オールドプルトニー ハダート〜潮と煙の革新ピーテッドカスクの魅力!

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sister-ley
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こんにちは!ウイスキーの魅力と楽しさを伝えるカエル「sister-ley」です!

Caoli(助手)
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今回は、「オールドプルトニー ハダート」の解説&レビューを行っていきます!!

スコットランド本土最北端の「海のモルト」として知られるオールドプルトニー。そのラインナップの中でも、伝統的な個性と革新的なスモーキーさが見事に融合した、ひときわ異彩を放つ一本がこの「ハダート」です!

「ピーテッドウイスキーってちょっと個性が強くて…」と感じている方、必見です!ハダートのスモーキーさは、ピートを焚いて麦芽を乾燥させるアイラモルトとは一味違う、「ピーテッドカスクフィニッシュ」という特別な製法から生まれます。そのため、潮風のニュアンスと甘みが調和した、穏やかでウッディな煙の香りが特徴なんです。

今回は、ニシン漁で栄え、地域独自の禁酒法という激動の時代を乗り越えたプルトニー蒸溜所の不屈の物語から、この革新的なウイスキーの味わいの秘密まで、徹底的に深掘りしていきます!

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オールドプルトニー ハダートの基本情報とスペック

オールドプルトニー ハダートの詳細はこちら
カテゴリーシングルモルト・スコッチウイスキー
産地スコットランド・ハイランド地方
蒸留所プルトニー蒸溜所
アルコール分46%
内容量700ml
価格帯6,000〜8,000円
飲みやすさ★★★☆☆☆☆
味わいの特徴潮気、塩キャラメル、穏やかなウッドスモーク
おすすめの飲み方ストレート、ロック、ハイボール
オールドプルトニー ハダートの長所・特徴
オールドプルトニー ハダートの短所・注意点
  • 海のモルト – 潮風を浴びながら熟成される唯一無二の個性
  • 革新的なピート – ピーテッドカスクフィニッシュによる穏やかな燻製香
  • 不屈の歴史 – ニシン漁の隆盛と地域独自の禁酒法を乗り越えた物語
  • 独特な蒸留器 – 天井に合わせて上部を切断したスチルが生む複雑な風味
  • 伝統の冷却器 – ワームタブによるオイリーで重厚な酒質
  • 好みが分かれる – ユニークな製法ゆえに、レビュアーの評価は賛否両論
  • アイラとは非なる煙 – 薬品香やタール香はなく、あくまでウッディなスモーク
  • NAS – 熟成年数表記がないノンエイジステートメント製品

オールドプルトニーが「海のモルト」と呼ばれるのは、単なるイメージだけではありません。その背景には、荒々しい北海と共に生きてきた港町ウィックの、壮絶でドラマチックな歴史が深く刻み込まれているのです。

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まずは、このウイスキーが生まれるまでの歴史を見ていきましょう!

プルトニー蒸溜所が生まれるまでの物語

海に生まれ、海に生きた港町「ウィック」

蒸溜所の誕生と港の繁栄

プルトニー蒸溜所は1826年、ジェームズ・ヘンダーソンによって、スコットランド本土の北東端にある港町ウィックに設立されました。当時のウィックは、ニシン漁の一大拠点としてヨーロッパ中にその名を轟かせていたのです。

ウィックの港は、かつて「ニシンの首都」と称され、その最盛期には世界中から何千もの漁船が集まり、活気と富で溢れていました。プルトニー蒸溜所は、まさにこの港の喧騒の中で誕生し、その存在はウィックの繁栄と密接に結びついていました。

ウイスキーと漁師の生活

大麦は船で遠くから運び込まれ、蒸溜された琥珀色の液体は、再び船に乗せられて世界各地へと運ばれていきました。蒸溜所で働く男たちは、しばしば漁師としての顔も持ち合わせており、ウイスキー造りと海の生業が一体となった、独特の文化が形成されていました。

最盛期には、この小さな町で1日に500ガロンものウイスキーが消費されたという記録もあるほど、ウイスキーは人々の生活に深く根差し、労働の疲れを癒し、コミュニティの結束を強める役割を果たしていたのです。

「海のモルト」たる所以

現在のプルトニー蒸溜所は、ケイスネス州ウィックに位置しています。地図を見ても、いかに海と近い場所にあるかが分かりますね。海からわずか数メートルの距離に建つそのロケーションこそが、「海のモルト」たる所以であり、潮風が熟成庫の壁や樽の微細な隙間から入り込み、ウイスキーに独特の潮のニュアンスを与えると言われています。

スコットランド史上稀にみる「禁酒法」という試練

ウィックの「ドライ」な決断

しかし、ニシン漁の衰退と共に町は活気を失い、貧困や社会不安が広がる中で、強力な禁酒運動が巻き起こります。そして1922年、ウィックの住民は自らの投票によって町を「ドライ(禁酒)」にすることを決定。これはスコットランドのウイスキー史においても、他に類を見ない、極めて異例な出来事でした。ウィックは、その繁栄を支えたウイスキーを自らの手で遠ざけるという、苦渋の決断を下したのです。

21年間の「偉大なる沈黙」と再生

この地域独自の禁酒法により、プルトニー蒸溜所は1930年に閉鎖を余儀なくされ、実に21年間もの「偉大なる沈黙」の時代を迎えることになります。この間、蒸溜所の設備は稼働を停止し、静かに時を刻むのみでした。

しかし、この苦難の時期を乗り越えた経験が、オールドプルトニーというブランドに、より深い物語性と不屈の精神を与えています。1995年、インバーハウス社がオーナーとなり、プルトニー蒸溜所は再び息を吹き返し、そのシングルモルトは世界中のウイスキー愛好家へと羽ばたいていったのです。

Key(筆者)
Key(筆者)

ご自身の町でウイスキーを禁止するというのは、大変な決断でしたでしょうね。21年間も閉鎖されていた蒸溜所の物語、それだけで胸に迫るものがあります。

Caoli(助手)
Caoli(助手)

まさに不屈の物語ですよね。この逆境を乗り越えた歴史が、ブランドの力強い個性と見事に重なります。苦難を経験したからこそ、今のオールドプルトニーの味わいはより一層、深みと重みを持っているのかもしれません。

オールドプルトニーの製造工程と風味の秘密

出典:whisky.com

プルトニーの個性的な味わいは、そのユニークな設備と製造工程から生まれます。まさに「風味の建築学」と呼ぶにふさわしい、こだわりの数々を見ていきましょう。

天井のために切り詰められた蒸留器

出典:whisky.com

プルトニーのウォッシュスチル(初留釜)には、有名な逸話があります。それは、蒸留器を設置する際、その高さが蒸留所の天井に収まらなかったため、やむなく上部を切り落として短くしたというものです。当時の建物の設計上の制約が、意図せずして現在のプルトニーの個性的なスチルを生み出すことになったのです。

この偶然の産物が、結果的にリフラックス(還流)を促し、より複雑で香り高いニューメイクスピリッツを生み出すことに繋がりました。通常、背の高いスチルほど還流が促進され、軽やかで洗練されたスピリッツが生まれますが、プルトニーのスチルは上部が切り詰められたことで、独特の還流作用が働き、中庸ながらも豊かな風味の原酒が生まれると言われています。この独特なスチルの形は、オールドプルトニーの象徴的なボトルデザインにも反映されており、そのユニークな歴史を物語っています。

伝統のワームタブが生む「オイリー」な酒質

出典:whisky.com

さらに、プルトニーでは今では珍しくなった伝統的なワームタブ(蛇管式冷却器)を使い続けています。多くの蒸溜所が効率的なシェル&チューブ型冷却器に移行する中で、プルトニーはあえて旧来のワームタブを採用し続けています。ワームタブは、蒸留された蒸気が長い銅製のコイル(蛇管)を通って冷水槽の中をゆっくりと移動し、凝縮される仕組みです。

このゆっくりとした冷却プロセスと、銅との接触面積が比較的少ないことから、より重く、オイリーで複雑な酒質が生まれるのです。この「ミーティ(肉厚)」と表現される個性は、プルトニーの味わいの土台となっており、潮のニュアンスと相まって、他に類を見ない重厚な口当たりと奥行きを生み出しています。

Key(筆者)
Key(筆者)

スチルを切ってしまうとは、大胆でありながらも興味深いですね!ワームタブも手間がかかるにもかかわらず使い続けるというのは、まさに職人さんのこだわりが感じられます。

Caoli(助手)
Caoli(助手)

歴史的な偶然と職人のこだわりが、プルトニーの味わいを形作っているんです。まるで、昔ながらの手仕事が、現代においても新しい発見を与え続けているかのようです。

革新の一本「ハダート」〜煙と潮の研究

そんな歴史と伝統を持つプルトニーが、2018年に発表した革新的な一本が「ハダート」です。

「ハダート」とは何なのか?

「ハダート」という名前は、蒸溜所が面する通りの名前に由来します。これは、現代のウイスキー市場で高まるピーテッドウイスキーへの関心というトレンドに応えつつも、その革新をブランドの歴史と地理にしっかりと根付かせようという、巧みな戦略の表れです。

単にスモーキーなウイスキーを出すのではなく、プルトニーのアイデンティティと結びつけることで、より深みのあるストーリーと味わいを提供しようという意図が込められています。

ピーテッドカスクフィニッシュの妙技

出典:whisky.com

ハダートの最大の特徴は、そのスモーキーさを生み出す製法にあります。多くのピーテッドウイスキーが、ピート(泥炭)で燻した麦芽を使用するのに対し、ハダートは「ピーテッドカスクフィニッシュ」という手法を採用しています。

プルトニーの新たな試み〜スモーキーフレーバーの創造

プルトニー蒸溜所では、元々持っているウイスキーの良さを大切にしながら、他にはないスモーキーな風味のウイスキー造りに挑戦しています。

まず、ノンピートという、煙たい香りのもとになるものを使わないで作ったウイスキーを、通常通りバーボン樽に入れて熟成させます。こうすることで、プルトニーのウイスキーが本来持っている、海のような潮の香り、柑橘系の爽やかな香り、そしてハチミツのような甘い香りが生まれてきます。

カスクフィニッシュで独自の煙たい香りを加え

次に、このウイスキーを、ヘビリーピーテッドウイスキー(とても煙たいウイスキー)を熟成させたことのある樽に移し替えて、さらに熟成させます。この方法を「カスクフィニッシュ」と呼びます。こうすることで、樽の木に深く染み込んだ煙たい香りが、ゆっくりとプルトニーのウイスキーに溶け込んでいきます。

アイラモルトとは違う、やさしい煙の香

このウイスキー造りの特徴は、ウイスキーの原料となる麦芽を直接煙でいぶすわけではない、という点です。そのため、アイラモルトという種類のウイスキーによく見られるような、消毒液や薬品、コールタールのような、とても強い煙の香りは控えめです。

プルトニーのウイスキーに生まれるのは、もっと穏やかで、「ウッディ」(木のような香り)や「アーシー」(土のような香り)と表現されるような、心地よい煙の香りです。

この新しい方法は、プルトニーのウイスキーが持つ海の個性を活かしつつ、煙の香りがお互いを引き立て合い、繊細で奥深い味わいを生み出しています。

Key(筆者)
Key(筆者)

まさに「煙の衣をまとう」といったイメージですね!プルトニー本来の潮気や甘みを残しつつ、そこに新たなスモーキーな次元を加えるのがハダートの面白さなのですね。

Caoli(助手)
Caoli(助手)

まるで長い旅の途中で新しい出会いを経て、さらに魅力的な存在になったかのようです。

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では、プルトニーの異端児「ハダート」の味と香りをストレート、ロック、ハイボールでみていきましょう!

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オールドプルトニー ハダートをテイスティング

オールドプルトニー ハダートのフレーバー

オールドプルトニー ハダートの味わい

ストレートで感じるハチミツ、潮、煙のハーモニー

香り

ハチミツ、カリン、洋梨、リンゴ、ピート、潮、オーク

味わい

スパイシーでハーバル、スモーキー

感想

グラスに注ぐと、まずとても華やかなハチミツの香りが広がり、カリンのハーバルなニュアンスが続きます。洋梨やリンゴのフルーティーな甘さと酸味が心地よく混じり合い、その奥からピートの香りと潮気を感じさせるプルトニーらしさが顔を出します。ハチミツとカリンが混じったハーバルで華やかな甘さが鼻腔をくすぐります。

口に含むと、スパイシーさが一気に膨らみ、ハーブを思わせるビターさと混じり合います。プルトニーらしい潮気とハチミツがピートと絡み合い、ゆっくりと消えていく複雑な余韻が楽しめます。甘さ、スパイシーさ、潮気、そしてスモーキーさが絶妙なバランスで調和した、個性豊かな一本です。

Key(筆者)
Key(筆者)

プルトニーの代名詞「ハチミツと潮気」がしっかりと感じられ、全体を煙がふんわり漂います。プルトニーと煙の愛相性の良さを実感できる一杯です!

飲んだら最後、次々と求めたくなるロック

香り

ハチミツ、リンゴ、潮、ピート、オーク、レモングラス

味わい

ビター、レモングラスが際立つ

感想

オンザロックにすると、ハチミツの華やかな甘さとフルーティーなリンゴの香りが際立ちます。海を感じさせる潮気と穏やかなピートフレーバーが広がり、オークの乾いたニュアンスにレモングラスのハーブっぽい香りが加わります。

口に含むと、シトラスを思わせる爽やかなビターとハチミツの甘さが広がり、レモングラスが膨らんでピートが追いかけてくるような味わいです。全体的にビターさが強調され、すっきりとした印象です。余韻はレモングラス、ハチミツ、潮、ピートが抜けていき、ビターさが長く残ります。

Key(筆者)
Key(筆者)

プルトニーらしいハチミツと潮、そこにふんわりと上品なスモーキーさが加わります。ガーニッシュに生チョコと合わせたくなる味わいです!

どんなシーンでも大活躍のハイボール

香り

レモングラス、ハチミツ、ピート、オーク

味わい

ビターで爽やかさと潮気が香る

感想

ハイボールにすると、レモングラスのハーバルで爽やかな香りが立ち上がり、うっすらとハチミツのニュアンスが加わります。ピートスモークが前面に出てきて、ストレートよりもよりしっかりとした印象を与えます。オークの渋みを思わせる褐色で、ロックよりもドライな印象です。

口に含むと、レモングラスとハチミツ、ピートスモークが一気に広がり、奥からシトラスピールの強いビターがジンジンと膨らんでくるような、力強い味わいです。余韻はビターさが残り、鼻を抜けるピートスモークが心地よく持続します。

Key(筆者)
Key(筆者)

プルトニーのはちみつ感はありつつ、スモーキーフレーバーが香るスッキリとした味わいで1杯飲んだら最後、ずっと飲んでいられる奥深いハイボールです!

まとめ

オールドプルトニー ハダートの総合評価
イマイチ
良い

最後までお読み頂きありがとうございました。

スコットランド本土最北端の「海のモルト」、オールドプルトニー。その中でも「ハダート」は、蒸溜所の歴史と革新的な技術が融合した一本です。

ニシン漁で栄え、禁酒法を乗り越えたプルトニー蒸溜所は、独自の蒸留器や伝統的なワームタブによって、他にないオイリーで重厚な酒質を生み出しています。

ハダートの大きな特徴は、「ピーテッドカスクフィニッシュ」という製法です。ノンピートの原酒を、ピーテッドウイスキーの熟成に使われた樽で追熟させることで、穏やかなウッドスモークと潮のニュアンスが調和した香りが生まれます。これは、アイラモルトのような強烈なスモークとは一線を画します。

実際に飲んでみると、ストレートではハチミツとカリン、ピートと潮が複雑に絡み合います。ロックではレモングラスの爽やかなビターさが際立ち、ハイボールでは力強いピートスモークとシトラスのビターが楽しめます。

ピーテッドウイスキーが苦手な方にも、この「ハダート」の繊細で奥深いスモーキーさは、新しい発見となるでしょう。歴史と革新が息づくオールドプルトニー ハダートで、「海のモルト」の真髄をぜひ体験してください。

テイスティングに使用しているグラス「グレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラスです!!

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