【レビュー】ウルフバーンノースランドの味と香りを3種類の飲み方で解説!

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sister-ley
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こんにちは!ウイスキーの魅力と楽しさを伝えるカエル「sister-ley」です!今回も、魅力的なウイスキーの解説&レビューを行っていきます!!

ウルフバーンは、スコットランドのハイランド地方に位置する新進気鋭のシングルモルトウイスキー蒸溜所です。2012年に設立されたこの蒸溜所は、機械に頼らず、なるべく人の手を使う伝統的な製法を取り入れています。そのため、若い蒸溜所ながらも、熟練のウイスキーファンをも唸らせる高い完成度を誇っています。

本記事では、ウルフバーンノースランドを通して、ウルフバーン蒸溜所の歴史、特徴、製造方法、ラインナップについて詳しくご紹介します。

ウルフバーン ノースランドはこんなウイスキー

ウイスキー属性 シングルモルト
産地(エリア) スコットランド(ハイランド)
蒸留所 ウルフバーン蒸留所
味わい ライトでシトラス香る
飲みやすさ ★★★☆☆☆
おすすめの飲み方 ハイボール
どんな人におすすめ? 爽やかなモルトが飲みたい人
総合評価
イマイチ
良い

スコットランド”本土最北”の蒸留所「ウルフバーン」

ウルフバーン ノースランドは、スコットランド本土で最も北に位置するウルフバーン蒸溜所で生産されるシングルモルトウイスキーです。このウイスキーは、アメリカンオークのクォーターカスクで熟成されており、ほのかにピートの香りが漂う、まろやかで繊細な味わいが特徴です。アルコール度数は46%で、ノンチルフィルター処理により、自然な風味がそのまま楽しめます。

Key(筆者)
Key(筆者)

それでは、ウルフバーンの魅力についてさらに掘り下げていきましょう。

ウルフバーン蒸溜所は、スコットランド本土の最北端に位置する町サーソーにあります。2012年に設立されたこの蒸溜所は、以前最北端の蒸溜所とされていた「プルトニー蒸溜所」の地位を引き継ぎ、注目を集めました。創業者のアンドリュー・トンプソン氏は、元英海軍兵であり、さらに元MI6の情報員という経歴を持っています。その後、通信インフラ会社を設立し、成功を収めた起業家としても知られています。彼は故郷であるケイスネス州にウイスキー蒸溜所を建設し、地域の活性化に貢献することを目指しました。

ウルフバーン蒸溜所の歴史は1821年に遡ります。当時、ウィリアム・スミスによって設立され、ケイスネス州で最大の蒸溜所として名を馳せました。年間生産量は約125,000リットルに達し、地域経済に大きな貢献をしていました。しかし、1850年代に入ると生産が停止し、蒸溜所は廃墟となってしまいました。

2011年、アンドリュー・トンプソン氏はウルフバーン蒸溜所の再建計画を立てました。新たな蒸溜所は、旧ウルフバーン蒸溜所の跡地から少し離れた場所に建設され、2013年には初の蒸溜が行われました。これにより、新しいウルフバーンの歴史が幕を開けました。

Key(筆者)
Key(筆者)

創業者は映画007で有名な英国のMI6出身という経歴の持ち主!

Caoli(助手)
Caoli(助手)

復活したウルフバーン蒸溜所は彼の故郷の活性化を目指したものです。

ウルフバーン蒸溜所は、スコットランドのケイスネス州サーソーの工業団地に位置しています。この地域は豊かな水源と自然環境に恵まれており、質の良い大麦が収穫できるため、ウイスキーの生産に理想的な条件が整っています。さらに、ウルフバーン川の河畔にはピート層が広がっており、このピートが特有のフレーバーをウイスキーにもたらします。

サーソーは、歴史がヴァイキング時代にまで遡る古い町であり、ケイスネス州全体がヨーロッパ最大級のピートボグ「フロウカントリー」に覆われています。この地域は豊富なピート資源と質の高い水源を有し、ウイスキー生産に理想的な環境が整っています。

Key(筆者)
Key(筆者)

ピート(泥炭)の採取が容易な土地柄、ウイスキー造りには非常に適した場所にウルフバーンはあります。

ウルフバーン蒸溜所の設備はすべてフォーサイス社製で揃えられています。1回の仕込みには1.1トンの麦芽が使用され、5500リットルの麦汁が抽出されます。発酵は、4基のステンレス製発酵槽で行われ、アンカー社製のドライイーストを用いて70~72時間かけて発酵させます。蒸溜器は、初溜用が5500リットル、再溜用が3600リットルの小型のものが2基設置されています。

ウルフバーン蒸溜所では、伝統的なアナログ製法を重視しています。発酵時間は業界標準の50時間を大きく超え、平均75時間に設定されており、これによってウイスキーに豊かなフローラルな香りと甘みが引き出されています。また、蒸溜過程でも多くの手作業が行われています。特に再溜器には追加の銅接触を持つリフラックスボウルが設置されており、これが軽くフルーティな北ハイランドスタイルのウイスキーを生み出す要因となっています。

ウルフバーン蒸溜所で使用される樽は、バラエティに富んでいます。3分の1がバーボン樽を再構成したクォーターカスク、3分の1が通常のホグスヘッドのバーボン樽、そして残りの3分の1がシェリーバットです。蒸溜所には5000以上の樽が保管されており、そのうち約2000樽がシェリーバットです。さらに、ウルフバーンでは手作業で樽のラベルを貼り付けるなど、細部にまでこだわりが見られます。

Caoli(助手)
Caoli(助手)

他の蒸溜所よりも長い発酵時間と手作業による丁寧なウイスキー造りがウルフバーン最大のこだわりです!

ウルフバーン ノースランドは、2016年にウルフバーン蒸溜所が初めてリリースしたシングルモルトウイスキーです。スコットランド本土の最北端に位置するこの蒸溜所で生産されており、独自の魅力を持つウイスキーとして知られています。

ウルフバーン ノースランドは、アメリカンオークのクォーターカスクで熟成されています。クォーターカスクは通常の樽よりも小さく、ウイスキーと木材の接触面積が大きいため、短期間で豊かな風味を引き出すことが可能です。このため、若いウイスキーでありながら、複雑で奥深い味わいを楽しむことができます。

ウルフバーン ノースランドに使用される樽は、もともとアイラの蒸溜所で使用されていたものです。このため、わずかにピートの風味が感じられることがありますが、全体としては非常にマイルドで繊細な仕上がりとなっています。

ノンチルフィルター(冷却ろ過をしない)

ウルフバーン ノースランドは、ノンチルフィルター処理を経てボトリングされています。これにより、ウイスキーの自然な色合いや風味がそのまま保持されます。アルコール度数は46%で、ウイスキーの複雑な風味をしっかりと楽しむことができます。

これらの特徴から、ウルフバーン ノースランドはコアなウイスキーファンにも魅力的な選択肢と言えるでしょう。

Key(筆者)
Key(筆者)

クォーターカスクを使用しているため、ノンエイジながらも複雑でまろやかな味わいを実現!

Caoli(助手)
Caoli(助手)

まさにクォーターカスクの魔法ですね!短い熟成期間でも、これだけの複雑さを引き出せるなんて驚きです。

sister-ley
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それでは、いつものようにストレート、ロック、ハイボールの3つのスタイルで、このウイスキーの味と香りを楽しんでみましょう!

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ウルフバーン ノースランドをテイスティング

【レビュー】ウルフバーン ノースランドのフレーバー

ウルフバーン ノースランドの味わい

ウルフバーン ノースランドをストレートで飲んでみる

香り

  • リンゴ、シトラス、ハチミツ、ハーブ、土、スモーク

味わい

  • 甘く爽やかなシトラス、スモーキー余韻

感想

まずは、ストレートから飲んでみます。

香りは、リンゴの甘酸っぱさにハチミツの甘さが加わり、シトラスの爽やかなビター感とハーブの香りも感じられます。また、土の香りやスモーキーさがあり、爽やかな風味の中にアイラのような独特のクセを感じることができます。

口に含むと、オイリーな舌触りでスッと馴染みます。リンゴとハチミツの甘酸っぱさが広がる中、徐々にシトラスが現れ、スパイシーな味わいが膨らんできます。そして、余韻にかけて土っぽさやスモーキーさが際立ち、スパイシーさとビターな味わいとともにゆっくりと消えていきます。

全体としてはフレッシュで爽やかな印象が強いですが、奥に潜むスモーキーさとスパイシーな味わいがアイランズモルトにも匹敵する個性を持ち、力強い味わいを好むユーザーでも十分に楽しめるものになっています。

Key(筆者)
Key(筆者)

スモーキーな余韻はクセのあるモルト好きにもオススメ!かといって、爽やかな味わいも楽しめるのでスターターとしても楽しめます!

ウルフバーン ノースランドをロックで飲んでみる

香り

  • リンゴ、ハチミツ、シトラス、カリン、スモーク

味わい

  • シトラス香るスモーキーな味わい

感想

次は氷を入れてオンザロックで飲んでみます。

香りは、切ったばかりのリンゴとハチミツに、シトラスの爽やかな柑橘感が重なり合っています。また、ハーブやカリンを思わせる香りやスモーキーな香りも感じられ、加水が進むとシトラス感が一層強まってきます。

口に含むと、シトラスの風味が一気に広がり、リンゴがふんわりと香ります。次第にビター感が強まり、樽を思わせるほのかな渋みが現れてきます。アフターではビターが続き、スモーキーな香りと混ざり合いながらゆっくりと消えていきました。

全体的にかなりビターな味わいですが、カリンやリンゴの甘酸っぱさやハーブ感があり、余韻で香るスモーキーさがビターな味わいを和らげています。キリッとした味わいの中に、ほのかに優しいニュアンスが垣間見えるのが面白いです。

Key(筆者)
Key(筆者)

かなり強めのビター感がありますが、カリンの甘さやリンゴの甘酸っぱさ、そしてスモーキーな香りがあるので、飲みにくさはありません!

ウルフバーン ノースランドをハイボールで飲んでみる

香り

  • リンゴ、ハチミツ、スモーク

味わい

  • リンゴの甘みとスモーキーな香り

感想

最後はハイボールで飲んでみます。

香りは、切りたてのフレッシュなリンゴとその皮の渋みに、ハチミツがほのかに混じり、スモーキーな香りが強く感じられます。さらに、シロップや砂糖のようなわずかにベタッとした甘さも漂いますが、シトラス感は控えめな印象です。

口に含むと、スモーキーフレーバーが口いっぱいに広がり、ウッディな樽の香りが感じられます。その後、樽の渋みが加わり、ピートのツンとしたアクセントが香るとともに、樽感とスモークが重なりながらサッと消えていきます。

使用されている原酒が若いためか、味わいはライトでフレッシュな印象を受けました。しかし、樽感はしっかりと感じられ、原酒の品質の良さがうかがえる味わいです。ロックで楽しむ場合と比べてビター感は控えめで、ほのかな甘さとスモークフレーバーが心地よく口の中に広がります。

Key(筆者)
Key(筆者)

スモーキーな香り、フレッシュな果実が炭酸の爽快感とよくマッチしています!スモーキーなハイボールを好まれる方にオススメの味わい!

まとめ

こちらは、スコットランド最北の蒸留所「ウルフバーン」のスタンダードボトル「ノースランド」のレビューです。

ウルフバーンは、以前はプルトニー蒸留所が占めていたスコットランド本土最北の座を獲得した蒸留所です。力強い味わいを予想していましたが、意外にもライトでスッキリとした印象を受けました。全体的にスモーキーな味わいが特徴的ですが、飲み方によって甘さや柑橘感が異なる点が興味深く、幅広いシーンで楽しむことができるウイスキーです。

普段からスモーキーなモルトを好む方(アイラモルトやアイランズ)には馴染みやすく、スモーキーなウイスキーを楽しみたい方にはピッタリのボトルだと思います。また、年々値上がりを続けるアイラモルトの代替としても、また「クセはあるけれどそこまで強くないウイスキー」を求めている方にもぜひオススメしたい1本です。

最後までお読み頂きありがとうございました。

ウルフバーン蒸溜所のラインナップは多彩で、それぞれが独自のキャラクターを持っています。代表的なものとしては以下の通りです。

ライトリーピーテッドのモルトで、バーボン樽とシェリー樽のバランスが取れた味わい。フルーティーな香りと甘い余韻が特徴です。

ピートを効かせたウイスキーで、スモーキーなアロマとピートの風味がしっかりと感じられます。強い個性があり、ウイスキー愛好家に人気です。

待望の10年熟成、日本初上陸! スコットランド本島の最北端に位置するサーソーの街で、2013年に復活したウルフバーン蒸溜所。 かつてすべての蒸溜所がそうであったように、伝統を重んじながら昔ながらの手作業を守り続けています。 「可能な限り人の手で」をモットーに掲げる職人たちのこだわりが、このウイスキーの魅力を引き立てています。その結果、今や世界中のモルトファンを虜にするウイスキーとして人気を博しています。

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