなバーボン樽のみを使用することで、蒸溜所の本質的なキャラクターを前面に打ち出すという明確な戦略が見て取れます。

12年という熟成年数は、シングルモルトスコッチウイスキーとしては標準的ながらも、蒸溜所の個性を十分に表現できる期間です。

ローズアイル蒸溜所が2010年に稼働を開始したことを考慮すると、この12年熟成のボトルは、蒸溜所の歴史のほぼ初期から大切に熟成されてきた貴重な原酒を使用していると言えるでしょう。

ピュアな味わいへのこだわり「ノンチルフィルター、カスクストレングス」

ローズアイル12年は、ディアジオのスペシャルリリースシリーズの伝統に忠実に従い、以下の重要な製法上の特徴を備えています。

  • ノンチルフィルタード: 冷却濾過(チルフィルター)を行わないことで、ウイスキーに含まれる香味成分や脂肪酸などを可能な限り残し、本来の風味と豊かな質感を最大限に保存しています。これにより、特にクリーミーでわずかにワックスのような独特のテクスチャーがそのまま楽しめます。
  • ナチュラルカラー: 着色料を一切添加せず、樽熟成によって自然に得られた美しい色合いをそのまま瓶詰めしています。これは、ウイスキー本来の姿を尊重する姿勢の表れです。
  • カスクストレングス(56.5% ): 樽から取り出したそのままの高いアルコール度数で瓶詰めされています。これにより、原酒が持つ本来の力強さと複雑な風味がダイレクトに表現され、より な香味体験を提供します。

これらの特徴は、ローズアイル12年が「ピュアな体験」を提供することを意図して設計されていることを明確に示しています。余計な加工や調整を極力避け、蒸溜所と熟成の真の個性を、飲む人にありのまま感じてもらうための配慮が細部にまで行き届いているのです。

オリガミカイトのコンセプト:文化交流の象徴

「ザ・オリガミカイト(The Origami Kite)」という魅惑的なテーマは、スピリテッド・エクスチェンジのコレクション全体のテーマに沿って、北海/スカンジナビアの豊かな文化を表現しています。折り紙は日本の伝統的な芸術ですが、北欧地域でも凧として親しまれ、異なる文化間の交流と融合を象徴する存在となっています。

ボトルの洗練されたデザインや、和紙のような風合いを持つラベルは、この文化的な交流の概念を視覚的に表現しており、ウイスキー自体の持つ特徴(軽やかさ、クリーンさ、そして絶妙なバランスの良さ)とも見事に共鳴しています。このような異なる文化的要素の巧みな融合は、グローバル企業であるディアジオの国際的な視点と、多様な文化への深い敬意を示すものと言えるでしょう。

Key(筆者)
Key(筆者)

ローズアイル12年は、最新の技術を駆使して効率的に製造されながらも、スコッチウイスキーの本質をしっかりと尊重した伝統的な製法を頑なに守り続けています。

Caoli(助手)
Caoli(助手)

蒸溜所にとって初の公式ボトリングだからこそ、その蒸溜所の「素顔」を最大限に引き出すという明確な意図が、この一本には込められているのではないでしょうか。

sister-ley
sister-ley

それでは、「ローズアイル12年 2023」の味と香りを見ていきましょう!

[quads id=1]

ローズアイル12年「ザ・オリガミカイト」をテイスティング

ローズアイル12年「ザ・オリガミカイト」のフレーバー

ローズアイル12年「ザ・オリガミカイト」の味わい

ストレートで飲んでみる

香り

白桃、リンゴ、オレンジ、ハチミツ、バニラ、ウエハース、ライム

味わい

スッキリとしたオイリーさ、華やかでフルーティー

感想

グラスに注ぐと、まず熟した白桃の甘く優しい香りが立ち上がります。続いて蜜を湛えたリンゴや陽光を浴びたオレンジの明るい香りが広がります。そこに、上品なハチミツの甘さ、ふんわりとしたバニラのニュアンス、そして軽やかなウエハースのような香ばしさが繊細に重なり合います。最後に、フレッシュなライムの香りが全体の印象をきりっと引き締めます。

口に含むと、その滑らかな舌触りに驚かされます。アルコール感は穏やかで想像以上に柔らかく、ジューシーな果実味が口いっぱいに広がります。白桃の凝縮された甘さの中に、ハチミツの華やかな甘さ、そしてバニラの甘美な香りが溶け込んでいます。ウエハースの香ばしさが味わいに奥行きを与え、ライムのピールのようなほのかな苦味が味わいのアクセントとなっています。フルーティーな香りが鼻腔を抜け、ライムのビターさが心地よく響き渡ります。余韻にかけてスパイシーさが顔を出し、白桃の甘さがゆっくりと消えていく、変化に富んだ味わいです

Key(筆者)
Key(筆者)

香りからはフルーティーでライトな印象ですが、味わいはしっかりとしており白桃のジューシーさが印象的でした!

ロックで飲んでみる

香り

白桃、イチゴシロップ、オレンジ、バニラ、ウエハース、ライム

味わい

シトラスの爽やかさとジューシーな味わい

感想

オンザロックにすると、熟した白桃の香りに、イチゴシロップのような甘さが加わり、よりジューシーな印象へと変わります。オレンジの明るい香りはそのままに、バニラの甘さとウエハースの香ばしさが全体を優しく包み込みます。ライムのフレッシュな香りが、全体の香りに清涼感をもたらします。

口に含むと、みずみずしい白桃と、イチゴシロップのような凝縮された甘さが広がります。続いてバニラの甘さとウエハースの香ばしさが現れ、味わいに複雑さを加えます。ライムピールのほのかな苦味が、甘さの中に適度なアクセントとなり、味わいを引き締めます。

後味には、シトラスのキリッとした苦味が口いっぱいに広がり、その後に白桃やオレンジのジューシーな甘さと、ウエハースの軽やかな香ばしさが感じられます。ライムピールとマーマレードのような、ほろ苦くも甘いビター感が続く余韻が印象的です。

Key(筆者)
Key(筆者)

キリッとしたビターな味わいのロック。しかし白桃やシロップのような甘さもあり加水で表情が変わります!

ハイボールで飲んでみる

香り

白桃、オレンジ、バニラ、ウエハース、ライム

味わい

ジューシーで華やかな果実味と、爽やかな酸味

感想

ハイボールにすることで、白桃やオレンジの持つフルーティーな香りが一層爽やかになります。バニラの甘さとウエハースの香ばしさが、ソーダの泡と共に軽やかに立ち上り、ライムのフレッシュな香りが全体を爽やかに彩っています。

口に含むと、白桃のジューシーで華やかな果実味が広がり、その後に続く爽やかな酸味が心地よい刺激を与えます。ライムピールのキリッとした苦味が、味わいの輪郭を際立たせ、全体を引き締めます。白桃やオレンジなどのフルーティーな甘さと、ライムの苦味がベースとなり、炭酸の爽快感と見事に調和しています。フルーティーで華やかな味わいのハイボールは、繊細さもあるので食前酒として楽しむのが良いまもしれません。

Key(筆者)
Key(筆者)

バーボン樽熟成なので炭酸との相性はバッチリ!爽やかな果実の酸味は食中も良いですが、食前のアペリティフとしてもおすすめ!

まとめ

ローズアイル12年の総合評価
イマイチ
良い

「ローズアイル12年」は、ディアジオ・スペシャルリリース2023の一環として発売された蒸溜所初の公式シングルモルトです。2010年設立のこの最新鋭蒸溜所からのボトルは、環境配慮型設計が特徴ですが、味わいは伝統的なスペイサイドスタイルを踏襲しています。

ファーストフィル・バーボン樽とリフィル樽で熟成された56.5%のカスクストレングスで、フルーティな味わいとバニラの甘さ、スパイスのバランスが良く、クリーミーなテクスチャーが特徴です。専門家レビューでもこの滑らかな口当たりが高評価を得ています。

北欧の折り紙凧をモチーフにしたデザインで、「スピリテッド・エクスチェンジ」コレクションの一部として、ディアジオの21世紀を象徴する蒸溜所からの歴史的な一本となっています。現在はスペシャルリリースのみの限定発売ですが、この好評を受けてレギュラーボトルが展開される可能性も十分あり、ディアジオが誇る新世代蒸溜所の今後の展開が大いに期待されます。

最後までお読み頂きありがとうございました。

テイスティングに使用しているグラス「グレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラスです!!

コメント

SNS
PR
タイトルとURLをコピーしました